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第 2 図 3 プロジェクトスケジュール第 1 表 平常時 電力ピークカットなど対応の建物への電力供給 第 1 図 平常時 プロジェクト概要図 会議室エレベータ災害時避難場所 ( 会議室 ) 充放電器 災害時 平常時及び災害時に対応可能なシステムを構築する 運用者 < 実証実験 > 会議室 第 2

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1 ま え が き

当社グループは,大阪城公園に隣接し,水と緑に 囲まれ,自然環境に恵まれたビジネス街である大阪 ビジネスパーク(OBP)で実証が進められている 「V2Xプロジェクト」に参画し,技術実証試験をス タートした。 OBP V2Xプロジェクトは,経済産業省の次世代 エネルギー技術実証事業で,電気自動車(EV)やプ ラグインハイブリッド車(PHV)を活用した電力供 給システムに関する技術実証事業である。また,国 内初である5台のEV・PHVが同時に充放電できる機 器の開発やEV・PHVのバッテリを活用して,ビル の負荷平準化や電力のピークカット,災害時などの 停電発生時を想定した電力供給の有効性を検証する。 「V2X」はVehicle to X の略称で,Vehicle は自 動車,Xはオフィスビルやマンションを示し,これ らへ使用用途が広がることを意味する。 このプロジェクトは総合不動産会社であるMID 都市開発㈱をリーダとし,㈱日建設計総合研究所・ ㈱竹中工務店・関西電力㈱・㈱アイケイエス・大阪 ビジネスパーク開発協議会が参画している。 本稿では,当社グループが2013年度に受注・ 開 発 し た 本 プ ロ ジ ェ ク ト のEMS(Energy Management System)と予約・課金システム を紹介する。

2 プ ロ ジ ェ ク ト 概 要

第 1 図にプロジェクト概要図を示す。ビルへEV エネルギー マネージメントシステム 概 要

大阪ビジネスパークにおける

EV/PHVを活用した電力供給

システムに関する技術実証

吉村 隆 Takashi Yoshimura 中橋拓也 Takuya Nakahashi 鈴木義康 Yoshiyasu Suzuki 北村清之 Kiyoyuki Kitamura 片桐正明 Masaaki Katagiri 浜崎恵二 Keiji Hamasaki 三神 敬 Takashi Mikami キーワード V2X,V2B,EMS,スマートグリッド,ピークカット,充放電料金,デマンドレスポンス,ダイナミックプライシング OBP V2Xプロジェクトは,経済産業省の次世代エネルギー 技術実証事業で,電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド 車(PHV)を活用した電力供給システムに関する技術実証事業 である。また,国内初である5台のEV・PHVが同時に充放電 できる機器の開発やEV・PHVのバッテリを活用して,ビルの 負荷平準化や電力のピークカット,災害時などの停電発生時を 想定した電力供給の有効性を検証する。 当社グループは,このプロジェクトで,EMS(Energy Management System)と予約・課金システムの2つを2013 年度に受注・開発した。これらのシステムは2014年7月1日 からの実証実験で運用されている。 電力利用状況画面例

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充放電器やEMS,予約・課金システムを導入し, EV・PHVのバッテリをビルの電源として活用し, 平常時・災害時に対応可能な電力供給システムを構 築する。第 2 図に技術実証システム概念図を示す。 平常時にはビルの電力ピークカットのための電力供 給を行う。 ⑴ EV・PHVへの充電料金・放電料金の単価を変 動させ,充電負荷の平準化を実施 ⑵ 車両バッテリを使用し,ビルの電力ピークカッ トを実施 災害時には,避難場所・エレベータへの電力供給 を行う。災害発生に伴う停電を想定し,電力供給源 を系統電力からEV・PHVのバッテリに切り替え, ビル内の防災拠点やエレベータに電力供給を行い, その有効性を検証する。 今後,実証実験を進める中で,機器及びシステム の改善やビジネスモデルの検討を進め,地域単位で 最適なエネルギーマネジメントを実現できる仕組み の構築を目指す。

3 プ ロ ジ ェ ク ト ス ケ ジ ュ ー ル

第 1 表にプロジェクトスケジュールを示す。本 プロジェクトは2013年6月に採択され,EMS,予 約・課金システムとEV充放電システムを開発し, 2014年7月1日から技術実証試験を開始した。2015 年度までの2年間で,データ収集・分析及びシステ ムの改良を進め,地域単位での最適なEMS を実現 できる仕組みを構築していく。 第 1 図 プロジェクト概要図 平常時及び災害時に対応可能なシステムを構築する。 OFFICE OFFICE OFFICE 会議室 エレベータ 平常時 電力ピークカット など対応の建物 への電力供給 災害時 災害時 平常時 充放電器 避難場所・ エレベータへの 電力供給 災害時 避難場所 (会議室) 災害時 避難場所 (会議室) OFFICE 第 2 図 技術実証システム概念図 システム・機器と運用者・EV利用者との関係を示す。 OFFICE OFFICE 会議室 エレベータ ビルの電力ピーク カット・デマンド レスポンス(DR) 充放電器 運用者 スモール EMS 予約課金システム <技術開発> 平常時 災害時 <実証実験> EV利用者 防災拠点・ エレベータへの 電力供給 第 1 表 プロジェクトスケジュール 2014年7月から実証実験を開始した。 (1) スモールEMSの開発 (2) EV充放電システム の開発 (3) 予約システム・課金 システムの開発 実験準備 (関係者周知な ど) 電力・通信ネットワーク工 事など ■平常時 (1) EV利用 (充放電) (2) EV充放電予約・課金 (3) EV充電の負荷平準化 (4) ビ ル の 電 力ピ ーク カット (5) アグリゲータ契約を 準用したDR ■災害時 (1) 防災拠点などへの電 力供給 (2) エレベータへの電力 供給 EVを利用したDRの仕組 み検討・効果検証 (1) 開発技術の検証 (2) DRシミュレーション (3) 経済波及効果などに 関する考察 検討項目 技術開発 実証実験 分析評価 2013年度 2014年度 2015年度 開発・製作・設置 改良 データ収集・分析 本格運用 データ収集・分析 本格運用

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4 実証実験ビル,OBP概要

第 3 図に実証実験ビル内容とOBPの概要を示 す。OBPは,水と緑に囲まれた豊かな自然環境,ま とまった広場・公開空地を有する。地区内に約2600 台の駐車場があり,その内約1700台が社有車であ る。また,2012年1月に都市再生緊急整備地域に指 定されている。 OBP内にある松下IMPビルは,地上26階,地下 2階,地下に290台の駐車場がある。

5 EMS,予約・課金システムの開発

EMSは,ビルの電力消費量や移動中のEVの位置 情報・バッテリ残量を監視し,EVの充放電を行う タイミングを指令することで,ビルの負荷平準化や 電力のピークカットを行う。また災害などによる停 電時にエレベータや照明・エアコンなどのビル内施 設に電力を供給するもので,㈱明電舎・㈱明電エン ジニアリングの2社で開発した。 予約・課金システムは,EV・PHVの充放電の予 約管理や時間帯別充放電料金の設定と,これに従っ て課金する管理システムで,㈱明電舎・明電システ ムソリューション㈱・㈱明電エンジニアリングで開 発した。 5.1 仕様書 5.1.1 システム概要 ⑴ EMS  EV用EMSに機能を絞ったもので,ビ ルの電力デマンド・EVの情報・電池残量などを監 視し,EV充放電のタイミングや電力ピークカット の指令を行う。 ピークカット放電時には,対象ビルの受電点電力 計測値を既設電力監視システムから取り込み,シス テム運用者による電力目標値及びピーク時間帯の設 定,ビルの負荷が電力目標値を超える場合のEV充 放電器への放電指令をコントロールする。 また非常時には,運用者が供給指令をした構内電 力系統や切り替え開閉器の状態などの情報を表示す る。収集したデータはリアルタイムに保存され,帳 票表示・グラフ化表示などが行える。 ⑵ 予約・課金システム  EV充放電器利用のた めの予約システム及び利用時の充放電量と料金テー ブルに従って課金するシステムである。課金システ ムは,ビルのピークカットのためのデマンドレスポ ンス(DR)及び電力会社とのアグリゲータ契約を準 用したDRに対応できる。 予約・課金システムの画面は,全てWeb画面で実 装する。EMS運用者やEV所有者は,パソコンもし くはスマートフォン・タブレットなどの携帯端末か ら,Webブラウザを使用して予約・課金システムに アクセスする。予約・課金システムで予約したEV充 放電器を利用する場合は,EV充放電器に設置された 操作タッチパネルとカードリーダで予約認証を行っ た後に,EV充放電器で充電もしくは放電を行う。 5.1.2 機能仕様 ⑴ 一般機能 ⒜ 一覧表示形式監視機能 ⒝ グラフィック表示機能 ⒞ 警報監視・警報出力機能 ⒟ メッセージログ機能 ⒠ 日報・月報・年報機能 ⒡ 日報・月報グラフ機能 ⒢ トレンドグラフ機能 ⒣ 接点制御機能 ⒤ 数値設定機能 第 3 図 実証実験ビル内容とOBP概要 松下IMPビル(地上26階・地下2階)で実施した。 1. 実証実験ビル内容 2. OBP概要 OBPとは? (1)水と緑に囲まれた豊かな自然環境,まとまった 広場・公開空地を有する。 (2)地区内に約2600台の駐車場。うち約1700 台が社有車。 (3)2012年1月 都市再生緊急整備地域に指定 ・地区総面積 約26ha ・建築施設延床面積 約85万4千m2 ・用途地域 商業地域400% ・就業者人口 約38,000人 ・昼間人口 約100,000人 松下IMPビル 地上26階,地下2階 ・事務所/87% ・会議室/1% 屋内駐車場 ・平面290台(うち機械駐車58台) ・商 業/7% ・ホール/5%

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⒥ デマンド機能 ⒦ ピークカット放電機能(デマンド監視連動) ⒧ システム監視機能 ⒨ 各設定変更機能 ⑵ V2X機能 ⒜ 基本機能 料金表の設定  充電料金表及び放電料金表 の設定ができ,季節別時間帯別の料金設定が可能 電力目標値の設定  ピークカットを行うと きの電力目標値の設定が可能 充放電スタンドの予約  EV運用者がパソ コン又はスマートフォンで充放電スタンドを予約 手動の充電  充放電スタンドの表示パネル でEV運用者の認証をICカードなどで実施 ・充電ガンを接続し,開始ボタンを押すことで 充電を実施 ・停止ボタンを押すことで充電が終了 手動の放電 ・充放電スタンドの表示パネルにEV運用者の 認証をICカードなどで実施 ・充電ガンを接続し,開始ボタンを押すことで 放電を実施 ・停止ボタンを押すことで放電が終了 課金処理  充放電スタンドで充放電が行わ れたときに,時間帯別料金表を参照し,充放電料 金を算出する。 ⒝ 平常時機能 ピークカット  電力負荷が電力目標値を超 えているときに,双方向PCS(Power Conversion System)及び充放電スタンドに放電指令を実施 スマート充電  充電負荷のスマート化(平 準化)は,時間帯別料金表の設定で充電時間帯が 分散化されることを期待 電力会社のアグリゲータ契約を準用したDR 電力会社の需給ひっ迫が予想される日の前日に, EV運用者へ翌日のDR時間帯を提示し,翌日の DRの実施を依頼 ビル単体のDR  ビル単体の電力需要超過が 予想される日の前日に,EV運用者へ翌日のDR 時間帯を提示し,翌日のDRの実施を依頼 電力会社とビル単体双方のDR  電力会社 の需給ひっ迫及びビルの電力需要超過が予想さ れる日の前日に,EV運用者に翌日のDR時間帯 を提示し,翌日のDRの実施を依頼 ダイナミックプライシング  翌日の料金表 を一時的に変更することで,ダイナミックプライ シングを実施 ⒞ 災害時機能 災害開始時 ・EMSのモードを手動で災害時モードに切り替え ・ビル構内主回路を手動で災害時用に切り替え ・EVを充放電スタンドに接続 ・画面上,手動で双方向PCSに自立運転を指令 し,双方向PCSは負荷に追従して放電 災害終了時 ・画面上,手動で双方向PCSに放電停止を指令 ・ビル構内主回路を手動で平常時用に切り戻し ・EMSのモードを手動で平常時モードに切り替え ⑶ 画面仕様 EMSに以下の画面を実装した。 ⒜ システム画面(トップメニュー) ⒝ 電力利用状況画面 ⒞ PCS詳細画面 ⒟ PCS・EV数値入力画面 ⒠ PCS・EV・システム操作画面 ⒡ 電源回路・単線接続図画面 ⒢ システム構成ブロック画面 また,予約・課金システムに以下の画面を実装 した。 ⒜ ログイン画面 ⒝ EMS運用者メニュー画面 ⒞ ユーザ情報設定画面 ⒟ EV情報設定画面 ⒠ 料金設定画面 ⒡ 充電料金パターン設定画面 ⒢ 放電料金パターン設定画面 ⒣ EV所有者メニュー画面 ⒤ EVスタンド予約画面 ⒥ 予約課金実績画面 ⒦ EV情報画面

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5.2 システム構成図 第 4 図にシステム構成図を示す。EV充放電器5台 と双方向PCS 1台が接続,双方向PCSとEMS及び 予約・課金システムが接続されている。特高電気室 やサブ電気室の計測情報をEMSへ取り込んでいる。

6 導入したEV・設備・システムの紹介

第 5 図に充放電PCSと日産リーフを,第 6 図に 三菱MINICAB−MiEVを示す。実証には日産リー フを4台,三菱MINICAB−MiEVを3台導入してい <EMS機能> 監視機能 グラフィック画面 ピークカットデマンド監視 DR監視,充放電指令 トレンドグラフ 帳票出力 IMPビル システム管理センター EV駐車場(B1F) <機能> 充放電スタンド5基 各EV充放電コントロール 操作タッチパネル(予約確認) 識別IDカードリーダ 予備 蓄電池(50kWh) 双方向PCS CHAdeMO <予約・課金機能> 充放電スタンド予約・課金 ユーザ・車両情報入力 時間帯別料金入力 メール通知機能 PCS充放電 承認(予約確認) 車情報(位置・電池残量) 外部アクセス用 ネットワーク ブロードバンド ルータモデム (固定IP) ネットワーク 対応カラー プリンタ LAN Ethernet Hub 光メディア コンバータ 光ファイバ EV予約・情報端末 光メディア コンバータ 計測取り込み シーケンサ LAN 受電パルス 検出器・変換器 各配電盤 電力・状態 電源 CPU Ethernet DI AI PI 特高電気室(B2F) 光メディア コンバータ 状態計測 取り込み シーケンサ LAN LAN 電力計測 (エレベータ) MCCB 状態接点 電力計測 (照明・ コンセント) MCCB 状態接点 電源 CPU Ethernet DI AI サブ電気室B(B1F) 光メディア コンバータ 状態計測 取り込み シーケンサ LAN 電源 CPU Ethernet DI AI サブ電気室A(B2F) 光メディア コンバータ 光メディア コンバータ 光メディア コンバータ 光メディア コンバータ 第 4 図 システム構成図 ビルの管理センターにシステムを設置し,システムと充放電PCSを連携した。 第 6 図 三菱MINICAB-MiEV 実験に使用している三菱MINICAB-MiEVを示す。 第 5 図 充放電PCSと日産リーフ 地下駐車場に設置した充放電PCS及び実験に使用している日産リーフを 示す。

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る。第 7 図にEV充放電器,スモールEMS,予約・ 課金システムを示す。予約・課金システムで充放電 を予約した後,充放電器に認証コインをかざすと, 充放電ガンの使用方法などが表示される。EMSの 電力利用状況画面には,ビルの受電電力やEV充放 電電力が表示される。

7 実 証 実 験 概 要

7.1 平常時の実験(ビルの電力ピークカット) 第 8 図にビルの電力ピークカット方法を示す。 7.1.1 ダイナミックプライシング(DP) ビルの電力使用量が多い時間帯は高い充放電料金 単価を設定し,また,電力使用量が少ない時間帯は安 い充放電料金単価を設定する。EVの充放電実施はEV 運用者に任せるが,電力ピーク時間帯の充電抑制・ 放電追加が促されることで,ピークカットが行われる。 7.1.2 EV固定接続(FIX) 電力使用のピーク日にシステム運用者がEVを確 保し,ビルの受電電力目標値を設定する。受電電力 が目標値を超えないように,EMSからEVへ放電指 令を出力することで,ピークカットを行う。 (a) 充放電器 (b) スモールEMS (c) 予約・課金システム 第 7 図 EV充放電器,スモールEMS,予約・課金システム 充放電器及びシステムの画面イメージを示す。 (a) ダイナミックプライシング(DP) (b) EV固定接続(FIX) 単価 時間 <充電料金単価> 単価 時間 <放電料金単価> 電力 時間 ピークカット時間 ピークカット対応による効果 目標ライン超過分を,放電によって削減 目標ラインまでは充電を実施し,放電の準備 <充電・放電の要望> 目標ライン 目標ライン 目標ライン 抑制ライン 電力 時間 電力 時間 充電をゼロにしたい・放電をしてほしい 目標ラインまで電力使用を削減したい 何も対応しない場合のピーク 目標ラインまで電力使用の余力がある 充電を抑えたい・放電をしてほしい 充電をしてほしい 第 8 図 ビルの電力ピークカット方法 ダイナミックプライシング方式とEV固定接続方式を示す。 (a)ビルの電力状況に応じて,充電抑制・放電促進のために料金単価を変動 (b)電力の目標ラインに応じて,EVからの放電・充電を実施し,目標ラインを達成

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7.2 平常時の実験(DR) 第 9 図にDRの業務フローを示す。電力会社の需 給ひっ迫が予想されるときにDR要請を受け,通常 の放電料金単価よりも更に高い単価を設定し,EV 運用者へ放電実施依頼を発信することで,需給ひっ 迫の緩和を促進する。 7.3 災害時の実験 災害発生に伴う停電を想定し,電力供給源を系統 電力からEV・PHVのバッテリに切り替え,ビル内 の防災拠点やエレベータに電力を供給し,その有効 性を検証する。

8 む す び

本技術実証の概要を紹介した。当社グループが開 発を行ったEMSと予約・課金システムの仕様策定 にあたっては,特にシステムの運用方法やEV運用 者の行動想定,EVの特徴を把握することが重要で あり,それぞれの利用シーンについて,ユースケー スという形式で,プロジェクト関係各位に確認しな がら進めた。その際,ご指導・ご協力いただいた 方々に感謝の意を表する次第である。 ・ 本論文に記載されている会社名・製品名などは,それぞれの 会社の商標又は登録商標である。 《執筆者紹介》 吉 村 隆 Takashi Yoshimura MID都市開発㈱ 中 橋 拓 也 Takuya Nakahashi MID都市開発㈱ 鈴 木 義 康 Yoshiyasu Suzuki ㈱日建設計総合研究所 北 村 清 之 Kiyoyuki Kitamura システム事業企画部 スマートEMSの企画・開発業務に従事 片 桐 正 明 Masaaki Katagiri ㈱明電エンジニアリング ICT関係の企画・開発に従事 浜 崎 恵 二 Keiji Hamasaki ㈱明電エンジニアリング スマートEMSの開発業務に従事 三 神 敬 Takashi Mikami 明電システムソリューション㈱ 組み込みシステム及びWeb関連システムの開発に従事 第 9 図 DRの業務フロー 前日に電気事業者からDR要請を受け,当日EVから放電する。 予約・課金 システム 実証設備 松下IMPビル EV 充放電器 Aビル Bビル ※複数のビルに対し,節電依頼を実施する組織 ①DR要請 (前日13 ~ 15時) ②節電依頼 (前日13 ~ 15時) ③EV放電実施依頼 (前日13 ~ 15時) …インセンティブとし て,通常の放電料金 単価よりも,更に高い 単価を設定 ④放電予約 (当日までに) ⑤EV放電 (当日13 ~ 16時) ⑥インセンティブを 支払い 電気事業者 エ リ ア DR ア グ リ ゲ ー タ ※ ビ ル テ ナ ン ト( EV 利用者)

参照

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