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JAIST Repository: 北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)における技術経営(MOT)コースの創設 : 知識科学を基礎とした技術経営(MOT)プログラムの誕生(MOT教育の質的検討)

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Academic year: 2021

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(1)

JAIST Repository

https://dspace.jaist.ac.jp/

Title

北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)における技術経営

(MOT)コースの創設 : 知識科学を基礎とした技術経営

(MOT)プログラムの誕生(MOT教育の質的検討)

Author(s)

亀岡, 秋男; 中森, 義輝, ; 近藤, 修司, ; 馬場, 裕

二; 奥津, 祥子

Citation

年次学術大会講演要旨集, 18: 331-334

Issue Date

2003-11-07

Type

Conference Paper

Text version

publisher

URL

http://hdl.handle.net/10119/6892

Rights

本著作物は研究・技術計画学会の許可のもとに掲載す

るものです。This material is posted here with

permission of the Japan Society for Science

Policy and Research Management.

(2)

2A24

北陸先端科学技術大学院大学

(JAI ST)

における

技術経営

(MOT)

コースの創設

∼知識科学を 基礎とした 技 棚経営 /MOT ノプロバラムの 誕生∼ 0 亀岡秋男,中森 義輝 ,近藤修司,馬場裕二,奥津祥子 ( 北陸先端科学技術大学院大 ) はじめに 2003 午は経済産業省主導のコンソーシウム 開催, 各大学による MOT プロバラムの 設立ラッシュなど , 日本における MOT 教育・研究の 幕開けであ った。 経済産業省によると , 5 年間で MOT 人材 1 万人体 制を構築することを 当面の目標としており ,今後ま すます MOT プロバラムが 必要とされることが 示唆 される。 北陸先端科学技術大学院大学 (JAIST) は 1990 年に開設された 日本初の独立大学院大学で ,情報科 学科・材料科学科・ 知識科学科の 3 学科から構成さ れている。 学部卒学生はもちろんのこと ,社会人経 験者や企業派遣など 20 代∼ 50 代のバラエティ 一に 富んだ学生層となっている。 本論文で紹介する JAIST,MOT プロバラムは , 1997 年に世界初の 試みとして創設された「知識科学 研究科」をべ ー スとし構成されている。 ェ . J Ⅲ STMOT の考え方と特徴 ここで知識科学とは ,「自然・個人・ 組織および社 会の営みであ るく知識創造 ノ という切り口によって , 物質科学・生命科学・ 認知科学・情報科学・システ ム科学・社会学・ 経営学・経済学に 至るまでの自然 科学分野や社会科学分野の 学問を再編・ 融合した教 育・研究体制を 整備し知識創造のメカニズムを 探 求すること」であ るⅢ。 この融合プロセスでは , 異 分野の研究者が 同じミッションのもとに 集い, 他 分 野の知見や方法論を 自分のもとの 分野に取り入れ , 各自の研究成果へと 反映させていく。 このようにし て,知識科学専修のスペシャリストは , 他 分野との 融合にも積極的に 取り組むことになる。 すな む ち, 知識科学のスペシャリストであ りながら, 他 分野に も明るいジェネラリストとしての 一面を併せ持つ 人 材 であ り,換言すれば ,本学科が設立当初より 目標 として掲げている「技術のわかるマイージャⅠ経 営のわかるエンジニア」の 養成を目的としている。 従って,本学科の 既存の講義は 必然的に MOT に 関する科目が 多いため, JAIST,MOT 開講にあ たっ ては, このポテンシャルを 最大限に生かすこととな る 。 MOT 元年といわれる 昨今,各大学・ 教育機関 により様々な MOT プロバラムが 発表されているが , 知識科学をべ ー スにしたものは 全国でも 本 プロバラ ムのみであ り,修了生のコンピタンスとなるだろう。 2 ⅠⅢ S 廿 MOT プロバラムの 構成 JAIST.MOT プロバラムは ,東京サテライトキャ ンパス新設と 同時に 2003 年 10 月より始動する。 こ の サテライトキャンパス 設置は,東京都心・ 地方都 市の両方で学ぶ 環境が整ったことを 意味し各地域 の 特性を生かして 柔軟な M(yn 教育を行 う 基盤にな ると考えられる。 この JAIST-MOT プロバラムは 大 学院フルタイムプロバラムであ り, 2 年間を標準と しているが,学習進度を 考慮した 1 年間での修士号 取得の可能性やダブルマスタ 一の機会も用意されて いる。 ( 図 1)0 また, JAIST.MOT は外部受講者だけでなく ,学 内で MOT に関心をもっ 学生にも門戸を 広げている。 知識科学研究科の 学生には MOT コースを取ること により知識科学修士と 同時に MOT コース修了の 資 格 が与えられ,材料科学・ 情報科学研究科の 修了者 で MOT コースを希望するものは 1 年で MOT コー ス修了の資格を 得ることができるようにコース 設計 をする予定であ る。 また教育・研究による 理論だけでなく ,その実践 も 考慮された枠組みを 持つプロバラムとなっている ( 図 2L 。 図 下部は現在開講されている 科目の構成を 示したもので , MOT の基礎的な知識獲得を 目指す 「技術経営中核講義」, 本 プロバラムの 修了者のコン ピテンスとなる「知識科学中核講義」,受講者のバッ クグラウンドの 違いを考慮した 選択制の「技術 経 営 ・知識科学一般講義」の 三段構えとなっている [2L 。 図 上部はそれら 知識の実践可能性を 図示したもので あ り,企業とは 事例研究を通じて , 官 ・ ムの 専門家 とは メソドロジ 一の検討を通じて 知識の融合創生を 行 う 。 この実践と理論の 相互作用は,アカデミック であ りながらも実用性を 加味したバランスのよい MOT プロバラムの 実現するためには 必須なのであ る。

(3)

修士

修士 ( 如ぬ科学 )-MOT あ 俸 - JAIST-MOT プロヴラム 修士 修士 ( 情報科学 ) ( 材料科学 ) 図 lJMSTMoT のキャリアパス

基盤に

MOT

総合す

科,

識と

グラム

業 : 実践 家

W@ t@:

・ 企 圭の技術経営者 知 糠を創造する「 暁 ( げ ストフ ,ラゥ れ % 理拾化 ・体系化を実践する の 提供・共有 知識融合樹生 め プラット フ オーム 研究用 弗 マネジメント 苗 左半連携マネジメント 苗 システム科学方法輪 麺巨抽 理方法 持 0 甚硅的 方法 宙 0 さらに 理く 半ぷために 技術 社会 俺計宇 知能神学 俺硅 計臆 の綿羊 拐 理科 宇祇め 抽礎故苧 拐だ畑俺描 ス玲 科学技 綺 者の倫理 図 2 「実践」と「理論」を 統合する JMSTMOT プロバラム

(4)

3. 東京サテライトキャンパスの 創設 JAIST,MOT では, より効率的・ 効果的な MOT プロバラムの 開発・提供を 実現すべく,東京サテラ イトキャンパスを 創設した ( 図 3) 。 これは知識科学科 の関連組織として 位置づけられ ,国内外機関との 連 携 拠点として次のような 任務を担う , e MOT 連携講座の推進業務。 e MOT 国際連携教育・ 研究を支援する 柔軟で 機 動的な仕組みや 方法の開発および 実践的試行。 ● MOT コースプロバラムの 開発・運用。 東京サテライトオフィスを 中心とした MOT 教 育・研究体制のもと ,知識科学科で 開講されている 科目を基礎とし 新規科目を追加して JAIST-MOT プロバラムを 編成する。 知識科学科に 関する科目としては ,知識経営論, 知識社会論,比較知識制度論,複合システム 論など が挙げられる ,また,技術をさらに 広い視点から 捉 え 社会の中に位置づける 目的で,人間科学,国際社 会論,科学哲学・ 科学史,科学技術者の 倫理なども 開講される。 追加科目の開発により ,受講対象者の 目的にかな った効果的なカリキュラム 体系とモジュール ( 科目 ) の 整備充実を行 う 。 受講者は様々なバックバラウン ドを持っと考えられるので。 次の 2 カテゴリ一に 分 けた科目群を 用意する。 ● マネ 、 ジメントを学ぶ 基礎 ( 企業経営,企業の 経済学,一般ビジネス 論, 一般メディア 論,世界経済な じ + MOT 研究および実践に 必要な方法論を 学ぶ ための基礎 ( 社会統計学,計算の 科学,組織化学方法論, システム科学方法論, グローバルコミュニ ケーションなど )

・戦略ロードマップ ・産業科学技術知識データベース 図 3 ょⅢ ST 東京サテライトキャンパスを 中心とした MOT 教育・研究体制 講師については , JAIST の専任教授・ 助教授陣に イ トオフィスで 集中講義,長期休暇を 利用した本校 加えて,連携講座の 客員助教授,覚部からの 講師, でのワークショップ 等,社会人受講生の 生活スタイ カレントトピックの 特別講師を国内覚から 招鴉 する。 ルを考慮した 効果的かつ効率的な MOT プロバラム また, JAIST-MOT のもうひとつの 特徴として, の枠組みと考えられる。 このことにより ,異なる学 週 単位の集中講義制度があ

る。 これは,東京サテラ

習 環境をもっ受講生が 集 う 機会をより多く 確保する イ トキャンパスにて , 1 講義を平日の 夜間・土日終 可能性が高まると 考えられる。 また,これに 加えて 日を利用して 行 う ものであ

る。

東京八重洲本館 9 階 戦略的ロードマップの 開発拠点にもなる 予定であ

る。

という東京サテライトオフィスの 利便性が,このよ 以降では各任務の 内容について 説明する。 うなスケジュールを 可能にした。 普段は東京サテラ

(5)

4.MOT

連携講座の推進 JAIST では,連携講座制度を 活用した MOT プロ グラムの開発・ 教育が盛んに 行われている。 連携機 関としては,政府機関・ 研究開発機関・シンクタン ク・産業界団体・ 個別企業などと 多くの連携関係を 既に確立しており ,これを基盤に 新たな連携先を 開 拓することになる。 この MOT プロバラムの 受講対

象者は,連携機関に

所属する職員や

関係者,意欲あ

る一般応募者などが 想定され,これら 受講者に対し ても,カリキュラムによっては 学位の認定も 検討さ れている。 連携講座による MOT プロバラムの 開発・教育で は,連携企業・ 団体の業務や 連携目的において 受講 者層にあ る程度のまとまりがみられると 考えられる ので,大学院フルタイムプロバラムの 場合と違った アプローチでの 開発・改定が 可能であ ると考えられ る。 また,実際に MOT の知識やスキルが 使われる 現場に近い環境で 開発・研究が 行われることから , マネ 、 ジメント方法論としての 実用性を適宜検証する ことが可能となる。 5.J Ⅲ S 丑 MOT の国際連携教育・ 研究 MOT 教育・研究については ,欧米がはるかに 進 んでいるといわれている。 また MOT の目的であ る 産業競争力の 強化には,企業内での 技術 イ / ベーシ ョン のみならず国際的技術戦略も 重要であ る。 特に 先端科学分野では ,研究開発から 市場投入までのス ピードが加速していることに 加え,国際競争の 激化 や R&D 拠点のグローバル 化など,企業経営には MOT の専門能力が 不可欠となっている。 このよ う なことから,習得した MOT 専門能力の将来的な 有 用性を考えると , MOT プロバラムに 国際性な基盤 が求められることは 必然だろう。 JAIST.MOT コースでは, 2002 年よりスイス 連邦 工科大学 (ETH), ノースウェスタン 大学・ケロッ グビジネ 、 ススクールと 共同で国際産学連携共同研究 組織として, GATIC(GlobalAdvancedTechnology InnovationConsortium) を結成し 日米欧の大学研 先考・企業の 技術経営リーダー・ 政策策定者の 参画 を得て,講演・パネル・ワークショップ 等を開催し ている ( 図 4L 。 この国際的・ 学際自りなメンバ 一によ るコンソーシウムを 通して,欧米の MOT スキル 学 ぶだけでなく , 日本 発の MOT コンセプトに 国際汎 用性を持たせる 効果も期待できる。 次回の GATIC は,第 1 回 ( スイス,チューリッヒ ), 第 2 回 ( 米 国, エ バンストン ) に続き, 2003 年 10 月 14-15 日 に 東京で開催される 運びとなっている。 Cen 廿皿

Leadership Working;roup Industry@Specialists

US E , -Asia W , -Europe E , -Europe Others

図 4 産学連携共同研究組織 一 GATIC 一 6. 今後の課題 今後, JAIST,MOT としての更なる 独自性を追求 するためには ,プロバラムの 改定や更新が 必要とな るだろう。 その際に, MOT 教育・研究が 真の意味 で日本の国際産業競争力強化のブレークスルーとな るためには,欧米の 進んだ MOT 方法論・手法・ツ ール・支援ソフト 等を調査し必要に 応じて取り入 れていくだけではなく ,国内での研究開発も 必須で あ る。 この両者のバランスがとれてはじめて , 日本 型 MOT と言えるのではないだろうか。 この点に留意して , JAIST-MOT はプロバラム 開 発・教育・研究に 専心していく 所存であ る。 尚 , 本 プロバラムの 詳しい内容については ,以下のホーム ページをご参考いただきたい。 http://www.Jaist.ac.JP 億 s/mot/index/html おわりに 本論 公 では 2003 年 10 月よりスタートする J Ⅲ ST-MOT の紹介をした。 その独自,性は ,知識科 学をべ ー スとした MOT プロバラムにあ る。 さらに 新規科目の開発やプロバラムそのものを 改定・更新 する組織について 説明した。 また, JAIST では M0T の国際性を考慮して GATIC の立ち上げ・ 運営に関 わっており,その 活動についても 紹介した。 参考文献 Ⅲ ナ レッジサイェンス ,北陸先端科学技術大学院

大学・知識科学研究科,紀伊国屋書店

(2002)

[2]J Ⅲ ST.MOT 内部資料・報告書等を 参照。 一般公開情報に 関してはホームページを 参照。 http@/www,jaist.ac.jp/ks7mot/inde 如 html [3]GATIC 内部資料・報告書を 参照。 一般公開情報に 関しては佑一 ム ページを参照。

図 4  産学連携共同研究組織  一  GATIC  一  6.  今後の課題  今後,  JAIST,MOT  としての更なる  独自性を追求  するためには ,プロバラムの  改定や更新が 必要とな  るだろう。  その際に,  MOT  教育・研究が 真の意味  で日本の国際産業競争力強化のブレークスルーとな  るためには,欧米の  進んだ  MOT  方法論・手法・ツ  ール・支援ソフト 等を調査し必要に  応じて取り入  れていくだけではなく ,国内での研究開発も 必須で  あ る。 この両者のバ

参照

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