Title
組踊「貞孝婦人」と「探義伝敵打」について
Author(s)
當間, 一郎
Citation
史料編集室紀要(21): 127-155
Issue Date
1996-03-29
URL
http://hdl.handle.net/20.500.12001/7461
Rights
沖縄県立図書館史料編集室
組踊 「貞孝婦人」 と 「探義伝敵打」 について
資
料
紹
介
組
踊
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孝 婦 Å 」と
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」 に 肇 障 竃 ま ず 組 踊 「貞 孝 婦 人 」 は 、 田 代 安 定 拍 稿 本 ﹃組 踊 集 ﹄ 二 冊 の 一 つ ﹃沖 縄 組 踊 集 -即 ち 沖 縄 歴 史 小 説 集 ﹄ に 収 め ら れ た 一 組 で 、 他 に 「孝 女 布 晒 」 「孝 行 の 巻 」 「 森川
の 子 」 「女 物 狂 」 の 四 組 が 収 録 さ れ て い る 。 も う 一 冊 の ﹃沖 縄 小 説 集 ﹄ に は 、 「探 義 伝 敵 打 」 「箪 取 敵 打 」 「大 浦 敵 打 」 の 三 組 が 収 め ら れ て い る 。 「拍 稿 (こ う こ う ) 」 と は 、 「控 え の 稿 」 「写 し の 原 稿 」 「副 本 」 と い う 意 味 で 、 田 代 安 定 が 古 い 組 踊 写 本 か ら 書 き 写 し た も の で あ る 。 事 実 、 田 代 の ﹃組 踊 集 ﹄ の と び ら に は 、 「 田 代 安 定 拍 書 写 シ 組 踊 集 」 と あ る の で 、 田 代 が あ る 元 本 か ら 写 し 取 っ た 組 踊 集 で あ る こ と は 言 う ま で も な い 。 瀞 田 閤 一 「貞 孝 婦 人 」 に つ い て は 、 筆 者 の 方 で ﹃沖 縄 大 百 科 辞 典 ﹄ 二 九 八 三 年 五 月 、 沖 縄 タ イ ム ス 社 刊 ) で 、 あ ら す じ 等 を 紹 介 し て あ る が 、 写 本 か ら の 翻 刻 は は じ め て で 、 今 回 、 公 に し た の で あ る 。 田 代 安 定 ( 一 八 五 七 年 1 一 九 二 八 ) は 、 明 治 十 五 年 二 八 二 二 ) 、 明 治 十 八 年 二 八 八 五 ) 、 明 治 二 十 年 ( 1 八 八 七 ) の 三 度 、 国 の 農 商 務 省 か ら 沖 縄 に 派 遣 さ れ た 役 人 で 、 用 務 は 規 那 樹 (キ ニ ー ネ を 取 る ) の 試 柏 で あ っ た 。 田 代 は 鹿 児 島 市 加 治 屋 町 に 士 族 の 子 と し て 生 ま れ 、 同 地 の 柴 田 塾 (私 塾 ) で 、 フ ラ ン ス 語 や 博 物 学 を 学 ん だ 。 そ の 後 、 明 治 七 年 二 八 七 四 ) に 上 京 し 、 内 務 省 御 雇 。 博 -127-物 館 掛 と な っ た 。 母 の 死 に よ -、 鹿 児 島 へ も ど -、 県 勧 業 課 陸 産 係 と な っ た 。 最 初 の 沖 縄 行 き の 報 告 書 と し て 「沖 縄 県 下 先 島 廻 覧 意 見 書 」 が あ -、 二 度 目 の 沖 縄 行 き で 、 八 重 山 に 十 カ 月 間 滞 在 し て 、 「 八 重 山 群 島 急 務 意 見 書 」 「 八 重 山 群 島 物 産 繁 殖 ノ 目 途 」 を ま と め 、 三 度 目 の 沖 縄 調 査 で 「 八 重 山 住 民 ノ 言 葉 及 ビ 宗 教 」 等 を ま と め た 。 こ の 三 度 の 沖 縄 行 き (調 査 ) で 、 八 重 山 の 地 理 、 歴 史 、 言 語 、 民 俗 、 植 物 等 の 多 -の 論 文 や 報 告 を 、 そ の 当 時 の ﹃東 京 人 類 学 雑 誌 ﹄ 等 に よ せ て い る 。 明 治 二 十 年 代 の 沖 縄 研 究 者 の 一 人 で 、 沖 縄 研 究 の 先 達 。 明 治 二 十 八 年 二 八 九 五 ) 以 降 は 、 台 湾 に 移 -住 む 。 享 年 七 十 歳 。 昭 和 二 十 年 二 九 四 五 ) に 長 谷 部 言 人 校 訂 で ﹃沖 縄 結 縄 考 ﹄ が 発 行 さ れ て い る 。 こ の 二 冊 の 組 踊 写 本 も 、 三 度 の 調 査 で 得 た 成 果 で あ ろ う 。 何 度 目 の 拍 稿 で あ る の か 定 か で な い 。 ま た 、 ど こ に 所 蔵 さ れ て い た 組 踊 写 本 を 写 し た の か 、 今 の と こ ろ 明 か で な い 。 沖 縄 県 立 図 書 館 は 、 明 治 四 十 三 年 八 月 一 日 の 開 館 で あ る の で 、 考 え ら れ な い 。 ど こ か の 旧 家 に あ っ た の を 借 用 し た の か も 知 れ ぬ 。 組 踊 写 本 の 少 な い 今 日 で は 、 貴 重 な 写 本 と い え よ う 。 「貞 孝 婦 人 」 や 「探 義 伝 敵 打 」 「箪 取 敵 打 」 は 、 こ の 写 本 (拍 稿 本 ) の み で 見 る こ と が で き る の で 、 こ の 点 か ら い っ て も 貴 重 な 現 存 史 料 な の で あ る 。 さ て 、 「貞 孝 婦 人 」 の 内 容 を 見 て い き た い 。 全 体 は 六 段 構 成 で あ る 。 第 一 段 は 、 主 人 公 乙 鶴 の 出 羽 。 夫 の 里 森 を こ の 若 夏 に 亡 -し 、 自 分 も 後 を 追 い た い と 思 っ た が 、 夫 の 遺 言 で 、 姑 親 の 面 倒 を 頼 ま れ 、 そ の こ と を 堅 -守 っ て 生 き ぬ -。 第 二 段 は 、 乙 鶴 の 父 崎 本 の 出 羽 。 総 を か け て い る 乙 鶴 の も と へ 、 父 の 崎 本 が た ず ね る 。 父 は 娘 に 、 夫 は 亡 -な っ て し ま い 、 こ ど も と て い な い 。 ま だ 若 い の で 家 に も ど る よ う に す す め る 。 乙 鶴 は 夫 の 遺 言 で 、 姑 親 を 頼 む と い わ れ た の で 、 や ぐ さ め ( 一 人 身 ) に な っ て も か ま わ な い の で 、 姑 親 の 面 倒 を 見 て い -と い う 。 第 三 段 は 、 父 略 本 の 傍 の 平 田 の 出 羽 。 略 本 の 使 。 平 田 は 、 乙 鶴 の も と へ 行 -。 今 日 の 書 き 日 に 実 家 に も ど る よ う 伝 え る 。 乙 鶴 は 、 人 の あ る べ き 姿 、 道 を 説 -。 姑 親 を 見 る た め に 、 顔 に き ず を つ け て 、 醜 い 顔 に な っ て も 夫 の 遺 言 を 守 り ぬ -と 強 -出 る 。 第 四 段 は 、 乙 鶴 の 出 羽 。 亡 き 夫 の 墓 に 花 -1
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-組 踊 i貞孝婦 人」と 「探義伝敵打」につ いて を 手 向 け て 、 な や み や 悲 し み 、 つ ら さ を 語 る 。 そ し て 一 人 家 へ も ど る 。 乙 鶴 の 独 自 の 場 面 。 第 五 段 は 、 周 の 者 の 出 。 乙 鶴 が 十 六 歳 で 結 婚 し 、 一 年 も た た な い う ち に 、 夫 が 亡 -な っ た こ と を の べ 、 そ の シ ョ ッ ク で 数 日 、 食 を 断 っ て 嘆 き 悲 し ん で い た こ と を 語 る 。 そ の 後 に 父 の 略 本 の 比 屋 が 、 乙 鶴 を た ず ね 、 再 婚 さ せ よ う と す る こ と を の べ る が 、 乙 鶴 は 、 耳 鼻 を そ ぎ お と し て で も 、 姑 親 に 孝 を 尽 -し た い と 考 え て い る の を 知 -、 止 め る 。 乙 鶴 の お か げ で 、 ム ラ の 女 た ち は 、 夫 や 姑 親 へ の 礼 儀 作 法 を 学 び 、 評 判 の 地 域 に な っ て い る と 語 る 。 第 六 段 は 、 首 里 の 御 倍 の 出 羽 。 乙 鶴 の 身 持 ち ︰ 心 の 持 ち 様 の す ぼ ら し い こ と が 、 首 里 城 ま で と ど き 、 国 王 は 模 範 的 な 賢 婦 人 で 褒 美 を あ げ る こ と を き め 、 そ れ を 御 倍 に も た す 。 御 傍 は 、 父 の 崎 本 を 呼 び 出 し 、 こ と の 次 第 を 語 -、 乙 鶴 の 家 に 案 内 さ せ る 。 御 傍 は 、 乙 鶴 に 、 夫 亡 き あ と も 節 義 を 守 -、 姑 親 に 対 す る 孝 の 深 さ に 、 国 王 は い た -感 じ 入 -、 乙 鶴 を 思 な い 部 御 位 に し 、 銀 子 三 貫 目 の 褒 美 を 賜 る と い わ れ る 。 乙 鶴 も 喜 び 、 姑 親 も 喜 ぶ 。 御 傍 は 略 本 に 、 一 門 か ら 後 継 ぎ を た て て 、 国 王 へ ご 奉 公 し 、 領 地 も い た だ き 、 楽 に 暮 ら せ よ と 申 し 添 え る 。 使 わ れ て い る 音 楽 は 、 第 一 段 に 仲 間 ぶ し 、 第 二 段 に 七 尺 ぶ し 、 第 四 段 に さ ん 山 ぶ し 、 子 持 ぶ し 、 東 江 ぶ し 、 干 瀬 ぶ し の 四 曲 、 第 六 段 に 立 雲 ぶ L が あ っ て 、 仝 七 曲 が 適 所 に 挿 入 さ れ 、 効 果 を あ げ て い る 。 作 者 は 不 明 。 創 作 年 代 も 定 か で な い が 、 多 く の 組 踊 の 影 響 を 受 け て 美 し -ま と ま っ て い る 。 明 治 を そ ん な に さ か の ぼ ら な い 頃 の も の で は な い か と と ら え て い る 。 こ の 組 踊 は 、 人 間 と し て 「義 理 」 を 大 切 に し 、 守 る こ と を 強 調 し な が ら 、 と つ い だ 家 の 年 老 い た 母 親 (姑 親 ) に 対 す る 「孝 行 」 の 深 さ を 説 い て い る 。 そ し て 女 の 賢 人 ぶ り を う ち 出 し て い る 。 こ れ ま で に 多 -の 組 踊 を 読 み 、 そ の 内 容 を 大 切 に し な が ら 、 つ -あ げ た 作 品 で あ る 。 そ れ 故 に 、 組 踊 の 思 想 で あ る 「孝 」 と 「節 義 」 を 全 面 に と -あ げ て い る 。 親 に 再 婚 を す す め ら れ る と 、 耳 鼻 を そ ぎ お と し て 、 み に -し て も 、 姑 親 へ の 「孝 」 に 徹 し ょ う と す る 乙 鶴 の 心 の 持 ち よ う が い ぢ ら し い 。 賢 婦 人 を あ つ か っ た 組 踊 は 他 に も あ る が 、 こ の 組 踊 は そ の 集 大 成 と い っ て も 過 言 で は な い 。 「首 里 の 御 使 」 が 出 る の は 、 い ー1
29-か に も 組 踊 ら し い が 、 私 は 、 前 半 の 乙 鶴 の 生 き 方 、 物 事 の と ら え 方 に特 徴 を み る の で あ る 。 「探 義 伝 敵 打 」 は 、 前 述 し た 「貞 孝 婦 人 」 が 、 田代 安 定 拍 稿 本 ﹃組 踊 集 ﹄ 二 冊 中 の 第 一 冊 目 の 、 ﹃沖 縄 組 踊 集 1 即 チ 沖 縄 歴 史 小 説 集 ﹄ に収 録 さ れ て い る の に 対 し 、 第 二 冊 目 の ﹃沖 縄 小 説 集 ﹄ に収 録 さ れ て い る 。 第 二 冊 目 に は 他 に 、 「輩 取 敵 打 」 「 大 浦 敵 打 」 が は い っ て い る 。 第 一 冊 目 は 、 四 番 と も 世 話 物 でま と め ら れ 、 こ の 組 踊 の は い っ て いる のは 三 番 と も 敵 打 物 に な っ て い る 。 ﹃組 踊 集 ﹄ と ﹃小 説 集 ﹄ と 、 田代 が 特 称 し た の も 、 筆 写 当 時 に 有 識 者 か ら 話 を き き 、 最 終 的 に は 田代 自 身 で 判 断 し て の 命 名 に な ろ う 。 こ れ ら の タ イ ト ル の つ け 方 に も 、 田代 の 造 詣 の 深 さ と い う か 、 内 容 の 把 捉 の 正 確 さ を 提 示 し た も の と い え よ う 。 他 の 人 の 筆 写 し た 写 本 を 見 ると 、 世 話 物 と 敵 打 物 が 一 緒 に な っ て いる の が 多 -、 田代 の よう に 一 冊 に つ 、づ る 方 法 に も 気 を -ぼ っ た や -方 を し て い る のは 、 こ の 写 本 の 他 に は 見 あ た ら な い 。 田代 が 見 た も と 本 が 、 す で に こ う い う ふ う に な っ て い た の か 、 そ れ と も 田 代 が 内 容 を 考 え て す っ き -さ せ る た め に 四 番 と 三番 に わ け た の が 興 味 深 い 。 「探 義 伝 敵 打 」 に つ いて は 、 筆 者 の 方 で 沖 縄 タ イ ム ス 社 発 行 の ﹃ 沖 縄 大 百 科 辞 典 ﹄ 二 九 八 三 、 五 ) に 簡 単 な 紹 介 を し て あ る が 、 そ れ は こ の 田代 安 定 拍 稿 本 を よ ん だ 上 で の 紹 介 で あ っ た 。 組 踊 の 翻 刻 は 一 九 六 九 年 二 月 発 行 の ﹃組 踊 研 究 ﹄ 第 二 号 で、 .中 今 信 氏 が 試 み て い る が 、 今 回 、 筆 者 が と り あ げ た 。 現 在 す る他 の 写 本 類 を 見 て も 、 こ の 組 蹄 は 収 録 さ れ てな い 。 一 九 七 五 年 (昭 和 五
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七 月 発 行 の ﹃今 帰 仁 村 史 ﹄ の 第 二編 「文 化 と 習 俗 」 の 第 二 章 「芸 能 」 を 見 る と 、 組 踊 「操 義 伝 」 と い う の が あ る 。 こ の 組 踊 は 、 第 二 章 の 「 ま え が き 」 に よ る と 、 「尚 外 に 糸 数 昌 徳 の 採 録 に よ る 」 も の と し て い る 。 写 本 に あ る 「探 義 伝 敵 打 」 と 比 較 す ると 、 内 容 的 に よ -似 て お -、 同 一 組 踊 と い え よ う 。 登 場 人 物 も ほ と んど 同 じ で あ る が 、 台 詞 や 使 用 音 楽 、 歌 詞 に は 相 当 な 出 入 り が あ る。 写 本 よ り 台 詞 が だ い ぶ 落 ち て お り 、 こ と ば も な ま っ て い る の が 兄 い 出 せ る 。 糸 数 昌 徳 氏 が 採 録 し た のは 、 ど こ の 村 落 の も の か は 明 記 さ れ て な い が 、 今 帰 仁 村 内 で は 戟 前 戟 後 を 適 し て上 演 さ れ てな い よ う だ 。 一 九 八 一 年 三 月 に沖 縄 県 -130-組踊 「貞孝婦人」 と 「探義伝敵打」 について 教 育 庁 文 化 課 編 集 、 沖 縄 県 教 育 委 員 会 発 行 の ﹃沖 縄 の 組 踊 1 無 形 民 俗 文 化 財 記 録 作 成 -﹄ 伽 を 見 て も 、 今 帰 仁 村 内 に は 見 あ た ら な い 。 名 護 市 字 富 里 に は 「操 義 伝 」 と 明 記 さ れ て い る 。 聞 -と こ ろ に よ れ ば 、 伊 江 村 でも 以 前 に は 上 演 さ れ て い た と い わ れ て い る 。 「探 義 伝 敵 打 」 が 「 北 山 操 義 伝 」 と か 「操 義 伝 」 に な っ て い る のは 、 写 本 の 草 書 体 を 読 みま ち が え て し ま っ た の だ と 思 わ れ る 。 内 容 か ら し て も 「探 」 が あ た っ て い る の だ と 思 わ れ る 。 名 護 市 字 富 里 区 長 の 大 域 邦 靖 氏 の 報 告 に よ れ ば 、 一 九 四 九 年 八 月 調 整 の 上 演 台 本 と 、 一 九 八 二 年 調 整 の 上 演 台 本 が あ る と い う 。 富 里 区 の 文 化 部 長 で 組 踊 指 導 者 の 比 嘉 成 昌 氏 に 、 電 話 で お 聞 き す る と 「 戦 後 一 回 上 演 し た だ け で、 そ ろ そ ろ と 思 っ て い る 。 今 年 は ﹃操 義 伝 ﹄ か ﹃賢 母 三 遷 の 巻 ﹄ か を 考 え て い る 。 」 と い う こ と であ っ た 。 私 は 、 こ の 二 番 と も ま だ 見 た こ と が な い の で 、 い ず れ でも 結 構 な こと で、 楽 し み に し て い る 。 後 日 、 ﹃今 帰 仁 村 史 ﹄ 中 の も の と 、 名 護 市 字 富 里 の 上 演 台 本 と 、 田代 安 定 拍 稿 本 の 三者 を 比 較 し て い き た い 。 組 踊 の あ ら す じ は 、 次 の と お り で あ る 。 北 山 の 按 司 の 頭 役 岸 本 大 主 は 、 相 役 石 川 大 主 が 悪 心 を 抱 いて 按 司 を だ ま し て、 し た い 放 題 な の で、 岸 本 が 按 司 に 忠 告 し た と こ ろ、 逆 に怒 -に ふ れ て、 伊 平 屋 島 へ 流 さ れ る 。 そ の 後 に 石 川 は 謀 叛 を お こ し て、 按 司 や を な ぢ ゃ ら は 殺 さ れ る 。 若 按 司 と 思 な へ は 、 石 川 の 手 を の が れ て 逃 げ の ぴ る 。 そ の こ と を 伊 平 屋 島 で 聞 い た 岸 本 は 、 急 ぎ 仲 間 を 連 れ て 今 帰 仁 へ 渡 る 。 夢 の 知 ら せ で山 中 に 出 て 若 按 司 と 思 な へ を 、 さ が す と 、 二人 に め ぐ り あ う 。 一 万 、 二 人 に逃 げ ら れ た 石 川 は 、 徹 底 的 に 探 そう と 、 今 帰 仁 天 底 に少 人 数 で の -こ む 。 若 按 司 や 岸 本 ら は 、 石 川 に崎 吉 の 娘 。 乙 松 を 使 っ て 酒 を す す 、め て泥 酔 さ せ 、 と り お さ え る 。 石 川 の 家 族 や 家 来 を 殺 し て 、 元 の 城 を と -か え す と い う 内 容 。 登 場 人 物 は 、 次 の と お -で あ る 。 ㈲ 岸 本 大 主 へ北 山 の 按 司 の 頭 役 。 按 司 の 怒 -に ふ れ て 役 を と か れ 、 伊 平 屋 島 へ 流 さ れ た 。 し か し 、 按 司 と を な ぢ ゃ ら が 相 役 石 川 大 主 に 殺 さ れ た こ と を き き 、 今 帰 仁 へ 渡 -、 身 を か -す 。 ) - 13 1 - \-・ 2 若 按 司 (石 川 天 主 の 謀 叛 で父 と 母 が 殺 さ れ た の で、 思 な へ と 一 緒 に 逃 げ の ぴ る 。 山 中 で 岸 本 大 主 ら と あ
い 、 身 を か -し て 敵 打 の 企 て を す る 。) 思 な へ (北 山 の 按 司 の 娘 。 見 若 按 司 と 戟 い の 中 を の が れ る 。 途 中 、 岸 本 大 主 ら に あ う 。) 諸 見 下 庫 理 (伊 平 屋 島 の 役 人 で 、 岸 本 と 行 動 を 共 に す る べ -、 一 緒 に 今 帰 仁 へ 渡 る 。) 伊 礼 の 子 (伊 平 屋 島 の 役 人 。 諸 見 下 庫 理 と 共 に 岸 本 に つ い て 今 帰 仁 へ 渡 る 。) 崎 吉 の 子 (今 帰 仁 天 底 村 に 住 み 、 岸 本 大 主 と 兄 弟 の 輿 -を か わ し た 間 柄 。 若 按 司 や 岸 本 に 宿 を 提 供 し 、 敵 打 に 参 画 す る 。) 乙 松 (崎 吉 の 娘 。 美 貌 の 持 ち 主 で 、 石 川 ら の 一 夜 の 宿 で 接 待 し 、 踊 -を 見 せ る 。) 川 崎 ( マ ル ム ン の 一 人 。 崎 吉 の 使 用 人 。 城 間 と 掃 除 を し な が ら 、 乙 松 の 美 貌 を か た る 。) 城 間 ( マ ル ム ン の 一 人 。 崎 吉 の 使 用 人 。 川 崎 と 二 人 で 行 動 す る 。) 石 川 (も と 北 山 の 按 司 の 頭 役 だ が 、 按 司 を 殺 し て 北 山 の 按 司 に の し あ が る 。 し か し 、 若 按 司 と 思 な へ を と り に が し た の で ' そ れ が 気 が か -で 探 し に 出 か け \ノ引 P 1′/L dハ叫1/′_し る 。 宿 で 乙 松 の 酌 を 重 ね て 泥 酔 し 、 若 按 司 ら に し ぼ -あ げ ら れ る 。) 供 (石 川 の 供 。) か 子 (船 頭 。 岸 本 大 主 ら を 伊 平 屋 か ら 今 帰 仁 へ 運 ぶ 。 ) 全 体 は 七 段 構 成 で 、 次 の と お -で あ る 。 第 一 段 は 、 岸 本 大 主 の 出 羽 。 北 山 の 按 司 の 頭 役 だ っ た 岸 本 は 、 同 僚 の 石 川 大 主 が 按 司 を だ ま し て や -た い 放 題 に ふ る ま う の で 、 按 司 に 忠 告 し 役 を と か れ て 伊 平 屋 畠 へ 流 さ れ る 。 そ の 後 に 按 司 が 石 川 に よ っ て 亡 ぼ さ れ た こ と を き き 、 伊 平 屋 島 の 同 志 と 今 帰 仁 へ 舟 で 渡 る 。 第 二 段 は 、 岸 本 ら 崎 吉 に あ う 。 今 帰 仁 天 底 村 に 忍 ん だ 岸 本 、 諸 兄 、 伊 礼 の 三 人 は 、 崎 吉 の 子 を 訪 れ る 。 崎 吉 は 、 戦 い の こ と を 岸 本 に 文 で 知 ら せ よ う と 考 え た が 、 石 川 の 動 き が 不 隠 だ っ た の で 、 時 期 を み は か ら っ て い た と い う 。 こ れ か ら の こ と を 細 か -語 -あ お う と 、 崎 吉 は 家 へ 案 内 す る 。 第 三 段 は 、 若 按 司 と 思 な へ の 出 羽 。 北 山 の 若 按 司 は 、 思 な へ と 二 人 、 父 母 が 石 川 大 主 に 殺 さ れ た の で 、 そ の 戟 い の 中 を た だ 足 に ま か せ て 逃 げ る 。 石 川 の 探 訪 が 広 -か
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-組踊 「貞孝婦 人」 と 「探義伝敵打」 について つ 遠 方 ま で 及 ん で い る の で 、 伊 平 屋 島 の 岸 本 大 主 を 頼 っ て 身 を か く し 、 時 節 を 待 っ て 仇 打 ち を し た い と 思 う 。 思 な へ は 、 若 按 司 が 疲 れ た か ら 休 も う と い う の を 励 ま し て 、 山 深 -入 ろ う と う な が す 。 第 四 段 は 、 岸 本 。 崎 吉 の 出 。 岸 本 大 主 は 崎 吉 を 呼 び 、 夢 に 若 按 司 と 思 な へ が 、 自 分 を 探 し て 逃 げ る 途 中 、 疲 れ 果 て て 泣 い て い る の で 、 探 そ う と さ そ う 。 崎 吉 の 子 は 、 忠 節 深 い 岸 本 大 主 が 、 命 を な げ う っ て 伊 平 屋 島 か ら 渡 っ て き た の だ か ら 、 そ の 心 が 天 に 通 じ て 神 の お 助 け は 疑 い な い と い う 。 急 ぎ 探 し て み よ う と 後 に つ づ -。 岸 本 。 崎 吉 は 、 山 路 に す わ -こ ん で い る 若 按 司 と 思 な へ に め ぐ -あ う 。 岸 本 は 、 按 司 と を な ぢ ゃ ら の 不 幸 を 悲 し む 。 若 按 司 は 、 石 川 の 執 拙 さ を の が れ る た め 、 伊 平 屋 島 へ 岸 本 を た ず ね よ う と し て い た と こ ろ だ と 語 -、 今 後 、 よ ろ し -と 頼 む 。 崎 吉 は わ が 家 へ 案 内 す る 。 そ し て 家 人 に 念 入 -に 掃 除 を す る よ う 命 ず る 。 第 五 段 は 、 マ ル ム ン 川 崎 と 城 間 の 出 。 二 人 は 掃 除 を い い つ け ら れ る 。 川 崎 は 休 み な が ら 話 を は じ め る 。 今 日 、 石 川 が こ こ で 一 泊 す る の で 、 わ が 主 人 の 娘 乙 松 に 接 待 を さ せ て 、 酔 い つ ぶ れ た と こ ろ を 討 ち と ろ う と い う 手 組 み ら し い と い う 。 一 方 、 城 間 は ' 乙 松 の 美 貌 を 語 る 。 川 崎 も ま け じ と 乙 松 へ の 強 い 思 い を 語 る 。 城 間 は 、 石 川 が 乙 松 の 踊 -や 酌 に 泥 酔 し て 、 み っ と も な い 様 子 を 見 せ る に ち が い な い と 大 笑 い す る 。 二 人 は 急 ぎ 掃 除 を す ま せ る 。 第 六 段 は も と の 石 川 大 主 (今 は 北 山 の 按 司 ) の 出 羽 。 石 川 は 、 北 山 の 按 司 に 成 -あ が -、 ぜ い た -三 昧 な 生 活 を 送 っ て い る が 、 先 に 北 山 の 若 按 司 と 思 な へ を 取 -に が し た の が 気 が か -で 、 供 を 引 き つ れ て 今 帰 仁 天 底 村 に 探 し に 行 -。 崎 吉 の 宿 に 投 宿 。 崎 吉 は 手 は ず 通 -に 酒 と 踊 -で も て な す 。 乙 松 に 酌 を と ら せ 、 踊 ら す 。 石 川 は 喜 び 、 杯 を 重 ね 、 踊 -に 酔 う 。 石 川 が 乙 松 に い い 寄 る と 、 こ と ば 巧 み に い い か わ し て の が れ る 。 第 七 段 は 、 酔 い つ ぶ れ た 石 川 を 、 若 按 司 や 諸 兄 ら が と -お さ え て 、 切 り 捨 て よ う と す る 。 そ れ を 岸 本 が と め 、 一 刀 で 殺 す の は 罪 が 軽 い の で 、 も っ と 苦 し め て 旗 ざ お に さ ら し 、 手 足 や 首 と 順 に 切 -落 と し て 、 亡 き 按 司 や を な ぢ ゃ ら の お 墓 所 で お 祭 -を し ま し ょ う と い う 。 伊 礼 は 、 前 か ら 手 賊 の 通 -に 城 を 攻 め 、 石 川 の 妻 や 子 を 殺 し 、 臣 下 を す べ て 降 参 さ せ た こ と を 報 告 す る 。 若 按 司 は 、 皆 で 打 揃 っ て 元 の 城 に の ぼ -、 - 1
33-祝 の 宴 を 催 お そ う と 語 る 。 内 容 的 に は 、 敵 討 物 で あ る が 、 創 作 者 の 独 創 性 が う か が え る 。 主 君 に忠 言 し た ら 、 役 を と か れ て 伊 平 屋 島 へ 流 さ れ る と い う 形 は 、 他 の 組 踊 に は 見 あ た ら な い 。 「義 臣 し い 物 語 」 で は 、 国 吉 の 比 屋 が 「 子 」 に格 下 げ に な っ た 表 現 は あ る 。 「 巡 見 官 」 で は 、 伊 佐 の 大 主 の 嫡 子 亀 千 代 が 、 の ち 後 ぞ え の 母 (継 母 ) に逆 ら っ て い ると い う こ と で、 父 が こ ぎ 使 う の で 悲 し ん で い る の を 、 守 役 が き い て 主 人 に意 見 を し た ら 、 遠 -八重 山 波 照 間 島 へ 流 さ れ ると い う 話 は あ る 。 第 一 段 の 岸 本 出 羽 の 台 詞 に 「御 臣 下 の 取 立 い は つ 壱 番 行 や 二 番 、 利 得 者 な し や ゑ 義 理 や あ と な ち よ て 」 と い う のは 、 こ れ ま た 、 こ の 組 踊 の み に見 ら れ る 表 現 で あ ろ う 。 「 いは つ 」 は 「意 発 」 っ ま -意 見 発 表 の こ と であ ろ う か 。 と に か -、 こ と ば 巧 み に い う も の を 優 先 す る と い う こと な の か 。 名 護 市 字 宮 里 本 で は 「意 見 一 番 」 と あ -、 ﹃ 今 帰 仁 村 史 ﹄ で は 「意 発 一 番 」 と あ る 。 「利 得 先 」 を 立 て、 「義 理 」 は後 で あ ると い う 考 え 方 は め ず ら し い 。 岸 本 を 中 心 に若 按 司 、 思 な へ が 崎 吉 の 家 に 身 を 寄 せ て い る が 、 そ こ へ 敵 役 の 石 川 ら が 投 宿 す ると い う 形 も 興 味 深 い 。 他 の 組 踊 (現 存 す る ) で は 見 ら れ な い 場 面 で、 そ の 上 、 そ こ の 娘 を 使 っ て 酌 を と ら せ 、 踊 ら す と い う 手 法 も な か な か の も の で あ る 。 マ ル ム ン二人 の 台 詞 の や -と -も 、 他 の 組 蹄 に な い リ ズ ムが あ り 、 笑 い が あ る 。 乙 松 の 容 姿 等 に つ い て 語 る 二 人 の 会 話 は た の し -、 生 き 生 き と し て い る 。 石 川 が 酔 っ て 乙 松 に い い 寄 ると こ ろ で、 乙 松 の 返 事 は 、 「 大 川 敵 討 」 の 乙 棒 が 、 谷 茶 の 按 司 を 言 葉 巧 み に い い か わ す の と よ -似 て いて お も し ろ い 。 こ の 組 踊 に は 四 カ所 に ト書 き が は い -、 場 面 を よ く 説 明 し て い る 。 「但 此 の 時 今 帰 仁 へ 通 行 三味 線 井 手 事 あ る 」 「但 此 の 時 崎 吉 内 へ 引 羽 」 「但 乙 ま つ 取 受 内 へ 引 羽 」 「但 舞 人 数 乙 ま つ 打 込 七 人 、 程 内 両 人 徳 利 か た ぎ る出 る 酒 貫 の 真 似 仕 余 の 人 数 と 別 段 出 所 相 替 L 形 を 待 口 ら 酒 あ た -の 真 似 口 事 」 等 で あ る 。 使 わ れ て い る 音 楽 は 、 第 一 段 で 「 L や う が な い ふ し」 「伊 計 ハ な -ぶ し 」 の 二 曲 。 第 二段 で 「 口 説 」 、 第 三 段 で 「 さ ん 山 ぶ し」 「 干 瀬 ぶ し 」 「 子 持 ぶ し 」 の 三 曲 。 第 四 段 で 「東 江 ぶ し 」 ( ア ー キ ー ) 、 「 七 尺 ぶ し 」 の 二 曲 。 第 五 段 は な し 。 第 六 段 で 「 は ん た ま ふ し」 「花 風 ぶ し 」 - 13 4
-組踊 「貞孝婦人」 と 「探義伝敵打」 につ いて 「 き る れ ん ぶ L L の 三 曲 。 第 七 段 で 「親 の 御 恩 ふ し 」 「 立 雲 ふ し 」 の 二 曲 で あ る 。 作 者 や 創 作 年 代 に つ い て は 、 今 の と こ ろ わ か っ て い な い 。 今 帰 仁 を 中 心 に 伊 平 屋 島 を 出 し て の 展 開 な の で 、 そ の あ た -に 作 者 を 考 え る 必 要 が あ る の か と い う こ と で あ る 。 創 作 年 代 も そ ん な に 古 い も の で は な い で あ ろ う 。 今 後 の 課 題 に し た い 。 ん 浮 世 、 存 命 て 朝 夕 袖 清 さ よ ゑ や 、 死 出 が や ま と ま い て 行 ふ し や と あ す が 、 消 果 る 涯 の 残 す い こ と ば に 、 姑 親 の 事 と 頼 な ん あ れ ば 、 我 身 や 義 理 守 て 此 の 宿 に を と て 、 姑 親 に 朝 夕 孝 行 よ 尽 し 、 天 の 御 宝 の 過 て 来 る 間 や 、 蓮 葉 の 中 は 残 ち ね ん て や -、 い こ と ば の あ れ ば 我 が 自 由 ん な ら ん 、 夢 の 間 の 浮 世 存 命 て を よ ん 、 あ け や う は が な さ や 積 ら ん あ て ど 、 日 -の 営 に 泊 ん (汁 ) 押 の -て 、 ち ょ め と ハ て ん 経 よ か -ら 由 ハ孝 婦 人 仲 間 ふ し ○ 頼 み な ん 浮 世 存 命 て 我 身 の 袖 濡 ち 朝 夕 暮 し か ね て 七 尺 ふ し 〇 日 -の 宮 に わ -経 の 糸 に 繰 -返 す -ト 恩 と 増 る
乙
鶴一
今 日 や の か や よ ら い つ よ ゑ ん 替 て 、 な れ し 傍 の 我 身 の 緒 に さ が て 、 涙 た 曇 て 経 の よ み ん 読 れ ら ん 、 片 時 や 休 て 我 肝 と ま い ら … 13 5-乙
鶴一
哀 れ し -み L や う り な ま 出 る 我 身 や 、 里 森 の 子 妾 の 乙 鶴 と や よ る 、 あ け や う 里 森 や 去 る 若 夏 に 、 面 難 や 此 の 世 か -れ や い お ら ん 、 な し 子 て ん お ら ん 頼 み な 臆 本 一 是 や 略 本 の ひ や 、 女 乙 鶴 に も の と づ け さ ん と も て 、 聾 の 里 森 が 宿 に 行 ん略 本 や あ 乙 鶴 よ 、 い ち や る 事 や と て こ ま に を よ か 乙 鶴 一 や あ 父 親 よ 、 日 -の 営 に 経 よ か け や ぴ て 、 し ば し 片 時 や 休 て を や ひ る 、 拝 ふ し や あ た ん 内 に 入 み し ゃ う れ 幡 本 一 や あ 乙 鶴 よ 、 語 ら い ふ し や あ て と と ま い て 着 る 乙 鶴 一 や あ 父 親 よ 、 夫 よ 先 立 て 夫 よ 失 や い 、 若 し や て や い 宿 に 立 戻 て か ら や 、 女 生 た る 義 理 や あ や び ら ん 夫 の 里 森 が 消 来 る 時 に 、 遺 言 し ち あ す ん 姑 親 の 事 と 、 年 や 寄 て い ま い 頼 も か た を ら ん 、 我 か 跡 に 是 と 気 に か \ て を も の 、 母 親 の 事 や 計 い 呉 -て や -、 鳴 ち な み た か け て い 言 葉 ん あ れ ば 、 や ぐ き み に な て ん 苦 し や 思 ん 、 天 の 御 宝 の 過 て 来 る 時 や 、 夫 と ま い て 行 る 思 い し ち を も の 、 是 非 よ 我 が 願 に 任 ち 給 -- 13 6 -乙 鶴 一 の ふ 事 が や よ ら か た て 給 ふ -崎 奉 一 や あ 乙 つ る よ 、 里 森 ん 此 の 世 か -れ や ひ を ら ん 、 な し 子 て ん を ら ん な ま 若 さ あ れ ば 、 頼 み な ん 宿 に 置 事 や 我 身 の 、 肝 な ら ん あ れ ば 忍 は ら ん あ も の 、 急 ぎ 我 か 宿 に 立 戻 て を と て 、 夢 の 間 の 浮 世 安 -と 暮 せ
組踊 丁貞孝婦人」 と 「探義伝敵打」 について 略 本 一 や あ 乙 鶴 よ 、 親 の 言 る 言 葉 た に よ 間 留 -、 人 の 此 の 世 界 に 生 -や い お す や 、 朝 露 の 草 に か \ て を る こ 、 ろ 、 風 の 押 そ 間 の た \ し ば し さ ら み 、 の し よ か う -程 ん 義 理 の み ち 守 て 、 あ た ら う の 若 さ -つ さ し ゆ が 、 と ふ く う り 是 よ 思 て 親 の 言 る ご と に 、 急 ぎ 我 が 宿 に 戻 て き ゃ う -、 明 日 や 供 便 て 呼 そ 筈 だ い も の 、 思 切 や い 急 ぎ 戻 て -を た う ′ -乙 鶴 一 父 親 の 今 の 御 言 葉 の 上 や 、 ま た ん 立 て み し や る 御 心 と や よ る 此 の 涯 に な れ ば よ -ど 思 さ そ る 、 た と へ 父 母 の 仰 事 や て ん ' 我 身 や 我 身 ん 格 護 命 ち か き -平 田 一 是 や 略 本 の ひ や 内 平 田 下 庫 理 ' 思 子 乙 鶴 の 前 う ん に き け 合 ち 、 御 供 し ち -ふ て や り の 倍 に 行 ん 平 田 一 や あ 乙 鶴 の 前 、 親 加 那 し 御 倍 に よ し れ や い き ゃ へ た ん
乙
鶴一
親 の 御 使 や の ふ 事 か や よ ら 平 田 一 や あ 乙 鶴 の 前 よ 、 う と づ け の ぐ と に 今 日 の よ か る 日 に 御 供 し ち -ふ て や -の 御 使 と や よ る -137 -の か す 父 母 や 御 情 ん な い ら ん 、 姑 捨 て 戻 る 道 の な ら ん あ れ ば 、 此 の 事 や 下 庫 理 二 所 の 親 に 、 よ た し や あ る 様 に を ん に ゆ け て 給 -や あ 乙 鶴 の 前 よ 、 肝 迷 い み L や う ち 今 の 事 み L や う ち 、 思 子 て ん を ら ん 頼 み な い ん 御 胴 、 の し ゆ が 義 理 守 て う の 苦 し や み L や う る 、 花 盛 -て す ん 夢 の 間 とや よ る 、 淀 に 紅 葉 な い み L や う し か ら や 、 親 加 那 し 不 孝 な る 積 -た い も の 、 下 庫 理 が 言 葉 う ん に ゆ か い 受 て 、 親 か な し 御 計 に 御 任 よ み し よ う れ 一 御 れ 乙 鶴 1 や あ 下 庫 理 よ 、 ひ と の 生 虫 と 替 て お る 事 や 、 義 理 と 志 情 の あ る 故 と や よ る 、 男 生 て や 主 人 弐 人 持 ん 女 身 や 弐 人 夫 持 や な ら ん 、 天 の 御 の 御 宝 の ひ と の 道 や -ば ' い か な 下 庫 理 が さ ま -に い ち ん 、 思 い 返 さ ら ん 我 か こ , ろ た い も の 、 戻 て 此 の 様 御 返 事 さ れ -、 若 か 押 ≧ の 事 の ど ん あ ら ば 、 我 が 命 計 て 御 目 か け る 計 り 、 露 程 ん 情 も 我 身 や あ ら ん 乙 鶴 一 下 庫 理 が 戻 て を ん に ゆ け て て や -、 弐 所 の 親 の 御 聞 入 -み し や み 、 兎 角 押 -の 事 あ る 積 れ 、 と て ん 此 の 涯 に な り ば 死 ん て や れ す れ ば 、 姑 親 や に や ま た い ち や が み し や ら 、 生 き や う -ば 苦 し や 死 ん 死 れ ら ん 、 の か す と -か に や る 夢 の 世 界 や 、 今 に 思 付 る 事 の ま た あ ゆ ん 、 ひ と の ぐ と に 我 身 の す か た あ る 故 と 、 肝 迷 い み L や う ち あ に ん ま た み し や る 、 顔 に 癒 付 て 片 輪 身 に な や い 、 朝 夕 姑 親 に 孝 の 道 尽 き - 1 38-平 田 一 あ ゝ み し や る 御 言 葉 や 理 と や よ る 、 義 理 し ら ん し ち よ て な ま の 御 談 合 や 我 が 身 し ち 我 身 驚 る し や と あ や べ い る 、 戻 て 此 の 様 御 返 事 し や へ ら さ ん 山 ぶ し
○
捨 て 先 な た る ひ と ゝ ま い る 道 の 急 が ら ん 我 身 の 百 の 苦 し や 同 人 乙 鶴 一 い ち や る 罪 受 て 生 -た る 我 身 や 、 朝 夕 思 事 の た い る 間 や な い ら ん 、 思 ひ 焦 て ん 誰 と 語 ら よ が 、 よ 所 の 冒組踊 「貞孝婦人」 と 「探義伝敵打」 につ いて に か -忍 て 行 か ら に 、 花 よ 手 に 向 や い 我 肝 や す ま 乙 鶴 子 持 ぶ し ○ 思 ひ 身 に あ ま て 暮 さ ら ん 今 宵 、 無 人 の 為 に 花 よ 手 に 向 や い 、 思 い か た ら て や -忍 ふ 道 柴 の 、 露 霜 と 共 に 消 果 ら 時 や 、 残 て 姑 親 や 寄 る 方 ん な ら ん 、 う き め 重 と て 鳴 ら と め ば い つ ま て ん -ま に 与 所 し -て 済 ん 、 宿 に 姑 壱 人 こ ゝ ろ も と な さ の 、 鳴 -ん 急 ぎ 戻 て 行 ん 干 瀬 ぶ し ○ よ ん ふ け て 行 い 暁 の 鳥 ん 鳴 -ん 宿 に 戻 て 行 ん 乙 鶴 一 や あ -1 、 あ ま -暮 さ ら ん 与 所 の 冒 に か -、 壱 人 こ ま 出 て 花 よ 手 に 向 ち ょ ん 、 生 き 残 る 我 身 の 思 い し I.'マ マ) -み L や う -、 ま -と 後 生 生 あ ら ば す が た あ ら わ れ て 、 哀 -一 言 葉 や 我 か 鳴 い 呼 て ん 、 い ら い ん ま た す ら ん 後 生 の あ -無 や 走 ぐ れ L や 寮 江 ぶ し ○ 声 ん う と 方 ん 拝 ま ら ん あ す が い き や し か な 肝 に 思 い ん よ さ 間 の 物 一 と ん 出 た る も の や 此 の 村 の 頭 取 い 百 姓 と や よ る 、 住 居 人 里 森 の 子 妾 の あ や あ と 、 拾 六 の 年 に 里 森 の 子 妻 な て 、 .末 だ 壱 年 や ち ゃ う ん な ら ん 、 ま あ ど 、 夫 や か い ま あ し 、 う の や あ が 肝 苦 し や 、 四 五 日 食 は な ち 夜 昼 鳴 き 屠 る 仕 形 、 あ \ 至 極 無 蔵 な も の や す か p 里 森 の 子 ん 元 よ -困 窮 の も の や れ ば 、 是 非 な -滑 だ 押 払 -取 仕 口 L や あ き よ す 見 れ ば 、 肝 の -へ ち し き ち ゃ ん な ら ん 、 し よ る 内 親 の 崎 本 の 比 屋 が う の や う な 拾 六 七 な る 者 や -さ み し み て や 肝 の 忍 ら ん て い て 、 ま た ん 夫 持 し ゆ る 考 し ち う か や あ ん 言 か ん 言 し ち 是 取 ん て し ゃ ん 、 あ や ゝ 義 理 守 、 我 が 此 の や あ か ら 出 - 13 9
-て 行 ば 、 姑 親 着 る者 や を ら ん こと 、 く ま に置 呉 -ん て 鳴 き 泊 だ か け て、 段 -い よ ん と ん 聞 入 ら ん 、 押 -引 取 る て に な た -ば 、 あ や ゝ き ゃ ん か ん な ら ん語 に し や る仕 形 や 、 我 が つ ら 目 口 ん ひと の 如 あ -と ゝ 今 の -と し ゆ る 、 耳 は な う つ し 片 輪 に成 ば 我 ん妻 し ょ る者 や を ら ん ん て い ち 、 鎌 取 て ひ っ か け る 傷 と な ゑ の 人 の は い 焦 て 、 鎌 -んと て い ち ん し ゆ る 内 、 親 や う の 段 間 付 て あ わ て ゝ 走 -来 て 、 段 -わ け た う -し や れ ば 先 落 着 し ち を ん 、 そ 烈 の な し 子 や 夫 失 い ど ん す ぼ 、 ま た ん夫 持 ん て と し よ す か 、 あ ゝ よ か ち よ 御 恩 子 や 田舎 に 素 立 ん んち や か わ て と を る 、 あ ん し 今 や 夜 昼 姑 親 に 孝 行 尽 ち を ん 、 昔 し 言 葉 に 墨 の 前 に を -ば -る み 、 米 の 前 に 居 れ ば 米 -な よ ん て いて あ す か 、 誠 んき ゃ あ ん と や る 、 此 あ や あ か 島 ん か い め ん し ゆう き や る 以 来 島 の 女 んあ や あ 仕 様 仕 さ ま 見 ち 、 夫 姑 の 礼 儀 作 法 や言 う に ん 及 ぼ ん 、 夫 振 よ る も の ん て い ち を ら ん た っ た 風 俗 も 美 -な て 、 追 -首 里 親 国 の ぐ と な よ る積 り 、 う の 様 な 行 し ょ る者 や、 速 -御 披 露 う ん に ゆ け -む て 仰 の あ て、 あ や 行 の 次 第 淀 の 主 か 御 苦 み し ゆ う ち 番 所 ん か い 今 と う し や け て 行 る 、 い よ る 内 番 所 や き や い 御 取 次 さ に ハ な ら ん 、 さ -︿ さ は く り 一 誰 か や よ ら 間 の 物 一 さ れ 我 身 や 波 平 村 の 頭 た や へ る 、 住 居 人 里 森 の 子 妻 の 行 の の よ た し や の 、 御 披 露 書 た や へ る -1 40-さ ば く り 一 あ ゝ 士 の 思 子 義 理 立 て の 替 て、 世 の 中 の 手 本 沙 汰 と 残 る 、 や あ 頭 、 間 切 か ら 直 に御 披 露 よ し よ も の 、 い や あ や 先 村 に 戻 てむ ち よう -御 使 一 出 様 来 る 者 や 首 里 の 御 使 、 里 森 の 子 妻 の 乙 鶴 が く と -、 夫 よ 失 い 産 子 て ん を ら ん 、 今 若 さ あ れ ば 親 や
組踊 「貞孝婦人」 と 「探義伝敵打」 について 忍 ば ら ん 、 宿 に 乞 取 よ る 思 ひ し ち を す か 、 乙 鶴 や 堅 -節 義 思 守 て 姑 親 に 孝 の 深 さ あ る 次 第 、 御 主 加 那 し 天 の み に ゆ か い み し よ う ち 、 褒 美 た べ み せ る 御 傍 に 行 ん 一 首 里 の 御 倍 の 御 供 た や へ る 、 里 森 の 子 御 内 儀 に 首 里 加 那 し 天 の 、 御 褒 美 た へ み し や る 御 傍 と や す か 、 女 達 や れ ば 驚 か し よ ゆ ら 此 様 し ら し め L や う り て や り の 御 使 と や ゆ る
供
一
さ れ 里 森 が 宿 や 是 た や べ る 崎 本 一 あ ゝ 難 有 や 急 ぎ 御 詔 意 拝 ま 御 使 一 や あ 供 の き ゃ あ 、 女 達 や れ ば 押 か け に 言 や ' 肝 さ わ し し よ ゆ ら 驚 か し よ ゆ ら 、 親 の 崎 本 に し ら き ゃ う れ 御 健 一 や あ 略 本 の ひ や 、 里 森 が 親 ん 妻 ん 呼 す -14 1-供
一
拝 ん 留 や へ て 崎 本 一 誰 か や よ ら 御 健 一 や あ -な し 子 、 や -き み の 節 義 思 守 て 、 姑 親 の 孝 の 深 さ あ る 次 第 、 御 主 加 那 し 天 の み よ ん に ゆ か い み L や う ち 、 思 な い 部 御 位 に 銀 子 三 貫 目 、 御 褒 美 た べ み し や る 御 便 と や よ る ' や あ 略 本 の ひ や 、 是 -御 判 物 乙 鶴 に 渡 す 供乙
鶴一 あ \ と う と 、 か に や る 百 果 報 や 夢 や ち ゃ う ん 見 た ん 、 誠 後 生 あ ら ば 過 じ 我 が 夫 ん 、 御 慈 悲 蒙 や い う -し や し や ぴ ら 、 や あ 母 親 よ 母 一 あ ゝ た う と 、 命 と た か ら 物 存 命 て を れ ば 、 か に や る 百 果 報 ん あ る か 嬉 し や 、 や あ 主 の 前 よ 、 壱 八 子 里 森 ん 先 立 て 我 身 の 、 に や ま た 此 の 世 界 ん い ら ん 事 や す か 、 乙 鶴 か 朝 夕 孝 行 よ 尽 ち 、 -の き や ま て 命 ん 存 命 て を と て 、 御 主 か 那 し 天 の 御 慈 悲 蒙 や い 、 今 か ら や 命 ん あ た ら し -な や へ ん 、 思 て \ や -い き や し 女 身 の 習 の 、 御 主 か 那 し 拝 て 御 拝 み よ ん に ゆ け の な よ か 、 よ た し や あ る 様 に み よ ん に ゆ け て 給 れ
乙
鶴一
み し や る 御 言 葉 や 我 が 胸 に 思 染 て 、 朝 夕 肝 尽 ち 孝 行 よ し や へ ら 御 健 一 や あ 略 本 の ひ や 、 一 門 の 内 間 柄 見 合 い し や い 、 急 ぎ 里 森 が 跡 目 取 立 て 、 御 主 か 那 し み た い か ら み か ち か ら に 、 島 知 行 ん す て 、 楽 よ し み れ 瞳 容 一 拝 ん 留 や ひ て -142 -御 健 一 や あ 乙 鶴 よ 、 節 義 思 守 て 姑 親 に 孝 の 、 ひ と に 立 替 て 勤 た る 故 と 、 御 慈 悲 あ る 御 主 の 御 助 の み し や る 、 今 か ら や に や べ ん 念 に 念 添 て 、 世 の 中 の 手 本 沙 汰 と 残 す 御 偵 一 た う -今 日 の う -し さ の も の に た と ら れ み 、 親 子 押 列 て 躍 て 戻 -乙 鶴 一 み し や る 事 躍 て 祝 い あ す ぼ べ ら組踊 「貞孝婦人」 と 「探義伝敵打」 について 立 雲 ぶ し 〇 百 果 報 の あ れ ば は う -L や な つ か し や ん 過 し 里 森 ん し よ ら と め ば 探 義 隠 蔽 甜 岸 本 一 出 様 来 る 者 や 、 北 山 の 按 司 の 頭 取 し ゆ た る き し 本 の 大 主 、 相 役 石 川 悪 心 よ 起 ち 、 按 司 よ た ば か や い 、 も \ 巧 め た -で 、 御 臣 下 の 取 立 い は つ 壱 番 行 や 二 番 、 利 得 先 な し や ゑ 義 理 や あ と な ち よ て 、 万 事 御 為 て や -、 あ ま -働 き ハ 、 是 非 の は き な い ら ん 御 機 嫌 に 叶 て 、 我 -の 御 意 見 忠 言 や さ か て 、 去 の 三 月 御 各 日 を か う も や へ 、 役 義 ハ づ さ -て 此 の 伊 平 屋 島 へ な が さ -て を よ ん 、 聞 ば 腹 立 や 悪 欲 な 石 川 、 去 る 十 四 日 謀 叛 事 巧 て 、 按 司 ん を な ぢ や ら ん 玉 の 緒 よ き ら ち 、 若 按 司 と 思 な へ や た \ か へ に ま ぢ -、 迎 よ 走 み L や う ち 御 行 衛 の な い ん あ と て 、 石 川 や 周 章 さ ま 周 心 の し ら ん 、 供 た ち よ っ -て 北 山 の 村 -、 野 山 か ら く だ れ さ が い さ し よ ん て や -、 語 部 の あ と て 今 日 と 我 な い 閉 る 、 あ \ 口 情 や 残 念 、 元 祖 か ら 積 て 蒙 も た る 御 恩 、 ま た を な じ や ら と 思 子 我 身 の 御 各 日 に 、 つ よ な め た み L や う ち 御 情 の 御 意 、 う も て や す ま ら ん 忘 て 忘 ら ん 、 急 ぎ 思 子 部 御 行 衛 よ 尋 御 腰 立 が ら め き や へ 、 石 川 よ 殺 ち 御 元 祖 の 光 -、 つ ぢ て ら さ と も て 此 の 島 の 役 -、 深 -言 合 ち か 勢 ま て 頼 い -、 今 帰 仁 に 行 ん や あ 諸 見 下 庫 理 伊 礼 の 子 、 肝 要 の 時 節 う く り て や す ま ん 、 乗 船 の 仕 度 油 断 す る な - 1
4
3 -両 人 一 拝 ん 留 や ぴ て 岸 奉 た う ノ--急 ぎ -同 人一 は あ 波 立 ん な い ら ん押 風 ん真 艦 か 子 一 い ま へ の か あ じ 岸本 一 た う -今 帰 仁 に着 ん 、 天 底 村 崎 吉 の 子 や兄 弟 の き ぢ り し ち 取 合 よ し よ も の 、 あ ま に 宿 借 や ゑ 若 按 司 の 前 御 行 衛 、 尋 や い 拝 ま う こ れ て て や す ま ん急 が -し ゃ う が な い ふ し
○
片 帆 持 ハ 片 滑 落 ち も る 帆 持 ハ も る 滑 落 ち 思 切 ら ん ど う ハ い れ し ら んど う 岸本 一 二 年 住 な -し 島 許 の 削 り 名 残 -立 増 て口
説○
さ てむ 思 ゑ バ あ さ ま し や 、 君 の う め ぐ め 限 -な し 、 恩 のん忘 れ る 人 も な し 、 急 ち か た ち を 打 ん た や い 、 雨 笠 は か く か を 隠 ち 、 い ざ や 村 -行 過 て、 歩 め か ね た る 勢 理 客 の 、 山 路 坂 ひ ら わ ち 出 て、 や い 、 今 ど 天 底 尋 よ る 、 人 の 其 宿 忍 て き や る - 144 -諸 兄 一 わ り ︿ ん 今 日 や う ら つ ら さ 名 残 -い つの 旅 よ い ん 増 て 立 ぴ ぃ ん 岸 本 一 や あ 崎 吉 の 子 -伊 計 ハ な り ぶ し ○ 伊 平 屋 島 の 渡 中 な め 荒 さ あ す が 、 今 日 や う ん 添 て ハ る が 美 さ 崎 善 一 や あ 大 主 久 し よ 拝 な く び を組踊 「貞孝婦人」 と 「探義伝敵打」 について 岸 奉 二∴ ,∼ 1 に く ひ 石 川 謀 判 事 巧 て 、 按 司 ん を な じ あ ら ん 玉 の 緒 よ ち ら ち 、 若 按 司 と 思 姉 や た , か へ に ま じ -' 迎 よ 走 め を ち 御 行 衛 の な に ん あ と て 、 野 山 お -さ が い さ し よ ん て や り 、 か た へ び の あ と て 今 ど 我 な い 閉 る 、 い ち さ か し や か ら 免 ち 置 す ま ん 、 急 ぎ 御 恩 子 の 御 行 衛 よ 尋 、 御 腰 立 ち が ら み ち や へ 殺 ち す て ら た い 、 伊 平 屋 島 の 役 ≧ 深 -言 合 ち 、 諸 見 下 庫 理 伊 礼 の 子 二 八 ㌧ か 勢 ま で 頼 め 入 渡 て 来 ん 、 や あ 崎 吉 の 子 、 主 人 此 の 涯 の 浮 沈 め や -バ 、 共 に う ち 勇 み 忠 節 よ 尽 ち 、 御 恩 子 の 前 の 御 行 衛 よ 尋 や へ ' 御 腰 立 し ょ る 様 に 計 や へ
呉
-り 細 -語 や ぴ ら 岸 本 一 た う -内 人 へ 互 に 細 -語 ら さ ん 山 ぶ し ○ 難 面 さ や 親 に す て ら り て を す が 、 ま た ん 此 の 憂 冒 兄 が 心 気 幡 吉 一 や あ 大 主 、 此 の 事 や 急 ぎ 文 よ 調 や ひ 、 伊 平 屋 島 へ 持 ち 上 る ハ ず や す が 、 壁 ん 耳 風 の 物 言 る 世 の 中 よ や れ ば 、 是 非 な さ に 思 つ -ち 居 る 内 と や た る 、 悪 欲 の や か ら 免 ち 置 ち か ら や 、 い き や し 島 国 の 立 の ま た な よ が 、 命 思 は ま て 御 腰 立 し よ も の ' 内 に い -め L や う 若 接 司 二 我 身 や 北 山 の 若 按 司 と や よ る 、 父 母 の 事 と 去 る 十 四 日 、 頭 役 石 川 に 殺 さ れ よ め L や う ち 、 思 な へ と 弐 人 や た ゝ か へ に ま じ り 、 周 章 さ ま 出 て 只 足 に 任 ち 、 あ の 森 に 登 へ 此 の 谷 に 下 -て 、 百 忍 ひ 忍 て -ま \ て や き や す が 、 に -へ 石 川 悪 欲 や や ま ん 、 野 山 か ら 下 -さ か い さ し よ ん て あ -は 、 頼 も か た を ら ん 哀 れ 鳴 -ん 、 伊 平 屋 島 へ 渡 て 岸 本 よ 頼 て 、 時 節 待 受 て 敵 討 ん と も て 、 夜 の 目 よ 隠 -忍 て 行 ん-
14 5-干 瀬 ぶ L C う ち 苦 し や -百 哀 重 行 衛 し ら つ よ に 袖 よ の ら ち 若 接 司 一 や あ 恩 な い よ 、 長 道 の つ か -足 本 ん や み よ い 、 雨 ん 降 -増 て き る 衣 ん の -て 、 歩 て 歩 ま ら ん 休 め ふ し や の 思 な い 一 や あ 思 け い よ / 1 、 の か す 思 け い や も の 言 声 ん な い ら ん 、 あ き や う 思 け い , き ゃ が し よ ら 、 あ は た う と 、 神 仏 揃 て 見 守 や い 給 ふ -、 思 け い が 事 と 親 と て や い 頼 て 、 親 ふ じ の 後 ん つ が さ て や い し よ も の 、 我 が 命 に か い て 思 き い や 助 き ゃ へ 給 ふ -、 あ は た う と 、 や あ 思 け い
-思 な い 一 、 や あ 思 け い よ 、 -ま に 足 よ と て 与 所 し -て き や し よ が 、 山 路 よ 便 て 互 に 休 ま 。 若 接 司 一 の が す 思 な い や 肝 さ は じ し ゆ よ が 、 此 の 間 の つ か -ま と る 兄 と し き や る 、 の よ て と く 嶋 が や あ 思 な い よ-
1 46-子 持 ぶ し 一 巣 な き 鳥 心 る 宿 木 ん な い ら ん 、 い -先 ん 見 ら ん 夜 雨 降 増 て 、 き る 衣 ん の -て き へ 果 て 行 ん 岸 本 一 や あ 晴 着 の 子 -、 語 ふ し や る 事 あ も の こ ま に -を 若 按 司 一 や あ 思 な い よ 、 肝 う す て 行 ん し ハ し や す ま 崎 吉 一 は あ の 事 が や よ ら 、 岸 本組踊 ■貞孝婦 人」 と 「探義伝敵打」 について 一 天 の 御 助 か 神 の 引 合 か 、 若 按 司 と 思 な い 我 んと ま い み L や う ち 、 哀 路 中 に 鳴 暮 ち い ま へ る段 、 夢 ハ 見 ち (マ マ) う そ て寝 て ん 居 ら -ら ん 、 糸 不 恩 義 事 よ 出 て 見 た な 一 や あ -、 い ち や る 事 や と て か に や る 山 路 に 、 二人 押 列 てを ち や へ 居 よ が は あ 大 主 の 忠 節 い ち ん つ -さ ら ん 、 移 -は 替 る世 の 中 と や す が 、 素 よ -の 御 主 人 御 恩 思 染 て、 御 各 日 に な た す つ よ 程 ん な い ら ん 、 御 恩 子 の 前 の 御 腰 立 か た き う た ん て や い 、 命 思 は ま て 時 日 う つ さ づ に 、 渡 海 ん 渡 海 な さ ん涯 て い ま い る 御 肝 、 只 な ら ん 事 よ 及 は ら ん 事 よ 、 誠 忠 節 の 天 にあ ら ハ れ て、 神 の 御 助 疑 や い や び ら ん 、 夢 と も て い ひ ん 油 断 し ち 済 ん ' た
う
-急 ぎ 御 供 し やぴ ら 幡 吾 若 接 司 一 此 の 二人 の 者 や 首 里 か ら ど や 、 ぴ す が 、 夜 の 山 路 や 歩 で 歩 ま ら ん 、 行 先 ん見 ら ん -ま に を よ る 岸 本 一 や あ 若 按 司 の 前 や あ 思 み な い の 前 よ 、 岸 本 ど や \ ぴ る -1 47-若 按 司 一 あ け や う 大 主 や 生 ち を た め 岸 本 一 た う -\ -急 が -東 江 ぶ し ○ あ け や う 夢 が や よ ら 同 人 岸 本 一 や あ 若 按 司 の 前 や あ 思 な い の 前 、 石 川 が 悪 行 親 か 那し 御 仕 合 、 語 へ び の あ と て 伊 平 屋 を と て 拝 で 、 あ \ 口 惜 ん 残 念 若 按 司 一 や あ 大 主 、 に -へ 石 川 悪 欲 や 止 な 、 思 め な い と 我 身 ん 殺 ち 捨 て ん て や -、 野 山 村 ≧ さ が い さ し よ ん て や り 、 あ り ば 、 伊 平 屋 島 へ 渡 て 大 主 よ 頼 て 、 時 節 待 て 敵 打 た ん と も て 、 思 立 ひ 行 る 道 中 と や よ る 、 か に あ る 引 合 や よ め や よ ら 岸 本 一 や あ 思 な い の 前 、 元 祖 か ら 積 ち か う も た る 御 恩 、 山 よ へ ん 高 -海 よ へ ん 深 さ 、 人 に 生 -や へ の よ で は す や ひ か 、 命 思 は め て 御 腰 立 さ ん し ゆ も の 、 御 恩 子 部 御 二 所 御 気 づ け よ み L や う な 若 按 司 一 よ た し や あ る 様 に 計 や い 給 り 岸本 一 我 身 ん 御 行 衛 尋 や い 拝 で 、 御 腰 立 が ら み ち や い 石 川 よ 殺 ち 、 御 元 祖 の 光 辻 て ら さ と も て 、 今 と 伊 平 屋 島 か ら 渡 て ち や ぴ た る 、 か に や る 引 合 や 夢 が や 、 ぴ ら 岸本 一 拝 ん 留 や ぴ て - 1 48-思 な い 一 や あ 大 主 、 按 司 そ へ 前 御 各 日 か う も や い を す が 、 忠 節 の 誠 は す り ら ん あ す や 、 女 身 よ や て ん ふ -ら し や と あ よ る 同 人 1 さ れ 崎 吉 の 子 や 、 忠 節 の 深 さ 兄 弟 の ち じ れ し ち 、 取 合 よ し や ぴ ん 宿 よ か て あ や ぴ も の ' 御 つ け い を が ま ぴ ら 崎 吉
組踊 「貞孝婦人」 と 「探義伝敵打」 について 一 さ れ 若 按 司 の 前 や あ 思 妹 の 前 、 あ , 拝 て な つ か し や 袖 の な み だ 、 石 川 が 悪 情 い ち ん 尽 さ ら ん ' 大 主 ん 共 に 命 ち う み は ま て 、 か た ち う ち み L や い る 計 よ し や ぴ ら 、 御 気 張 よ み L や -宿 へ う ん き か へ 拝 び ら 幡 吉 一 今 日 や 天 地 は れ わ た て ふ く ら し や あ ど あ よ る 、 や あ -1 ぽ ん が た や 人 に 宿 よ か ら し ゆ む の ' 内 外 の さ う じ ね ん の 入 よ 若 接 司 一 や あ 崎 書 の 子 、 親 に 括 ら れ て 此 の な ゑ よ や れ ば ' 世 界 や 敵 か た ち 助 ぴ ん 居 ら ん 、 大 主 と 式 人 や 親 と て ゑ た の で 、 よ た し や あ る 様 に 計 ゑ た ば う
-川
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て ゑ 城 間 ち ば て ん だ あ 城 問 一 て ゑ 崎 吉 一 拝 ん 留 や ぴ て - 14 9 -岸 本 一 と う ︿ 与 所 知 れ て す な に あ び ら ん 御 供 し や あ ぴ ら は い つ く で ん ぶ し 〇 月 見 れ ば さ や か 花 見 れ ば さ か ゑ 、 わ す た つ か む の ん や い L や う さ ば の ゑ七
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○ 崎 吉 が 宿 に 御 供 し や あ へ ら川
崎一
あ \ ち よ ら し や ど く す で ゑ 城 間 よ く や が な 竜 は な し し ち ん だ 、 若 按 司 の 前 岸 本 崎 吉 御 三 人 御 捕 れ や た す が 、 御 物 語 -あ ま く ま そ る ゑ と 拝 た す が 、 今 日 石 川の 大 主 此 村 の 此 宿 壱 宿 のば ず や ら い 、 世 間 の壱 番 ゑ ゝ ぶ し や す ん つ て ゑ 、 大 刀 持 株 わ ず か 人 数 し ち 打 や な ら ん 、 崎 吉 の う と ま つ に ぴ んと -ま た 躍 羽 に し (マ マ) み て 、 酒 進 て 砕 ふ れ ら う 時 、 大 刀 う つ と ら ち か ら 敵 打 み し や る御 手 ぐ み や さ あ ち 、 目 の を に さ が て 夜 のに ん じ よ る 冒 ん に ん だ ん 、 さ ら さ ら と 目 ぐ は い し ち 、 取 ゑ し こ ち な ら ん 、 至 極 哀 -た け つ け て を す が 、 我 -ご れ い の 天 に橋 -及 な ら ん 、 あ ゝ ど っ と そ く わ い ち よ さ あ 城 問 一 や ゑ あ ん か や、 川 崎 ゑ、 此 の 御 手 ぐ みど ん や れ ゑ今 日 や 大 事 た ゑ む ん な あ 、 と を 先 づ う れ あ ん は い 川 崎 、 あ の う と ま つ が か げ の し ゆ ら し や、 色 や 白 雪 む ん ち 玉 子 の 如 冒 眉 墨 る -と 口し よ -と 物 言 L L よ ら あ L や、 た け は ど う ち あ ひ て 肥 ん さ ん痩 ん さ ん 、 つ んと い ゑ あ んば い の か ら -ゑ か ら 極 揃 、 神 か 仏 か ん で と う ま あ -る 、 あ の う と ま つ 見 る 庶 事 に ん ち よ ち ゃ ん 取 、 脈 や ひ う る ち に 上 て、 あ ゝ こ -て み ん ぐ い し よ さ あ 城 間 一 い や い 川 崎 い や あ に 乙 ま つ が 一 夜 と て ん い や あ 妻 に な よ ん も て 言 -は 、 拾 年 の 命 や て ん 、 す の み 川 崎 一 さ て も -拾 年 や し い 置 百 年 の 半 分 五拾 長 命 極 楽 も て と 思 よ る -1 50-川 崎 一 いや , こ-と み ん ぐ い し よ る 、 我 身 や う も か じ の 立 城 間 大 笑 二 テ 一 いや い 川 崎 いや ん わ に ん 目 壱 ツ 肝 壱 ツや つ と ち ん L や、 今 日 石 川 の 大 主 の乙 ま つ 1 日 に 掛 り は 、 き ゃ う と す い ふ う 鷹 の 落 る こ と 肝 や た ん と う ち ふ -て 、 乙 ま つ か や は -と 瓶 と -躍 羽 仕 掛 り は か ら 、 側 ん ひ ら ん兄 だ ん 冒 し る な ち 酒 や 水 よ か あ さ ま さ あ 呑 -て 、
組踊 「貞孝婦人」 と 「探義伝敵打」 について 立 み や ゝ み正 気 やな い ら ん 、 刀 か た な ん 乙 ま つ に う つ と ら ち も な て か ら て仏 な よ ら ん で 思 -は 、 可 笑 と 多 さ る 、 は い 噺 に 狂 て 内 の 御 さう じ う -て や す ま ん 、 て い 急 か う 今 日 や此 の 村 に壱 夜 宿 し ょ も の 、 急 ぎ 立 宿 案 内 よ し や う り 供 一 拝 ん 留 や ぴ て
川
崎 一 て い 但 此 の 時 今 帰 仁 へ 道 行 三味 線 井 手 事 あ る 石 川 一 出 様 来 るも の や 本 石 川 の 大 主 今 や北 山 の 按 司 、 此 の 世 人 間 や 朝 日 ま と 間 の つ よ の 身 よ や れ は 、 義 理 ん ふ れ 捨 て 御 日 御 月 供 に 仰 拝 ま -て 高 二 階 ん 作 -、 高 枕 ら す き て 酒 と 色 好 ミ、 楽 す ら ん と も て北 山 に と よ も 、 岸 本 の 大 主 ん 様 -に計 や、 伊 平 屋 島 へ や ら ち 供 よ っ か わ し て 殺 ち 捨 ら し や へ 、 按 司 んを な ち ゃ ら ん 玉 の 緒 よ き ら ち 、 思 た こ と 叶 て 誇 し や と あ す が 、 若 按 司 と 思 な い 逃 走 て居 ら ん 、 根 葉 ん苅 捨 て 我 肝 や す ま て い 、 さ か い し あ ら た み に 今 帰 仁 に行 ん 、 や あ 供 の き 供 一 此 宿 の 内 に案 内 よ た の ま -15 1 -宿 主 一 唯 が や い み せ ら 供 一 北 山 の 按 司 の 御 や つ -の 御 通 -、 夜 ん暮 て を れ は 行 先 ん見 ら ん 、 う 立 宿 亭 主 い 案 内 や ひく い れ や 天 底 村 つ き や ん 、 日 ん -て を れ は 行 先 ん 見 ら ん 、 崎 吉一 さ れ あ ま へ 御 ん つ か い 拝 な よ ぴ ら 、 我 -の 宿 に 御 立 宿 み L や う ち 、 冥 加 の 仕 合 難 有 さ あ や ぴ ん 、 さ れ 壱 ツ 上 け や ひ ら 石 川 一 は あ 清 さ -石 川 一 是 や 仕 合 た う ︿ ひ と つ つ げ 同 人 一 や あ 供 の き ゃ 明 日 の 諸 手 組 後 -て や す ま ん 、 う が た ち や や 急 ぎ 休 息 よ し や う -幡 吾 1 さ れ 旅 の 上 の 御 休 の 内 に 一 躍 -踊 ら し や い 御 見 か け や ぴ ら 供 一 拝 ん 留 や ぴ て -1 52-石 川 一 段 -の こ , ろ い れ 仕 合 と や よ る 石 川 一 た う ︿ ま た ん 踊 れ 但 此 の 崎 吉 内 へ 引 羽 は ん た ま ふ し ○ な け や だ き た ん す 御 や ぐ み さ あ す か 歌 に ま じ れ て と 御 側 よ た る 花 風 ぶ し ○ い か り か り わ ら へ 只 い か り 童 び 、 今 日 や 按 司 か 那 し 御 伽 じ た い も の 石 川
組踊 「貞孝婦人」 と 「探義伝敵打」 について 一 は あ 出 来 た -ト 酌 よ -い ね ぶ さ が て を よ ん 、 情 あ て -よ い い き や て -い ら な
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や ぐ み さ ん し ら ん わ ん う L や -取 ら に 石 川 一 た う -1 つ げ よ-乙
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わ す た つ り や て ん 女 身 の 習 の 、 義 理 ま ぎ て か ら や 悪 名 立 ち よ み 同 人 一 は あ 酌 取 ん 清 さ 花 ざ か -わ ら べ 、 盃 に 移 る 匂 の し よ ∴∴ 、」 ら し や 、 今 日 の 誇 L や ゝ 物 に 立 ら ら ん 、 呑 て ん 呑 ぽ し ゃ の つ ぎ ょ -ト 、 に や ひ ん 踊 -㌔ 石 川 一 義 理 の 道 て す ん 神 仏 て す ん 、 人 の 焦 -や い ふ さ か よ る も の の 、 に や あ き る よ い 外 の 事 や な い さ み-
153-乙
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-か い し -無 理 な 事 み L や う な き る れ ん ぶ し○
う ち な ら し -1 四 ツ 竹 は な ら ち 、 今 日 や 御 座 出 て あ す ぶ 嬉 し や 石 川 一 や あ -こ ゝ ろ ふ -ぐ と 旅 の 上 の 哀 れ 、 慶 よ 重 や 石 川 一 や あ -\ 引 合 る 縁 と 糸 の 御 縁 、 我 側 に な ら は 花 ざ か れ 姿 錦 金 蘭 の ん 打 か さ び -1 、 朝 夕 袖 ふ や い 浮 世 楽 -と 、 人 に 生 -た る し る L で や も の 、 た う -な れ ゝ -㌔乙 ま つ 一 按 司 か 那 し 御 言 葉 や 御 情 の 深 さ 、 ひ か さ り て い ち よ さ 我 身 の き も の 石
川
一 は あ し た い -、 や あ -、 ふ や 合 る 袖 の い き や し 別 り よ か 、 た う -1 側 に な り よ -乙 ま つ 1 今 日 や 七 月 十 七 日 、 二 才 達 若 者 の 盆 躍 -に 御 見 か き ら て や り 、 支 度 し ち を や び も の 御 肝 安 -と 、 御 な ぐ さ み め L や う り 明 日 に な ら ば 、 親 と 語 ら や い 仰 侭 御 側 拝 て す て や ぴ ら 石 川 一 は あ 、 い 言 葉 の し よ ら し や 義 理 情 ふ -て 、 わ 肝 明 , と な た る こ , ち 、 た う -夜 ん 更 て 頓 て 鳥 ん 鳴 渡 る 、 踊 -と ん 見 た ば 休 息 よ さ ん し よ も の 、 此 り -格 護 す -よ -㌔ 但 乙 ま つ 取 受 内 へ 引 羽 親 の 御 恩 ぶ し○
親 の 御 恩 や 深 ち も の 、 ひ る や 父 子 や 足 に 居 し 、 ふ み ご と に か な し -に 夜 や 母 子 前 に 、 砲 ち の れ る か た に や 母 が 、 ね ぶ る か は ら く か た に や 子 か \ ね ぶ る 親 の 御 恩 や 忘 る な よ 但 舞 人 数 乙 ま つ 打 込 七 人 、 程 内 両 人 徳 利 か た ぎ る 出 る 酒 貫 の 真 似 仕 余 の 人 数 と 別 段 出 所 相 替 L 形 を 待 口 ら 酒 あ た い の 真 似 仕 る 事 -15 4 -諸 兄 1 い ち ぎ か し や か ら い き や が -若 按 司 一 や あ 石 川 、 北 山 の 若 按 司 し っ を た み 、 思 は や ス ま ら組踊 「貞孝婦人」 と 「探義伝敵打」 について ん 切 果 ち と ら さ 岸 本 一 は あ -1 し は し 待 ち み L や う -、 此 の や か ら も さ の 悪 欲 の 報 い 、 一 刀 な に し ち や つ め 浅 さ あ や ぴ も の 、 を の 科 に 当 て う の -つ さ し み て 、 旗 ざ う に あ げ て 生 ざ か し し み て 、 首 や 手 足 切 落 ち か ら に 、 親 か 那 し 御 墓 所 御 祭 よ し や び ら た う -そ ん ち も じ 番 手 念 の 入 よ 岸 本 供 一 拝 ん 留 や ぴ て 伸 礼 一 さ れ 兼 て 御 賊 の 事 の 兵 を 引 列 て 、 ふ ら を 相 図 に 城 よ し み 登 て 石 川 が 妻 な し 子 残 ら づ 殺 ち 、 臣 下 て る 間 切 烈 の 供 三 人 、 降 参 た や ひ る 若 按 司 一 や あ 大 主 や あ 崎 吉 の 子 、 何 れ 肝 揃 て 働 ち や る 故 に 、 ね て 覚 て 思 忘 ら ん か た ち 、 打 ち す ま ち う -し さ ん 余 て な つ か し や ん あ も の 、 急 ぎ 打 列 て 城 元 に 登 て 、 互 に 踊 れ 羽 祝 ひ あ す ぼ