JAIST Repository: LaCaMnOを障壁層とする高温超伝導接合の製作
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(2) LaCaMnO を障壁層とする高温超伝導接合の製作 岩原 玲児. (今井研究室). 超伝導は幅広い応用の可能性を秘めている。特にジョセフソン接合は高感度磁場検出や高速ス イッチングなどへの応用が盛んに研究されている。近年 PrBaCuO を障壁層として用いた接合に おいて、厚さ 1000 A の障壁層を超伝導電流が流れるという BCS 理論では説明できない現象(長 距離近接効果)が報告された。 この特異な現象について知見を得るため、本研究では障壁層である La0:7 Ca0:3 MnOz (LCMO) 単 層膜の物性を調べ、また実際に photolithographic なプロセスにより YBa2 Cu3 Oy (YBCO)=LCMO= YBCO 接合を作製して特性評価を行なった。障壁層とする LCMO 中には Mn3+ と Mn4+ が存在 するがその割合は酸素量により決定される。そのため酸素量制御が容易なレーザーアブレーション 法を障壁層単層膜および接合用積層膜の作製に用いる。製膜条件は LCMO 層では基板温度 720 ℃、 酸素圧 100∼300mTorr 、超伝導層である YBCO 層では基板温度 750∼760 ℃、酸素圧 350mTorr とし、基板には MgO(100) を用いた。 LCMO 単層膜の伝導特性 (図 1) は、log vs T− ( =0.5) の形式でプロットすると高温部では すべての試料において Mott が提案した Variable Range Hopping(VRH) 的な傾向を示した。 低 温部ではそれぞれ異なった傾向を示し、100∼200mTorr へと酸素圧を増加させることにより絶縁 体的伝導から金属的伝導へ移行してゆくが、200∼300mTorr へとさらに酸素圧を増加させてゆく と絶縁体的伝導へと戻っていくという結果が得られた。 単層膜評価には伝導特性の他、XRD に よる配向性、SQUID による磁気特性、そして RBS および共鳴散乱法による組成分析を行った。 作製した接合の電流電圧特性は図 2 のように超伝導電流は観測されなかったが、非線形性を示 す結果となった。(障壁層製膜酸素圧 200mTorr 、障壁層厚さ 1500 A 、接合面積 0:2mm2 、測定温 度 60K ) 測定した接合は積層型であるため、SEM を用いた断面観察により micro short 等の確 認を行った。その結果、一様な障壁層および明確な界面を確認することができた。. 100. Current (μA). log ρ. 102. 100. 10–2. ○ 100mTorr △ 150mTorr □ 200mTorr ● 250mTorr ▲ 300mTorr 0.06. 0.07. 0.08. 0.09. –0.5. T. 図 1: 電気抵抗率の温度依存性. keywords. 0. –100 –10. 0 Voltage (mV). 図 2: 電流電圧特性. 長距離近接効果, 高温超伝導, YBCO, LCMO, VRH. Copyright c 1997 by Reiji Iwahara. 10.
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