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Academic year: 2021

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(1)

機械類の安全性

機械類の安全性

人を検出する保護設備の使用基準

人を検出する保護設備の使用基準

SAFETY OF MACHINERY –

Application of protective equipment to

detect the presence of persons

(2)

Sensing the Future

2

IEC TS 62046

IEC TS 62046

とは?

とは?

○ 産業機械の危険部から人を保護し,リスクを低減する目的のために,人を検出する 保護設備の選定,位置決め,検出区域の設定,および立上げのために必要な事項 を規定する。 TS [Technical Specification: 標準仕様書] 合意によって策定された規範文書の一つ。合意形成の範囲が 規格よりも狭いものとして導入されている。 対象内容がまだ技術開発中であるなどの理由により、国際規格 としての合意が今すぐは得られないが、将来的な可能性がある 場合に出版される。 日本工業標準調査会 Webより このTSが扱う保護設備の範囲は, ・ 電気的検知保護設備(ライトカーテン,レーザスキャナ) ・ 圧力検知マット,および圧力検知フロア

(3)

この

この

TS

TS

が扱う保護設備の種類

が扱う保護設備の種類

○ 4種類の保護設備

ESPE (Electro-Sensitive Protective Equipment)

(電気的検知保護設備)には次の2種類がある。

2. AOPDDR: 拡散反射形能動的光電保護装置

Active Optoelectronic Protective Device responsive to Diffuse Reflection

1. AOPD: 能動的光電保護装置

Active Optoelectronic Protective Device

4. 圧力検知マット,および圧力検知フロア

他に

3. PIPD: 受動的赤外線保護装置

(4)

Sensing the Future

4

- 機械の特性 - 環境の特性

保護設備の選定

保護設備の選定

○ リスク低減に必要な手段として保護設備,および(必要により)他の保護方策を 評価し選定する場合には,次の特性を考慮しなければならない。 - 保護設備の特性 - 人の特性 これらの特性は,機械,および保護設備が正しく使用される場合、および合理的 に予見可能な誤使用がなされる場合の両方に対して考慮することが望ましい。

(5)

機械の特性

機械の特性

○ 保護設備の選定に当たって考慮するべき機械の特性 c) 許容できない騒音レベル。 a) 材料,切粉や構成部品が,機械から飛び出る可能性。 b) 熱,その他の放射による傷害のリスク。 d) 保護設備の機能に悪影響を及ぼす運転環境。 e) 保護方策の効果に悪影響を及ぼす加工中の材料。

(6)

Sensing the Future

6

機械の特性

機械の特性

○ トリップ装置として保護設備を選定するときに考慮するべき機械の特性 機械の特性によっては,保護設備をトリップ装置としては使えないことがある。 - 機械の制御回路の応答特性(不明確または不十分)。 - 次の理由によりサイクル途中で機械を停止できない。 - ブレーキが不適切。 - 工程の性質: 停止によって新たな危険源が生じる。 - 駆動方式: 駆動系が1サイクル完了するまで停止できない。 - 蓄積エネルギ: 空圧リザーバ,液圧アキュムレータにおける圧力の蓄積。

(7)

環境の特性

環境の特性

○環境の影響による,保護設備の機能の阻害 保護設備の機能は,周囲温度,汚染,電磁妨害,放射線などの環境の影響によって阻害 されることがある。 保護設備の機能阻害に環境が影響する度合は,保護設備の検知方式によって異なること がある。 保護設備の選定過程において,予想される環境と保護設備の検知方式を注意深く評価す ることが望ましい。

(8)

Sensing the Future

8

特別な要求事項

特別な要求事項

○ 次の状況で用いる機械の保護設備には,追加の特別要求事項が必要となること がある。 - 屋外での使用。 - 爆発の可能性がある材料の使用,加工,または発生。 - 爆発,または燃焼を誘発する環境での使用。 - 特定の材料を生産,または用いるときに特別なリスクがある場合 - 鉱山坑での使用。

(9)

保護設備の使用目的

保護設備の使用目的

○ 次の目的に用いることができる。 - トリップ - 存在検知 - トリップ,および存在検知の複合

(10)

Sensing the Future

10

トリップ装置としての使用

トリップ装置としての使用

○ 検出面から危険源までの距離 トリップ装置として保護設備を用いる場合,人の部位が危険区域に到達する前 に確実に機械が停止状態、または安全状態になるように,トリップ装置の検出 区域は,機械の危険源から十分な距離をとって設定しなければならない。

(11)

トリップ装置としての使用

トリップ装置としての使用

○ 検出面から危険源までの距離

(12)

Sensing the Future

12

トリップ装置としての使用

トリップ装置としての使用

○ 検出面から危険源までの距離 距離が足りないと・・・ 距離を考慮すると・・・

STOP!

最小距離 停止前に危険源に到達!! 到達前に危険源は停止

(13)

トリップ装置としての使用

トリップ装置としての使用

○ 最小距離に制約がある場合 a. より高い検出能力、またはより速い応答時間をもつ保護設備の使用。 b. ブレーキの改良や速度,慣性の低減によって総合停止時間を削減。 c. トータルの応答時間(総合システム停止性能)を削減 ・ ハードワイヤによる接続 (フィールドバスなどに拠らない) ・ 応答時間のより短い機器を使用 ・ 介在する機器数の削減、など d. 検出されずに進入できる距離を減らす構成にする。 例: 床面レベルで検出するトリップ装置の検出面を床面 から高くして最初の一歩の踏み込み距離を減らす。 計算された最小距離が大き過ぎて実際には適用できないことがある。 このような場合は,解決策として次のことを考慮してもよい。

(14)

Sensing the Future

14

S = (K x T) + C

ISO 13855より

検出能力d = 14 mm K = 2,000 mm C = 8(d - 14) = 0 mm ライトカーテン S K×T 危険源 検出能力d = 25 mm K = 2,000 mm C = 8(d - 14) = 88 mm S K×T C 危険源 検出能力d = 45 mm K = 1,600 mm C = 8(d - 14) = 850 mm S K×T C 危険源

トリップ装置としての使用

トリップ装置としての使用

○ 最小距離の計算 S S = 最小距離 (mm) C = 追加距離 (mm) T = 総合システム停止性能 (s) K = 人、または人の部位の接近速度 (mm/s)

(15)

存在検知装置としての使用

存在検知装置としての使用

○検出区域内に存在する人,または人の部位を連続的に監視する 人,人の部位が検出区域内に存在する ときは, ⇒出力(OSSD)はオフ状態 人,人の部位が検出区域外に出た後も 保護設備がリセットされるまでは, ⇒出力(OSSD)はオフ状態を維持 保護設備は,機械が常に安全な状態を維持するように信号を送出する。

(16)

Sensing the Future

16

存在検知装置としての使用

存在検知装置としての使用

○ 保護設備を存在検知だけに用いる場合は,人が機械に接近する前に機械が危険でない 状態になるように,他の安全手段(例えば,インターロック付きガード)を保護設備に組み 合わせて用いなければならない。 ドアロックスイッチ ライトカーテン レーザスキャナ

(17)

トリップ及び存在検知の複合装置としての使用

トリップ及び存在検知の複合装置としての使用

○ 保護設備をトリップ,および存在検知の複合用途に用いる場合には,両方の要求 事項を適用する。

(18)

Sensing the Future

18

人の特性

人の特性

○ 保護設備を選定するときには,人の特性に関して考慮しなければならない。 - 人が接近する速度,および方向。 - 検出するべき身体部分 (例えば,指,手,脚,全身)。 - 機械に対する人の介在 (予見可能な誤使用を含む。)。 - オペレータによる機械の制御不能(特に手持ち機械、移動機械) ・ これらの要素は,保護設備の配置を決める要件にもなる。 ISO 12100-1 (JIS B 9700-1)の5.3 c)より 意図しない挙動、または合理的に予見可能な誤使用の例 - 機械を使用中に,機能不良,事故,または故障が生じたときの人の反射的な挙動 - 集中力の欠如,または不注意から生じる挙動 - 作業遂行中,“最小抵抗経路”をとった結果として生じる挙動 - 機械を稼働させ続けるというプレッシャーから生じる挙動 - 特定の人の挙動(例えば,子供,障害を持つ人)

(19)

人の特性

人の特性

○ 接近速度 2,000 mm/s: 通常の腕(上肢)の接近速度

S = (K x T) + C

S = 最小距離 (mm) K = 人、または人の部位の接近速度 (mm/s) T = 総合システム停止性能 (s) C = 追加距離 (mm) 接近速度: K 1,600 mm/s: 通常の歩行速度 職場内の移動に自転車を使っている場合は考慮が必要かも

(20)

Sensing the Future

20

最小距離が上式を使用して500mmを超える場合,次の式が使用される。

人の特性

人の特性

○ 追加距離

S = (K x T) + C

S = 最小距離 (mm) K = 人、または人の部位の接近速度 (mm/s) T = 総合システム停止性能 (s) C = 追加距離 (mm)

S = (2,000mm/s x T) + 88mm

例: d = 25mmの検出能力をもつライトカーテンの場合 追加距離: C C = 8 (d – 14) ただしCは0(ゼロ)未満としない d = 検出能力 (mm) この式は最小距離が500mm以下の全ての最小距離に適用される 最小距離は100mm未満であってはならない C = 8 (25 – 14) = 8 (11) = 88 (mm)

S = (1,600mm/s x T) + 88mm

この場合の最小距離は500mm未満であってはならない。 C

(21)

人の特性

人の特性

○ 保護設備を迂回される可能性 - 検出区域の上を越えて,下を潜って,または横を回って到達する。 人が存在検知装置の検出区域を(例えば,機械によじ登っ て)迂回することが予見される場合は,再起動インターロッ ク,または手動リセットなどの手段を用いることが望ましい。 - 検出区域を跳び越える。 - 床面にある検出区域をまたぐ。 - 反射面を用いてビームを偏向させ,検出区域をゆがめる。 - 体を曲げて検出区域の上から接近する。 - 保護設備の検知器の位置を移動させる。

(22)

Sensing the Future

22

保護設備の特性

保護設備の特性

○ このTSが扱う保護設備の種類(再確認) 2. AOPDDR: 拡散反射形能動的光電保護装置

Active Optoelectronic Protective Device

responsive to Diffuse Reflection

1, AOPD: 能動的光電保護装置

Active Optoelectronic Protective Device

4. 圧力検知マット,および圧力検知フロア

Pressure-sensitive mat and floor

3. PIPD: 受動的赤外線保護装置

(23)

AOPD

AOPD

(能動的光電保護装置)

(能動的光電保護装置)

○ AOPDの概略 一般名称: セーフティライトカーテン IEC 61496-1: Type 2 / 4 IEC 61496-2: Type 2 / 4 ISO 13849-1: PLc / PLe,カテゴリ2 / 4

AOPDの応答時間に注意

S = (K×T) + C

T = 総合システム停止性能 (s) = 機械の応答時間 + AOPDの応答時間 検出幅 検出能力 検出距離

(24)

Sensing the Future

24

検出幅のバリエーション ○ 各種のバリエーションの例

AOPD

AOPD

(能動的光電保護装置)

(能動的光電保護装置)

検出能力のバリエーション

(25)

AOPDDR

AOPDDR

(拡散反射形能動的光電保護装置)

(拡散反射形能動的光電保護装置)

○ AOPDDRの概略 計測区域 警告区域 検出区域 スキャニング角度 一般名称: セーフティレーザスキャナ IEC 61496-1: Type 3 IEC 61496-3: Type 3 ISO 13849-1: PLd,カテゴリ3 警告区域に侵入すると、警告を発生 (警告出力)

(26)

Sensing the Future

26

T R λ = 905 nm レーザスキャナは平面状にレーザビームを照射する

AOPDDR

AOPDDR

(拡散反射形能動的光電保護装置)

(拡散反射形能動的光電保護装置)

セーフティレーザスキャナの基本動作

(27)

T R 検出物 反射光

AOPDDR

AOPDDR

(拡散反射形能動的光電保護装置)

(拡散反射形能動的光電保護装置)

検出物の反射率が1.8%以上あれば検出可能 セーフティレーザスキャナの基本動作

(28)

Sensing the Future

28

AOPDDR

AOPDDR

(拡散反射形能動的光電保護装置)

(拡散反射形能動的光電保護装置)

位置情報は距離と角度 セーフティレーザスキャナの基本動作

(29)

AOPDDR

AOPDDR

(拡散反射形能動的光電保護装置)

(拡散反射形能動的光電保護装置)

セーフティレーザスキャナの基本動作 位置情報は距離と角度

(30)

Sensing the Future

30

AOPDDR

AOPDDR

(拡散反射形能動的光電保護装置)

(拡散反射形能動的光電保護装置)

分解能 スキャニング角度 角度分解能 距離 スキャン速度 セーフティレーザスキャナの基本動作 位置情報は距離と角度

(31)

AOPDDR

AOPDDR

(拡散反射形能動的光電保護装置)

(拡散反射形能動的光電保護装置)

検出区域

計測

警告区域

参照

境界

セーフティレーザスキャナの基本動作

(32)

Sensing the Future

32

○ 区域の設定例

AOPDDR

AOPDDR

(拡散反射形能動的光電保護装置)

(拡散反射形能動的光電保護装置)

検出区域 計測区域 警告区域 参照境界 参照境界

参照

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