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Academic year: 2021

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巻頭言

著者

根本 祐二

雑誌名

東洋大学PPP研究センター紀要

9

発行年

2018-09

URL

http://id.nii.ac.jp/1060/00010143/

Creative Commons : 表示 - 非営利 - 改変禁止 http://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/3.0/deed.ja

(2)

巻頭言 今回より、本紀要は年 2 回刊行となった。日々、PPP の業務や研究に邁進している全国の 研究者にできるだけ多くの発表機会を提供することが目的である。 今回は告知期間が短かったが、慶応義塾大学の山本将利氏の「公営競技場の有効利用に 関する考察」が投稿論文として採択された。全国各地に点在する公営競技場施設は大きな 負の遺産と考えがちだが、見方を変えれば、市街地に残された広大な資源でもある。本論 文は、柔軟な発想で再利用を考えることの重要性を指摘し、具体的な提案を行っている。 また、今回から、本学公民連携専攻修了生の修士論文のうち、投稿論文として認められ たものを掲載することにした。今回は、黛 正伸氏「すべての人に安全な飲料水へのアク セスを確保するための政府の役割に関する考察」と麻妻 信一氏の「持続可能な開発目標 達成のための民間資金活用 ~ブレンドファイナンスの日本の対外戦略への応用~」の 2 本を採用した。 黛論文は、同氏が居住するルワンダ共和国の低所得者が衛生的な水を入手できるように するための公共水栓の重要性を示したものである。現地での住民アンケートも行い、より 質の高い各戸接続ではなく現実的な公共水栓整備をソリューションとして提示している。 蛇口をひねれば衛生的な飲料水を安価に入手できる日本では想像できない PPP の可能性が 示されたと評価された。 麻妻論文は、途上国の開発に必要な資金調達に官民のブレンドファイナンスという新し い考え方を紹介した。定義や期待される効果、実施の上で確保されるべき一定の共通原則 を明らかにしたうえで、「質の高いインフラ」輸出による途上国支援を掲げている日本政府 の戦略の一要素としてのブレンドファイナンスの可能性について考察した。 偶然にも 2 本とも海外在住の大学院生の論文となった。これは、日本流の PPP の概念体 系が世界の課題解決をリードできる可能性を示したと言えるが、他方、国内での PPP 研究 の有用性は言うまでもないところである。次回以降に力作が多数発表できるようになるこ とを期待している。 平成30年9月 東洋大学 PPP 研究センター センター長 根本 祐二

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