愛知工業大学研究報告 第
29
号 平成6
年1
0
1
供試体寸法の異なるコンクリートの
圧縮破壊性状に関する実験的研究
EXPERIMENTAL STUDY ON SIZE EFFECT IN CONSTITUTIVE
RELATIONSHIP OF COMPRESSIVE CONCRETE
小 池 狭 千 朗 ‘1, 畑 中 重 光 ・2, 水野英ニサ, 谷川恭雄・4
Sachio KOIKE・1, Sige皿itsuHATANAKA・2, 可ijiMIZUNO.3 and Yasuo TANIGAWA
[AbstractJ There are two main purpωes in the present study. One is to examine the effect of specimen size on the stress-strain curves of concrete under uniaxial and triaxial compressive stress states. The other is to grasp quantitatively the cracking paもternof specimens from the data analysis of the size distri
-bution of concrete fragments of the回 tedspecimens after failure. It is found that the effect of specimen
size on the deformation behavior of concrete under triaxial compression is more remarkable than that under uniaxial compression目Basedon the data analysis, a model of compressive cracking pattern is pro -posed. Discussion is also carried out on the size effectinthe compressive deformation behavior of con -crete, spotlighting the dissipation energy at cracking.
1 . は じ め に
鉄筋コンクリート部材や構造物を実大で実験するには 大型の載荷設備を必要とし,多額の経費と手聞がかかる ため,小型供試体を使用することが多い。これらの小型 供試体の実験結果を実大構造物や部材に適用するに際し ては,実大と小型の相互関係,すなわち寸法効果をあら かじめ確認しておく必要がある1)-5)。 コンクリートの圧縮強度の寸法効果は,引張・曲げ・ せん断強度の寸法効果に比べて小さく,実大部材の圧縮 強度は,通常の供試体(断面ゆ 10cm-15 cm)の圧縮 強度のおよそ 80-90%と考えられているめが,高強度 になるほど寸法効果が大きくなるとの報告7)-9)も見ら れる。また,圧縮下のコンクリートのピーク応力以後の 破壊性状は,供試体寸法の増大に伴い,かなり脆性的に 事1 愛 知 工 業 大 学 建 築 学 科 ・2 三重大学 建築学科 ・3 名古屋大学 土木工学科 叫 名 古 屋 大 学 建築学科 なり,このような寸法効果もまたコンクリート強度に依 存して異なるようである9),10)。 筆者らは昨年度までの一連の研究により,高強度レ ベルに至るまでの三軸圧縮下のコンクリートの応力 ひずみ関係に及ぼす各種要因の影響を明らかにしてき た11)-13)。しかし,用いた供試体は,断面の直径ある いは一辺が 10cmであり,実部材と比べるとかなり小 さい。そのため,これまで得た知見を実部材の挙動解析 に適用するには供試体寸法の影響をも論じておく必要が ある。 本研究では,まず一軸および三軸圧縮下のコンクリー 卜の応力 ひずみ曲線に及ぼす供試体寸法の影響を実験 的に調べる。また,破壊後の供試体の破壊片の大きさを 定量的に調べることによって,供試体内部のひび割れパ ターンの分析を行う。次にその分析結果および破壊片分 布に関する表示式を用いて,破壊の際に単位クラック商 で消費されるエネルギー量を概算する。2
.
実 験 方 法
表 1に,実験の概要を示す。実験要因としては,供 試体の断面寸法(
D
)
,コンクリートの圧縮強度(Fc),お1
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2
愛知工業大学研究報告,第29号B,平成 6年, Vol.29-B, Mar.1994 よび横拘束圧の大きさ (σ'L)を取り上げた。供試体の 高さ一直径比 (H/D)は1,帯筋(鋼輪)のピッチ (S) は D/4とした。本実験は,受働型の三軸圧縮実験であ る。すなわち,側圧は,コンクリート外周部の鋼輪に よって与えられる。側圧が供試体全体にほぼ均等に加わ るためには,供試体全体が一様に膨張する必要がある。 そのために,本実験では,比較的均等な破壊が期待でき る H/D=lの円柱体を供試体として用いた11)。全鋼輪 が降伏した場合に供試体にかかる側圧を表ー2に示す。 鋼管でコンクリートを横拘束する場合,周囲の鋼管とコ ンクリートとの間には付着が存在するため,鋼管を適当 な幅で切断(鋼輪)しておくことが望ましい。著者らの 既往の研究13)によれば,鍋輸のピッチを D/4以下とす れば(クリアランスは,表一2参照)鋼輪間隔による有 効側圧の低下はあまり大きくないものと考えられるが, 3.2節で述べるようにこの点に関する比較実験も別に 行った。 供試体の製作には,普通ポルトランドセメント,川砂 (5mm未満),砕石(5-15mm),シリカフューム (Fc =1 000 kgf/cm2シリーズのみ ),高性能 AE減水剤, および鋼輸を使用した。設計スランプは20cm,調合強 度(Fc)は, 400, 700および 1000 kgf/cm2とした。 供試体は,材令1日目にキャッピング,2日目に脱型 した後,養生室内(温度27:t10C,相対湿度88土2%)
で空中養生を行った。試験材令は,約 50日とし,供試 体の{回数は,各要因毎に2個とした。 載荷には,耐圧試験機(最大耐力600tf)を使用し た。また,載荷面には2枚のポリプロピレンシートにシ リコングリスを塗布した減摩パッドを挿入した。 軸方向のひずみを測定するため,供試体の上下端から 0.05Hの位置に,ボルトによって鋼製枠を固定した(す なわち,軸ひずみの検長は 0.9H である)。応力上昇域 のひずみは,鋼製枠に取り付けた一対の変位計で,下降 域のひずみは,鋼製枠を外した後,載荷板間に取り付け た一対の変位計でそれぞれ測定した。 鋼輪のひずみは,所定の鋼輸に貼付した一対のワイ ヤーストレインゲージ (W.S.G.)によって測定した。3
.
実験結果および考察
3.1 鋼輪のひずみおよび側圧の分布状況 図一1に,鋼輪のひずみから計算した供試体の側圧(計 算側圧)の一例を示す。図および他の実験結果によれ ば,コンクリートの強度に拘らず,鋼輸による側圧は降 伏 (aLY)以前では若干ぱらつく傾向があるが,降伏 時の侃JI圧は供試体全体にほぼ一様にかかっている。この ことから,本実験を受働型の三軸圧縮実験と見なすこと ができる。 表ー1実 験 概 要 D (kgfF/, Cm2) (KEPtm2) (cm) 10 400 0, 25, 50 15 700 0, 50 20 1000 0, 50, 100 注) D:供試体呼び寸法,Fc:コンクリート強度の目標 値.σL鋼輪降伏時の側圧の目標値,高さー直径比 は1,鋼輪ピッチはD/4 表-2鋼輪降伏時の側庄の計算{直 (ヰ)I
(k/1
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1
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m2) 3.6 (20.2) 1 26.3 95.2 2560 6 一 2 Z tz
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2600I
4.5I
12.9 (26田2) 1 49.4 ー ー ・ 圃 ー ー - - - ー ー 『 目 』 ーー ー ー 『 ー ー 『 帯 ー ・ ・ 骨 骨 骨 量 ー 押 25.7 (13.4) 1 98.8 6.9 (44.2) 1 24.1 204.4I
3130I
5.8I
13.9 (37.2)I
48.2 27.8 (23.3)I
96.5 注 )D:供試体寸法(鋼輸の内径),!":鋼輸の降伏点,t:肉厚,d: 鋼輪幅, c・鋼輸のクリアランス(すなわち,S=d+c),σ'L:鏑輪降 伏時の計算側圧, σL=(2・t・d/S.D)xゐ で 算 定 S P R M I R E S 日 m 日 C A m z n u = 噌 A C Z F D ロ ロ 戸 Fc=7日目 SERJES 01 D=10cm ロー
Fc=1000 SERJES C1. =1。
目
自
医 ω ¥ ι 明 凶 必 } 医 ω¥ 相同必) O"L =5日自
C1L =5日 a u ¥ 嗣 凶 ﹄ } 。 凶 凶 N 出 恵 国 帆 布自
8 12 16 20 STRAIN (x 10") (8) F c=(OOシリーズ 8 12 16 20 STRAIN (x 10'り (b) F c=700シリーズ o -4 8 12 16 20 STRAIN (X 10") (c) F c=1000シリーズ 図1計算側圧曲線1
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供試体寸法の異なるコンクリートの圧繍破壊性状に関する実験的研究 S E I R E s m m 日 c ' A n u = ' A 巴 -一 F D 。 巴 由 FDEN-ロ ロ 国 白 ロ 守 {日開高 U ¥ 嗣凶﹄}回目同信 LF 回 q J M E & I R 官 L q u 日 冊 目 C 守 1 n u E 喝A c= E t n u ロ ロ 曲 戸 口 D N F ロ 自 由 ロ ロ マ {尚昆 ω ¥ L 明凶﹄)個師同国↑同 C1L =0 -8 12 16 STRAIH (XW') (b) F 0=100シリーズ S 官 仁 M I R E n u q u B m o c 凋 鳴 門 u = 噌 ム cz F D ロ ロ 国 F ロ ロ 刺 岡 田 昌 曲 目 白 守 ( N a u ¥ 刷 M d a } 回目回国﹄同 20 8 12 16 STRAIN (X W') 4。
20 20 (c) F 0=1000シ リ ズ (a) Fc邑400シリーズ F , ・4 同 国 ' F圃 句 。 国 g gz
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_--_-_-_-_-_-..:品、.-_-_-_-_-_-.D=.;W<:m_j 凶~ ,土アベ側圧 │白E
" " I -... " I Z- 1 o 4 8 ~ ffi 20 STRAIN (xW') (c) Fo=1000シリーズ S E R E S 、 , n u 叩 叩 R J m =一
-z h d ロ ロ 曲 戸 口 白 N -D 口 曲 巴 白 曲 、 { " a u ¥ 旧 同 ﹄ } 悶 回 刷 出 ﹄ 同 川 ゾ F ﹄ P 4 2 t p 問、司吉田町出﹄回開 { v n 岡 崎 、 、 n 掴 J 湖 一 一 明 白 日 制 由 一 ; 法 k 一 寸 q a -、 、 , , t p h 寸 ズ 叫 町 一 一 t 品 川 ト 哨 一 寸 川 村 線 一 一 恥 哨 岨 一粧一 B m h 向 日 一 一 副 ひ ク 才 ・ ( 一 乙 b 一 力 〆 一 応 応力一ひずみ曲線(側圧の影響〕 図-2 o o p L I E u w u q J M n u n u eコ 釦 2 2 L k m ロ ロ 回 目 ロ ロ N F 白 白 目 白 国 守 { " 巨 υ ¥ i M 凶 ﹄ } 間 間 同 出 L F 白 図 3 501
0
2
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3
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4
0
Diameter : D (cm) ピーク応力に及lます供試体寸法の影響 出 5~"~F→1↓ ゐ
-
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I ! 'tJID.. +' 1 "--、....ー 習ω If
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奮 n'
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、a=10.b=日5 s ...__1帆 .
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。
図-4 図 5 S=D/4とD/8ではほとんど相違しなかったり3
.
3
ピーク点に及ぼす供試体寸法の影響 図-
4
に.D=10 cmの供試体の圧縮強度に対する相対 強度を示す。なお,図中の実線は Blanks の実験デー タ1)から求めたKimらの提案式14)を,また破線は,相 対強度R を次式で表示した場合の本実験値に対する上 限および下限を示している。 R= _一 一 +10 D+α ここに .D:供試体寸法(cm) α, b :実験定数3
.
2
応力一ひずみ曲線 図-2に,縦応力一縦ひずみ曲線に及ぼす側圧の影響 を示す。図-3は,縦応力一縦ひずみ曲線に及ぼす供試 体寸法の影響を示したものである。図および他の実験結 果によれば,供試体寸法の増大と共に,ピーク応力およ び圧縮靭性の低下が顕著にみられる。このような寸法効 果は,コンクリート素材の力学挙動における寸法効果に 加え,鋼輸のクリアランスの絶対量の差異にも依存して いる可能性がある。そのためFc=700シリーズについ て,鋼輸のピッチSをD/8とした供試体を作成し同様 な実験を行ったが,応力一ひずみ曲線の実測値は,1
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愛 知 工 業 大 学 研 究 報 告3 第2
9
号B
,平成6
年, Vol固2
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,J
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図によれば側圧が大きいほど,低下率が大きくなる傾 向がみられる。なお,図中の破線は,参考のため,本実 験の範囲外についても描いてある。ここで上式によれ ば,bの値は,実大部材の相対強度の概略値(下限値) を与えることになる。 図-5に, ピーク時のひずみに及ぼす供試体寸法の影 響を示す。図によれば,供試体寸法の増大に伴い, ピー ク時のひずみは,ほほ比例的に低下し ,D=20 cmの供 試体のピークひずみは,多くの場合,D=lO cmの供試 体の約80%に低下している。 3.4一軸圧縮下のコンクリート供試体の破砕状況 一軸圧縮下のコンクリートの破砕状況を写真 1に示 す。破壊片は原則として》径の大きいものから順に右へ 並べてある。また,上下方向の位置については,イ共試体 内の元の位置に対応するように配慮した。 ( 1 ) コンクリート強度の影響 破壊片の表面状態を見るとtFcニ400シリーズではs 凹凸が顕著であるのに対し ,Fc=l 000シリーズでは, 凹凸が少ない。大径のものについて破壊片の長さを見る と,Fcニ400シリーズでは,供試{本高さを2または3分 割する破壊片が多いのに対し,Fc=l 000シリーズで は,供試体高さと等しい長さの破壊片の数が多くなる。 これは,Fc=400シリーズでは,ひび割れが骨材を迂回 して起こるのに対し ,Fc=l 000シリーズでは,ほとん どの骨材が破壊して,ひび割れが載荷車自方向にほぼ貫通 するようになるからである。また,細かい破壊片の量 (各写真中の右下の細片群)は,供試体寸法に拘らず, コンクリート強度の増大に伴って減少している。 ( 2 ) 供試体寸法の影響 写真一1は,全ての供試体が同寸法となるように,す なわちp 供試体の寸法比で縮小しである。写真におい て,これらの破填片のうち比較的大きなものだけを概観 すると,破壊片の大きさは,供試体寸法によってあまり 変化せず類似している。すなわち,大径の破壊片は, Iま ぽ供試体の寸法比に応じた大きさになっているといえ る。細径の破壊片も含めた定量的な分析は,次節で行つ
。
写真 1一輪圧縮時のコンクリートの破壊状況 写真一2三軸圧縮時のコンクリートの磁嬢状況 (σ'L=50,Fcニ700シリーズ)1
0
5
率を各供試体毎に示したものである。ここで,破壊片の 区分けの目安とした値は, 2および36cm3である(写 真 1中にマ印で示した )0v= 2 cm3は,最大寸法仇 =1.5 cmの粗骨材が球と仮定した場合の体積v=4π(ぬ
/2)3/3"" 1.8 cm3にほぼ相当する。一方,vニ36cm3 は,破壊片の度数を増分L1vニ2cm3毎の階級で求めた 場合に,各階級の度数が0とならないための階級のおよ その最大値である(図書参照)。また v=36cm3は,2.7 仇を直径とする球の体積にほぼ相当する。 ( 3 ) 破壊片の体積分布 図-7 (a)および (b)によれば,破壊片の体積分布 は,コンクリートの圧縮強度 Fcおよび側圧 σLに拘ら ず供試体寸法毎に比較的類似しており,その平均値を示 せば図7
(c)のようになる。 ( 4 ) 破壊片の度数分布 i ) 総 数 : 各 供 試 体 の2cm3以上の破壊片の個数 供試体寸法の奨なるコンクリートの圧縮破壊性状に関する実験的研究 一一一ーIc=400 0・σL=O 司:Ic=7001Iii:.0¥=50 一一 Ic=1000 巴 口 市 一 自由 N E E-一
( 恩 ) 新 聞 } @ 斗 対 日 開 目 υ N 3.5供試体の破砕状況の分析 ここでは,側圧 σLニOおよび50シリーズについて, 体積が2cm3以上の破壊片の体積分布および度数分布 を調べた。 σ'L=50シリーズの供試体は,載荷終了後(軸 ひずみがおよそ20X 10-3の時点で載荷を終了 ),周囲の 鋼輪を切断,除去し,再度一軸圧縮によって破砕した。 したがって,支配的なひびわれのパターンは,およそE =20x 10-3時点のものと見なすことができる。参考のた めに, σ:L=50シリーズの破壊状況を Fcニ700シリーズ についてのみ写真ー2に示しておく。 σLニOシリーズの 場合と比較的類似した破砕状況であることがうかがえ る。 ( 1 ) 理想的な破壊パターン 図 6(a)および (b)は,コンクリート供試体の破壊 パターンの概念図を示したものである。 (a)図は寸法効 果がないパターンを, (b)図は最も明解な寸法効果を示 すと恩われるパターンで,破壊片が供試体寸法比に応じ て拡大,縮小するケースである。本研究では,実際の破 壊片の分布をこれらの二つのパターンと対照しながら考 察する。 ( 2 ) 分 析 方 法 図一7は,大径(体積 v=36cm3以上),中径 (2孟U く36cm3),および小径(v=2cm3未満)の破壊片の占有 表-3破壊片の度数分布の表示式 (u=2cm3以上) N=α(D-9)+25 ここに • a=-O.9♂c+35 Fc コンクリートの圧縮強度(kgflcm2) D 供 試 体 寸 法(cm) 個 数Nは切上げ π 2 N (v~-1)2 ここに,um.=2m-l, lnは2-18の整数 度数nは切上げ n=m, Vm= 子 2-~ 何, 2,...) ここに .V~ 孟 36,V:供試体の体積(cm3) 2日 供試{和1法(cm) 破壊片の総数 図ー自臣
関
(a)寸法効果がないケース{パタ ンA) 式(1) 式(2)車
前
(b)破填片が相似形となるケース{パターン s) 図6供試体の典型的な破壊パターン 式 (3) ( 問 屋 U ﹀ 艇 A 4 Q 大樹抑制世 (同居 U )糊
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fclOO7田l附 fcl冊1田i側 fcl同加』悶 D=10 D=15 D=20 (b)σL=50シ リ ズ 図7体積分布図 fcl田淵 l伽 fc~岡市!Il)] fcl田明i郷 D=10 D=15 D=2U (a)σL=Oシ リ ズ1
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愛知工業大学研究報告,第29号B,平成 8年, Vol.29-B, Mar.1994 を図 Sに示す。図によれば,破壊片の総数N (土,供試 体寸法の増大とともに増加するが,供試体の体積比ほど は増加しない。図中のゾーン (A)および (B)は,それ ぞれ図 6の破壊ノfターン (A)および (B)に対応する。 図によれば供試体の破嬢は,およそ両者の中間に位置し ていると推測される。破壊片の総数Nの値を供試体寸 法Dの一次式で表せば,側圧に拘らずほほ表 3の式 (1)のようになる。 話) 中径e大径の破壊片の度数分布・図 9に各階級 の体積の破壊片の度数分布を示す。 (a)図は中径の破壊 片, (b)図は大径の破壊片の実測例である。 (a)図の縦 軸は相対度数であり ,Nは中径の破壊片の総数である。 体積uの階級はヲ v=2cm3を最小値とし、増分L1v=2 cm3を与えてv=36cm3までの 17階級とした。した がって各階級の中央値vrnは,(2m-l) cm3 (mは, 2~18 の整数)である。図によれば,相対度数 n/N は, 破壊片の体積 uの増加とともに急激に減少し,その傾向 は供試体寸法に拘らず類似している。この径の破壊片群 では,コンクリート強度および側圧に拘らずほぼ同様な 関係,すなわち破壊パターン (A)に相当する関係が得 られた。これらの関係は,ほほ表-3中の式 (2)のよう な関数で表すことができる。 (b)図の体積 uの階級は,vm=V/3 (ここに V:供 試体体積)を最大値とし ,v二36cm3程度までを最大値 からの0.5倍ピッチで刻んである。この相対体積に対すそ ~I: 式(2)
同 l語
-1~
1
交ぜ1r'" 早まや・「ψ 。卜 t @ ',@ 1 _ ;" IIO @ [__l_L_j_~智雄;9~~ψ~~~,'20' .. . 36 破砕片の体積y(cm3) (a)中径(2-36cm')白磁墳片 o .-< 山 山 口以細川 m V/48 V/12 (皿二4) (m=2) 相対体積(cm3) (b)大径(36cm&以上)の破壊片 図9度数分布図 る大径の破壊片の個数は,供試体寸法,コンクリート強 度および側圧に拘らずほぼ一定の関係にあり,直線式で 表せば,表 3中の式 (3)のようになる。このことは, 大径の破壊片の分布が図 8に示した破壊パターン (B) (相似形)に相当することを示唆しており,写真 1を概 観した際に推測された寸法効果と一致するものであるo 3.6 破砕モデル ( 1 ) 理想的な破壊パターンとの関係 本実験で得られたコンクリートの破壊パターンは,既 に図 6で示したパターン (A)および (B)の中間にある ようである。すなわち,ひびわれ単位面積当りの破壊吸 収エネルギーが供試体寸法に拘らず一定であるとする と,供試体全体としての平均的なエネルギー吸収能力に は自ずと供試体寸法の影響が現れることになる。 図-10破壊パターンの概念図 図← 11 破壊片の分布の計算例供試体寸法の疑なるコンクリートの圧縮破壊性状に関する実験的研究 ( 2 ) 破砕モデル 本実験で得られた結果からコンクリートの圧縮破域パ ターンの概念図を示せは,図 10のようになる。なおp 図の中心部の斜線は,非常に細かも、破壊片の集合を表し ている。ここで,各階級(径)の破壊片の比率は,議 -3 中の式 (1)~(3) で表されたように供試体寸法,およ びコンクリート強度によって異なる。 ( 3 ) 写真 1との比較例 3.5節の分析結果(図 7(c))に基づき,中径および大 径の磁壌片の合計体積を供試体体積のおよそ 80% と し z その内訳を表 -3 中の式 (1)~-(3) を用いて計算した 破壊片の分布例を墜]-11に示す。また,計算上の仮定を 表 4にまとめて示す。ここでは便宜上,総体積の20% を占める小径の破壊片付=2cm3未満)をすべてv=l CH13の立方体として表レた。総体積は必ずしも供試体 の原体積とー致はしない(原体積士10%以内)が,耳 奥一1の破壊片と比較しでほぼ類似した分布が得られて いるといえる。 3.7 ひび割れ単位面積の消費エネルギー 本実験ではz σL=Oシリーズでは軸ひずみ(10)がお よそ 10X 10-3の時点で,また
σ
L=50シリーズでは, およそ20X 10-3の時点で載荷を終了している。また, σL=50シリーズの供試体は,載荷終了後,周囲の鋼輸 を切断,除去し再度一軸圧縮によって破砕した。した がって,支配的なひびわれのパターンは, σL=Oシリー ズではおよそE二10X 10-3時点 , (JL=50シリーズではε =20x 10-3時点のものと見なすことができる。 ひび割れ単位面積当りの破壊吸収エネルギーgは,次 式で求めることができる。 Wp e=ー
コ
( 4 ) ここにW
p :塑性仕事量(kgf.cm)w
p= Iaidef で算定。ここで,ui 主応力, eiP :主 応力方向の塑性ひずみ A:ひび割れ面の表面積の平日 (cm2) A=3{'E(v2i3)一(l;v)213) 表 4 'Jラックパターンの計算上の仮定 1) 破壊片の形状F立方体 2)破壊片の容積占有率 小径(u<2cm3) 中径(2';;;:u<36cm3) 大径(u;;;36cm3) 3) 中径および大径の破填片の度数 室長 3 中の式(1) ~(3) による 4) 小径の破主義片の大きさーu=1cm3 20% % n り n k U 約 、 ・ 1 1 p a t ' '1
0
7
で算定。ここで v:立方体破壊片の体 積。 式 (4)において,塑性仕事量Wpは一軸および三軸 圧縮実験データにより求める。また,ひび書1)れ面の表面 積の和は?破壊片の形状を便宜上,立方体と仮定するこ とで,前節で得られた破壊片の体積分布の表示式を用い て求めることができる。 図-12に,上述の載荷終了時点でのひび割れ単位面積 当りの破壊吸収エネルギ-eの計算値を示す。但し,σL =0シリーズの Wpの{直は ,E:=1OX 10-3とε=20x10-3 の時点であまり変化しない。ここでは?大径または中径 の破壊片を2 まず褒-3の式(1)-(3)を用いて求め,総 体積の 80%となるように比例配分した。また,v=2 cm3未満の小径の磁嬢片は,平均的に一律υ=1cm3と 仮定した。図によればB 側圧がかかると εの値が増大 し, aL=50シリーズではz σLニOシリーズのおよそ10 倍程度の値が得られている。また,供試体寸法の増大に ともないeの値が若干小さくなる傾向が見られるが,こ れは曹 2cm3未満の破壊片の体積を供試体寸法に拘らず 一律 1cm3としたことに起因しているものと考えられ る。ちなみに, σL=O シリーズの e の値はおよそ 1~2 kgf!cmである。これは引張破壊時のひび割れ単位面積 当りの消費エネルギーのおよそ10倍に相当する値であ ヲ r;;J。
3.8 小径の破壊片 前節で求めたように各供試体において体積の 80% は 慨に破媛パターンが決定している。(表 3 の式 (1)~(3) を使用)。前節では,供試体体積の20%を占める2cm3 未満の小径の破壊片の体積を,便宜上,全て1cm3で あると仮定したが,本節では,ひび割れ単位面積当りの 消費エネルギーEの値が供試体寸法Dやコンクリート 強度Fcに拘らず一定値になる場合について考察する。 Cコ fザ 、 巴 一 円 ︿ 冨 U ¥ 畑 一 回 4 4 ﹀ ω=
Fーイ 10 20 DIAMETER (c冊) 図12クラック単位商務当りの消愛エネルギー (小径の破壊片 v=l cm3)1
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愛知工業大学研究報告,第2
9
号B
,平成6
年,V
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叩B
,M
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Fヨ fc=400 m H ︿ 冨 υ ¥ 同d
ま器詔ヨヨ
図-
1
3
は,2
cm3未満の破壊片の体積u を 0.1~2.0 cm3の範囲で変化させ,それぞれの場合についてひび 割れ総面積 A を求め,式 (4)を用いて計算したときの eの値の変化を示したものである。ここで,塑性仕事量 Wpの値には実測値を用いた。図によれば,2 cm3未満 の破壊片の平均体積uが大きくなると,eの値は大きく なる。また,vを一定値とすると,一般に供試体寸法 D が小さいものほどeの値が大きくなる傾向が見られる。 いま,ひび割れ単位面積当りの消費エネルギーeが供 試体寸法によって相違しないと仮定すると,設定できる eの上限値は,図1
3
を参照して,表-5のようになる。 これらの値は,各シリーズにおいて,v=2 cm3とした ときの最小値として得られたものである。 eの上限値に ついて,横拘束圧 aLのみをパラメ}タとして,敢えて 概略値を示しておけば,aL=O kgf/cm2のとき e=1.0 kgf/cm,σL =50 kgf/cm 2のときe=1Okgf/cm程度と 考えることができる。4
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ま と め
本研究では一軸および三軸圧縮下のコンクリートの応 力一ひずみ曲線に及ぼす供試体寸法の影響を実験的に調 べた。また,破壊後の供試体の破壊片の大きさを定量的 に調べ,供試体内部のびひわれのパターンを分析した。 本研究の結果はおよそ次のようにまとめられる。 ( 1 ) 三軸圧縮下のコンクリートの塑性変形挙動に及 ぼす供試体寸法の影響は,一軸圧縮下のそれよりも顕著 である。実大部材の鞠性の予測にはこの点を考慮する必 要があろう。 ( 2 ) コンクリート供試体の破壊片の総数および分 布,すなわち供試体の破壊パターンは,供試体寸法に よって異なり,図-
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に示す典型的なパターンの中聞に 位置する。この破壊パターンは,コンクリート強度の影 響を受けるが,側圧の影響はあまり受けないようであ る。 ( 3 ) コンクリート供試体の破壊片の分布結果に基づ き,コンクリートの破砕モデルの概念を提示した。本モ デルを定量化すれば,圧縮破壊における寸法効果のエネ ルギー論的取扱いが可能となると考えられる。本報では その一例を示した。 (4 ) 立方体群の破砕モデルを本実験結果に対して定 量化した結果,軸ひずみが2
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3時点におけるひび 割れ単位面積当りの圧縮破壊吸収エネルギー量 eの上限 値としておよそ次の値が得られた。 aL=O (kgf/cm2) のとき E与1.0(kgf!cm) aL =50 (kgf/cm2) のとき e=.10 (kgf/cm) なお,本報では,コンクリートの圧縮破壊性状の寸法 効果をひび割れ形成時の吸収エネルギーというミクロ的 な視点から検討した。供試体全体の荷重一変形関係と破 壊吸収エネルギーというマクロ的な関係についての検討 は,別に報告する予定である。 [謝辞] 本研究を行うに際し,御助力を得た近藤洋 右君(旭化成工業),上田英明君(三重大学大学院),島崎 宗厳君(三重大学大学院),および高性能AE減水剤を提 供して頂いた竹本油脂併)に感謝致します。筆者らの一部供 試 体 寸 法 の 異 な る コ ン ク リ ー ト の 圧 縮 破 壊 性 状 に 関 す る 実 験 的 研 究
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は, 日 本 コ ン ク リ ー ト 工 学 協 会 ・ 破 壊 力 学 の 応 用 研 究 委 員会(委員長:三橋博三東北大学助教授)にて貴重な示唆 を 得 た 。 付 記 し て 謝 意 を 表 し ま す 。 ま た , 本 研 究 費 の 一 部 は , 文 部 省 科 研 費 総 合 研 究(A)ベ代表者:野口 博千葉 大学教授)によったことを付記する。 参 考 文 献1) R.F. B1anks and C.C. McNamara : Mass Con田
crete Tests in Large Cy1inders, Jour. of ACI, Vol.
31, No. 3, pp. 280-303, 1935.1-2.
2) A. M. N eville : The Influence of Size of Concrete
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De-viation, Mag. of Concrete Res., Vol.8, No. 23, pp.
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3) C.M. Sangha and R.K. Dhir : Strength and
Com-p1ete Stress-Strain Re1ationships for Concrete
Tested in Uniaxia1 Compression under Different
Test Conditions, Materiaux et Constructions, Vo1
5, No. 30, pp. 361-370, 1972.
4)谷川恭雄・山田和夫:コンクリートの圧縮強度の寸法効
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6) 塩屋俊幸・長谷川俊昭・コンクリート構造物の寸法効
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7) Department of the Interior : Cement and Concrete
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Bureau of Rec1amation, Bou1der Canyon Project,
Fina1 Report, Part Vll, Bulletin 4, 1965 8)香田伸次・回中伸幸・坂口 昇・山崎庸行:中心圧縮カ を受ける超高強度コンクリート柱の寸法効果と横拘束効 果に関する研究,日本建築学会学術講演梗概集, C分 冊 (構造n),pp. 751ー752,1989.10 9) 小池狭千朗・畑中重光:コンファインド超高強度コンク リートの圧縮特性の形状・寸法効果,コンクリート工学 年次論文報告集,Vol.14, No. 2, pp目949-954,1992. 10) 小池狭千朗・畑中重光:横拘束コンクリートの圧縮特性 に及ぼす供試体の形状・寸法の影響,コンクリート工学 年次論文報告集,Vol.12, No. 2, pp. 707ー712,1990 11) 畑中重光・服部宏己・近藤洋右・谷川恭雄.三軸圧縮下 の普通・高強度コンクリートの応力 ひずみモデル,コ ンクリート工学年次論文報告集, Vol.13, No. 2, pp 31-36, 1991. 12) 畑中重光・近藤洋右・谷川恭雄:横補強筋形状の異なる コンファインド高強度コンクリートの有効側圧,コンク リート工学年次論文報告集, Vol.14, No目 2,pp. 967-972, 1992. 13) 畑中重光・服部宏己・近藤洋右・谷川恭雄:コンファイ ンド高強度コンクリートの有効側圧と応力一ひずみ関 係,コンクリート工学年次論文報告集, Vol.13, No. 2, pp. 37-42, 1991. 14) J.K. Kim and S.H. Eo : Size Effect in Concrete
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Maga-zine of Concrete Research, Vol.42, No. 153, pp.
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