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病棟看護師が外国人患者をケアする上で感じた戸惑いとその対応について~神戸市内総合病院の一般病棟を中心に~

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Academic year: 2021

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52 −  − 神戸常盤大学紀要  第 5 号 2012 53 −  − 目 的:2000年から2010年までに外国人登録者は127%増加、その数は213万人に達し、訪日した外国人の数は 900万人以上を記録するなど、日本国内の国際化が急速に進んだ為、医療施設で看護師が外国人に接する機会 は増えている。外来や救急、産科において外国人患者への対応の研究が増えている一方で、病棟勤務の看護師 がどのように外国人患者に対し、考え、接しているかに関する研究は少なく実態が十分把握されていない状況 にある。  そこで本研究では外国人の利用が多い病院において、病棟看護師が外国人患者をケアする上で感じたこと、 対応を振り返り、外国人患者の看護に影響を与えると推定される看護師の考えや取り組みと施設・組織として の取り組みの実態を明らかにすることを目的とする。 研究協力者:外国人の利用が頻回なことで有名な関西の国際病院に勤める看護師4名 方 法:半構造化インタビューを用いた質的記述的研究 考察・結果:外国人を病棟でケアする際以下の要因は以下の通りである。  看護師側の要因として1)外国や異文化体験と未知のものへの興味関心、2)積極的なコミュニケーション に挑戦・工夫する姿勢、3)英語や他の数ヶ国語における診断・検査・治療におけるインフォームド・チョイ スを可能にするための高い語学力を備えた専門職者の存在 4)外国人の看護をめぐる語学の得意な看護師と そうで無い看護師の間の正式・非正式な情報交換とサポート体制、5)患者の文化や生活背景・生活習慣、医 療・医薬品を含む治療法における違いの認識、6)妥協・譲歩と個別の対応の線引きの交渉、7)かかわりを 通して新たに学んだ・考え直したこと、施設側の要因としては、1)語学力のあるスタッフの積極的活用、 2)オープンドクター制や諸外国の専門医とも協議に応じる柔軟で開かれた医療者・組織の取り組み、3)各 種の文化・宗教・主義的食事の禁忌に応じた栄養科の決め細やかな対応 などが相互に関わって外国人患者の 看護にポジティブな影響を及ぼしていると考察した。

病棟看護師が外国人患者をケアする上で感じた戸惑いと

その対応について 

~神戸市内総合病院の一般病棟を中心に~

黒野利佐子 

那須 潤子 

参照

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