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「文化と政治」再考 : 政治文化研究から文化の政治学ヘ

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Academic year: 2021

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(1)    「文 化 と政 治 」 再 考 −政治文化研究から文化の政治学ヘ−.                     飯 島 伸 彦.   は じめ に −現 代 日本 の おけ る文 化 と政 治 の接 合−   1  日本 の政 治 ・文 化 と政 治 文 化 研 究   2  文 化 と政 治 の ア ー テ ィキ ュ レー シ ョン− 政 治 文 化研 究 か ら文 化 の政 治 学 ヘ −   むす び − 比較 実 証 へ 向け て の課 題.   は じめ に −現 代 日本 のお け る文 化 と政 治 の 接 合 −.   90年 代 に入 り 日本 政 治 は55年 体 制 が 崩 壊 しそ れ 以 降 め ま ぐる し く政 党 の 離 合 集散 が な され 、 そ うい う意 味 では 活 発 化 した か の よ うに 見 え る。 しか し政 党 の離 合 集 散 が 市 民 と政 治 との 関係 を よ り近 しい も のに してい るか ど うか 、市 民 の政 治 的 関心 ・関 与 の増 大 に寄 与 して い る か ど うか とい う とむ しろ反 対 に 作 用 して い る 。 無 党派 層 の形 成 ・増 大 → 投 票 率 の 低 下 な どに端 的 に示 され る よ うに 、 政 治 と市 民 との 距 離 は ま す ます 広 が って い る と感 じられ て い る。   政 治 と市 民 との 距 離 が広 が って い る要 因 と して、 政 治 側 の 要 因 、政 治 家 ・政 党 ・政 治 シス テ ム に 対 す る信 頼 性 の 低 下 が あ る こ とは い うま で も な い。 小 林 良 彰 に よれ ば政 治 不 信 に は3つ の段 階 が あ り第1段 階 は 政権 担 当者 に対 す る不 信 で あ り、 具 体 的 に は 自民党 の政 治 家 に対 す る不 信 とい う段 階 で あ る。 そ れ が 第2段 階 に な る と政 権 党 だ け で な くそ の だ ら しな さ を許 す 野 党 に 対 す る 不 信 に広 が って い く。 さ らに は第3段 階 に な る と市 民 ・有 権 者 の 意 見 を反 映 で きな い 政 治 シス テ ム =間 接 民 主制 そ の ものへ の不 信 へ と不 信 が深 化 して い くとい う。90年 代 の 日本 の政 治 意 識 の変 容 は 政権 交 代 に よる期 待 度 の高 ま りをは さみ な が ら も ま さに この よ うに政 治 不 信 が 広 が って い っ た プ ロセ ス で あ り、 現在 も基 本 的 に はそ の 基 調 は 変 わ って い な い と言 え るだ ろ う(1)。   しか し、政 党 の離 合 集 散 は 政 治 的 世 界 の 内部 で の動 きで あ る と して も、 市 民 の 政 治 的 欲 求 ・欲 望 ・ア イ デ ンテ ィテ ィー とそ の 政 治 的 代 表=表 象 関 係 の あ い だ のず れ を 埋 め るた め の 企 図 と見 る こ とも で き る。 例 え ば、 ウ ォル フ レンは 『日本/権 力構 造 の謎 』 のな か で 日本 の 中産 階 級 を 「従 順 」 と とら え た うえ でそ れ が 政 治 的 代 表 者 を も って い な い こ とを指 摘 した が(2)、ま た 一 般 的 に は 都 市 的 住 民 が代 表 され る度 合 い が そ れ 以 外 の地 域 の住 民 が代 表 され る度 合 い と比 べ て低 い とい う こ とが い い うるが 、 そ の よ うな 代 表=表 象 関 係(リ プ リゼ ンテ ー シ ョン)の ず れ を埋 め る ため の 企 図 と して90年 代 の 日本 政 治 の 変 動 を み る こ と もで き る。 そ れ が い まの と ころ 必ず し もプ ラ スに 結 果 して い な い と して も。.

(2)   この よ うな 日本 政治 の動 き を 比較 政 治 の文 脈 に お い て みれ ば、 先 進 産 業 社 会 で広 汎 に進 んで い る構 造 的 な 代 議 制 の 危機 ・政 党 シ ス テ ム の危 機 ・間 接 民 主 主義 の危 機 とい う現 象 、 そ して、 新 し い社 会 運 動 や 直 接 民 主 主 義 的 な契 機 の意 思 決 定 シ ステ ムへ の導 入 、分 権 化 ・情 報 公 開制 度 の充 実 等 の制 度 的 改 善 策 な どに よ って この 関 係 の危 機 を 解 消 す る こ とが必 要 で あ る(3)。   しか し同時 に よ り長 期 的 な 要 因 と して 、市 民 側 の政 治 との 関 係=政 治 的 社 会 化 ・政 治意 識 ・政 治行 動 様 式 ・政 治 文 化 な どの 特 徴 ・変 化 につ い て も検 討 す る必要 が あ る と思 わ れ る。   この よ うな課 題 を 日本 社 会 に お い て 実証 的 に検 証 す る とい う作 業 は今 の筆 者 に は 手 に あ ま る た め に 、本 稿 は 「 政 治 と文 化 の 接 合 関 係 の特 徴 と変 化 」 と い う限定 した 側 面 か ら上 記 の 問題 に接 近 して い きた い。 とい うのは と りわ け80年 代 以 降 の 日本 社 会 の 大 きな変 化 と して しば しば あ げ られ る消 費社 会 化 や 情 報 社 会 化 が 文 化 に 変 容 を もた ら し、 そ の よ うな変 化 が政 治 文 化 を 媒 介 して 、政 治 と市 民 、政 治 と社 会 の関 係 に 変 質 を もた ら して い る と考 え る こ とが で き るか らで あ る。文 化 に おけ る表 象 関係 の変 化 が 政 治 に おけ る表 象 関 係 の変 化 に ど の よ うな影 響 を及 ぼ して い るか を考 察 す る こ とが 本稿 の課 題 で あ る。   例 え ば 、 日本 文 化 につ い て次 の よ うに 言 わ れ る。 「「日本 文 化」 は い ま 、 どこに あ るの か。 そ う 考 えて み る と、私 た ち の 中 に、 共 通 の 日本像 が焦 点 を結 ば な い こ と に 気 づ く。 世 界 に 「日本 文 化 」 と して 知 られ るの は 、 テ レ ビ ドラマ で あ り、 ポ ップ スで あ り、 ア ニ メ で あ り、 コ ン ピ ュー タ ・ゲ ー ムで あ る。 しか し こ こに は 「日本」 で あ る必 然 性 は何 もな い の で は な いか 」(4)。   「国 民 文 化」 「国民 国 家 」の揺 らぎ とい わ れ る現 象 に象 徴 され る現代 文 化 の文 化 変 容 を社 会 変 動 との関 係 で特徴 づ け て み る と   ① 文 化 の グ ロ ーバ リゼ ー シ ョ ンの進 行 ・国 民文 化 の揺 ら ぎ ・衰退   ② 文 化 の脱 領域 化 の進 行   ③ 文 化 の情報 化 ・メデ ィア化 の進 行   ④ 文 化 を 階層 コ ー ド、 エ ス ニ シ テ ィー コー ド、世 代 コー ド、 ジ ェ ンダ ー コー ドの み で読 み取 る     こ と の不 適 切性 の増 大 の進 行(5)   ⑤ 文 化 の消 費社 会化 の増 大 の進 行 な どが あげ られ る。   文 化 の ボ ー ダ レス化 が進 み、 そ の輪 郭 が ハ ッキ リしな くな り、 そ の こ とに よ って 文 化 の政 治 性 を読 み 取 って い く既 存 の解 釈 装 置 が うま く働 か な くな っ て きて い る こ と、 そ こが 問 わ れ な けれ ば な ら な い。   した が って 本稿 で は90年 代 日本 社 会 に お け る文 化 と政 治 との 関 係 を構 造 的 に 分 析 す るた め の論 点 整 理 と して   ① 従 来 の 日本 の政 治 文 化 研 究 のな か で 政治 と文 化 の接 合 関 係 が どの よ うに 考 察 され て き たか   ② そ の よ うな政 治 と文 化 の関 係 とと らえ方 が80年 代 「情 報 消費 社 会 」 の進 行 の も とで どの よ う     な 意 味 で 不 十 分 に な って きた か   ③ 既 存 の政 治文 化 研 究 と、相 対 的 に 新 しい 「 文 化 の社 会 学」 「 文 化 の政 治 学 」の違 い は どこ に あ.

(3)     り、 そ の 両者 を ど う統 合 す る方 向が 考 え られ るか   ④ そ れ らを受 け て90年 代 日本 社 会 に お け る政 治 と文化 の接 合 関係 を実 証 研 究 して い く うえ で の     基 本 的 な課 題 は何 か 、 を論 じて い きた い 。.   1  日本 の政 治 ・文 化 と政 治 文 化 研 究.   従 来(主. と して80年 代 以 前)の. 日本 の 政治 ・文 化 研 究 に お いて 政 治 と文 化 の接 合 関 係 は どの よ. うに考 察 され て きた か 。 一 般 的 に 政治 と文 化 との 関係 を問 題 に す る際 に 、政 治 の方 に主 と して 重 きを 置 くか 、 そ れ と も文 化 の 方 に 主 と して重 き を置 くか で大 き くア プ ロ ーチ が 分か れ る こ とは 言 うま で もな い。 例 え ば 政 治 現 象 を説 明 す る た め に文 化 的 要 因 を 持 ち 出 す の か 、 それ と も文 化 現象 を 説 明す るた め に 政 治 的 要 因 を 持 ち 出す のか 、 とい うよ うな違 い で あ る。   フ ァシズ ムや 全 体 主 義 下 に お け る文 化 の あ り方 を 問 う場 合 に は 、文 化 の あ り方 の背 後 に 全 体 主 義 ・フ ァ シズ ム ・社会 主義 とい う政 治 的要 因 ・政 治 に よ る文 化 の利 用 ・文 化 政 策 とい う要 因 が 解 釈 の 際 の 重 要 な要 因 とな って き た(6)。   ポ ス ト ・フ ァシ ズ ム期 の戦 後 の文 化 の政 治 的 ・社 会 的性 格 を読 み取 る際 も、 そ の 背 景 と して の 階級 的 ・民 族 的要 因 に還 元 してそ れ を 政 治 的要 因 と結 び付 け る こ とに よって 文 化 の 客 観 的機 能 等 を読 み取 っ て い くア プ ロー チは 文 化 を 政 治 的要 因 か ら説 明す る ア プ ローチ に 近 い 。 フ ァシ ズ ム と 文 化 、社 会 主 義 と文 化 、 さ らに は 資 本 主 義 に お い て は文 化 産 業 研 究 や 国 家 の イ デ オ ロギ ー装 置 と して の文 化 装 置 研 究 な どが これ に は含 まれ る。   これ に 対 して 後 者 は 、 日本 の社 会 科 学 に お い て は普 遍 対 特 殊 とい う特 有 の対 立 図式 のな か で 、 日本 の近 代 化 を 遅 らす要 因 と して の政 治 と文 化 を 結 び 付 け て考 察 す る立 場 、主 と して特 殊 要 因重 視 派 に 属 す とみ る こ とが で き、 しか しなが ら特 殊 性 の 処 理 の仕 方 に よ って様 々 な ヴ ァ リエ ー シ ョ ンが あ る とみ る こ とが で きる。   この よ うに文 化 の政 治 的 利 用 を中 心 に 考 察 す る ア プ ロー チ(文 化 を 統 治 ・政 治 的 闘 争 の手 段 と み なす 政 治 主 義 的 な見 解)と 、 政 治 現 象 を文 化 的 基 盤 か ら説 明 す る 、 つ ま り文 化 的 固 定 変 数 を も ってそ れ ぞれ の社 会 の政 治 現 象 を 特 有 の 現 象 と して説 明 しよ うとす る政 治 文 化論 的 ・実 証 的 ア プ ロー チ の2つ の系 譜 の な か で 政 治 と文 化 の 関 係 は考 察 され て きた と言 うこ とが で きる(7)。   戦 後 日本 の政 治 文 化 研 究 は ア ーモ ン ドや ヴ ァー バ 、 ナ イ らの 研 究 や イ ン グル ハ ー トらの比 較 政 治 文 化 論 的 研 究 か ら刺 激 ・影 響 を 受 け つつ 、綿 貫 譲 治 、 石 田雄 、篠 原 一 、若 田恭 二 等 々に よっ て 進 め られ て きた 。 そ の 全 体 を フ ォ ローす る こ と は こ こで は しな い が 、 そ の特 徴 を綿 貫 譲 治 の ア プ ロ ーチ を 中 心 に 検 討 して み よ う。   1960年 代 ・70年代 の 日本 の政 治 と文 化 に関 して 代表 的 な 見解 と して綿 貫 は次 の よ うに 指 摘 して い る(8)。  綿 貫 らは戦 後 日本政 治 の分 析 軸 と して 、保 守 一革新 の軸 が主 要 な対 立 軸 で あ る こ とは い うまで もな い が そ れ と同 時 に 、伝 統 一近 代 とい う主 と して文 化 的次 元 の対 立 軸 を 設 定 す る。 簡 単 に 言 う.

(4) と1950年 代 の 実 証 研 究 か ら、欧 米 先 進 国 に お け る階 層 性 を 機 軸 とす る政 党 支 持 構 造 に 比 べ て 、 日 本 に お け る職 業 ・階 層 と支持 政 党 ・投 票 行 動 の 関係 は 幾 つ か の 点 で説 明す べ きプ レ ・ズ レが あ る とい う。 そ こで 文 化(こ. こで は広 義 の意 味 で の文 化)と. りわ け 伝 統 的 日本 文 化 と西 欧 的近 代 文 化. へ の 態 度 とい う軸 を 設 定 す る。 伝 統 一近 代 とい う軸 は 学 歴(高 学 歴 で あれ ば あ るほ ど大学 教 育 な どで 近 代 的 ・合 理 的 思 考 を 受容 す る機 会 が多 く、平 等 主 義 的 に な る)・ 世 代(若. ければ若いほ ど. 高 等 教 育 を 受 け て い る度 合 い が高 く、新 しい文 化 を積 極 的 に 受 容 す る)に 有 意 に相 関 し、 この軸 が 保 守 一革 新 とい う軸 に も相 関す る。 こ こか ら 「 文 化 政 治 」 とい う概 念 を設 定 して い る。   例 え ば、 欧 米 の例 を 見 れ ば一 般 的 に は 低所 得 者 は左 翼 政 党 に 投 票 す る傾 向 が 強 い と考 え られ る に もか かわ らず 、 日本 の 場 合 は全 国 的 デ ータ か らみ て低 所 得 階 層 と政 党 支持 の 明確 な 相 関 を み る こ とが で き な い の は何 故 か 。 あ る い は ま た 、 欧 米社 会 に おい て は ホ ワイ トカ ラ ー層 は 右 派社 会 党 ・保 守 党 ・自由党 支 持 が 高 い の に 日本 に お い て は ホ ワイ トカ ラ ー層 の(左 派)社. 会 党 支 持 が相 対. 的 に 高 い の は何 故 か。   そ う問 うた うえ で 、 日本 の 場 合 、低 所 得層 の 住 ん で い る環 境 が 、 伝 統 的 価 値 観 に 支 配 され て い るた め に保 守 党 支 持 に傾 くの が 当 然 で あ り、 ホ ワイ トカ ラ ー層 の左 翼 支持 が 相 対 的 に 高 い の は 、 ホ ワイ トカ ラー層 が比 較 的 若 年 層 の 比 率 が 高 く、 高学 歴 な どを 媒 介 に 都市 的 生 活様 式 ・平 等 主義 的価 値 観 ・労組 へ の組 織 化 の進 行 度 が 高 い な どの要 因 か ら説 明 され る とす る(9)。   綿 貫 は政 党支 持 ・投 票 行 動 を 焦 点 に しつ つ この よ うな 問題 意 識 を 継 続 して 現 代 日本 政 治 と文 化 の 関 係 の考 察 に まで 引 き継 い で きて い る 。1986年 のJABISSの 治 文 化 的枠 組 み で あ る モ ダ ニズ ム(物 質 主 義 的 価値)対. 研 究 で は イ ング ル ハ ー トの 比 較 政. ポ ス トモ ダ ニズ ム(脱 物 質 主 義 的 価値). とい う軸 を伝 統 的価 値 対 近 代 的 価 値 とい う軸 に 付 け加 え て因 子 分 析 ・パ ス 解 析 を 行 って い る。 ま た1997年 の研 究 で は伝 統 的 価 値 と世 代 との 関 係 を 軸 に文 化 と政 治 との 関 係 を 政 党 支 持 ・投 票 行動 ・政 治 関 与 に焦 点 を あ て て検 討 して い る。   政 治 と文 化 の接 合 に 関す る政 治 文 化 論 的 研 究 は 、何 も綿 貫 の支 持 政 党 な ど との 関 係 を 中 心 と し て 考 察 に 限 られ な い。 政 治 エ リー トに お け る政 治 と 日本 的文 化 と の結 び つ きに 関 す る研 究(若 田 恭 二)や 政 治 集 団 に おけ る同調 や 競 争 な どに お け る 日本 的 文化 と政 治 との結 びつ き(石 田 雄)(10) な ど の研 究 の方 が 主流 で あ る とい うべ きか も しれ な い。 しか し、 綿 貫 の 研 究 に 政 治 と文 化 の 関 係 の 日本 的 あ り方 の 基 本 的 思考 パ タ ー ンは 現 れ て い る とみ て さ しつ か い な い と思 わ れ る。   綿 貫 ・石 田 ・篠 原 ・若 田 らの 政 治 学 ・政 治 社 会 学 的政 治 文 化 研 究 とは 別 に 、1980年 代 、 社 会 心 理 学 的 な ア プ ロ ーチ に よる ラ イ フ ス タイ ル と支 持 政党 の連 関 に 関す る飽 戸 弘 らの 研 究 が 出て きた 。 現 在 の政 党 支 持 ・投 票行 動 研 究 は 社 会 文 化 的 特 性(構 造 決 定 的 ・長 期 的 要 因)と の 関 連 を 問 う社 会 学 的 要 因 と と もに 心理 的 ・主 体 的 ・選 択 的 要 因 を 分析 モ デル と して 分 析 が 進 め られ て い る(11)。   そ して こ こで 強 調 され なけ れ ば な らな いの は 、 政治 文 化 論 的研 究 は1980年 代 以 降 の 情 報 化 ・消 費 化 に おけ る文 化 変 容 に と もな う 日本 文 化 の変 質 ・解 体 とい う事 態 を 分 析 す る ア プ ロ ーチ と して は極 め て不 十 分 な 前 提 に立 っ てい る とい うこ とが で きる 点 で あ る。   す なわ ち、 日本 文 化 が文 化 的 対 立 軸 を 設 定 しつ つ も、 国民 文 化 と しての 統 一 性 を 維 持 しな が ら.

(5) 持 続 して い る とい うこ とを 前提 に して 分析 を進 め て い る とい う点 で あ る。 そ の よ うな実 体 が あ る 程 度 まで 持 続 ・再 生 産 され て い る と して も、 そ の現 代 文 化 総 体 の な か で の位 置 は低 下 して い る と 考 え られ る。 そ れ を 前 提 に 現代 に お け る政 治 と文 化 の接 合 関 係 は 分 析 され な け れ ば な らな い は ず で あ る。.   第2節   文 化/政 治 の ア ーテ ィキ ュ レー シ ョ ン と ミク ロ政 治 学 的 発 想.   政 治 現 象 を 文 化 的 要 因 な どか ら説 明す る政 治 文 化 論 的 ア プ ローチ とは 異 な って 、80年 代 以 降 必 ず しも社 会 学 や 政 治 学 分 野 だ け か らで は な く 「 ∼ の政 治 学 」 と名 付 け られ た 研 究群 が現 れ て くる。 こ の こ とは 日常 的 ・社 会 的 ・文 化 的現 象 の なか に 「政 治 性 」 を 読 み 取 って い くとい う指 向が 増 大 して い る こ とを 示 して い る。 これ は前 に述 べ た文 化 を 政 治 的 要 因 か ら読 み取 って い く とい う思 考 系 譜 の 発 展 形 態 と考 え られ る が 、80年 代 以降 の この種 の ア プ ローチ は そ れ 以 前 の もの とはか な り 異 な る と言 うこ とが で き る(12)。   見 田宗 介 は 『現 代 日本 の感 覚 と思想 』 の 中 で この問 題 を 次 の よ うに 述 べ て い る。 これ ら の新 し い ア プ ロ ーチ は 「「政 治 」で な い もの の い た る と ころ に、 内在 す る 〈政 治 〉を解 析 す る。 それ らの 中 に 「政 治 」 的 イ デ オ ロギ ー性 を見 い だす とい う仕 方 で は な く、 「 科学」や 「 文 学 」や 「生 活 」 と い う言 説 の様 式 の没 政 治性 や 反 政 治 性 や 脱 政 治 性 そ れ 自体 の もつ 、 そ れ を とお して効 果 しつ づ け る 〈政 治 〉を 見 い だ す とい う仕 方 」(頁195)、 とい う点 が従 来 の権 力 、国 家 、 革 命 、 抑 圧 、 抵 抗 、 暴 力 、権 利 、運 動 の よ うな 言葉 と結 びつ け られ る 「政 治 」 とは 異 な る、 と指摘 して い る。   こ こで 問題 に な って い る の は文 化 とい うフ ァク タ ーを 政 治 に 媒 介 ・接 合 して い く際 の接 合 の仕 方 の 問 い な お しで あ る。 文 化 の対 立 が 伝 統 文 化 対 近 代 文 化 とい う軸 に よ って整 理 され た時 代 は せ い ぜ い70年 代 の後 半 ま で で あ ろ う。 現 代 日本 に お いて は 伝 統 文 化 一近 代 文化 一脱 近 代 文 化 が 重 層 して い る とみ る こ とが で き、 それ が どの よ うに 「政 治 」 や く 政 治 〉 と接 合 して い るか が 問題 と な る。   文化 の機 能 を主 と して 自己 との関 係 で とら えた 場 合(13)に、近 代 社 会 に お い て は文 化 は ア イ デ ン テ ィテ ィを備 給 す る役 割 が重 視 され るが 、 そ れ は 伝 統 文 化 − 近 代 文 化 −脱 近 代 文 化 とい う流 れ の な か で簡 単 に 図式 化 す れ ば次 の よ うに な るだ ろ う。.

(6)  ☆※近代主義 ・マル クス主義は前近代的な集 団に埋没 してい る自己を中核に しそれを再生産 す る よ うな伝 統文化を解体す ることに貢献 した。解体が進行 した結果、近代社会の弊害 として 自我 ・自己の肥大 化 ・セル フインタ レス トの極大化に よる弊害が顕著にな りだす。 これにたい して構造主義な どに代表 され る80年 代以 降の思想潮流は差異性の認識や権力作用の認識 を媒介 に自己 とい うものを相対化 し社会関係 のなか に再 付置 する ことに よって自己の多様 なあ り方を促 そ うとしている、 と見 ることがで きる。.   従 来 の政 治文 化 研 究 は政 治 の特 殊 性 を特 殊 な文 化 に還 元 して 説 明す る、 とい う こ とを特 徴 と し て い た。 例 え ば 日本 の政 治 の特 殊 性 を説 明す る要 因 と して 相 対 的 に 変 わ りに くい伝 統 文 化 を 説 明 要 因 と し、 た とえ ば和 の文 化 が不 変 で あ る こ とを 日本 の政 治 に お け る討 議 の あ り方 を説 明す る要 因 と して 出 して くる(14)。   これ に対 して 「 文 化 の政 治 学 」 的 な ア プ ロー チ は文 化 そ の も のを 固 定 的 な定 数 と して み る の で は な く、文 化 そ の もの の形 成 の政 治 性 を 問題 にす る。 文 化 が 所 与 の もの で は な い とい う認 識 を徹 底化 した うえ で そ の政 治 性 を 問 うとい う形 に な る。 文 化 に 対 す る人 為 性 ・操作 性 ・恣 意 性 の認 識 が 前提 に な って い る。 日常 生活 ・文 化 ・社 会 の近 代 化 が 進 行 す る こ とに よ って社 会 的 再 生 産 の メ カ ニズ ム と して も資 本 主 義 化 ・商 品 化 が進 行 し、 身 体 や 自我 ・アイ デ ンテ ィテ ィー に ま で及 ぶ よ うに な る。 そ の よ うな認 識 が共 有 され る よ うに な った こ とが 基 礎 に あ る と見 る こ とが で き る。   例 え ば、 フ ァッ シ ョ ンの選 択 に 関 して柏 木 博 の次 の よ うな 言 葉 は 端 的 に それ を示 して い る。   「 わ た くした ち はデ ザ イ ンに現 れ た多 様 な意 味 を現 に 選 ん で い る。 しか しそれ で もな お、 あ る デ ザ イ ンを 選 び 、他 の デザ イ ンを 選 ば な か った とい う選 択 に 赴 か せ る力 は い った い 何 か とい う疑 問 が残 って い る。 わ た く した ちに 衣服 を選 択 させ る基 準 とな って い る 力 は何 か 。 この 「力」 とは 、 ・ ・文 化 に 内在 す る 「 権 力 」 にほ か な らな い。 通 常 、 考 え られ て い る権 力 で はな く、 文 化 に 内在 す る 目に 見 え な い(権)力. こそ が 、 わ た く した ちに と って 問題 な の で あ る。 この よ うな(権)力. と関わ って い る 以上 、 あ る フ ァッ シ ョンを選 び 、 身 に 纏 うとい うこ とは 、従 来 考 え られ た よ うな 中立 的 な行 為 で は もは や あ りえな い。 そ れ は 文 化 と政 治 が交 差 した 領域 で の 出来 事 な の で は な い か」(15)。   この こ とを文 化 全 般 に 広 げ て 考 えれ ば、 フ ァ ッシ ョンを選 ぶ よ うに ライ フ ・ス タ イ ル か ら思想 ・信 念 ・感 受性 ・アイ デ ン テ ィテ ィー ・身 体 まで 選 択 す る こ とが 可能 で あ るな い し可能 で あ る と い う意 識 が広 が る のが 現 代 社 会 の特 徴 で あ る。 生 活 の 隅 々 ま で商 品化 が進 め ば進 む ほ ど、商 品 と して思 想 ・信念 ・感 受性 ・アイ デ ンテ ィテ ィ ー ・身 体 を手 に 入れ る こ とが 可能 との意 識 が広 が り、 そ の こ とは それ らが選 択 可 能 な もの とい う意 識 を 強 め る。 だ か ら上 記 の権 力 は強 制 的 な権 力 で は な い。 しか しな が ら、 何 を 選 び取 るか の 選 択 の 基 準 と実 際 に 選 択 す る と きの メカ ニ ズ ム と して は 何 らか の 力=権 力 が働 い て い る。 そ の よ うな 力 とは一 体 何 か を 明 らか に す る こ とが課 題 とな っ て い るの で あ る。   あ る特定 の フ ァ ッシ ョン ・ス タ イル は 社 会 文化 的特 性 と密 接 に関 係 して お り、 そ う受 け 取 られ る度 合 い が 高け れ ば 高 い ほ ど、 同 じ社 会 文 化 的特 性 を もって い る もの に と ってそ れ 以 外 の フ ァッ.

(7) シ ョン ・ス タ イ ル を選 択 す る こ とは 、 そ の よ うな社 会 文 化 的 特 性 に 意 図 的 に抵 抗 して い る とい う メ ッセ ー ジ を込 め る と い うこ とに な る。   言 い か えれ ば 、通 常 は フ ァ ッシ ョン ・ス タ イ ル な どの選 択 に 際 して 、 何 らか の意 味 で の選 択 圧 力 が近 代 社 会 に お い て も働 い て い る、 とい う こ とで あ る。   こ こで の 関心 は 、1950年 代 に お い て存 在 した と見 な され た 政 治 と文 化 の 独特 の結 び つ き=文 化 政 治(カ. ル チ ュラ ル ・ポ リテ ィ ックス)が 高度 経 済 成 長 過 程 を 経 る こ とに よ って どの よ うに 解 体. し再 編 され た か 、また80年 代 以 降 進 行 す る 「 情 報 消 費 社 会 化 」 「メデ ィア化 」に よ って さ らに どの よ うな変 質 を とげ て い る のか 。 これ らの変 化 が 「 文 化 」 の どの よ うな レベ ル で 生 じて お り、 伝 統 文 化 が残 存 して い る と した ら どの よ うな 意 味 で残 存 して い る のか 、 で あ る。   と りわ け 、現 代 社 会 に おけ る メデ ィ アの文 化 形 成 上 の役 割 は 極 め て 大 きい と考 え られ て い るが 、 現 代 社 会 に お い て文 化 シ ス テ ム と政 治 シス テ ムが ます ます 乖 離 して い く傾 向に 対 して そ れ を (16) 接 合 して い く役 割 と して メデ ィ アが もつ 意 味 が ます ます 増 大 して い る と見 る こ とが で き る。   と ころ で メ デ ィアが そ の2つ の サ ブ シス テ ムを接 合 す る と い う場 合 に メデ ィ ア(特. にマ ス メ. デ ィア)を 国家 の イ デ オ ロギ ー装 置 と して位 置 づ けた うえで 、 そ の 個 々の作 動 形 態 を検 証 し よ う とす る方 法 論 は 「 本 質 主 義 的 限 界 」 を 有 して い る。 現 代 社 会 に お け る メデ ィア と権 力 との関 係 と りわ け メ デ ィア の権 力 性 を 問 題 に す る際 の前 提 は、 メ デ ィアの もつ 権 力性 が 国家 権 力 の もつ 権 力 性 に還 元 も類 比 も で きな い こ と、 そ して そ の独 自性 を 明 らか に す る こ とか ら始 め な けれ ばな らな い。   そ の独 自性 を 明 らか に す る とい う問題 設 定 が な され な い場 合 、 「 本 質 主 義 的 は 傾 向 」 を もつ 理 論 の場 合 に は(17)、 メデ ィア の もつ 批 判 的 な潜 勢 力 が 明 らか に され な い と同 時 に 、逆 に メデ ィ ア の もつ 危 険 性 を も解 明で きな くな る。 この 問題 は、 メデ ィア とそ の 受 容主 体 の 関 係か ら生 じて くる 権 力 性 を どの よ うに 見 るか とい う問題 で あ る。 メデ ィア とそ の 受 容 主体 との 関 係 に お いて 生 じて くる権 力 性 は、 公 的 権 力 に還 元 し うる もの で は な い。   例 え ば、 文 化 を 通 じて の 支 配 を 問題 視 す る場 合 に 、 サ ブ ・カル チ ャー の機 能 を看 過 で きな い。 イデ オ ロギ ーを 通 じて 階 層秩 序 な り構 造 的差 別 な り排 除 な りが 正 当化 され る とい う側 面 は 見逃 せ な いけ れ ど も、 同 時 に 、 サ ブ カル チ ャー な どを 通 じて 自 らの 日常 世界 や 生 活 観 を 自認 す る メ カニ ズ ムが なけ れ ば 、 社 会 的秩 序 は安 定 的 に再 生 産 され な い 。 この 自認 す る メ カ ニ ズ ム は文 化 の受 容 主 体 と メデ ィア との 関 係 に お い て 生成 す る も ので あ り、 公 的 権 力 に還 元 可 能 な も ので は な い(18)。   これ を 現 代 日本 社 会 の 脱近 代 社 会 的側 面 と して 捉 え フ レキ シブ ル ア イ デ ンテ ィテ ィー(情 報 消 費 社 会 に お け る文 化 の変 容 の な か で ア イ デ ン テ ィテ ィの あ りか た が変 化 して くる)と と らえ て み る と して も、 そ の な か で も政 治 は重 要 な位 置 を しめ て い な い。 あ る い は政 治 性 を もつ こ とは否 定 的 な レッ テル に な りか ね な い(19)(20)。   情 報 消 費 社 会 の 特 徴 で もあ る が 、情 報 の流 通 量 と流 通 速 度 が増 大す る に と も な って 、情 報 の受 容 主 体 が 情 報 を 選 択 し消費 す る 際 の選 択 基 準 を 提 供 す る 「文化 」 の 固定 性 が解 体 して い く言 え る。 こ の こ とは 様 々な 現 代 的 な文 化 現 象 に連 関 して い る。 例 え ば 、文 化 の境 界 線 の解 体 ・ボ ーダ レス.

(8) 化 等 々で あ る。 以上 の よ うな点 を踏 まえ た うえ で文 化 と政 治 に 関す る政 治 文 化 論 的 ア プ ロー チ と 文 化 政 治 学 的 ア プ ローチ の特 徴 を対 比 してみ る と表 の よ うに な ろ う。. 政 治 文 化 論 的 ア プ ローチ. 問題 設 定 ・課 題. 研 究対象領域. 文 化 政 治 学 的 ア プ ロー チ. 政治 シ ス テ ム と文 化 シ ス テ ム. 文 化 と政 治 の 分離 とい う外 見. の分離 を前提 に後者か ら前者. の も とで の深 層 的結 合 関 係 を. を説 明す る. 露 顕 し、 接 合 関 係 を読 む. 大文字 の 「 政治」. 小 文 字 の 〈政 治 〉=言 説 ・性 ・ア イ デ ン テ ィ テ ィ な ど. 闘争 ・実 践 の領 域. 文 化 の近 代 化 ・脱 近 代 化. 日常 生 活 に お け る ア イデ ン テ ィテ ィを巡 る闘 争 ・自己 定 義 ・自己 決定 をめ ぐる闘 争. 文化 認識. 国 民 文 化 とい う実 体 。. 文化の断片化 の進行. 主要な対立軸を設定. 文 化 の 人為 性 ・操作 性 ・恣 意. 性の認識 文化 の機能. 社会 ・個人統合的機能 中心. 文化 と政治 の関係. 文化か ら政治を説 明す る. 差 異化機能中心 文化 を政治的に読 み取 る. 文化還元主義 説 明変 数. 文 化(ex.イ. エ社 会 、集 団主. 義 、恥 の 文 化 、甘 え、 和 ・ ・. 政 治(ex.自. 前意 識 、新 自由. 主 義 、 自 己 責 任 ・・  ). ・). 伝統文 化 との関係. 伝統 文 化 との連 続 性 ・伝 統 文. 伝 統 文 化 との断 絶 ・近 代 文 化. 化の再 生産. が ド ミナ ン トな 要 素.   お わ りに −実 証 研 究 へ の課 題 −.   本 稿 の 課 題 は 、現 代 日本 に おけ る文 化 と政 治 の接 合 関 係 の 基本 的論 点 を 整 理 す る こ とで あ っ た。 検 討 した の は主 と して 方法 論 レベル で あ り文 化 の具 体 的 な フ ィー ル ドに は 立 ち 入 って い な い。 文 化 の 様 々な 分 野 が どの よ うに 〈政 治 〉に 結 び つ い て お り、 そ して また 「政 治」 に 接 合 され て い る.

(9) のか を 明 らか に す る作 業 に 媒 介 され な け れ ば 、現 代 日本 の 政 治 と文 化 の 接 合 に つ い て 明 ら か に な った とは い え な い。 しか し、 以 上 の 整理 は 、文 化 の政 治 学 的 研 究 の 戦略 を方 向づ け る。   最 後 に方 法 的 課 題 と解 明 され るべ き実 証 的 レベ ル で の課 題 に わ け て整 理 して お こ う。 (1)方. 法 的 ・理 論 的 課 題. ① 文 化 領 域 と政 治 領 域 の そ れ ぞ れ の 自律 性 の意 味 合 いを どの よ うに捉 え るか 、 とい う課 題 が あ   る。 シ ス テ ム論 は 文 化 と政治 ・行 政 を経 済 シ ス テ ム と と もに そ れ ぞ れ サ ブ シ ス テ ム と して 自律   した もの と して 分 析 す る。 この こ とが 分析 的 に可 能 で あ る こ とは 言 う まで もな い。 しか し、 こ   の こ とが ア プ リオ リに 前提 さ れ て しま い、 そ の分 節 化 の 仕方 そ の もの を 問 い な おす こ とが 無 い   な らば 、 文 化 と政 治 の 重層 的 関 係 は 明 らか に され な い だ ろ う。文 化 に お け る政 治 、 そ して 政 治   の な か の 文化 を 読 み取 る装 置 づ く りが な され なけ れ ば な らな い。 この こ とは 文 化 と経 済 の 関 係   に つ い て も同様 な こ とが 言 え る。   ② 政 治 文 化論 、 お よび 「 文 化 の政 治 学 」 は と もに 文 化 と政 治 の重 層 的 関 係 を 分 析 す るた め の研 究 系譜 で あ る。 政 治 文 化 論 は文 化 を 比 較 的 固 定 的 な もの と見 て そ こか ら政 治 を 分 析 す る。 逆 に   文化 の 政 治学 は文 化 を た え ざ る変 化 の相 に お い て と らえ る傾 向 が あ る。 文 化 を せ め ぎあ い と そ   の均 衡 の も とで とら え る傾 向が あ る。    基 本 的 に は 日本 文 化 の現 代 的 動 態 を 捉 え て い く際 に 「 文 化 の政 治 学 」 的 視 点 が 重 要 で あ る と 筆 者 に は 思わ れ る。 しか しな が ら、 文 化 が伝 統 化 し、深 層 化 し、 古 層 を 形 成 す る 、 そ の メ カ ニ   ズ ム 、 そ して古 層 の文 化 が 政 治 の あ り方 を規 定 して い くそ の メ カ ニズ ムは また独 自な対 象 を 形 成 して い る。 「 文 化 の政 治 学 」が この レベ ル を射 程 に 取 り込 む こ とが で きな い な ら ば、そ れ は か   な り浅 薄 な議 論 に終 始 す る こ とに な るだ ろ う。 ③ 「 文 化 ・情 報 の時 代 」 は 産 業 構 造 の転 換 ・脱 産 業 社 会 論 、 第3次 産 業 論 の 文脈 で解 釈 され て   きた 面 が強 い 。 そ の こ とは 文 化 の現 代 化 が文 化 の領 域 へ の 産 業 の 論 理(資 本 の論 理)の 浸 透 ・ 侵 犯(領 域 侵 犯)と い う側 面 を も った ゆ え に い た しか た な い 面 が あ る。 た とえ ば カ ウ ンタ ー カ ル チ ャ ーが 換 骨 脱 体 され て 現代 の ポッ プ ・カ ル チ ャー、 サ ブ カル チ ャー へ変 身 を遂 げ た 、 そ の 際 に 背 景 的 要 因 と して は産 業 化 の論 理 、商 品化 の論 理 が 影 響 を 与 え た こ とは確 か だ ろ う。 しか   し、 重 要 なの は そ の よ うな 商 品化 ・産 業 化 の論 理 とそ れ に 対 抗 的 に 意 味 付与 し よ うとす る主 体   との 間 の意 味 の せ め ぎあ い で あ る。 ④ そ の 点 で メデ ィ アの役 割 が重 要 に な って き て い る。 メデ ィ アに よる 文化 と政 治 の接 合 な い し 脱 接 合 が 検証 され な け れ ば な らな い。 現 代 的 局 面 と して は メデ ィア の変 容=マ. ス メデ ィア とい.   う形 態 か らパ ー ソナ ル ・メデ ィア コ ミュニ ケ ー シ ョンの 比 重 が増 大 して い く とい う変 容 が 、 合 意 形成 一同 調圧 力 の増 大 とい う方 向を 促 進 す る のか 、 そ れ と も対 立 性 の強 調 一異 見 の増 大 一差 異 性 の 促 進 とい う方 向 に働 くの か。   とい うこ とで あ る。 (2)実. 証 的 ・具 体 的課 題. よ り具 体 的 ・実証 的 に解 明 され るべ き課 題 と して.

(10) ①. 階 層性 と政 治 性(イ デ オ ロギ ー ・政 党 支 持 ・投 票 行 動 ・政 治 関与 な ど)と の連 関 が どの よ う.   にな って い るか で あ る。 ②. 文 化 的再 生 産 は ど う関 与 して くるか 。 階 層 性 が文 化 的 に 媒 介 ・再 生産 され る こ とに よって 政.   治 文 化 と どの よ うに 結 び つ き、 さ らに は狭 義 の政 治 行 動 と ど う接 合 され て い るの か 。 文 化 的媒   介 とい うのが ナ シ ョナル な 文 化 と して統 合 され て い る場 合 に は 、階 層 性 はか な り屈 曲 して 現 れ   る とい う ことに な る。 さ らに 政 治 的表 象 が 階層 の客 観 的 利 害 とず れ る場 合 に も当 然 、 階 層 性 は   政 治 の場 で減 殺 され て現 れ る こ とに な る。 ③. 政 党支 持 構 造 の構 造 性 は 何 も階層 性 の み に よ るわ け で は な い 。 両 親 の政 治 的 イ デ オ ロギ ー等.   や 地 域性 、性 別 、 世 代 、 政 治 的社 会 化 、組 織 加 入、 地 域 活 動 経 験 な どな どが そ の 他 の 要 因 と し   て 考 え られ る。 日本 に お い て これ らの構 造 的要 因 は どの よ うに 政 党 支 持 構 造 と連 関 して きた か。 ④90年. 代 日本 政 治 に お け る無 党派 層 の形 成 の意 味 の解 明 。 無 党 派 層 の形 成 は 階層 な どの社 会 経.   済 的 特性 に も とづ く支 持構 造 が非 構 造 化 した こ とを 意 味 す る。 問 題 な のは 、 非構 造 化 の要 因 は   何 か 。政 治 不 信 と非 構 造化 の 連 関 の度 合 い は いか な る もの か 。 ⑤. 業 績評 価 投 票 、 イ メ ー ジ投票 、候 補 者 投 票 等 の よ うに 非 構 造 化 に は 様 々な フ ァ クタ ー が 関与.   して い る。 そ の な か で 特 に 、業 績 評 価 投 票 が今 、 ク ローズ ア ップ され つ つ あ る が 、 そ の 内容 は   ど う解釈 す べ きな の か?(21)。   な どで あ る。 と りわ け現 代 日本 に お いて いわ ゆ る 「 新 自由主 義 」 「新 保 守 主義 」 が どの よ うに文 化 の レベル に接 合 して い るの か 、 あ る いは 脱 接 合 して い る の か 。 あ る い は 「リベ ラ リズ ム」 や 「ラデ ィカ リズ ム」 が どの よ うに文 化 に 接 合 ・脱 接 合 して い る の か が 明 らか に され なけ れ ば な ら な い はず で あ る。.                          [注] (1)  小林良彰 『日本人の投票行動 と政 治意識』 木鐸社1997年参照。 (2)  カレル ・ヴァン ・ウォル フ レン 『日本/権 力構造 の謎』篠原勝訳 早川書房1990年 (3)  朝 日新聞記事 「 民意の政治学」(上中下)1998年4月14・15・16日. 夕刊参照。. (4) . 「 特集 『私たちの文化』は どこにあるのか」 『 世界』岩波書店1998年4月. (5)文. 化変容の もっとも大 きな影 響を受け るのは言 うまで もな く若者 文化 ・子供 文化 である。 しか し階層.    コー ドな どに よって文化を解 釈することの不適切性が増大する とともに世代 コー ドでも文 化 を解 釈 す る    ことが不適切にな っている と見 れば、若者文化 ・子供文化 とい う括 り方 自体が問われなけ れ ばな らない   のかもしれない。 (6)そ. のような観点か らフ ァシズムにおけ る建築 ・映像 ・メデ ィアの利用 な ども研究 されて きた。 例 えば.   平井正 『20世 紀 における権力 とメデ ィア』雄山閣1994年 (7)政. 治文化研究 は言 うまでもな く、 アーモ ン ドらの 『現代市民の政治文化』 などに よって本 格的 に始 め.    られ、イ ングルハー トなどの 『静かな る革命』『カルチ ャーシフ トと政治変動』にいた る。 (8)  以下の叙述は主 と して綿貫譲治 「 『伝統』 と 『近代』 と対立 としての 日本政治」『日本政治の分析視角』   中央公論社1976年収集、「 社会構造 と価値対立」『日本人の投票行動』東京大学 出版会1986年  「出生 コー   ホー トと伝統的価値」『環境変動 と態度変容』 木鐸社1997年に よる。 (9)  綿貫譲治は支持政党 ・投票行動が基 本的には職業 ・階層 ・階級構造に規定 される とみるのか 、つ ま り.

(11)    文 化 的要 因 はそ れ を歪 曲す る要 因 ・媒 介 要 因 とみ るの か、 そ れ と も、 文 化 的 要 因 に 対 す る 態 度 が 基 本 的     に あ っ て 、職 業 ・階 層 ・階 級 要 因 が 副 次 的 要 因 と見 て い る のか 。 こ の見 方 の 違 い は 同 時 に 、 社 会 科 学 に     お け る近 代 主 義 とマル ク ス主 義 の 見 方 の 違 い と して み る こ とが で き る。 (10)石. 田雄 に よる社 会 運 動 集 団 の 「 丸 抱 え」 構 造 で あ る とか、 日本 的集 団 にお け る競 争 の あ り方 な ど に 関.     す る 分析 ・考 察 な ど。 (11)JABISSな. どの 共 同 研 究 シ リー ズ 『変 動 す る 日本 人 の選 挙 行 動』木 鐸 社(全6巻)1997年. ・1998年 な ど.   参照。 (12)例. え ばS・ ユ ー エ ン 『 浪 費 の政 治 学 』 晶 文 社1990、M・. ド ・セ ル トー 『文 化 の 政 治 学 』 岩 波 書 店 、.     1990年 、今 村 仁 司 『 精 神 の政 治 学 』 福 武 書店 、1989年 。多 木 浩 二 『 都 市 の政 治 学 』岩 波 書店 、1994年 、柏     木 博 『家 事 の 政 治 学』 青 土社 、 な ど。 (13)拙. 稿 「ユ ース カル チ ャー と現代 政 治 」 『生 活 文化 研 究   第8集 』 名 古屋 市 立 女 子 短 期 大 学 生 活 文化 セ ン.     タ ー1997年 参 照 。 そ こで は文 化 を 自 己表 現 ・自己 統 合 とい う契機 と社会 の差 異 化 ・社 会 統 合 と い う4つ     の 契 機 か らな りた つ と整理 して い る。 (14)こ. れ に は アー モ ン ド ・ヴ ァー バ ら の よ うに未 分 化 型 ・臣 民 型 ・市 民参 加型 とい うよ うに 類 型 化 した 上.     で な ん らか の 意 味 で近 代 化 論 的 に価 値 序 列 が混 入 して い る ア プ ロー チ か ら、文 化 相 対 主 義 的 認 識 を 徹 底     す る ア プ ロ ーチ が あ る。 (15)柏. 木 博 『フ ァ ッシ ョンの20世 紀 』NHKブ. (16)そ. の影 響 力 ・効 果 は マ ス メデ ィア研 究 に お い て実 証 主 義 的 な 方 法 に 基 づ い て な され て き て い る 。 しか. ック ス1998年 頁.     しな が ら、 影 響 力 の 測 定 を 課 題 とす る方 法 論 に は限 界 が 感 じられ る。80年 代 以 降 メ デ ィア論 に お い て も     様 々な 別 の パ ラ ダイ ムが 模 索 され て きて い る の は 限界 を ど う越 え るか を 巡 って い る。 (17)特. に 、 カル チ ュ ラル ・ス タデ ィー派 と言 わ れ る ス チ ュ ア ー ト ・ホー ル に お け る本 質 主 義 的 な 傾 向 と反.     本 質 主 義 的 傾 向 の 混 在 に つ い て は 小 笠 原博 毅1997年 参 照 。 そ こで小 笠 原 は次 の よ うに 書 い て い る。 「ホ ー     ル が70年 代 後 半 の イ ギ リス 社 会 の 「有機 的危 機 」 の検 証 を 通 じて 行 って きた文 化 研 究 は、 しば しば 「ネ オ     マル ク ス主 義 的 メデ ィ ア論 」 と言 わ れ る こ とが あ る。例 え ば 、国家 の言 説 空 間 の 内部 で の み 活動 し、そ う     す る こ とに よ って 国 家 の 究 極 的 な 正統 性 を保 障 され て い るマ ス ・メデ ィ アが 、意 図的 にせ よ無 意 識 的 に     せ よ、 どの よ うに 人 種 差 別 の イ デ オ ロギ ー を再 生 産 してい るか 、 とい う具 合 に。 と こ ろ が む しろ 筆 者 が     ホ ール か ら抽 出 した い 理 論 的 な 可能 性 は、 ヘ ゲ モ ニ ックな 人 種 差 別 の 再 生産 の企 図 に対 して ど の よ うな     カ ウ ン タ ー ・ア タ ックが 可 能 な の か ・・・・」。 『 現 代 思 想 』98年3月 (18)例. 臨 時増 刊。. えば サ ブ カル チ ャ ーが 政 治 文 化 と して どの よ うな 意 味 あい を 有 す るの か が検 討 され な け れ ば な ら な.     い。 そ れ は 抵 抗 の 文 化 と して 機 能 す るの で あ ろ うか、 そ れ と も従 順 ・同 調 と して機 能 す る の か 。 あ る い     は 無 関 連=無 関 心 と して 機 能 す るの で あ ろ うか 。 こ の点 は ア プ リオ リに は 言 い え な い。 文 化 概 念 と政 治     文 化 概 念 の 関 連 性 が 現 代 文 化 の な か で 問わ れ な けれ ば な らな い 。 一 般 的 に は 文化 は ア イ デ ン テ ィテ ィ の     備 給 源 と と らえ る こ とが で き る。 しか し、 例 え ば現 代 日本 の若 者 文 化 を 政 治 文化 と して 見 る場 合 に 、 政     治 的 信 条 ・イデ オ ロギ ー、 あ るい は 政 治 的 な ポ ジ ジ ョンを 明確 に す る こ とは 明 らか に マ イ ナ ス の 価 値 と     して 現 象 し てい る。 また 政 治 的 イ デ オ ロギ ー を抱 く ことは 現 代 日本 社 会 ・文 化 の な か で は ア イ デ ン テ ィ     テ ィの中 核 を しめ るの で は な く、 周 辺 ・周 縁 …     あ る い は 否 定 的 な ア イ デ ンテ ィテ ィ ー に な って し     ま った て い る とい え るの で は な い か 。 (19)〈. 日本 の政 治 文 化 〉は 若 者 文 化 と著 し く齟齬 を き た して お り、 ま さに 否 定 的 な媒 介 と して しか 役 割 を.     果 た して い ない 。 これ が 、 現 代 日本 に お け る若 者層 の政 治 離 れ が 先 進 国 中 特 に 著 しい こ との 文 化 的 な説     明要 因 とな る ので は な い か 。 寧 ろ、 拒 否感 と して まず あ る。 (20)文. 化 の政 治 性 を読 み 取 る とい うこ とは そ れ ほ ど単 純 な 問 題 で は な い 。 ス チ ュ ア ー ト ・ホ ー ル ら は メ.     デ ィア の受 け手 の読 み 取 りの コ ー ドを3つ に 分 け た が 、 これ は読 み取 りそ の もの の 政 治 性 を一 端 政 治 か     ら切 り離 した うえ で類 型 化 しそ れ を 再 接 合 す る とい う試 み の1つ と見 る こ とが で き る。 (21)  小 林 良彰 「「 業 績 評 価 投 票 」 へ の 転 換 」 朝 日新 聞98年7月14日     敗 の構 図」 『 中 央 公 論 』98年9月. 号. 夕 刊 。 蒲 島郁 夫 「98年参 議院 選   自民 大.

(12)                                           〔参 考 文 献 〕 「特 集. 『私 た ち の 文 化 』 は ど こ に あ る の か 」 『世 界 』 岩 波 書 店1998年4月. 朝 日新 聞 記 事. 「民 意 の 政 治 学 」(上. 中 下)1998年4月14・15・16日. 夕 刊参 照 。. 小林 良彰. 「「業 績 評 価 投 票 」 へ の 転 換 」 朝 日 新 聞98年7月14日. 蒲 島郁 夫. 「98年 参 議 院 選   自 民 大 敗 の 構 図 」 『中 央 公 論 』98年9月. 小笠 原 博 毅. 夕刊。 号. 「文 化 と 文 化 を 研 究 す る こ と の 政 治 学 一 ス チ ュ ア ー ト ・ホ ー ル の 問 題 設 定 」 『思 想 』 岩 波 書 店1997.     年3月 小 笠原 弘 毅. 「文 化 政 治 に お け る ア ー テ ィ キ ュ レ ー シ ョ ン 」 『現 代 思 想 』1998年3月. 中 西新 太 郎. 「文 化 的 支 配 に 抵 抗 す る 」 『日常 世 界 を 支 配 す る も の 』 大 月 書 店1995年. 臨 時増 刊. 若 田恭 二. 『現 代 日本 の 政 治 と 風 土 』 ミネ ル ヴ ァ 書 房1981年. 山 田一 成. 「投 票 行 動 の 政 治 心 理 学 」 『政 治 行 動 の 社 会 心 理 学 』 福 村 出 版1994年. 御 堂 岡潔. 「政 治 ・ラ イ フ ス タ イ ル ・情 報 行 動 」 『政 治 行 動 の 社 会 心 理 学 』 福 村 出 版1994年. 青木保. 『「日本 文 化 論 」 の 変 容 』 中 央 公 論 社1990年. 石 田雄. 『日本 の 政 治 文 化 』 東 大 出 版 会1970年. 篠原一. 『現 代 日本 の 文 化 変 容 』 れ ん が 書 房1971年. 平井正. 『20世 紀 に お け る 権 力 と メ デ ィ ア 』 雄 山 閣1994年. 柏 木博. 『フ ァ ッ シ ョ ン の20世 紀 』NHKブ. 飽戸弘. 「政 党 支 持 と ラ イ フ ス タ イ ル の 連 関 」 『支 持 政 党 別 日 本 人 集 団 』 至 誠 堂1975年. ッ ク ス1998年. 小 林 良彰. 『日本 人 の 投 票 行 動 と 政 治 意 識 』 木 鐸 社1997年. 綿貫譲治. 『日本 政 治 の 分 析 視 角 』 中 央 公 論 社1976年. 綿貫譲治. 「 社 会 構 造 と価 値 対 立 」 『日 本 人 の 選 挙 行 動 』 東 大 出 版 会1986年. 綿貫譲治. 「出 生 コ ー ホ ー ト と 伝 統 的 価 値 」 『環 境 変 動 と 態 度 変 容 』 木 鐸 社1997年. JABISSな. ど の共 同 研 究 シ リー ズ. 『変 動 す る 日本 人 の 選 挙 行 動 』 木 鐸 社(全6巻)1997年. 古城利明. 「ラ イ フ ス タ イ ル と 政 治 文 化 」 『家 族 と 地 域 の 社 会 学 』 東 大 出 版 会. 見田宗介. 『現 代 日 本 の 感 覚 と 思 想 』 講 談 社 学 術 文 庫1995年. 栗原彬. 「政 治 意 識 と政 治 文 化 」 『政 治 学 』 有 斐 閤 新 書1978年. 橋本健二 奥村隆. ・1998年. ・1980年. 「資 本 主 義 社 会 の 文 化 的 再 生 産 」 『再 生 産 と 自 己 変 革 』 法 政 大 学 出 版 局1994年. 「階 級 社 会 の 再 生 産 に お け る. 「文 化 」 の ふ た つ の 様 態 一. 「生 活 世 界 の 再 生 産 」 の 視 座 か ら 一 」 『再 生 産.     と 自 己 変 革 』 法 政 大 学 出 版 局1994年 飯島伸彦. 「ユ ー ス カ ル チ ャ ー と 現 代 政 治 」 『生 活 文 化 研 究 第8集. 』 名 古屋 市 立 女 子短 期 大 学 生 活 文 化 セ ン タ ー.     編1997年 Ronald  Inglehart,  The  Silent Revolution:     Princeton  University  Press.  1977イ. Changing . Publics,. Industrial  Society.  Princeton  University  Press.イ. ン グル ハ ー ト. 『カ ル チ ャ ー シ フ トと 政 治 変 動 』 東 洋 経 済 新 報 社1993年. All Consuming      1988,ス. Images-The . Politics of Style  in Contemporary . Culture.  Basic  Books,  Inc. New . York.. チ ュ ア ー ト ・ユ ー エ ン 『浪 費 の 政 治 学 』 晶 文 社1990年. Dick  Hebdige.  Subculture:  The  Meaning    . Western . ン グ ル ハ ー ト 『静 か な る 革 命 』 東 洋 経 済 新 報 社1978年. Ronald  Inglehart,  Culture  Shift In Advanced    . Values  and  Political Styles  Among . of Style.1979 . Methuen . & Co  ltd, london. デ ィ ッ ク ・ヘ ブ デ ッ ジ. 『サ ブ ・カ ル チ ャ ー 』 山 口 淑 子 訳 未 来 社1986年. Ernesto . Laclau/. Chantal  Mouffe. .     Politics, London:     大 村 書 店1992年. Verso.. 1985.エ. Hegemony . and  Socialist  Strategy.  Towards . ル ネ ス ト ・ラ ク ロ ー/シ. a  Radical  Democratic. ャ ン タ ル ・ム フ 『ポ ス トマ ル ク ス 主 義 と 政 治 』.

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参照

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