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図 連続テレビ小説 通称 朝ドラ 平均世帯視聴率の推移 % 心はいつもラムネ色 あさが来た まれ マッサン 花子とアン ごちそうさん あまちゃん 純と愛 梅ちゃん先生 カーネーション おひさま てっぱん ゲゲゲの女房 ウェルかめ つばさ だんだん 瞳 ちりとてちん どんど晴れ 芋たこなんきん 純情き

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14  MARCH 2016 帯視聴率)をピークに見る人が減少し続けて いたが,2010年度上半期放送の『ゲゲゲの 女房』(18.6%)以降は(作品ごとの上下はあ るものの)視聴率が上昇傾向にある(図1)。 2015年の年間高視聴率ベスト10(表1)を見 ると,朝ドラが2本もランクイン(第5位に 『あさが来た』〈12月4日放送〉27.2%,第9位 に『マッサン』〈3月20日放送〉25.0%)して おり,現在のテレビ番組全体の中で朝ドラが トップクラスの高視聴率番組になっているこ とがわかる。  近年の朝ドラは,どうして多くの人に見られ, 好評を博するようになったのだろうか。  朝ドラは,放送形態も他のドラマ番組とは 異なっている。大半のドラマ番組が 1 話約 1 時間・週 1 回・3 か月間の放送になっている

はじめに

本稿は,2015年9月末~ 10月初旬に実施し た,NHK連続テレビ小説『まれ』を見ていた 人の視聴実態と番組印象を探るWEB調査と グループインタビューの結果を報告するもの である。最初に,今回の調査をするに至った 経緯と趣旨について述べておきたい。 (1)朝ドラは近年好調~その視聴実態と好調 の理由を探る試みに着手 2013 年に『あまちゃん』の調査分析を実施 NHK連続テレビ小説(通称,朝ドラ)は 近年,好評を博す作品が多い。世帯視聴率で 見ても,1983年度放送の『おしん』52.6%(以 下,視聴率はビデオリサーチ社関東地区の世

最近好調な「朝ドラ」を,

視聴者はどのように見ているか ?

メディア研究部

二瓶 亙 / 関口 聰

連続テレビ小説『まれ』の見られ方について3つの調査(MROC調査〈2015年4月〉,WEB調査〈同年9月末〉, グループインタビュー調査〈同年10月初旬〉)を行い,「朝ドラ」視聴者にどのように見られどう評価されてい るかを探った。調査対象者は“比較的よく『まれ』を見ている人々”。 [調査結果概要]主にタイムシフトして見る人が全体の 1/4 を超えている。“ながら視聴”する人が多いが,その 6 割弱は熱心に見ている。視聴が習慣化している人が 7 割弱と多い。見続けるのに重要な要素は,「1 回 15 分」 「ドラマの質が高い」など“生活時間やライフスタイルに合っていること”と“番組内容”。 家族と朝ドラを話題 にする人が 4 割と多いが,インターネット上に投稿したり読んだりする人は 1 割未満と少ない。朝ドラのイメー ジは「健全な」「明るい」「続きが気になる」等が多く,「古くさい」「食い足りない」「リアリティーにとぼしい」 等のネガティブなイメージは 1 割以下と少ない。『まれ』のイメージは,「明るい」「地域に密着した」「前向きな」 などが上位に挙がるが,「リアリティーにとぼしい」「食い足りない」等が朝ドラ一般のイメージに比べると上 位に入っている。ドラマ構成要素では,「俳優陣のキャスティング」「物語の舞台」「食べ物」等が高い評価。良 くなかった点は「ストーリーのテンポ感」「脚本・脚本家」「徹(主人公の父)」。登場人物に対する評価では役柄・ 出演者によって男女差・年代差が大きくあったが,キャスティング全体として見ると弱点を補い合ってバラン スがとれていた。

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中で,朝ドラは昔ながらに 1 話 15 分・月~ 土の週 6 日・半年間放送という形態を維持し ている。繰り返し放送回数も 1 週間に 4 回(先 行放送:BS プレミアム朝 7:30 ~ 7:45 / 再放送:総合テレビ昼 0:45 ~ 1:00,BS プ レミアム夜 11:00 ~ 11:15,BS プレミアム 土曜朝 9:30 ~ 11:00・1 週間まとめて再放送) と多い。ハードディスクレコーダーの進化で 簡単に録画が可能となり,オンデマンドでも 視聴できる現代にあって,視聴者はこうした 朝ドラの特殊な放送形態をどう使っているのだ ろうか。そして,視聴者の増加にどのように結 びついているのだろうか。 朝ドラは,1961年度放送の『娘と私』以降, 現在放送中の『あさが来た』まで54年間にわ たって93作品と数多く放送してきたが,そ 図 1 連続テレビ小説(通称:朝ドラ)平均世帯視聴率の推移 表 1 2015 年 年間高世帯視聴率番組 10(ビデオリサーチ社 関東地区) (ビデオリサーチ社・関東・世帯視聴率) 順位 番組名 放送日 放送局 放送開始 放送分数 世帯視聴率番組平均 (%) 1 第 66 回 NHK 紅白歌合戦 2015 年 12 月 31 日(木) NHK 総合 21:00 165 39.2 2 第 66 回 NHK 紅白歌合戦 2015 年 12 月 31 日(木) NHK 総合 19:15 100 34.8 3 第 91 回東京箱根間往復大学駅伝競走復路 2015 年 1 月 3 日(土) 日本テレビ 7:50 388 28.3 4 第 91 回東京箱根間往復大学駅伝競走往路 2015 年 1 月 2 日(金) 日本テレビ 7:50 375 28.2 5 連続テレビ小説・あさが来た 2015 年 12 月 4 日(金) NHK 総合 8:00 15 27.2 6 24 時間テレビ 38 愛は地球を救う PART10 2015 年 8 月 23 日(日) 日本テレビ 19:00 114 26.7 7 ニュース・気象情報 2015 年 5 月 30 日(土) NHK 総合 20:28 62 26.3 8 世界野球プレミア 12・日本 × 韓国 2015 年 11 月 19 日(木) TBS 19:01 235 25.2 9 連続テレビ小説・マッサン 2015 年 3 月 20 日(金) NHK 総合 8:00 15 25.0 10 24 時間テレビ 38 愛は地球を救う PART9 2015 年 8 月 23 日(日) 日本テレビ 17:23 97 24.5 (天気予報,ガイド等を除いた 15 分以上の全番組が対象) (レギュラー番組で同一局の同一番組名のものが 2 番組以上ある場合には,最も高い番組平均世帯視聴率の 1 番組を掲載) ※ 年間 2 作品放送が基本となった 1975 年度上半期放送『水色の時』以降を掲載 ※『あさが来た』は 2015 年 9 月 28 日~ 12 月 26 日の平均 10 20 30 40 50 60 ! ’13 ’13 ’12 ’12 ’11 ’11 ’10 ’14’14’15’15 ’10 ’09 ’09 ’08 ’08 ’07 ’07 ’06 ’06 ’05 ’05 ’04 ’03 ’04 ’03 ’02 ’02 ’01 ’01 ’00 ’00 ’99 ’99 ’98 ’98 ’97 ’97 ’96 ’96 ’95 ’94 ’94 ’93 ’93 ’92 ’92 ’91 ’90 ’90 ’89 ’89 ’88 ’88 ’87 ’87 ’86 ’86 ’85 ’85 ’84 ’84 ’83 ’82 ’82 ’81 ’81 ’80 ’80 ’79 ’79 ’78 ’78 ’77 ’77 ’76 ’76 ’75 ’75 1970 年代 1980 年代 1990 年代 2000 年代 2010 年代 (%)

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16  MARCH 2016 の歴史の長さに比して,朝ドラの視聴者につ いての研究は多くない。そもそも,視聴者が 朝ドラをどのように見ているのか,どう番組 を評価しているのかについて,十分に解明さ れてはいない。 そこで我々は,近年の朝ドラ視聴者の視聴 実態と視聴者の番組評価の要因を探ることを 目指して,世間で大きな評判を呼んだ『あ まちゃん』(2013年度上半期放送)について, 放送終了直後の2013年10月に4つの調査分 析(①視聴率分析 ②世論調査 ③番組を比 較的よく見た人を対象としたWEB調査 ④ SNS上の発言分析)を行った。 『あまちゃん』調査結果の概要1) ① 世間的には大好評だが,視聴率は近年の朝 ドラと大きな違いはない。 ② 世論調査によると,『あまちゃん』の認知 率は 92% と大変高い。視聴経験率は 49%。 録画率 6%。朝ドラを習慣で見る人がかな り多い(『あまちゃん』視聴者の 46%)。イ ンターネット上の SNS 等に投稿・閲覧し た人は『あまちゃん』視聴者のそれぞれ 1% と大変少ない。視聴満足度 73%。 ③『あまちゃん』をよく見た人を対象とする WEB 調査では,録画率 54%,同じ回を何 度も見た人 42% と,多様な手段を駆使し て熱中して見ていた様子がうかがえる。 ④ SNS 分析によると,Twitter 上の発言数は 650 万件で前年同時期放送『梅ちゃん先生』 の 12 倍に達する多さ。1 % 弱の人(アカ ウント)が全発言数の 4 割を発信しており, 非常に高い“熱”を持つ一部の人が全体の ツイートを牽引していた。 (2)より普遍的な“朝ドラ視聴”の解明を目指 して,2015 年 4 月に(a) MROC 調査を 実施。2015 年 9 ~ 10 月に(b)WEB 調 査と,(c)グループインタビュー調査を実施 朝ドラ『あまちゃん』は,視聴率は近年の 朝ドラ作品と変わらなかったが,見ている人 の中に,作品に対する“熱”の大変高い人々 が存在する作品であることがわかった。しか し,『あまちゃん』は見ている人の“熱”が高 いだけに,『あまちゃん』調査の結果も『あ まちゃん』という作品に特有のものとも考え られる。より普遍的な“朝ドラ視聴”はどの ようなものだろうか。 朝ドラ視聴者は“朝ドラというもの”をど のように見ているのか…その一端を知ること を目的に,まず2015年4月にMROC調査2) 行った。 MROC調査は,一言で言うとインターネッ ト上で行うグループインタビューである。 人々に朝ドラについて自由に発言してもらう 中から,普遍的な“朝ドラ視聴”の実態解明 のヒントを得ることを目指した。 この調査では,朝ドラ視聴の実態を具体的 に知るとともに,朝ドラ視聴の習慣化の要因 を探ることも目指した。また,2015年3月末 に『マッサン』が終了し,次作の『まれ』(2015 年3月30日~ 9月26日放送)が始まったばか りの時期を捉え,前作から次作への視聴の継 続・断絶の実態と意識等についての理解を深 めることも目標とした。 以降,このMROC調査を「調査(a)」と呼 ぶこととする(MROC調査の実施概要につい ては,表2を参照)。

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(a)MROC 調査結果の概要 調査(a)のMROC調査で出た注目すべき発 言は,主に下記のようなものであった。 ①リアルタイム視聴派は,朝,食事や家事を しながら視聴,録画派は,夜,食事しなが ら家族や一人で視聴する…という発言が目 立った。 ② 約半数の人が“朝ドラ視聴が習慣化してい る”と回答。習慣視聴派は,親の影響で 10 代までに朝ドラに接した人が多い。 ③ 朝ドラを見続けるのに重要な要素として,1 回 15 分という放送時間の短さや,再放送 の多さ,ドラマとしての質の高さなどが 挙げられた。 ④「見続けていればそのうちハマれるはず」 という期待とともに見ているなど,ドラマ としての“質”に対する信頼感が高い。 ⑤ 新しく始まった朝ドラは「とりあえず見 る」という人が多い。途中で面白くないと 思っても,「視聴を中止しない」人と 「見る のをやめる」 人,「見続けるが“流し見”に 移行する」人に分かれるようであった。 放送開始から 1 か月ぐらいで,その後も見 続けるかどうかを判断するという人が多い が,放送開始後 1 か月以内の調査時点では, 『まれ』に関しては「熱心に見続けるかど うかまだ“様子見”」の人が多かった。 ⑥ 家族と感想を共有すると言う人が多い。 見たドラマの評判を気にする人が半数近 くおり,自分の感想が周囲とズレていな いかを確認したいという意見がある。 (b)WEB 調査を使って“量的”に検証 MROCは,限られた人数へのインターネッ 表 2 実施調査一覧(2015 年 4 ~ 10 月) 調査符号 (a) (b) (c) 調査名 朝ドラ MROC 調査 朝ドラ『まれ』WEB 調査 朝ドラ『まれ』グループインタビュー調査 調査方法 MROC(インターネット上で行うグループインタビュー調査):質的調査 インターネット上で行うアンケート調査:量的調査 グループインタビュー:質的調査 調査時期 2015 年 4 月 6 日~ 26 日 2015 年 9 月 26 日~ 29 日 東京会場:2015 年 10 月 3・4 日大阪会場:2015 年 10 月 10・11 日 調査対象者 ・インターネット・リサーチ会社に登 録しているモニターで 20 ~ 69 歳の 男女。 ・『あまちゃん』『ごちそうさん』『花子 とアン』『マッサン』のうち 2 作品以 上を,放送の半分以上見ていた人。 ・インターネット・リサーチ会社に登 録しているモニターで,国内在住の 15 歳以上の男女。 ・朝ドラ『まれ』の視聴経験が,①〔放 送を全て見た〕,②〔だいたい見た〕, ③〔ある程度見た〕,④〔あまり見て いない〕,⑤〔全く見ていない〕,⑥〔こ の作品を知らない〕のうち,①~③ に該当する人。本稿では「『まれ』を 比較的よく見た人」と呼ぶこととす る。 ・インターネット・リサーチ会社に登 録しているモニター。 ・東京会場は,東京・神奈川・千葉・ 埼玉在住者。 ・大阪会場は,大阪・京都・兵庫在住者。 調査人数 ・リアルタイム視聴がメインの 25 人と, 録画視聴がメインの 31 人。合計 56 人。・男女それぞれ 20 代以下・30 代・40 代・50 代・60 代以上について,100 人ず つ割り当て。合計 1,000 人。 ・東京会場・大阪会場ともに,女性 20 ~ 34 歳, 女 性 35 ~ 49 歳, 女 性 50 歳以上,男性 35 ~ 49 歳の 4 グループ, 各 5 人,合計 40 人。大阪会場の男性 グループに 1 人欠席者が出たので総 数は 39 人となった。 調査目的 ・MROC 調査の自由な発言の中から, 普遍的な“朝ドラ視聴”の実態解明 のヒントを得る。 ・調査(a)の MROC 調査で得られた知 見を,WEB 調査で量的に検証する。 ・朝ドラ『まれ』のドラマ作品として の印象や評価も聞き,内容面の見ら れ方についての知見を得ることを目 指す。 ・調査(b)の WEB 調査とほぼ同じ質 問を対象者に投げかけ,グループイ ンタビュー参加者の自由な発言を通 して,視聴者反応をより具体的に深 く知る。 調査実施:トランスコスモス・アナリティクス株式会社

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18  MARCH 2016 ト上でのインタビュー(質的調査)である。 したがって,参考になる“発言”が得られて も,その発言のように考えている人が多数派 なのかどうかはMROC調査だけではわから ない。 そこで,上記のようなMROCで得られた 知見を量的に検証するために,WEB調査を 企画。2015年9月末に実施した3) このWEB調査を「調査(b)」と呼ぶこと とする。 (c)グループインタビュー調査も合わせて実施 WEB調査はインターネット上で行うアン ケート調査で,選択肢式の設問が中心である ため,調査対象者のビビッドな反応を捉える には不十分な側面がある。 そこで,WEB調査実施とほぼ同時期の 2015年10月初旬に,グループインタビュー 調査を実施。WEB調査とほぼ同じ質問を対 象者に投げかけ,グループインタビュー参加 者の自由な発言を通して,視聴者反応をより 具体的に深く知ることを目指した。 このグループインタビュー調査を「調査 (c)」と呼ぶこととする(2015年9月末実施の 調査(b)WEB調査と2015年10月初旬実施の 調査(c)グループインタビュー調査の実施概 要については,表2参照)。 (3)放送直後の朝ドラ『まれ』について聞くこ とを通して,朝ドラの“一般的な視聴実態” と,“作品評価のされ方”を探る 2015年4月に実施した調査(a)MROC調査 を通して“調査に参加した人は,現在視聴し ている番組そのものの視聴実態や評価は具体 的に語ることはできるが,過去の作品や朝ド ラという「枠」については記憶や印象が必ず しも鮮明ではなく,あまり具体的に語ること ができない人が多い”こともわかった。 そこで,2015年9月・10月の調査では,放 送が終わったばかりで印象がビビッドな状態 にあると思われる『まれ』について聞くこと を中心にすることで,朝ドラ「枠」も含めて より具体的で実態に近い回答を得ることを目 指した。 そして,(a)MROC調査結果と,(b)WEB 調査の結果と(c)グループインタビュー調査 の結果を重ね合わせて見ることを通して,一 般的な“朝ドラ視聴”の特徴を析出すること を目指した。 また,(b)・(c)の調査では,朝ドラ『まれ』 のドラマ作品としての印象や評価も聞き,内 容面の見られ方についての知見を得ることも ねらった。 (4)本稿の構成 そこで本稿では,下記のように2章に分け て報告することとしたい。 第 1 章:朝ドラ『まれ』の視聴実態を通して 朝ドラ視聴状況を探る(担当:二瓶亙) (a)・(b)・(c)の 3 つの調査結果を重ね て見ることを通して,一般的な“朝ドラ 視聴”の特徴を探る。 第 2 章:朝ドラ『まれ』を見た人の印象と評価 (担当:関口聰) (b)・(c)の調査の中の“ドラマ作品とし ての『まれ』についての回答”を分析し, 作品評価の特徴を探る。

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第 1 章

 朝ドラ『まれ』の視聴実態を通して

      朝ドラ視聴状況を探る

①『ゲゲゲの女房』以降,朝ドラを見る人が増え ている  世帯視聴率では『ゲゲゲの女房』以降,上昇傾 向にある朝ドラだが,今回の調査ではどうだっ ただろうか。 調査(b)WEB調査では,2006 年度上半期 放送の『純情きらり』以降,2014 年度下半期放 送の『マッサン』まで18 作品の一覧表を提示し て,見たことがあるかどうかを聞いた(図 2)。 (b)WEB調査の対象者は,“『まれ』を比 較的よく見た人(〔放送を全て見た〕+〔だ いたい見た〕+〔ある程度見た〕人)”である が,その人たちの間では,放送開始時刻が 従来の朝8時15分から8時に変わった『ゲゲ ゲの女房』で見る人がそれ以前の倍近くに増 え,2013年度上半期放送『あまちゃん』でも 大幅に増えていた。大きな流れとして,『ゲ ゲゲの女房』以降は上昇基調にある点は視聴 率と同じであった。 ②視聴時間帯と視聴方法 見ている人が最も多いのは総合テレビ 8 時の本放送だが,録画等のタイムシフト視 聴を主な視聴手段にしている人も全体の 1/4 を超える 朝ドラ『まれ』を比較的よく見ていた人 に,最もよく見ていた時間帯と視聴方法を聞 いた結果が図3である。本放送の総合テレビ 朝8時が39%。先行放送のBSプレミアム朝 7時半が20%。再放送の総合テレビ昼0時45 図 2 見たことがある「NHK 朝ドラ」 3 4 5 6 7 8 あまちゃん 梅ちゃん先生 (%) 6.87.3 5.5 4.8 0 20 40 60 80 100 2 23 29 21 27 35 21 21 30 25 57 41 47 51 63 47 81 74 77 80 2006年度 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 (N=1,000人) MARCH 2016

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20  MARCH 2016 分が9%,BSプレミアム土曜朝9時半(1週 間分まとめて放送)が4%,BSプレミアム夜 11時が2%。「1日に1話ずつ録画で見る」が 16%,「1日に2話以上録画で見る」9%,そ の他の方法(NHKオンデマンドなど)が1% であった。 男女年層別に見ると,主に朝8時の本放送 をリアルタイムで見ているのは男性60代以 上と,30代を除いた女性層で多い(4割前後 ~ 5割)。 「録画視聴」と「NHKオンデマンドなど, その他の方法」を合わせた視聴を「タイムシ フト視聴」と呼ぶことにすると,タイムシフ ト視聴をメインにしている人の合計は26%に のぼり,全体の1/4を超えている。  調査(a )の MROC 調査では,録画派から「夜, 食事をしながら『まれ』を見る」という発言があっ たが, 調査(b )WEB 調査ではどうだっただろ うか。 主にタイムシフト視聴している人(268 人)が『まれ』を見た時間帯は,18 ~ 23時が 60%で最も多かった(図4)。いわゆる“ゴー ルデンタイム”“プライムタイム”と呼ばれる 図 3 朝ドラ『まれ』を最もよく見ていた時間帯と方法(メイン視聴方法) 図 4 タイムシフト視聴派が 『まれ』をよく見ていた時間帯~複数回答~ 60 代以上(100人) 50 代(100人) 40 代(100人) 30 代(100人) 20 代以下(100人) 女 性(500人) 60 代以上(100人) 50 代(100人) 40 代(100人) 30 代(100人) 20 代以下(100人) 男 性(500人) 全体(1,000人) (N=1,000) BS プレミアム 朝 7 時半 総合テレビ昼 0 時 45 分 総合テレビ朝 8 時 BS プレミアム夜 11 時 録画(1 日 1 話ずつ ) 録画 (1 日に 2 話以上まとめて ) その他 (NHK オンデマンドなど) BS プレミアム 土曜朝 9 時半 リアルタイム視聴 タイムシフト視聴 20% 39 9 2 4 16 9 1 22 9 3 3 17 10 1 1 1 1 1 1 1 33 17 44 8 2 5 15 8 18 48 6 5 18 4 14 35 8 3 3 19 18 15 45 12 2 3 14 8 16 26 10 3 5 23 12 5 7 44 10 3 12 15 6 3 17 8 4 6 23 11 0 0 0 0 0 0 31 24 35 11 2 4 17 7 32 7 7 2 00 52 30 50 2 10 6 22 22 11 7 1 17 19     23 ∼ 5 時 18 ∼ 23 時 12 ∼ 18 時 5 ∼ 12 時 (N=268 人) 18% 21 16 60

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視聴率が最も高い時間帯に,リアルタイム放 送の番組を見ずに,録画再生して『まれ』を 見ているのである。 調査(c)グループインタビュー調査でも, 「夕飯の時に,主人と“いただきます”とと もにスイッチを押して見る」(45歳女性・東 京地区)と言う人がいた。タイムシフト機能 を使いこなし,自分の“生活時間”と“番組 嗜好”に合わせて日常生活の習慣の中に朝ド ラ視聴を組み込む人が増えてきているのかも しれない。 そのほかには,「(朝ドラの放送は)昔は朝 と昼だけだった。それを逃すともう見られな いから。何回か抜けると見なくなったりする ことがあった」(55歳女性・東京地区),「今 みたいにBlu-rayとか録画機能が良くなかっ たので,録画してまでとか,そこまでして いなかった(今は録画機能を活用している)」 (59歳女性・大阪地区)等の発言もあった。 再放送やタイムシフト機能が視聴機会を増や し,見逃しを防いで視聴脱落を減らし,朝ド ラ継続視聴増加に寄与していることがうかが われた。 ③一緒に見ていた人,熱心に見た人 家族の中で,自分とともに『まれ』を見て いたのは配偶者が多い。最も熱心に見たの は「自分」。男女を比べると「女性」が熱心  では,どんな人が朝ドラ『まれ 』を見ていたの だろうか。 調査(a)MROC調査では,朝ドラを家族 で見ていると言う人が少なくなかった。 調査(b)WEB調査の対象者の中で同居者 (多くの場合,家族)がいる人は849人(85%)。 その同居者の中で誰が『まれ』を見ていたか を聞いたところ,最も多かったのは「配偶者 (回答者が男性の場合は“妻”,回答者が女性 の場合は“夫”)」で40%であった(図5)。 性別・年齢 自分 配偶者 息子 兄弟・姉妹 祖母 祖父 恋人・友人 その他の人 男 性 (400 人) 100% 48 24 12 7 6 4 2 0.8 0.5 0 0.5 20 代以下 (80) 100 15 54 34 1 5 11 8 3 0 0 3 30 代 (70) 100 40 24 9 4 4 3 4 1 1 0 0 40 代 (77) 100 51 30 9 10 7 3 0 0 1 0 0 50 代 (82) 100 54 13 7 18 11 2 0 0 0 0 0 60 代以上 (91) 100 76 3 2 2 2 0 0 0 0 0 0 女 性 (449) 100 32 20 10 10 9 3 0.7 0.4 0.2 0 0.2 20 代以下 (87) 100 15 45 26 3 5 8 3 2 0 0 0 30 代 (90) 100 26 21 12 10 9 4 0 0 1 0 1 40 代 (93) 100 28 23 9 17 17 1 0 0 0 0 0 50 代 (94) 100 43 12 2 13 12 1 0 0 0 0 0 60 代以上 (85) 100 51 1 0 4 2 0 0 0 0 0 0 図 5 同居者で『まれ』を見ていた人~複数回答~ (%) その他の人 恋人・友人 祖父 祖母 兄弟・姉妹 息子 配偶者 自分 (N=849 人) 100% 40 22 11 9 8 3 1 0.6 0.4 0 0.4 ■ 配偶者において平均値以上の値    ■ 男女 20 代以下で高い値

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22  MARCH 2016 男女とも年齢が上がるにつれて「配偶者」 と言う人が増える傾向を示した。 20代以下では,「母」(5割前後),「父」(3 割前後)という人が多かった。 同居者の中で最も熱心に見ていたのは誰か を聞いたところ(表3),「自分」という人が 多く6割を超えた。「自分」と答えた人を男女 で比べてみると,男性層48%,女性層75%で, 女性の方が高い。 配偶者で見ても,「男性の配偶者(妻)」の 方が「女性の配偶者(夫)」より高く,「父」 と「母」を比べても「母」の方が高い。 自分自身の認識(自覚)においても,他者 から客観的に見ても,男性よりも女性の方が 熱心に見ていたようである。 ④ながら視聴と専念視聴 「ながら視聴」する人が多いが,「ながら視 聴者」も熱心に見ている  『まれ 』を比較的よく見ていた調査(b )WEB 調査の対象者は,どのような見方をしていたの だろうか。 図 6 のような13の選択肢を提示して『ま れ』をどのように見ていたかを聞いたとこ ろ,選択肢の中で最も多く選ばれたのは「食 事をしながら」見た(50%)であった。 何かしながら見る「ながら視聴」と,何も せず見ることに専念する「専念視聴」に分け てまとめてみると,図7のように「ながら視 聴」の選択肢のみを選んだ人が56%,「専念 視聴」のみを選んだ人が23%,両方の選択肢 を選んだ人が21%で,「ながら視聴」をした という人が多かった。 図 6 『まれ』を見ていた時の状況 (ながら視聴と専念視聴)~複数回答~ 自分 配偶者 母 父 娘 全体= 同居者で『まれ』 を見ていた人 849人 62% 18 13 2 2 性別・年齢 男 性 (400) 48 29 16 2 2 20 代以下 (80) 43 6 35 8 0 30 代 (70) 50 21 20 0 3 40 代 (77) 44 33 17 0 4 50 代 (82) 50 34 7 2 4 60 代以上 (91) 52 46 2 0 0 女 性 (449) 75 9 11 2 2 20 代以下 (87) 61 3 26 8 1 30 代 (90) 79 6 10 2 1 40 代 (93) 74 5 16 1 3 50 代 (94) 80 13 2 0 4 60 代以上 (85) 80 19 0 0 0 表 3 同居者の中で『まれ』を最も熱心に見ていた人 (上位 5 位まで) ■男性も自分が最も熱心に見ていた人が多い ■男性より女性が熱心 上記以外の時間 朝起きてすぐ 寝る前 何となく,見たくなった (見る時間ができた)とき 食後の時間 家事などの作業の 合間の時間 左記以外のことを しながら 家族の世話をしながら 新聞を読みながら 外出の支度などを しながら パソコンやスマートフォン を使いながら 家事・仕事をしながら 食事 (お茶・おやつ・お酒を含む) をしながら 50% 18 17 12 6 15 13 12 6 2 7 6 1 (N=1.000 人) 50% 18 17 12 6 15 13 12 6 2 7 6 1 (N=1.000人) 上記以外の時間 朝起きてすぐ 寝る前 何となく,見たくなった (見る時間ができた)とき 食後の時間 家事などの作業の 合間の時間 左記以外のことを しながら 家族の世話をしながら 新聞を読みながら 外出の支度などを しながら パソコンやスマートフォン を使いながら 家事・仕事をしながら 食事 (お茶・おやつ・お酒を含む) をしながら 50% 18 17 12 6 15 13 12 6 2 7 6 1 (N=1.000 人) 左記以外の時間 朝起きてすぐ 寝る前 何となく,見たくなった(見る時間ができた)とき 食後の時間 家事などの作業の合間の時間 左記以外のことをしながら 家族の世話をしながら 新聞を読みながら 外出の支度などをしながら パソコンやスマートフォンを使いながら 家事・仕事をしながら 食事(お茶・おやつ・お酒を含む)をしながら 上記以外の時間 朝起きてすぐ 寝る前 何となく,見たくなった (見る時間ができた)とき 食後の時間 家事などの作業の 合間の時間 上記以外のことを しながら 家族の世話をしながら 新聞を読みながら 外出の支度などを しながら パソコンやスマートフォン を使いながら 家事・仕事をしながら 食事 (お茶・おやつ・お酒を含む) をしながら

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 「ながら視聴」というと,あまり熱心に見てい ないイメージがあるが,実際はどうなのだろうか。 「ながら視聴の選択肢のみを選んだ人」「専 念視聴の選択肢のみを選んだ人」「両方の選 択肢を選んだ人」と「同居者の中で最も熱心 に見たのは自分」と答えた人をクロス集計し てみた(図8)。 「自分が最も熱心に見た」人の割合が一番高 いのは「専念視聴のみ」の人で7割強である。 一方,「ながら視聴のみ」の人でも「自分が最 も熱心に見た」人の割合は6割弱に達してい る。「ながら視聴」していると言っても,片 手間にいい加減に見ているわけではなく,熱 心に見ている人の方が多いようである。 調査(c)グループインタビュー調査では, 「リビングのソファに座って(ながら視聴し ている)。歯ぐらい磨くが,(朝ドラを見続け て)15分間磨き続けたこともある」(35歳男 性・大阪地区),「仕事がある時はメイクをし ながら見ることが多い。真剣に見る時は手を 止めて見る」(46歳女性・大阪地区)などの発 言があった。 「ながら視聴」と呼ばれるものは,「テレビ 視聴が“従”で,テレビ視聴と同時に行って いる“テレビ視聴以外の作業”が“主”」とい う見方に固定化されたものではない。「朝の 支度などを“主”にして朝ドラ視聴が“従”」 の時と,「朝の支度などを“従”にしたり支 度の手を止めて,朝ドラ視聴を“主”にして 熱心に見る」時を,瞬間瞬間で使い分ける見 方のようだ。 そして,朝ドラの視聴者では,朝ドラを熱 心に見る瞬間が長い人が多数派であるようだ。 また,グループインタビュー調査では,「最 初は家事の手を止めて(熱心に)見ていたが, 2か月ぐらいでつまらなくなってきて,以降 は洗い物をしながら(『まれ』を見ていた)」 (68歳女性・東京地区)という発言もあり, 放送6か月間の中でもテレビ視聴と他の作業 の主従関係の使い分けが行われているようで ある。 ⑤ 朝ドラの習慣的視聴者 朝ドラを習慣視聴する人は『まれ 』を比較 的よく見ていた人の 7 割弱。男性は年齢 が上がるほど増える傾向  朝ドラは,1 話が 15 分と短いものの,週 6 回(月~土)と回数が多く,放送期間も 6 か 月と長い。見続けることが大変な番組とも言 えるが,朝ドラを見ている人からは「見るこ とが習慣になっている」と言う声をよく聞く。 はたして,どのくらいの人が“習慣化”している のであろうか。 朝ドラ『まれ』を比較的よく見ていたWEB 図 7 ながら視聴と専念視聴の割合~分野別集計~ 図 8 ながら視聴者・専念視聴者の中で,『まれ』を 最も熱心に見たのは自分という人 繰り返し見ることはなかった 何話か繰り返して見た たまに繰り返して見た 何話か繰り返して見た ときどき繰り返して見た ほぼ毎回繰り返して見た 梅ちゃん先生(N=931 人) あまちゃん(N=1,328 人) 13% 6 12 11 58 8 3 9 7 74 (分母=番組を見た人) 梅ちゃん先生 (N=931 人) あまちゃん (N=1,328 人) 日常的繰り返し視聴合計(19%) 繰り返し視聴経験合計(42%) 繰り返し視聴経験合計(26%) 日常的繰り返し視聴合計(11%) 【専念】のみ選択 どちらも選択 【ながら】のみ選択 (インターネット・アンケート調査) 56% 21 23 (N=1.000人) (N=同居者がいる人:849人) 【専念】のみ選択 (201人 ) どちらも 選択した人 (181人 ) 【ながら】のみ 選択 (467人 ) 59% 60 72

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24  MARCH 2016 調査対象者に,「作品を問わず,朝ドラを見 続けることが習慣になっているかどうか」を 聞いた(図9)。以下,この「作品を問わず朝 ドラを習慣的に見る人」を“朝ドラ「枠」習 慣視聴者”と呼ぶことにする。 朝ドラ「枠」習慣視聴者の合計(〔習慣に なっている〕28%+〔ある程度習慣になって いる〕39%)は,7割弱と大変多かった。年齢 が上がるにつれて習慣化する人が増える傾向 にあり,特に男性層では増加傾向が顕著で, 60代以上で9割近くに達している。 ⑥ 朝ドラを見る姿勢 ドラマを楽しんで見る人が多い  では,今回の調査対象者は朝ドラをどのよう な姿勢で見ていたのだろうか。 WEB調査で,図10のような8つの選択肢 を提示して『まれ』を「内容は問わずに習慣 で見ている」(習慣視聴)のか,「内容重視で 見ている」(ドラマ積極視聴)のか,あるいは 「内容にあまり重きを置かずに見ている」(消 極的視聴)のかを聞いた。 最も多かったのは,「純粋にドラマとして 見ていた」65%だった。「続きが気になるの で見ていた」も5割近くと高く,“ドラマ積極 的視聴”が高い結果となった。その一方で, “消極的視聴”の項目はどれも低かった。 こうした調査結果から見ると,“ドラマと して楽しみながら”見ていて,そうした見方 が“習慣として定着している”人が多いよう である。 図 10 『まれ』の見方について~複数回答~ 図 9 朝ドラ「枠」視聴が習慣になっている人の割合 習慣に なって いない あまり習慣になっていない どちらともいえない ある程度習慣になっている 習慣になっている 女性60代以上 女性50代 女性40代 女性30代 女性20代以下 女性 男性60代以上 男性50代 男性40代 男性30代 男性20代以下 男性 全体 習慣になっている あまり習慣になっていない どちらとも いえない ある程度 習慣に なっている (1,000人) (500人) (100人) (100人) (100人) (100人) (100人) (500人) (100人) (100人) (100人) (100人) (100人) 28% 39 18 9 27 40 21 23 34 23 10 10 20 35 28 11 6 24 35 24 9 8 24 49 19 43 45 10 4 1 1 1 4 7 6 29 39 15 20 34 10 26 41 16 32 37 18 35 41 15 33 41 15 4 7 8 8 5 9 8 24 12 11 7 6 67% 66 57 55 59 73 88 68 54 67 69 76 74 習慣 合計 2 28 4 19 0 1 習慣に なっていない あまり習慣になっていない どちらともいえない ある程度習慣になっている 習慣になっている 女性60代以上 女性50代 女性40代 女性30代 女性20代以下 女性 男性60代以上 男性50代 男性40代 男性30代 男性20代以下 男性 全体 習慣になっている あまり習慣になっていない どちらとも いえない ある程度 習慣になっている (1,000人) (500人) (100人) (100人) (100人) (100人) (100人) (500人) (100人) (100人) (100人) (100人) (100人) 28% 39 18 9 27 40 21 23 34 23 10 10 20 35 28 11 6 24 35 24 9 8 24 49 19 43 45 10 4 1 1 1 4 7 6 29 39 15 20 34 10 26 41 16 32 37 18 35 41 15 33 41 15 4 7 8 8 5 9 8 24 12 11 7 6 67% 66 57 55 59 73 88 68 54 67 69 76 74 習慣になって いる合計 28 19 0 1 188 15 習慣に なっていない あまり習慣になっていない どちらともいえない ある程度習慣になっている 習慣になっている 女性60代以上 女性50代 女性40代 女性30代 女性20代以下 女性 男性60代以上 男性50代 男性40代 男性30代 男性20代以下 男性 全体 習慣になっている あまり習慣になっていない どちらとも いえない ある程度 習慣になっている (1,000人) (500人) (100人) (100人) (100人) (100人) (100人) (500人) (100人) (100人) (100人) (100人) (100人) 28% 39 18 9 27 40 21 23 34 23 10 10 20 35 28 11 6 24 35 24 9 8 24 49 19 43 45 10 4 1 1 1 4 7 6 29 39 15 20 34 10 26 41 16 32 37 18 35 41 15 33 41 15 4 7 8 8 5 9 8 24 12 11 7 6 67% 66 57 55 59 73 88 68 54 67 69 76 74 習慣になって いる合計 2 28 4 19 16 15 65% 46 40 14 11 8 4 2 11 (N=1.000人) その他 話題についていくため に見ていた 家族が見ていたので 付き合って見ていた 他に見たい 番組がないので 何となく見ていた 前後の番組の流れで 何となく見ていた 時計代わりに見ていた 朝ドラを見ることが 習慣になっていた 続きが気になるので 見ていた 純粋にドラマとして 見ていた

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⑦ 朝ドラの“視聴習慣”を生み出す要素 “生活時間やライフスタイルに合ってい る ”ことと“番組内容”が重要  このように,多くの人が朝ドラを熱心に習慣 視聴しているのだが,こうした“朝ドラの習慣視 聴”は何によって生み出されるのだろうか。 WEB調査で,図11のような9つの選択肢 を並べて,「作品を問わず,朝ドラという番 組をずっと見続けるのに必要・重要だと思う 事柄」を聞いた。 最も多くの人が選んだのは「1回15分であ ること」で,7割近くに達した。続いて「ド ラマとしての質が高いこと」が5割弱,「再放 送が多くあること」「自分の生活時間に合って いること」「見ると明るい気分になれること」 が4割強と多かった。総じて“生活時間やラ イフスタイルに合っている”ことと“番組内 容”に関する要素が重要視されている。 朝ドラの「1回15分」という短さや「再放 送の多さ」など,一見“古めかしい”放送形 態が,実は今の視聴者のライフスタイルに 合っているのである。そこにドラマの質への 信頼感が相まって,“良い意味での習慣化” が形成されているようである。 調査(c)グループインタビュー調査では, 「一応最初は(朝ドラに)期待して見る。朝 の15分で,上手く気持ちを次の回まで持っ ていかせる。それが長年続いているから,み んな期待していると思う」(46歳女性・東京 地区)という発言もあった。続きが見たくな るような“ドラマ展開”や“演出の上手さ” も,朝ドラを見続けさせ習慣化させる上で力 を発揮している可能性もあることを示唆して いた(これらの要素は,今回調査の選択肢に はなかった要素であり,今後の調査に生かし たい)。 ⑧ 初めて朝ドラを見た時期ときっかけ 20 歳未満で初めて見たという人が 5 割を 超える。見たきっかけは,朝ドラ初視聴 が 20 歳未満では“家族の影響”が大きく, 年齢が上がると“たまたま見て興味を持っ た ”が多くなる  MROC 調査では,10 代までに親の影響で朝 ドラに接した人が多いようだったが,WEB 調査 対象者では,初めて朝ドラを見たのはいつ頃だ ろうか。また,そのきっかけは何だっただろうか。 WEB調査では,『まれ』以外の朝ドラ作品 図 11 作品を問わず,朝ドラをずっと見続けるのに 必要・重要だと思う事柄~複数回答~ 65% 42 41 40 33 49 13 9 6 2 (N=1.000人) その他 雑誌やテレビ, インターネットで 話題になっていること 自分の周りで 話題になっていること 一緒に見る人が いること ドラマとしての 質が高いこと 見て感動できること 見ると明るい/ 爽やかな気分に なれること 自分の生活時間に 合っていること (リアルタイムで見られる, 録画を見る時間をとれる等) 昼・夜の再放送や, 1 週間分の まとめ放送があること 1 回 15 分であること

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26  MARCH 2016 を見たことがある人が976人いる。その人た ちに,初めて朝ドラを見た時期を聞いたとこ ろ,図12のように,20歳未満と答えた人が 過半数を占めた。 次に,初めて見た“きっかけ”を聞いた(図 13)。「家族が見ていた,または,家族に勧 められた」という人が5割超と,他の理由を 引き離して圧倒的に多い。 「初めて朝ドラを見た時期」と「見たきっか け」をクロス集計してみると(表4),“家族 がきっかけ”という人は朝ドラ初視聴が「小 学生以下」の人で8割,「13 ~ 19歳」の人で6 割弱と大変多かった。 「たまたま番組を見て興味を持った」とい う人は,朝ドラ初視聴時期が高くなると増 え,「30代」「40歳以上」の層では3割超と最 も多い。 「テレビやインターネット上で話題になっ ていた」ことがきっかけになった人は,朝ド ラ初視聴時期「20代」と「40歳以上」層で1 割強存在する。「仕事で付き合いのある人」の 影響で見るようになった人は,朝ドラ初視聴 時期「20代」「30代」で1割ほど存在する。「好 きな俳優や興味のある人・話題の人が出演し ていた」からという人は,朝ドラ初視聴「20 代」で1割強存在する。 ⑨ 見ていない朝ドラ作品がある理由 最も多い理由は「生活時間やライフスタイ ルが合わなかった 」 WEB調査の対象者は『まれ』を比較的よ く見ている人たちだが,その中で,「全く見 ていない朝ドラがある」人は709人存在する。 その人たちに図14のような10の選択肢を提 示して“見なかった理由”を聞いた。 図 13 初めて朝ドラを見たきっかけ~複数回答~ 図 12 初めて朝ドラを見た時期 【専念】のみ選択 どちらも選択 【ながら】のみ選択 小学生以下 (∼ 12 歳) 20 ∼ 29 歳 30 ∼39 歳 40 歳∼ 覚えていない 40 歳∼ 30 ∼ 39 歳 20 ∼ 29 歳 13 ∼ 19 歳 小学生以下(∼ 12 歳) 13 ∼ 19 歳 56% 21 23 (N=『まれ』以外の朝ドラを見たことがある人:976 人) 33% 20 13 6 7 21 20 歳未満で過半数を占める 53% 5 4 4 7 3 18 6 4 17 1 覚えていない その他の理由 好きな俳優や 興味のある人・ 話題の人が 出演していた たまたま番組を見て 興味を持った 新聞や雑誌で 記事を読んだ テレビや インターネット上で 話題になっていた その他の知人が 見ていた/ 勧められた 仕事で付き合いの ある人が見ていた/ 勧められた 友人や学校の 同級生が見ていた/ 勧められた パートナーが 見ていた/ 勧められた 家族が見ていた/ 勧められた (N=『まれ』以外の朝ドラを見たことがある人:976 人)

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最も多かったのは「通勤・通学」で6割を 超えた。それに次いで,「毎日放送を見る時 間がとれなかった」「その時放送していた作 品が面白くない(面白くなさそう)と感じた」 が3割だった。 10の選択肢を「生活時間やライフスタイル に由来する理由」と「作品に由来する理由」 に分けてみると,図15のように,「生活時間 やライフスタイル由来のみ」が5割と大変多 く,「作品由来のみ」が2割弱,「両方を選択」 した人が3割であった。 図 14 見ていない朝ドラ作品がある理由~複数回答~ 表 4 初めて朝ドラを見た時期と“きっかけ”の関係 (N=『まれ』以外の朝ドラを見たことがある人:976 人) 身近な人や知人が見ていた/勧められた 話題性 番組が原因 家 族 が 見 て い た / 勧 め られた パ ー ト ナ ー が 見 て い た /勧められた 友 人 や 学 校 の 同 級 生 が 見ていた/勧められた 仕 事 で 付 き 合 い の あ る 人 が 見 て い た / 勧 め ら れた そ の 他 の 知 人 が 見 て い た/勧められた テ レ ビ や イ ン タ ー ネ ッ ト 上 で 話 題 に な っ て い た 新 聞 や 雑 誌 で 記 事 を 読 んだ た ま た ま 番 組 を 見 て 興 味を持った 好 き な 俳 優 や 興 味 の あ る 人・ 話 題 の 人 が 出 演 していた その他の理由 覚えていない N=『まれ』以外の朝ドラを 見たことがある人(976 人) 53% 5 4 4 1 7 3 18 6 4 17 初めて朝ドラを見た時期 小学生以下(~12歳)(320人) 80 3 5 2 2 5 3 11 4 2 7 13 ~ 19 歳(195 人) 59 4 5 4 1 7 2 19 6 2 15 20 ~ 29 歳(125 人) 37 6 6 10 2 12 7 26 12 3 10 30 ~ 39 歳(59 人) 32 8 2 12 0 7 7 36 7 8 15 40 歳以上(69 人) 16 13 6 4 1 12 1 33 9 10 12 覚えていない(208 人) 31 6 2 2 0 5 2 15 4 5 41 ■「家族が見ていた/勧められた」が最も多い層   ■ 「たまたま番組を見て興味を持った」が最も多い層 図 15 見ていない朝ドラがある理由 ~分野別集計~ (分母=番組を見た人) (N=見ていない朝ドラ作品がある人:709 人) その他 作品に理由のみ 両方の理由を選択 「生活時間やライフスタイルの変化」のみの人 【専念】のみ選択 両方の理由を選択 「生活時間やライフスタイルの変化」のみの人 50% 30 17 3 61% 30 10 6 5 2 30 15 8 7 3 (N=見ていない朝ドラ作品がある人:709 人) その他 他の放送局の番組を 見るようになった 特定の作品だけ 見たかった 朝ドラそのものが 面白くなくなった と感じた その時放送していた 作品が面白くない (面白くなさそう)と感じた 朝ドラの放送時間が 変わった 一緒に朝ドラを 見る人がいなくなった テレビを見なくなった 家事や,家族の世話 毎日放送を見る 時間がとれなかった 通勤・通学

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28  MARCH 2016 ⑩ 朝ドラ視聴に関連してとった行動 一番多いのは身近な人と番組について話 した。大半の人は直接の会話で共有。メー ルや SNS で共有した人は大変少ない。  朝ドラを見ている人は,朝ドラ視聴に関連し てどのような行動をとっているのだろうか。 WEB調査で,『まれ』を比較的よく見てい た人々に表5のような19の選択肢を提示して 聞いたところ,最も多かったのは「家族や友 人などと,番組について話した」で,半数近 い人が身近な人と話題にしていた。1割以上 の人がとった行動は,「インターネットで『ま れ』に関する記事を読んだ」で2割,「『まれ』 を扱ったテレビ番組を見た」「NHKの『まれ』 番組ウェブサイトを見た」でともに2割弱で あった。 どのような方法で話題にしていたのか, WEB調査で図16のような7つの選択肢を示 して聞いた。家族や友人と“直接話した人” が多く(「家族と話した」4割,「友人と話し た」1割強),メールやLINEを使った人は2 ~ 3%と大変少なかった。SNSやブログ,掲 示板に投稿した人も3%と大変少ない。また, SNSやブログ,掲示板などで『まれ』に関す る投稿を読んだという人は1割弱であった。 “書く・投稿する”にしろ“読む”にしろ, インターネット上のツールや情報を利用した 人はかなり少ないという結果であった。 図 16 番組の感想共有の方法~複数回答~ 表 5 朝ドラ『まれ』に関連してとった行動 ~複数回答~ 家族や友人などと,番組について話した 47% 家族や友人に,番組を勧めた 6 『まれ』を扱ったテレビ番組を見た 18 NHK の『まれ』番組ウェブサイトを見た 17 インターネットで『まれ』に関する記事を読んだ 20 LINE の『まれ』公式アカウントを友だち登録した 2 「NHK オンデマンド」で番組を見た 2 「NHK オンデマンド」以外の動画サイトで, 関連動画を見た 1 番組で使われた曲(の CD)を購入/レンタル/ ダウンロードした 1 DVD・ブルーレイを予約/購入/レンタルした 1 『まれ』を取り上げた雑誌や書籍を読んだ 4 『まれ』を取り上げた雑誌や書籍を購入した 1 その他の関連グッズを購入した 1 番組関連イベントに行った 1 NHK スタジオパークや各地の NHK 放送局で, 『まれ』関連の展示を見た 2 物語の舞台や,ゆかりのある場所・地域に行った 1 「まんで」「~してま!」などの台詞や方言を 真似して使った 3 『まれ』を見たことがきっかけで, ケーキやお菓子を購入した 5 『まれ』を見たことがきっかけで, 自分でお菓子を作った 3 その他 20 稿 40% 3 3 8 46 2 13 (N=1,000 人) どれもおこなっていない 他の人の『まれ』に 関する投稿を, SNS,ブログ,掲示板 などで読んだ 自分の『まれ』に 関する感想などを, SNS,ブログ,掲示板 などに投稿した 友人などと,メールや LINE で『まれ』の ことを話題にした 友人などと,『まれ』に ついて話した 家族と,メールや LINE で『まれ』の ことを話題にした 家族と,『まれ』に ついて話した (N=1,000 人)

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⑪感想共有の仕方と理由 朝ドラは,見ている人が身近に多く,感想を 共有しやすく話題にしやすい。話題は様々  人々はなぜ直接の会話で話題にしたり,イン ターネット上の書き込みを読んだりするのであ ろうか。その内容はどのようなものだろうか。 WEB調査では自由記述で,直接の会話で 朝ドラを話題にする理由と内容を聞いてい る。 朝ドラは,「天気の話のように,無難かつ話 のつかみとして最高です」(女性 30 代),「まわ りで見ている人が多いので共感できる話題と してよく挙がった」(男性 20 代以下),「少し見 逃した人に物語の展開を説明してあげた」(男 性 50 代)というように“身近にいる人に,見て いる人が多く”“感想を共有しやすく”“話題に しやすい”という意見が多かった。 また,こうした直接会話の“延長線上”と でも呼べるような感想共有も出現している。 グループインタビュー調査では,朝ドラ直 後に放送する『あさイチ』の冒頭で,司会者 たちが今見たばかりの朝ドラについて感想を 述べ合う,いわゆる“朝ドラ受け”が好きと いう人が多くいて,「有働さんの反応が知り たいので『あさイチ』冒頭まで録画している」 (45歳女性・東京地区),「自分が感じたのと 同じようなテンションでコメントしてくれ る」(41歳男性・大阪地区),「朝ドラ受けが すごく楽しみ。やっぱり楽しい」(46歳女性・ 大阪地区)という発言が相次いだ。 『あさイチ』の司会者陣(有働由美子アナ ウンサー,いのっち〈井ノ原快彦〉,柳澤秀 夫解説委員)に好感を持って見ている人々に とって,この3人は“顔見知りの知人”の延 長線上に存在する人(しかも有名人)であり, テレビ画面の中のその人たちと感想を共有す ることの楽しさを発見したということなので あろう。 WEB調査でも,総合テレビ朝8時放送の 朝ドラを見ていた人で直後の番組も主に見て いたという人が6割にのぼっており,『あさ イチ』冒頭の“朝ドラ受け”を見て,テレビ 上で,リアルタイムに感想を共有できる楽し さを享受している人が多くいることが推測さ れる結果であった。 では,どんな話を話題にしたのだろうか。 グループインタビュー調査では,「話が面白 かったから話題にした」という人と「話がつ まらなかったから」という人は,どちらも同 じくらい存在した。 グループインタビュー調査で,SNSなどに 投稿経験のある人は全会場で1人のみだった が(WEB調査の結果で示されたとおりの少 なさである),その人は「Yahoo!の『みんな の感想』には投稿したことがある。朝ドラは たまに,半年に2,3回とか。最初はすごく緻 密なのに,最後グダグダになるのが続いた時 に,不満を文字にする」(45歳女性・大阪地区) と述べている。“何を話題にしたか”という点 では,「話がつまらなかったから話題にする」 という“不満公表・共有派”のようであった。 グループインタビュー調査では,インター ネット上で他人の感想を読む人・読まない人 それぞれにその理由を聞いている。 インターネット上の投稿や書き込みを読 まないという人からは「視聴率だけ(見る)。 書き込みだと悪く書いている人もいて,そう いうのはあまり見たくないので,ダイレクト に数字だけをシンプルに見てあとは自分で (判断する)」(女性20代・大阪地区)という発

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30  MARCH 2016 言があった。 その一方で「違和感を共有する,じゃな いけど,自分が思ったことが普通だったのか と確認したりした。いろんな意見があって面 白いなって思った」(47歳女性・東京地区), 「一般の人が匿名で,タレントにも遠慮せず に書くものは,辛辣なことも良かったことも こう思っているんだ,と気楽に見る。ちゃん と名前まで出している記事は,専門家が書い ていると思うので,プロが見てもこういう批 評がされるドラマなんだなと思う。そういう 人が,自分の好きなドラマを同じように褒め ていると嬉しい」(46歳女性・東京地区)とい うように,自分の意見を照らし合わせるため に,インターネット上で積極的に他人の感想 を見るという発言もあった。 これらの発言から考えると,インターネッ ト上の書き込みを読まない人には,他人の意 見に左右されたくない思いがあるようだ。逆 にインターネット上の書き込みを読む人は, 自分とは違う意見や感想も知りたい思いがあ るようだ。そして,WEB調査の結果にある ように,人数としては,インターネット上で 自分とは異なる意見(特に,不評)は読みた くない人が多いということなのであろう。 普段はインターネット上の他人の感想を見 ない人が多いのだが,そういう人でも見るよ うになる可能性があることを示唆する発言も あった。 それは,「『あまちゃん』の時のように,あ れだけ話題になっていたらちょっとみんなの 意見を見たくなる。話題になっているから」 (46歳女性・東京地区)というものである。“話 題性が高い”とは,朝ドラについての記事や 発言,情報の発信が多くなり,人々の目に触 れやすくなっている状態のことである。話題 性が高いために目に触れる機会が増え,それ を目にした人がまた話題にする…というブー スト効果が生まれるということなのであろ う。ブースト効果が高まると,同じ意見の人 や他人の意見を積極的に読みたい人の間での 共有にとどまらず,他人の意見を知りたくな い人も巻き込んで,より一層話題が広がって いくのであろう。 このような“感想共有”と“話題性”との 関係性をより具体的に解明していくことは, 今後の課題の一つと言えよう。 ⑫朝ドラのイメージ 『まれ』を比較的よく見ているWEB調査の 対象者では,多くの人が朝ドラをかなり積極 的に楽しんで見ており,生活の中に組み込ん でいることがわかってきた。  では,この人たちは,朝ドラに対してどのよ うなイメージを抱いているのだろうか。 WEB調査で,感覚的側面と評価的側面の 2つの側面について20ずつの選択肢を提示 し,それぞれ5つまで選んでもらった4) 朝ドラのイメージとして多かったのは,感 覚的側面では(図17),「健全な」が33%,「明 るい」「さわやかな」がともに30%,このほか 「安心する」27%,「前向きな」23%,「スタン ダードな」は20%であった。 評価的側面では(図18),「続きが気にな る」30%,「新人俳優が活躍する」29%,「地 域に密着した」25%,「家族揃って見られる」 24%,「1 ~ 2回くらい見逃してもわかる」 23%,「伝統がある」22%など,ポジティブ な要素が多かった。 その一方で,「古くさい」「地味な」「食い足

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