• 検索結果がありません。

小・道「本当の友達とは『ロレンゾの友達』」

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "小・道「本当の友達とは『ロレンゾの友達』」"

Copied!
4
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

指導案 - 1

第6学年〇組 道徳科学習指導案

1 主題名 本当の友達とは B 友情、信頼 (教材名「ロレンゾの友達」日本文教出版) 2 人権教育と道徳科学習との関連 「人権教育の指導方法等の在り方について〔第三次とりまとめ〕」では、学校において人権教育を推進する際 には、人権教育の目標と各教科の目標との関連を明確にした上で、人権に関する意識・態度、実践力を養う人 権教育の活動と、目標・ねらいに基づく各教科等の指導とが、有機的・相乗的に効果を上げられるようにして いくことの重要性が示されている。そして、人権教育を通じて育てたい資質・能力である「知識的側面」、「価 値的・態度的側面」及び「技能的側面」のうち、人権感覚を育成する基礎となる「価値的・態度的側面」及び 「技能的側面」は、児童が自ら主体的に、しかも学級の他の児童とともに学習に参加し、協力的に活動し、体 験することを通じてはじめて身に付くと言われている。道徳科の学習は、児童が多様な価値観を表出して話し 合うことが可能であり、その学習活動において、それぞれの価値観を比較したり、他者の価値観のよさに気付 かせたりすることで、人権教育と道徳科の学習を関連づけることができると考える。そこで、本実践では道徳 科の学習活動を通して、「価値的・態度的側面」の「自他の価値を尊重する意欲や態度」を育成したい。また、 一人一人が大切にされていると感じて学習を進められるように、「自己存在感をもたせる」「共感的人間関係を 育成する」「自己選択・決定の場を設定する」という三つの視点での支援を行い、人権尊重の雰囲気をつくる。 本実践では特に、共感的人間関係を育成する支援を行うことで交流を活性化させ、自己存在感をもたせること で、自己理解や他者理解の促進を図り、人権教育の充実とともに、道徳科のねらいにより深く迫ることができ ると考える。 3 指導観 (1) 主題観 本主題は、高学年における内容項目「友達と信頼し、学び合って友情を深め、異性についても理解しなが ら、人間関係を築いていくこと」に関する考えを深めるために設定したものである。これは、中学年におけ る「友達と互いに理解し、信頼し、助け合うこと」を受け、中学校の「友情の尊さを理解して心から信頼で きる友達をもち、互いに励まし合い、高め合うとともに、異性についても理解を深め、悩みや葛藤も経験し ながら人間関係を深めていくこと」に発展していくものである。 「友情」とは友達同士の間に生まれる情愛であり、友達として相手のためにつくそうとする真心である。 単に仲が良いだけではなく、相互の信頼関係という基盤をもとに、助け合い、励まし合い、さらに互いの個 性を尊重し、ときには相手が理解してくれることを信じて悪を戒めるような忠告をし合えてこそ、真の友情 が育まれた本当の友達であると言える。友達と信頼関係を築くためには、友達を疑うことなく、相手の立場 に立ち、相手のためになることは何かを考え続けるという思いやりがなければならない。その上で助け合っ たり励ましたり、時には厳しく忠告したりして友情は深まっていくものであると考える。 児童は、高学年になるとこれまで以上に友達の気持ちを意識し、仲の良い友達との信頼関係を深めるよう になる。しかし、そのことが時に児童の不安を生じさせ、相互の信頼関係を十分に築けないことにもつなが る。このような時期であるからこそ、本主題において、本当の友達とは何かを深く考え、信頼関係を基盤と した真の友情の素晴らしさを実感させたい。このことは、人権教育を通じて育てたい資質・能力における価 値的・態度的側面の中の「自他の価値を尊重しようとする意欲や態度」を育成することにつながる。 (2) 児童観 ① 道徳科の視点から 本学級は男女計 25 名の学級である。児童は、休み時間や学習活動において、友達と楽しく遊んだり学ん だりして、友達と一緒に過ごす楽しさや友達と協力することの喜びを感じることができている。そして、 友達と関わる中で相手の気持ちを考えて、困っている友達を助けたり励ましたりすることができる児童は 多い。また、友達のためになることは何かを考えることができるようになっている児童も多い。そこで、

(2)

指導案 - 2 さらに友情について考えを深めるために、本主題を通して、本当に友達のためになることを考えた上で、 改善すべき点を忠告するなどの友達を思う様々な友情観について考えることは意義深いと考える。 ② 人権教育の視点から 人権教育を通じて育てたい資質・能力である「自他の価値を尊重しようとする意欲や態度」という視点か ら捉えると、本学級の児童は、自分及び他者のよさを認めるという点ではまだ十分ではない。事前アンケー トによると「自分のいいところや友達のいいところを見つけることができる」という問いに対して、平均で 3.5(5件法)という結果であった。これは、学習場面において、他者の存在により自分の学びが深まる経験 はあるものの、そのことを実感する機会が少ないことが一因であると考える。このような児童に対し、道徳 科の学習活動を通して、自分にない考えに触れさせ、自分の見方・考え方を広げながら他者の考えの大切さ に気付かせ、他者の価値を尊重しようとする意欲や態度を育成することは意義深いと考える。 (3) 指導観 教材「ロレンゾの友達」は、アンドレ、サバイユ、ニコライという三人の友人が、ロレンゾが罪を犯した という情報に対して、どのように対応すべきかを友達として懸命に考えるという話である。本教材では、三 人の友人がロレンゾを逃がすべきか、自首を勧めるべきか、警察に知らせるべきかを悩み葛藤する姿が描か れている。三人のもつ友情観はどれもロレンゾを信じたいという思いに基づく点で価値がある。このため、 三者の考え方を話し合うことを通して、自分の気付いていなかった友情観にふれ、児童は友情についての考 えを広げたり、深めたりすることができると考える。 本時の指導においては、導入段階で、本当の友達とはどのような友達のことかを考えさせ、本時のねらい に関わる問題意識をもたせる。次に展開段階では、三人の友達の言動について考えることを通して、「友情、 信頼」の価値に迫りたい。その際、何が本当に友達のためになるかを考えて話合いを行うことで、場面や状 況に応じて、友達を助けたり、相手の気持ちを尊重したり、時には厳しく接したりすることの大切さについ て考えを深めさせたい。また、学習の振り返りを行い、はじめの考えと終わりの考えを比較させることで、 自分の考えの深まりを実感させたり、本時で学んだことと他者の考えとの関連を理解させたりすることで、 他者の考えを大切なものだと捉えられるようにしたい。また、終末段階では友情に関する詩を紹介し、真の 友情を育むことの難しさと素晴らしさを感じさせ、実践への意欲を高めていきたい。 4 人権教育の視点における本時の手立て 本時は、まず本当の友達とはどんな友達かを問い、それぞれの考えに対して承認する言葉がけを行うこと で、一人一人が大切にされているということを実感しながら学習に参加できるようにする。次に、ロレンゾ の三人の友達の考えについて話し合う際、自分と異なる発言も最後まで聴くことを意識させ、児童に自分が 大切にされている実感をもたせる。また、話し合う場面では、話合いの手順や留意点を示すことで、自分と 異なる意見も否定せずに大切に聴けるようにし、友達を共に学び合う仲間だと実感できる雰囲気を感じさせ る。最後に、本時の振り返りを行う際には、自分の考えの変容について友達と交流する活動を設定し、他者 の考えに学ぶよさを実感させながら、他者の考えを大切なものだと捉えられるようにしたい。 5 本時の計画 (1) 日時 令和元年〇月〇日 第3校時 6年〇組教室 (2) 本時のねらい ○ 本当の友達とは、何が相手のためになるのかを考え、場面や状況に応じて相手を助けたり、尊重したり、先を見 て厳しく接したりすることができる友達であることに気付き、友達とよりよい関係を築こうとする心情を育てる。 (道徳科のねらい) ○ 他者との話合いで広げたり、深めたりした自分の考えについて振り返ることを通して、自分と違う他者の 考えを大切なものであると捉えることができるようにする。 (人権教育のねらい) (3) 準備物 ワークシート、挿絵、掲示物、座席表、話合いの手順拡大紙、振り返る活動モデル拡大紙

(3)

指導案 - 3 (4) 本時の展開 ※指導上の留意点の中で、人権教育の視点を踏まえた主な手立てについては以下のように表す。 →自己存在感をもたせるための留意点…「存」、共感的人間関係を育成するための留意点…「共」、自己選択・決定の場をもたせる留意点…「選」 過程 学習活動・内容 主な発問と予想される反応 指導上の留意点 導 入 1 本当の友達とはどんな友達か について話し合い、本時のねら いに関わる問題意識をもつ。 ※はじめの考えを作る。 ・困っている時に助けてくれる友達 ・どんなことでも話せる友達 〇安心して発言できる雰囲気を つくるために、児童の発言を 受容する姿勢を示す。(存) ○本時のめあてをもたせるため に、ペア交流での考えのズレ に気付かせる。 〇学習後と比較する見通しをもたせる。 展 開 2 教材をもとに,本当の友達が もつ友情観について話し合い、 本時で扱う価値について追求す る。 (1) 三人の友達がロレンゾに対し てどんな気持ちで行動しようと したのかを班で話し合い、三人 のもつそれぞれの友情観について 考えを広げる。 (2) 三人の友達がロレンゾに対し てどんな気持ちで行動しようと したのかを全体で話し合い、三人 のもつそれぞれの友情観と共通点 について考えを広げ、深める。 アンドレ お金をもたせて逃がす サバイユ 自首を勧めるが、本人が納得し ない場合は逃がす ニコライ 自首を勧める。納得したら付き 添うが、そうでない場合は警察 に知らせる 〇話し合う際に自他の考えを整 理しやすくするために、事前 に本文を読ませ、三人の言葉 を色分けして提示する。 〇児童一人一人が自分の考えを 明確にし、話合いに主体的に 参加できるようにするために メーターを用いて考えを数値 化して表現させる。(選) ○自他の考えの違い気付き、互 いに関心をもたせるために、 考えの可視化を行った表現物 を比較させる。(共) 〇安心して自分の考えを伝えられ るようにするために、話合いの 手順を確認したり、留意点等を 説明したりする。(共) ○三人のもつ友情観の価値に気付け るようにするために、児童の質問 を整理し、三人それぞれの考えを 深めるための発問を行う。 めあて 本当の友達とは、どんな友達なのかを考えよう。 発問 あなたは三人の中で、誰が一番 友達思いだと思いますか。 また、その理由はなぜですか。 また、その理由はなぜですか。 どんな友達だと思うかを書きましょう。 発問 本当の友達とは、どんな友達の ことでしょう。 。 〔考えを深めるための補助発問〕 ア:自分も罪になることはわかっていて、 それでもお金を持たせて逃がす理由は? サ:サバイユは無責任な気持ちではないの? ニ:ロレンゾから嫌われるかもしれないと わかっていながら、なぜニコライはこの ように言えたのだろう? 話合い①(個人→班) 〇三人それぞれがもつ友情観について班 で話し合い、自分の見方・考え方を広げ る。 〔話合いの手順〕 ①話し手が自分の考えを伝える。 ②聴き手は話し手に質問する。 ③自分の考えと友達の考えの類似点と相 違点を意識して感想を伝える。 話合い②(全体) 〇本時のねらいに関わる問題意識について、広 げた他者の考えをもとに考えを深める。 〔話合いの手順〕 ①全体で考えを伝え合う。 ②質問をする。 ③深めるための発問について自分の考え をまとめる。 【予想される考え】 〔アンドレ〕 ・ロレンゾは困っているから。 ・事情があると信じたいから。 〔サバイユ〕 ・ロレンゾには何か事情があった はずだと信じたいから。 ・ロレンゾの気持ちを大切にしたいから。 〔ニコライ〕 ・悪いことは悪いと伝えたい。 ・逃げてもこの先苦しむだけだから。 【予想される考え】 〔アンドレ〕 ・お金をもたせて逃がすくらいに、ロレ ンゾのことを信じているのだと思う。 →ロレンゾ(友達)を助ける 〔サバイユ〕 ・言う通りにさせるのは、無責任でなく ロレンゾを信じているからだと思う。 →ロレンゾ(友達)の気持ちを尊重する 〔ニコライ〕 ・ロレンゾが嫌な気持ちになっても、友達 のこれから先を考えてのことだと思う。 →ロレンゾ(友達)の先を考える

(4)

指導案 - 4 (3) 眠れない夜に、三人はどんな ことを考えていたのかを話し合 い、友情に関する考え方につい て価値の理解を行う。 (4)三人のロレンゾに対する考え 方や行動についてふり返り、本 当の友達について考えを整理す る。また、価値の自覚をする。 ・ロレンゾには無実であってほしい。 ・今ロレンゾはどんな思いでいるの だろうか。 ・どうすることがロレンゾにとって 最もよいことなのだろう。 ・何が本当に友達のためになるのかを 自分のことのように考える友達。 ・相手の状況や場面に応じて、相手を 信じたり尊重したり、先を見た厳 しさをもつことができる友達。 ○三人が信頼をもとに自分のこ とのようにロレンゾのことを 思っていたことに気付かせる ために、補助発問を行う。 〇本時の学習でわかったことをま とめやすくするために、整理し た黒板とラベリングしたキーワ ードを用いて本時の学習を振り 返る。 終 末 3 自分の考えの深まりと、他者 との関わりについて振り返り、 自分の生き方を見つめ、実践意 欲を高める。 (1) 自分の考えの深まりと他者と の関わりについて振り返る。 (2) 友情に関係する詩を聴いて、実践 への意欲を高める。 ・友情を深めるために、自分がどう思 われるかでなく、友達のことを真 剣に考える大切さがわかった。 ・初めは、友情を深めるためには優しい 心が大切だと思っていたけれど、時に は厳しく伝えることも大切だとわか った。相手のことを真剣に考えた上で 厳しさだと相手にも伝わると思う。 ・自分も、友達を大切にして、友情を 深めていきたい。 〇他者の考えが自分の考えを深 めることに気付かせるために 展開の話合いの中で、なるほどと 思った考えをメモするように声か けをする。 〇自分の考えが誰かの役に立ったと いう実感をもたせるために、個人 での振り返りの後に、全体交流で 自分の考えが変容した理由を伝え させる。(存) 〇あいだみつをさんの詩を紹介 し、実践意欲を高める。 〇許すことに対する自分なりの考えをも ち、授業初めと比較する。 ①許すことに対する自分なりの考えをも ち、授業初めと比較する。 ②自分の考えの深まりを相互に発表し合 い、評価し合う。 ③全体で本時の振り返りを行う。 発問 この三人とロレンゾの関係から 本当の友達とは、どんな友達のこと だと思いますか。 振り返り(個人→全体) 〇自分の考えの深まりを実感し、他者の 考えを大切なものだと捉えさせる。 ①授業初めと比較して、変容をもとに考 えの深まりについて自己評価する。 ②ワークシートを見直し、本時学習でわ かったことと関連する友達の発言を線 でつなぐ。 ③全体で本時の振り返りを行う。 ※なるほどと思った発言を紹介し合う。 指示 今日の学習を振り返り、感じたこ とや考えたことを教えてください。 また、自分が一番なるほどと思った 発言を感想に書きましょう。 補助発問 三人の友達が共通して 大切にしていることは何だろう。 発問 三人の友達は、眠れない夜にどん なことを考えていたのでしょう。

参照

関連したドキュメント

では「ジラール」成立の下限はいつ頃と設定できるのだろうか。この点に関しては他の文学

「総合健康相談」 対象者の心身の健康に関する一般的事項について、総合的な指導・助言を行うことを主たる目的 とする相談をいう。

  「教育とは,発達しつつある個人のなかに  主観的な文化を展開させようとする文化活動

当該不開示について株主の救済手段は差止請求のみにより、効力発生後は無 効の訴えを提起できないとするのは問題があるのではないか

 日本語教育現場における音声教育が困難な原因は、いつ、何を、どのように指

ている。本論文では、彼らの実践内容と方法を検討することで、これまでの生活指導を重視し

 この時期の機関紙発行には、3つの特筆すべき点があ

・本書は、