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何故妊婦は会陰マッサージをしないのか?

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Academic year: 2021

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日本助産学会誌 J. Jpn. Acad. Midwif., Vol. 28, No. 2, 173-182, 2014

*1聖路加国際大学大学院看護学研究科博士後期課程(St. Luke's International University, Graduate School, Doctoral Course) *2聖路加国際大学(St. Luke's International University)

*3聖路加産科クリニック(St. Luke's Birth Clinic)

2014年3月26日受付 2014年10月14日採用

原  著

何故妊婦は会陰マッサージをしないのか?

—実態調査から探る—

Why don't pregnant women practice antenatal perineal massage?:

An empirical investigation

竹 内 翔 子(Shoko TAKEUCHI)

*1

堀 内 成 子(Shigeko HORIUCHI)

*2, 3 抄  録 目 的  妊娠中の会陰マッサージに対する女性の認識と実施の阻害因子を探索すること。 方 法  首都圏の産科を有する医療施設8ヶ所において,妊娠37週0日以降の単胎児を経膣分娩した女性390 名を対象に,質問紙を配布した。有効回答が得られた334名(85.6%)のデータを用いて,統計学的に分 析した。 結 果 1.会陰マッサージを実施した女性は114名(52.1%),実施しなかった女性は105名(47.9%)であり,実 施した女性のうち出産まで継続できたのは68名(59.6%)であった。また実施しなかった女性の45.7% が自分の会陰を触ることに抵抗を感じていた。 2.会陰マッサージに関する情報源について,会陰マッサージ実施の有無を比較すると,実施した女性 の割合が有意に大きかったのは「助産師による個別指導」のみであり(p=.000),実施しなかった女性 の割合が有意に大きかったのは,「母親学級」であった(p=.000)。 3.会陰マッサージの方法について,方法を知っている女性の半数以上が難しさを感じていたのは「指 の動かし方」や「力加減」,「指の挿入の深さ」,「マッサージの実施時間」であり,マッサージを途中で やめてしまった女性は出産まで継続できた女性よりも難しさを感じていた(p=.012)。 4.会陰マッサージの効果について,会陰マッサージを継続できた女性は途中でやめた女性に比べて,【出 産準備への効果】および【出産時への効果】を有意に感じていた(p=.000)。 5.出産に対する自己効力感について,初産婦では会陰マッサージを行っていた女性は行っていない女 性よりも【自分らしいお産】に対する自己効力感が有意に高かった(p=.014)。 結 論  会陰マッサージの実施を阻害する因子として,会陰部を触ることに対する抵抗感や知識不足,実施

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キーワード:妊娠期,会陰マッサージ,認識,保健指導

Abstract Purpose

To determine women's perception of antenatal perineal massage and to identify factors impeding their massage practice.

Methods

A questionnaire survey was conducted with a purposive sample of 390 women from eight Japanese urban hos-pitals, clinics and birth centers and who had a vaginal and full-term delivery. The 334 (85.6%) valid responses were analyzed statistically.

Results

1. There were 114 women (52.1%) who practiced antenatal perineal massage and 105 women (47.9%) who did not. Among the 114 women who practiced perineal massage, 59.6% continued the massage until childbirth. Of the 105 women who did not practiced the massage, 45.7% felt a resistance to touching their perineum.

2. The rate of women taught how to practice antenatal perineal massage by a midwife, and who practiced perineal massage was significantly larger than who had not practiced (p=.000). Conversely, the rate of women who were taught how the massage during their maternity class, and did not practice was significantly larger than who prac-ticed (p=.000).

3. Over half of women who knew how to perform antenatal perineal massage felt it was difficult for example: 'how to move fingers','how much pressure to apply', 'how deeply should a finger be inserted into the vagina' and 'how long does massage practice last'. Women who stopped practicing antenatal perineal massage had felt significantly more difficulty in practicing the massage than those who continued until childbirth (p=.012)

4. Women who continued to practice perineal massage felt significantly more positive 'effects on preparation for childbirth' and 'effects on childbirth' than who stopped practicing the massage (p=.000).

5. Self-efficacy, 'childbirth in my own way', of primiparous who practiced perineal massage was significantly larger than who did not practice (p=.014).

Conclusion

Factors impeding antenatal perineal massage practice were: (1) resistance to touching their perineum, (2) lack of knowledge and (3) some difficulty practicing the massage. Moreover, it was important to not only practice peri-neal massage but also continue in order to redeem the effects. Therefore, midwives and maternity educators need to support pregnant woman in their efforts to continue antenatal perineal massage until childbirth.

Keywords: antenatal, perineal massage, perception, health guidance

Ⅰ.は じ め に

 分娩に伴う会陰損傷は,出産直後の会陰部痛など の短期的な影響だけでなく,性交痛や次の分娩の躊 躇など長期的な影響をも及ぼす(大久保・三橋・斉藤, 2000, pp.35-44;Calvert, Fleming, 2003, pp.407-415)。 会陰切開については様々なガイドラインにおいて限定 的な施行が推奨されているものの(National Institute for Health and Clinical Excellence, 2007; Minds, 2006), 本邦の会陰切開率は初産婦が約30∼100%,経産婦が 約10∼70%と施設によって大きく異なっている(河 合,2000, pp.136-197)。一方世界における会陰切開率は, 米国27∼38%,カナダ3∼31%,オーストラリア9.9

∼20.9% で あ り(Graham, Carroli, Davies et al., 2005, pp.219-223),これらの国々と比較すると,日本は世 界の中でも会陰切開率が高い。また,アジア人は西洋 人に比べて会陰裂傷Ⅲ度やⅣ度などの重度の会陰損 傷が生じやすいことも報告されている(Dahlen, Ryan, Homer et al., 2007, pp.196-203)。  そのような分娩に伴う会陰損傷のリスクを減少させ るセルフケアの方法として,妊娠中の会陰マッサージ がある。会陰損傷に対する会陰マッサージの有効性 についてはシステマティックレビューが行われてお り,初産婦においては縫合を必要とする会陰損傷や 会陰切開の発生が有意に減少したと報告されている (Beckmann, Garrett, 2013)。また島田(2005a,

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pp.272-何故妊婦は会陰マッサージをしないのか? 273)は,会陰マッサージを行った妊婦はマッサージの 開始後は痛みや違和感があるが,行っていくうちに柔 らかくなっていくことを実感し,体重管理や妊婦体操 と同様に出産への準備の1つとして捉えていたと報告 している。以上より,会陰マッサージを行った妊婦に とって会陰マッサージは肯定的に捉えられているもの の,竹内(2014, pp.25-39)によると妊娠中の会陰マッ サージの実施率は15.1%であり,会陰マッサージを行 っていない妊婦が多い。  これまでの会陰マッサージに関する研究は,その有 用性に関する研究が多く,会陰マッサージの実施に対 する妊婦の認識,また会陰マッサージの実施の促進・ 阻害因子を報告している研究は少ない。本研究におい て会陰マッサージに対する妊婦の認識や行動変容を阻 害する因子を探索することで,現在行われている指導 内容や方法を見直すことができ,より妊婦のニーズに 応じた指導の提供につながると考えられる。

Ⅱ.研究の目的

 妊娠中の会陰マッサージの実施に関する実態や妊婦 の認識を把握し,会陰マッサージの実施を阻害する因 子を探索する。

Ⅲ.用語の操作的定義

会陰マッサージ:分娩時の会陰損傷を予防するため, 妊婦またはそのパートナーが妊娠中,植物性オイル を用いて指を膣内に挿入して行う会陰部のマッサー ジ。

Ⅳ.研 究 方 法

1.研究デザイン  自己記入式質問紙を用いた横断的調査。 2.研究の対象 1 ) 研究依頼施設の選定  研究者が研究対象者に質問紙を直接配布できる施設 を,首都圏の産科を有する病院,診療所,助産所から 便宜的に抽出した。 2 ) 研究の対象  研究対象は,研究協力施設において分娩週数37週0 日以降の頭位の単胎児を経膣分娩した日本人女性とし, 器械分娩や和痛分娩を施行した女性は除外した。 3.データ収集期間  2013年1月15日から2013年4月30日まで。 4.測定用具とデータ収集内容 1 ) 会陰マッサージの実施に関する実態とニーズ  「会陰マッサージ」という言葉や方法の認識の有無, 会陰マッサージの方法を把握した時期,情報源,会陰 マッサージ実施の有無,実施または未実施理由,マッ サージ開始時期,実施頻度,実施者,会陰マッサージ の継続の有無,妊婦健診時における会陰マッサージの 実施状況に関する助産師の問いの有無の合計11項目 とした。 2 ) 会陰マッサージの方法についての困難度

 先行研究(Labrecque, Marcoux, Pinault et al., 1994, pp.20-25;Shipman, Boniface, Tefft et al., 1997, pp.787-791;島田, 2005b, pp.22-29)を参考に,研究者が作成し た。会陰マッサージの手順にしたがい,合計10項目 で構成し,5段階リッカート尺度を用いて回答を得た。 得点が高い程,会陰マッサージの方法についての困難 度が大きいことを示す。 3 ) 会陰マッサージに関する女性の評価

(1)Women's opinions about prenatal perineal massage after delivery

 Labrecque, Eason, Marcoux(2001, pp.499-504) が 作成した,Women's opinions about prenatal massage after deliveryを用いた。本尺度は「会陰マッサージの 受容性」7項目,「会陰マッサージの心理的効果」6項目, 「会陰マッサージの身体的効果」4項目の合計17項目で 構成される。因子分析では,「会陰マッサージの受容 性」,「出産への準備」,「パートナーとの関係」,「出産 時の効果」の4因子に分けられている。データの測定 には6段階リッカート尺度を使用し,得点が高い程会 陰マッサージの評価が高いことを示す。 (2)日本語版「妊娠中の会陰マッサージに対する出産 後の女性の意見」の作成  日本語版の尺度作成に関しては,著者であるMi-chel Labrecque氏に翻訳許諾を得た後,翻訳を行い, 日本語版「妊娠中の会陰マッサージに対する出産後の 女性の意見」(案)を作成した。その後,英語が母国語 であるバイリンガルに依頼して逆翻訳を行い,原版と 日本語版の意味内容を検討し,日本語版「妊娠中の会 陰マッサージに対する出産後の女性の意見」を完成さ

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せた。  また日本語版「妊娠中の会陰マッサージに対する出 産後の女性の意見」17項目について,開発国とは異な る文化である日本でも使用可能なものであるかを確認 し,会陰マッサージの実施を阻害・促進する要因を探 るため,本研究のデータを用いて因子分析を行った。 (3)因子の命名  最尤法を用いたプロマックス回転による因子分析を 行い,固有値1以上およびスクリープロットの結果か ら,4つの因子が抽出された(表1)。各因子について, 第Ⅰ因子は【出産準備への効果】,第Ⅱ因子は【会陰マ ッサージの容易さ,楽しさ】,第Ⅲ因子は【出産時の 効果】,第Ⅳ因子は【パートナーの参加】と命名した。 (4)本研究における信頼性・妥当性の検討  信頼性係数について,クロンバックのα係数を算出 した結果,本尺度17項目全体では0.867,各因子では それぞれ0.786∼0.920であり,高い信頼性係数が得ら れた。  次に構成概念妥当性を検討するため,日本語版尺度 の4因子に属する項目と,原版尺度の4因子に属する 項目を比較検討した。その結果,「会陰マッサージは 私の日常生活にフィットした」の1項目のみ,原版と 含まれる因子が異なったが,他の項目については,原 版と同じ内容のまとまりを構成していた。 次の出産でも実施したいか」,「他の妊婦にも会陰マッ サージを勧めたいか」についても収集した。 4 ) 出産に対する自己効力感尺度  亀田・島田・田淵(2005, pp.201-210)が開発した出 産に対する自己効力感尺度を用いた。本尺度は出産時 の対処行動への自信感を示す結果予期と出産までの準 備行動への自信感を示す効力予期を測定できる尺度で ある。尺度の構成は,結果予期26項目,効力予期26 項目から成り,同じ項目に対して教示を違わせて結果 予期と効力予期の回答を求めるものである。本尺度の 信頼性・妥当性に関しては,因子分析から構成概念妥 当性,出産モラール尺度および自己充実的達成動機 尺度から基準関連妥当性,α係数から信頼性の検証が 行われている。本研究では,会陰マッサージの実施と 出産時の対処行動に対する自己効力感の関連を探索す るため,出産時の対処行動への自信感を示す結果予期 26項目のみを使用した。データの測定には5段階リッ カート尺度を使用し,得点が高い程結果予期が高いこ とを示す。 5 ) デモグラフィックデータ  年齢,産科歴,出生児体重,会陰損傷の有無と程度 とした。 5.調査手順と方法 1 ) プレテスト  表面妥当性を検討するため,出産経験のある女性お よびウィメンズヘルス・助産学の研究者8名にプレテ ストを実施し,質問項目の修正と加筆を行った。 2 ) データ収集方法  調査対象施設の看護部長もしくは施設長に対し,研 究で使用する書類一式を郵送し,研究の目的と意義を 説明するとともに,研究への協力を求めた。返信用は がきにて施設としての同意取得後,施設の担当者へ連 絡をとり,再度研究の目的と意義,調査方法の詳しい 説明を行った。研究開始予定の一週間前から,研究協 力施設の外来および病棟に研究の趣旨とその内容が明 記されたポスターを貼った。その後対象者へは,研究 者が直接研究依頼文書を用いて口頭で研究対象候補者 に協力依頼を行い,参加意思を示した場合のみ無記名 の質問紙を配布した。対象者には質問紙に回答後,質 問紙を返信用封筒に入れてもらい,所定の回収箱に入 れてもらった。質問紙の回収は研究者が定期的に行っ

(Women's opinions about prenatal perineal massage af-ter delivery) 第Ⅰ因子【出産準備への効果】(α = .874) 13.会陰マッサージは出産のための心の準備に役立った 11.会陰マッサージで出産への自信が高まった 12.会陰マッサージは出産のための身体の準備に役立った 10.会陰マッサージは私の身体を知るのに役立った 9.会陰マッサージは私の日常生活にフィットした。 第Ⅱ因子【会陰マッサージの容易さ、楽しさ】(α = .786) 6.会陰マッサージはとても楽しかった 4.会陰マッサージは心地よかった 7.会陰マッサージはリラックスするのに役立った 1.会陰マッサージは簡単だった 5.会陰マッサージは不快に感じた(逆転) 3.会陰マッサージで痛みは生じなかった 2.会陰マッサージは多くの時間を要さなかった 第Ⅲ因子【出産時の効果】(α = .920) 15.会陰マッサージは出産の時に役立った 16.会陰マッサージで会陰の柔軟性が高まった 17.会陰マッサージは赤ちゃんの頭を出す時のコントロールに役立った 第Ⅳ因子【パートナーの参加】(α = .819) 8.会陰マッサージではパートナーの参加が重要だった 14.会陰マッサージでパートナーをより近くに感じた

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何故妊婦は会陰マッサージをしないのか? た。質問紙の回収をもって同意が得られたものとし, 質問紙に書かれた出産日時と出生時体重から個人を特 定し,対象者の医療記録からデモグラフィックデータ および産科学的データを抽出した。 6.データの分析方法  各変数の基本統計量を算出し,会陰マッサージの促 進因子・阻害因子の探索については各変数間の関連 や差の分析を行った。名義尺度と順序尺度はχ2検定, 間隔尺度と比尺度はχ2検定およびマンホイットニー のU検定,t検定を用いた。データの分析には統計ソ フトSPSS version19.0 を使用し,すべての有意水準は 5%で両側検定とした。また,研究過程を通して,母 性・助産学領域の専門家,指導教員および統計学の専 門家のスーパーバイズを受けた。 7.倫理的配慮  研究のすべての過程は倫理原則の遵守のもと行い, 以下の内容を研究依頼文書に明記した。 1 ) 研究への参加は,研究協力者の自由意思によるも のであり,参加を断っても施設でのケアは変わらず, 不利益を被ることは一切ないこと。 2 ) 得られたデータは研究目的以外には使用しないこ と。 3 ) 研究終了後,個人情報をすべて匿名化したデータ を一定期間(3年間)保存すること。保存後はデータ をすべて裁断し,破棄すること。 4 ) すべてのデータは研究者のみが使用できる施錠し た場所に保管すること。 5 ) 医療記録の閲覧は質問紙に回答した女性のみであ り,参加意思を示しただけでは医療記録は閲覧され ないこと。 6 ) 本研究は学会や専門雑誌に発表する予定であるこ と。  また本研究は,平成24年度聖路加看護大学研究倫 理審査委員会(承認番号12-063)での承認を得て行った。

Ⅴ.結   果

 質問紙は390部配布し,334部の有効回答を得た(有 効回答率85.6%)。研究協力施設は病院2施設,診療所 3施設,助産所3施設の8施設であり,施設形態別の有 効回答数は病院216部(64.7%),診療所78部(23.4%), 助産所40部(11.9%)であった。 1.対象の属性(表2)  年齢は19歳から44歳の範囲で平均32.8歳(SD=4.94) であり,産科歴は初産婦178名(53.3%),経産婦156 名(46.7%)であった。出生児体重は1860gから4064g の範囲で,平均3079.6g(SD=336.43)であった。会陰 損傷については,会陰裂傷なしが50名(15.0%),会 陰裂傷Ⅰ度72名(21.6%),会陰裂傷Ⅱ度90名(26.9%), 会陰裂傷Ⅲ度以上5名(1.5%),会陰切開117名(35.0%) であり,会陰マッサージの実施の有無で有意差はなか った。 2.会陰マッサージに関する認識と実施  「会陰マッサージ」という言葉の認識について,「知 っている」と回答した女性は265名(79.3%)あり,そ のうち会陰マッサージの方法を知っていると回答した 女性は219名(82.6%)であった。会陰マッサージの方 法を知った時期については,「妊娠前」が27名(12.3%), 「妊 娠28週 以 前 」が72名(32.9%),「妊 娠28以 降 妊 娠 34週以前」が73名(33.3%),「妊娠34週以降」が45名 (20.5%),無回答2名(1.0%)であった。  さらに会陰マッサージの方法を「知っていた」と回 答した219名のうち,会陰マッサージを実施した女性 は114名(52.1%)であり,会陰マッサージの開始時期 については,「妊娠34週以前」14名(12.3%),「妊娠34 ∼36週」58名(50.9%),妊娠37週以降38名(33.3%), 無 回 答4名(3.5%), 実 施 頻 度 は「ほ ぼ 毎 日 」37名 (32.5%),「週3∼4回 」28名(24.6%),「週1∼2回 」47 名(41.2%),無回答2名(1.7%)であり,会陰マッサー ジを出産まで継続できた女性は68名(59.6%)であっ た。会陰マッサージの実施者については,「自分のみ」 が106名(93.0%),「夫(パートナー)のみ」が3名(2.6%), 「自分と夫(パートナー)」が5名(4.4%)であり,夫や パートナーの会陰マッサージへの参加は少なかった。 表2 対象の属性 (n=334) n 年齢 32.8歳(SD=4.94) 産科歴 経産婦初産婦 178156(53.3%)(46.7%) 施設形態 病院診療所 216 78(64.7%)(23.4%) 助産所 40(11.9%) 会陰損傷の程度 会陰裂傷なし 50(15.0%) 会陰裂傷Ⅰ度 72(21.6%) 会陰裂傷Ⅱ度 90(26.9%) 会陰裂傷Ⅲ度以上 5(1.5%) 会陰切開 117(35.0%)

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 会陰マッサージを実施した女性114名について,会 陰マッサージの実施理由(複数回答)として「会陰が切 れるのが嫌だった」が91名(79.8%)と最も多く,次い で「出産への準備として必要だと感じた」59名(51.8%), 「助産師による勧め」44名(38.6%),「友人や他の妊婦 からの勧め」13名(11.4%),「前回の妊娠中も実施した ため」11名(9.6%)であった。  一方実施しなかった女性105名の未実施理由(複数 回答)について,「会陰を触ることに抵抗を感じた」が 48名(45.7%)と最も多く,次いで「時間を確保でき なかった」29名(27.6%),「効果があると思わなかっ た」18名(17.1%),「痛そうなイメージがあった」16名 (15.2%),「興味がなかった」11名(10.5%),「会陰マッ サージの方法がわからなかった」13名(12.4%)であった。 2 ) 会陰マッサージに関する知識  会陰マッサージの方法を知った情報源について, 「助産師による個別指導」72名(32.9%),「母親学級」 67名(30.6%),「出 産 関 連 情 報 誌 」58名(26.5%),「イ ンターネット」49名(22.4%),「病院のテキスト」40名 (18.3%),「知人からの情報」27名(12.3%)だった。そ たのは「助産師による個別指導」のみであり,72名中56 名(77.8%)が実施していた(p=.000)。一方,実施しな かった女性の割合が有意に大きかったのは「母親学級」 であり,67名中実施した女性は27名(40.3%),実施し なかった女性は40名(59.7%)だった(p=.000)(表3)。  次に会陰マッサージの方法に関する困難度の10項 目について,マッサージの方法を知っている女性の半 数以上が「そう思う」または「とてもそう思う」と回答 した項目は,「指の動かし方がわからなかった」,「マッ サージの力加減がわからなかった」,「どのくらい指を いれればいいかわからなかった」,「どのくらいの時間 行えばいいかわからなかった」であった(図1)。  さらに尺度得点を会陰マッサージの実施の有無で 比較すると会陰マッサージをしていない女性(33.2 10.42)の方が会陰マッサージを実施した女性(28.7 10.66)よりも有意に得点が高く,会陰マッサージの方 法に対して難しさを感じていた(p=.012)。また,会陰 マッサージの継続の有無で比較すると,会陰マッサー ジを途中でやめた女性(31.7 9.31)の方が出産まで継 続できた女性(26.6 11.09)よりも有意に難しさを感じ 表3 指導方法(情報源)による会陰マッサージ実施の比較 N 会陰マッサージ χ2 p値 実施数(%) 未実施数(%) 助産師の個別指導 母親学級 出産関連情報誌 インターネット 72 67 58 49 56(77.8) 27(40.3) 28(48.3) 30(61.2) 16(22.2) 40(59.7) 30(51.7) 19(38.7) 28.44 5.35 0.45 2.13 .000 .021 .502 .145 思とてもそう思う 56 64 49 48 47 44 34 31 29 27 66 40 53 47 42 35 42 34 23 20 22 21 23 24 25 26 24 22 18 15 41 51 49 60 61 69 78 74 83 85 23 32 34 29 33 34 30 47 55 61 0% 20% 40% 60% 80% 100% どのくらい指を入れればいいかわからなかった マッサージの力加減がわからなかった 指の動かし方がわからなかった どのくらいの時間行えばいいかわからなかった マッサージする姿勢がわからなかった どの指を使えばよいかわからなかった オイルの使用量がわからなかった マッサージする場所がわからなかった オイルの種類がわからなかった いつマッサージすればいいかわからなかった ほとんどそう思わない あまりそう思わない どちらでもない 少しそう思う とてもそう思う 図1 会陰マッサージの困難度(各回答者数) (N=208)

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何故妊婦は会陰マッサージをしないのか? ていた(p=.012)。 3 ) 助産師による会陰マッサージ実施状況の確認  助産師から個別指導を受けた女性72名について, 「会陰マッサージの実施状況を妊婦健診時,助産師に 聞かれたか」という質問に対し,「毎回聞かれた」は9 名(12.5%),「ときどき聞かれた」32名(44.4%),「聞か れなかった」31名(43.1%)であった。助産師による会 陰マッサージ実施状況の把握の有無で会陰マッサージ の継続の可否を比較したが,有意差はみられなかった。 しかし,「毎回聞かれた」と回答した9名は全員,出産 まで会陰マッサージを継続することができていた。 4.会陰マッサージに対する女性の評価  日本語版「妊娠中の会陰マッサージに対する出産後 の女性の意見」について,尺度の合計得点および下位 尺度である【出産準備への効果】,【会陰マッサージの 容易さ,楽しさ】,【出産時の効果】,【パートナーの参 加】,それぞれに含まれる項目得点の合計値を下位尺 度得点として算出し,会陰マッサージの継続の可否で 比較した。分析については,正規性の検定を行った結 果,尺度の合計得点および下位尺度【会陰マッサージ の容易さ,楽しさ】では正規性が認められたためt検 定を行い,その他の下位尺度については正規性が認め られなかったため,マンホイットニーのU検定を行っ た。その結果尺度の合計得点について,会陰マッサー ジを出産まで継続できた女性は途中でやめた女性より も有意に高かった(p=.000)。また下位尺度の【出産準 備への効果】について,会陰マッサージを出産まで継 続できた女性は途中でやめた女性よりも有意に得点が 高く(p=.000),【出産時の効果】についても,出産まで 継続できた女性は途中でやめた女性よりも有意に得点 が高かった(p=.000)(表4)。  「次の妊娠でも会陰マッサージを実施したいか」と いう問いに対し,80名(70.2%)の女性は「思う」と回 答し,「思わない」は4名(3.5%),「わからない」は30名 (26.3%)であった。また「他の妊婦にも会陰マッサー ジを勧めたいか」という問いに関しては,「勧めたい」 と「わからない」が各51名(44.7%)と同率であり,「思 わない」が8名(7.0%)であった。 5.会陰マッサージの実施と出産に対する自己効力感  会陰マッサージ実施の有無で出産に対する自己効力 感尺度の比較を行った。なお,経産婦は初産婦よりも 尺度得点および全ての下位尺度得点が有意に高かった ため(p=.000),産科歴で層別し,分析を行った。正規 性の検定を行い,正規性が認められた尺度得点ではt 検定,正規性が認められなかった下位尺度得点ではマ ンホイットニーのU検定を行った。  その結果,経産婦は会陰マッサージ実施の有無で尺 度得点および下位尺度得点に有意差はみられなかった ものの,初産婦では下位尺度の【自分らしいお産】のみ, 会陰マッサージを実施した女性(24.2 4.34)の方が実 施しなかった女性(21.5 6.29)よりも有意に得点が高 かった(p=.014)。

Ⅵ.考   察

1.会陰マッサージ実施を阻害する因子 1 ) 会陰を触ることに対する抵抗感  会陰マッサージの未実施理由で最も多かったのは, 「会陰を触ることに抵抗を感じた」というセクシュア リティに関する問題であった。日本人女性は自分の 性に対する意識が低く,性器を触る機会がほとんどな いことが影響していると考えられる。自分で会陰を触 ることに抵抗がある場合,パートナーの参加も考慮す る必要があるが,実際に夫やパートナーが実施したと 回答した女性はわずか9.0%であった。Labrecque, Ea-son, Marcoux et al.(1999, pp.593-600)の大規模なRCT では,パートナーが会陰マッサージを行った女性の割 合は初産婦で48%,経産婦で34%であったことが報 表4 会陰マッサージ継続の可否による「妊娠中の会陰マッサージに対する出産後の女性の意見」の比較(N=114) 継続した(n=68) 止めた(n=46) p値 mean SD mean SD 尺度合計 出産準備への効果 会陰マッサージの容易さ,楽しさ 出産時の効果 パートナーの参加 58.0 19.9 22.5 11.7 3.9 10.37 4.86 4.44 4.04 2.26 48.0 14.7 21.3 8.6 3.3 9.39 4.17 3.94 2.83 1.72 .000 .000 .156 .000 .284 尺度合計,下位尺度【会陰マッサージの容易さ、楽しさ】:t 検定 下位尺度【出産準備への効果】,【出産時の効果】,【パートナーの参加】:マンホイットニーのU検定

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を行った妊婦の感想として,パートナーが実施した 方がより簡単に,リラックスすることができること や(Labrecque, Eason, Marcoux ,2001, pp.499-504),夫 婦のコミュニケーションを促す(島田,2005a, pp.272-273)といった利点が報告されており,妊婦自身だけで なく,パートナーが会陰マッサージを行うことによる メリットも妊婦に情報提供したり,パートナーを含め た指導の実施を考慮する必要がある。 2 ) 知識  マッサージ方法の情報源として,助産師による個別 指導や母親学級など専門職による指導が多かったもの の,出産関連情報誌やインターネットなどの一般的な リソースから情報を入手している女性もおり,医療施 設で指導が行われていない場合には,アクセスのしや すい情報誌やインターネットを利用していると考えら れる。しかし,情報誌やインターネットなどは情報提 供のみであり,疑問や不安な点を解消できないデメリ ットがある。女性が正しい知識を習得し,安心して会 陰マッサージを実施できるようにサポートする必要が ある。  方法に関する困難な部分については,指の動かし方 やマッサージの力加減,指の挿入深度など,マッサー ジの動きに関するものが多く,会陰マッサージを途中 でやめてしまった女性の方が継続できた女性よりも難 しさを感じていた。先行研究では,会陰マッサージを 実施した女性の感想として,マッサージ方法の分かり にくさや実際行っているマッサージの方法が適切かど うかという不安が報告されており(Labrecque, Eason, Marcoux, 2001, pp.499-504;島田,2005a, pp.272-273), 会陰マッサージを実施する上での手技への不安も阻害 要因として考えられる。情報誌やテキストなどの紙面 による情報では,実際の動きに関する知識の提供に限 界があるため,動画や模型の使用,または実際内診時 に行うなど,よりイメージしやすいよう,指導教材を 考慮していく必要がある。また不安に対してはフィー ドバックを行い,継続して支援していくことが重要で あると考える。 3 ) 指導方法  本研究で,実施に至っていたのは助産師による個別 指導のみであり,母親学級によって指導を受けた女性 の中では,マッサージを実施した女性よりも実施しな かった女性の割合が多いという結果であった。集団指 れるのが嫌」と考える妊婦もいれば「できれば切れな いでほしい」と考える妊婦もおり,会陰切開や裂傷に 対する考え方が多様である。このことから,会陰マッ サージの指導方法としては母親学級などの集団指導で はなく,個別指導の方が有効であると考えられる。  また会陰マッサージの継続率について,本研究で は59.6%,先行研究においても65.1%∼76.7%であり (Labrecque, Eason, Marcoux,1999, pp.593-600; 島 田,

2005b, pp.22-29),決してマッサージの継続率は高い とはいえない。会陰マッサージの実施状況に関する助 産師の問いの有無と会陰マッサージの継続の可否に有 意差はみられなかった。しかし,今回の結果で健診時 に毎回会陰マッサージを行っているか聞かれたと回答 した女性はわずか12.5%であり,比較する対象者数が 少なかったことが結果に影響している可能性がある。 2.会陰マッサージに対する女性の認識 1 ) 会陰マッサージに対する女性の評価  本研究において,会陰マッサージを継続できた女性 は,途中でやめた女性よりも【出産準備への効果】や 【出産時の効果】の得点が有意に高いという結果であ った。島田(2005a, pp.272-273)は会陰マッサージを実 際に行った女性の気持ちとして質的研究を行った結果, 開始後は痛みや違和感を感じるが,行っていくうちに 痛みが和らぎ,柔らかくなっていくことを感じたと報 告している。つまり,会陰マッサージを継続すること で自分の身体に生じる変化を感じることができる。会 陰マッサージはその効果を発揮するため,実施するだ けでなく,継続することが重要であり,医療者はその 継続を支援していくことが必要である。 2 ) 出産に対する自己効力感  本研究において,出産に対する自己効力感は初産婦 よりも経産婦の方が有意に高かった。これは,前回の 出産経験が今回の出産に対する自己効力感に影響して いると考えられる。  初産婦においては,会陰マッサージ実施の有無と出 産に対する自己効力感尺度の下位尺度である【自分ら しいお産】との間に関連性があり,会陰マッサージを 行った妊婦はマッサージを行っていない妊婦と比較し て,自分らしいお産に対する自己効力感が高かった。 本研究で用いた出産に対する自己効力感尺度は,出産 時の対処行動への自信感を示す結果予期と出産までの

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何故妊婦は会陰マッサージをしないのか? 準備行動への自信感を示す効力予期を測定した尺度で ある。本研究では結果予期のみの項目を使用したが, 尺度開発者である亀田・島田・田淵他(2005, pp.201-210)は,結果予期と効力予期の間に高い正の相関を示 したことを報告しており,会陰マッサージを実施した 女性はもともとの「自分らしいお産」に対する効力予 期も高かった可能性がある。 4.臨床への適用と本研究の限界  本研究の結果より,会陰マッサージの指導方法につ いての見直しの必要性や,会陰マッサージの継続を支 援することの重要性に関する示唆を得ることができた。 しかし,本研究では研究依頼施設の選定に基準を設 けず,便宜的調査による選択バイアスや,出産後の女 性を対象としたことによる想起バイアスが生じ,本研 究の結果に影響を及ぼした可能性が考えられる。また, 会陰マッサージを実施した女性の中でも出産まで継続 できた女性は6割程度であったことから,今後会陰マ ッサージの実施・継続の強化が課題である。

Ⅶ.結   論

 経膣分娩後の女性334名を対象とし,会陰マッサー ジに対する女性の認識および実施を阻害する因子につ いて探索した結果,以下の結果を得た。 1 ) 会陰マッサージを実施した女性は114名(52.1%), 実施しなかった女性は105名(47.9%)であり,実 施した女性のうち出産まで継続できたのは68名 (59.6%)であった。また実施しなかった女性の 45.7%が自分の会陰を触ることへの抵抗を感じてい た。 2 ) 会陰マッサージの知識を得た情報源について,会 陰マッサージ実施の有無を比較すると,実施した女 性の割合が有意に大きかったのは「助産師による個 別指導」のみであり(p=.000),実施しなかった女性 の割合が有意に大きかったのは,「母親学級」であっ た(p=.000)。 3 ) 会陰マッサージの方法に関する困難度について, 方法を知っている女性の半数以上が難しいと回答 したのは「指の動かし方」や「マッサージの力加減」, 「指の挿入の深さ」,「マッサージの実施時間」であ り,マッサージを途中でやめてしまった女性の方が 出産まで継続できた女性よりも難しさを感じていた (p=.012)。 4 ) 会陰マッサージの効果について,会陰マッサー ジを継続できた女性は途中でやめた女性に比べて, 【出産準備への効果】および【出産時への効果】が有 意に高かった(p=.000)。 5 ) 出産に対する自己効力感について,初産婦では会 陰マッサージを行っていた女性は行っていない女性 よりも【自分らしいお産】に対する自己効力感が有 意に高かった(p=.014)。 謝 辞  本研究にご協力してくださった褥婦の皆様,ならび に施設の皆様に心より感謝申し上げます。 引用文献

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