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目次 1. はじめに 電子書籍のメリット 背景 課題と解決に向けて 目的 対象者 対象範囲 位置づけ 見直し等 本ガイドラインの構成..

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(1)

公立図書館における電子書籍利活用ガイドライン

(案)

平成

23 年 3 月 31 日

(2)

目 次 1 . は じ め に. . . 1 1 . 1 . 電 子 書 籍 の メ リ ッ ト . . . 1 1 . 2 . 背 景 . . . 2 1 . 3 . 課 題 と 解 決 に 向 け て . . . 2 1 . 4 . 目 的 . . . 3 1 . 5 . 対 象 者 . . . 3 1 . 6 . 対 象 範 囲 . . . 3 1 . 7 . 位 置 づ け. . . 4 1 . 8 . 見 直 し 等 . . . 4 1 . 9 . 本 ガ イ ド ラ イ ン の 構 成 . . . 5 1 . 1 0 . 用 語 の 解 説 . . . 5 2 . 本 ガ イ ド ラ イ ン の 基 本 的 な 考 え 方 . . . 8 2 . 1 . 電 子 書 籍 の 収 集 . . . 8 2 . 2 . 電 子 書 籍 の 運 用 . . . 9 2 . 3 . 電 子 書 籍 活 用 後 の 評 価 . . . 9 2 . 4 . 公 立 図 書 館 の 利 用 環 境 の 整 備 . . . 9 3 . 電 子 書 籍 の 収 集 . . . 1 0 3 . 1 . 収 集 方 針 と 収 集 計 画 の 立 案 . . . 1 0 3 . 2 . 利 用 契 約 あ る い は 利 用 許 諾 に 基 づ い た 電 子 書 籍 の 収 集 . . . 1 0 3 . 3 . 権 利 保 護 の 対 象 で な い も の( パ ブ リ ッ ク ド メ イ ン ) の 収 集 . . . 1 1 3 . 4 . 権 利 保 護 の 不 明 確 な も の( 孤 児 作 品 ) の 収 集 . . . 1 1 3 . 5 . 公 立 図 書 館 に お け る 電 子 書 籍 の 扱 い . . . 1 1 4 . 電 子 書 籍 の 運 用 . . . 1 3 4 . 1 . D R M ( デ ジ タ ル 著 作 権 管 理 ) の 方 式 . . . 1 3 ( 1 ) 利 用 者 管 理 . . . 1 4 ( 2 ) ラ イ セ ン ス 管 理 . . . 1 4 ( 3 ) 貸 出 管 理 . . . 1 4 ( 4 ) シ ス テ ム 制 御 . . . 1 5 4 . 2 . I C T 機 器 の 利 用 形 態 . . . 1 6 ( 1 ) 2 つ の 利 用 形 態 の 違 い . . . 1 6 ( 2 ) 管 理 責 任 の 違 い . . . 1 7 4 . 3 . 館 内 利 用 ・ 館 外 利 用 . . . 1 8 4 . 4 . 相 互 貸 借 . . . 1 8 4 . 5 . 利 用 端 末 . . . 1 8 4 . 6 . バ ッ ク ア ッ プ と 復 旧 . . . 1 9 5 . 電 子 書 籍 活 用 後 の 評 価 . . . 2 0

(3)

5 . 1 . 利 用 状 況 の 評 価 . . . 2 0 5 . 2 . 費 用 対 効 果 の 評 価 . . . 2 0 6 . 公 立 図 書 館 の 利 用 環 境 の 整 備 . . . 2 1 6 . 1 . デ ジ タ ル ア ー カ イ ブ 化 の 背 景 . . . 2 1 6 . 2 . 公 立 図 書 館 に お け る 背 景 . . . 2 1 6 . 3 . 電 子 書 籍 導 入 の 必 要 性 . . . 2 1 6 . 4 . 公 立 図 書 館 と 国 立 国 会 図 書 館 等 と の 連 携 の 推 進 . . . 2 2 6 . 5 . 図 書 館 員 の 役 割 . . . 2 2 6 . 6 . 継 続 と 保 存 . . . 2 3 7 . 参 考 文 献 . . . 2 4 8 . 巻 末 資 料 . . . 2 5 8 . 1 . 図 書 館 デ ジ タ ル コ ン テ ン ツ 流 通 促 進 プ ロ ジ ェ ク ト メ ン バ ー . . . 2 5

(4)

1. はじめに

公 立 図 書 館1は 、 書 籍 や そ の 他 の 資 料 を 収 集 、 整 理 、 保 存 し 、 そ の 提 供 を 通 じ て 一 般 利 用 者 の 個 人 的 な 学 習 を 支 援 す る と い う 役 割 に 加 え 、 地 域 の 情 報 ハ ブ と し て 地 域 が 抱 え る 課 題 の 解 決 や 医 療 ・ 健 康 、 福 祉 、 法 務 、 雇 用 等 に 関 す る 情 報 や 地 域 資 料 、 行 政 資 料 等 、 地 域 の 実 情 に 応 じ た 情 報 提 供 サ ー ビ ス を 行 う こ と が 求 め ら れ て い る(課 題 解 決 型 の 公 立 図 書 館2)。こ うしたサー ビスを 実 現 する た め 、 環 境 整 備 の 一 環 と し て、 冊 子 媒 体 と 電 子 媒 体 の 組 合 せによ るハ イ ブ リッ ド 図 書 館 の 整 備 等 、 公 立 図 書 館 が 電 子 書 籍3等 を 含 む デ ジ タ ル コ ン テ ン ツ の 収 集 ・ 利 活 用 を進 めていくことが 必 要 である。 公 立 図 書 館 が 扱 う 必 要 の あ る デ ジ タ ル コ ン テ ン ツ に は 電 子 書 籍 を は じ め 、 電 子 ジャー ナル、書 誌 デ ー タ ベー ス等 があり、その 種 類 は様 々である 。媒 体 と しても CD に パッ ケー ジ 化 さ れた もの だ け でな く 、ク ラウ ドのよ う にイ ン ター ネッ ト 等 の公 衆 送 信 を 利 用 す る 場 合 も あ る 。 ま た 、 電 子 書 籍 を 提 供 す る 権 利 者4( 著 作 者 、 著 作 権 者 や出 版 者 等 、以 下 「 権 利 者 」 とい う)と利 用 契 約 や利 用 許 諾 を交 わし、その内 容 に 基 づ い た 運 用( 同 時 閲 覧 及 び 同 時 貸 出 の 冊 数 制 限 等 ) を デ ジ タ ル 著 作 権 管 理 (Digital Rights Management、 以 下 「DRM」という)によって管 理 するといった技 術 的 なことも考 慮 す る必 要 がある。 こ の よ う に 種 々 様 々 な デ ジ タ ル コ ン テ ン ツ 、 媒 体 、 技 術 が あ る な か で 、 公 立 図 書 館 が 電 子 書 籍 等 の デ ジ タ ル コ ン テ ン ツ を 扱 う 際 に は 、 そ の 収 集 、 運 用 及 び 評 価 に お い て 、 従 来 の 冊 子 媒 体 の 資 料 の 場 合 と 比 べ 新 た に 様 々 な 事 項 を 考 慮 し な け れ ば な ら な い 。 こ の 新 た な 事 項 を 明 ら か に し 指 針 と し て ま と め る た め 、 「 図 書 館 デ ジ タ ル コ ン テ ン ツ 流 通 促 進 プ ロ ジ ェ ク ト5」 を 発 足 し 、 本 ガ イ ド ラ イ ン の 検 討 を 進 め て き た。 公 立 図 書 館 に お け る デ ジ タ ル コ ン テ ン ツ の 利 活 用 推 進 の た め 、 業 界 内 の 合 意 形 成 を 経 た 上 で、 市 場 創 造 の第 一 歩 と な るこ と が本 ガイ ド ライ ンの 目 指 す とこ ろで ある。

1.1. 電 子 書 籍 のメリット

一 般 利 用 者 に と っ て 電 子 書 籍 の メ リ ッ ト は 、 時 間 や 場 所 に 制 約 さ れ ず い つ で も 何 処 で も 利 用(閲 覧 、貸 出 、返 却 等 )でき るこ とや、検 索 や障 害 者 ・高 齢 者 の ため の音 声 出 力 や文 字 拡 大 等 の読 者 支 援 機 能 を 利 用 できるといった利 便 性 にある。 ま た 、 公 立 図 書 館 に と っ て は 保 管 場 所 を と ら な い(省 スペ ー ス)、地 域 資 料 や 商 1 図 書 館 法( 昭 和 2 5 年 法 律 第 1 18 号 ) の 規 定 に 基 づ き設 置 した 図 書 館 をい う。 2 「 地 域 の 情 報 ハ ブ と し て の 図 書 館 - 課 題 解 決 型 の 図 書 館 を目 指 して - 」 ( 図 書 館 を ハ ブ と した ネ ッ ト ワ ー ク の 在 り 方 に 関 す る 研 究 会 、 平 成 17 年 ) 3 本 ガ イ ド ラ イ ン の 扱 う 電 子 書 籍 の 対 象 範 囲 は 「1. 6 対 象 範 囲 」 を参 照 の こ と。 ま た 電 子 書 籍 の 定 義 は 「1. 1 0 用 語 の 解 説 」 を参 照 の こ と。 4 本 ガ イ ド ラ イ ン に お け る 定 義 は 「1. 1 0 用 語 の 解 説 」 を 参 照 の こ と。 5 「 図 書 館 デ ジ タ ル コ ン テ ン ツ 流 通 促 進 プ ロ ジ ェ ク ト 」 は 、 総 務 省 「 平 成 22 年 度 新 IC T 利 活 用 サ ー ビ ス 創 出 支 援 事 業 」 の 採 択 案 件 の 一 つ 。 実 施 時 期 は 平 成 2 2 年 1 1 月 か ら 平 成 2 3 年 3 月 。 プ ロ ジ ェ ク ト メ ン バ ー は 巻 末 の 資 料 の 通 り 。

(5)

業 ベ ー ス に の ら な い 書 籍 を 容 易 に 電 子 化 し て 保 存 し 提 供 す る こ と が で き る 、 と いっ たメリッ トがある。

1.2. 背 景

現 在 、 公 立 図 書 館 で 冊 子 媒 体 の 資 料 に お い て は 、 教 育 や 国 民 の 知 へ の 公 平 な ア ク セ ス 確 保 を 目 的 に 貸 与 が 行 わ れ て い る 。 改 正 図 書 館 法 で は 、 収 集 対 象 と し て 「 電 磁 的 記 録(電 子 的 方 式 、磁 気 的 方 式 そ の 他 人 の 知 覚 に よ っ ては 認 識 す る こ と が で き な い 方 式 で 作 ら れ た 記 録 を い う 。) 」 (第 三 条 第 一 項 )に つ い て明 記 さ れ 、 ま た 、 公 立 図 書 館 が 「 家 庭 教 育 に 資 す る こ と と な る よ う に 留 意 」(第 三 条 )する こ と が 加 え ら れ る 等 、 地 域 教 育 に お け る 公 立 図 書 館 の 重 要 度 が 増 し て い る と こ ろ で あ り 、 電 子 書 籍 等 の デ ジ タ ル コ ン テ ン ツ が 公 立 図 書 館 を 通 じ て 国 民 が ア ク セ ス 可 能 とす る環 境 整 備 の 必 要 性 は明 らかである。 一 方 で 、 日 本 の 公 立 図 書 館 で 電 子 書 籍 を 提 供 し て い る の は 2008 年 末 で 3,126 館 中 、千 代 田 図 書 館 等 とわずかであり、わが国 の公 立 図 書 館 における電 子 書 籍 提 供 は普 及 の 途 に着 いたばかりと言 わざ るを得 ない。

1.3. 課 題 と解 決 に向 けて

公 立 図 書 館 に お け る 電 子 書 籍 の 普 及 推 進 の 課 題 は 、 「 デ ジ タ ル ・ ネ ッ ト ワ ー ク 社 会 における出 版 物 の 利 活 用 の推 進 に関 す る懇 談 会 報 告 」(2010 年 6 月 )でも 述 べ ら れ て い る よ う に 、 電 子 書 籍 を 公 立 図 書 館 が 配 信 す る こ と に お け る 様 々 な 観 点 からの懸 念 等 を払 拭 していくことにあると言 え る。 上 記 の 懸 念 は 主 に 公 立 図 書 館 が 無 償 、 無 制 限 等 に よ り 電 子 書 籍 を 配 信 す る な ど し た 場 合 に 、 出 版 界 が 大 き な 打 撃 を 受 け る こ と を 危 惧 し た も の で あ る が 、 ア メ リ カ や 韓 国 の 先 進 国 で は 同 時 貸 与 で き る 冊 数 や 貸 出 期 間 の 限 定 等 を 実 現 す る DRM 技 術 等 により、公 立 図 書 館 での電 子 書 籍 利 用 を普 及 させている。 本 プ ロジェクトで行 った 鎌 倉 市 中 央 図 書 館 にお けるクラウド型 電 子 図 書 館 実 証 実 験6のモニター 調 査 で は、約 60%の人 が今 後 電 子 図 書 館 等 で電 子 書 籍 を利 用 し た い と い う 結 果 が 出 て い る 。 ま た 、 実 証 実 験 の 実 施 を 検 討 し て い る 公 立 図 書 館 も増 えつつあり、ガイ ドライ ンの策 定 が急 務 となっている。 こ れら のこ と から 、わ が国 に おい て は 、公 立 図 書 館 分 野 に お ける 電 子 書 籍 の 取 り 扱 い に つ い て 関 心 が 高 い に も 関 わ ら ず 、 標 準 技 術 や 運 用 ガ イ ド ラ イ ン 策 定 等 が 実 施 されていないが 故 に当 該 サー ビスの創 出 が妨 げられていると考 え られる。 そこで、 本 プ ロジェクトで は公 立 図 書 館 で電 子 書 籍 を提 供 す る際 の技 術 的 な要 件 の整 理 や運 用 基 準 等 を明 らかにす るた め 、 電 子 書 籍 の先 進 国 であ るアメリカ と 韓 国 の 実 態 調 査 や 前 述 の 鎌 倉 市 中 央 図 書 館 に お け る ク ラウ ド 型 電 子 図 書 館 実 証 実 験 を通 し て、必 要 な技 術 指 針 、運 用 指 針 の整 備 の検 討 を重 ねて きた。 6 鎌 倉 市 中 央 図 書 館 に お け る ク ラ ウ ド 型 電 子 図 書 館 実 証 実 験 で は 約 1, 00 0 タ イ ト ル で 実 験 を 行 っ た 。

(6)

1.4. 目 的

本 ガ イ ド ラ イ ン は 、 公 立 図 書 館 に お け る 電 子 書 籍 の 利 活 用 の 推 進 の た め 、公 立 図 書 館 が 電 子 書 籍 を 収 集 、 運 用( 管 理 、 提 供 等 ) 及 び 評 価す る 際 に 考 慮 す べ き 事 項 を 整 理 し 、 指 針 と し て 提 供 す る こ と を 目 的 と す る 。 な お 、 本 ガ イ ド ラ インに法 的 拘 束 力 はな い。

1.5. 対 象 者

本 ガ イ ド ラ イ ン は 、 公 立 図 書 館 に お い て 電 子 書 籍 を 現 在 利 活 用 し て い る 、 ま た は 将 来 利 活 用 を 考 え て い る 地 方 自 治 体 、 教 育 委 員 会 、 公 立 図 書 館 員 を 対 象 と す るが、電 子 書 籍 を提 供 す る権 利 者(著 作 者 、著 作 権 者 や出 版 者 等 )にも参 照 し ていただきたい。

1.6. 対 象 範 囲

昨 今 では、kindle や iPad 等 のように電 子 書 籍 を読 むことのできる様 々な機 器 が 登 場 し 、 電 子 書 籍 が 身 近 な 存 在 に な っ て き て い る 。 こ う し た 新 し い 動 き か ら 、 日 本 の 出 版 界 に お い て も 電 子 書 籍 の 概 念 や 定 義 を 厳 密 に 規 定 す る 等 、 電 子 書 籍 を扱 う際 の条 件 整 備 が 進 みつつある。 また、日 本 の公 立 図 書 館 においても電 子 書 籍 への関 心 が高 まってきて いるが、 公 立 図 書 館 が 扱 う 必 要 の あ る デ ジ タ ル コ ン テ ン ツ は 電 子 書 籍 だ け で な く 、 電 子 ジ ャ ー ナ ル や 書 誌 デ ー タ ベ ー ス 等 様 々 あ り 、 今 後 も そ の 種 類 、 媒 体 、 技 術 は 変 化 し ていくことが予 想 される。 したがって、公 立 図 書 館 がデ ジタルコンテンツの利 活 用 を 進 め て い く に あ た っ て は 、 す べ て を 一 括 り に 扱 う の で は な く 、 そ れ ぞ れ の 課 題 や 利 用 条 件 を把 握 し、整 理 しながら順 次 検 討 してい くことが望 ましい 。 公 立 図 書 館 の デ ジ タ ル コ ン テ ン ツ の 充 実 の た め 、 逐 次 実 現 に 向 け た 取 組 み を 行 っ て い く こ と を 前 提 と す る が 、 本 ガ イ ド ラ イ ン で は ガ イ ド ラ イ ン 作 成 の 検 討 材 料 と し た 鎌 倉 市 中 央 図 書 館 に お け る実 証 実 験 で 扱 っ た もの で 、 従 来 から 公 立 図 書 館 が多 く扱 ってきた冊 子 媒 体 の資 料 と近 似 してい る次 のものを対 象 とす る(図 1)。 な お 、 対 象 範 囲 外 で あ っ て も 、 公 立 図 書 館 が 扱 う 必 要 の あ る デ ジ タ ル コ ン テ ン ツ で あ る こ と に 変 わ り は な い 。 前 述 の 通 り 、 今 後 の 課 題 と し て 検 討 し て い く 必 要 が ある。  対 象 範 囲  電 子 書 籍 のうち、次 のものを対 象 とする ・ 公 立 図 書 館 が 利 用 す る た め に は 、 権 利 者 と の 利 用 契 約 や 利 用 許 諾 に よ り 電 子 書 籍 の 利 用 権7を 確 保 す る 必 要 が あ る も の(主 に 商 業 出 版 物 等 、 権 利 保 護 の 対 象 のもの) ・ 公 立 図 書 館 が 利 用 契 約 あ る い は 利 用 許 諾 に よ ら ず に 利 用 で き る も の(パブリックドメイン等 、権 利 保 護 の対 象 でないもの) 7 本 ガ イ ド ラ イ ン に お け る 定 義 は 「1. 1 0 用 語 の 解 説 」 を 参 照 の こ と。

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 対 象 範 囲 外  電 子 書 籍 のうち、次 のものは対 象 外 とする ・ 権 利 保 護 の不 明 確 なも の(孤 児 作 品 )  電 子 書 籍 以 外 の 電 子 ジ ャ ー ナ ル(学 術 雑 誌 )、デ ジ タル 雑 誌 (電 子 ジ ャ ー ナル以 外 の 電 子 雑 誌)、書 誌 データベース、商 用 データベース等 は対 象 外 とす る 図 1 デジタルコンテンツに関 する公 立 図 書 館 の対 象 範 囲 と 本 ガイ ド ライ ンの 対 象 範 囲

1.7. 位 置 づけ

本 ガイ ドライ ンは、公 立 図 書 館 が前 述(「1.6 対 象 範 囲 」)の電 子 書 籍 を扱 う際 に 考 慮 す べ き 事 項 の 指 針 と し て活 用 さ れ る と と も に 、 今 後 他 の デ ジ タ ル コ ン テ ン ツでの 指 針 を 整 理 す る 際 にも参 照 され 、検 討 材 料 のひ とつ と して 活 用 される こと を 期 待 している 。

1.8. 見 直 し等

デ ジ タ ル ・ ネ ッ ト ワ ー ク 社 会 に お け る 電 子 書 籍 等 デ ジ タ ル コ ン テ ン ツ の 利 活 用 を 取 り 巻 く 環 境 変 化 を 踏 ま え 、 定 期 的 に 本 ガ イ ド ラ イ ン の 見 直 し 等 を 行 う 必 要 が あ る。

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1.9. 本 ガイドラインの構 成

本 ガイ ドライ ンの構 成 は以 下 の通 りである。  本 ガイドラインの基 本 的 な考 え方  電 子 書 籍 の収 集  電 子 書 籍 の運 用  電 子 書 籍 の活 用 後 の評 価  公 立 図 書 館 の利 用 環 境 の整 備

1.10. 用 語 の解 説

本 ガイ ドライ ンで使 用 し ている用 語 の解 説 は以 下 の通 りである(50 音 順 )。  閲 覧 と貸 出 本 ガ イ ド ラ イ ン で は 、 公 立 図 書 館 が 公 立 図 書 館 内 に 端 末 を 用 意 し 、 そ の 端 末 を 使 用 し て 電 子 書 籍 を 利 用 す る こ と ( 館 内 利 用 を す る こ と ) を 閲 覧 と 呼 ぶ 。 自 宅 等 の 公 立 図 書 館 外 か ら イ ン タ ー ネ ッ ト 等 を 経 由 し て 電 子 書 籍 を 利 用 す ること(館 外 利 用 を す ること)を貸 出 と呼 ぶ。 なお、電 子 書 籍 の貸 出 の場 合 、CD 等 の物 理 媒 体 を利 用 者 に貸 し出 すわ け で は なく 、 その 利 用 者 に 貸 出 期 間 中 の み電 子 書 籍 を 利 用 す る こと が でき る よう、アクセス権 を 付 与 す る意 味 合 いであること に注 意 す る必 要 がある。  クラウド ク ラ ウ ド(ク ラ ウ ドコ ンピュ ーテ ィン グ とも い われる )とは 、一 般 に は 利 用 者 が イ ンター ネッ ト等 のネッ トワー クに接 続 す るだけで 、そのネッ トワー クを経 由 して 、 業 務 に 係 る ソ フ ト ウ ェ ア や 電 子 書 籍 等 の デ ジ タ ル コ ン テ ン ツ を オ ン ラ イ ン で 使 うことができる利 用 形 態 をいう。 クラウドという 用 語 はイ ンター ネッ トのことを「雲 」 の絵 で表 現 す るこ とに由 来 す ると言 われている。  権 利 本 ガ イ ド ラ イ ン で は 、 権 利 と は 著 作 物 ・ 出 版 物 に 関 係 す る 権 利( 著 作 権 、 著 作 者 人 格 権 、著 作 隣 接 権 等)をいう。  権 利 者 本 ガ イ ド ラ イ ン で は 、 権 利 者 と は 権 利(参 照 「 権 利 」の定 義 )を有 する者 (著 作 者 、著 作 権 者 や出 版 者 等)をいう。

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 権 利 保 護 の状 態 本 ガ イ ド ラ イ ン で は 、 著 作 権 保 護 の 状 態 で ① 権 利 保 護 の 対 象 の も の 、 ② 権 利 保 護 の対 象 でない もの、③権 利 保 護 の不 明 確 なもの、の 3 つの状 態 を いう。  孤 児 作 品 孤 児 作 品( オ ー フ ァ ン ワ ー ク とも い わ れ る ) とは 、 一 般 に は 著 作 者 ・ 著 作 権 者 が 不 明 、 著 作 者 ・ 著 作 権 の 所 在 が 不 明 、 著 作 者 の 没 年 が 不 明 な 作 品 で 、 著 作 権 上 の 保 護 を 受 け て い る と 思 わ れ る が 権 利 者 が 不 明 確 な 著 作 物 を い う。  デジタル著 作 権 管 理

デ ジタル著 作 権 管 理 (Digital Rights Management, DRM) とは、一 般 に は 電 子 機 器 上 の デ ジ タ ル コ ン テ ン ツ(映 画 や音 楽 、小 説 等 )の無 制 限 な利 用 を防 ぐための技 術 の総 称 をいう。  デジタルコンテンツ デ ジ タ ル コ ン テ ン ツ と は 、 一 般 に は デ ジ タ ル デ ー タ で 表 現 さ れ た 文 章 、 音 楽 、 画 像 、 映 像 、 デ ー タ ベ ー ス 、 ま た は そ れ ら を 組 み 合 わ せ た 情 報 の こ と を い う 。 本 ガイ ドライ ンでは、電 子 書 籍 もデ ジタルコンテンツの一 つとして扱 って いる。  電 子 ジャーナル 電 子 ジャー ナルとは、一 般 には主 に学 術 雑 誌 を 電 子 化 したものをいう 。 な お 、 日 本 の 出 版 界 で は 冊 子 媒 体 の 雑 誌 に あ た る も の は 「 デ ジ タ ル 雑 誌 」 、 「オンライ ン雑 誌 」、「Web マガジン」等 、様 々な呼 ばれ方 をしている。  電 子 書 籍 本 ガ イ ド ラ イ ン で 扱 う 電 子 書 籍 の 対 象 範 囲 は 、 「1.6 対 象 範 囲 」を 参 照 の こと。 電 子 書 籍 と は 、 一 般 に は 書 籍 等 の 出 版 物 の 情 報 を 電 子 化 し 、 印 刷 物 の 替 わ り に 電 子 機 器 の デ ィ ス プ レ イ 上 で 閲 覧 可 能 な デ ジ タ ル コ ン テ ン ツ の 総 称 を い う 。 電 子 書 籍( 最 初 か ら 電 子 書 籍 として作 ら れ た も の (ボー ンデ ジタル )も 含 む)は以 下 の条 件 のものをいう。 ・ 一 冊 以 下(分 冊 を含 む)の単 位 で 有 償 にて 配 布 さ れて いるも の ・ 作 品 が 完 結 し て い る こ と( 分 巻 は 完 結 し て いる も の と す る が 、フ ロ ー コン テ ン ツ 及 び ハ イパ ー テ キ ス ト を 多 用 し て いる も の は 電 子 書 籍 に 含 ま れ な い) ・ 文 字 を 中 心 と し た 表 現 で あ る こ と( 図 版 ・ 写 真 は あ っ て も よ い が 、 動 画 を 多 用 し て いる も の は 電 子 書 籍 に 含 ま れ な い) ・ ネ ッ ト ワ ー ク(公 衆 送 信 を含 む)等 によ り配 信 さ れる もの ・ CD 等 の電 子 媒 体 に記 録 したパッケージ 出 版 物 で はな いも の

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 電 子 書 籍 の利 用 権 本 ガ イ ド ラ イ ン で は 、 電 子 書 籍 の 利 用 権 と は 、 公 立 図 書 館 が 権 利 者 と の 利 用 契 約 や 利 用 許 諾 に よ る 権 利 処 理 を 行 い 、 権 利(参 照 「権 利 」の 定 義 )の 保 護 対 象 の も の を 提 供(閲 覧 、公 衆 送 信 を含 む貸 出 等 )することが可 能 にな る権 利 をいう。  図 書 館 資 料 本 ガイ ドライ ンでは、図 書 館 法(昭 和 25 年 法 律 第 118 号 )の第 三 条 の規 定 に基 づいた資 料 をい う。 図 書 館 法 第 三 条 に は 「 郷 土 資 料 、 地 方 行 政 資 料 、 美 術 品 、 レ コ ー ド 及 び フ ィ ル ム の 収 集 に も 十 分 留 意 し て 、 図 書 、 記 録 、 視 聴 覚 教 育 の 資 料 そ の 他 必 要 な 資 料(電 磁 的 記 録 (電 子 的 方 式 、磁 気 的 方 式 その他 人 の知 覚 によっ ては認 識 す ることができ ない方 式 で作 られた記 録 をいう。))」とある。  ハイブリッ ド図 書 館 ハ イ ブ リ ッ ド 図 書 館(ハ イ ブ リッ ド型 図 書 館 とも い う)とは 、冊 子 媒 体 と 電 子 書 籍 等 による電 子 媒 体 を組 み合 わせて利 用 で きる図 書 館 をいう 。 ハ イ ブ リ ッ ド 図 書 館 で は 、 電 子 媒 体 の 情 報 と 図 書 ・ 雑 誌 ・ そ の 他 の 資 料 の 情 報 を 組 み 合 わ せ て 提 供 す る こ と が で き 、 例 え ば レ フ ァ レ ン ス ・ サ ー ビ ス の 充 実 と 、 利 用 者 に 的 確 な ア ド バ イ ス を 提 供 す る こ と が で き る 専 門 職 を 配 置 す る こ と に より 、 情 報 検 索 能 力 と 課 題 解 決 支 援 機 能 を 従 来 型 の 図 書 館 と 比 べ て 飛 躍 的 に伸 ばす ことが可 能 となる。  パブリックドメイン パ ブ リ ッ ク ド メ イ ン と は 、 一 般 に は 著 作 物 や 発 明 等 の 知 的 創 作 物 に つ い て 、 知 的 財 産 権 が 発 生 し て い な い 状 態 ま た は 保 護 期 間 が 満 了 し た 状 態 の こ と を いう。 本 ガイ ド ライ ン では 、① 権 利 保 護 の 対 象 で な い もの 、② 権 利 の保 護 期 間 が 満 了 したもの、③非 著 作 物 をいう。  ボーンデジタル ボ ー ン デ ジ タ ル と は 、 一 般 に は 冊 子 媒 体 を デ ジ タ ル 化 し た も の で は な く 、 最 初 から電 子 媒 体 とし て 作 られたものをいう。  メタデー タ メ タ デ ー タ と は 、 一 般 に は デ ー タ そ の も の で は な く 、 デ ー タ に つ い て の デ ー タ をいう。メ タデ ー タの例 としては、デ ー タの著 作 者 、作 成 日 、タイ トル等 が ある。  ICT 機 器

ICT(Information and Communication Technology)機 器 とは、一 般 に は コ ン ピ ュ ー タ ー 、 コ ンピュ ー ター ・ サー バー 、 プ ロジ ェ ク タ 、 デ ジ タ ル カ メ ラ等 の 情 報 機 器 のことを いう。

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2. 本 ガイドラインの基 本 的 な考 え方

公 立 図 書 館 が 電 子 書 籍 を 扱 う に あ た っ て 、 従 来 の 冊 子 媒 体 の 資 料 の 場 合 と 大 き く 異 な る の は 、 電 子 書 籍 の 権 利 者 と の 利 用 契 約 あ る い は 利 用 許 諾 に 基 づ い て 運 用(閲 覧 、公 衆 送 信 を含 む貸 出 等 )を行 わなければならない点 である。これは、 電 子 書 籍 の 場 合 に は 、 主 に イ ン タ ー ネ ッ ト 等 の 公 衆 送 信 を 利 用 し て 配 信 し 閲 覧 や 貸 出 を 行 う た め 、 利 用 契 約 あ る い は 利 用 許 諾 に よ り 公 衆 送 信 権 等(著 作 権 法 第 二 十 三 条) の 著 作 物 に 関 係 す る 権 利 ( 著 作 権 、 著 作 者 人 格 権 、 著 作 隣 接 権 等)に関 して処 理 を行 わなければ利 用 することができないためである。 上 記 の 主 た る 相 違 点 を 踏 ま え 、 以 下 に 公 立 図 書 館 に よ る 電 子 書 籍 の 収 集 、 運 用 、評 価 及 び 利 用 環 境 の整 備 の観 点 におけ る基 本 的 な考 え 方 を記 述 す る (図 2)。 なお、本 章 はポイ ントだけを記 述 し 、詳 細 は次 章 以 降 に記 述 す る。 図 2 収 集 、運 用 、評 価 及 び利 用 環 境 の整 備 における 従 来 の 書 籍 と 電 子 書 籍 の 主 な 違 い

2.1. 電 子 書 籍 の収 集

 公 立 図 書 館 が地 域 住 民 及 び社 会 ・地 域 のニーズに基 づいた収 集 方 針 や収 集 計 画 を 立 て 、 そ れ に 沿 っ て 資 料 を 収 集 し て い く と い う 根 本 的 な 考 え 方 に お いては、従 来 の冊 子 媒 体 の資 料 も電 子 書 籍 の 場 合 も同 じである。  公 立 図 書 館 が電 子 書 籍 を収 集 す る際 は、権 利 者 との利 用 契 約 あるいは利 用 許 諾 に よ る 権 利 処 理 を 行 い 、 利 用 権(参 照 「 1.10 用 語 の 解 説 」の「 電 子 書 籍 の利 用 権 」)を確 保 しなければならない。

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 公 立 図 書 館 にお ける 電 子 書 籍 の 扱 いが 、 従 来 の冊 子 媒 体 の資 料 の よ うに 「 所 有 」 に な る 場 合(公 立 図 書 館 が独 自 に電 子 化 した場 合 等 )と、期 間 契 約 や従 量 制 等 による「利 用 」になる場 合 がある。

2.2. 電 子 書 籍 の運 用

 電 子 書 籍 の 運 用( 管 理 、 提 供 等 ) に あ た っ て は 、 利 用 契 約 あ る い は 利 用 許 諾 に 基 づ いた 同 時 閲 覧 及 び 同 時 貸 出 の冊 数 制 限 等 を DRM 技 術 によって 管 理 しなければならない 。  電 子 書 籍 を保 管 する ICT 機 器 (コンピューター・サーバー等 )の利 用 形 態 に は、公 立 図 書 館 内 に ICT 機 器 を設 置 してそれを利 用 する場 合 (以 下 、「イン ハウス型 」という)と、サービス提 供 者 が管 理 するデータセンター等 に ICT 機 器 を 設 置 し 、 ネ ッ ト ワ ー ク を 介 し て 利 用 す る 場 合(以 下 、「 ク ラ ウ ド型 」 とい う) が あ り 、 利 用 形 態 に よ っ て 電 子 書 籍 の 電 子 フ ァ イ ル の 保 管 場 所 や 情 報 管 理 責 任 が変 わってくるた め、留 意 す る必 要 がある。

2.3. 電 子 書 籍 活 用 後 の評 価

 公 立 図 書 館 は、利 用 者 のサー ビス向 上 や今 後 の運 用 改 善 に役 立 てる ため、 利 用 状 況 や 費 用 対 効 果 等 の 評 価 項 目 の 統 計 を 取 得 し 、 評 価 を 継 続 的 に 行 う必 要 がある。

2.4. 公 立 図 書 館 の利 用 環 境 の整 備

 公 立 図 書 館 は 、 一 般 利 用 者 が 必 要 と す る 情 報 を 提 供 す る た め 、 ハ イ ブ リ ッ ド図 書 館 の 整 備 や図 書 館 員 によ るサポー トサー ビス等 、 従 来 の 冊 子 媒 体 の 資 料 と 電 子 媒 体 の 資 料 の 融 合 的 な 利 用 促 進 と 、 一 般 利 用 者 の 利 便 性 に 十 分 配 慮 した 環 境 整 備 に努 めなければならない 。

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3. 電 子 書 籍 の収 集

公 立 図 書 館 が電 子 書 籍 を収 集 す る際 の考 慮 事 項 について記 述 す る。

3.1. 収 集 方 針 と収 集 計 画 の立 案

近 年 、 公 立 図 書 館 は 多 様 化 ・ 高 度 化 す る人 々 の学 習 ニー ズ や 地 域 に おけ る課 題 に 対 応 す る こ と が 求 め ら れ て お り 、 地 域 住 民 及 び 社 会 ・ 地 域 の ニ ー ズ に 基 づ い た適 切 な図 書 館 サー ビ スを提 供 す る必 要 がある。 冊 子 媒 体 の 資 料 と 同 様 、 電 子 書 籍 の 収 集 に お い て も 、 公 立 図 書 館 の 運 営 方 針 の な か で 、 資 料 の 収 集 分 野(地 域 資 料 ・郷 土 資 料8、 地 方 行 政 資 料 、 一 般 書 、 及 び 商 業 ベ ー ス に の ら な い 書 籍 等)の 検 討 や 、冊 子 媒 体 と電 子 媒 体 の 組 合 せに よるハイ ブ リッ ド図 書 館 の整 備 等 、利 用 者 の視 点 に立 った資 料 の 収 集 についての 基 本 的 な 考 え 方 や 資 料 構 成 の 発 展 の 方 向 づ け に 基 づ い た 収 集 方 針 の 立 案 が 必 要 である。 ま た 収 集 方 針 に 基 づ い た 、 中 、 長 期 及 び 単 年 度 の 収 集 計 画 の 立 案 が 必 要 で ある。 な お 、 収 集 方 針 と 収 集 計 画 の 立 案 に あ た っ て は 、 公 立 図 書 館 は 以 下 の よ う な 点 に配 慮 し、適 正 な資 料 収 集 をす るよう努 めな ければならない。  複 数 の 電 子 書 籍 提 供 元( コ ン テ ン ツ ホ ル ダ ー ) と の 契 約 を 視 野 に 入 れ 、 特 定 の 提 供 元 に 依 存 し な いよ う に 配 慮 す る  電 子 書 籍 の ビ ュ ー ア に 音 声 出 力 や 文 字 拡 大 等 、 障 害 者 や 高 齢 者 が 利 用 で き る 機 能 の 具 備 に つ い て 配 慮 す る

3.2. 利 用 契 約 あるいは利 用 許 諾 に基 づいた電 子 書 籍 の収 集

電 子 書 籍 は 主 に 民 間 事 業 者 に よ っ て 生 み 出 さ れ 流 通 し て お り 、 そ の 権 利 者 と 公 立 図 書 館 との間 で合 意 を図 り ながら電 子 書 籍 の収 集 、運 用 を 進 め ていくこ とが 必 要 であ る。 このため 公 立 図 書 館 は 、電 子 書 籍 の権 利 保 護 の状 態 に応 じた収 集 、 運 用 を行 わなければな らない。 公 立 図 書 館 が 商 業 出 版 物( ト レ ー ド ブ ッ ク ) を 電 子 化 し た も の や 最 初 か ら 電 子 書 籍 と し て 作 ら れ た も の( ボ ー ン デ ジ タル ) 等 、 権 利 保 護 の 対 象 の も の を 運 用 ( 閲 覧 、 公 衆 送 信 を 含 む 貸 出 等)す る際 は 、権 利 者 との 利 用 契 約 や 利 用 許 諾 による 権 利 処 理 を行 い、 電 子 書 籍 の 利 用 権 を 確 保 し なければ なら ない 。 なお 、一 つ の電 子 書 籍 に 複 数 の 権 利 ( 図 や 写 真 等 の 権 利 ) が 存 在 す る 場 合 も あ る の で 、 そ れ ぞ れに関 して利 用 権 を 確 保 しなければならない 。 ま た 、 公 立 図 書 館 が 権 利 保 護 の 対 象 の も の を 独 自 に 電 子 化 す る 場 合 も 同 様 8 図 書 館 法 第 三 条 第 一 項 に は 「 郷 土 資 料 、 地 方 行 政 資 料 、 美 術 品 、 レ コ ー ド 及 び フ ィ ル ム の 収 集 に も 十 分 留 意 し て 、 図 書 、 記 録 、 視 聴 覚 教 育 の 資 料 そ の 他 必 要 な 資 料 ( 電 磁 的 記 録 ( 電 子 的 方 式 、 磁 気 的 方 式 そ の 他 人 の 知 覚 に よ っ て は 認 識 す る こ と が で き な い 方 式 で 作 ら れ た 記 録 を い う 。 ) を 含 む 。 以 下 「 図 書 館 資 料 」 と い う 。 ) を 収 集 し 、 一 般 公 衆 の 利 用 に 供 す る こ と 。 」 と あ る 。

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の権 利 処 理 を行 う必 要 がある。なお 、公 立 図 書 館(もしくは委 託 業 者 )が電 子 化 を す る 場 合 に は 、 電 子 化 の 過 程 で 行 間 や 色 等 、原 本 か ら 改 変 さ れ て し まわ な い よ う 細 心 の 注 意 が必 要 であ る。や むを え ない 事 情 に より改 変 す る 必 要 があ る場 合 は、 必 ず権 利 者 と 合 意 の上 で実 施 す る必 要 がある。

3.3. 権 利 保 護 の対 象 でないもの(パブリックドメイン)の収 集

権 利 保 護 の対 象 で な いパ ブ リッ ク ド メイ ンで あれば 、 公 立 図 書 館 は 利 用 契 約 あ る い は 利 用 許 諾 に よ る 権 利 処 理 を 行 わ ず に 、 運 用(閲 覧 、公 衆 送 信 を 含 む 貸 出 等)することができる。 な お 、 以 下 の よ う な 場 合 は パ ブ リ ッ ク ド メ イ ン で は な く 権 利 保 護 の 対 象 に 当 た る ので「3.2 利 用 契 約 あるいは利 用 許 諾 に基 づいた電 子 書 籍 の収 集 」と同 じ扱 いと なる。意 図 せず権 利 の 侵 害 行 為 に なってし まう 場 合 があるため 、公 立 図 書 館 は権 利 保 護 の状 態 を十 分 確 認 しなければならない 。  一 見 パ ブ リ ッ ク ド メ イン と 考 え ら れ る も の で も 、 一 つ の 出 版 物 の 中 に 複 数 の 権 利 が 存 在 し 、 当 該 出 版 物 の 主 た る 権 利 ( 表 題 作 品 等 ) の 保 護 期 間 が 満 了 し て も 別 の 権 利 ( 図 、 挿 絵 等 ) が 保 護 期 間 内 に あ る 場 合  パ ブ リ ッ ク ド メ イ ン を 電 子 化 し た も の で 、 電 子 化 の 際 に 創 作 的 な も の( 編 集 著 作 権)が新 た に付 与 さ れて いる 場 合

3.4. 権 利 保 護 の不 明 確 なもの(孤 児 作 品 )の収 集

孤 児 作 品 は 、 著 作 者 ・ 著 作 権 者 が 不 明 、 著 作 者 ・ 著 作 権 の 所 在 が 不 明 、 著 作 者 の 没 年 が 不 明 な 作 品 で 、 著 作 権 上 の 保 護 を 受 け て い る と 思 わ れ る が 権 利 者 が不 明 確 な著 作 物 で ある。 公 立 図 書 館 が 権 利 保 護 の 不 明 確 な 著 作 物 を 扱 う 際 に は 所 定 の 調 査 等 の 手 続 き を 経 て 、 文 化 庁 の 裁 定 に 委 ね な く て は な ら な い 。 な お 、 権 利 保 護 の 不 明 確 な ものは本 ガイ ドライ ンの対 象 範 囲 外 のため詳 述 しない。

3.5. 公 立 図 書 館 における電 子 書 籍 の扱 い

図 書 館 法 第 三 条 には 電 磁 的 記 録9も 図 書 館 資 料 の 一 つ と し て 記 さ れ て い る 。 電 磁 的 記 録 とは 具 体 的 には、音 楽 、絵 画 、映 像 等 を CD 等 の媒 体 で記 録 した資 料 や 、 図 書 館 で あ れ ば 市 場 動 向 や 統 計 情 報 等 の デ ー タ 等 が 想 定 さ れ る と あ る1 0。 ま た 、 現 在 改 訂 作 業 中 の 「 図 書 館 の 設 置 及 び 運 営 上 の 望 ま し い 基 準1 1」 で は 、 こ れまでの 図 書 館 は図 書 、記 録 、 視 聴 覚 資 料 等 の提 供 が 中 心 であった が、情 報 技 術 の 進 展 に よりデ ジ タ ル写 真 ・ 映 像 や 、 ハイ ビ ジョ ン 映 像 等 資 料 の 記 録 媒 体 が 多 9 電 子 的 方 式 、 磁 気 的 方 式 そ の 他 人 の 知 覚 に よ っ て は 認 識 す る こ と が で き な い 方 式 で 作 ら れ た 記 録 を い う 。 1 0 「 社 会 教 育 法 等 の 一 部 を 改 正 す る 法 律 等 の 施 行 に つい て 」 ( 20 文 科 生 第 16 7 号 付 、 平 成 2 0 年 6 月 11 日 文 部 科 学 事 務 次 官 通 知 ) 。 1 1 平 成 1 3 年 文 部 科 学 省 告 示 第 1 32 号

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様 化 し ているこ とを反 映 す る必 要 があることが述 べられており、公 立 図 書 館 におけ る電 子 書 籍 等 のデ ジタ ルコンテンツの重 要 性 が認 識 されてきて いる。 電 子 書 籍 が 図 書 館 資 料 に当 た るかど う かは 、 電 子 書 籍 の 利 用 形 態 に依 るが1 2、 以 下 にその例 を示 す 。  公 立 図 書 館 が パ ブ リ ッ ク ド メ イ ン を 独 自 に 電 子 化 し 、 そ の 際 に 創 作 的 な も の (図 、挿 絵 等 )を新 た に付 与 した も のを運 用 する 場 合 公 立 図 書 館 が 電 子 書 籍 の 所 有 権 を 有 し て い る 場 合 で 、 当 該 電 子 書 籍 は 図 書 館 資 料 に 当 た る 。  公 立 図 書 館 が パ ブリ ック ドメ イン を 利 用 する 場 合 権 利 保 護 の 対 象 で な い と い う パ ブ リ ッ ク ド メ イ ン の 性 格 上 、 特 定 の 所 有 者 は い な いが 、 当 該 電 子 書 籍 が 図 書 館 資 料 と 考 え て 差 し 支 え な い 。  公 立 図 書 館 と 権 利 者 と の 利 用 契 約 あ る い は 利 用 許 諾 に よ り 期 間 契 約 や 従 量 制 等 で 商 業 出 版 物 等 を 利 用 す る 場 合 公 立 図 書 館 が 電 子 書 籍 の 所 有 権 を 有 し て い な い( 利 用 権 は 有 し て い る ) 場 合 で 、 当 該 電 子 書 籍 は 図 書 館 資 料 に 当 た ら な い 。 た だ し 、 公 立 図 書 館 は 図 書 館 資 料 に 当 た る か ど う か に 関 わ ら ず 、 あ く ま で も 地 域 住 民 及 び 社 会 ・ 地 域 の ニ ー ズ に 基 づ い て 積 極 的 に 電 子 書 籍 の 収 集 に 努 め る 必 要 がある。 1 2 電 子 書 籍 は 、 ク ラ ウ ド の よ う に 公 立 図 書 館 外 の IC T 機 器 に 蓄 積 され た も の をネ ット ワ ー クを 介 し て 利 用 す る 場 合 は 図 書 館 資 料 に 当 た ら な い と い う 解 釈 も あ る 。 し か し 、 本 ガ イ ド ラ イ ン で は 公 立 図 書 館 が 電 子 書 籍 の 所 有 権 及 び 利 用 権 を 有 し て い れ ば 、IC T 機 器 が 公 立 図 書 館 外 に あ る か ど う か 、 ま たIC T 機 器 が 公 立 図 書 館 の 所 有 で あ る か どう か に 関 わ らず 、 図 書 館 資 料 に 当 た る と 考 え る 。

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4. 電 子 書 籍 の運 用

公 立 図 書 館 が電 子 書 籍 を運 用 す る際 の考 慮 事 項 について記 述 す る。

4.1. DRM(デジタル著 作 権 管 理 )の方 式

電 子 書 籍 を運 用 す るにあたり、電 子 書 籍 の著 作 権 の保 護 を行 うた め、DRM の 仕 組 み を 備 え る 必 要 が あ る 。 著 作 権 管 理 を 実 現 す る た め の 方 式 は 、 主 に 以 下 の よ う な も の が 考 え ら れ、 こ れ ら を 中 心 に 必 要 な 制 御 を 検 討 し 、 装 備 す る 必 要 が ある。1 3 図 3 公 立 図 書 館 における電 子 書 籍 の著 作 権 管 理 概 要 図 1 3 DR M の 仕 組 み を備 え た 国 内 の 電 子 書 籍 サ ー ビ ス とし て は 、 紀 伊 国 屋 書 店 の 提 供 す る 電 子 書 籍 サ ー ビ ス 「N et L ib a ra ry」 、 大 日 本 印 刷 株 式 会 社 ・ C HI グ ル ー プの 提 供 す る ハ イ ブリ ッ ド型 電 子 図 書 館 プ ラ ッ ト フ ォ ー ム 、 日 本 ユ ニ シ ス 株 式 会 社 の 提 供 す る 電 子 図 書 館 サ ー ビ ス 「LIB E ai d 」 等 が あ る 。 (2 01 1 年 3 月 3 1 日 時 点 ) 会員登録・ログイン 公立図書館 (電子書籍管理システム) 貸出管理 利用者管理 ライセンス管理 市 民 等 の 利 用 者 ・貸出可能(購入)数 ・有効期限 ・利用許諾範囲 ・印刷可否 等 出 版 社 等 コ ン テ ン ツ ホ ル ダ ー ・貸出期間 ・貸出可能冊数 等 公衆送信許諾 (コンテンツ単位) ・許諾数 ・許諾期限 ・許諾範囲 ・印刷可否 等 利用実績の把握 貸出依頼 (貸出可能条件判断) ・利用者条件の合致 ・貸出可能(購入)数以下 ・有効期限内 ・貸出冊数上限以下 等 貸 出 貸出期間終了時自動 返却 等 閲 覧 ・SSL通信 ・ファイル暗号化 等 コンテ ンツ・ファイルの預託 システ ム制御 ・暗号化・認証 ・クライアント制御 ・セッション管理 等

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(1) 利 用 者 管 理 電 子 書 籍 に は 、 利 用 契 約 や 利 用 許 諾 に よ り 利 用 者 の 対 象 が 制 限 さ れ る 場 合 が考 えられ る。その た め、利 用 者 に 貸 出 をす る際 には、 冊 子 媒 体 の 資 料 と 同 様 に 各 公 立 図 書 館 の 規 約 等 で 定 義 し て い る 資 格 を 有 し た1 4利 用 者 の 本 人 確 認 を 行 い 、 利 用 資 格 を 満 た し た 利 用 者 に 電 子 書 籍 を 閲 覧 可 能 と す る よ う な 仕 組 みが必 要 である。 本 人 確 認 を 行 っ た 際 の 利 用 者 情 報 は 厳 格 に 管 理 す る 必 要 が あ る が 、 個 人 情 報 保 護 の 観 点 か ら 、 利 用 者 情 報 を 管 理 す る 際 に は 、 個 人 を 特 定 す る 情 報 (氏 名 や住 所 等 )は 、極 力 含 まない ように管 理 するこ と望 ましい 。個 人 を特 定 す る 情 報 を 管 理 す る 場 合 に は 、 自 治 体 等 の 条 例 に 準 拠 し た 上 で 、 利 用 者 か ら の 開 示 請 求 や訂 正 請 求 に 、 柔 軟 に 対 応 でき るよう な 仕 組 みが 必 要 である 。 ま た 、 電 子 書 籍 を 扱 う 場 合 、 利 用 契 約 や 利 用 許 諾 に よ る 制 限 を よ り 厳 密 に 取 り 扱 う 機 会 が多 いと 考 えられ る。利 用 者 属 性 は年 月 の経 過 とともに変 化 す る ため、 常 に 最 新 の 情 報 に 更 新 でき る よ う な 仕 組 みが 必 要 で あ る 。 さ らに 、 利 用 者 の 貸 出 履 歴 は 個 人 情 報 の 機 微 情 報 に あ た る 思 想 信 条 を 含 む た め 、 公 立 図 書 館 で 保 持 しないことが 望 ましい 。 (2) ラ イ セ ン ス 管 理 電 子 書 籍 の 利 用 契 約 や 利 用 許 諾 の 内 容 に は 、 電 子 書 籍 の 同 時 閲 覧 及 び 同 時 貸 出 の可 能 な冊 数 や、閲 覧 及 び 貸 出 の 期 限 が含 まれると想 定 さ れるため、 それらを 制 御 す る 必 要 がある。 また 、 運 用 等 の 人 手 が 介 す る方 法 で制 御 をす る 場 合 、 操 作 ミ ス 、 勘 違 い 、 運 用 負 荷 増 大 等 の リ ス ク が あ る た め 、 可 能 な 限 り 自 動 的 に制 御 されることが 必 要 である。 また 、それ 以 外 の 利 用 契 約 や 利 用 許 諾 の 内 容 も、 可 能 な限 り 自 動 的 に制 御 されることが望 ましい 。 (3) 貸 出 管 理 著 作 権 保 護 及 び 適 正 な 閲 覧 、 貸 出 を 担 保 す る た め 、 利 用 者 の 閲 覧 及 び 貸 出 に 関 し て も 制 限 を 設 け る 必 要 が あ る 。 主 に 、 以 下 の よ う な 制 限 を 、 利 用 者 の 種 別 毎 、 電 子 書 籍 毎 に 設 定 で き る よ う な 仕 組 み が 備 わ っ て い る こ と が 望 ま し い。  利 用 者 毎 の 最 大 貸 出 冊 数  利 用 者 毎 の 貸 出 期 間  利 用 者 毎 の 最 大 予 約 冊 数  電 子 書 籍 毎 の 文 字 コピ ー制 限  電 子 書 籍 毎 の 全 文 検 索 可 否  電 子 書 籍 毎 の 印 刷 可 否 1 4 各 公 立 図 書 館 の 利 用 要 件( 自 治 体 内 在 住 、 在 勤 、 在 学 、 あ る い は 近 隣 市 在 住 等 ) を 満 た す こ と を い う 。

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1 貸 出 管 理 の例 制 限 項 目 鎌 倉 電 子 書 籍 プ ロ ジ ェ ク ト 千 代 田 区 立 図 書 館 ( ※ 参 考 情 報 ) 利 用 者毎の 最 大 貸 出 冊 数 2 冊 5 冊 利 用 者毎の 貸 出 期 間 1 日 2 週 間 利 用 者毎の 最 大 予 約 冊 数 1 冊 - 電 子 書 籍 毎 の 文 字 コ ピ ー 制 限 制 限 有 制 限 有 電 子 書 籍 毎 の 全 文 検 索 可 否 設 定 有 設 定 有 電 子 書 籍 毎 の 印 刷 可 否 設 定 有 設 定 有 (4) シ ス テ ム 制 御 電 子 書 籍 の 電 子 フ ァ イ ル は 、 複 製 が 容 易 で そ の 複 製 が 広 範 囲 に 配 布 さ れ る リ ス ク が あ る こ と か ら 、 複 製 等 の 不 正 行 為 を 防 止 す る 仕 組 み が な け れ ば な ら な い 。 防 止 の 方 式 は 「 電 子 フ ァ イ ル 自 体 の 暗 号 化 を 行 う 」 、 「 電 子 フ ァ イ ル は 、 閲 覧 後 に 閲 覧 端 末 に 残 ら な い よ う 制 御 を 行 う 」 、 「 ス ク リ ー ン コ ピ ー(プ リ ント スク リ ー ン と も い う)の 制 限 を 行 う」 等 、複 数 の 対 策 を 組 み 合 わ せ て不 正 行 為 防 止 の ために十 分 な対 策 と な るよう、検 討 す る必 要 が ある。 ま た 、 電 子 フ ァ イ ル へ の 制 御 だ け で な く 、 ネ ッ ト ワ ー ク 通 信 レ ベ ル で の 制 御 も 、 あ わ せ て 検 討 す る 必 要 が あ る 。 具 体 的 な ネ ッ ト ワ ー ク 通 信 レ ベ ル の 制 御 に は 、 以 下 のようなものがある。  保 管 媒 体(コン ピ ュータ ー ・サー バー 等 )への通 信 ア クセ ス 制 御 (フ ァイア ウォール)  通 信 の 暗 号 化(SSL(Secure Socket Layer)通 信 )

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4.2. ICT 機 器 の利 用 形 態

ICT 機 器 の利 用 形 態 であるインハウス型 とクラウド型 の特 徴 を、以 下 に記 述 す る 。ICT 機 器 の利 用 形 態 を決 定 する際 には、双 方 の特 徴 を把 握 した うえ、公 立 図 書 館 が 電 子 書 籍 サー ビスを実 現 す る上 で 必 要 な利 用 形 態 を検 討 す る必 要 が ある。また、ICT 機 器 の利 用 形 態 により、管 理 責 任 に違 いが出 てくるので留 意 す る必 要 がある。 な お 、 利 用 形 態 に 係 ら ず 、 電 子 書 籍 の 保 管 媒 体 ( サ ー バ ー 等 ) の 物 理 破 損 や 盗 難 の リ ス ク を 最 小 限 に す る た め 、 安 全 で 堅 牢 な 保 管 場 所 に 保 管 す る 必 要 が ある。具 体 的 には、以 下 のような装 備 があること が望 ましい。  あら ゆる 自 然 災 害 に 対 応 でき る 堅 牢 な 建 物 内 に あ ること  盗 難 防 止 の た め、 誰 で も 無 条 件 で 入 室 で きな いよ う、 入 退 出 管 理 が 徹 底 さ れて いる こ と  問 題 発 生 時 に 速 や かに 対 応 でき るよう 、 入 退 室 の 時 間 制 限 がな いこと  電 源 や 空 調 等 の 長 期 保 管 す る のに 十 分 な 設 備 が 備 わっ て いる こと  多 人 数 の 同 時 ア ク セ ス や 情 報 の 読 み 出 し に 耐 え 切 れ る よ う な 保 管 媒 体 で あ る こ と  情 報 への 不 正 アク セ スの 対 策 、 改 ざ ん 防 止 、ウ ィ ル ス対 策 のよ う な 、一 般 的 な情 報 セキ ュ リティの対 策 がされていること (1) 2 つ の 利 用 形 態 の 違 い 以 下 に、イ ンハウス型 と クラウド型 の特 徴 を記 述 す る。 【イ ンハウス型 】  自 由 度 が 高 く 、 公 立 図 書 館 毎 の 要 件 に 沿 った 機 能 を 装 備 す るこ とが でき る  公 立 図 書 館 の 既 存 シ ス テムと の 連 携 が、 比 較 的 容 易 であ る  導 入 後 も、 公 立 図 書 館 や 委 託 業 者 による 運 用 が 必 要 で ある  場 所 ・ 設 備( 電 源 ・ 空 調 等 ) の 確 保 、 機 器 の 調 達 、 テ ス ト 、 デ ー タ 登 録 / 移 行 が 必 要 で あ り 、 導 入 ま で に あ る 程 度 の 期 間 を 必 要 と す る 【ク ラ ウ ド 型 】  利 用 料 に コ ン ピ ュ ー タ ー ・ サ ー バ ー の 運 用 保 守 費 用 が 含 ま れ て い る 場 合 が 多 く 、 ソ フ ト ウ ェ ア の バ ー ジ ョ ン ア ッ プ や セ キ ュ リ テ ィ パ ッ チ の 適 用 を 、 一 括 し て 実 施 で き る た め 作 業 量 が 軽 減 さ れ 、そ の 分 コ ス ト が 割 安 に な る こ と が 多 い  委 託 業 者 が IC T 機 器 (コンピ ュータ ー・サーバー 等 )を統 括 的 に管 理 して いる た め 、 公 立 図 書 館 に 設 置 さ れ て い る 場 合 に 比 べ て 、 セ キ ュ リ テ ィ が 堅 牢 な 場 合 が 多 い  す で に 提 供 さ れ て い る サ ー ビ ス( 機 能 ) を 利 用 す る た め 、 初 期 デ ー タ 登 録 / 移 行 だ け で 利 用 を 開 始 す る こ と が で き る  共 通 の 機 能 を 複 数 の 図 書 館 で 利 用 す る こ と に な る た め、 独 自 の 要 求 へ の 対 応 が 難 し く 、そ の た め 既 存 シ ス テ ム と の 連 携 す る 際 に も 、 既 存 シ ス テ ム 側 の 改 修 が 必 要 に な る こ と が 多 い

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2 インハウス型 とクラウド型 の比 較 比 較 項 目 イン ハ ウ ス 型 ク ラ ウ ド 型 説 明 コ ン ピ ュ ー タ ー ・ サ ー バ ー の 運 用 保 守 作 業 と セ キ ュ リ テ ィ △ ○ ク ラ ウ ド 型 で あ れ ば 、 基 本 ソ フ ト の 定 期 的 な セ キ ュ リ テ ィ 脆 弱 性 対 応 等 の 運 用 保 守 作 業 を 、 一 括 し て 委 託 業 者 側 で 実 施 し 、 図 書 館 員 が 特 に 運 用 保 守 作 業 を 意 識 す る 必 要 は な い 。 利 用 開 始 時 期 △ ○ 電 子 書 籍 サ ー ビ ス を 実 施 す る こ と を 決 定 し た 場 合 、 イ ン ハ ウ ス 型 に 比 べ て ク ラ ウ ド 型 の 方 が 短 期 間 で 利 用 を 開 始 す る こ と で き る 場 合 が 多 い 。 独 自 機 能 拡 張 ク ラ ウ ド 型 の 場 合 、U R L を 既 存 の 図 書 館 の も の に 統 合 し た い 等 と い っ た 独 自 の 要 求 に 、 対 応 で き な い 場 合 が 多 い 。 既 存 シ ス テ ム 連 携 ○ △ ク ラ ウ ド 型 の 場 合 、 既 存 シ ス テ ム の 利 用 者 認 証 機 能 を 共 通 で 使 用 し た い 等 の 場 合 に も 、 既 存 シ ス テ ム 側 の 改 修 が 必 要 に な る こ と が 多 い 。 コ ス ト △ ○ 「 運 用 作 業 」 の 効 果 に よ り 、 ク ラ ウ ド 型 の 方 が 低 コ ス ト で あ る 場 合 が 多 い 。 (2) 管 理 責 任 の 違 い ICT 機 器 の 利 用 形 態 と電 子 書 籍 の 契 約 形 態 に より 、公 立 図 書 館 と委 託 業 者 の 管 理 責 任 が 異 な る 可 能 性 が あ る 。 例 え ば 、 電 子 書 籍 を 所 有 す る 場 合 で ICT 機 器 の利 用 形 態 がインハウス型 もしくはクラウド型 の場 合 、権 利 者 との利 用 契 約 や 利 用 許 諾 の 権 利 処 理 や 電 子 書 籍 の 電 子 フ ァ イ ル は 公 立 図 書 館 が 責 任 を 持 っ て 管 理 す る 必 要 が あ る 。 電 子 書 籍 を 利 用 す る 場 合 で イ ン ハ ウ ス 型 の 場 合 は 、 権 利 処 理 はサー ビ ス 提 供 者 が 管 理 し て い る と 考 え られ るが、 電 子 フ ァ イ ル は 公 立 図 書 館 内 で 管 理 す る こ と に な る た め 、 公 立 図 書 館 は 利 用 中 の 電 子 フ ァ イ ル の 保 管 や 、 契 約 期 間 終 了 後 の 電 子 フ ァ イ ル の 削 除 等 の 管 理 を 行 う 必 要 が あ る と 考 え ら れ る 。 電 子 書 籍 を 利 用 す る 場 合 で ク ラ ウ ド 型 の 場 合 、 権 利 処 理 や 電 子 フ ァ イ ル の保 管 は サー ビ ス 提 供 者 が 管 理 し て いる と 考 えられ る ため 、 公 立 図 書 館 は サ ー ビ ス 提 供 者 と の 利 用 契 約 に 従 い 電 子 書 籍 を 利 用 す る 必 要 が あ る 。 ま た 、 貸 出 に 係 る 利 用 者 情 報(利 用 履 歴 等 を含 む)の管 理 は、利 用 形 態 にかかわらず公 立 図 書 館 が責 任 を持 って 行 う必 要 がある。 適 切 な 管 理 が さ れ な かっ た こ と によ る 電 子 書 籍(電 子 書 籍 の電 子 ファイル)や 貸 出 に 係 る 利 用 者 情 報( 貸 出 履 歴 等 ) の 情 報 の 流 出 は 、 権 利 者 や 利 用 者 に 多 大 な 迷 惑 と 損 害 を 与 え る リ ス ク が あ る こ と を 意 識 し 、 そ れ ら の 情 報 を 適 切 に 管 理 す ることが必 要 であ る。

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4.3. 館 内 利 用 ・館 外 利 用

公 立 図 書 館 が電 子 書 籍 を 提 供 す るサー ビ ス を 行 う にあたり 、 利 用 者 情 報 を管 理 す る と と も に 、 閲 覧 及 び 貸 出 の 規 則 を 策 定 し 、 規 則 に 則 っ た 閲 覧 及 び 貸 出 を 行 う 仕 組 み が 必 要 で あ る 。 冊 子 媒 体 の 場 合 、 公 立 図 書 館 内 で 書 籍 を 閲 覧 す る 場 合 と 、 貸 出 を し た 上 で 自 宅 等 の 公 立 図 書 館 以 外 の 場 所 で 閲 覧 す る場 合 が あ る 。 電 子 書 籍 の 場 合 も 同 様 で あ り 、 貸 出 の 場 合 は も ち ろ ん の こ と 、 公 立 図 書 館 内 利 用 の場 合 でも利 用 契 約 や利 用 許 諾 に則 っ た著 作 権 管 理 が必 要 で ある。

4.4. 相 互 貸 借

本 ガ イ ド ラ イ ン で は 相 互 貸 借 に つ い て は 対 象 外 と し て い る た め 、 詳 細 は 記 述 し な い が 、 権 利 保 護 の 対 象 で な い パ ブ リ ッ ク ド メイ ン で あ れば 相 互 利 用 が可 能 で あ る 。 し か し 、 商 業 出 版 物 等 の 権 利 保 護 の 対 象 の も の は 利 用 契 約 や 利 用 許 諾 の 内 容 に依 ることになると 考 えられる。 電 子 書 籍 の 場 合 の 相 互 貸 借 の 仕 組 み や 範 囲 等 、 今 後 の 検 討 が 必 要 で あ る。

4.5. 利 用 端 末

電 子 書 籍 を 閲 覧 す る 端 末 は 、 利 用 者 毎 に 異 なる 利 用 方 法 、 利 用 局 面 を 考 慮 し 、 パ ソ コ ン(オ ペレーテ ィングシ ステム 、ブラウ ザのバリエーション を含 む)、タブレ ッ ト 、 携 帯 電 話 、 ス マー ト フ ォン 等 、 幅 広 い 利 用 端 末 に 対 応 し て いる こ とが 求 め ら れる。1 5 イ ン ハ ウ ス 型 で 公 立 図 書 館 が 電 子 書 籍 の 閲 覧 ・ 貸 出 の 仕 組 み を 構 築 す る 場 合 、 優 先 順 位 を 持 っ た 上 で 幅 広 い 利 用 端 末 に 対 応 す る こ と が 必 要 で あ る 。 ま た 、 ク ラ ウ ド 型 で 委 託 業 者 が 提 供 す る サ ー ビ ス を 利 用 す る 場 合 、 そ の サ ー ビ ス の 対 応 端 末 を 確 認 し 、 公 立 図 書 館 が 利 用 者 へ 提 供 す る サー ビ ス と し て 不 足 が な い こ とを確 認 す る必 要 がある。 た だ し 、 利 用 契 約 や 利 用 許 諾 の 中 で 、 電 子 書 籍 の 利 用 端 末 の 制 限 が 設 け ら れ て い る 場 合 は 、 そ の 利 用 契 約 ・ 利 用 許 諾 に 則 っ た 扱 い を す る 必 要 が あ る 。 ま た、利 用 端 末 自 体 にも利 用 制 限 がある場 合 が あるため注 意 す る必 要 がある。 ま た 、 電 子 書 籍 の ビ ュ ー ア 等 、 利 用 者 自 ら が 導 入 す る 必 要 の あ る ソ フ ト ウ ェ ア 等 は 、 情 報 技 術 に習 熟 し てい ない 利 用 者 でも 簡 単 に 行 う こ とが でき るよ うな 仕 組 み と す る こ と が 望 ま し い 。1 6ま た 、 電 子 書 籍 の ビ ュ ー ア の 操 作 性 、 使 用 性 も 重 要 であり、使 いやす さ、見 易 さを向 上 す るように努 めることが望 ましい 。1 7 1 5 鎌 倉 電 子 書 籍 プ ロ ジ ェ ク ト 実 証 実 験 の 結 果 、 モ ニ タ ー の 約 58 %が P C 以 外 の 端 末 へ の 対 応 や 対 応 ブ ラ ウ ザ の 拡 張 を 改 善 点 と し て 回 答 し て い る 。 1 6 鎌 倉 電 子 書 籍 プ ロ ジ ェ ク ト 実 証 実 験 の 結 果 、 モ ニ タ ー の 約 17 %が ビ ュ ー アの イ ン ス ト ー ル で 問 題 が 発 生 し た と 回 答 し て い る 。 1 7 鎌 倉 電 子 書 籍 プ ロ ジ ェ ク ト 実 証 実 験 の 結 果 、 モ ニ タ ー の 約 3 8%が ビ ュ ー アの 使 い や す さ、 見 易 さ の 向 上 を 改 善 点 と し て 回 答 し て い る 。

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4.6. バックアップと復 旧

電 子 書 籍 は 、 万 が 一 の 保 管 媒 体(コン ピューター・サーバー等 )の破 損 や故 障 等 の ト ラ ブ ル に 備 え 、 十 分 な バ ッ ク ア ッ プ 計 画 が策 定 さ れ 、 計 画 の 通 り バ ッ ク ア ッ プ が 実 施 さ れ る 必 要 が あ る 。 万 が 一 、 保 管 媒 体 の 破 損 や 故 障 が 発 生 し た 場 合 は 復 旧 を 行 う こ と と な る が 、 そ の 際 に も 著 作 権 保 護 や 複 製 防 止 対 策 は 継 続 し て 行 われなければならない 。

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5. 電 子 書 籍 活 用 後 の評 価

公 立 図 書 館 の 図 書 館 員 は 、 公 立 図 書 館 の サ ー ビ ス 向 上 の た め 、 定 期 的 に 利 用 状 況( 利 用 者 数 、 利 用 頻 度 、 需 要 の あ る ジ ャ ン ル ) の 統 計 を 取 得 ・ 分 析 し 、 公 立 図 書 館 運 営 に お け る サ ー ビ ス の 提 供 内 容 や 収 集 す る 電 子 書 籍 等 、 案 内 内 容 等 に 反 映 す る 必 要 が あ る 。 ま た 、 電 子 書 籍 サ ー ビ ス の 効 果 を 自 治 体 や 市 民 へ 説 明 す るにあたり、費 用 対 効 果 の評 価 があること が望 ましい。 取 得 す る 統 計 情 報 は 、 貸 出 冊 数 や 貸 出 人 数 だ け で な く 、 電 子 書 籍 特 有 の 情 報(閲 覧 時 間 や 貸 出 期 間 等 )を 取 得 ・ 分 析 し、さら なる サービ ス向 上 に努 め るこ と が望 ましい。

5.1. 利 用 状 況 の評 価

利 用 状 況 の 評 価 指 標 と し て は 、 以 下 の 項 目 が 考 え ら れ る 。 こ れ 以 外 に も 、 各 公 立 図 書 館 の 状 況 を踏 まえ た評 価 指 標 の 評 価 が必 要 である 。 また 、こ れらの数 値 化 さ れた統 計 以 外 に も、利 用 者 アンケー トや 利 用 者 の 声 等 による 要 望 の汲 み 取 りも必 要 である。 な お 、 利 用 状 況 の 統 計 を 取 得 す る 際 に は 、 特 定 個 人 の 読 書 傾 向 が 判 明 し な いよう十 分 注 意 す る必 要 がある。  総 利 用 者(ア クセ ス )数  利 用 者 毎 の 利 用(ア クセ ス )数  利 用 者 毎 の 閲 覧 ・ 貸 出 回 数  利 用 者 毎 の 閲 覧 ・ 貸 出 冊 数  コンテ ンツ 毎 の 閲 覧 ・ 貸 出 回 数  登 録 コンテ ンツ 数  人 気 コンテ ンツ・ 人 気 ジ ャ ンル  利 用 者 属 性(年 代 、性 別 、居 住 地 域 等 )毎 の閲 覧 ・貸 出 回 数  利 用 者 属 性(年 代 、性 別 、居 住 地 域 等 )毎 の人 気 コンテ ンツ・ 人 気 ジ ャン ル  1 回 あた りの閲 覧 時 間  1 回 あた りの貸 出 期 間  1 回 あた りの貸 出 冊 数

5.2. 費 用 対 効 果 の評 価

費 用 対 効 果 の 評 価 指 標 と し て は 、 以 下 の 費 用 ・ 利 用 料 の 項 目 と 、 利 用 状 況 の 評 価 の 結 果 か ら 分 析 す る こ と 望 ま し い 。 こ れ 以 外 に も 、 各 公 立 図 書 館 の 状 況 を踏 まえた評 価 指 標 の 評 価 が必 要 である。  コンテ ンツ 毎 の 購 入 費 用 ・利 用 料  IC T 機 器 等 の初 期 導 入 費 用 ・ 利 用 料  IC T 機 器 等 の運 用 費 用

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6. 公 立 図 書 館 の利 用 環 境 の整 備

6.1. デジタルアーカイブ化 の背 景

近 年 、 公 的 機 関 や 民 間 機 関 を 問 わ ず 、 デ ジ タ ル ア ー カ イ ブ へ の 取 組 が 拡 大 し つ つ あ り 、 図 書 館 、 公 文 書 館 、 博 物 館 、 美 術 館 等 で も デ ジ タ ル 化 が 進 み つ つ あ る 。 一 方 、 商 業 ベ ー ス を 中 心 と し た 電 子 書 籍 サ ー ビ ス の 普 及 が 始 ま り つ つ あ る 。 背 景 に は 、 イ ン タ ー ネ ッ ト サ ー ビ ス の 一 般 化 、 ス マ ー ト フ ォ ン に 代 表 さ れ る モ バ イ ル 端 末 の 進 化 が ある 。こ れ ら 電 子 媒 体 の 資 料 の 利 用 拡 大 は 、 公 立 図 書 館 の 利 用 者 に も 影 響 す る こ と が 想 定 さ れ 、 ハ イ ブ リ ッ ト 図 書 館 と し て 、 電 子 媒 体 の 資 料 と冊 子 資 料 を 融 合 した 新 しいサー ビスが公 立 図 書 館 に求 められてい る。

6.2. 公 立 図 書 館 における背 景

現 在 の 公 立 図 書 館 で は 、 イ ン タ ー ネ ッ ト に よ る 情 報 提 供 を 背 景 に 、 よ り 的 確 な 情 報 を 求 め る 住 民 に 対 し て の サ ー ビ ス を 提 供 し つ つ あ る 。 地 域 の 課 題 に 対 し て 良 質 な情 報 を提 供 し、 解 決 を 支 援 す る ための 課 題 解 決 サー ビス は、 その典 型 的 な も の で 、 実 例 と し て ビ ジ ネ ス 支 援 サ ー ビ ス 、 生 活 支 援 サ ー ビ ス 等 が 公 立 図 書 館 で 広 く 実 施 さ れ る よ う に な っ た 。 ま た 、 こ れ ら の サ ー ビ ス を 実 施 す る た め に 、 公 立 図 書 館 は レ フ ァ レ ン ス ・ サ ー ビ ス の 充 実 や 地 域 資 料 の 収 集 ・ 提 供 を 積 極 的 に 行 う こ と が 必 要 と な っ て い る 。 ま た 、 国 立 国 会 図 書 館 が 大 規 模 な デ ジ タ ル ア ー カ イ ブ を 構 築 し 、 さ らに 総 務 省 を 通 し て MLA 連 携1 8に よるデ ジ タ ルアー カ イ ブ の 相 互 活 用 が 検 討 さ れ て い る 。 特 に 公 立 図 書 館 で は 、 住 民 の 窓 口 と し て 、 こ れ ら の デ ジタルアー カイ ブ を利 用 者 に的 確 に提 供 す る責 務 がある。

6.3. 電 子 書 籍 導 入 の必 要 性

電 子 書 籍 の進 展 は 、ボ ー ンデ ジタル 資 料 の誕 生 を 促 進 す る と 考 え られ ており 、 冊 子 媒 体 で す べ て の 情 報 を 提 供 す る こ と が 難 し く な っ て い る 。 そ の た め 、 公 立 図 書 館 が これらの電 子 媒 体 資 料 を 利 用 者 に提 供 す る場 合 は 、電 子 書 籍 の提 供 シ ス テ ム の 構 築 を 避 け る こ と が で き な い 。 ま た 、 電 子 書 籍 は 過 去 の 書 籍 の 復 刊 を 促 進 す る こ と が 想 定 さ れ 、 公 立 図 書 館 と し て は 、 自 館 の 所 蔵 資 料 と 照 ら し 合 わ せ、これらの資 料 も的 確 に整 備 していく必 要 があ る。 さ ら に 電 子 書 籍 は 、 商 業 ベ ー ス の 提 供 に 加 え て 、 地 域 資 料 や 図 書 館 所 蔵 の 固 有 資 料 の 提 供 が 、 大 き な 課 題 と な っ て く る と 考 え ら れ る 。 公 立 図 書 館 は 、 こ れ らの資 料 を適 時 電 子 書 籍 や他 の電 子 媒 体 と し て作 成 し、利 用 者 に提 供 す ること に 努 め てい か なけ ればな ら な い 。 さらに 、 電 子 書 籍 に 代 表 さ れるデ ジタ ル アー カ イ ブ の導 入 は 、公 立 図 書 館 が今 後 、 地 域 住 民 が 国 内 外 のデ ジタルアー カ イ ブ を利 用 す る 際 の ポ ー タ ル と し て 役 割 を 持 ち 、 地 域 の 中 で 信 頼 さ れ る 情 報 セ ン タ ー と し ての役 割 を担 うこ とに繋 がっていくであろう。 1 8 博 物 館( Mu seu m) ・ 図 書 館 ( L ib r a ry) ・ 公 文 書 館 ( A r ch iv e s) の 連 携 。

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6.4. 公 立 図 書 館 と国 立 国 会 図 書 館 等 との連 携 の推 進

国 立 国 会 図 書 館(NDL)では現 在 、1968 年 までの図 書 等 のデジタル化 計 画 を 推 進 中 である。この 他 に も、「近 代 デ ジタルライ ブ ラリー 」や「イ ンター ネッ ト資 料 収 集 保 存 事 業(WARP)」や「デジタルアーカイブポータル(PORTA)」等 、デジタルアー カ イ ブ に 係 る 様 々 な 取 組 を 進 め て い る と こ ろ で あ る 。 ま た 、 最 近 で は 公 立 図 書 館 以 外 にも 、 公 文 書 館 や 博 物 館 、 歴 史 資 料 館 等 といっ た公 的 機 関 も 、そ れぞ れデ ジタルアー カ イブ に関 する取 組 を進 めている こ れ ら 他 の 機 関 等 が 構 築 を 進 め て い る デ ジ タ ル ア ー カ イ ブ と 、 公 立 図 書 館 の 電 子 化 シ ス テ ム と を 連 携 さ せ 、 公 立 図 書 館 利 用 者 や 一 般 ユ ー ザ ー が 、 他 の 機 関 の 電 子 書 籍 等 を 閲 覧 ・ 利 用 す る こ と が で き る よ う な 仕 組 み(相 互 運 用 性 の 確 保)が 構 築 され る こ とが 望 ましい 。公 立 図 書 館 は 、他 の 機 関 に お け る デ ジ タル ア ー カ イ ブ 化 の 動 き も注 視 しつつ 、 この 仕 組 みの 構 築 に 必 要 な 共 通 仕 様 の 確 保 に 係 る 調 査 の 実 施 や 、 他 機 関 と の 連 携 ・ 協 力 等 の 取 組 を 積 極 的 に 推 進 す る よ う 努 めるものとす る1 9。

6.5. 図 書 館 員 の役 割

公 立 図 書 館 の 職 員 は 、 従 来 の冊 子 資 料 に関 す る知 識 に加 え、 電 子 書 籍 に代 表 さ れ る 電 子 媒 体 資 料 に つ い て 常 時 関 心 を 示 し 、 そ の 知 識 の 習 得 に 努 め な け れ ば なら な い 。 特 に 商 業 ベ ー スの 電 子 書 籍 導 入 に 関 し ては 、 技 術 的 な仕 組 み や 利 用 制 限 についての 知 識 が必 要 と なる。ま た、 地 域 資 料 の電 子 書 籍 化 について は、 著 作 権 やデ ジ タル 化 の 技 術 的 知 識 が 必 要 とな る 。さ らに 他 の 公 立 図 書 館 の 電 子 化 の 取 組 に つ い て も 研 究 ・ 分 析 し 、 自 館 の サ ー ビ ス に 反 映 し て い く 努 力 が 必 要 である。 こ の こ と は 公 立 図 書 館 の 利 用 者 が 抱 え て いる課 題 を 支 援 す る た め に、 電 子 書 籍 を 積 極 的 に 活 用 し 、 必 要 に 応 じ て 利 用 を 支 援 し て い く こ と の 最 初 の ス テ ッ プ と なる。 ま た 、 他 の 公 立 図 書 館 に お け る 電 子 化 の 取 組(下 記 参 照 )等 も研 究 ・分 析 し、 新 た な 先 進 的 取 り 組 みへ の 挑 戦 や 、 一 層 の 業 務 改 善 等 に つ な げ ていく よ う 努 め る。 1 9 デ ジ タル アー カ イ ブ 間 の 相 互 連 携 技 術 に つ い て は 、 こ れ ま で 政 府 も様 々 な 実 証 実 験 等 を 実 施 す る こ と に よ り 支 援 し て き た 。 総 務 省 「 ユ ビ キ タ ス 特 区 事 業 」( 平 成 2 1 年 度 補 正 予 算 ) の 採 択 案 件 の 一 つ 、 「 ユ ビ キ タ ス ・ ラ イ ブ ラ リ ・ プ ラ ッ ト フ ォ ー ム の 構 築 ・ 検 証 」( 委 託 先 : 株 式 会 社 マ ウ ス ) で は 、 地 域 の 公 立 図 書 館 に お い て ネ ッ ト ワ ー ク 技 術 ・ セ キ ュ リ テ ィ 技 術 等 を 活 用 し 、 国 立 国 会 図 書 館( N DL) の デ ジタ ル アー カ イ ブの デ ー タを 、 著 作 権 を 保 護 し つ つ、 ネ ット ワ ー クを 通 じて 閲 覧 で き る サ ー ビ ス の 実 証 ・ 開 発 を 行 っ た 。 ま た 、 同 「 ハ イ ブ リ ッ ド 型 デ ジ タ ル 出 版 流 通 の 基 盤 技 術 開 発 」( 委 託 先 : 株 式 会 社 イ ン フォ シテ ィ ) で は 、 国 立 国 会 図 書 館 ( N DL) の 蔵 書 を 電 子 化 して 利 用 者 の 認 証 と 閲 覧 期 間 の 制 限 を 施 し た SD カ ー ドを 使 い 、 オ ン ラ イ ン 貸 出 サ ー ビ ス の 可 能 性 を実 験 し た 。ht t p : / /w w w. i nf o cit y. c o. j p /d et a i l. ht ml? i d = 29 8 8

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<他 の主 な公 立 図 書 館 における電 子 化 の取 組 >(2011 年 3 月 末 時 点 )  秋 田 県 立 図 書 館 秋 田 県 立 図 書 館 で は 、 地 域 資 料 の デ ジ タ ル ラ イ ブ ラ リ ー 、 レ フ ァ レ ン ス デ ー タ ベ ー ス シ ス テ ム 等 、 様 々 な デ ジ タ ル コ ン テ ン ツ ・ サ ー ビ ス を 行 っ て いる 。 ホ ー ム ペ ー ジ : http:// www.a pl.pref.akita .jp/  千 代 田 区 立 図 書 館 千 代 田 区 立 図 書 館 で は 、2007 年 11 月 から イン ターネットを活 用 し た 日 本 初 の イ ン タ ー ネ ッ ト を 使 用 し て 電 子 図 書 を 貸 出 返 却 が 可 能 な 国 内 サ ー ビ ス と し て の 千 代 田 Web 図 書 館 サー ビス を行 っ て いる 。

ホ ー ム ペ ー ジ : https:// weblibrary-chiyo da .co m/index .php  大 阪 府 堺 市 立 図 書 館 大 阪 府 堺 市 立 図 書 館 で は 、2 011 年 1 月 から インター ネットにつな がる パソコン か ら 、 図 書 館 所 蔵 の 電 子 書 籍(約 1 ,100 タ イトル)が利 用 で きる サー ビス を行 っ て いる 。 ホ ー ム ペ ー ジ : http:// www.lib-sa kai.jp/

6.6. 継 続 と保 存

電 子 書 籍 を 導 入 し た 場 合 は 、 そ の 利 用 の 継 続 性 に つ い て も 考 慮 し な け れ ば な ら な い 。 こ の こ と は 、 電 子 書 籍 の 資 料 と し て の 保 存 に 関 わ る こ と で あ る 。 電 子 媒 体 は、一 般 的 に冊 子 媒 体 資 料 と 比 較 す ると可 視 性 が低 い 。そのため、 自 館 で電 子 書 籍 を構 築 す るため には、メタデ ー タの的 確 な整 備 が必 要 となる。 ま た、デ ジタ ル デ ー タ の 保 存 は 、 保 存 媒 体 、 保 存 形 式 等 も 影 響 す る こ と か ら 、 長 期 的 な 観 点 に立 った作 成 ・保 存 計 画 が必 要 となる 。

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7. 参 考 文 献

 「公 共 図 書 館 の業 務 分 析 」(日 本 図 書 館 協 会 、2000 年 )  「 社 会 教 育 法 等 の 一 部 を 改 正 す る 法 律 等 の 施 行 に つ い て 」(20 文 科 生 第 167 号 付 、平 成 20 年 6 月 11 日 文 部 科 学 事 務 次 官 通 知 )  「出 版 物 電 子 化 の実 際 」(平 井 彰 司 、2010 年 )  「 地 域 の 情 報 ハ ブ と し て の 図 書 館 - 課 題 解 決 型 の 図 書 館 を 目 指 し て - 」 (図 書 館 をハブとしたネットワークの在 り方 に関 する研 究 会 、平 成 17 年 )  「 デ ジ タ ル ・ ネ ッ ト ワー ク社 会 に お け る 出 版 物 の 利 活 用 の 推 進 に 関 す る 懇 談 会 報 告 」(デ ジ タル ・ ネ ッ ト ワ ー ク 社 会 に お け る 出 版 物 の 利 活 用 の 推 進 に 関 す る懇 談 会 、2010 年 )  「 電 子 書 籍 の 流 通 ・ 利 用 ・ 保 存 に 関 す る 調 査 研 究 」( 国 立 国 会 図 書 館 、 2009 年 )  「「図 書 館 の設 置 及 び運 営 上 の望 ましい基 準 」についての報 告 案 」(これから の図 書 館 の在 り方 検 討 協 力 者 会 議 、2010 年 )

表   1  貸 出 管 理 の例   制 限 項 目 鎌 倉 電 子 書 籍 プ ロ ジ ェ ク ト  千 代 田 区 立 図 書 館( ※ 参 考 情 報 )   利 用 者 毎 の 最 大 貸 出 冊 数 2 冊 5 冊 利 用 者 毎 の 貸 出 期 間 1 日 2 週 間 利 用 者 毎 の 最 大 予 約 冊 数 1 冊 - 電 子 書 籍 毎 の 文 字 コ ピ ー 制 限 制 限 有 制 限 有 電 子 書 籍 毎 の 全 文 検 索 可 否 設 定 有 設 定 有 電 子 書 籍 毎 の
表   2  インハウス型 とクラウド型 の比 較 比 較 項 目 イン ハ ウ ス 型 ク ラ ウ ド型 説 明 コ ン ピ ュ ー タ ー ・ サ ー バ ー の 運 用 保 守 作 業 と セ キ ュ リ テ ィ  △  ○ ク ラ ウ ド 型 で あ れ ば 、 基 本 ソ フ ト の 定 期 的 な セ キュ リ テ ィ 脆 弱 性 対 応 等 の 運 用 保 守 作 業 を 、 一 括し て 委 託 業 者 側 で 実 施 し 、 図 書 館 員 が 特 に 運用 保 守 作 業 を 意 識 す

参照

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