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平成26年度化学物質安全対策

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(1)

平成26年度化学物質安全対策

途上国におけるオゾン層破壊物質の

転換プロジェクト推進事業

報告書

平成27年2月

株式会社 プレック研究所

(2)
(3)

平成26年度化学物質安全対策

途上国におけるオゾン層破壊物質の転換プロジェクト推進事業報告書

目 次

事業概要 ... 5 1. 事業名 ... 5 2. 事業目的 ... 5 3. 事業内容 ... 5 (1) モントリオール議定書締約国会合での対応 ... 5 (2) 途上国における HCFC 段階的削減のためのプロジェクト策定に関する検討 ... 5 4. 事業実施期間... 6 第1章 モントリオール議定書締約国会合での対応 ... 7 1. モントリオール議定書第 26 回締約国会合の討議概要 ... 7 2. 各国提案プロジェクトについて ... 11 (1) HPMP 第 1 ステージの実施状況 ... 11 (2) HPMP 第 2 ステージ準備プロジェクトの承認状況 ... 13 3. その他、各国政府関係者等との意見交換・情報取集 ... 17 第 2 章 途上国における HCFC 段階的削減のためのプロジェクト策定に関する検討 ... 19 1. 対象国のオゾン層破壊物質を使用した機器・製品の使用実態 ... 19 (1) インド ... 20 (2) マレーシア ... 21 (3) インドネシア ... 22 (4) クウェート ... 22 2. 対象国のHCFC段階的削減計画策定の進捗状況及び法規制等の整備状況 ... 23 (1) インド ... 23 (2) マレーシア ... 26

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事業概要

1. 事業名

平成 26 年度化学物質安全対策(途上国におけるオゾン層破壊物質の転換プロジェクト推進事業)

2. 事業目的

2007 年 9 月に開催された第 19 回モントリオール議定書締約国会合において、オゾン層破壊物 質であるフロン類(HCFC:ハイドロクロロフルオロカーボン)の途上国における削減前倒しが合 意された。 これを踏まえ、多くの途上国では削減目標(第一段階の目標として、2015 年までに 10%削減) を遵守するため、HCFC の各国内使用状況を考慮した代替技術によるオゾン層破壊物質の削減対 策を実施している。今後、第二段階目標(2020 年までに 35%削減)の達成に向けた対策に本格的 に着手する必要が生じているが、特に、フロン類使用量の多い冷凍空調機器について、より温室 効果が低く、安全な代替物質への転換が課題となっている。 このような背景の下、本調査事業では、モントリオール議定書多数国間基金の利用を通じて、 我が国企業が有する環境技術を活用した途上国におけるオゾン層破壊物質削減に取り組むととも に、当該環境技術を活かした海外展開を図るため、現地政府や現地事業者のニーズ及び市場動向 調査、内外の関係事業者へのヒアリング、我が国企業の有する技術把握を通じて途上国における 削減計画策定にあたっての課題を抽出し、我が国環境技術の利用可能性について調査・分析を行 うことにより、途上国における HCFC 段階的削減目標達成のためのプロジェクトについて検討を 行った。

3. 事業内容

(1)モントリオール議定書締約国会合での対応

モントリオール議定書締約国会合(2014 年 11 月、パリ)に出張者を派遣し、会議終了後速や かに、簡単な報告書をまとめ、オゾン層保護等推進室へ報告を行った。 また、会合においては、各国の提案プロジェクトの分析、各国政府及び機関、内外の関係事業 者等との意見交換・情報収集、我が国の技術・制度の紹介等を行い、我が国企業が保有する技術 が途上国で活用されるために必要な関係者間の合意形成に係る作業のサポートを行った。

(2)途上国における HCFC 段階的削減のためのプロジェクト策定に関する検討

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③ 欧米企業の冷蔵冷凍空調に係る代替技術、当該技術による対策コスト、途上国(同上)での 技術適用性等に関する我が国企業が有する代替技術との比較・分析 (対象国) インド、マレーシア、インドネシア、クウェート

4. 事業実施期間

平成 26 年 10 月 27 日~平成 27 年 2 月 27 日

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第1章 モントリオール議定書締約国会合で

の対応

1. モントリオール議定書第 26 回締約国会合の討議概要

平成 26 年 11 月 17 日から 21 日にフランス、パリにおいてオゾン層保護のためのウィーン条約 第 10 回締約国会議及びオゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定書第 26 回締約国会 合(COP10/MOP26)が行われた。 以下に主な決定事項及び本業務に関連する議題について概要を示す。 ①今次会合での主な決定事項の概要 (1)モントリオール議定書多数国間基金(MLF)拠出金交渉 MLF の次期 3 年間(2015~2017 年)の資金規模について交渉が行われた結果、2015 ~2017 年の資金規模は 5 億 750 万ドルとなった。 (2)HFC(ハイドロフルオロカーボン)に係る議定書改正提案 HFC に係る議定書改正提案が、一昨年、昨年に続き北米三か国及びミクロネシア・モル ディブそれぞれから提出されたが、昨年同様、HFC 管理に関する非公式の議論に留まる。 2015 年に HFC 管理に関する問題について議論を継続するため、ワークショップ及び追加 OEWG(公開作業部会:Open Ended Working Group)を連続開催することとなった。(2015 年 4 月 20~24 日に開催予定。) (3)ODS 代替の検討等 低 GWP(温室効果)の HCFC 代替物質への移行を促進する上での環境便益、安全面及 び経済性等につき検討した技術経済評価パネル(TEAP)報告が公表され、本報告を踏ま え、引き続き TEAP に対し本件についての追加情報に関する報告を作成し、2015 年の OEWG36(7 月開催予定)及び MOP27 に提出することが要請された。 昨年に続き、締約国に対し、HCFC 削減にあたり環境影響を最小化するための ODS 削 減に関する政策等に関する任意の情報提供が要請された。 MLF 執行委員会に対し、関心のある途上国から要請があった場合、ODS 代替物質に関 するインベントリー又は調査のための追加的資金の提供を検討することが要請された。

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(5)その他 上記議題の他、研究分析用途 ODS 使用申請の 2021 年までの期限延長、回収・リサイク ル又は精製されたハロン使用状況に関する情報提供の奨励等に関する決定が採択された。 ②議題別討議概要 (1)2015 年分の臭化メチル以外の不可欠用途申請 ・ロシアによる不可欠用途申請 航空宇宙用の CFC-113 の不可欠用途申請について、申請どおり 75 トンで承認され た。ロシアは、2015 年分の申請が最後となる見通しである旨表明した。 ・中国による不可欠用途申請 試験研究・分析用(水中の油分等の分析)の四塩化炭素(CTC)の不可欠用途申請 について、中国は、他の検査手法への転換を加速することにより申請量から 10 トン 分削減された 80 トンで同意し、2015 年分が承認された。 MDI(定量噴霧式吸入器)用クロロフルオロカーボン(CFC)の 2015 年分につい ては、申請どおり 182.61 トンで承認された。 (2)研究及び分析用途の不可欠用途申請 規制対象物質に係る試験研究及び分析用途の適用期限(2014 年 12 月 31 日)が 2021 年 12 月 31 日まで延長された。 なお、TEAP には、遅くとも 2018 年までには試験研究用途に規制対象物質が用いられな い可能性及びその進捗状況について報告するよう要請され、締約国には、代替物質の研究を 推進し、その結果の情報を共有するよう奨励されている。 (3)HCFC 及び代替物質の貿易モニタリングを促進するための措置 EU から、HCFC 等の貿易モニタリングを促進するための措置として、 ア. オゾン事務局は、HCFC 及び CFC として最も一般的に貿易されているフロン類の ための個別の HS コードを付与する可能性について世界税関機構と連携する イ. HS 条約(商品の名称及び分類についての統一システムに関する国際条約)締約国 であるモントリオール議定書締約国に対し、上記アに明記された HS コード付与に 関し世界税関機構に申請を提出する旨奨励する ウ. 同締約国に対し、自国の関税分類制度において、上記アに明記された物質に関し、 新 HS 分類が導入されるまでの移行措置として、国内で 8 桁の関税コードを付与 することについて検討することを奨励する ことが提案されたことに関し、違法取引防止に役立つことが期待されるなど同提案を歓迎す る発言がある一方、一部の途上国からは、新たな報告義務が増えることへの懸念が表明され、 関心国間での議論の結果、移行期間中の国内対応に関し、義務的な内容とならないよう配慮 し、任意(ボランタリーベース)での検討の奨励などの文言にとどめ、関税コードについて は「8 桁」との表現を削除するなどの修正がなされた上で、決定が採択された。

(9)

(4)オゾン層破壊物質の放出、分解物質及び放出抑制の機会 EU から、オゾン層破壊物質(ODS)の大気放出量データと大気中濃度とに齟齬がみられ ることから、締約国に対して ODS 生産(生産時の副生成物も含む)及び ODS を原材料とす る非 ODS 生産について放出源・放出量及び推定される分解物質の評価等に関する情報提供 を要請すること、TEAP に対して原材料用途の ODS 代替に関する調査を要請すること等の 提案が出されたことについて、放出量データとの乖離は主に CTC であるにもかかわらず、 すべてのオゾン層破壊物質を対象としていること、当該物質の製造を行っていない国にも追 加の報告負担が生じるなどの懸念があること、また、副生成物や原材料用途の問題はオゾン 層破壊物質の生産及び消費だけを規制するモントリオール議定書の枠組みで扱われるべき ではないとの反対意見が表明され、締約国の合意が得られず、EU は科学評価パネルと環境 影響評価パネルの 2015 年の最終報告を待つこととし、今回は提案を取り下げた。 (5)ODS 代替物質に関する TEAP 最終報告 技術経済評価パネル(TEAP)より、各国より提供された情報を基に ODS 代替物質に関す る情報更新を行い、その内容の報告が行われた。 5 条国(途上国)及び非 5 条国(先進国)別、発泡及び冷凍冷蔵空調(RAC)部門別のフ ロン類削減シナリオを設定し、気候変動に対する効果を算定した結果、発泡部門に比べて RAC 部門の増加の影響が大きいこと、対策シナリオ 1 では 2030 年までに 3,800MtCO2 の削 減、対策シナリオ 2 では 12,000MtCO2 の削減が可能であるが、対策シナリオ 2 では、空調 機における低 GWP 冷媒への転換が重要な意味をもつこと、HC-290(プロパン)が強燃性の 問題があるもののよいパフォーマンスを示すこと、HFC-32 が中小規模設備で適用可能であ ること等が報告された。 TEAP の報告を受け、参加国より、発泡部門における中小企業にとって利用可能な代替物 質に関する質問があり、TEAP から HFO(ハイドロフルオロオレフィン)系の代替物質が利 用可能であるが、従来発泡剤よりも高価であるため早急な普及は期待できない旨回答された。 また、参加国から、高温地域における代替物質の適用条件や、HC-290(プロパン)が適 用可能と評価されていること、自動車エアコン及び RAC 用途における HFO-1234yf の性能 についての質問があり、TEAP から、高温地域への適用性については更なる情報収集が必要 であること、HC-290 についてはスプリットタイプの小型空調設備であれば使用可能である こと、HFO-1234yf については高温地域(湾岸国)にて実施中である低 GWP 冷媒推進プロ ジェクトの情報も今後参考になる旨回答された。HFO の価格については、現時点で多くの HFO が開発されており、それらの市場での競合の結果や需給動向に左右されるため、現時点 で予測は困難である旨回答された。

(10)

おけるエネルギー効率に関する情報の提供、及び上記情報や各国の HPMP 進捗状 況をふまえた将来の ODS 代替物質の需要の見直しを含む報告を、第 36 回 OEWG (2015 年 7 月)までに提供すること イ. 本決定で提供される情報を踏まえ、HFC 管理に関するあらゆる議論を継続すべく、 2 日間のワークショップを 3 日間の追加 OEWG と連続して開催すること ウ. 各国に対し、環境影響を最小化するための ODS 代替物質への転換を促進するため の利用可能データや政策などに関する情報提供を求め、事務局がそれらをとりま とめること エ. 多数国間基金執行委員会(ExCom)に対し、5 条国における ODS 代替物質の一覧 作成又は調査実施のための追加的な資金供与を検討すること (6)TEAP 共同議長及び技術選択委員会メンバーの再任命 TEAP 共同議長及び同メンバーの再任命については、2014 年末までの任期であったカイパ ース TEAP 共同議長(Lambert Kujipers、オランダ)の後任として、ウッドロック氏(Ashley Woodcock、イギリス)が新たに就任、又同じく 2014 年末が任期であったピサーノ氏(Marta Pizano、コロンビア)は再任となり共に4年間の任期となった。 多数の参加国から TEAP 共同議長に留まらせるべきとの意見があったカイパース氏につい ては、移行期の 1 年間は冷凍空調ヒートポンプ技術選択肢委員会(RTOC)の共同議長に再 任するとともに TEAP シニア・エキスパートに任命、また新たにポロラーナ氏(Fabio Polonara、イタリア)を RTOC 共同議長に任命するとの決定が採択された。 (7)不遵守に関する報告 遵守委員会より、第 53 回遵守委員会の結果として、カザフスタンにおける 2011~2013 年の HCFC 消費量及び 2013 年における臭化メチル消費量や、グアテマラにおける 2013 年 の HCFC 消費量等など、モントリオール議定書で定められる上限を超過していることによる 不遵守の報告がなされた。 その他、リビア及びモザンビークに対し、2009 及び 2010 年の HCFC 消費量に関するデ ータを見直すことを求める決定や、中央アフリカ及びリヒテンシュタインに対し 2013 年に おけるモントリオール議定書第 7 条に関連するデータ(ODS の生産及び輸出入量)提出を 求める決定等が採択された。

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2. 各国提案プロジェクトについて

(1)HPMP 第 1 ステージの実施状況

HCFC 段階的削減管理計画(HPMP)の第 1 ステージは、現在実施中であり、多くの国が発泡 部門を中心に、2015 年から 2020 年に完了する予定で進められている。 HCFC 削減目標の遵守状況については、前項のモントリオール議定書第 26 回締約国会合の討議 概要(不遵守に関する報告)に示したように、一部の途上国で不遵守の報告があるが、第 1 ステ ージにおける HCFC の削減は概ね順調に実施されている。 HPMP 第 1 ステージの実施状況(完了年、主な内容、実施機関等)について、本業務の対象 4 か国を含め、我が国との関わりが比較的深いと考えられる南アジア及び東南アジア太平洋地域の 各国を中心に以下に示す。

(12)

■南アジア地域及び東南アジア太平洋地域等の HPMP 第 1 ステージ実施状況 地域 番号 国 完了年 第2ステージ 開始年 第1ステージの主な内容 実施機関 南アジア (SA) 1 アフガニスタン 2020 2021 再生センター設置、炭化水素冷媒の 換気及び充填設備転換等の技術支援 ドイツ、UNEP 2 バングラディシュ 2015 2016 規制及びモニタリング強化 UNDP、UNEP 3 ブータン 2020 該当なし 冷凍冷蔵空調サービス部門、回収・ 再生インセンティブプログラム、輸 入規制 UNDP、UNEP 4 中国 2015 2016 冷凍冷蔵空調、発泡、医療機器洗浄、 冷凍冷蔵空調サービス部門 世銀、UNDP、 UNIDO、UNEP、日 本、ドイツ 5 インド 2015 2016 発泡、冷凍冷蔵空調サービス部門 UNDP、UNEP、独 6 イラン 2015 2016 発泡、空調、冷凍冷蔵空調サービス 部門 UNDP、UNIDO、 UNEP、ドイツ 7 モルディブ 2020 該当なし 再生センター設置、回収・再生イン センティブプログラム、輸入規制 UNDP、UNEP 8 モンゴル 2020 2021 発泡、規制及びモニタリング強化 UNEP、日本 9 ネパール 2020 2021 冷凍冷蔵空調サービス部門、規制及 びモニタリング強化 UNDP、UNEP 10 パキスタン 2014 2015 冷凍冷蔵空調サービス部門、規制強 化 UNIDO、UNEP 11 スリランカ 2020 2021 発泡、冷凍冷蔵空調サービス部門 UNDP、UNEP 東南アジ ア太平洋 (SEAP) 12 ブルネイ 2020 2021 回収・再生インセンティブプログラ ム、輸入規制 UNDP、UNEP 13 カンボジア 2030 該当なし 再生センター設置、規制及びモニタ リング強化 UNDP、UNEP 14 フィジー 2020 2021 回収・再生インセンティブプログラ ム、規制強化 UNDP、UNEP 15 インドネシア 2018 2019 発泡、冷凍冷蔵空調、消火器 世銀、UNDP、 UNIDO、オーストラ リア 16 ラオス 2020 2021 輸入規制 UNEP 17 マレーシア 2016 2017 発泡、回収・再生、冷凍冷蔵空調サ ービス部門、規制強化 UNDP 18 ミャンマー 2020 2021 規制強化 UNEP 19 フィリピン 2015 2016 輸入規制、冷凍冷蔵空調及び洗浄サ ービス部門 UNEP 20 タイ 2018 2019 発泡、空調、空調サービス部門 世銀、日本 21 東チモール 2015 2016 回収・再生、輸入規制 UNDP、UNEP 22 ベトナム 2015 2016 発泡、発泡及び空調サービス部門 世銀 西アジア (WA) 23 クウェート 2019 2020 発泡、冷凍冷蔵サービス部門 UNEP、UNIDO 注:網掛け(灰色)は、本業務の対象国

(13)

(2)HPMP 第 2 ステージ準備プロジェクトの承認状況

HPMP 第 2 ステージ準備プロジェクトの承認状況について、以下に示す。 平成 27 年 2 月現在、HPMP 第 2 ステージ準備プロジェクトは、30 か国で承認されている。こ れらは平成 26 年中に開催された 2 回の多数国間基金執行委員会(ExCom72、73)で審査され、 承認されたものである。 HPMP 第 2 ステージでは、多くの国が冷凍冷蔵空調の製造部門を対象とする予定である。

(14)

■HPMP 第 2 ステージ準備プロジェクト承認状況(2014 年 5 月(ExCom72)承認) 番号 国 対象部門 実施機関 第 2 ステージ 開始年 1 ブラジル 発泡 UNDP 2016 冷凍冷蔵空調 UNIDO HCFC 削減計画策定 UNIDO、ドイツ、UNDP 2 コロンビア 発泡 UNDP 2015 冷凍冷蔵空調(商工業用空調、商業用冷凍冷蔵製造) UNDP HCFC 削減計画策定 ドイツ、UNDP 3 ドミニカ共和国 HCFC 削減計画策定 UNDP 2016 4 インド 発泡 UNDP 2016 冷凍冷蔵空調 UNDP HCFC 削減計画策定 UNEP、UNDP、ドイツ 5 インドネシア 発泡 世銀 2019 HCFC 削減計画策定 UNDP 消火器 UNDP 6 イラン 発泡 ドイツ 2016 冷凍冷蔵空調 UNDP、UNIDO HCFC 削減計画策定 ドイツ、UNEP、UNDP 7 キルギス HCFC 削減計画策定 UNEP、UNDP 2016 8 レバノン 発泡 UNDP 2016 冷凍冷蔵空調 UNDP HCFC 削減計画策定 UNDP 9 マレーシア 発泡 UNDP 2017 冷凍冷蔵空調 UNDP HCFC 削減計画策定 UNDP 10 モルドバ HCFC 削減計画策定 UNEP、UNDP 2016 11 ナイジェリア 発泡 UNDP 2016 冷凍冷蔵空調 UNIDO HCFC 削減計画策定 UNDP 12 パキスタン 発泡 UNIDO 2015 冷凍冷蔵空調 UNIDO HCFC 削減計画策定 UNEP、UNIDO 13 パナマ 発泡 UNDP 2016 HCFC 削減計画策定 UNDP 14 スーダン 発泡 UNIDO 2018 冷凍冷蔵空調 UNIDO HCFC 削減計画策定 UNIDO 15 東チモール HCFC 削減計画策定 UNEP、UNDP 2016 16 ウルグアイ 発泡 UNDP 2016 HCFC 削減計画策定 UNDP 17 ベネズエラ 発泡 UNDP 2016 冷凍冷蔵空調(冷凍冷蔵製造) UNIDO HCFC 削減計画策定 UNIDO 18 ベトナム 発泡 世銀 2016 冷凍冷蔵空調 世銀 HCFC 削減計画策定 世銀 注:網掛け(灰色)は、本業務の対象国

(15)

■HPMP 第 2 ステージ準備プロジェクト承認状況(2014 年 11 月(ExCom73)承認) 番号 国 対象部門 実施機関 第 2 ステージ 開始年 1 アンティグア・バー ブーダ HCFC 削減計画策定 UNEP、UNIDO 2016 2 アルメニア HCFC 削減計画策定 UNDP、UNEP 2016 3 チリ 発泡 UNDP 2016 HCFC 削減計画策定 UNDP、UNEP 4 中国 冷凍冷蔵(商工業用冷凍冷蔵製造) UNDP 2016 洗浄 UNDP 空調(ルームエアコン) UNIDO 発泡(XPS) UNIDO 発泡(PU) 世銀 RAC サービスセクター UNEP、ドイツ、日本 HCFC 削減計画策定 UNDP HCFC 生産セクター 世銀 5 エジプト 発泡(PU) UNIDO 2019 冷凍冷蔵空調 UNIDO HCFC 削減計画策定 UNEP、UNIDO 6 ガイアナ HCFC 削減計画策定 UNEP 2016 7 イラク HCFC 削減計画策定 UNEP、UNIDO 2016 製造セクター UNIDO 8 モロッコ 発泡(PU) UNIDO 2018 HCFC 削減計画策定 UNIDO 9 オマーン HCFC 削減計画策定 UNEP、UNIDO 2016 10 フィリピン 空調 世銀 2016 HCFC 削減計画策定 世銀 11 カタール HCFC 削減計画策定 UNEP、UNIDO 2016 12 イエメン 発泡 UNIDO 2016 HCFC 削減計画策定 UNEP、UNDP 注:クウェートはExCom73 の時点で HPMP 第 2 ステージ準備プロジェクトの申請を行っていない。

(16)

本業務の対象 4 か国の HPMP 第 1 ステージの対象部門とその選択技術及び HPMP 第 2 ステー ジ対象部門(予定)をまとめたものを以下に示す。 インド、マレーシアでは、HPMP 第 2 ステージで発泡部門の継続と冷凍冷蔵空調の製造部門に 着手する予定である。 インドネシアは、HPMP 第 1 ステージで冷凍冷蔵空調の製造部門を対象としており、第 2 ステ ージでは発泡部門と消火器部門を継続する予定である。 クウェートは、ExCom73(2014 年 11 月)の時点で HPMP 第 2 ステージ準備プロジェクトの申 請を行っていない。 ■対象 4 か国の HPMP 第 1 ステージ対象部門と第 2 ステージの予定 対象国 HPMP 第 1 ステージ 対象部門 [選択技術] HPMP 第 2 ステージ 対象部門(予定) HPMP 第 2 ステージ 準備プロジェクト 実施機関 インド 発泡[炭化水素、シクロペンタン と HFC-245fa の混合] 発泡(ポリウレタン(PU)、 XPS) UNDP 冷凍冷蔵空調サービス(回収・ 再生含) 冷凍冷蔵空調(製造) UNDP マレーシア 発泡[シクロペンタン] 発泡 UNDP 冷凍冷蔵空調サービス(回収・ 再生含) 冷凍冷蔵空調(製造) UNDP 規制強化 インドネシア 発泡[大企業:炭化水素、中小企 業:HFC-245fa] 発泡 世銀 消火器 消火器 UNDP 冷凍冷蔵空調(製造) クウェート 発泡(ポリウレタン(PU)、XPS) [CO2 と ジ メ チ ル エ ー テ ル (DME)と HFO の混合、炭化水 素、蟻酸メチル等] 申請なし (2014 年 11 月(ExCom73) 時点) 第 1 ス テ ー ジ は UNEP と UNIDO 冷凍冷蔵サービス[炭化水素、ア ンモニア] プロジェクトモニタリング、監 査

(17)

3. その他、各国政府関係者等との意見交換・情報収集

モントリオール議定書第 26 回締約国会合の期間中に、本業務の対象 4 か国を中心に、政府関係 者及び実施機関等の参加者と、HPMP 第 2 ステージにおける代替技術選択及び我が国企業が保有 する技術の導入可能性の観点で、意見交換及び情報収集を行った。 なお、締約国会合期間中の収集情報等の内容は、次章(第 2 章 途上国における HCFC 段階的 削減のためのプロジェクト策定に関する検討)に、他の機会の収集情報とあわせて示した。

(18)
(19)

第 2 章 途上国における HCFC 段階的削減

のためのプロジェクト策定に関する

検討

1. 対象国のオゾン層破壊物質を使用した機器・製品の使用実態

本業務の対象 4 か国(インド、マレーシア、インドネシア、クウェート)における、HPMP 第 2 ステージで対象となる部門ごとのオゾン層破壊物質の消費量、対象企業数、HPMP 第 2 ステー ジでの対象削減量(見込み量)* について以下に示す。 なお、これらの情報は、HPMP 第 1 ステージ準備段階の情報に基づく現時点での見込みであり、 今後、HPMP 第 2 ステージ準備プロジェクトの中で担当する実施機関及び各国オゾン担当部署に より詳細情報の収集、情報更新、HPMP 第 2 ステージの戦略検討が行われる予定である。

(20)

(1)インド

インドにおける HPMP 第 2 ステージで対象となる部門は、発泡(ポリウレタン(PU)、XPS) と冷凍冷蔵空調の製造部門である。 HPMP 第 2 ステージでの対象削減量は、PU 発泡で約 3,000Mt、対象企業数は 270 社、XPS で は 300Mt、対象企業は 3 社と見込まれている。削減対象となるオゾン層破壊物質は、HCFC-141b の他、HCFC-142b、HCFC-22 がある。 冷凍冷蔵空調での対象削減量は、商業用冷凍冷蔵で 500Mt、対象企業数は 30 社、小型商業用空 調で 700Mt、対象企業 20 社、その他、冷媒の漏えい防止を対象としたサービス部門で 800Mt と なっている。削減対象となるオゾン層破壊物質は、HCFC-22 の他、HCFC-123 がある。 【発泡】(HPMP 第 2 ステージ準備プロジェクト担当実施機関:UNDP) 部門 (セクター) 小部門 (サブセクター) 対象物質 消費量 (Mt) HPMP 第 2 ステージ 対象企業数 HPMP 第 2 ステージ 対象削減量(Mt) ポリウレタン (PU) 硬質 PU 発泡 (家庭用冷蔵庫、 サ ン ド イ ッ チ パ ネル、保温容器、 温水器、断熱材、 スプレー(現場) 発泡) HCFC-141b HCFC-142b HCFC-22 5,820 250 2,800 インテグラル スキン PU 自動車、家具 HCFC-141b 400 20 250 XPS XPS HCFC-142b HCFC-22 150 150 3 300 【冷凍冷蔵空調】(HPMP 第 2 ステージ準備プロジェクト担当実施機関:UNDP) 部門 (セクター) 小部門 (サブセクター) 対象物質 消費量 (Mt) HPMP 第 2 ステージ 対象企業数 HPMP 第 2 ステージ 対象削減量(Mt) 冷凍冷蔵 (製造) 商業用冷凍冷蔵 HCFC-22 1,400 30 500 空調(製造) 小型商業用空調 HCFC-22 HCFC-123 6,580 20 700 サービス部門 - HCFC-22 HCFC-123 6,720 - 800

(21)

(2)マレーシア

マレーシアにおける HPMP 第 2 ステージで対象となる部門は、発泡(PU)と冷凍冷蔵空調の製 造部門である。 HPMP 第 2 ステージでの対象削減量は、PU 発泡で 185Mt、対象企業数は 91 社と見込まれてい る。削減対象となるオゾン層破壊物質は、HCFC-141b である。 冷凍冷蔵空調での対象削減量は、商業用冷凍冷蔵及びコールドチェーンで 330Mt、対象企業数 は 31 社、空調で 1,936Mt、対象企業 20 社となっている。削減対象となるオゾン層破壊物質は、 HCFC-22 である。 【発泡】(HPMP 第 2 ステージ準備プロジェクト担当実施機関:UNDP) 部門 (セクター) 小部門 (サブセクター) 対象物質 消費量 (Mt) HPMP 第 2 ステージ 対象企業数 HPMP 第 2 ステージ 対象削減量(Mt) ポリウレタン (PU) サ ン ド イ ッ チ パ ネル、保温容器、 断熱パイプ、スプ レー(現場)発泡、 冷凍冷蔵機器、イ ン テ グ ラ ル ス キ ン HCFC-141b 1,335 91 185 【冷凍冷蔵空調】(HPMP 第 2 ステージ準備プロジェクト担当実施機関:UNDP) 部門 (セクター) 小部門 (サブセクター) 対象物質 消費量 (Mt) HPMP 第 2 ステージ 対象企業数 HPMP 第 2 ステージ 対象削減量(Mt) 冷凍冷蔵 (製造) 商業用冷凍冷蔵 コ ー ル ド チ ェ ー ン HCFC-22 330 31 330 空調(製造) 空調機、パッケー ジユニット、ヒー トポンプ、チラー HCFC-22 1,915 20 1,936 (サービス部門含む)

(22)

(3)インドネシア

インドネシアにおける HPMP 第 2 ステージで対象となる部門は、発泡(PU)と消火器部門であ る。 HPMP 第 2 ステージでの対象削減量は、PU 発泡で 400Mt、対象企業数は 42 社と見込まれてい る。削減対象となるオゾン層破壊物質は、HCFC-141b である。 消火器での対象削減量は未定であるが、消費量は 240Mt であり、対象企業数は 4 社となってい る。削減対象となるオゾン層破壊物質は、HCFC-123 である。 【発泡】(HPMP 第 2 ステージ準備プロジェクト担当実施機関:世銀) 部門 (セクター) 小部門 (サブセクター) 対象物質 消費量 (Mt) HPMP 第 2 ステージ 対象企業数 HPMP 第 2 ステージ 対象削減量(Mt) ポリウレタン (PU) 各種 HCFC-141b 773 42 400 【消火器】(HPMP 第 2 ステージ準備プロジェクト担当実施機関:UNDP) 部門 (セクター) 小部門 (サブセクター) 対象物質 消費量 (Mt) HPMP 第 2 ステージ 対象企業数 HPMP 第 2 ステージ 対象削減量(Mt) 消火器 消火器製造、設置 HCFC-123 240 4 未定

(4)クウェート

クウェートについては、前述のとおり、HPMP 第 2 ステージ準備プロジェクトが ExCom73(2014 年 11 月)の時点で申請されておらず、担当する実施機関も未定である。 なお、クウェート HPMP 第 1 ステージ提案文書によると、第 1 ステージ準備時点に想定された 第 2 ステージでの実施方針は、以下のとおりである。  HPMP 第 2 ステージの開始年は 2020 年(第 1 ステージは 2019 年完了予定)  冷凍冷蔵空調部門は、高温地域に適用でき、環境負荷の少ない技術が普及していれば、製 造部門での転換に着手する (空調部門の 2010 年 HCFC 消費量 356.6Mt(HCFC-22))  サービス部門も継続し、必要に応じて冷媒再生センターの増築も検討する  大型空調設備の早期使用中止のためのインセンティブプログラムも検討する  発泡部門では、HCFC-141b プレブレンドポリオールを使用している発泡企業 8 社の技術転 換を行う

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2. 対象国のHCFC段階的削減計画策定の進捗状況及び法規制等の整備状況

(1)インド

ア.HCFC 段階的削減計画策定の進捗状況 インドにおける HCFC 段階的削減管理計画(HPMP)第 2 ステージは、その準備プロジェクト が第 72 回多数国間基金執行委員会(ExCom72:2014 年 5 月)で承認され、その後、UNDP が実 施機関として、インド HPMP 第 2 ステージの計画策定に向けて調査、情報収集が進められている。 UNDP 担当者によると、HPMP 第 2 ステージ対象部門の代替技術選択に関する情報は、2015 年 5~6 月頃に集まる見通しであり、現時点では代替技術選択の方針は未定である。 また、インドについては、現地の冷凍冷蔵空調工業会の事務局長に、インド国内における当該 部門の状況等について聞き取り調査を行った。 以下にその概要を示す。 日時 平成 27 年 2 月 19 日(木)12:00~13:00

場所 インド冷凍冷蔵空調工業会(Refrigeration and Airconditioning Manufacturing Association (RAMA))(Blue Star Limited)会議室

参加者

インド冷凍冷蔵空調工業会(Refrigeration and Airconditioning Manufacturing Association (RAMA)):Mr. R K Mehta, Exective Secretary

プレック研究所:土肥、柴田

<概要>

 インドにおける HPMP 第 2 ステージに向けての情報収集等の準備については、2015 年 1 月にインド政府のオゾン担当部局(National Ozone Unit : NOU)、UNDP 及び RAMA を交 えての会合が持たれ、RAMA はインド国内の冷凍冷蔵空調関連企業の現在の使用冷媒や使 用量(機器の製造量)等に関する現状把握に協力することに合意した。ただし、現時点で は取決め内容等の詳細は未決である。  インドにおける冷凍冷蔵空調関連のほとんどの企業が多国籍企業であり、現地資本のみの 企業は少ない。多国籍企業では、米国、日本、韓国系の企業が代表的である。  多国籍企業の場合、冷凍冷蔵空調部門の HCFC 代替の選択については、それぞれの本社の 方針で決まることになる。  現地企業は、HCFC-22 を使用している。  HCFC 代替の技術選択に関する基本的な条件は、 ・安全に使用できる

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ことであり、現時点では、これらすべての条件を満たす代替技術はないと考えている。  空調機冷媒では、HFC-410A は条件の多くを満たしているが、地球温暖化係数(GWP) の高さが問題である。市場では、HFC-410A 空調機の普及が進んできている。  HFC-32 は、微燃性とはいえ可燃性があることから、安全面に課題があると認識しており、 安全に使用するための規格が必要と考えている。なお、現在インド国内で HFC-32 冷媒の 空調機を製造している日系企業が 1 社ある。  代替技術の導入にあたり特許料が発生する場合は、それも障壁になると考えられる。 インド冷凍冷蔵空調工業会との会合の様子 ニューデリー市内の家電製品販売店で販売されているの家庭用空調機は、主に HCFC-22 冷媒の 製品であり、わずかではあるが HFC-410A 冷媒の製品がみられた。HFC-410A 冷媒の空調機は、 海外メーカーの製品である。 家電販売店員によると、消費者にとって人気の高い空調機は、修理などのアフターサービスを 迅速に行ってくれるメーカーのものであるとのこと。デリーでは、夏季は外気温が 48℃以上にな ることは普通であり、冷房は必須で空調機の稼働率は高く、圧縮機に不具合が生じることが多い。 そのため、空調機が故障した際に、サービスセンターなどに連絡後、速やかに修理などの対応を してくれるメーカーのものを消費者は好むとのことである。また、それに関連して、機器購入後 の保証期間が長いことも、機器選択に影響しているとのこと。空調機の性能の違いよりも、機器 に不具合が生じた際のメーカーの対応の早さが、インドの消費者にとっては重要であることが伺 えた。このことは、ニューデリー市内の事務所系の一般ユーザーへの聞き取りにおいても同様の 意見であった。

また、インドでは、家電製品等を対象に、エネルギー効率局(Bureau of Energy Efficiency:BEE) が機器分野ごとに省エネ基準を定め、省エネ性能を星 1 つから星 5 つの 5 段階で表すラベリング 制度を導入している。 デリーでは、特に夏場の冷房の稼働率は高いため、消費者は省エネ性能にも関心があり、星 3 つから星 5 つの製品を中心に売れているとのことであった。消費者は、空調機を設置する部屋の 広さ、部屋が建物の何階にあるのか、どの方角に面した部屋なのかなどで空調(冷房)の使い方、 稼働時間の長さなどを考慮して、省エネ性能の選択をしているとのことである。

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ニューデリー市内の家電製品販売店 インドの省エネラベル (3 つ星の例) イ.法規制等の整備状況 インドにおいては、HFC-32 の保管については、防火対策、腐食対策等を要し、容器についても 規定に基づいて製造されたシリンダーに入れるなどの規制が設けられている。 また、1000 リットル以上の輸送用容器に充填、貯蔵する場合は、充填は地上で行うこと、石油 や他の可燃性の液体の保管場所と同じ敷地内に置かないこと、消火活動が行えるよう容器間に十 分な空間を設けることなど様々な規則が定められている。さらに、容器には可燃性の物質である

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(2)マレーシア

ア.HCFC 段階的削減計画策定の進捗状況 マレーシアにおける HCFC 段階的削減管理計画(HPMP)第 2 ステージは、その準備プロジェ クトが第 72 回多数国間基金執行委員会(ExCom72:2014 年 5 月)で承認され、その後、UNDP が実施機関として、マレーシア HPMP 第 2 ステージの計画策定に向けて調査、情報収集が進めら れている。 UNDP 担当者によると、HPMP 第 2 ステージ対象部門の代替技術選択に関する情報は、2015 年 6~7 月頃に集まる見通しであり、現時点では代替技術選択の方針は未定である。 なお、マレーシアにおいて、安全性は代替技術選択の重要な要素であることから、空調に関し ては、UNDP としては HFC-32 の導入検討を提案していく方針とのことである。

マレーシアについては、環境局のオゾン担当部署(National Ozone Unit : NOU)担当者を訪問 し、マレーシアの冷凍冷蔵空調工業会を交えての意見交換を行った。 以下にその概要を示す。 日時 平成 27 年 2 月 11 日(水)9:30~13:30 場所 マレーシア自然資源環境省、環境局会議室 参加者 マレーシア環境局:

Ms. Mashitah Darus, Director、Mr. MOHD Famey bin Yusoff, Principal Assistant Director、 Ms. Shafizah Jabar Basha, Assistant Director

マレーシア冷凍冷蔵空調工業会(Malaysia Air-Conditioning & Refrigeration Association (MACRA)):

Mr. Peter Tan Chin Wah, Secretariat、Mr. Edward De Zilva, Secretariat、Mr. Koh Siew Kiang, Chief Exective Officer, KoolManInternational (M) Sdn Bhd、Mr. Yeow Tee siong, Operating Manager, OYL Manufacturing、他

PREC:土肥、梶田 本会合は、マレーシア国内で使用される HCFC を使用した空調機の製造、輸入の禁止に向けた、 マレーシア NOU 主催の現地企業関係者を対象とした説明会である。 <概要>  マレーシアにおける HCFC の削減ステップは以下のとおりであり、2030~2040 年の期間 は、サービス分野利用の 2.5%が毎年許可されるのみである。 2013 年 1 月 1 日以降 :515.8 t-ODP 2015 年 1 月 1 日以降(10%減) :464.2 t-ODP 2020 年 1 月 1 日以降(35%減) :335.3 t-ODP 2025 年 1 月 1 日以降(67.5%減):167.6 t-ODP 2030 年 1 月 1 日以降(97.5%減): 12.9 t-ODP

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■マレーシア HPMP における方針と規制 2012 年 までに ・ベースライン(2009~2010 年の平均消費量)に基づく HCFC 輸入割 当のため、輸入許可証システムを構築 ・HCFC を含む製品や機器の使用・輸入・製造・組立・導入をコントロ ールするため、現行法律を改定 2013 年 ・HCFC 化学物質の再輸出のライセンス制度 ・HCFC 輸入に対する輸入許可システムの実施(2013 年 1 月 1 日より) ・HCFC 使用製品を製造する工場の拡張・新規建設の禁止 ・インセンティブを活用した HCFC 代替物質の使用の促進 ・HCFC を扱う労働者や技術者の認証制度 2015 年 ・マレーシア国内で使用される、HCFC を含む空調機器(2.5HP 以下) の製造、輸入の禁止 ・HCFC を制限ガスのリストへ記載 ・HCFC が事前に混合されたポリオールの輸入禁止 2020 年 ・HCFC を含む全ての製品(必要な使用を除く)の組立・輸入を行う工 場の禁止 ・HCFC-141b の発泡剤としての利用を禁止 ・HCFC の製造業での使用、および消火システムへの新規導入の禁止 2025 年 ・HCFC を使用した製品・機器の新規導入を禁止 2030 年 ・ベースライン 2.5%相当のサービス部門利用のみ輸入許可 2040 年 ・HCFC 輸入の全面禁止(2040 年 1 月 1 日)  マレーシア政府は、2015 年中に HCFC(R-22)を使った 2.5 馬力以下の空調機器の新た な製造、輸入の禁止に向けて法律策定中であり、マレーシア国内企業は代替選択を迫られ ている。  空調機の代替冷媒について、マレーシア環境局(オゾン担当)は、炭化水素(HC)冷媒 の導入を検討していた時期もあったが、安全面の問題から、現地企業の合意は得られてい ない。(マレーシア環境局(オゾン担当)は、現時点では特に空調機に炭化水素(HC)冷 媒の導入を推奨はしていない。)  現地企業の中には、炭化水素(HC)冷媒技術について独自調査を進めている企業もあり、 安全面の問題は、技術面や技術者教育の面で解決できたとしても、特に火災時の危険性を 考えると、強燃性冷媒を使用している機器はユーザーに対して印象的にも不利になるとの 懸念があり、現地企業としては、現時点では採用できないとの見解が主流。

(28)

 マレーシア環境局(オゾン担当)の見解としては、空調の代替技術は、HFC-32 と HFC-410A ではないかとの見通し。(環境局(オゾン担当)には代替技術(冷媒)選択の決定権はな く、企業側の選択に任せることとなる。)  HFC-32 空調機器の導入に特に障壁はない。 会合の様子 冷凍冷蔵(コールドチェーン)関連については、現状に関する情報はマレーシア環境局(オゾ ン担当)はまだ把握できていない。 オゾン担当としては、ショーケースなどは、CO2、炭化水素(HC)が代替になるのではとの意 見である。 現地のスーパーマーケットでは、HCFC-22 のほか、HFC-404A のショーケースが使用されてい るのが確認された。

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現地スーパーマーケットの HCFC-22 のショーケース。 他に HFC-404A を使用したものも見られた(2015 年 2 月 10 日)。 イ.法規制等の整備状況 マレーシア環境局(オゾン担当)によると、HFC-32 をはじめとする微燃性冷媒の使用を制限す る規制はなく、HFC-32 空調機器の導入に特に障壁はないとのこと。(規制が必要であれば、むし ろ日本が導入している規制を参考にしたいとのこと。)

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(3)インドネシア

ア.HCFC 段階的削減計画策定の進捗状況 インドネシアにおける HCFC 段階的削減管理計画(HPMP)第 2 ステージは、その準備プロジ ェクトが第 72 回多数国間基金執行委員会(ExCom72:2014 年 5 月)で承認され、その後、世銀 が実施機関として、インドネシア HPMP 第 2 ステージの計画策定に向けて調査、情報収集が進め られている。 世銀担当者によると、HPMP 第 2 ステージ対象部門の代替技術選択に関する情報は、2015 年 5 ~6 月頃に集まる見通しであり、現時点では代替技術選択の方針は未定である。 インドネシアにおける HPMP 第 2 ステージで対象となる主な部門は、ポリウレタン(PU)発泡 であり、削減対象物質は HCFC-141b である。この部門は、第 1 ステージでも対象となっており、 大企業は炭化水素系の発泡剤に、中小企業では HFC-245fa を発泡剤とする技術転換の計画となっ ている。 シクロペンタンをはじめとする炭化水素系の発泡剤への技術転換は、防爆設備などの必要性か ら、初期投資に費用がかかり、中小企業に対しては資金面で導入が難しいこと、一方、HFC 系の 発泡剤では原液の価格が従来発泡剤(HCFC-141b 等)よりも高額になるため、製造コストの増加、 製品の価格への影響といった課題があり、特に中小企業における技術転換の難しさが指摘されて いる。 なお、インドネシアでは、冷凍冷蔵空調の製造部門(代替技術に HFC-32 を選択)は HPMP 第 1 ステージで対象としており、第 2 ステージでは対象部門とならない予定であるが、インドネシア のオゾン担当者によると、家庭用空調機よりも冷媒充填量が多くなる商業用空調で微燃性冷媒で ある HFC-32 を使用するにあたっての技術的支援、特に安全面における制度や技術面での支援を 必要としているとのことであり、HFC-32 の商業用空調への適用、実用化への期待が示された。 これに対し、日本ではリスクアセスメントを進めているところであり近々完了する予定である こと、今後リスクアセスメントの結果を踏まえて商業用空調での HFC-32 使用にあたっての規制 等が整備される見通しであることを説明した。 イ.法規制等の整備状況 インドネシアについても、ここでは可燃性冷媒等の規制について述べる。 HFC-32 を含め可燃性冷媒を使用するヒートポンプ、空調機、除湿器といった家電製品について は、安全性に関する製品構造(デザイン)について、基準が定められている。 また、それら家電製品を安全に導入するための基準があり、その基準において HFC-32 は A2 に 分類されている。一方、プロパンやイソブタン等の炭化水素系の冷媒は A3 に分類されており、こ れら A3 冷媒は、充填、貯蔵、輸送に対しても安全面の基準が設けられている。

(31)

(4)クウェート

ア.HCFC 段階的削減計画策定の進捗状況 クウェートについては、前述のとおり、HPMP 第 2 ステージ準備プロジェクトが ExCom73(2014 年 11 月)の時点で申請されておらず、担当する実施機関も未定である。2015 年度以降の申請と なる。 なお、冷凍冷蔵空調部門の代替技術選択については、特に高温地域での適用可能性確認が課題 となっており、現在、湾岸諸国を対象とした空調部門における低 GWP 代替技術(冷媒)の高温地 域下での適用可能性検討のプロジェクト(PRAHA*)が、UNEP、UNIDO 主導で実施されている。 検討対象冷媒は、HC-290(プロパン)、HFC-32 及び複数の HFO となっている。 クウェートをはじめ、高温地域での空調部門における HCFC 代替の選択は、このプロジェクト の結果が待たれると考えられる。 なお、当該プロジェクトの期間は 2013 年中旬~2015 年上旬の予定であるが、進捗は予定より も遅れている。

* Promoting low GWP Refrigerants for the Air conditioning sectors in High-Ambient temperature countries (PRAHA) イ.法規制等の整備状況 クウェートのオゾン担当者によると、可燃性冷媒等の使用に当たっては、基本的に国際的な規 格を導入するとのことである。 冷蔵冷凍空調の安全面に関する主な国際規格としては、ISO 817 と ISO 5149 があげられる。 ISO 817 は冷媒ごとの安全性の区分、ISO 5149 は冷蔵冷凍空調装置の安全使用に関する規格と なっている。 ISO 817 と ISO 5149 の概要は以下のとおりである。 ・ISO 817 による冷媒の安全性の区分 冷媒は、毒性と燃焼性の有無により安全性の観点で 8 つに区分されている。 ■ISO 817 による冷媒の毒性と燃焼性の区分 低毒性 (Lower toxicity) 毒性 (Higher toxicity) 強撚性 (Higher Flammability) A3 B3 弱燃性 A2 B2

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■各区分の冷媒の例 1 2L 2 3 A CFC-11 HCFC-22 HFC-404A HFC-407A HFC-410A R-744 (CO2) 等 HFC-32 HFO-1234yf HFO-1234ze 等 HCFC-142b HFC-152a 等 HC-290(プロパン) HC-600a(イソブタン) 等 B R-717 (アンモニア) ・ISO 5149 による冷蔵冷凍空調装置の冷媒充填量の制限の例 ISO 817 で 2L、2、3 に区分された冷媒で、換気機能がない部屋で冷媒のすべてが占有空間にあ る、あるいは圧縮機や高圧容器が機械室か開放空間にある機器や装置の場合の冷媒充填量の上限 は、原則的に以下の式により算定する。 (人の快適性のための用途) mmax=2.5×LFL(5/4) ×h0×√A LFL:冷媒の燃焼可能下限濃度(kg/m3) 0 :高さ(0.6m/1m/1.8m/2.2m) A :空間の床面積(m2) (その他の用途) mmax=20%×LFL×室内容積 LFL:冷媒の燃焼可能下限濃度(kg/m3) なお、漏洩探知器や警報装置、換気装置などの安全管理対策を講じることで、冷媒の充填量の 上限は増加する。

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3. 欧米企業の冷凍冷蔵空調に係る代替技術と我が国企業が有する代替技術との比較

モントリオール議定書の技術経済評価委員会(Technology and Economic Assessment Panel:TEAP) によるオゾン層破壊物質(ODS)代替物質に関する報告書(2014 年 10 月)をもとに、冷凍冷蔵空調 に係る代替技術(冷媒)の特性概要を以下の表に示す。 TEAP のオゾン層破壊物質(ODS)代替物質に関する報告によると、HFO やそれらを含む混合冷媒 などの新冷媒については、効率は従来冷媒と概ね同等であるが、価格面のほか、圧縮機など適応する 装置の入手が困難といった課題があげられている。 また、上記 TEAP のオゾン層破壊物質(ODS)代替物質に関する報告には記載されていないが、 AGC(旭硝子株式会社)は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業の一環とし て開発を進めてきた新冷媒“AMOLEA”(アモレア)について、2016 年の商業生産開始を目指すと発表 している(2014 年 3 月)。“AMOLEA”(アモレア)は、HFO-1123 を主成分とする混合冷媒であり、 HFC-410A と同等の性能を持ち、地球温暖化係数(GWP)は HFC-410A の約 6 分の 1 としている。 ※ 本項での「高温環境」との表現は、上記 TEAP 報告書の表現に準じており、TEAP によるとその温度は 40~42 度を想定している。

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■冷凍冷蔵空調に係る代替技術の比較(1)

冷媒 アンモニア ( R-717) 二酸化炭素 (R-744) 炭化水素 (HC) HFO-1234yf * HFO-1234ze(E) * ARM-42a * ARM-30a * DR-7 * L-40 * N-13 (R-450A) * AC-5X * XP-10 * N-40 (R-448A) * LTR-4X * DR-33 (R-449A) *

特性概要 ・有毒物質でやや燃焼性 がある ・GWP 0 ・不燃性 ・GWP 1 ・プロパン、イソブタンな ど、その他混合冷媒があ るが、すべて強燃性 ・GWP 1.8-5.5 ・熱物理特性と輸送特性 に優れる ・単一冷媒で微燃性 ・GWP <1 ・HFC-134aの代替 ・単一冷媒で微燃性 ・GWP 1 ・低冷却能力冷媒に対応 した新型機器のHFC-134a代替 ・HFC-134a/HFC-152a/HFO-1234yfの混合 冷媒 ・GWP 117 ・微燃性 ・HFC-134aの代替 ・HFC-32/HFO-1234yfの 混合冷媒 ・GWP 210 ・微燃性 ・HFC-134aの代替 ・HFC-32とHFO-1234yf の混合冷媒 ・GWP 210 ・微燃性 ・中・低温帯の冷凍冷蔵機 器で、大規模な改修なしで HFC-404Aの代替 ・HFC-32/HFC- 152a/HFO-1234yf/HFO-1234ze(E)の混合冷媒 ・GWP 290 ・微燃性 ・中・低温帯の冷凍冷蔵機 器のHFC-404A代替(大 規模な改修不要) ・HFC-134a/HFO-1234ze(E)の混合冷媒 ・GWP 547 ・不燃性 ・小規模な新型機器の HFC-134a代替 ・HFC-32/HFC-134a/HFO-1234ze(E)の 混合冷媒 ・GWP 620 ・不燃性 ・HFC-134aの代替 ・HFC-134a/HFO-1234yf の混合冷媒 ・GWP 630 ・不燃性 ・新型機器のHFC-134a代 替 ・HFC-32/HFC- 125/HFC-134a/HFO-1234yf/HFO-1234zeの 混合冷媒 ・GWP 1270 ・低毒性、不燃性 ・冷凍冷蔵機器のHFC-404A代替 ・HFC-32/HFC- 125/HFC-134a/HFO-1234zeの混合冷媒 ・GWP 1295 ・低毒性、不燃性 ・従来モデルを含む冷凍冷 蔵機器のHFC-404A、 HFC-407A代替 ・HFC-32/HFC- 125/HFC-134a/HFO-1234yfの混合冷媒 ・GWP 1410 ・低毒性、不燃性 ・新しいモデルの冷凍冷蔵 機器のHFC-404A代替 主な用途 R R R/AC R/AC R R R R R R R R R R R 商業化の状況 様々な冷凍冷蔵機器の冷 媒としての使用は100年以 上の歴史があり、今日でも 使われている。 1900年から1930年に冷凍 冷蔵機器の冷媒として使 用されていたが、その後 CFCに取って代わられ、 1990年から再び使用され ている。 特にプロパンやイソブタン などの非混合冷媒は数十 年にわたり使用されている が、充填量の多い装置の 生産は制限されている。 物質自体は中規模の施設 で生産されている。市場の 需要に応じて生産規模は 拡大すると考えられる。 物質自体は商業用規模で すでに生産されている。市 場の需要に応じて商品化 されると考えられる。 各混合物質は商業用規模 ですでに生産されている。 各混合物質は商業用規模 ですでに生産されている。 各混合物質は商業用規模 ですでに生産されている。 ただし、DR-7自体の商品 化の時期は不明。 各混合物質は商業用規模 ですでに生産されている。 1-2年のうちに商品化の見 通し。 各混合物質は商業用規模 ですでに生産されている。 1-2年のうちにアジア(中 国、日本、韓国)で、続い て中東、欧州で商品化の 見通し。 各混合物質は商業用規模 ですでに生産されている。 各混合物質は商業用規模 ですでに生産されている。 1-2年のうちにアジア(中 国、日本、韓国)で、続い て中東、欧州で商品化の 見通し。 各混合物質は商業用規模 ですでに生産されている。 1-2年のうちに商品化の見 通し。 各混合物質は商業用規模 ですでに生産されている。 各混合物質は商業用規模 ですでに生産されている。 相対評価 ◎ ◎ ◎ △ △ △ △ △ ○ ○ △ ○ △ △ △ 効率 熱物理特性に優れ、蒸気 圧や冷却能力はHCFC-22に類似している。ただ し、排熱温度が高いため、 低温利用の場合、通常は 二段階圧縮を要する。小 型から大型の吸収式冷凍 機での適用がみられ、多 段操作により効率向上が 可能となる。 熱物理特性は、あるレベ ルの冷却温度帯であれば 優れている。蒸気圧は他 の多くの冷媒よりも数倍高 く、体積当たり冷凍能力は 25℃以下で高くなる。高温 環境下でHCFC-22と同等 の効率を得るためには、追 加的な機能が必要となる。 気温35℃の下では、効率 はCFC-12の50-60%程度 に下がる。排熱温度が非 常に高いため高温環境下 では多段階圧縮や内部冷 却装置などを要する。 概してほとんどの状況下で 効率はよく、排熱温度も低 い。高温環境下での効率 の低下も少なく、HCFC-22 と同等の効率を示す。 理論的にCOPはHFC-134aより数%劣るが、効率 はHFC-134aと同等であ る。 往復式、スクロール式圧縮 機で使用する場合、効率 はHFC-134aと同等。 冷却能力、効率はHFC-134a相当。共沸性冷媒で チラーや可逆ヒートポンプ に適する。 冷却能力、効率はHFC-134a相当。 HFC-404Aとほぼ同等の 冷却能力及びCOP 現行のHFC-404Aの機器 に使用した場合、効率は 10%程度改善される。 往復式、スクロール式圧縮 機で使用する場合、効率 はHFC-134aと同等、冷却 能力は下がる。 ドロップイン試験と熱量測 定の結果は、HFC-134aと 類似する。 往復式、スクロール式圧縮 機で使用する場合、効率 はHFC-134aと同等。臨界 温度が高く、高温環境下 (温暖な気候下)でのよい 性能を発揮する。 冷却能力はHFC-404Aと 同等、効率は8%程度向上 する。 冷却能力、効率は、直膨 (DX)システムでHFC-404A、HFC-407Aと近似 し、排熱温度はHFC-404Aと同等。 冷却能力、効率は、HFC-404Aよりやや向上する。 相対評価 ○ ○ ◎ ○ ○ ○ ○ ○ ◎ △ ○ ○ ◎ ○ ○ 価格 冷媒価格は1ドル/kg以 下。ただし、一般的に装置 自体はスチール製の配管 が必要であることから、低 容量(概ね400-600kW未 満)の装置ではHCFC-22 やHFCの装置よりも高額 になる。 冷媒価格は1ドル/kg程 度。ただし、高圧のため、 装置によっては耐圧設計 を要し、その分価格が増 す。高温環境下では冷却 能力の低下が比較的大き いことから、圧縮機はそれ に対応した設計が求めら れる。なお、装置のタイプ によるが50-500kW規模で は、価格面での競争力は ある。 冷媒価格は1-10ドル/kg 程度。ただし、強燃性のた め、機器の設計、冷媒の 取扱い等に追加費用が必 要となる。なお、全体的な 費用は、機器の種類や安 全基準によって大きく変わ る。 新冷媒であり、HFC-134a より高額である。 新冷媒であり、HFC-134a より高額である。 往復式、スクロール式圧縮 機で使用する場合、HFC-134aのポリオールエステ ル潤滑油が使用可能。 冷媒価格は、HFO-1234yf を混合しているため、 HFC-134aより高額となる と考えられる。HFC-134a のポリオールエステル潤 滑油が使用可能。 冷媒価格は、HFO-1234yf を混合しているため、 HFC-134aより高額となる と考えられる。HFC-134a のポリオールエステル潤 滑油が使用可能。 冷媒価格はHFC-404Aよ り高額になる。現存のポリ オールエステル潤滑油が 使用可能。 冷媒価格はHFC-404Aよ り高額になる。現存のポリ オールエステル潤滑油が 使用可能と思われる。 冷媒価格は、HFO-1234ze(E)を混合している が、他の既存の混合冷媒 と著しい価格差はない。 往復式、スクロール式圧縮 機で使用する場合、HFC-134aのポリオールエステ ル潤滑油が使用可能。 冷媒価格は、HFO-1234ze(E)の割合が高く、 HFC-134aより高額とな る。量産されるようになれ ば、価格は下がると考えら れる。 冷媒価格は、HFO-1234yf の割合が高く、HFC-134a より高額となると考えられ る。 往復式、スクロール式圧縮 機で使用する場合、HFC-134aのポリオールエステ ル潤滑油が使用可能。 冷媒価格は、HFO-1234y f、HFO-1234zeを混合し ているため、従来のHFC混 合冷媒より高額となると考 えられる。HFC-404A用の ポリオールエステル潤滑 油が使用可能。 冷媒価格は、HFO-1234zeを混合しているた め、HFC-404Aより高額と なる。量産されるようにな れば、価格は下がると考 えられる。 冷媒価格は、HFO-1234yf を混合しているため、従来 のHFC混合冷媒より高額 となると考えられる。HFC-404A用のポリオールエス テル潤滑油が使用可能。 相対評価 ○ ○ ○ △ △ △ △ △ △ ○ △ △ △ △ △ 障壁・制限 銅やその合金との相性が よくないため、低容量の装 置には価格的に向かな い。排熱温度が高いため、 多段階圧縮や内部冷却装 高圧と高温環境下での効 率低下に対応した設計が 必要であり、追加費用が 主な障壁は、炭化水素の 強燃性に起因するもので あり、屋内での中・大型の 装置での使用は制限され る。圧縮機をはじめ、装置 の構成要素の製造におけ る安全確保も必要であり、 微燃性冷媒であることから 安全使用が主な障壁。圧 縮機を含む装置の構成要 素に現時点では入手が困 微燃性冷媒であることから 安全使用が主な障壁。圧 縮機を含む装置の構成要 素に現時点では入手が困 微燃性冷媒であることから 安全使用が主な障壁。圧 縮機を含む装置の構成要 微燃性冷媒であることから 安全使用が主な障壁。圧 縮機を含む装置の構成要 微燃性冷媒であることから 安全使用が主な障壁。圧 縮機を含む装置の構成要 素に現時点では入手が困 微燃性冷媒であることから 安全使用が主な障壁。圧 縮機を含む装置の構成要 素に現時点では入手が困 圧縮機を含む装置の構成 要素に現時点では入手が 困難なものがある。非共沸 非共沸混合冷媒のため、 温度勾配の問題が機器の 高価格が主な障壁となる。 非共沸混合冷媒のため、 温度勾配の問題が機器の 非共沸混合冷媒のため、 温度勾配の問題が機器の 非共沸混合冷媒のため、 温度勾配の問題が機器の 非共沸混合冷媒のため、 温度勾配の問題が機器の

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■冷凍冷蔵空調に係る代替技術の比較(2)

冷媒 炭化水素 (HC) (再掲) HFO-1234yf * (再掲) HCFO-1233zd(E) * L-20 (R-444B) * HPR1D * ARM-70a * DR-5 * L-41 (R-447A) * HFC-32

特性概要 ・プロパン、イソブタンなど、その他混 合冷媒があるが、すべて強燃性 ・GWP 1.8-5.5 ・熱物理特性と輸送特性に優れる ・単一冷媒で微燃性 ・GWP <1 ・HFC-134aの代替 ・単一冷媒で不燃性 ・GWP 1 ・HFC-32/HFC-152a/HFO-1234ze の混合冷媒 ・GWP 295 ・微燃性 ・空調機器のHCFC-22代替(大規模 な改修不要) ・R-744/HFC-32/HFO-1234ze(E)の 混合冷媒 ・GWP 407 ・微燃性 ・HFC-410Aの代替 ・HFC-32/HFC-134a/HFO-1234yf の混合冷媒 ・GWP 480 ・微燃性 ・空調機器のHFC-410A代替 ・HFC-32/HFO-1234yfの混合冷媒 ・GWP 490 ・微燃性 ・空調機器のHFC-410A代替 ・HFC-32/HFO-1234ze/HFC-125の 混合冷媒 ・GWP 572 ・微燃性 ・空調機器のHFC-410A代替 ・単一冷媒 ・GWP 716(IPPC 5th) ・微燃性 ・圧力と冷却能力はHCFC-22の約1.5 倍、HFC-410Aと同等 主な用途 R/AC R/AC AC AC AC AC AC AC AC 商業化の状況 特にプロパンやイソブタンなどの非混 合冷媒は数十年にわたり使用されて いるが、充填量の多い装置の生産は 制限されている。 物質自体は中規模の施設で生産され ている。市場の需要に応じて生産規模 は拡大すると考えられる。 洗浄や発泡剤としてすでに使用されて おり、市場に存在する。市場の需要に 応じて商品化されると考えられる。 各混合物質は商業用規模ですでに生 産されている。1-2年のうちにアジア (中国、日本、韓国)で、続いて中東、 欧州で商品化の見通し。 各混合物質は商業用規模ですでに生 産されている。 各混合物質は商業用規模ですでに生 産されている。 各混合物質は商業用規模ですでに生 産されている。1-2年のうちにアジア (中国、日本、韓国)で、続いて中東、 欧州で商品化の見通し。 各混合物質は商業用規模ですでに生 産されている。1-2年のうちにアジア (中国、日本、韓国)で、続いて中東、 欧州で商品化の見通し。 他の混合冷媒の構成要素の一つでも あり、すでに冷媒の生産規模は充実し ている。 相対評価 ◎ △ △ ○ △ △ ○ ○ ◎ 効率 概してほとんどの状況下で効率はよ く、排熱温度も低い。高温環境下での 効率の低下も少なく、HCFC-22と同等 の効率を示す。 理論的にCOPはHFC-134aより数%劣 るが、効率はHFC-134aと同等であ る。 遠心圧縮機で使用した場合、HCFC-123よりもやや効率は上がる。 現在のHCFC-22空調に匹敵する冷却 能力で、効率は95-97%ととなる。臨界 点がHFC-410AやHFC-32と比べて高 い(~93℃)ことから、特に温暖な気候 下での冷房使用のみでは、更なる改 善により効率向上が期待できる。 HFC-410A機器へのドロップインで、 HFC-410Aとの冷却能力、COPの差 は10%程度。高温環境下では、HFC-410Aよりも冷却能力は向上する。 冷却能力、効率はHFC-410A相当。排 熱温度はHFC-410Aよりやや高いが、 現存する圧縮機が適用可能な範囲。 効率はHFC-410Aと同程度。冷却能 力はHFC-410Aより6-10%低下する が、新しいシステムで改善は可能。排 熱温度はHFC-410Aよりやや高いが、 現存する圧縮機が適用可能な範囲。 臨界点が比較的高いことから、高温環 境下(温暖な気候下)でのよい性能を 発揮する。 効率はHFC-410Aと同程度。冷却能 力はHFC-410Aより6-10%低下する。 排熱温度はHFC-410Aよりやや高い が、現存する圧縮機が適用可能な範 囲。臨界点が比較的高いことから、高 温環境下(温暖な気候下)でのよい性 能を発揮する。 通常の環境下では、HFC-32機器の効 率はHFC-410A機器よりも高く、COP はHFC-410Aよりも数%高い。熱交換 特性、輸送特性はHFC-410Aに勝る。 排熱温度はHFC-410Aより高い。潤滑 油は変える必要がある。特に高温環境 下では、圧縮機からの排熱を処理する ための措置が必要となる。 相対評価 ◎ ○ ○ ○ ○ ○ △ △ ◎ 価格 冷媒価格は1-10ドル/kg程度。ただ し、強燃性のため、機器の設計、冷媒 の取扱い等に追加費用が必要となる。 なお、全体的な費用は、機器の種類や 安全基準によって大きく変わる。 新冷媒であり、HFC-134aより高額で ある。 新冷媒であり、HCFC-123より高額で ある。省エネ性能が上がることで、妥 当な期間で費用回収は可能と思われ る。 HFC-407Cなどの現存のHFCと同程 度の価格になると考えられる。現存の ポリオールエステル潤滑油が使用可 能。高温環境下での効率がよいことか ら、他の選択肢よりも消費電力を下げ られる。 生産コストがHFC-410Aよりも高い新 しい不飽和HFCが混合されている。量 産されるようになれば、価格は下がる と考えられる。 冷媒価格はHFC-410Aよりやや高額 となると考えられる。 冷媒価格は、HFO-1234yfを混合して いるため、やや高額となると考えられ る。現存のポリオールエステル潤滑油 が使用可能。高温環境下での効率が よいことから、HFC-410Aよりも消費電 力を下げられる。 冷媒価格は、HFC-410と同程度。現 存のポリオールエステル潤滑油が使 用可能。高温環境下では、HFC-410A よりも消費電力が増える。 冷媒価格は、HFC-410Aより低価格で ある。新潤滑油と排熱処理対策に追加 費用がかかる可能性がある。熱交換 特性が優れていること等から配管に使 用する銅やアルミを使用量を減らせ、 コンパクトな機器にできる分、機器の 価格を抑えられる。 相対評価 ○ △ △ ○ △ △ △ ○ ◎ 障壁・制限 主な障壁は、炭化水素の強燃性に起 因するものであり、屋内での中・大型 の装置での使用は制限される。圧縮 機をはじめ、装置の構成要素の製造に おける安全確保も必要であり、これに より、ある種の構成要素の安定供給に 課題がある。さらに、十分な技能を有 微燃性冷媒であることから安全使用が 主な障壁。圧縮機を含む装置の構成 要素に現時点では入手が困難なもの がある。環境中に排出された場合、分 環境中に排出された場合、分解生成 物に関する懸念がある。 微燃性冷媒であることから安全使用が 主な障壁。圧縮機を含む装置の構成 要素に現時点では入手が困難なもの がある。非共沸混合冷媒のため、温度 勾配の問題が機器の設計に影響する 微燃性冷媒であることから安全使用が 主な障壁。圧縮機を含む装置の構成 要素に現時点では入手が困難なもの がある。非共沸混合冷媒のため、温度 勾配の問題が機器の設計に影響する 微燃性冷媒であることから安全使用が 主な障壁。圧縮機を含む装置の構成 要素に現時点では入手が困難なもの がある。非共沸混合冷媒のため、温度 勾配の問題が機器の設計に影響する 微燃性冷媒であることから安全使用が 主な障壁。圧縮機を含む装置の構成 要素に現時点では入手が困難なもの がある。非共沸混合冷媒のため、温度 勾配の問題が機器の設計に影響する 微燃性冷媒であることから安全使用が 主な障壁。圧縮機を含む装置の構成 要素に現時点では入手が困難なもの がある。非共沸混合冷媒のため、温度 勾配の問題が機器の設計に影響する 微燃性冷媒であることから安全使用が 主な障壁。

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参照

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