• 検索結果がありません。

CdTe 半導体放射線検出器の特性

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "CdTe 半導体放射線検出器の特性"

Copied!
12
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)CdTe 半導体放射線検出器の 特性 。 石塚安慶. ". 正丁. )l円佳史. ch ㎝甘cte Ⅱ s Ⅱ cs ofC Ⅰ Te Semiconductor Radia 廿 on Detectors @asuhio!SHIZUKA,》T`asasH ISHIKAWA. 釜. 1. はじめに 現在使用されている 半導体放射線検出器の 多くは SU か Ge から作られている。 その理由は電荷. 輸送特性が極めて 優れて い て大型結晶においても 捕獲や再結合によるキャリア 損失が少ないこと にあ る。 しかし Ge 検出 器は熱 励起による漏れ 電流を減らすために 液体窒素などを 用いて常に低 温で冷却して 作動させる必要があ り,メンテナンスに 問題があ る。 また Si 検出 罷. 低 エネルギー. も. の X 線測定のような 低 雑音測定では ,同様な理由から冷却しなければならない。 現在常温で使用 可能な , 優れた半導体検出器の 開発が望まれているが ,原理的には広いバンドギャップを 持つ 半 導体物質がその. 候補となる。. ァ線 測定では原子番号 Z の大きな物質から 作られた放射線検出 詰 はその検出効率が 高い。 それ はァ. 線に 26K. 殻の光電効果の 反応断面積が 原子番号の. 5. 乗に比例するということに 起因する。. Ge (Z=32) は Si (Z=14) に比べて大きく 改善されては い るが,現在もっと大きな原子番号をも つ 半導体物質の 研究が進められている。. 現在までに CdTe, G 皿 s, HgI2 などの化合物半導体が ァ線 検出 器 として注目を 集めている " 。 これらの半導体を 用いて検出器を 作るには,実用化したとき,充分な検出効率を持つだけの大き さの結晶を成長させる 可能性の有無が 重要になる。 近年結晶育成技術の 進歩により,大型で均質 な結晶の作成が 可能になってきた。 これらの物質の 物性定数を表.1" に 示す。 ここで Zm 拭は化 合物を構成する 元素の原子番号の 最大値を示す。 Zmax. Eg. 電子移動度. 正孔移動度. キャリア寿命. [eV]. [cmwⅣ・ s]. [cn@,/V . s]. [ パ 5]. 94. 4. 25. 00. 40. (室温 ). Hgl2. 80. 2.2. CdTe. 52. Ⅰ.50. Ⅰ. GaAS. 33. 1.45. 8500. 450. 6. 4. Ⅰ. 115. Ⅰ. 350. 480. 2500. 32. 0 . 665. 3900. S1. ●. Ge. Ⅰ. 表.1 千. 理科教育講座. 村 教育学研究科. 050. 各種半導体の 物性定数. Ⅰ. Ⅰ. 900. Ⅰ. 000.

(2) 14. 石塚安慶・石川雅史. CdTe. は. Si や Ge に比べ室温動作が 可能となるのに 充分なバンドギャップエネルギー. と ,比較的. (48 と 52) を持っている。 CdTe 中の単位長さ 当りの光電吸収の 確率は ,. 大きな値の原子番号. /. 線ェ ネルギ一に対して Ge の 4 ∼ 5 倍,鱗の100 ∼ 200 倍大きい。 従ってこの物質は 室温動作が可. 能な ,小型ァ線 検出器を必要とする 場合に用いられることが 期待されている。 図ユ は , 22Na から出る 2 本の ァ線 (5llkeV,1274keV) の光電効果のピークを 我々が製作した Si 検出群 と CdTe 検出器を用いて 比較したものであ る。 鱗 検出 群 では測定できない 2 本の. ァ. 線の光. 電 ピークが, CdTe 検出群を用いると 明確なピークとして 測定できることを 示している。. 200. 図 1 ・. 600. 4㏄. 22Na の. 下. 800. 線スペクトル. 一般に CdTee の結晶成長においては , Te に比べて Cd の蒸気圧が高いため ,欠陥の少ない 大型 結晶の作成が 困難であ ったが, THMM 法 (TrWenng. Hea 掩 rMethod). が開発されたことにより ,. 実用的な結晶が 作成できるようになった " 。 これは結晶成長をできるだけ 低い温度で実現するた めに考えられたものであ る。 低温で溶融する℡の 溶液ゾーンを 多結晶の CdTee 中で移動させて 単 結晶日を生成する。 この方法で塩素あ るいはインジウムを ド一プ 晶. として成長させることができる。. 釜. 2. CdTe 検出器について. 1.. した. CdTe は比較的 高 抵抗の単 結. ホオ半 井. 今回の実験に 使用した CdTe 単結晶は株式会社ジャパンエナジ 一で THM. 法により結晶成長さ. せたものであ る。 このウ ェ ハの特性は以下の 通りであ る。. 組成. :. Cl. ド 一プ CdTe. 比 抵抗 : 約 2X10. 単結晶. (CIヰ 1.5ppmWt). 。 n . cm. 形状 : l0 X l0 X 1.8 [mm]. 面方位 : (111) 表面状態. : ウ. ェハは as-sliced 状態にっき両面 的 150Um に加工変質 層 が存在. 2. CdTe 検出 器 製作過程. (1) 研磨.

(3) CdTe 半導体放射線検出器の 特性. CdTe ウェハは一枚ずっ lUm. の 純 アルミナ粉末. 15. ( メラ一社製 ). を使用して布の 上で研磨する。. (2) 化学エッチンバ (4分 ) 結晶の表面破壊層を 次に示す組成の ェ ソチング液を 用いて. 4 ∼5. 分間エッチンバ し 鏡面と. する。 エッチンバ 液. (約. 451C). ㎏ C 蛇 07. 2.5 [9l. H2S04. Ⅰ. H20. 1 ㎝ [mI]. 0[ml]. エッチンバが 終わったら蒸留水で 10 回洗浄しメタノールで 2 素ガスを吹き. 回脱水する。 最後に表面に. 窒. 付けて乾燥させる。. (3) 酸化膜の蒸着 表面障壁型. 鱗 検出器の製作 " で 成功を収めた. 電気伝導性酸化物 Sn02 を酸化膜としてつける。. M203 製 るっ ぼ に Sn02 粉末を入れてヒーター 加熱し直径 7.5mm の臼伏に約 300A 真空蒸着 する。 なお,現在までの研究ではこの 酸化膜がないと 耐圧が数百 V/cm 一 lkV/cm 程度であ. 得ている。 酸化膜を蒸着することに よ りその耐圧は することができ ,電荷収集に有利な条件を 実現することができる。 るという結果を. 数 kV/cm とかなり向上. (4) 電極付け ウ. ェ ハの片面に金. (Au) 約 800A を反対側の面にアルミニウム. (Ⅲ ). 約. 800A を前述の酸化. 膜の上に直径 6.5mm の同心円となるように 真空蒸着する。 なお検出群 1-1に限り両面に. 金. (Au) 800 A を蒸着した。 (5) ガラスェポキシ 基板に装着し 完成。 結晶表面の電極とリード 線 との接着は導電 性 接着剤. ( ド一. タイト. ). を使用した。 但し低温測. 定用に製作した 検出 器 T-2.T-3は,熱伝導性を 考慮してガラスエ ポ キシ基板の代わりに BN ( ボロンナイトライド ). 基板を使用した。. なお今回の測定に 際して使用した 測定機器は以下の 通りであ 且e. る。. 血p:oRTrECl42 皿 Ⅱ. Main、mp・ Multi@Channel@Analyzer:@Laboratry@Equipment@Corporation@ADC@ (4801A)@&MCA/PC98 電流計 :TM ㏄ DATR8M1. 釜. 3. 測定. l. l-V特性 製作した CdTe 検出器に 1OOMn の保護抵抗を. っ. ないで OV から最大 1000V まで電源電圧を 上昇. させ,電圧を設定してから 2 分後の電流計の 目盛りを読み ,これを測定値とした。 一般に放射線 測定においては 高 電圧でも漏れ 電流の少ないショットキー 接触の逆方向を 用いることが 望まし い。. 各検出群がどのような I-V特性を示すかは 結晶の性質,検出器の 製作方法によって 異なるこ. とはもちろんのこと. ,自然酸化や表面汚染など 実験室の環境にも 左右される。 また我々の研究で.

(4) Ⅰ. 6. 石塚 安廣 ・石川雅史. は 経時変化も認められている。. 今回の測定で 得られたデータを を. , B. 面. (Te面 ). 図 2 ・. に示す。 グラフの第一象限は A 面 (Cd 面 ) に電源の十種. に一極を接続した 場合であ り,第三象限はB 面に十極を接続した 場合であ る。. 仝後それぞれを A+,. A 一 と表現する。. 0.4 一 @[ⅡA] 0 .2 一. メタ. O,O -0.2. 一. -0.4. 一. -0.6. 一. -0.8. 一. V[V]. -].O r -1200. -800. 400. 図 .2. 検出 器 1-1 ( グラフ実線. ). はグラフに示す. たために,これ以上の電圧の. 0. 1Ⅳ特性. よう. に A 十の方は電流計の 針が不安定な 挙動を示し. 印 加 には耐えられないと 判断し結果として 100V. までしか測定ができなかった。. 0約. 600V/cm). 一方 A 一の方は HlooV まで測定可能であ り耐圧も充分であ った。. 特に電圧 500V 以上はほとんど 直線であ り,この部分の傾きから求めた 抵抗値は結晶の 特性 値 (比 抵抗 ). にほぼ一致するものであ った。 したがってこの 検出 詰め 1Ⅳ特性はオーム 性を示してい. ると考えられる。 また検出 器 T-l が 不安定に揺れる. ( グラフ点線 ). はA. 十の方は検出群 1-1 と同様に 1OOV 程度の電圧で 電流計の針. 現象が観察されたために ,これ以上の 電圧を印 如 しての測定はできなかった。. 反対側の A 一の方は 800V 程度までかなり 低い漏れ電流を 維持している。 この部分もほとんど 直 綜 になっているように. 見えるが,この部分の傾きから 求めた抵抗 値 と結晶自体の 比抵抗とは対応、. しておらず,オーム,性 接触というよりも ,むしろショットキー 接触に近いⅠⅣ特性を 示している ということができる。 両 検出器の製作過程の 違 いは 蒸着した金属が 検出群 1-1が両面金 (Au) であ るのに対し検出 器 T-lは片面が金. (Au) で反対の面がアルミニウム. のような影響を 与えているかは 不 測定だけでは 程が I-V特性にどのように. (Ⅲ ). という点であ る。 これが I-V測定にど. 断定できなかった。 これは酸化膜の 蒸着という 過. 寄与するかが 完全に解明されていない 点が大きな原因であ ると考えら. れる。 以下に述べる 今回の測定においては 基本的に耐圧のよい 検出 器 1-1を 流 の低 い 検出 群 T-l. を /. ". 線 測定に , 漏れ 電. 線 測定に使用することとした。. 2. な線 測定 一般的に検出器の 分解能の相互比較をするときの. 手段として,。 ,Am の. ". 線 (5.486MeV) が 線源. として広く用いられる。 0 粒子は飛 程 が空気中で約 4cm, 固体中では約数十 um. と非常に短いた.

(5) CdTee半導体放射線検出器の 特性. 17. めに,検出器の表面付近で電子正孔 対 が生成されると 考えられる。 測定の際には 電子正孔 対が 陰 極付近で作られ ,出力パルスの主成分が電子の 移動に (eIec比on-d 血tmode) 、. mode. る誘導電荷によって 形成される e-dr 田. と ,反対に電子正孔対 が陽極付近で. 孔の移動によって 形成される h-d ㎡・ tmode これは放射線を. よ. 人身寸 する検出器の. 作られ,出力パルスの主成分が正. (hole-dr Ⅲ mode) の 2 通りの使用モードが 考えられる。. 面を替えることによって 区別することができる。. (図 3 ・. 参照 ). 十. f. の. ㏄ く色 d 丘 Ⅱ mode ノ. 図.3. ひd. く h-dnft mode ノ. 血tmode. と. h-d 「 hHtmode の概略図. 図 4 に示す 2 本のスペクトルは 検出 器 バイアス電圧 800V, アンプの ShapjngT ㎞ e2 ・. 件で 300秒測定したものであ. る。 スペクトルからもわかるようにそれぞれの. 置 が異なっている。 また h-d㎡七のスペクトルには 低 エネルギー側に 尾を引く. がs. という条. 場合ではピークの 位. (Ta Ⅰ ng) の現象が. 見られる。. 5㏄0. c瑛@nls e-drift. 4000. 241@Am 3000. B泳 800v 鮨@a 田 ng Ⅱ me. 2ゆ. PreselTlme 300s. 2㏄ 0 hづ㎡ 什 1000. C㍉ 250. 図 .4. 500. 750. 1000. 0 線スペクトル. 一方充分なバイアス 電圧で動作させた 剖検出 詣 では電子・正孔の 再結合やトラップはなく. ,. 100% 電荷を収集できることが 判っている。 またその W 値 (1 イオン対を作るために 必要な平均 エネルギ㍉も 3.6ley" と 確定している。 この Si 検出 器 と今回製作した CdTe 検出 器 (W 値を 4.43eV" と仮定する. ). で同じ ェ ネルギ一の " 線を測定し比較した 結果 CdTe 検出器においても.

(6) Ⅰ. 石塚宏度・石川雅史. 8. hHt mode では電荷の 100% 収集が確認された。 h-d㎡Ⅰには後述するような 問題があ り電荷 収 色d 「 集が 不十分. 94%). (約. 一分解能は色 drdRの場合. と思われる。 なおこれらのスペクトルのエネルギ. が 1.5%, h-d㎡t の場合が 4.0% であ った。 り. @e Ⅰ さ化 Chan. 80O. Ⅰ. Shaping Time Shap@ngT @@ Zus. 2use@d' ⅡⅠ. 壬. ⅠⅡ. 甘. Bl ㏄. も. 7㏄. れ. 600. --. Ⅰ 一. @ -@ 一. 一. 6㏄V. 田 d「 れ. Ⅰ. 600. 400. h@廿Ⅱ 什. '㏄. ,". 5㏄. ㎡。 億. V[V]. 2㏄. 400. 600. 800. S 椅麒㎎旧 @ee[ ゆ. 400. 10. 1000 l. 図 .5. 図. ・. 5. および 図. ・. 6. l. 。. 図 .6. ピークチャンネル. 検出群バイアス 電圧. vs. 1'. Ⅰ. ピークチャンネル vs. アンプの Shaping Ⅲ me. は検出群バイアス 電圧を変えた 場合とアンプの Shaping 田me を変えた場合のそ. れぞれのスペクトルのピークチャンネルの. 変化を示したものであ る。 検出番バイアス 電圧はそれ. ぞれ 30V, 200V, 600V, 800V であ る。 またアンプの ShapingT ㎞ e はそれぞれ 0 5Us, 2Us, 8 『 ・. s, 12 『 s であ る。 キdI拙の場合は検出番バイアス 電圧を 200V. (約. 1200V/cm) 以上かければ Shaping Ⅲ me に よ る. 依存性もなく 常にほぼ 1 ㏄ % の 電荷収集が実現できる。 一方, h-d ㎡㌔の場合は 検出番バイアス 電圧が高いほどピークチャンネルは 出番バイアス 電圧 800V. 0約. 4800V/cm). 伸び続けており , 検. においてもピークの 位置は撲和には 達していない。 しか. しピークチャンネルの Shaping Ⅲ[me 依存性は靭 s で充分飽和に 達している。. この 23. に h-d㎡Ⅰのピークが. e-drHHのピークと同一の Chmnel 位置に来ない 原因としては ,ま ず移動度の違 い があ げられる。 Pre.Amnpの出力パルスの 立ち上がり時間をシンクロスコープで 測 定 して求めた移動度は ,電子が650[cmvVV ている。 これは 表. ・. 1. .. s], ホールが 72[cmw/V. .. s]であ り,約一桁異なっ. の電子移動度 1050[cmwハ『・ s], ホール移動度 100[cmwハ/. 妥当なものといえる。 移動度の遅いホールは 早い ShapingTime. .. s] と比較しても. ではパルスの 最大値に達する 前. る。 しかし h-drHfで. に. クリップされてしまい ,その結果として波高が低くなってしまうのであ. あ. っても ShapingTime が 8Us でピークの位置が 充分飽和に達している。 これは移動度の 違いに. 加えて,結晶口内にホールが 捕まりやすいトラッピンバセンターが. 存在していることを 示している。. ホールは結晶 内を移動する 間にトラップ ,デトラップを繰り返すために 一部の電荷は 電極に収集 日. されないということであ る。 これらの現象をもう 少し詳しく観察するために 低温測定を行なって おり,. 貸. 4 で詳細を述べる。. 3. y 線 測定 図 . 7 および 図 . 8 に示すスペクトルは e-drmmode. アンプの Shap ㎞ g7me8. ダ s という条件で 3 種類の. と ァ. h-dr血 m0de について検出群バイアス 400V,. 線をそれぞれ 6 ㎝ 秒 測定したものであ る。.

(7) CdTe 半導体放射線検出器の 特性. Ⅰ9. COUntS. Ch 200. 0. 600. 400. 1000. e. mo. 800. d. 丘 h. 色. d. ︵疋. 韻. ア. 線. 7. 図. 1000. S5. tⅠ Ⅰ. Co. ア O. C. ヨゴ ィⅡ. ﹂. 0. 800. 一 0 O 0 0. 0. 200. 400. 図 8 ・. y 線 測定. 600. h-d ㎡tmode.

(8) 20. 石塚安 慶 ・石川雅史. 今回使用した 線源の. /. 線のエネルギーは 次の通りであ る。. 22Na:5llkeV. l274keV. "Co:@ 122keV "'Cs:@662keV ァ. 線は透過能力が 高いために,. 現れない。 しかしら dImmode く. 現れる. 線 測定の場合のような mode によるスペクトルの 大きな違いは. の方が高エネルギ 一の. 6-E[MeV]. E@Vl. lZ ㏄. 5-. "Na. '㎝. 3-. @Cs. 4㏄. 22Na. l一. ㏄ 2㏄. 4㏄. 6㏄. 8㏄. ひ. oⅠ. l㏄0. 0. EV 対 Pe 荻 ChanneI の直線性. ・. 2%a. 2一. 5cCo. 図 g. @Am. 4一. @Na. 8㏄ 6㏄ 之. 線に対して Tallingが少なく,ピークも鋭. ァ. したがって,実用に際してはこの 色d ㎡七 mode を推奨する。. 0. l穏. ". 図 g は e-driHHmode における ・. ァ. ひ l㏄. 図 l0. ァ. 3㏄. 4㏄. 5㏄. 6㏄. 7㏄. Energy 対 Pe 曲 ChanneI の直線性. ・. 線のエネルギーとその. 2㏄. 線による光電ピークの 中心位置. ( チャ. ンネル ) との直線性を 示したものであ る。 それぞれのグラフにおいて 最小二乗法を 用いて直線 近 似 をすると,両者の間にはほぼ比例関係が 成立していると い える。 この関係は までの広 いェ ネルギ一領域で 見ても極めて 良好であ. 釜. る. ". 線 (5.486MeV). ( 図 . 10) 。. 4. 低温測定について. 1. はじめに 今回の低温測定では 熱伝導性を良くした 構造の検出群が. した。 製作方法は第. 2. 必要なため,あ らためて検出器を 製作. 章と同様の手順を 施したが,電極蒸着を完了した検出 捲る マウントする 基. 板を ,従来のエ ポキシ樹脂から 熱伝導率が良く ,電気絶縁性の優れた BN を 使用した。. これに伴い鉄 dIⅢ mode 用の検出 器 (T-3). と h-dImmode. 0 ボロンナイトライド ). 用の検出 器 (T-2) の二つ. を製作した。 低温にすることによって 予想される効果は 次の通りであ る。. (1). 温度によって 熱 励起の確率は exp. (一. Eg/kT). と指数関数的に 変化するので ,漏れ電. 流は大幅に減少する。. (2). 色dIⅢ mode では漏れ電流に. よ. るノイズ成分が 減少するために ェ ネルギ一分解能の 向上. が期待される。 (3). h-dr晩tmode では 熱 励起の確率の 減少により,一旦廿ap されたホールが de比ap されにく くなる。 よって電荷の 不完全収集が 一段と顕著に 現れ, ピークは 低 エネルギー側に 、ン フトし T ㎡llng によりエネルギ 一分解能も劣化する。.

(9) C(mTe半導体放射線検出器の 特性. 21. 2. l-V 測定 図 . 11 および 図 . 12 は 2 つの検出器の 常温と低温における あ. 1Ⅳ測定の結果をそれぞれ. 示したもので. る。 検出 器 T-2 は実線で表し 常温は 15lC, 低温は 一 35C で測定した。 - 方検出群 T-3 は点線. で表し,常温は 10 。C, 低温は 一 70 。C で測定した。 低温の場合は 常温に比べて 漏れ電流は二桁 程 度 減少している。. 一方,耐圧については特に大きな変化は 見られなかった。. 0 0 0 0 0. 0 0 4 2 O 0 2 4. lO. 1. lO. 1. 0. 0. 0. 0. 5. 0. 5. 0. 0. O. 0. 図 . 11. 常温における 1Ⅳ特性. l[nA]. 1@. T. 0.5. O.0. T-3. ・. Z. Ⅰ. .ⅠⅠⅠⅠ. ト -.Ⅰ. ..@. ... Ⅰ ...Ⅰ ..Ⅰ ..Ⅰ. -0.5. -1.0. V[V]. -1.5 -500. -1000. 図 . 12. 0. 500. 1000. 低温におけるⅠⅣ 特 ,性. 3. 0 線 測定 図 . 13 および 図 , 14 は ,。℡ 皿線源 を用いた " 線 測定を常温と 低温で行なったスペクトルを mode. と. e-dn 血. h-dr 血 mode に分けてそれぞれ 示している。 いずれの場合も 測定条件は検出講バイアス. 電圧 600V, アンプの ShapingTlme8. ダ s,. 測定時間 300s に設定した。. e-d「丘の場合,漏れ電流が減少したためエネルギ 一分解能の向上が 明らかに認められる。 常温 ではそのエネルギ 一分解能が 2.6% であ ったのに対し ,低温では0 9% と非常に鋭いピークを 呈し ・. ている。 またピークの 位置は常温測定に 比べて低温測定の 方がわずかに 低いチャンネルに 位置し ている。 これは電子も 少しの割合ではあ るが, トラップされていることを 示唆しているといえる のではないのだろうか。.

(10) 22. 石塚宏度・石川雅史. これに対し h-d血t の場合は,常温では 7.8% であ った ェ ネルギ一分解能が 低温測定では 12,8% と 劣化がみられ. ,ピークの位置も低チャンネル. 側に約 150 チャンネルシフトしている。. これは 予. 想、 したようにホールは 低温でトラップされ 易く,それによる電荷収集の不完全性が 顕著に現れた ものと思われる。. C ㏄wnls. 800. 毎ユ (70 Ⅰ ). ㏄。. 轟. 常汗. 0]0) で. 4㏄. 200. ,メ ㏄. 仰. 2㏄. 図ユ 3. 4.. y. ". 線濱 Uj 毛. 6㏄. 8㏄. 200@. l000. キd Ⅱ九 mode. 図 . 14. 400@. ". 600@. 線 測定. 800@. 1000. h-d Ⅱ九 m0de. 線 測定. 図 15 および 図 16 は "Na 線源 を用いた / 線 測定を常温 ・. ・. スペクトルを 色d lHHmode 「. は 検出群バイアス. と h-d. 廿 mode 「. と低温. (一. 30 。C). で行なった. に分けてそれぞれ 示している。 いずれの場合も 測定条件. 電圧 500V, Sh 即 mng Ⅲ meous,. 104コイ ヨ. (l5C). 測定時間 6 ㎝ s に設定した。. Counts. 0 0 0 0. O. 200. 図 15 ・. 600. 400. "Na の ァ線 測定 実線は低温. (円 0. 800. 色dnmmode. 。C),. 点線は常温. (l5T;) を示す.

(11) 23. CdTe 半導体放射線検出器の 特性. O. 511@keV 0 0. 1274keV. 0 0. 200. O. 400. 図 16. 600. "Na の / 線 測定. ・. 実線は低温. 800. h-d ㎡tmode. (-30で ), 点線は常温 (15C). を示す. e-dniftmodeの場合,低温測定では 一見ピークが 鋭くなったようにも 見えるが,実際には Taillngが顕著になりエネルギ 一分解能としては 劣化している。. " 線 測定のときのようなエネル. ギ一分解能の 向上はみられない。 但し常温の場合と 同様に e-driftmode で使用すれば ,. ネルギーとその. ァ. 線による光電ピークのチャンネルとの. 直線性には比例関係があ ることは確認、 さ. れた。 一方, h-d㎡丘 mode の場合もエネルギ 一分解能の劣化がみられ , 1274keV は. y 線の ェ. ピークチャンネルの 特定も困難であ った。 このような高いエネルギ 一の. /. の. ァ. 線に対して. 線は透過能力が 高い. ために,光電効果は結晶表面だけにとどまらず ,結晶のあ らゆる場所で 起こる。 するとスペクト ルは e-d㎡㌔と h-drm の両者が混じりあ ったものになり. ァ. 線に対する ェ ネルギ一分解能を 劣化さ. せる原因になっている。 事実 e-driftmode の 0 5llMeV ・. の. ァ. 線スペクトルに 顕著にみられる 低 エネルギー側への Tailing. と鋭いピークの 存在は,上述の 色dr施と h-d㎡㌔の両者の 存在を示したものとして 理解できる。 常 温 では無雑音のためにはっきりと 現れなかった 陰極付近で起きた 光電効果のスペクトルが ,冷却 による雑音除去で 鋭いピークとして 現れ , 逆に陽極付近で 起きた光電効果のスペクトルは 激しい. hole-%apのために,そのピーク位置がくずれてスペクトルの 尾の部分を形成することになる。 この ょう に常温では e-dⅡ丘 mode. と. h-d Ⅱれ mode に大きなスペクトルの 違 いは 見られなかった. が ,低温測定を実施することにより 両者の違いが 明確に浮かび 上がってきた。 今回の実験だけで は冷却装置の 構造や測定データの 精度にはまだまだ 満足できない. 部分も多く,今後これらをより. 向上させることが 課題であ る。. 釜. 5. おわりに 室温動作可能な 小型 ァ線 検出 器 として注目されている. CdTe 放射線検出器の. 研究は. 1960年代か.

(12) 24. 石塚安康・石川雅史. ら 盛んに行われている. 引. ",. ⑥。 我が国においても ,近年高品質の単結晶が作成されるようになり. 多くの研究者が 多方面に直って 研究を行っている。. しかし今迄にも 述べたように CdTe 検出詩の. 欠点は,正孔の 移動度が小さく 捕獲中心が多数存在するため. ,厚い検出器 では電荷の 100% 収集. が困難となることであ った。 この欠点を克服するために 薄い CdTee 検出器を多段に 積層する方策 や ,電子と正孔の 移動度の違いに. る出力パルスの 立ち上がり時間の 違い る 検知して計算処理し. よ. 補正を加える 方法, RlseT ㎞e Ⅱ sc 「 hmin 醜or を用いて,立ち上がり時間の 遅いパルスを 排除する 方法などが研究されている. ". 。. 1. 番目の方策は 多数の Pre,Amnp とその加算回路等が 必要となり,. 3. 番目の方策は 厚い検出群の 一部分のみを 使っているという 点で得策ではない。 上記の研究に 対し我々は検出器に 高電圧を印 如 し正孔の平均移動距離を 検出器の厚さ 以上に して正孔の捕獲を 減らすことを 試みている。 検出群製作方法を 改良することに. よ. り,高耐圧で低. い 漏洩電流特性を 持ったショットキー 障壁を作り出すことがこの 研究の中心となっている。. 現在. のところ,我々が実現した数 kW/cm の電界でも ァ線 検出群として 有用であ る結果を得ているが , ェ ネルギ一分解能に 関しては更なる 研究・改良が 必要であ る。. 最後にこの研究を 進めるにあ たり,貴重な助言や指導を い ただいた立教大学原子力研究所の. 高. 見保清 教授,白石文夫教授に 感謝致します。 また高品質の CdTe 単結晶ウェハを 提供していただ いた株式会社ジャパン エ ナジ一にこの 場を借りて厚く 御礼申し上げます。. 参考文献 l) GIennF 上巳011 2) 馬場末書. 「放射線計測ハンドブック」. 日本原子力学会誌. 3) 大野良二船木 稔 ,尾崎勉 5) J.W.Maye. 丘. ・. 7) M.Ohmo. 「. 幽 , N0.3,9 (1996). 「表面障壁型 5i検出器の安定化」放射線. in llSemicondutor detectors"/eds, G.Bertoliniand. Publ , Co .,Amsteldam. 6)@J P , Ponpon@. 坦 , N0.9,718 (1996). 放射線. 4) 石塚安康,長原幸雄,白石文夫. p.412. 糞 , N0.2/3 (19%). A.Coche;. , 1968@ch . 5. Solid ,state@Electoronics@28 , No , 7,283@ (1985). mdY,Iwase. 8) CdTe 放射線検出講特集. Maten 田田 encemd 放射線. Engineerlng B 糞 , 283 (1993). 型,N0.3 (1996). North-HoIland.

(13)

図  ・  1   22Na   の  下  線スペクトル 
図  ・  g  EV  対  Pe  荻  ChanneI  の直線性  図  ・  l0  Energy  対  Pe  曲  ChanneI  の直線性  図 ・  g は  e‑driHHmode  における  ァ  線のエネルギーとその  ァ  線による光電ピークの  中心位置  (  チャ  ンネル  )  との直線性を 示したものであ る。 それぞれのグラフにおいて  最小二乗法を 用いて直線 近  似 をすると,両者の  間にはほぼ比例関係が  成立していると  い  える。 この関係は 

参照

関連したドキュメント

4)線大地間 TNR が機器ケースにアースされている場合は、A に漏電遮断器を使用するか又は、C に TNR

 我が国における肝硬変の原因としては,C型 やB型といった肝炎ウイルスによるものが最も 多い(図

特に、耐熱性に優れた二次可塑剤です(DOSより良好)。ゴム軟化剤と

このうち、大型X線検査装置については、コンテナで輸出入される貨物やコンテナ自体を利用した密輸

熱が異品である場合(?)それの働きがあるから展体性にとっては遅充の破壊があることに基づいて妥当とさ  

雇用契約としての扱い等の検討が行われている︒しかしながらこれらの尽力によっても︑婚姻制度上の難点や人格的

都調査において、稲わら等のバイオ燃焼については、検出された元素数が少なか