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小学校社会科概念探求学習の創造 (4) : 「冷凍サンマの秘密」実践と「ウェザーニューズ社の秘密」実践の場合

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(1)

小学校社会科概念探求学習の創造

(4)

―「冷凍サンマの秘密」実践 と「ウェザーニューズ社の秘密」実践 の場合―

社会科教育教室 /Jヽ

Creation of Concept‐

Inquiry Learning of Social Studies in elementary school(4)

secret of frozen mackerel pike」

and

「secret of Weathernews lnc.」 一

Naoki KoYAMA

I

は じ

bに

本稿 は

,小

学校社会科概念探求学習 の創造 をめざす一連 の研究 の結果 を報告す るものである。今 回は

,1992年

度大学教育方法等改善経費 による共同研究「教員養成 システムのモデル化 と教師教育 教材 の開発 に関する研究」 にも取 り上 げた

5年

「冷凍サ ンマの秘密」実践 (89年■月田中俊男附属 小学校教諭実施

)と

,最

新の実践である

5年

「 ウェザーニューズ社 の秘密」実践 (92年■月金兒利 明附属小学校教諭実施

)を

報告す る。なお

,上

記 の共同研究の報告書 は別 に作成 している。 そこに は「 クロネコヤマ ト宅急便快進撃 の秘密」教授書試案 の追試 (92年 7月 金兒教諭実施】結果 も載せ ているので併せて参照 していただ きたい。 また

,本

稿 は拙稿「概念探求学習のための教材・教具 (典 型的事例

)の

開発」(全国社会科教育学会誌『社会科教育論叢』第36集

,89年 )に

連続す るもので も ある。併せて参照 していただ きたい。 「冷凍サンマの秘密」実践

(5時

間扱い

)の

報告 を今 日まで持 ち越 した理由は次 の通 りである。 92年度全面改訂 の小学校社会科教科書 に「流通」機構 による価格操作が記述 され (詳し くは拙稿「小 学校社会科概念探求学習の創造(2)-1992年 度使用教科書分析 と主要概念構造図 を中心 に一」〈全国社 会科教育学会誌 『社会科研究』第40号

,92年

〉 を参照 していただ きたい),「流通」学習本格化 の道 が開け

,本

実践 の価値が著 し く高 まった。そこで

,一

連の概念探求産業学習プランに比較 してやや 高度 な学習プランと思われ る同実践 も報告 してお きたい と考 えた次第である。 気象情報サー ビスの教材化・ 授業化 に取 り組 んだ理由は次の通 りである。95年か ら気象情報サー ビスの自由化が予定 され (本稿脱稿時点で は法案の国会通過 は未前であるが

,ほ

ぼ通過す る見通 し と報道 されている

),今

後全国各地 の小学校で実践化が試み られ ると予想 され る。その意味で本実践 はその先駆的試行 と思われるか らである。さらには

,現

行小学校社会科学習指導要領下 における「通 信」の扱 いが行 き詰 ま りを見せ (詳し くは後述する

),そ

の打開には我々が提起 して きた主要概念構 造図か らの教材解釈が有効 と思われ るか らである。 樹 直 山

(2)

小 山直樹:小学校社会科概念探求学習 の創造 (4)

H

「冷凍サ ンマの秘密」実践の教材解釈

,授

業構成

,授

業事実 と授業評価

1

教材解釈 教材解釈 は

,流

通の川下 に当たる倉庫業や総合商社 は価格操作のために冷凍サ ンマ を生サ ンマ流 通の旬及び最盛期 に大量 に出荷す る

,

とい うものである。 田中氏 はその点 を次のように述べている。(田中「生活か ら聞いを

,そ

して計画へ」鳥取大学教育 学部附属小学校 『附小』第11号

,90. 2,以

下引用 は同 じ。) 「旬である秋 に冷凍 さんまが大量 に出回 り

,冷

凍 さんまの価格が生 さんまの価格 を底上 げし

,こ

の価格操作のための入荷量制限が出荷拒否 を生み

,全

国 さん ま棒受網漁業生産調整組合で は

,大

量 の水揚 げがで きるのにも関わ らず

,休

漁せざるをえない とい う状況がある 。中『流通過程 は

,生

産 現場の旬 を正 し く引 き継がず

,消

費 の場面 における需要 を利用 しなが ら供給操作 (出荷調整

)ひ

い ては価格操作が はか られ』『大衆魚 は

,エ

サ。加工 その他 に回る魚が安い分 だけ値 を上 のせ され

,し

か も冷凍庫 を利用 した価格操作 によって

,値

段の点で は大衆魚 と呼べない ものになって しまった』 のである。つ ま り

,通

年供給

,多

様 な食材の提供

,嗜

,生

活 に対す る利便性

,規

格・ 定型・ 定価 格化等 を可能 にした冷凍技術・運搬技術・ 情報通信網 の発達が

,伝

統的な水産物 の流通 の構造 に変 化 をもた らし

,卸

売市場 の自由な価格形成 の場 とい う役割 を形骸化 させたのであ り

,ま

さに『秋 の 冷凍 さんまの大量出荷』 は

,そ

の典型的事例 と考 えられ るのである。」

2

授業構成 今回は

,導

入部 に関す る報告 を行 う。概念探求型授業 の成否 は

,メ

イン・ クェッシ ョンの成立如 何 にかかっていると言って も過言で はないか らである。 先述 の教材解釈 に至 る

MQは

「さん まが旬 の秋 に冷凍 さんまが大量 に出回ってい るのはなぜだ ろ うか?」 である。 この

MQに

瞬時 に到達す る授業構成 と典型的教材教具が求 め られ る訳である。そ こで我々 は次のような導入 を構想 した。 「本単元 は

,冷

凍 さん まが一番大量 に出回るのはいつかを予想 させ ることか ら始 める。 それ は当 然時期外れ とい う予想 になるはずである。 そこで

,冷

凍 さんまが大量 に出回ってい るのは

,実

は旬 の秋であることを示すグラフを提示す る。 それによ り子 どもたちが 日常抱いている生活経験 をゆさ ぶ ることがで き,『さんまが旬 の秋 に大量 に出回つているのはなぜだろうか』とい う共通課題 を生み 出せ はしないだろうか と考 えたか らである。」 田中氏 も言 うように

,子

どもたちは当然 なが ら端境期 に大量 に出回るもの と予想す る。 それに対 して正反対 の事実 を提示すれば「なぜ?」 との

MQが

自然 に無理な く成立 し

,秘

密解明の探求活動 が開始 され るもの と構想 したのである。後 は

MQ成

立以降の探求 を保障する資料 を準備すればよい 訳である。回答

MAに

至 る探求プロセス はいつ もの通 り

,個

別探求ルー トと一斉探求ルー トか ら構 成す る。個別探求 を旺盛 に組織 し

,援

助 するためのデータ 。バ ンクとして,「学習 の手引 き」「 ヒン

(3)

鳥取大学教育学部研究報告 教育科学 第35巻 第

1号

(1993) 45

卜・ カー ド」「 チ ェ ック・ カー ド」 を

5類

型 18葉

,フ

ァイル資料45冊

,VT Rll本

,資

料一 覧表 を用 意 し

,ワ

ー クスペ ー スに配備 した。膨 大 なデー タバ ンクで あ るので フ アイル資料一覧 と

VTR一

覧 のみ を以下 に紹介 す る。 (ファイルー 覧〉

A-1

漁獲量 とねだん①さんまの漁獲量と東京での小売価格

(日

本長期統計総覧より作成

)

A-2

漁獲量 とねだん②さんまの漁獲量 と東京での小売価格

1973∼1984年

のグラフ

(同

)

A-3

漁獲量 とねだん③宮古市の漁獲量 と平均ねだんの移 りかわ り

(教

育出版教科書資料

)

B-1

水あげ量 とねだん①さんま産地水あげ量 と産地市場価格1973.3∼

1977.3,1987.■

1989. 6月 (農

林水産統計月報

)

B-2

水あげ量 とねだん②さんま産地水あげ量 と産地市場価格1976.3∼

1976.12月

のグラフ

(同

月報より作成

)

B-3

水あげ量 とねだん③さんま産地水あげ量と産地市場価格1988.1∼

1988.12月

のグラフ

(同

)

B-4

水あげ量 とねだん④イワシ・サバ・アジ・サンマの水あげ量と産地価格の変化

(水

産庁監修

21世

紀の水産業へのアプローチ」

)

B-5

水あげ量 とねだん⑤さばの生産調整と加工

(日

本書籍教科書資料

)

C-1

さんまの市場入荷量と価格①生・冷凍さんまの東京市場入荷量 と市場価格1976.3∼

1989.6

(農

林水産統計月報

)

C-2

さんまの市場入荷量と価格②生・冷凍さんまの入荷量 と価格

1955,1976,1977年

のグラフ

(農

文協文化部「魚よなぜ高い」より作成

)

D-1

さんまの東京市場入荷量①生さんまと冷凍さんまの入荷量1977.1∼

1987.12月

のグラフ

(農

林水産統計月報より作成

)

D-2

さんまの東京市場入荷量②生さんまと冷凍さんまの入荷量1976.6∼

1976.12月

のグラフ

(同 上)

D-3

さんまの東京市場入荷量③生さんまと冷凍さんまの入荷量1988.1∼

1988.12月

のグラフ

(同 上)

E-1

さんまの東京市場のねだん①生さんまと冷凍さんまの平均価格

1977.1∼

1987.12月のグラフ (同上)

E-2

さんまの東京市場のねだん②生さんまと冷凍さんまの平均価格

1976.3∼

1976.12月のグラフ (同上)

E-3

さんまの東京市場のねだん③生さんまと冷凍さんまの平均価格

1988.1∼

1988。12月のグラフ (同上)

F-1

冷凍 ものの入荷量 と価格①冷凍アジ・冷凍サバ (「魚よなぜ高い」)

G-1

大衆魚の漁獲量の移 りかわ り① (同上)

H-1

水あげされた魚のゆくえ①イワシ・サバの生産量 と消費地市場で取 りあつかつた量1965∼1975 年 (同上)

H-2

水あげされた魚のゆ くえ②イワシ・ アジ・ サバ・ サンマの用途 (同上)

H-3

水あげされた魚のゆ くえ③アジ・サンマ・サバの水あげ量 と消費地市場での取 りあつかい量 (「21世紀の水産業へのアプローチ」)

H-4

水あげされた魚のゆ くえ④大衆魚を犠牲にして (境一郎「魚が滅びる」)

(4)

46

小山直樹:小学校社会科概念探求学習の創造 (4)

I-1

魚の大きさによる産地価格のちがい①アジ・サバ・サンマ。イワシ

1982年 (河

井智康「魚」

)

I-2

魚の大きさによる産地価格のちがい②アジ・サバ・サンマ・イワシ

1975年 (「

魚よなぜ高い」

)

J l

冷凍保存①冷ぞう施設能力の移りかわり

(長

谷川彰他「新海洋時代の漁業」

)

J-2

冷蔵保存②超低温冷ぞう庫の広まり

(「

魚よなぜ高い」

)

J-3

冷凍保存③消費者の好みと鮮度保持

(「21世

紀の水産業へのアプローチ」

)

K-1

輸送技術①冷凍草

,保

冷車の台数のへんか

(「

新海洋時代の漁業」

)

L-1

魚の水あげと流通①魚の水あげ

(あ

ゆみ出版教科書資料

)

L-2

魚の水あげと流通②産地市場の仕事

(学

校図書教科書資料

)

L-3

魚の水あげと流通③産地市場から消費地へ

(あ

ゆみ出版教科書資料

)

L-4

魚の水あげと流通④魚のねだん

(学

校図書教科書資料

)

L-5

魚の水あげと流通⑤冷凍庫と魚の価格

(あ

ゆみ出版教科書資料

)

L-6

魚の水あげと流通⑥魚が消費者に届くまで

(「21世

紀の水産業へのアプローチ」

)

L-7

魚の水あげと流通⑦消費地市場

(東

)に

入荷する水産物の形態

(「

魚」

)

L-8

魚の水あげと流通③消費地市場 (6大都市

)に

入荷する水産物の形態

(「

新海洋時代の漁業」

)

L-9

魚の水あげと流通⑨魚の価格

:産

地安と消費地高

(「

魚」

)

L-10

魚の水あげと流通⑩スーパーなどから見た卸市場の問題点

(「21世

紀の水産業へのアプロー

チ」)

M-1

さんま漁① (学校図書教科書資料)

N-1

魚の価格の変化①魚

,野

,米

,肉

の価格の比較 (同上)

N-2

魚の価格の変化②生

,冷

,加

工 ものの価格の比較 (「魚よなぜ高いJ)

0-1

魚の購入①価格の変化 (向上)

0-2

魚の購入②高級魚 と大衆魚の購入量 (「21世紀の水産業へのアプローチ」)

P-1

さんまニュース (新聞言己事)

P-2

高い魚ニュース (新聞記事)

(VTR一

覧〉

V-1

サバ・イワシ・ サンマの漁獲量 昭和40∼52年

V-2

サンマの漁獲量

1989年

V-3

サンマ :漁 か ら魚の選別

,輸

送 まで∼漁・水あげ・産地市場 。仲買い 。輸送∼

V-4

サンマ も

1年

を通 じて∼冷凍技術の進歩 とサンマの選別∼

V-5

サンマ :産地市場か ら消費地市場へ∼消費地市場であつかわれない大衆魚∼

V-6

大船渡のサンマの水あげ

1989年

∼生食用・直送便∼

V-7

冷凍サ ンマ・小サンマのゆ くえ∼冷凍技術・ 輸送網・情報網のもたらしたもの∼

V-8

サンマの生産調整∼産地市場で∼

V-9

サバのゆ くえ∼豊漁でも入荷拒否される大衆魚∼

V-10

高級魚のねだんと魚の流れ・マグロ∼漁船から冷凍庫へ・市場へは冷凍庫から∼

V-11

アジの鮮度の変化∼産地か ら家庭 まで∼

(5)

さんまの旬 はいつだろう。 学習計画を立てて、 自分の問いを追究 しよう。 さんまの旬 は秋。 社会科資料集40P基本資料 ②の冷凍庫に保管されたさ んまは、いつ卸売市場に出 荷されるのだろう。 追究 して分かったこと、新たに生 まれた問い を発表 しよう。 句 に、冷凍 さんまが大量 に出回るのは、なぜだろ う。 計画 にそって自分の追究 を続 けよう。 計画 を変更 して自分の追究 を統 けよう。 旬に冷凍 さんまが大量に出回るわけをまとめよう。 ││さ

│ 全体の構想 (6時間) 秋 わか らない 水揚 げ量が少ない時 一年中 旬 に大量 に出荷 されている。

i

遠 くへ運べ る

1

日保 ちす る

1

売れ残 った時心配がない

1

古い物 は早 く売 りたい 1 味が よい

1

不漁だった

I

安い物が好 まれる

│ *く

自己評価選択〉 く本時2時間〉 五段階追究過程 〈計画・ 集中〉 │〈集中・ 比較〉 │く比較 。深化〉 く選択〉 *自己評価 く選択〉 *自己評価 く計画〉 道路網・ 運搬技術 を調べ よう 冷凍物の長所短所 を調べよう いつ とれたものか調べよう 味 を調べ よう 漁獲量の変化 を調べよう 値段 を調べよう *自己評価 〈集中〉 高速道路が発達 している 冷凍車・ 保冷車が発達 した 保存で きいつで も食べれる 新鮮 な魚の方が売れ る 1年前 にとれたさん まらしい 新鮮 な方がおいしい 不漁 とは言えない 冷凍物の方が安い 旬でない時に出荷 した方が得では 今年 とれた生 をた くさん出荷すればいいのでは 漁獲量 と入荷量の差が大 きい 入荷 しないさんまはどこへ行 くのだろう 2時間 *自己評価 く集中・ 比較〉 漁獲量 はあって も食用に回るさんまは少ない 生 さんまで食用に回るのは漁獲量全体の一割程度 となる さんまは大 きさによって選別 され、価格 も違 う 冷凍技術・ 運搬技術・ 情報通信網が発達 して きた 出荷業者 は売 りたい値段の時、売れ るようになった。 2時間 *自己評価 荷受 け業者 は魚確保のために買い付 けを行 う 荷受 け業者 は消費地仲卸人 に定価売 りを行 う 出荷調整 による価格操作が可能 となった 冷凍物 はなまものの価格 を底上げをする 〈比較・ 深化〉 出荷量 を制限 されるため漁業生産者 は休漁せざるをえない 刑 聟 淋 報 蝉 珊 熊 嬰 翠 灘 鵡 眸   蝉 叫 摯 憮   韻 ∞] 鰈   韻 一一 中   ︵毬 協 ︶ 誌 軌 洲 ︵ 醇 募 ё 離 軸 ︺ 悌 吊 ё 離 鵡 ︶ 再 斉 ё 曲 6 心 餅 か o

(6)

本時の構想 この秋、家で多 く食べた魚 は、何だったのだ ろう。 さんまの旬 はいつだろう。 さんまの旬 を確かめよう。 (1988年さん まの出荷量の グラフ提示) 旬 に、冷凍 さんまが大量 に出回るのは、なぜだろ う。 学習計画 を立てて、自分 の問いを追究 しよう 追究 して分かったこと、新たに 生 まれた問いを発表 しよう。 社会資料集40P基本資料 ②の冷凍庫に保管されたさ んまは、いつ卸売市場に出 荷されるのだろう グラフに書 き込んでみよう。 グラフで確かめよう。 さんま さば 秋 分か らない 五段階追究過程 〈選択〉 く計画・集中〉 〈集中 。比較〉 さんまの旬 は秋 遠 くへ運べ る一―十一

道路網・運搬技術を調べよう 日保 ちす る 高速道路が発達 している 冷凍車・ 保冷車が発達 した 冷凍物の長所短所 を調べ よう 保存で きいつで も食べれる 新鮮な魚の方が売れ る いつ とれた魚か調べ よう 1年前に とれたさんまらしい 売れ残 った時心配がない 旬でない時 に出荷 した方が 得で は 今年 とれた生をた くさん 出荷すればいいのでは 漁獲量 と入荷量の差が大 きい 入荷 しないさんまは どこへ行 くのだろう 水揚げ量が少ない時 一年中 古い物 は早 く売 りたい 味がよい 味 を調べ よう 不漁だった 新鮮な方がおい しい 漁獲量の変化 を調べ よう 安い物が好 まれる 不漁 とは言 えない 値段 を調べ よう 冷凍物の方が安い 1988年は9,lo月が多い 1976年も9,lo月が多 く、 それも冷凍もののほうが多い 旬に大量に出荷されている *く自己評価選択〉 「 はい」であれば計画へ進む 「いいえ」があれば相談 に来 る *く自己評価計画〉 不安がなければ個別の追究に入 る 不安があれば相談 に来 る *く自己評価集中〉 ヽ ∞ 与 号 耐 離 中 う 報 蒔 詳 妙 黛 醸 ⇒ 鵜 斗 報 鵡 ⑤ 聖 藤 ︵ ヽ ︶

(7)

鳥取大学教育学部研究報告 教育科学 第 35巻 第

1号

(1993) 49

3

授業事実 (導入部) 田中論文か ら授業 の実際 を紹介 しよう。 「列指名で

,子

どもたちにこの秋 よ く食べた魚 を尋ね ることか ら始 めた。予想通 り

,ア

,サ

バ, サンマの名前が上が った。 そこで,『さんまの旬 はいつか?』 さらに『月で言 うといつか?』 と問い,

OHPで

『1988年六大都市中央卸市場への生 さん まの月別入荷量』(グラフ)を提示 して

,子

どもた ちが予想 した通 り

,さ

んまは秋が旬であること

, 9月

か ら10月にか けて大量 に入荷 していることを 確認 した。 その上で社会科資料集 (青葉出版

)40頁

『水産物 の流れど を見 させ

,水

揚 げされたさん まが卸売市場へ出荷 される流れ と

,一

度冷凍倉庫 に入れ られ

,そ

こか ら卸売市場 に出荷 され る流れ の二つがあることを確認 し,『冷凍 さんまは

,い

つ卸売市場 に出荷 され るのか?』と発問 した。子 ど もたちの予想 は

,生

ものの出荷量が少ない時期 に出荷 し

,高

い価格 で売 るとい うものであった。 さ らに

,実

際 との違いを強 く印象付 けるため

,予

想 した冷凍 さんまの入荷量 を前掲のシー トに書 き入 れさせ,『生 さんまの入荷量が多い時

,冷

凍 さんまは少ない』ことを確認 した。 そして

,実

際の冷凍 さん まの入荷量 を表 したシー トをオーバー レイさせ た。意図 した通 り,『ええっ』『おか しい』 とい う驚 きの声が上がった。『旬 に冷凍 さんまがた くさん出荷 され るのはなぜだろう?』とい う共通課題 が

,そ

して

,こ

の単元 のメイン・ クェッションが子 どもたちの中に成立 したのである。・・・ 共通課題 に対す る予想 をノー トに書 くよう指示 した。ここで生 まれた予想 は,『生 さん まが少 ない 場合 に冷凍 さんまを多 く混ぜ る (不漁説)』『生 さん まは外国に輸 出す る (輸出説)』『生 さん まの出 荷量が (消費量 に比べて

)足

りない (消費量説)』 F冷凍 さんまを生 さんまと思わせて

,実

は冷凍 さ んまを売 る魂胆 (ごまか し説)』『長い間冷凍する と電気代が高 くつ く (保存費用説)』『旬 に とれた さんまは冷凍 し

,前

の年 に とって冷凍 しておいたさんまを出荷す る(生→冷凍・冷凍→出荷説)』『

<

水産物 の流れ

>で

,

とった魚がその まま飼肥料工場 に も行 っているか ら

,生

さんまは飼】巴料工場 と か外国にや るか ら

,冷

凍 さんまを飼肥料 にしている (飼肥料説)』 の

7説

であった。 ここで,『不漁 だか らとい うのは

,旬

なのに不漁なわけないか ら

,変

だ』『旬 だか ら不漁なわけない とい うの は

,お

か しい』『旬で も不漁な時 はある』『冷凍 さんまをた くさん出荷 しているということは

,そ

の年 に と れたさん まだけで は足 りない ということだか ら

,冷

凍 さんまを出荷 しなければいけないのな ら

,そ

の年 に とれたさんまは

,全

部生で出荷 され ると思 う』 といった話 し合 いが行われた。 この後

,各

自 予想 を選択 し

,計

画 を立て

,30分

の集中学習 に入 っていった。」

4

授業評価 田中氏 も指摘す るように

,ま

,授

業 に立 ち会 った参観者全員があま りに見事 なまでの

MQ成

立 に驚 いた。しか し

,冷

静 に考 えれば驚 くには当たらない。導入部の構成 を

,概

念探求型 の問い

(Why

型の

MQ)と

,理

論・ 教材解釈 を体現 し

,同

時 に子 どもたちの既有 の認識 に挑戦 し

,修

正 を追 る教 材教具で構成す るな らば

,こ

のように結果す るのである。 それ はベ テラン教師・新卒教師 を問わず 再現可能 な ことであろう。導入部 の授業事実 はその ことを示 してい る。

(8)

小山直樹 :小学校社会科概念探求学習の創造 (4)

「ウェザーニューズ社の秘密」実践の教材解釈

,授

業構成

,授

業事実 と授業評価

1

教材解釈 先 に現行小学校社会科学習指導要領下 にお ける「通信」の扱いが行 き詰 まっていると述べた。 そ の意味 は以下 の通 りである。 周知の通 り

,現

行小学校社会科学習指導要領 は

5年

で「運輸

,通

信」 の学習 を要請 している。 と ころが多 くの場合

,目

的論的理解や社会的意味の理解 を迫 る形 に授業 を構成する結果

,知

識理解面 の学習 は取 り上 げる事例 自体 の学習 に終始 し,「現代社会 における運輸

,通

信」の理解 に到達 し得 な いでいる。 その悩 みが端的に吐露 されたのが92年度全国社会科教育学会 。日本社会科教育学会合同 研究大会 (愛知教育大学

,92年

9月26日

)の

課題研究C「産業構造の変化 に応 える産業学習 を探 る」 分科会であった。小山は司会進行 を勤 めていた。東京都小社研関係者か ら「通信 を教 えるために例 えば放送局 の教材化 。実践化が試み られ るが

,放

送局 自体 の学習 に終始 し

,放

送局 を通 して何 を教 えるのかが判然 としない (本来 は「通信」 を教 えるはずであるが

)の

が偽 らざるところである」 と 報告 された。「運輸」の場合 も宅配便 自体 の学習 に終始 し

,宅

配便 を通 して何 をお しえるのかが これ また明確 にな らない と言 う。 山根栄次氏 (二重大学

)が

フロアーか ら指摘 したように,「運輸」に関 しては我々が作成 した教授 書試案「クロネコヤマ ト宅急便快進撃 の秘密」がある。 しか し,「通信」の典型的教材教具化 は我々 も未だ試 みていない。 我々の立場 か らのコメン トも意識 したが

,授

業 を開発 した上でよ り説得的

,建

設的な提案 を行 う 方がベ ターであると思い

,コ

メン トを差 し控 えた。帰鳥後 に早速

,主

要概念構造図の拡張 を開始 し た。 その結果 を金兒教諭 との共同研究 に注いだ。氏 とは 7月 の「 クロネコヤマ ト宅急便快進撃 の秘 密」教授書試案 の追試時 に

,次

回のアイディア としての通信教材 の改善 を話 し合 つていたか らであ る。以上のような事情があった ことを敢 えて触れてお きたい。 本論 に戻 る。我々の教材解釈 の基本的視点 は,「商品化す る情報通信サー ビス」という視点である。 「現代 の高度情報化社会 にお ける情報通信サー ビス」 を捉 えさせ ようとい う訳である。概念的知識 の形式で表現すれば「高度情報化社会 における情報通信サー ビス (気象情報サービス

)は ,多

品種 少量・変種変量サー ビスによる高付加価値化が求 め られるので

,川

下需要即応型・ 川下需要開発型 になる」 とい うものである。 周知 の通 り

,わ

が国で は「通信」 と「放送」 とが長 ら く分離 して発達 して きた。 しか し

,85年

4 月の電気通信事業 の自由化以来

,両

者 の境 目が分か りに くくな り

,融

合が進んでいる。 日本経済新 聞92年10月 16日付 による と

,第

一種電気通信事業者 (回線設備 を自ら設置 してサー ビスを提供

)は

70社

,第

二種電気通信事業者 (回線設備 を借 りて

VANサ

ー ビスを提供

)は

1023社に昇 るとい う。 現在展開 されている気象情報サービス業 は

,気

象庁

,日

本気象協会経 由の気象情報 を独 自に力日正 し

,第

二種電気通信事業 としてユーザーにサー ビスす る事業である。

2年

後 には庁―協会的縛 りも解禁 され

,民

間業者 による自由競争が開始 され る。 こうした現況 の 下

,す

でに「客 グス」(客予測 システム

)や

「売 レグス」(単品・ 品群売れ行 き予測 システム

)が

販 売 され活用 されているし

,そ

れに類似 した他 のソフ トや通信 システム (ハー ド

)も

開発

,販

売 され ている。競争 は一段 と過熱 している。その際

,ソ

フ ト

,ハ

ー ド

,サ

ー ビスが商品足 り得 るか否か は,

(9)

鳥取大学教育学部研究報告 教育科学 第 35巻 第

1号 (1993) 51

ひ とえにユーザーである川下 ない しはみず うみのエーズ との即応程度 に関わる。特定の業種 (例え ば電力会社や建設業

,プ

ロ野球球団

)や

,個

人的関心事 (旅行や レジャー

)に

限 りな く添 う商品が 売れ筋 になろう。情報通信サー ビス産業 は高付加価値産業であることが求められている。 この点 に関 して金兒氏 も次のように述べている。(「鳥取大学教育学部附属小学校平成

4年

度教育 研究発表会学習指導案綴」92.11.13) 「学習指導要領 の改訂 によ り

,産

業学習の内容 において産業構造や社会 の変化 に対応 し

,運

輸・ 通信な どの産業 を取 り上 げることになった。・ ― 本単元 は

,

これに対応す る。 ここでは

,気

象情報 を取 り上 げる。気象情報 は

,国

民 に発表 され るようになってか ら108年が経 っている。現在で は

,テ

レビ 。ラジオ・ 新聞などをはじめとしてさまざまな媒体 によ り

,文

字情報 だけでな く気象衛星 ひ ま わ り 。アメグス・ レーダー といった映像情報 も数多 く提供 され るようになってきている。 これ は, 国民の生活スタイルの変化

,産

業構造の変化

,高

度情報化

,余

暇活動 の多様化 の増大 を背景 にして, 国民や社会の気象情報 に対す るニーズが

,近

年殊 に高度化・複雑化 しているためである。 また

,ス

ーパー コンピュータの導入,レーダーのデジタル化

,新 L一

ADESSの

展開な どのハー ド面

,数

値予 報モデル

,予

報ガイダンス

,降

水短時間予報な どソフ ト面の充実が図 られているか らである。・ … 近年 この気象情報 を企業化 した会社が出現 して

,さ

らに地域的・時間的に きめの細かい情報 を国民 や産業界 に提供 して活用 され るようになって きた。現在,12社あ り200億 円以上 の収益 をあげている とい う。●中 高度情報化社会 にお ける情報サー ビスは

,川

下ニーズ即応型高付加価値サー ビスが求 められている。気象情報サー ビスにおけるウェザーニ ューズ社のような会社 についてもそのことが 言える。」

2

授業構成 「単元の構想」(「単元 の目標」「学習計画」「本時の目標」「準備 (資料

)と

その意図」

)は

次の通 りである。(「学習過程」 は印刷 の都合で本稿末尾 に紹介す る。) 単元 の構想

(1)単

元の目標 ◎ テレビ放送局や気象会社で働 く人々 は

,わ

た したちの くらしに役立つ気象情報 を速 く正 確 に伝 えるために

,い

ろい ろな工夫 をしていることに気付 くとともに

,こ

れ らの気象情報 を有効 に活用す ることが大切であることを理解 して

,国

民の生活や他産業か らのニーズの 対応・ 伝達手段 と発達 との関係 を説明す ることがで きる。 ・ 放送局や気象会社で働 く人々の活動や工夫な どの情報の収集・ 資料 の操作・活用 を通 し

,気

象情報が国民の生活や産業 を支 える役割 を果 た しているとい う説明に生かす ことが で きる。 ・ 気象情報 な どの計画的な利用 について

,振

り返 ることがで きる。 ② 学習計画

(総

時数

10時

間) 第

1次

社会 のいろい ろな情報 をどんな方法で得ているか調べ る

2次

テレビ放送の番組利用調べ をして

,考

える

(10)

52 第

3次

4次

第1時 第

2時

3時

5次

6次

小山直樹 :小学校社会科概念探求学習の創造 (4) 天気予報 について調べ

,考

える 気象情報が商品 として売 られている理由を考 える ウェザーニューズ社 はどこに目を付 けたのだ ろうか。 ウェザーニューズ社がで きた理 由を探 る。 ウェザーニューズ社がで きた理 由をまとめる。 国民の生活が産業 を支 える気象情報 の働 きを考 える。

(2時

間)

(3時

間) (本時)

(1時

間)

(1時

間) 自分 の情報 の利用の仕方 を考 えて まとめる。

(3)本

時の目標 ◎ 気象会社 による天気情報 は

,よ

り多 くの人々のエーズに対応 してい ろいろの工夫が され ていることに気付 くとともに

,多

くの人々 に役立 っていることが説明で きる。 ・ 資料 な どか ら得 た新 しい情報 を説明に生かす ことがで きる。 ・ 問題 に対す る追究 の仕方 を振 り返 ることがで きる。

(4)準

備 (資料

)と

その意図 ① ウェザーニューズ社の社長 (写真) ・ 具体的な人物のイメージを描 くことがで きるように

TP写

真 を見せる。 ② 石橋社長の思い出 (文書資料) 。 石橋社長が会社 を作る前に経験 した出来事を知 らせ

,天

気情報の意義 を教える。 ③ ウェザーニューズ社の天気情報 。 ウェザーニューズ社が どのような天気情報を商品 として出しているか教える。 ④ ウェザーニューズ社の仕事内容 ・ ウェザーニューズ社の仕事の内容について知 らせる。 ⑤ テレフォン ーー 天気情報 を注文する体験的活動をさせる。 ③

VTR「

食品売れ筋模様」

(7分

間) ・ テレビ番組「あした

P―

KAN気

分」 より

,食

パ ン 。牛乳 。うどん 。豆腐の売れ筋模様 を知 ることがで きるので

,天

気情報 との関係 を確かめる。

3

授業事実 授業事実 を「問い と回答」の連続形式で示そう。「

T:気

象情報 はどこか ら放送局 に送 られて来 る?」 →「

P:気

象庁

,気

象台」→「

T:天

気情報 は売 り物 になるか?」「天気情報 を売 る会社 は あるかP」 → ウェザーニューズ社紹介プ リン トー括配布→「

P:気

象会社が12社ある」「同社 は80 年代創業」「石橋社長」→「

T:ど

んな天気情報 (商品

)が

売れているか?」 →「

P:雷

=工

場 自家発電情報

,降

=野

球場開催情報

,東

京ディズニーラン ドパ レー ド情報・・・」→「

T:放

送局で もやっていたが どこが違 うP」 →「

P:天

気予報対天気情報」「国民全体対部分的」「限 ら れた人 。地域・時間

,早

,専

門的

,細

かい」→「

T:ど

んな問いを持 った?」「 どうして一緒 に しないのか?」→「一般的な情報で良いではないか?」「 ウェザーニ ューズ社 は

,ど

こに目を付 け て天気情報 を商品 として売っているのだろうか?」 →「

P:人

が集 まるところ」「工場」「細かい 情報 を欲 しが る人」「一般的にや るのは古い と考 え

,よ

そがやっていないことを・・ 。とい う人J

(11)

鳥取大学教育学部研究報告 教育科学 第 35巻 第

1号

(1993) 「24時間

,時

間に限 りが無い仕事」→「

T:ど

んな仕事 の人が天気情報 を欲 しが っているか ?そ れはなぜか?」 →「

P:イ

ベ ン トの人一雨

, JRの

人一 ダイヤ運行

,水

産業 の人一安全操業

,飛

行場 の人一行 き先情報

,野

球場 の人一弁当等の売れ行 き

,釣

り人

,工

,農

,電

力会社

,大

工 さん 。・・ 」→「

T:放

送局 の情報で はダメP」 →「

P:細

かい ことがわか らない」→「

T:野

球場の弁当だけでな く 。・・ 」→「

P:ジ

ュース

,コ

ー ヒー

,お

でん」→「

T:店

長 として天気 情報 を注文 してみよう」「

VTR(あ

した

P―

KAN気

)で

何がわか りましたか?」 →「

P:天

気・ 気温 に合わせた品揃 え

,売

れ行 き」→「

T:天

気情報 は

,売

れ筋食品などのニーズがあ り, 多 くの人 に利用 されている」「 自己評価 カー ドで振 り返 ろう」(金兒「説明する力 を育 てる授業」 鳥取大学教育学部附属小学校 『尚徳』第15号

,93年

2月 には詳 しい

TP記

録が収録 されている。)

4

授業の評価 構成段階で金兒氏 と数次 にわたる検討 を行 った。我々が最 も判断 を迷 ったのは

MQの

設定であ る。金兒氏が用意 した第一次案 (後掲 の学習過程案 を参照 していただ きたい

)で

は「なぜ

,ウ

ェ ザーニ ューズ社 のような気象会社がで きるのだろうか?」であった。「で きるのだろうか」とは「現 に企業 として存在 しているのであるが

,な

ぜ企業化可能であるのか

,そ

の理 由を問 う」 とい う意 味である。問いが高度過 ぎるので はないか と判断 し

,第

二次案で は「 ウェザーニ ューズ社 は

,ど

こに目を付 けて天気情報 を商品 として売 っているのだ ろうか?」 に変更 し

,実

践 にか けた。概念 探求学習で は

Wlly型

の問いを用い るのが通常であるが

,今

回は

How型

に変更 して しまった。実 は

,こ

の変更が導入部での

MQ成

立 を鈍 い ものにしている。あ くまで も「 なぜ

,民

間会社の気象 情報が必要 とされ るのか Pテ レビや新聞

,テ

レホンサー ビスの気象情報 。天気予報 だけで良いの ではないか?(必要 とされ る秘密 を探求 しよう。)」 という

Why型

に固執 して変更すべ きであった。 ではその場合

,ど

のような展開が考 え られ るか検討 してみよう。 「気象情報 はどこか ら放送局 に送 られて来 る?」 →「気象庁

,気

象台」→「天気情報 は売 り物 になるか?」「天気情報 を売 る会社 はあるか?」 → ウェザーニューズ社紹介プ リン トの一括配布, という導入部 の入 り方 は,「

T:気

象情報 にはどのような ものがあるかP」→「

P:テ

レビ

,新

聞, 電話177番がある」→「

T:こ

れ以外 にあるか?」 →「

P:知

らない」→「

T:実

はある

,民

間の 会社で気象情報 を専門に商売 している会社がある」「 この事実か らどのような問いが生 まれるか?」 →「

P:な

,民

間会社 の気象情報が必要 とされ るのか ?テ レビや新聞

,177番

の気象情報・天気 予報だけで良いのではないか

P(必

要 とされ る秘密 を探 ろう)」 という形 に組 み直 したい。子 ども たちか らは多様 な問いが提起 され るであろうが

,そ

れ らを認 めなが らも (個別探求 に活かす

)一

斉探求の中心 にはこの「 なぜ」とい う問いが据 えられなければなるまい。(追試 を踏 まえる必要が あるが

,現

段階では

,子

どもたちの問いは「 どのような業務内容 の会社か?」「 テ レビ等の気象情 報 とどう違 うか?」 等の「なぜ」発間の下位 に位置づ けられ る問い と予想 され る。) そ して

,そ

れ以後 を次のように展開 したい。「

T/P:良

くないのではないか」→「

T:会

社が あるとい うことは, どういうこと?」→「

P:良

くない ということ」「気象情報 を欲 しが る人 たち, 会社

,仕

事がいる (ある

)と

い うこと

,テ

レビ等の情報 に満足で きない とい う人々がいる とい う こと」→「

T:ど

のような人

,会

,仕

事が

,ど

のような気象情報 を欲 しが るのだろう?」「 どの ように調べた ら良いのだろう?」→「

P:そ

の民間会社 の仕事内容 を調べ る」「 テレビや新聞

,177

番 と比較 して違 いを調べ る」→ プ リン ト配布。 さらには

,授

業事実のように丁寧 にウェザーニューズ社 の業務内容 を把握 し

,ス

ーパーマーケ

(12)

小山直樹 :小 学校社会科概念探求学習の創造 (4) ッ ト店長 としての気象情報注文ゲーム を行 う。注文 の妥当性 を吟味するために

VTRを

視聴す る。 最後 に

,現

代 は気象情報サー ビス も商品になっていること

, 2年

後 には自由競争が開始 されテレ ビの天気予報 も各社毎に個性的なものになるであろうこと

,ウ

ェザーニューズ社 の ような企業 の サー ビスは川下ニーズ即応型が要求 され ること

,等

を確認 して終結 とする。 導入部 の構成 を以上のように修正す ると

,プ

リン ト配布 もより的確 に行 える。「 どのように調べ た ら良いのだ ろう」 と問 うまでは

,ウ

ェザーニ ューズ社 の業務内容 は一切知 らせない訳である。 参考 までに金兒氏が授業で一括配布 したプ リン ト資料 を本稿未尾 に紹介す る。「24時 間連続」「 リ アルタイム」の表現が盛 られてい るが故 に

,配

布 のタイ ミングが重要 になるのである。(導入部 を 全 く異なる構成 に転換す る修正 も考 え られ る。例 えば

,ス

ーパーマーケ ッ トのある日の豆腐の仕 入数 と販売数が ほぼ同 じである事実 を提示 し,「なぜ,これほどまでに正確 に予測で きたのだろう? その秘密 を探 ろう!」という具合である。その先 に商品化す る気象情報サー ビスが見 えて来 よう。) Ⅳ おわ りに 今回の二例の実践を構成 し実験授業化することで次のことを確認 した。「冷凍サンマの秘密」実 践構成

,授

業化か らは

,こ

れまで明 らかにしてきた小学校社会科概念探求学習構成原理 と典型的 教材教具論の一層の妥当性を確認 した。 また「ウェザーニューズ社の秘密」実践構成

,授

業化か らは

,導

入部構成に多少の改良を加 えて定式化すれば

,今

後の「通信」学習に確かな指針を与え る授業モデルに成 り得ることを確認 した。今後速やかに改良型の教授学習過程を準備 して実験授 業化 し

,教

授書 (試案

)に

整備 したい と考 えている。 (引用文献・参考文献 は本文中に表記 したので省略する。) (1993年4月20日受理)

(13)

社会料寮料

`年

ュる揃

( ◎

花り物

(占

)に

く、

ろ天気惜穀

その2. ○○ゴルフ場の天気予報 今回これからり!甲‖ =力4'ては、Pu□刊 1を来に遺む低 気圧の影響玉 ○○)レ フ場では雨となり、雨量も多く、

30Rm前 後に進しまiしかし低気匠の勘言I工早 く、明日rJには関束の文1願上に抜けるため、雨IⅢ明朝61時頃に は止んξ 早ければ丘前lJよ1子空が広がってきまiこのため、傘やカツパの心配はあうませた力k雨 て芝生の コンアインコンが態いため、スタートはこ日の方が採貨捜tiただ日中は北寄うの風わFs_7%とやや独く、気温 も15℃前後とうよう上がらないため、モーターや,インドプレーカーを用意して下さい。 時 間 番 a9間 隆 水 歯皮 (mm/h) 最高気混 (■) 天 気 な し くI 1-3 8-15 06∼ 09F4 微 雨 09∼12時 a再れ 時 々曇 り 里耳百どtiも帝 晴れ時々とり 15∼ 18時 18∼21晴 B富れ (,ユ)尊E「〔よ、 "門秀に手をさ■る最萬鷹ネ強度 数 日 地 月 員 年 在 エ ユ 社 創 所 称 株式会社 ウェザーニ ューズ 代表Hk締役社長 石橋 憚良 220名 昭和S二年6月H日 H幕豪子 報 セ ンタィ 〒26■01千葉市美浜区中瀬 1丁 目 TEL 043‐ 274-5550(代 表) (本 社)■東京センター 〒105東京 都港 区乏3丁目1番地 TEL 03・345S-6262(代 表) その1・

東京ディズ三―ランド

^

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1争

lil:ξ

i三

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::::安

② 年 最 ︵ 会 社 の ヶ 泳 ︶

︵会

オじ

部 聟 > 報 蝉 珊 報 嬰 ヨ 沸 鵡 叶   蝉 叫 摯 報   韻 ∞ 枷 鰈   鴻 ]一 帥   ︵‘ 協 ︶ ∞ ∞ 昭和61年 6月

株式会社 ウェザ ーニュー ズ を設立 昭和62年 8月

24時

間連続天気放送 システム を提供 開始。 12月 N HIざナ也球 大紀行」(こフアルタイムの

63年 4月

亀誼読

i」

サ ー ビス1川始。 H月 円万(IF信 越の落雷 ツアル タイム観測網運用開始。 平成 元年10月 高山牛│(度0ま わ り画像「S‐VISSR」 受信装置発売。 平成 2年 1月 CATVIれけ21時間芳天気チャンネル(株)WX24 〇 ヽ

壕だ

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.

¨

(14)

学習過程 (第一次案) 動 活 習 学 主 な 発 間 と 働 き か と, 予 想 され る発 言・ 思 考 、 説 明 指 導 上 の 意 図 ・ 留 意 点 資料・ 準 備 物 1.天気情報について話 し合 う 。提供 は気象庁だった ・ 天気情報 は商品になるか考える 。ウェザーニューズ社の存在を知る ・気象会社が12社 あることを知る 。1980年代にでき、東京にある 。再椅博良氏が設立 した会社である 2・ どんな天気情報 (商品)力S売れている か考える ・ 工場に落雷予報 として '野 球場 に天気予報 として ・ 東京ディズニーランドの食べ物の売れ筋 予報 として 3.気象会社がで きる理由を予想する 。何 も見ないで予想する 。資料を見て予想する ※予想を出し合って話 し合 う 。みんなの生活が豊かになった 。天気情報のニーズが高 くなった ・ 通信手段が発達 した 4.天気情報のニーズが高 くなってきたこ とを中心にして考える 。何かの産業に従事する人になって、天気 情報 を注文する 。梨の生産農家が、大風が近づいたときに、 梨の落下情報 として ・ レジャーに出かける計画を立てている家 庭が晴れグス情報 として ・ 商店主に客ダス情報 として ,商 品の売れダス情報 として 5,VTR(売 れ筋情報)を見て、天気情 報のニーズがあることを確かめる ・気付いたことをメモする 。気象 と売れ筋食品は関係の強いことに気 付 く 6.自己評価 カー ドで、今 日の学び方や問 題について振 り返 る 。学び方を振 り返 る ・ 問題に対する考えや問いを善 く 。これからの学習の仕方を決める 気象情報 はどこか ら提供されていたか 天気情報 は商品になるのだろうか 気象会社 はあるか い くつあるだろうか いつ、 どこにできたか どんな天気情報が売れているのだろうか なぜウェザーニューズ社のような気象会社 がで きるのだろうか 何 も見ないで、予想 しなさい! 予想がで きない人は資料を見なさい ・ どんな人がどんな情報を欲 しがっていると 思いますか! 気付いたことをメモ しなさい VTRで何が分か りましたか 天気情報 には、売れ筋食品などのエーズが あ り、多 くの人 に利用されている 自己評価 カー ドで振 り返 ろう! ・気象庁から提供 されている ・ 商品にならないと思 う 。あっても少ないと思う 。わからない 。最近、東京のような大都市にできて いるか もしれない ・ どんな天気情報だろう ・工場の電気が落督で切れる前に、自 家発電 に切 り換 える予報 として ・ 野球場で、今 日野球 をして雨が降ら ないか どうかの予測 として ・ デイズニーランドで、今日どんなも のが売れるか無駄 を出さない予報 とし て '国民の生活が豊かになってきたので、 きめの細かい情報を必要 とする人が増 えてきたためである ・ 工場や会社だけでな く、いろいろの 産業や人々の生活のなかで、天気情報 が必要になってきたためである 。通信手段が発達 していろいろの天気 情報が分か りやす く見られるようになっ てきたためである 。梨の生産をしている農家の人は、台 風が近づいて くると、 どの くらいの時 間に来てどの くらい落ちるかを知 りた い ・ レジャーにでかける予定を計画する 家庭では、 よい天気になるかどうかが 知 りたい。 ・ 商店の人は、 どの くらいの客が来て どの くらい何が売れるかを知 りたい。 ・気象によって食パン、牛乳、うどん、 豆腐の売れ具合が変わって くるのが分 かる 。天気情報のニーズは、 とても高いと いえそうである ・他の理由についても調べるようにし たい 。今日帰ったら早速調べたい ・ 今 までの学習事項を確認する 。天気情報が商品になることを教える 。石橋社長の写真から人物イメージをも たせて捉えやす くする 。天気情報を3つだけ教える ・2人に1枚配付 して考えさせる 。何かの産業に従事する人かまたは家族 の一人になったつ もりで、会社に電話を する活動 をして天気情報を注文する ・ いろいろの例が考えられるので、幅広 く利用 されているだろうということに気 付かせる ・ 見学不可能なのでVTR視聴 させる 。通信手段の発達について分かるVTR も準備 してお く ・ 全面的解決に至っていないことに気付 かせ、次時の学習問題につなげる 。自己評価カー ドに書かせるとともに、 これか らの学習の仕方について、その決 意 を表明 させる ・ 石橋社長の写真 ・ 石橋社長の思い出 ・ウェザーニューズ社 の天気情報 ・ウェザーニューズ社 の仕事内容 ・VTR(食品売れ 筋情報) 自己評価カー ド 与 E 耐 離 中 う 報 琳 詳 妙 摯 醸 ゆ 射 斗 鵜 蝿 ⑤ 堂 酢 ︵ 卜 ︶

(15)

学習過程 (第二次案) 勤 活 習 学 主 な 発 問 と 働 き か け 予想 される発言・思考、説明 指 導 上 の 意 図 ・ 留 意 点 資 料・ 準 備 物 1.天気情報 について話 し合 う 。提供 は、気象庁 (気象台)だった。 ・ 天気情報 は商品になるか考える。 ・ ウェザーニューズ社の存在を知る。 ・ 気象会社が12社 あることを知る。 ・ 1980年 代にでき、東京にある。 ・ 石橋博良氏が設立 した会社である。 2.どんな天気情報(商品)が売れている かを知 る。 ・ 工場に落雷による自家発電情報 として ・ 野球場に開催可否情報 として。 ・ 東京ディズニーランドの食べ物の売れ筋 やパ レー ド実施情報 として。 3.気象会社のね らいを予想する。 ・何 も見ないで予想する。 ・ 資料を見て予想する。 ※予想を出し合って話 し合う 。天気情報のニーズが国民に高 くなって限 られた地域の情報が必要になった。 ・ 天気情報を必要 とする業種がある。 ・ 通信手段が発達 して、きめの細かい情報 が作れるようになった。 4.天気情報のニーズが国民や特定の業種 に高 くなって きたことを考える。 ・ 何かの産業に従事する人になって、必要 な天気情報を考える。 ・ 果実生産農家の落ちマス情報 として。 ・輸送業の安全に送れマス情報 として。 ・ レジャー施設の晴れダス情報 として。 ・建設工事の進みダス情報 として。 ・ 商店主に客ダス情報 として。 ・ 商品の売れグス情報 として。 ※マーケット店長 として情報を注文する 5.VTR(売れ筋情報)を 見て、天気情報 のニーズがあることを確かめる。 ・ 気付いたことをメモする。 ・ 気象 と売れ筋食品は関係の強いことが分 かる。 。その他にも、会社のねらいがあ りそうな ことイこ気付 く。 6.自己評価 カー ドで、今日の学び方や問 題 について振 り返 る。 ・ 学び方を振 り返る。 ・ 問題に対する考えや問いを書 く。 ・ これからの学冒の仕方を決める。 ・気象情報はどこから提供 されていたか。 ・天気情報は商品になるのだろうか。 ・ 気象会社 はあるか。 ・ い くつあるだろうか。 ・ いつ、どこにできたか。 キどんな天気情報が売れているのだろうか。 天気情報 を商品 として売っているウェザー ニューズ社のような会社がある。 ◎どんな問いをもちましたかP ウェザーニューズ社は、どこに目を付けて 天気情報 を商品(モノ)として売っている のだろうかP ※何 も見ないで予想をしよう! ・ 予想ができない人は、資料を見て予想 をし てみよう! ・ どんな仕事の人が天気情報を欲 しがってい ると思いますかP 。それはなぜですかP ※店長 として天気情報を注文 してみよう。 ・VTRがよ く見 える位置に動 こう1 ・気付いたことをメモしよう! ・VTRで何が分か りましたかP 天気情報 は、売れ筋食品などのニーズがあ り、多 くの人 に利用されている。 自己評価カー ドで振 り返 ろう│ ・今後 どんな問いをどのようにして調べてい きますかP E蝙 駕 : 。最近東京のような大都市にできてい るか もしれない。 *どんな天気情報だろうか。 ・ 落督で工場がス トップしたら、生産 が途中止めになって困る。 ・ 野球場の弁当や食べ物の仕入れに因 る。 ・ お客 さんか ら吉情が出るかもしれな いので困る。 ○なぜ、会社 を作 ることがで きたかP Oどのようにして売っているのかP O他にどんな商品があるかP O国民の生活が豊かになってきたので、 きめの細かい情報を必要 とする人が増 えてきたためである。 ①工場や会社だけでな く、いろいろの 業種や人々が、天気情報 を必要 として きている。 ①通信手段が発達 して天気情報が判 り やす く見 られるようになってきたため である。 ・ 海洋航路の安全情報 として。 ・ 気象庁以外の局地防災情報 として ・輸送業の道路・輸送時間の計画 ・ 稲作や他の農作物の生育・ 病虫害冷 害などの報 として。 ・ エネルギー(電力)の需要予報 ・野外での建設工事の予定 として。 ・ 製造・ 流通業 (食料、衣料、家電、 食品)の生産・販売量の予測 として ・ レジャー施設の利益確保 として。 キ予想を確かめてみたい。 ④気象によって、食パ ン、牛乳、 うど ん、豆腐の売れ具合が変わって くるの が分かる。 ④天気情報のニーズは、 とて も高い と いえそうである。 ・他の理由についても調べてみるよう にしたい。 ・ 今 日帰ったら早速調べたい。 。今 までの学習事項 を確認する。 ・ 気象情報が気象庁から提供 されている にもかかわ らず、天気情報が商品になる ことを教 えて、今までの認識をゆさぶる。 ・ 石橋社長の写真から、人物イメージを もたせて捉 えやす くする。 ・ 天気情報を3つ だけ教える。 ・ 子供たちの問いを基にして、問題を設 定するように進めてい く。 予想 を話 し合 ってか ら、 自分の考えを書 かせる。 ・ 資料 は自分で判断 して取 りにこさせ、 予想がで きるようにさせる。 ・ 何かの産業に従事する人かまたは家族 の一人になったつ もりで、天気情報を考 えさせる。 ・特定の業種に、天気情報のニーズが高 し】ことに気付かせる。 ・ いろいろの例が考えられるので、幅広 く利用 されているだろうということに気 付かせる。 ・店長 となる体験的活動をさせる。 ・見学不可能なのでVTR試聴 させる。 ・ 通信手段の発達について分かるVTR も準備 してお く。 ・ 全 面 的解 決 に至 って な い こ とに気 付 か せ 、 次 時 の学 習 問題 に つ な げ る。 。自己評価 カー ドに書 かせ る とと もに こ れ か らの学 習 の仕 方 に つ い て、 そ の決 意 を表 明 させ る ・ 石橋社長の写真 ・ 石橋社長の 思い出 ・ウェザーニューズ社 の天気情報 ・ウェザーニューズ社 の仕事内容 ・ ァレフォン ・VTR(食品売れ 筋情報) 自己評 価 カー ド 郡 却 ≫ 報 蝉 叫 報 残 鞘 沸 韓 眸   蝉 叫 望 靭   拙 ∞ り 餅   韻 ︻庁 帥 ︵岸 O O ∞ ︶

(16)

参照

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関西学院大学社会学部は、1960 年にそれまでの文学部社会学科、社会事業学科が文学部 から独立して創設された。2009 年は創設 50