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調理冷凍食品
1. 日本のマーケット事情
(1) 品目の定義 冷凍食品は、農産物、水産物、畜産物などの素材冷凍食品と、これらの素材を組み合わせた調理冷凍食品、冷凍菓 子類とに大別される。 ここでは、複合素材(調味料、油脂等を除く)を原材料にした調理済みの冷凍食品(以下、調理冷凍食品)を扱う(ただ し、菓子類を除く)。 (2) 市場動向 調理冷凍食品の2005年国内生産は前年をやや上回り、過去最高の130万5,111トンとなった。ただ生産金額は5,427 億円(前年比0.3%減)と1999年以降減少しており、スーパーでのディスカウント・セールが日常化するなど厳しい価格 競争が続いていることを示している。(⇒図表1)日本メーカーは人件費が安く、低価格で原材料を調達できる中国、タイ などに海外生産拠点を設立し、1個ずつ手づくりのロールキャベツ、炭火焼きした焼き鳥、手作業で魚の骨を全て取り除 いて食べやすくした骨なし魚など、手間がかかって国内では製造不可能な、付加価値をもった調理食品を海外で製造 することによって、市場拡大、収益の向上を図ろうとしている。 (社)日本冷凍食品協会の調査によると、国内生産の主要品目(2005年金額ベース)は、コロッケ(調理冷凍食品全体 の8.3%)、カツ(同7.2%)、その他のフライ等(同7.1%)で、フライ類が全体の3割(数量で29.2%、金額で31.4%)を占め る。フライ類以外ではピラフ(同6.7%)、その他のめん類(ラーメン、そば、パスタなど)(同5.9%)が多い。前年に比べて、 いかフライ、ギョウザ、シチュー・スープ・ソース類、カツが大きく伸びている半面、えびフライ、その他の米飯などの生産 が減少している。(⇒図表1) 国内生産の冷凍食品(調理食品+素材)を用途別にみると、主力の業務用が1997年の108万トンをピークに8年連続 で減少し、2005年には98.8万トンとなっている。業務用では国産品から輸入品に代替されている部分が大きくなったた めで、市場そのものが急激に減少しているわけではない。一方、家庭用の国内生産は上昇を続けており、2005年には およそ55万トンに達している。業務用:家庭用の構成比も2001年の68.8:31.2から64.3:35.7へと変化しており、家庭用 市場が順調に拡大していることが分かる。(⇒図表2) (社)日本冷凍食品協会によると、国民1人あたりの年間冷凍食品消費量(=冷凍食品の国内生産+輸入冷凍野菜と して算出。輸入調理冷凍食品は含まない)は2005年時点で18.2kgとなっている。中国産冷凍ほうれん草で基準を超え る残留農薬が検出され、輸入自粛措置がとられた影響により冷凍食品消費量は2002~2003年に連続で減少したが、 2004年以降は冷凍野菜需要が回復し、消費量も再び上昇に転じている。米国(2002年:60.3 kg)、英国(49.3 kg)、ド イツ(34.5 kg)、フランス(30.0 kg)と比べても、日本の冷凍食品の消費量はまだ拡大の余地があるとみられる。 主要需要先である外食産業は長引くデフレ環境を背景に、調理冷凍食品に対して依然として厳しいコストダウン要求 をしている。また、家庭用市場でも消費者の低価格志向は強く、集客力のある調理冷凍食品はスーパーでの特売の対 象になりやすく、業界全体の収益性の悪化が問題となっている。さらに中国産冷凍ほうれん草の残留農薬問題、鳥イン フルエンザと米国のBSEによる畜産品の一時輸入停止など相次ぐ逆風に見舞われ、収益確保が困難な状況が続いて いる。特に冷凍ほうれん草の輸入自粛措置は、冷凍野菜だけでなく冷凍食品全体に対する消費者の信頼感を損なうも のとして打撃を受けた。消費者の不安の高まりにより規制強化が求められ、2006年5月、国は野菜や畜水産物に使う農 薬や医薬品の食品への残留を規制するポジティブリスト制度を導入した(⇒3.(1) 規制・手続き参照)。大手各社では、 契約した生産者のみに原料調達を限定したり、現地でのほ場管理、検査体制やトレーサビリティ(生産履歴管理)の構 築など生産管理体制を強化している。調理冷凍食品の場合、原料供給先や製造委託先の責任で問題が発生しても、 最終的にはブランドオーナーであるメーカーが責任を問われる。調理冷凍食品業界は、コスト削減を図りながら、安全 問題に厳格に対処しなければならないという課題に直面している。 調理冷凍食品の主要メーカーは加ト吉、ニチレイ、ニチロ、味の素冷凍食品、日本水産であり、大手5社で市場の約7 割を占めると推定される。この他、業務用市場では、極洋、ヤヨイ食品の業務用専業メーカーも強さを見せているほか、 オムレツなどの卵製品ではキューピー、パスタ類では日清フーズのシェアが高い。各メーカーは、消費者のニーズの多様化、ライフスタイルの変化に対応した新製品の開発にしのぎを削り、自社が得 意とする特定品目でNo.1のシェアを獲得することで、乱売競争から抜け出そうとしている。これまでのヒット商品は、弁当 のおかずや米飯・めん類(炒飯、おにぎり、うどんなど)が中心であったが、各メーカーが共通して今後のターゲットとして 図表1 調理冷凍食品の品目別国内生産動向 生 産 金 額 生 産 数 量 品 目 2004年 2005年 構成比 前年比 2004年 2005年 構成比 前年比 えびフライ 7,216 5,571 1.0 77.2 6,882 5,403 0.4 78.5 いかフライ 2,732 3,616 0.7 132.4 4,650 4,861 0.4 104.5 かきフライ 8,738 7,574 1.4 86.7 14,793 10,331 0.8 69.8 魚フライ 9,689 9,550 1.8 98.6 17,017 17,587 1.3 103.3 その他水産物のフライ・てんぷら類 19,595 21,051 3.9 107.4 29,599 30,914 2.4 104.4 コロッケ 48,140 45,204 ① 8.3 93.9 164,892 161,152 ①12.4 97.7 カ ツ 34,054 39,243 ② 7.2 115.2 66,898 80,920 ⑤ 6.2 121.0 その他のフライ・てんぷら・あげもの 38,611 38,490 ③ 7.1 99.7 72,601 69,393 ⑥ 5.3 95.6 フライ類 小 計 168,775 170,299 31.4 100.9 377,332 380,561 29.2 100.9 ハンバーグ 27,972 31,482 ⑥ 5.8 112.5 56,713 66,591 5.1 117.4 ミートボール 13,409 15,069 2.8 112.4 29,409 31,080 2.4 105.7 シュウマイ 19,358 16,564 3.1 85.6 45,044 41,055 3.1 91.1 ギョウザ 11,960 14,758 2.7 123.4 30,276 36,041 2.8 119.0 春 巻 9,944 9,486 1.7 95.4 21,582 22,498 1.7 104.2 ピ ザ 14,510 12,155 2.2 83.8 22,229 23,629 1.8 106.3 中華まんじゅう 5,194 5,909 1.1 113.8 13,392 16,516 1.3 123.3 ピラフ 37,752 36,568 ④ 6.7 96.9 104,064 107,657 ④ 8.2 103.5 おにぎり 6,857 6,846 1.3 99.8 20,276 21,339 1.6 105.2 その他の米飯 8,950 7,034 1.3 78.6 22,383 15,703 1.2 70.2 うどん 25,739 24,153 4.5 93.8 144,543 128,929 ② 9.9 89.2 その他のめん類 31,153 31,815 ⑤ 5.9 102.1 111,532 108,059 ③ 8.3 96.9 パン・パン生地 8,179 7,524 1.4 92.0 25,433 23,639 1.8 92.9 練製品 5,076 5,733 1.1 112.9 9,538 10,777 0.8 113.0 卵製品 14,225 14,887 2.7 104.7 34,626 33,969 2.6 98.1 グラタン 19,028 19,361 3.6 101.8 35,469 36,193 2.8 102.0 シチュー・スープ・ソース類 7,255 8,840 1.6 121.8 14,008 16,445 1.3 117.4 その他 109,202 104,262 19.1 95.5 176,920 184,430 14.1 104.2 フライ 類 以外の 調 理 食 品 小 計 375,763 372,446 68.6 99.1 917,437 924,550 70.8 100.8 調理冷凍食品 合計 544,538 542,745 100.0 99.7 1,294,769 1,305,111 100.0 100.8 水 産 物 64,966 63,385 97.6 74,783 71,191 95.2 農 産 物 26,299 26,955 102.5 92,689 94,908 102.4 畜 産 物 5,206 5,365 103.1 9,463 9,416 99.5 そ の 他 菓 子 類 32,023 30,705 95.9 54,921 58,383 106.3 冷凍食品 合 計 673,032 669,155 99.4 1,526,625 1,539,009 100.8 単位: 数量=トン、金額=百万円、構成比・前年比=%、円内数字は上位品目の順位を示す。 出所: (社)日本冷凍食品協会の資料をもとに作成 図表2 調理冷凍食品の用途別生産数量の推移 2001 2002 2003 2004 2005 数量 前年比 数量 前年比 数量 前年比 数量 前年比 数量 前年比 業務用 1,038,161 99.4 1,026,357 98.9 1,002,531 97.7 999,563 99.7 988,879 98.9 家庭用 469,941 103.4 458,969 97.7 494,159 107.7 527,062 106.7 550,130 104.4 計 1,508,102 100.6 1,485,326 98.5 1,496,690 100.8 1,526,625 102.0 1,539,009 100.8 単位:数量=トン、前年比=% 出所: (社)日本冷凍食品協会 いるのが、一般家庭における夕食のメインディッシュ市場である。こだわりの素材を使ったり、老舗レストランや有名シェ フの調理技術を家庭で再現できるなど本格的な味を訴求する商品や、低カロリー・塩分控えめなど健康に配慮した商品 等を提供することによって、少なくとも週に一度、調理冷凍食品を一般家庭の本格的なメインディッシュとして食卓に登
場させることを狙っている。調理冷凍食品の子供向け弁当需要は少子化で縮小していくことが予想されており、働く女性、 高齢者など新しい需要層を開拓しようと、小分けパックや複数品目の詰め合わせ、自然解凍で加熱調理の手間を省くな ど付加価値の高い商品開発競争が激化している。業務用では低迷する外食市場とは対照的に、中食市場(スーパーや コンビニエンスストアなどでそのまま食べられる状態に調理したものを持ち帰って、家庭やオフィスで食べるもの)の伸び が目立っており、中食向けの商品開発及び販促強化が重要になっている。 (3) 日本の流通・取引慣行 日本の消費者の嗜好や業務用ユースに合った商品供給が求められているため、原材料調達から生産工程、品質・衛 生管理などすべてを日本仕様で構築する必要がある。このため日本の冷凍食品メーカーや流通企業が直接海外に投 資して、自社傘下の工場(地場企業との合弁や業務提携を含む)をもち、そこで生産したものを輸入する形態が主流で ある。外国メーカーが自国市場向けに開発した調理冷凍食品(日本向けに仕様変更したものを含む)を輸入販売してい る企業は少ないとみられる。 調理冷凍食品の流通は、メーカーから直接納入する大口需要家(大手スーパー・コンビニエンスストア、大手外食業 者、惣菜加工業者など)を除いては、メーカーから問屋を通じて小売業者や業務用ユーザーに納められるのが基本的 な経路である(⇒図表3)。家庭用は、冷凍食品専業一次問屋、二次問屋を経て、スーパーなど小売店に流通する。業 務用については、ホテル・レストラン、飲食店、惣菜・デリカテッセン、弁当仕出し、学校・病院・施設・事業所給食など、 それぞれの専業業務用問屋を通じて流通することが多い。 日本冷凍食品協会が冷凍食品の卸売業者を対象に行った調査によると、業務用の仕向け先別販売金額は、「スーパ ー(惣菜用)」が最も多く(構成比26.5%)、次いで「専門飲食店」(同10.1%)の順である。家庭用の場合は「GMS(総合 スーパー)・SM(食品スーパー)」が販売金額全体の4分の3以上を占めており、業務用・家庭用ともスーパーへのルート が重要になっている。 ここ数年、卸売業者間の共同仕入れ・共同物流によるコスト削減、価格競争力の強化、情報の共有、営業基盤の強化 などを狙った業務提携、M&Aなど食品卸業界の再編が相次いでいる。卸など仲介業者を介さないことで低価格を実現 しようと、海外に自社工場を持ち、業務用冷凍食品に特化して製造から輸入・販売まで自社で全て行う業者が登場する など新しい動きもみられる。 図表3 調理冷凍食品の流通経路 海外メーカー、日本メーカーの海外生産拠点 日本メーカー、海外メーカーの日本法人、商社 冷凍食品専業 一次問屋 業務用食品 一次 最 終 消 費 者 問屋 冷凍食品専業 二次問屋 業務用食品 二次問屋 業務用ユーザー 小 売 店
2. 貿易動向
(1) 日本の輸入動向 輸入統計では調理冷凍食品に該当するHS番号が多岐にわたるため、輸入動向に関する正確な統計は把握できな い。従って、ここでは(社)日本冷凍食品協会が会員企業を対象に毎年行っている調査結果をもとに、調理冷凍食品の 輸入動向を概観する。回答企業32社における2005年の調理冷凍食品の輸入量は、前年比12.2%の増加で29万 1,098トンに達し、金額ベースでは同15.6%増の1,318億円となっている。2003年、2005年に前年比の伸びがやや低 下したものの、2001年と比較すると金額で1.9倍、数量で1.8倍の規模であり、調理冷凍食品の輸入は拡大している。 輸入の形態は、「海外生産拠点(子会社・合弁会社・業務提携先など)で日本向けに生産した調理冷凍食品を輸入販 売」が28社と最も多く、「商社などが輸入した調理冷凍食品を購入して販売」が16社、「外国メーカーが自国市場向けに 開発した調理冷凍食品(日本向けに仕様変更したものを含む)を輸入」が4社となっている(複数回答)。 図表4 調理冷凍食品の輸入の推移 0 20,000 40,000 60,000 80,000 100,000 120,000 140,000 2001 2002 2003 2004 2005 0 50,000 100,000 150,000 200,000 250,000 300,000 350,000 (百万円) (トン) (数量) (金額) (年) 2001 2002 2003 2004 2005 金 額 数 量 金 額 数 量 金 額 数 量 金 額 数 量 金 額 数 量 調理冷凍食品 68,151 160,868 84,710 193,313 92,384 222,825 114,034 259,433 131,804 291,098 (前年比) 128.0 125.9 124.3 120.2 109.1 115.3 123.4 116.4 115.6 112.2 (平均単価) 424 438 415 440 453 単位:数量=トン、金額=百万円、平均単価=kgあたり円 出所:(社) 日本冷凍食品協会 注)実際には同協会会員以外にも、商社、スーパー、通信販売業者などの企業が調理冷凍食品の輸入を行っているため、輸 入の全体を示すものではない。 (2) 対日輸出国別内訳及びASEANのポジショニング トップに立つ中国は768億円で、2005年輸入総額の58.3%を占めている。業界大手の加ト吉、ニチレイ、日本水産を はじめ日本の冷凍食品メーカーが生産拠点を設立していることを反映し、輸入額は2001年に比べ2倍の規模に拡大し ている。これに続くタイは382億円(シェア29.0%)で、中国、タイの2ヵ国だけで輸入総額の87.3%に達している。タイは エビ、白身魚などの豊富な水産物調達にメリットがあり、味の素冷凍食品、加ト吉、ニチレイなどが生産拠点を設立して いる。 日本メーカーは人件費が上昇している中国に代わり、より安いベトナムにも生産拠点を広げており、2005年のベトナム からの輸入額は68億円(シェア5.2%)で、2001年に比べ9倍の規模に拡大している。タイ・ベトナム・インドネシアのAS EAN3カ国の合計は輸入総額の38.0%を占め、中国に次ぐ日本メーカーの生産拠点として発展していることがうかがえ る。 この他、ハインツ、ネスレ、マッケインフーズなどの大手海外メーカーは日本法人を通じて、米国、カナダ、イタリアなど の生産拠点から、魚フライ、フライドポテト、ソース、パスタなどを輸入し、主として外食産業向けに販売している。図表5 調理冷凍食品の主要対日輸出国・地域 0 2,000 4,000 6,000 8,000 2001 2002 2003 2004 2005 (千万円) (年) 中国 タイ インドネシア ベトナム 中国 58.3% ASEAN 38.0% その他 3.7% [主要国からの輸入金額推移] [2005 年の輸入金額構成] 2001 2002 2003 金 額 金 額 金 額 金 額 数 量 平均単価 中国 3,747 4,852 5,328 6,175 162,401 7,680 58.3% 187,455 64.4% 410 タイ 2,262 2,684 2,888 3,597 70,912 3,824 29.0% 79,329 27.3% 482 ベトナム 76 97 108 506 5,920 684 5.2% 8,986 3.1% 761 インドネシア - 557 614 529 4,925 506 3.8% 4,454 1.5% 1,136 米国 40 46 57 116 3,594 - - - - -その他 690 235 243 480 11,681 486 3.7% 10,874 3.7% 447 合 計 6,815 8,471 9,238 11,403 259,433 13,180 100.0% 291,098 100.0% 453 (ASEAN) - 3,338 3,610 4,632 81,757 5,014 38.0% 92,769 31.9% 540 単位:金額=千万円、数量=トン、平均単価=kgあたり円 出所:(社)日本冷凍食品協会 金 額 数 量 2004 2005 注)インドネシアの2001年の数値、米国の2005年の数値は「その他」に含まれる。 (3) 国内市場における輸入品のシェア 2005年の日本の調理冷凍食品市場(国内生産品と輸入品(日本冷凍食品協会の会員企業の輸入実績に限る)の合 計)は159万トン(前年比2.7%増)の規模である。前述のように、調理冷凍食品の輸入量を示す公的統計が存在しない ため、正確な輸入品のシェアは算出できないが、(社)日本冷凍食品協会の会員企業を対象とした輸入実績に限ってみ ても、輸入品のシェアは年々上昇を続け、2005年に18.2%となっている。(⇒図表6)。 日本の冷凍食品メーカーは、原材料が豊富で生産コストの安い中国、ASEAN諸国で、「ワンフローズン(新鮮な素材 を現地で調理食品に加工・冷凍する)」方式による調理冷凍食品の生産を拡大している。大手メーカーではさらに踏み 込んで、専用の農地や養豚場を確保して、原材料段階までさかのぼったトレーサビリティを確立し、海外生産の安全管 理を強化している。今後も、輸入品のシェアは確実に上昇するものとみられる。 図表6 日本の調理冷凍食品市場に占める輸入品のシェア 2001 2002 2003 2004 2005 国内生産品 1,252,764 1,235,025 1,256,066 1,294,769 1,305,111 (前年比) (101.5) (98.6) (101.7) (103.0) (100.8) 輸 入 品* 160,868 193,313 222,825 259,433 291,098 (前年比) (125.9) (120.2) (115.3) (116.4) (112.2) 国内市場 1,413,632 1,428,338 1,478,891 1,554,202 1,596,209 輸入品のシェア 11.4% 13.5% 15.1% 16.6% 18.2% 単位:トン 出所:(社)日本冷凍食品協会 注) 輸入品については、同協会の会員企業の輸入実績に限る。
3. 対日輸出における留意点
(1) 日本における輸入時の規制・手続き 調理冷凍食品の輸入に際しては「食品衛生法」の規制を受ける。さらに、牛、豚、鶏等の食肉等を含有する調理冷凍 食品は「家畜伝染病予防法」の規制を受ける。また、冷凍米飯類(米の含有量が30%を超えるもの)については「食糧 法」の規制を受けることがある。 1) 家畜伝染病予防法 海外からの家畜の伝染性疾病の侵入を防止するため、指定検疫物(牛・豚・鶏等)の食肉等を含有する調理冷凍食 品を輸入する場合は、動物検疫の手続きが必要となる。十分な動物検疫が実施できる特定の海港・空港のみが輸入 港として認められており、貨物到着後、「輸入検査申請書(畜産物)」に輸出国の政府機関の発行する「検査証明書」 (通称:獣医証明書、Health Certificate)を添えて動物検疫所に提出し、書類審査、現物検査等を経て、検疫所から 「輸入検疫証明書」の交付を受ける。検査の結果不合格になった場合は、焼却・積戻しなどの命令が出される。なお、 希望者は動物検疫手続電算処理システム(ANIPAS)を利用した申請が可能であり、食品衛生検査との同時並行処 理を申請することもできる。 2) 食品衛生法 販売または営業に使用する目的で食品を輸入する場合には、輸入者は「食品等輸入届出書」と必要書類(加工食 品の場合、製造工程表、原材料配合表など)を揃え、通関しようとする海空港を管轄する厚生労働省検疫所に届け出 なければならない。届出書の審査の結果、衛生検査が必要とされたものは保税地域内で検査が行われ、輸入の可否 が判定される。手続きの流れは図表7のとおりである。 食品衛生法では「冷凍食品」の規格基準として成分規格(細菌数、大腸菌群陰性など)、保存基準(-15℃以下の保 存、清潔で衛生的な合成樹脂、アルミニウム箔または耐水性の加工紙で包装し保存)、加工基準が定められている。 食品添加物については海外で使用されている食品添加物でも日本では使用が禁止されていたり、使用基準が定めら れているものがあるので確認しておく必要がある。また食肉含有率がおおむね50%以上の調理冷凍食品(ハンバーグ、 ミートボール等)については、食品衛生法上、「食肉製品」として扱われ、「食肉製品」の規格基準に適合しなければな らない。 2006年5月29日、食品中に残留する農薬、飼料添加物及び動物用医薬品(以下、農薬等)が、一定量を超えて残 留する食品の輸入・販売を原則禁止するというポジティブリスト制度が施行された。この制度では、使用、残留等が認 められる農薬等について残留基準を設定し、それ以外のものについては一律基準(人の健康を損なうおそれのない量 図表7 食品衛生法に基づく輸入検査手続き 審 査 検査を要する貨物 検査を要しない貨物 届出済証または 合格証の受取り 税 関 申 告 不合格 合 格 積戻し・廃棄・ 検 疫 所 へ の 届 出 (食品等輸入届出書の提出等) 事 前 の 輸 入 相 談 事前の情報入手 (製造方法、添加物の使用等) 事前の検査 (輸出国公的検査機関、厚生労働大臣登録検査機関) 食用以外の用途として0.01ppmに設定)を適用することとしている。ポジティブリスト制度の対象は加工食品を含む全ての食品で、調理 冷 凍 食 品 に つ い て は 原 則 一 律 基 準 (0.01ppm ) が 適 用 さ れ る 。 詳 細 は 厚 生 労 働 省 に 確 認 の こ と ( ⇒ http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/zanryu2/index.html)。 輸入時には当該食品が食品衛生法の規格基準等に適合するかどうか、食品の原材料配合表、製造工程表等の入 手や検疫所の輸入相談を利用するなど十分な情報収集が必要である。また、事前に厚生労働大臣登録検査機関あ るいは輸出国の公的検査機関で自主検査を行い、その検査成績書を添付すると、その項目についての衛生検査が 省略され、輸入手続きが迅速に行われる。 な お 、 コ ン ピ ュー タ に よ る 届 出 を 希 望 す る 場 合 は 、 輸 入 手 続 き を 電 子 化 し た 「 輸 入 食 品 監 視 支 援 シ ス テ ム (FAINS)」を利用することができる。所要のハード、ソフトを備えて厚生労働大臣に申込み、暗証番号を取得すること が必要である。 3) 食糧法(主要食糧の需給及び価格の安定に関する法律) 冷凍米飯類で米の含有率が30%を超えるものを、ミニマム・アクセス枠外において輸入販売しようとする場合には、 同法の規定に基づき、農政事務所に輸入数量届出を行わなければならない。「米穀等輸入納付金納付申出書」及び インボイス等関係書類を提出し、関税(二次税率)を支払うことによって輸入することができる。 (2) 日本における販売時の規制・手続き 調理冷凍食品の販売に際しては「食品衛生法」「JAS法」「計量法」「健康増進法」「不当景品類及び不当表示防止 法」の規制を受ける。容器包装に関しては、再商品化については「容器包装リサイクル法」、識別表示については「資源 有効利用促進法」の規制を受ける場合があり、対象となる容器包装、特定事業者の範囲、表示方法など、詳細は所轄 官公庁に問い合わせのこと。(⇒(6) 所轄官公庁) 1) 食品衛生法 食品衛生法により、有害・有毒な物質を含有する食品や不衛生な食品を販売することが禁止されている。調理冷凍 食品を販売する場合には、食品衛生法に基づく表示(使用した添加物、アレルギー物質を含む旨、遺伝子組換えに 関する表示など)が義務づけられている。(⇒(3) 表示規制) 2) JAS 法(農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律) JAS法では一般消費者向けに販売するすべての飲食料品が品質表示基準の対象となっている。調理冷凍食品に ついては「加工食品品質表示基準」に基づく表示が義務づけられる他、下記の品目について「調理冷凍食品品質表 示基準」が定められている。また、遺伝子組換え食品に関する表示基準も定められている。(⇒(3) 表示規制) 「調理冷凍食品品質表示基準」の対象品目 冷凍しゅうまい、冷凍ぎょうざ、冷凍春巻、冷凍ハンバーグステーキ、冷凍ミートボール、冷凍フィッシュ ハンバーグ、冷凍フィッシュボール、冷凍フライ類(冷凍魚フライ、冷凍えびフライ、冷凍いかフライ、 冷凍かきフライ、冷凍コロッケ、冷凍カツレツ、その他の冷凍フライ類)、冷凍米飯類、冷凍めん類 3) 計量法 調理冷凍食品を容器包装に入れて販売する場合には、計量法に基づく適正な計量と表示が義務づけられている。 (⇒(3) 表示規制) 4) 健康増進法 一般消費者向けに販売しようとする加工食品の容器包装や添付文書に、栄養表示をしようとする場合には、同法に 基づく「栄養表示基準」に従って表示(熱量、たんぱく質、脂質、炭水化物、ナトリウムの含有量、他に表示しようとする 栄養成分の含有量の順に表示)することが義務づけられている。 5) 不当景品類及び不当表示防止法 販売する商品等の内容について、一般消費者に優良と誤認させる誇大広告や虚偽表示などは、不当表示として禁 止されている。また、特定の原産国を判別することが困難な紛らわしい表示も不当表示として禁止されている。
(3) 日本における販売時の表示規制 1) 法律に基づく義務表示 ① 食品衛生法、JAS法、計量法 調理冷凍食品を販売する場合には「食品衛生法」、JAS法の「加工食品品質表示基準」「調理冷凍食品品質表示 基準」並びに「計量法」に基づき、下記の事項を順に日本語で一括表示することが義務づけられている。なお「調理冷 凍食品品質表示基準」の対象となる品目の表示事項については別途確認が必要である。 ① 名 称 魚フライ、その他のフライ類については、使用した原材料の最も一般的な名称を記載する(例:冷凍あじ フライ、冷凍ごぼう天ぷら)。 冷凍ハンバーグステーキ、冷凍フィッシュボールなどで、使用した食肉・魚肉が1種類のみの場合は、カッ コ内に付記する(例:冷凍ハンバーグステーキ (牛肉))。 ② 原材料名 食品添加物以外の原材料、ソース、めん類に添付する調味料又はかやく、加熱調理用の食用油脂、食品添 加物の区分ごとに、それぞれ重量割合の多い順に原材料名を記載する。衣または皮、めんを使用している場 合は、それぞれ別途に重量割合の多い順に原材料名を記載する。 ③ 内容量 内容重量をグラムまたはキログラムの単位で明記する。冷凍ハンバーグステーキなどソースを加えたもの は、内容量、ソースを除いた固形量を明記しなければならない。 ④ 賞味期限 賞味期限となる年月日を、2007.4.1、07.4.01などと記載する。 ⑤ 保存方法 「-18℃で保存してください」などと記載する。 ⑥ 凍結前加熱の有無 ⑦ 加熱調理の必要性 ⑧ 原産国名 ⑨ 輸入者の名称、所在地 調理冷凍食品の一括表示例 ・輸入発売元: 会社名、所在地、製品に関する問合せ先の電話番号 ・原産国名: 中 国 ・加熱調理の必要性: 加熱してお召し上がりください。 ・保存方法: -18℃以下で保存してください。 ・凍結前加熱の有無: 加熱してありません。 ・衣の率※: 50% ・内容量: 480 g ・賞味期限: 2008.4.1 ・名 称: 冷凍あじフライ ・原材料: あじ、衣(パン粉、小麦粉、でん粉、鶏卵、植物油脂、食塩)、調味料(アミノ酸等)、パプリカ色素、 (原材料の一部に大豆、乳成分を含む) (注) ※冷凍魚フライの場合、50%以下(食用油脂で揚げたものは60%以下)であれば、表示を省略することができる。 さらに「調理冷凍食品品質表示基準」の対象品目については、上記の一括表示事項に加えて、容器包装の見やす い箇所(③は商品名に近接した箇所)に次の事項等を表示しなければならない。 ① 使用方法(解凍方法、調理方法などを記載すること) ② 内容個数の管理が困難でないものは、内容個数(〇個入り、〇尾入り、〇枚入りなど)を記載する。 ③ 食用油脂で揚げた後、凍結し、容器包装に入れたものにあっては、その旨 ④ ソースを加えたもの又はソースで煮込んだものにあっては、その旨 ⑤ ハンバーグステーキ、冷凍ミートボール、冷凍フィッシュハンバーグ、冷凍フィッシュボールにあ って、食肉又は魚肉の含有率が40%未満のものは、5の整数倍のパーセンテージで含有率を記載す る。 <アレルギー物質を含む食品の表示> 食品衛生法では、特にアレルギーを起こしやすい食品(特定原材料)について表示を義務づけている。発症数、重 篤度から考えて表示が義務化された5品目と、可能な限り表示することが推奨された20品目が定められている。容器
包装に入れられた加工食品(消費者に直接販売されることのない業務用の食品や食品添加物も含む。)で特定原材 料等が含まれる場合は、原則として原材料欄にその旨を表示しなければならない。 特定原材料 (表示が義務化されたもの) (5品目) 小麦、そば、卵、乳、落花生 特定原材料に準ずるもの (表示が奨励されたもの) (20品目) あわび、いか、いくら、えび、かに、さけ、さば、オレン ジ、キウイフルーツ、桃、やまいも、りんご、くるみ、ま つたけ、大豆、牛肉、豚肉、鶏肉、ゼラチン、バナナ <遺伝子組換え食品に関する表示> 食品衛生法及びJAS法では、大豆(枝豆、大豆もやしを含む)、とうもろこし、ばれいしょ、なたね、綿実及びアルファ ルファの6作物とその加工食品(大豆、とうもろこし、ばれいしょ、アルファルファ)について、遺伝子組換えに関する表 示を義務づけている。 ① 遺伝子組換え農産物が不分別である農産物及びこれを原材料とする場合、「遺伝子組換え不分別」等を表示しなけ ればならない。(義務表示) ② 遺伝子組換え農産物及びこれを原材料とする場合、「遺伝子組換えのものを分別」、「遺伝子組換え」等を表示しなけ ればならない。(義務表示) ③ 分別して生産流通管理された非遺伝子組換え農産物及びこれを原材料とする場合、表示は不要である。ただし、「遺 伝子組換えでないものを分別」、「遺伝子組換えでない」等を任意で表示することができる。 ② 条例に基づく表示 JAS法指定品目を除く調理冷凍食品については、東京都、神奈川県などのいくつかの自治体が、条例に基づく表 示基準を定めている。東京都の場合は「原材料配合割合」が義務表示となっている。 なお、条例により定められた表示事項は、JAS法に基づく一括表示枠内に表示することはできないので、枠外に記 載することとなっている。 ③ 資源有効利用促進法 同法に基づき、一定の容器包装については分別回収促進のための識 別表示をすることが義務づけられている。個包装、ラベル、外箱などに紙 やプラスチック包装材を使用したものについては、該当する部位とともに 識別マークを表記することが義務づけられる。 2) 法律に基づく任意表示 ① JAS 法に基づく表示 <JAS マーク> JAS法では調理冷凍食品の15品目についてJAS規格を定めている。ハンバーグやミートボ ールは粗脂肪、食肉・魚肉の重量割合、つなぎの製品に対する割合、えびフライは衣の率など、 品目毎に細かく基準が設けられている。格付け(検査)を受けるかどうかは自由であり、JASマ ークがついていなくても輸入・販売することはできる。格付け(検査)の結果、JAS規格に適合し ていると判定されれば、JASマークを貼付することができる。 <有機加工食品の検査認証制度> 有機加工食品に関しては「特定JAS規格」が定められており、その規格に適合するかどうかについて格付けを受け、 有機JASマークを貼付したものでなければ、「有機○○」「オーガニック○○」と表示することができない。外国 (JAS制 度と同等の認証制度を有すると認められる国に限る)で生産された有機加工食品を輸入する場合、「有機○○」などの 表示をするためには、次のいずれかの方法により格付けを行い、有機JASマークを貼付しなければならない。(⇒図表 8) ① 外国の製造業者等が登録外国認定機関から認定を受けて、自ら有機JASマークを貼付したものを輸入販売すること ができる。 JASマーク [認定機関名]
③ 日本の登録認定機関から認定を受けた外国の製造業者等が製造した有機食品に有機JASマークを貼付したものを 輸入販売する。 図表8 輸入有機加工食品の検査・認証制度 登録 登録申請 登録 登録申請 有機JASマーク 登録外国認定機関 一般輸入業者 外国一般製造業者 認定 認定外国製造業者、 認定外国小分け業者等 自らJASマークを貼付 認定 認定輸入業者 (公的機関の証明書) 登録国内認定機関 自らJASマークを貼付 [認定機関名] 認定 外 国 農林水産大臣 問い合わせ先: 農林水産消費技術センター 本部 交流技術課 TEL:048-600-2366 http://www.cfqlcs.go.jp (3) 業界自主表示 ① 日本冷凍食品協会による表示 <アイコン表示> (社)日本冷凍食品協会では、冷凍食品をより安全に美味しく食べられるよう、冷凍食品のパッケージに使用する「調 理方法」「注意表示」などについて、業界共通のアイコン(絵文字)を設定しており、業界内でほぼ統一して使用されて いる。 調理方法マーク(例) 使用不可マーク(例) <日本冷凍食品協会による認定証マーク> (社)日本冷凍食品協会では自主的に品質指導基準を設け、確認工場の認定を行っている。 同協会会員の冷凍食品製造工場について、設備や品質・衛生管理体制などを審査した上で、 協会の定めた指導基準に適合している製造工場を「日本冷凍食品協会確認工場」として認定 し、認定証マークを表示できる。 問い合わせ先: (社) 日本冷凍食品協会 TEL:03-3667-6671 http://www.reishokukyo.or.jp 日本冷凍食品協会の 認定証マーク
② 日本冷凍めん協会による認定マーク 日本冷凍めん協会では、冷凍めん(うどん、そば、ラーメン、スパゲッティ)について自主的に 「品質および衛生に関する指導基準」を定め、基準を満たした冷凍めん製造工場を認定してい る。認定工場でつくられた冷凍めんについては『RMK』マークをつけることができる。 問い合わせ先: 日本冷凍めん協会 TEL:03-3634-2275 http://www.reitoumen.gr.jp/ 日本冷凍めん協会の RMKマーク (4) 新規参入時の留意点 冷凍食品は、貯蔵・輸送・配送・販売(卸売・小売)の各流通段階を通じて、一貫した温度管理(-18℃以下)、衛生的 取扱いが要求される。冷凍食品取扱い業界では「冷凍食品自主的取扱い基準」が制定されており、製造工場における 取扱い基準(施設、作業者、製造工程、包装の基準)をはじめ、卸段階の冷蔵設備・取扱い基準、輸送及び配送に関 する取扱い基準、小売店における設備及び冷凍食品の取扱い基準が細かく規定されている。新規参入にあたっては、 保冷設備を備え、取扱い基準を遵守する流通ルートを確保することが必要である。また冷凍品の持つ特性から、流通過 程で、保冷コスト、選別、包装などの必要経費がかかることに留意すべきである。 安全面では、農薬・飼料添加物・動物用医薬品のポジティブリスト制度導入による規制強化やBSE・鳥インフルエンザ などに対応するため、原材料、調味料、添加物にまでさかのぼったトレーサビリティシステムの確立と品質の徹底管理が 求められている。業務用でも大手外食チェーン店では納入業者に原材料別の生産地や生産者の確認、製造工程表の 提出を求め、各工程における温度管理や異物混入対策の確認をするなど細心のチェックを行うところが増えており、き ちんとした対応が必要とされる。 (5) 関連法規制の所轄官公庁 家畜伝染病予防法 農林水産省 消費・安全局 衛生管理課
TEL:03-3502-8111 (代) FAX:03-3502-3385 (直通) http://www.maff.go.jp
食品衛生法
厚生労働省 医薬食品局 食品安全部 監視安全課 輸入食品安全対策室
TEL:03-5253-1111 (代) FAX:03-3503-7964 (直通) http://www.mhlw.go.jp
JAS 法(農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律)
農林水産省 消費・安全局 表示・規格課
TEL:03-3502-8111 (代) FAX:03-3502-0594 (直通) http://www.maff.go.jp
食糧法
農林水産省 総合食料局 食糧部 食糧貿易課
TEL:03-3502-8111 (代) FAX:03-3502-3162 (直通) http://www.maff.go.jp
計量法
経済産業省 産業技術環境局 知的基盤課 計量行政室
TEL:03-3501-1511 (代) http://www.meti.go.jp
健康増進法
厚生労働省 医薬食品局 食品安全部 基準審査課 新開発食品保健対策室
TEL:03-5253-1111 (代) FAX:03-3501-4867 (直通) http://www.mhlw.go.jp
不当景品類及び不当表示防止法
公正取引委員会 経済取引局 取引部 消費者取引課
TEL:03-3581-5471 (代) FAX:03-3581-1754 (直通) http://www.jftc.go.jp
資源有効利用促進法/容器包装リサイクル法
経済産業省 産業技術環境局 リサイクル推進課
TEL:03-3501-1511 (代) http://www.meti.go.jp
環境省 廃棄物・リサイクル対策部 企画課 リサイクル推進室
4. 日本の関税・消費税
(1) 関 税 調理冷凍食品は、製品の成分と割合、製法、形状・性状などによって、該当するHS番号は多岐にわたる。さらに、そ れらのHS番号には本ガイドで扱う調理冷凍食品以外の品目が多数含まれるため、HS番号を具体的に提示することは できない。輸入の際には、当該食品について事前に関税率を確認することが望ましい。参考までに、主な調理冷凍食 品の貿易統計上の分類は以下のとおり。 (参考) ・ハンバーグ、カツ、魚フライ、エビフライなど(肉や魚介類の調製品で、肉・魚介類の含有量が全 量の20%を超えるもの):第16類 ・うどん、ピラフ、ピザ、シュウマイ、ギョウザ、春巻きなど(穀物・穀粉の調製品):第19類 ・野菜コロッケなど(野菜、その他植物の調製品):第20類 ・グラタン、スープ、パスタソースなど(各種の調製食料品):第21類 なお、事前に関税分類や関税率等を確認する場合、税関に対して口頭・文書・Eメールで照会を行い、回答を受ける ことができる「事前教示制度」を利用すると便利である。 問合わせ先:税関ホームページ http://www.customs.go.jp 【特恵関税制度】 特恵受益国から調理冷凍食品を輸入し、特恵関税の適用を受けようとする場合には、原則として特恵受益国の税関など が発給する「特恵原産地証明書」(Form A)を添付する必要がある(総価額が20万円以下の場合は不要)。詳細は財務省 関税局へ確認のこと。 【EPA (経済連携協定)】 日本とASEAN諸国との間ではEPA(経済連携協定)交渉が推進されており、農林水産分野においても関税の撤廃・削減 が進められている。日本・シンガポール新時代経済連携協定(2002年11月30日発効)、日本・マレーシア経済連携協定 (2006年7月13日発効)によって、シンガポール及びマレーシアを原産国とする対象品目については、EPAによる協定税率 が適用される。 ASEAN諸国の関税率適用状況は以下のとおりである。 適用税率 国 名 LDC特恵税率 ミャンマー、カンボジア、ラオス 一般特恵税率 タイ、インドネシア、フィリピン、ベトナム 日星協定税率 シンガポール(注) 日馬協定税率 マレーシア(注) WTO協定税率 ブルネイ 注) EPAの対象品目に含まれない場合は、シンガポールを原産地とする物品にはWTO協定税率が、マレーシアを原産地とする 物品には一般特恵税率が適用される。 (2) 消費税 (CIF+関税)×5%5. 関連業界団体
・(社)日本冷凍食品協会 TEL:03-3667-6671 FAX:03-3669-2117 http://www.reishokukyo.or.jp
・(財)日本冷凍食品検査協会 TEL:03-3438-1411 FAX:03-3438-1980 http://www.jffic.or.jp