夜温処理に対する蚕豆の開花結実反応の品種間差異
Ⅱ 生育並びに結実に及ぼす夜高温の影響
亮直 木 邦 和
The varietaldifferencein the response of flowering and董ruiting to the night temperaturein broad bean Ⅱl‡nfluence of highnight temperature on the growth and fruiting
Kunikazu UEKI（UniversityFarm） （Recived Apヱi130，195フ） 工 緒 筆名は，作物の生育と変温との関係を明確にすることほ，虚業立地並びに育種上極めて重要であるとの見地より， 1952年以降，蚕豆且ついて，夜温の作物に及ばす影響に関する一一聯の研究（9−11）を遂行し，花芽分化，開花並びに．登 熟に．対する高夜温の影響が，蛋豆の生育過程の差異，開花期の早晩並び庭．結実日数の長短等により異ることを・明らか にしたが，本報は，その1部で，夜間の高温が，生長，開花並．びに結実に如何なる影響を及ぼすかを究明したもので ある． 夜間の高温ほ，蚕豆の栄養生長並びに生殖生長に層著な影響を及ばすが，その影響の仕方は，夫々の品種の処理時 期の遅速並びに粒の大小によっても反応を異にする・これらの事項ほ，蚕豆の地理的分布に．関する研究並びに採種上 興味ある問題と考えられるので，蕊に，その大要を簡単に報告する次第である 本稿を等するに当り，懇切なる教示を賜った恩師香川冬夫博士並びに豪大教授赤藤克己博士に・対し，きた，実験遂 行上多大の便宜を与えられた本学農学部長黒上泰治博士並びに農場長野田愛三教授に対し，厚く御礼申上げると共に， 実験結果の取まとめに協力された井川正美助手に感謝するいなお，本研究ほ，文部省科学研究費による業績の一部で ある記して，謝意を表する次第である Ⅱ 実験材料及び実験方法 実験方法ほ，Tablel紅示す如くである
Table 1 Date and duration of treatment changing the night temperature
Treatment
Experimental
plots VaIietie∼
Date l Begun l Ended 】 Duration
Sizuoka・WaSe
重き……‡蓋
Nagasaya−SOramame
香川大学農学部学術報告
Note）A：High night temperature before f10Wering
B： 〝 〝 〝 afteI floweI■1ng I： 〝 〝 Jy from germination to flowerlng
Ⅱ： 〝 〝 〝 〝 flower bud differentiation to flowering Ⅱ： 〃 〝 〝 〝 flower bud development to flowenng Ⅳ： 〝 〝 〝 〝 flowering to matuIing
Each plot comprises3plots，in each of which 2plants are planted．
ControIs are set up for each plot．
（A）の開花前高夜温区においてほ，夜問の高塩が，品種の早，中，晩及び生育過程の違いによって，生長，開花に 如何なる影響を及ぼすかをみんと．したもので，Table 2の如き特性を有する早，中，晩の3品穐を選び，夫々（Ⅰ） 発芽期，（Ⅱ）花芽分化期及び（∬）花芽発育期に処理を開始し，開花まで処理を継続したものである、（B）の開花後 高夜温区においては，夜間の高温が，主として，品種の結実期間の長短，粒の大小の違いに．よって，祐実に如何なる 彩響を及ぼすかをみんとしたもので，Table2の如く，開花期を略同じぐするが，綺英日数並びに粒の大いさを異乾 する3品種を選び，4月1日より一斉に処理を開始し，登熟完了まで約2ケ月間処理を行ったものであるu
Table 2．．Characters cf vaIieties and theitems observed
ChaIaCterS Of vaIieties fIuiting pe・ s Du【・ation of Ⅰiod Items observed EaI・1iness Orlatenes Culmlength，number of branches，n11mber oflea− Ve＄，ar．ea Ofleaves，pe− Iiod fIom germination to flowering
．
flowers，Order o董 node Where the fizstpod sets， dIy Weigbt
Duration offruiting peト iod，PerCentage Of pod Setting，Weight of seeds， number of seeds， Size of seeds Yamato・SOramarne lsslユn・SOIamame Sanuki−nagaSaya median
High night temperature befoIe flowering Note）A B： 〝 ” 〝 after 董lowering 冥施に当ってほ，既報（1011）の如く，夜間高温区及び対照区を共に，硝子室内紅設置し，前者の高温は電熱線の加 熱紅よった． なお．処理期間中の最低気温並びに地温は，Fig‥1に示す如く，処理区は，対照区にくらぺて，全期間を通じ平均 において，概略フ∼80C夫々高かった
︵UO︶巴n︸巴鼠日む↑ 1∼ 231 11∼20 ハ′∴ ュ 21∼30 皿∼20 仰∼ 10 ユ 凱∼31 1∼ 1 佃∼m ⊥ 1∼ 229 ∼ 20 ∼m ⊥ 凱∼封 ⊥1∼刀 ∼∽ 1 21∼封 1∼ 120 i 周lO l ′︰−八 ≠ つ］ Date
Fig．l．Minimum temperatures duringthe experiments．
Ⅱ 実験結果並びにその考察
a。夜間高湿の生育に及ぼす影響 A一・栄泰生長：冬作物である蚕豆においても，小麦に．ついて盛永（4・5）及び中山（7）氏等が，指摘している如く，生 育初期龍・夜高温に遭遇させれば，来賓器官の発育並びに分化が，ある程度促進されるであらうことが予想される． 本実験においても，（A）試験区の結果ほ，以上の推定を裏付けている．すなわち，生育過程の進展に．伴う、茎長 及び乗数の伸長度並びに・増加率は，Figハ2に．示す如く，処理開始時期の早いもの程，また，早生種程，概してそ の割合が著しい．但し，夜間高温の品種の早晩性紅よる英数に対する促進的な影響は．，茎長に．関する程，品種間 差異ほ顕著でない．それは，両形質の特質に．基く差異に．よるものと考えられる．香川大学農学部学術報告 ︵設︶lOJ盲OU O︸のぢち巴nl空乱白む︸芸叫竃鳥芸ちのぎ吋むtち︼ぷ∈n已遥︸pヨ云電話l gちじ苫l已○心届出 ∩︶ n︶ ○ O ︵J 0 2 2 1 迅 0 0 5 0 2 ・ 二＝ 葺二忘三並ニごご㌢ニゴ」 ーニ￣ ▼ J㌻ 0−−′一ごサー′
ぺ声こ」ご紆雷三を
︵U O 0 ︵︶ 0 0 5 R︶ 0 l 1﹂ ︵∠ ナー・叫→／25／幻5／迎 15 25 5／I 15 25 5／Ⅱ 15 25 5／Ⅱ 15
Date Note）（A）Sizuoka−WaSe （B）Nagasaya−SOramame （C）Sanuki・nagaSaya
︶ ︶ ︶ ︶ ︶ ︶
Ⅰ Ⅱ Ⅱ 工 Ⅱ Ⅲ
C∴ −一嘩Culm length （Date of treatment
●＿＿＿・＿⑳ ′′ （ ′′
○−−−−− −⑳ 〝 （ 〝
＝Number ofleaves（
〝○−−−い・○ ノケ （ 〝
⑳−t−−−一旬 〝 （ 〝
Fig2Influence of high night temperature on the culmlength and the number ofleaves．
また，風乾望は，Figい3に示す如く，個体全室に ついてほ，処理区は，いずれも対照区にくらぺて5 割前彼の増大をきたし，夜間高温が，蚕豆の生長に 促進的な影響を与えることが推察されるが，これを 地上部と地下部とに分けて考察すると，いずれの品 種に関しても増加率ほ，地上部の方が地下部よりも 著しい・・このことは，調査に．際して，地下部の採取 が，地上部程精密に行われ難かった点に．関係するこ ともないでほないが，高温の影響が地下部より地上 部に強くあらわれるものと考えしめる‖この琴合， 興味ある点は，中生種の地下部及び地上部の増加率 が，処理時期にあまり関係なく略相似た関係を示し ているのに反して，早生種が，処理時期が早い程地 下部と地上部との開きが大きく，処理時期がおくれ るに従ってその差が減少し，晩生種が，処理開始 の早い場合地上部及び地下部共著しく増大し，処理 時期のおくれるにつれて平行的に減少している点 である・・これらは，品種の本質的な性質の差異，す なわち，地上部及び地下部の生長に関する早，中， 晩性品種の有する温度反応の差異によるものである か，あるいほ，品種の早晩性と処理開始時期の遅速 との関連において起る肥料養分の長の時期的相違に 関係して起るものであるかは，更に究明を必要とす る 次に，分枝数になると，Fig4に示す如く，中， 晩生穫が，発芽時処理において幾分の増加をみてい る以外は，いずれの場合も，処理区は対照区より減 少し，かつ，早，中晩生の品種に対する影響ほ必ず しも同じでほない小一・般に，茎長が旺盛な伸長を開 始すると，分枝数の増加が停頓する現象は，多くの 作物に共通にみとめられるところであって−，Fig2 の茎長の伸長度，及びFig5の全英面積の増加を併 せ考察すれば，この場合，夜高温に．より・一種の徒長 現象が生じたものと考えられるり しかして，その程 度は，処理開始の遅速，品種の早晩性並びに形質の 特質等によって，種々異なり複雑な様相を示すに至 ったものであらう B・生殖生長：盛永氏等（456）が，小麦において指摘 している通り，栄畢生長が促進されれば，その後に 引続く生殖生長にも当然促進的な影響のあらわれる （A） 2CO ︵竣︶tO︼芸80︸のぢ一色巴三重変訂薫二豆首二言官二ち中苛こぎ嶺票hO已l 一〆→r一一一一一 ￣ 一一一● ●■− ︰− ︰ ． ． ●−・…−サ●−・・・ ・・−・−・−・・・・−・・−→ ●−− −・−−●・−．−−−・・−−・● r−−−■・−・一寸￣−■−・・−・■−●−● O n︶ 0 5 っム l Ⅰ Ⅱ Ⅱ Date of tIeatment Note）（A）：Sizuoka・WaSe （B）：Nagasaya・SOIamame （C）：Sanuki・nagaSaya
シー∵壬Top ●−・−●Root o−−−● Top＋Root Fig‖3lInfluence of high night temperature
on the dry weight ことが期待される・Table3ほ，この点に関する（A）
試験区の調査結果を取まとめて示したものであり，
Fig・6ほ，各品種の処理時期別の生育状態を示したものである矧こ，生育に相当の開きのあることがみとめられ るいTable3に・よれば，開花日数は，3品種共処理時期の早い，また，前報（11）同様，早生種程短隋率が大であり， 開花期問日数ほ，3品種共高夜混により延長しているが，その程度ほ，概し′て処理の早い程顕著である．開花数
香川大学農学部学循報告 ほ，高夜温の影響が，開花期の早晩並びに処理時期の遅速により異り，特に，晩生種の増加の割合が著しい・欝 1花の着花節位は，処理区と対照区との間には，明確な差異がみとめられない・ ︵竣︶−Oh盲000︸のぢ一色巴n忘︼鼠∈む︸ 革孝：芯芸ヒ：虐琶岩月賀宴二卓二岩霊屋 ︵娘︶ lOh︸已000︸S︸01d巴雲巴鼠己む︸ 芸芯つ﹁壬誉占﹂○む霊h切口叫Sdむレ0已Ⅰ 0 5 5 2 ∩︶ フ l ⊥ 0 5 5 2 Ⅰ Ⅱ Ⅱ
Date o董 tIeatment Note）か−−−−￠Sizuoka−WaSe 旬「丁ニ◎ Naga＄aya・SOramame Nagasayか San11kト SOramame nagaSaya Sizuoka− WaSe Note）
閻 DateoftIeatmentIineachvariety
ローー・・堀Sanuki・・nagaSaya rコ 〝 Ⅱ 〝 一際 〝 Ⅱ 〝Fig．4．Influence of high night temperature on the branch n11mber．
Fig．5．Influence of high night tempera− ture on the area ofleaves．
Table 3．．Influence of highnight temperature on the floweIing． くここ VaIieties ▲−−− ，・・−−−−− ＼＼ExpeImental Items 、＼＼plots obseI・Ved ＼＼ Sanukinagasaya Nagasayaeoramame Sizuokawase Flowering tims
Period fIOm germination to floweI’ing（Days） Reductive ratio of period from germination to flow−
ering（％）
Period of flower blooming
（Days）
Number of flower・
（Relativenumber of flowers） Order of node wheI・e the first pod sets
32 41
．2 1∝
（り フ．5
︵J ︶ 5 ・ 〇U 9 9 7 （芸∃（：…Sizuokawase Ⅱ Nagasayasoramame Ⅱ Sanukinagasaya Ⅱ
Note）Ⅰ，Ⅱ，Ⅱ：High night temperatuIe treatmentin different date Ⅳ ：ContI01
Photographed at the time when the high night
temperature treatment ofI（photo“at the extremeleft）WaSended． Fig．6．Growth of broad beanin different date o董treatment．
b．夜間高温の結実に．及ばす移響
試験区（B）においてほ，（A）の夜高温の生長に及ばす影響をみたのとは異り，開花後夜間高温に遭遇させた場
合，蚕豆の結実項象に，如何なる影響を与えるかをみんとしたものである．調査の結果は，Fig．7及びTable4
香川大学農学部学術報舎 8 種によって必ずしも同じではないすな わち，Figフによれば，結実日数の短縮 率は，大和蚕豆−，一寸垂豆，讃岐長爽の 順に，概して結実日数の長い品種程短縮 率が大きいこのような現象は，前報（11） においても指摘しておいた処であって， 夜高温により成熟が促進されたことによ るものと．考えられる▲まキ，結爽率も； 処理区は対照区より，いずれの品庵も低 下しているが，これも前報（11）に指精し ておいた如く，夜高温による開花数の増 加に比し，結英数が少い結果によるもの であらう．しかして，品種間に．は，その 差ほ比較的小さいが，結爽率の減少度合 ほ，結実日数の場合と略同様に，結実日 数の長い品種程大きい傾向が→ うかがわ れる また，Table4によれば，子実の発育 に関してほ，殆んどの場合処理区は対照 区よりも不良であり，品種間にも可成の 差異がみとめられるが，特に，・子実の充 実度は，大枚種程，充夷の度合が不良で ある．不良環境に遭遇する場合，大粒種 が，小粒種にくらべて充実度の劣ること ほ，他の作物く23812）においても屡々み とめられる処であって，主として．，同化 物質の蓄積，転流の多寡あるいぼ難易の 差異に基くものである．（1214）本実験に おいては，夜温は150C以上を示している こととて，蚕豆の結実にとっては，必ず 0 1 ︵故︶本署富野レ￡ A B A B A B Reductive rate PeI■Centage Of pod setting of the duration
Of fruifing period to Note）
田Yamato・SOramame
野Issun・SOramame ロ Sanuki・nagaSaya
A：High night temperature B：ControI
Fig7hInfluence of high night temperature on the
duration of董ruiting period and the percentage of
pod setting しも適切な環境であったとはいい難いことが推察される
Table 4 Influence of high night temperature on the seeds
以上の如く，夜間の高湿ほ，生育並びに腐実に，共に相当強い影響をあたえ．るが，その程度は，処理開始期の遅 速，品種の本質的な性質並びに形質の特質に．より，可成の差異があり，全体として相当後雑な様相を呈するに至つ たものと考えられるけしかして，こ．れらの事実ほ，福井氏等（128）の大豆に‥おける場合と同様に．，蚕豆の生態分化 並びに栽培，育種上重要な意義を有するもめと考えられる・この方面の詳細に関しては，将来更に研究を必要とす る （本研究の要旨は，昭和32年4月4日，農林省農業技術研究所に．おける日本育種学会第11匡l講演会において発表し た．） Ⅳ 摘 要 1・本研究は，変温に・対する垂豆品種の生態的特性を究明する目的を以て，開花期，結実日数及び粒の大いさの異る 晶笹を用い，高夜温が，生長，開花並びに凝実に及ぼす移響について調査したものである。 2生育に及ぼす高夜湿の影響ぼ，生長に関しては：茎長，英数及び風乾蕾の増加，分枝数の増減並びに菓面積の拡 大等に，開花に関してほ，開花日数の短縮，開花期蘭自、数の延長及び開花数の増減等にあらわれ，それらの変化の 割合ほ，品種の早晩性並びに処理時期の遅速により必ずしも同じでない。 3．結実に及ぼす高夜湿の影響ほ，結実日数め短縮並びた結界率の低下嶺に為らわれ，それらの変化の割合は，結実 日数の長い品種程著しいり高夜涼ほ，また，子実の発育に・も影響を及ぼし，その程度は，品種における結実日数の 長短並びに粗の大小に．より異っている
4．生育並びに結実に及ぼす高夜淀の影響並びにそれらの品種間差異を解明す畠ととは，蚕豆品種の地理的分梅を決
定する上において，また，品種の選定その他育種上板めて重要な意義をもつものである引 用
1福井重郎，荒井正雄：日本に．於ける大豆品種の生 態学的研究（第1報）開花日数と結実日数による品 種の分類と∴その地理的分布に．ついて，育種学稚，ヱ， 2フ∼39（1951） 2 −−−− ，給水 寿：開花彼の短日が大豆の登熟 に及ぼす影響の品種間差異，育種学雑，1，86∼90 （1951）． 3・−−−−一肌，【【 「：開花彼の温度が大豆の登熟 に及ぼす影響の品種間差異，育種学雑，6，192′叫・196 （ユ956）1 4．盛永俊太郎，栗山英雄：作物と温度及光Ⅱ，夜 温の高低並．に催花の春播性秋挿性小麦の発育に及ば す影響，虚及園，14，9フ1∼9フフ（1939） 5＋ ，中山治彦：作物の発育に及ぼす変温の 影響，農試研究年報（昭和2フ年），（1952） 6い 中山治彦：数種の作物の発育に及ぼす夜浣の影響 （予報），日作紀，20，59∼62（1951）小 フ ㍉ ，沢村絵：小麦の発育に及ぼす高夜温の 影響，日作紀，23，178∼182（1955）n 8‖ 佐々木正三郎，沢田英吉，渡辺斉：菜豆品種の生 態的分化に関する研究，文部省科学試験研究報告，文 献
Noり17，39∼44（1953） 9い 植木邦和：夜涼処理に．対する蚕豆の開花結実反応 （予報），香川農大学報，5，243一−246（1954）lO‖ 一叫
：夜溢処理に対する蚕豆の開花結実反応 の品種間差異Ⅰ，夜温の差に．対する二三の早晩生 品種の感応度の差異につし、て，香川農大学報，7， 1∼5（1955） ユ1“＋：夜涼処理に．対する蚕豆の開花結実反応 の品種間差異 Ⅱ，夜温の差が蚕豆品種の花芽分化 並びに登熟に及ぼす影響，香川大農学報，8，19∼ 24（1956）12．WENT，F，W：Plant growth under control− 1ed conditions Ⅱ，Thermoperiodicityin growth and fruiting of the tomato，Amer”Jour。Boi…，
31，135′、ノ150（1944）． 13‖！lj本健吾：水稲の成熟現象に関する研究Ⅱ，夜温 の高低と水稲子実の登熟，虚及園，29，1303∼1304 （1954） 14。．＋ ：水稲の成熟現象に関する研究Ⅱ，夜温 の高低と登熟期間に於ける呼吸量及び炭水化物の変 化，農及園，29，1425∼142フ（1954）．
10 香川大学農学部学術報告
Rるs u m色
ユ．The differencein theinfluence of highnight temperatuI■e On the growth and fruiting of the varieties having the differencein｝the flowering and fruiting periods andalsoin the size of seeds were studied
2．．Theinfluence of highnight temperature on the growth was shownin theincrease of culmlength， numbeI■Ofleaves and the dry weight of plant．
The number of branchesincreasedin some cases and decreasedin the others．The size ofleaves enlarged，and the reduction of thelength of period from germination to flowering andthe prolongation Ofthe periods of flowerbloomlng OCC11rred．
The numbez・Of flowers decreasedin some cases andincreasedin the others．But allinfluences above Statedwereshownindifferent manner aCCOrdingtothe earliness ozIlateness ofthevarieties andto the date of treatmentsgiven
3・・Theinfluences of highnight temperature onthefruitingvereshowninthe reduction of the duration Of fruiting period andin the decrease of the percentage of pod setting．Theinfluences were remakably
Shownin the vaI−ieties havinglong fruiting period．The growth rate ofseeds was changed，the modes Of which were different according to｝the varieties having the differencein the dllration of fruiting
peIiod and the size of seeds
4．Above mentioned facts may be of use to explain三the distribution of broad bean varieties，and to Select the suitable varieties for anylocality，aS Wellas to the breeding ofbroad bean
