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Introduction

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(1)

Asset Management and

Securities Investment

Start Book!

ス タ ー ト ブ ッ ク

2016年8月8日 第1版発行 編集・発行:

日本証券業協会

〒103-0025 東京都中央区日本橋茅場町1-5-8 電 話 03(3667)8020 FAX 03(3668)6575 ●本書の無断転用・転載を禁じます。

資産運用

証券投資

(2)

「基本編」の各章の最後には、章の内容をまとめて復習できる チェックポイントを設けましたので、あわせてご活用ください。 ※本冊子の内容は、平成28(2016)年8月1日現在のものです。今後、法律や制度の改正などにより、記載内容に変更が生じる場合があります。

「基本編」

資産運用の必要性から始まり、お金の計画の 立て方やリスクの種類、代表的な金融商品で ある「株式」「債券」「投資信託」の紹介まで、 資産運用や証券投資の基礎知識を 順番に解説します。

P.5∼P.34

「実践・応用編」

もっと知識を深めたいという方のために、 具体的な取引の方法や情報の見方、 金融商品の種類、NISAなど、より詳しい 投資の知識を掲載しました。 どこからでもお読みいただけます。

P.35∼P.86

紙面の構成

説明の番号

各項ごとに番号を記載しています。 目次から説明を探すときや ほかの説明を参照するときに お役立てください。

黄色のマーカー

各説明のポイントや注意点に 黄色のマーカーを引いてあります。

章のトビラ

各章のはじめに、扉ページを設けています。 その章の概要や読むポイントを 記載しています。

関連情報

説明と関連した情報のページ を記載しています。

もっと知りたい

該当ページより詳しい内容が書かれている ページがある場合、記載しています。 ・本冊子は、証券会社やその他の金融機関が取り扱う金融商品の特徴その他について解説・説明するものであり、投資や金融商品の購入・売却等を推奨するものではありません。 ・本冊子は、個別の金融商品に関する情報を網羅しているものではなく、同じ名称、同じ種類の金融商品であっても、各金融機関により詳細等が異なる場合があります。 ・本冊子の内容は、日本国内の個人向けであり、法人等の場合は適用される制度や取り扱い等が異なる場合があります。 ・本冊子の内容については万全を期しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。 ・投資や金融商品の購入・売却等の際は、お取引の金融機関で内容を十分にご確認のうえ、投資等にあたっての決定は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

はじめに

この「資産運用と証券投資スタートブック」は、 資産運用の意味から、基本的な証券投資の方法まで わかりやすく解説した初心者向けの冊子です。 資産運用は、将来の人生設計をより豊かにする手段の1つですが、 不確実な面(リスク)があり、資産が減ってしまう可能性も含んでいるのが現実です。 この冊子を通して、少しでも資産運用や証券投資に興味をもっていただくとともに、 金融商品の仕組みやリスクへの対処法など、 正しい知識を身に付けていただき、皆様がより安全かつ効果的な 資産運用や証券投資を行うことができたら幸いです。

投資の前に

「3つの余裕」

を確認しましょう

1

「日々の生活に必要なお金」や 「近く使い道が 決まっているお金」は 投資には向いていません。 当初の狙いどおりに 価格が上昇しなくても、 そのままもち続けていられる 余裕が必要になります。 価格の急激な下落があっても あわてず、各種市場の変動を 冷静に判断する余裕を もつように心がけましょう。 ショー犬

資金

余裕

2

時間

余裕

3

余裕

ご注意

Introduction

(3)

目次

Contents

将来のための「お金の計画」はホントに必要?

基本編

1

1-1

将来、生活にかかる費用は、今より増加していくと予想されています。

P.6

P.5

1-2

結婚やマイホーム購入など、将来のイベントには、まとまったお金が必要です。

P.7

「資産運用」

って、何をすること?

2

2-1

資産運用には、貯めることを重視した「貯蓄」と、ふやすことを重視した「投資」があります。

P.10

P.9

2-2

資産運用をすることは、「経済成長を支える」ことにも繋がります。

P.11

「リスク」

「リターン」を正しく知ろう。

3

3-1

金融商品の「リスク」とは「リターンの振れ幅がある」ことを表します。

P.14

P.13

3-2

「リスク」と「リターン」には密接な関係があり、「ローリスク・ハイリターン」の金融商品はありません。

P.14

3-3

主な金融リスクは4つあり、商品によって生じるリスクが変わります。

P.15

どんな金融商品があるの?

4

4-1

金融商品の特徴は、3つの観点から見分けられます。

P.18

P.17

4-2

「預貯金」とは?

P.18

4-3

「株式」への投資とは?

P.19

4-4

「債券」への投資とは?

P.21

4-5

「投資信託」とは?

P.23

自分の金融資産をチェックしてみよう。 これからのライフプランをチェックしてみよう。

自分の状況とリスクを考えて、投資をしよう。

5

5-1

投資は、「当面使う予定がないお金」で行うのが基本です。

P.28

P.27

基本編のまとめ

P.33

5-2

投資先を1つに集中させるより、いくつかに分散させて、リスクを抑えよう。

P.29

5-3

長期的な視点で、余裕をもって運用しよう。

P.30

5-4

リスク許容度を考慮して、金融商品の組み合わせ(ポートフォリオ)を考える。

P.31

6-1

株式投資の流れ

資産運用の基本的な手順

P.37

P.36

6-2

株価を動かす要因

P.39

6-3

会社四季報・日経会社情報

P.40

6-4

新聞

P.41

6-5

ディスクロージャー情報・IR情報

P.43

6-6

損益計算書

P.45

6-7

貸借対照表(バランスシート)

P.46

6-8

投資指標・経営指標の種類

P.47

6-9

株価の変動の見方

P.49

6-10

少額から始められる株式投資

P.51

6-11

覚えておきたいキーワード

P.52

7-1

債券投資の流れ

P.53

7-2

債券の市場価格と金利の関係

P.55

7-3

債券の格付け

P.56

7-4

債券の種類

P.57

8-1

投資信託への投資の流れと費用

P.59

8-2

投資信託の選び方

P.61

8-3

投資信託の基本事項の確認

P.63

8-4

投資信託の種類

P.65

9-1

主な金融商品の税制

P.69

9-2

特定口座・損益通算・繰越控除について

P.72

10-1

NISAとは

P.74

10-2

ジュニアNISAとは

P.77

11

確定拠出年金とは

P.81

12-1

地域と時間の分散

P.83

12-2

定額購入法(ドル・コスト平均法)

P.84

12-3

リバランス

P.85

3つの安心ガード

P.87

お問い合わせ先一覧

P.88

証券投資についてもっと学びたい方へ

P.89

株式

債券

投資信託

確定拠出年金

各種税制について

NISA・ジュニアNISA

分散投資・長期投資

(4)

2000 2010 2014 2020 2030 2040 2050 2060 0 0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000 14,000 (万人) (%) (年) 12,670 12,708 12,706 12,410 11,662 9,708 8,674 10,728 15 20 25 30 35 40 45 65 歳以上人口 64 歳以下人口 高齢化率 推計値 実績値 99.0 100.0 101.0 102.0 103.0 104.0 早 く 私 を 迎 え に き て ! 少子高齢化などの社会環境の変化に伴い、生活にかかる費用は今後ますます増加していくと予想されています。 また現状、預金金利が低いので、普通に預金するだけでは、お金をなかなかふやせない 状況でもあります。

将来、生活にかかる費用は、

今より増加していくと予想されています。

1-1

社会保険料や税金の増加

平成25(2013)年より、物価(モノやサービ スの価格)が上昇する傾向にあります。 物価が上昇すると、当然生活に必要なお金も 増加していきます。 昭 和40(1965)年 当 時 の1万 円 は、 平 成26(2014)年 時 点 では 約4万 円 の 価 値 が あり、約50年 で 物 価 が4倍 くらい上がったといえます。

物価の上昇

デフレ

※1

からインフレ

※2

「生活にかかる費用が増加する」、

「低金利でお金がふえない」という現状では、

「将来どのくらいお金がかかるのか」を把握することが必要

です。

原因2

出典:総務省「平成27年版情報通信白書 我が国の人口動態と将来推計」 出典:総務省「消費者物価指数」 出典:日本銀行ウェブサイト 72の法則 下記の式で、預けたお金が2倍になる までの年数を簡単に確認できます。 72÷預金金利(%)≒2倍になる年数 ※1 デフレ…デフレーションの略。物価が継続して下落していく状態のこと。 ※2 インフレ…インフレーションの略。物価が継続して上昇していく状態のこと。

金利が低いので、預金してもお金はなかなかふえません。

※一般的な金利であり、各金融機関によって実際の金利は異なります。 ※算出される結果は概算値となります。 定期預金金利(1年もの)

0.010%

金利が低いと、金融機関にお金を預けてもな かなかふえません。 例 えば、100万 円 を 定 期 預 金 に1年 間 預 け て も、1年 間 で100円しかふえません。(税金を考慮しない場合) お金を2倍にするには7200年かかります。 平成 22 年 100.0 99.7 99.7 102.8 103.6 平成 23 年 24 年平成 25 年平成 26 年平成 27 年平成 平均総合指数 消費者物価指数(平成22(2010)年基準) 人口動態と将来推計 100.0

将来に向けてお金を貯めたりふやしたり、

「お金の計画」を立てることは本当に必要でしょうか。

少子高齢化など、あなたを取り巻く社会環境からの視点、

結婚やマイホーム購入など、あなたの将来のイベントからの視点、

2つの視点から「お金の計画」の必要性について考えます。

将来のための

「お金

計画」

ホントに必要?

将来日本は少子高齢化により、64歳以下の 割合が減り、65歳以上の割合が増加してい くといわれています。 つまり、働く人は減っていくのに、社会保障の 給付が必要な人は ふ え、そ の 補 て ん のために1人当たり の社会保険料や税 金 が 現 在より増 加 すると予 想されて いるのです。 そう な の !?

1

出費

UP

原因1

の﹁ ﹂は ントに必



来のた めの ﹂は ントに必



(5)

でも、イベントには、まとまったお金が必要…。

409.4

万円

889.3

万円

497.3

万円

建売住宅 マンション 土地付注文住宅

マネープランを立てて、お金を準備

できれば、

より確実にイベントを実現することができます。

将来予想されるイベントは?

結婚費用の目安

マイホーム購入時の手持金(最初に必要なお金)

イベントまでにお金を準備するには?

将来、結婚やマイホーム購入、老後の生活など、さまざまなイベントが予想されます。 これらのイベントには、ある程度まとまったお金が必要となるため、イベントまでにお金を準備できるかどうかが、 重要 になります。 「何のために」「いつ」「いくら必要」を整理すると、お金の計画「マネープラン」ができます 。 あらかじめマネープランを立てておけば、いつまでにどのくらいお金を準備しておけばよいのか明確になり、 お金を準備する手段や方法を、長期的な視点でイメージしやすくなります。

結婚やマイホーム購入など、将来のイベントには、

まとまったお金が必要です。

1-2

結婚

子育て

マイホーム購入

のんびり老後

5年 10年 25年 結婚 子ども誕生 マイホーム購入 セカンドライフ 25歳 30歳 40歳 65歳

200

万円 用意したいお金

30

万円 用意したいお金

1,000

万円 用意したいお金

2,500

万円 用意したいお金 20歳 30歳 40歳 50歳 60歳 何のために?? いつ? いくら必要??

将来のイベントにはどのくらいお金が必要?

Column

コ ラ ム 結納・婚約から新婚旅行までにかかった各費用の平均額 結納式や両家顔合わせ、 婚約・結婚指輪購入などの費用

81.4

万円 挙式、披露宴などの費用

352.7

万円 出典:リクルートマーケティングパートナーズ「ゼクシィ結婚トレンド調査2015 調べ」 新婚旅行などの費用

72.3

万円

総額

460.7

万円

※各項目の金額は、費用が発生した人の平均額であり、各項目の平均金額の合計は、総額とは一致しません。

ゆとりある老後に必要な費用の目安

日本人の平均寿命は男性で80.50歳、女性で86.83歳になります。もし65歳でリタイアしたとしても、 15 ∼ 25年のセカンドライフのためのお金が必要となってきます。 年金のほかに老後の ゆとりのために必要な額

×

15

年分

13.4

万円 月額

2,412

万円

平均購入価格 4,249.7万円 平均購入価格 3,319.5万円 平均購入価格 3,897.9万円 出典:住宅金融支援機構「2015年度フラット35利用者調査」 ※「夫婦2人のゆとりある老後生活に必要と考える1カ月あたりの費用」(出典:生命保険文化センター「平成25年度 生活保障に 関する調査」)の「老後のゆとりのための上乗せ額」をもとに本協会が試算。

Check Point

チ ェ ッ ク ポ イ ン ト

投資のカクゲン

人の行く裏に道あり 花の山

将来、生活にかかる費用は、今より増加していくと予想されている。 結婚やマイホーム購入など、将来のイベントには、 まとまったお金が必要。 1-1 1-2 出典:厚生労働省「平成26年簡易生命表の概況」 の﹁ ﹂は ントに必



来のた めの ﹂は ントに必



詳しくはこちらへ アクセス!

(6)

お金の計画「マネープラン」を立てたら、

次は具体的にお金をふやす方法を考えましょう。

「資産運用」とは【自分のもっているお金(資産)を貯蓄や投資(運用)に配分

することで、効率的にふやしていくこと】をいいます。資産運用の基本を知ることは、

実際の商品選びにつながるので、マネープランを

成功させるための最初のポイントになります。

「資産運用」

って、

何を

すること?

大 き く な ぁ れ !

2

資産運用には、「貯蓄」と「投資」があります。どちらもお金をふやす方法ですが、確実に貯めることを重視 するのか、 損をする可能性があっても大きくふやすことを重視 するのか、という点で異なり、扱う商品もそれぞれ異なります。

資産運用には、貯めることを重視した「貯蓄」

と、

ふやすことを重視した「投資」があります。

2-1

貯蓄

定期預金

定期預金

積立

普通預金

主な金融商品

など

債券

(国債・地方債など)

投資信託

株式

主な金融商品

など

投資

●ふやすことより貯めることを重視 ●元本保証など確実性を重視 ●運用成果は商品の選択時に決定  (固定金利型商品が多い) ●貯めることよりふやすことを重視  (株式や債券などの商品で運用すること) ●長期投資と分散投資が基本 ●運用成果は予測できない 金融商品の「リスク」とは? 関連情報 P.14 3-1 金融商品の見分け方 P.18 4-1 「預貯金」とは? P.18 4-2 「株式」とは? P.19 4-3 「債券」とは? P.21 4-4 「投資信託」とは? P.23 4-5

「投資」は「ギャンブル」ではありません。

Column

コ ラ ム

「投資」

投資会社や国の経済の成長が目的。利益などを(応援の)対価として投資家が受け取る。

「ギャンブル」

娯楽が目的。掛金から主催者の運営料を差し引いた金額を勝敗に応じて分け合う。 投資は「お金がふえるか、損をするかわからない」という点で、ギャンブルと比較されがちですが、根本的な目的 や仕組みが異なります。 ポイント ポイント ﹁資産 用﹂ るこ



﹁資産 用﹂ るこ



(7)

国債購入

公共事業など

暮らしやすさの向上

商品やサービスの向上

設備投資など

株式投資

政府

など

金融機関

融資 C B O L

企業

ޏāଜ

ご家庭

証券市場

ޏāଜ 「株式会社」は、事業資金を集めるために「株式」を発行しています。 しかし、事業を拡大したり、積極的に先行投資をするためには、より多くの資金量が必要です。 この資金を、投資家から長期にわたって安定して調達するために、株式の発行を行うのが「発行市場」です。 一方、投資家は資金を有効に運用するために、株式を購入したり、売却したりします。 そのために 株式の売買ができる「流通市場」があります。 「株式市場」は、株式の「発行市場」「流通市場」という2つの機能を果たすことで、 多くの会社や投資家のニーズに応え、経済活動を支えています。

株式市場の役割

資産運用には、お金をふやす目的のほか、「経済成長を支える」という意義 があります。 私たちは「預金」や「株式投資」などを通じて、間接的または直接的に政府や企業の成長を支え、 結果、より暮らしやすい環境や、より質の高い商品やサービスを手に入れることができます。

資産運用をすることは、

「経済成長を支える」

ことにも繋がります。

2-2

Check Point

チ ェ ッ ク ポ イ ン ト 資産運用には、貯めることを重視した「貯蓄」と、 ふやすことを重視した「投資」がある。 資産運用をすることは、「経済成長を支える」ことにも繋がる。 2-1 2-2 ・企業や国の競争力の強化。 ・事業の拡大により、持続的な 経済成長が望まれる。 ・株式の売買は主に証券取引所を 介して行われる。 ・売買注文が集中することで、  流通性の向上や、 適正な価格形成が期待できる。 保有資産を ふやすことが 期待できる。 間接金融 直接金融

証券市場

(発行市場・流通市場) 預金 預金通帳・ 証書など 証券投資 証券投資 株式・債券 株式・債券 借入証書

間接金融

とは

会社が金融機関から融資などの形で資金調達する方法です。金融機関が資金を集めて 融資先・投資先を決めるため、投資リスクは基本的に金融機関が負うことになります。

直接金融

とは

会社が株式や債券などを発行し、投資家から直接資金調達を行う方法です。投資家から 見れば、投資リスクを直接負いますが、収益を期待することができます。

資金の

出し手

(個人・会社など)

資金の

受け取り手

(国・会社など) な る ほ ど !

投資のカクゲン

遠くのものは避けよ

アクセス!詳しくはこちらへ ﹁資産 用﹂ るこ



﹁資産 用﹂ るこ



(8)

あまり金利は 高くない リターンとは、資産運用を行うことで得られる成果のことであり、収益が得られることもあれば、損失が出ることも あります。 一方、一般的にリスクとは「危険なこと」「避けるべきこと」という意味で使われていますが、資産運用の世界では、 リスクとは、リターンの不確実性の度合い(振れ幅)のことを表しています。

金融商品の「リスク」

とは

「リターンの振れ幅がある」

ことを表します。

3-1

リスクを低く抑えようとするとリターンは低下 し、高いリターンを得ようとするとリスクも高まります 。 したがって、「リスクがなく(低く)、リターンが高い金融商品」は存在しません 。

「リスク」と「リターン」には密接な関係があり、

「ローリスク・ハイリターン」の金融商品はありません。

3-2

リスクが小さい金融商品 価格 時間 リターンの振れ幅が小さい リスクが大きい金融商品 価格 時間 リターンの振れ幅が大きい

〈リスクとリターンの関係〉

大(高) 小(低)

リスク

小︵低︶

リタ

大︵高︶

債 券

債 券

債 券

投 資

投 資

信 託

信 託

株 式

商品によって リスク・リターンは さまざま

ローリスク・

ローリターン

基本的には満期まで もち続けるという 考え方 高い収益が 期待できるが リスクもその分高い

ハイリスク・

ハイリターン

※これは一般的なイメージ図であり、全ての金融商品があてはまるものではありません。

金融商品を選ぶ前に、

「リターン」を

得るためには必ず「リスク(不確実性)」が伴うことを

知っておかなければいけません。

このリスクとリターンの関係や仕組みを知ることは、

金融商品を正しく選ぶためのとても重要なポイントです。

「リスク」

「リターン」

正しく知ろう。

3

雨 が 降 ら な い と い い け ど ・ ・ ・ 。 ローリスク ハイリターン ﹁リ ﹂と ﹁リター ﹂を正しく知ろ



リスク ﹂と リター ﹂を正しく ろう。



(9)

金融商品のリスクには、大きく分けると、「信用リスク」「価格変動リスク」 「為替変動リスク」「カントリーリスク」などがあり、商品によって生じるリスクが変わります。

主な金融リスクは4つあり、

商品によって生じるリスクが変わります。

3-3

投資した会社が破たんするリスクがあります。 会社の経営状態の悪化や、国の財政破たんなどにより、投資した債券に ついて元本の払い戻しや、利子の支払いが滞ったりできなくなったりす るリスクがあります。デフォルトリスク・債務不履行リスクともいいます。

信用リスク

(元利払いリスク)

1

価格が変動する金融商品は、換金する際の受取金額が当初支払った金額よ り上回る場合もあれば下回る場合もあります。 価格が変動する代表的な金融商品は株式ですが、債券であっても一般的に途 中で売却する場合、価格は市場価格(時価)により変動します。投資信託も、組 み入れている株式や債券などの価格変動の影響を受けるため、価格変動リス クがあります。 外国の通貨で取引される外貨建ての金融商品は外国為替レート〔日本の通貨 (円)とほかの国の通貨との交換割合〕の変動により、換金・満期の際、円での 手取り額が購入(預入)したときの金額を上回る場合も下回る場合もあります。 購入時より円高になると、円での手取り額が減り、為替差損を被ります。逆に、円 安になると、為替差益を得ることができます。 海外の商品で資産運用する場合、その国の信用リスクにも注意が必要です。 国ごとの信用リスクを評価するモノサシとして、カントリーリスク情報があり ます。カントリーリスク情報は、国内外の格付会社や調査会社などから発表 されています。

価格変動リスク

2

為替変動リスク

3

カントリーリスク

4

株式のリスク 関連情報 もっと知りたい P.19 4-3 債券のリスク P.21 4-4 リスクを分散する方法 P.83∼86 投資信託のリスク P.23 4-5

大金持ち? それとも破産?

ハイリスク・ハイリターンな大航海時代。

Column

コ ラ ム 15 ∼ 17世紀のヨーロッパは「大航海時代」と呼ばれ、 船でヨーロッパからインドへ行くルートが発見されたり、アメリカ大陸が発見されるなど、 航海による探検と貿易が盛んに行われていた時代です。 航海が成功すると、コショウなどの貴重な商品を持ち帰ることができるので、 探検や貿易に投資した者は大きな利益を得ていました。 しかし、航海は莫大な資金が必要なうえ、非常に危険性が高い事業です。 嵐で船が沈没することも、海賊に遭って全ての積み荷を失うこともあります。 投資者にとって航海は、財産を大きく失う危険があるものの、 一躍お金持ちになるチャンスであり、まさに「ハイリスク・ハイリターン」の投資対象だったのです。 オランダで世界初の株式会社「東インド会社」ができたのもこの時代です。 株式を発行して多くの出資者から資金を集め、利益が出たら出資者に分配する仕組みがつくられ、 資金の調達を容易にするとともに、航海が失敗したときの一人あたりの損失も小さくすることに 成功したのです。

Check Point

チ ェ ッ ク ポ イ ン ト 金融商品における「リスク」とは、「リターンの振れ幅がある」こと。 「リスク(不確実性)」と「リターン」は密接な関係がある。 また、「ローリスク・ハイリターン」の金融商品はない。 3-1 3-2 主なリスクは「信用リスク」「価格変動リスク」「為替変動リスク」 「カントリーリスク」 3-2 株式 債券

投資のカクゲン

売るべし 買うべし 休むべし

アクセス!詳しくはこちらへ リスク ﹂と リター ﹂を正しく ろう。



﹁リ ﹂と ﹁リター ﹂を正しく知ろ



(10)

元本(元手)や利子の

支払いが確実か。

期待できる

収益の大きさ。

必要なときにすぐに

換金できるか。

貯蓄や投資の金融商品には、さまざまな特徴があります。 金融商品は「安全性」「収益性」「流動性」という3つの観点で整理すると、商品の特徴がわかりやすくなり、 比較検討がしやすくなります。

金融商品の特徴は、

3つの観点から見分けられます。

4-1

安全性と流動性が高く、収益性はあまり望めない のが「預貯金」です。 「預金」と「貯金」の総称で、一般的に銀行などの金融機関にお金を預けることをいいます。 預金金利が物価上昇率より低い場合は、貯蓄の実質価値が目減りするリスクがあります。(インフレリスク)

「預貯金」

とは?

4-2

安全性

収益性

流動性

3つの観点から見た、金融商品の比較例

普通預金

国内債券

国内株式

収益性は高くはないが 安全性、流動性は高い 安全性は低くても大きな 収益性が期待できる 収益性も少しありつつ 安全性も高い 安全性 収益性 流動性 ※上記は一般的な比較例であり、個別の金融商品全てにあてはまるものではありません。

流動性預貯金

期間の定めがない いつでも自由に換金できる 預入期間が定められている 日常の生活資金 いざというときの準備資金 すぐには使わない資金 将来の支出に備える資金 預ける期間 預ける資金の例 (普通預金など)

定期性預貯金

(定期預金など) つとも◎の 商品はない

金融商品にはたくさんの種類があり、商品によって特徴もさまざまです。

ここではそれらの商品を比較検討する方法と、

「株式」

「債券」

「投資信託」という3つの代表的な金融商品について、

魅力やリスク、仕組みなどを説明します。

どんな

金融商品

あるの?

ど れ に し よ う か な !

4

安 全 第 一 ! どんな 融商品がある



どんな金融商品がある



(11)

投資家

①資金を提供

②出資金に応じて

株式を発行

⑤株式の価値UP

配当金・株主優待

株式会社

市場 (証券取引所など)

③資金を使って、

事業拡大

④事業拡大に伴い

業績UP

株主 ޏāଜ ※外国株式の場合は、為替変動リスクやカントリーリスクもあります。 安全性は低くても大きな収益性が期待できるのが「株式」への投資です。 「株式」への投資は、個別の会社に投資し、その会社の成長によって投資成果を得ることができます。 投資家は、会社が発行している「株式」を、市場(証券取引所など)を通して購入することで投資を行います。 会社に出資して資金面で応援するという楽しみや、会社を育てて経済や社会の発展に寄与するという、 社会的意義などもあります。

「株式」への投資とは?

4-3

最大の魅力は、購入した株式の価格の値上がりによる

「値上がり益」。

ただし、逆に値下がりする可能性もあります。

株式投資の魅力

株式投資の仕組み

株価は売り手と買い手のバランスで決まり、買い手が多ければ高くなり、売り手が多ければ安くなります 。 よって、会社の業績、景気動向、金利動向、為替動向、海外市場の動向など 、投資家の心理を動かすさまざまな 要因で株価は変動します。

株価が変動する仕組み

株式投資をする際のポイント

株式投資のリスク

買ったときよりも高く売れると、 譲渡益が得られる。 会社が得た利益を株主に還元する 「配当金」が受け取れる。 会社の製品やサービスなどの 優待を受けられる場合も。 買ったときよりも、値下がりする 可能性がある。

価格変動リスク

投資した会社が破たんする 可能性がある。

信用リスク

リスクに対応するには…

複数の会社や業種に分散して バランスよく買う。

銘柄分散

一度に買わず、タイミングを 分けて何度か買う。

時間分散

短期的ではなく 長期的な成長に期待する。

長期投資

関連情報 もっと知りたい 金融リスクの種類 P.15 3-3 株式投資の詳細 P.37∼52

どんな会社に

投資できるのか見てみる。

1

気になる会社の情報を

収集する。

2

株価の変動を見る。

3

株式売買の方法や

リスク対策を学ぶ。

4

まず最初にどのような会社に 投資することができるのか 新聞やインターネットなどで調べましょう。 気になる会社の業績や経営・財務状況を 詳しく調べましょう。成長の見込みや安定性など、 さまざまな視点で分析します。 株価はいつも上昇するとは限りません。 株価を動かすさまざまな要因と変動を チェックしましょう。 株式を売買する手順、リスクに 対応するための方法などを学びます。 詳しくは、 P.40∼42参照 詳しくは、 P.43∼48参照 詳しくは、 P.39 P.49∼50参照 詳しくは、 P.37∼38 P.51∼52 P.83∼86参照 リスクを分散する方法 P.83∼86

値上がり益

(キャピタル・ゲイン)

配当益

(インカム・ゲイン)

株主優待

どんな金融商品がある



どんな 融商品がある



(12)

途中で売却可能

※一部異なる商品があります。

額面金額

満期時に受け取れる

利子

定期的に受け取れる ޏāଜ 収益性も少しありつつ安全性も高い のが「債券」への投資です。 「債券」とは、国や地方公共団体、会社などが発行している借用証書 のようなもので、 満期時に受け取れる金額や、利子の金額などの条件があらかじめ決められています 。 債券は国や地方公共団体、会社などが発行します。 債券を保有している間は利子が定期的に受け取れ、満期になったら額面金額が返ってきます。

「債券」への投資とは?

4-4

定期的に「利子」

を受け取ることができ、

満期日を迎えれば「額面金額」

を受け取れる。

債券投資の魅力

債券投資の仕組み

債券投資をする際のポイント

債券投資のリスク

満期時に元本またはあらかじめ 約束した金額を受け取れる。 保有期間中、定期的に利子が 受け取れる。 満期を迎えなくても、 途中で売却することができます。 途中で売却する場合、 価格が下がる可能性がある。

価格変動リスク

購入した債券の発行体が 破たんする可能性がある。

信用リスク

リスクに対応するには…

満期までもち続けるつもりで投資する。

長期投資

途中で換金できる商品か事前に確認する。 (流通していないと売却が困難に…)

債券の種類や特徴を

調べる。

1

格付けを参考にして、

債券を選ぶ。

2

取引方法と、

満期までの流れを学ぶ。

3

債券には、発行体や利払い方法などによって、 さまざまな種類があります。まずは代表的な 債券の特徴をチェックしてみましょう。 債券を購入する際の指標として、「格付け」が あります。格付けを参考にしながら、購入する 債券を選びましょう。 購入から満期までの流れと、途中売却する 場合の方法を学びましょう。 詳しくは、 P.57∼58参照 詳しくは、 P.56参照 詳しくは、 P.53∼54参照

投資家

②債券が発行される

※実際には、債券は電子化されています。

①資金の提供

地方公共団体

会社など

③利子を受け取る

④満期時には

額面金額が返ってくる

(償還)

※外国債券の場合は、為替変動リスクやカントリーリスクもあります。 関連情報 もっと知りたい 債券投資の詳細 P.53∼58 金融リスクの種類 P.15 3-3 リスクを分散する方法 P.83∼86 どんな金融商品がある



どんな 融商品がある



(13)

分散投資で

リスクを軽減

専門家が運用

少額で投資可能

投資信託

(ファンド)

投資信託 ޏ!!ଜ ఒ൵ࣺ਄ ※外国の株式や債券に投資する投資信託の場合、カントリーリスクもあります。 ※投資信託は、購入時・保有時・売却時に手数料が発生する場合もあります。手数料は商品によって異なるので、購入時にはきちんと確認してください。 「投資信託」とは、前述の株式投資や債券投資と異なり、複数の投資家から集めたお金を、 資産運用の専門家がまとめて投資・運用し、その運用の成果として生まれた利益を投資家に還元 します。 投資信託は、株式や債券、不動産などのパッケージ商品 であり、 安全性を重視したものから収益性を重視したものまで、さまざまな種類があります。 投資信託の運用は運用会社の専門家が担当しています。 運用会社が投資信託の運用方針を決め、信託銀行に株式や債券などの売買を指図します。

「投資信託」

とは?

4-5

株式や債券などを組み合わせたパッケージ商品。

運用は専門家が行う。

投資信託の魅力

投資信託の仕組み

投資信託のリスク

投資の専門家が、投資家に 代わって運用します。 投資のために多額の資金を 準備する必要がありません。 分散投資をする仕組みなので、 リスクの軽減につながります。 投資信託に組み入れられている 株式や債券が値下がり する可能性がある。

価格変動リスク

投資信託に組み入れている 株式や債券の発行体が 破たんする可能性がある。

信用リスク

為替レートの変動によって、 基準価額(投資信託の値段)が 下がる可能性がある。

為替変動リスク

リスクに対応するには…

投資対象やその割合の 異なる投資信託に分散する。

銘柄分散

一度に買わずに、タイミングを 分けて何度か買う。

時間分散

短期的ではなく 長期的な成長に期待する。

長期投資

投資家

①購入

販売会社

運用会社

信託銀行

金融市場

証券会社・銀行など 委託者 受託者 株式・債券 不動産など ファンドの 保管・管理 運用の指図 投資 運用 成果 受益者

②購入

③分配金

償還金

④分配金

償還金

また、毎月決まった金額で買い付ける 積立投資なら、500円や1,000円といった 金額で購入できる場合もあります。 ※信 託 銀 行 では、 顧客から預かっ た財産を自社の 財産とは区別し て、保管・管理し ています。

投資信託を売買する際のポイント

投資信託の種類や

その特徴を調べる。

1

安全性重視や収益性重視など、さまざまな投資信託があるので、 代表的なものの特徴を調べましょう。 詳しくは、 P.61∼62 P.65∼68参照 詳しくは、 P.63∼64参照 詳しくは、 P.59∼60参照

基本事項を確認

しながら商品を選ぶ。

2

売買の方法や

費用について学ぶ。

3

投資信託説明書などを参考にし、 投資リスクや投資方針、運用実績などを 詳しく検討していきましょう。 商品を売買する手順を覚えます。 購入時・保有時・売却時にも手数料が発生するので、 費用についても確認しましょう。 関連情報 もっと知りたい 投資信託の詳細 P.59∼68 金融リスクの種類 P.15 3-3 リスクを分散する方法 P.83∼86 どんな金融商品がある



どんな 融商品がある



(14)

金融機関名 金融商品名 合計金額 金額(評価額) 用途 年齢 イベント 年齢 イベント (例) (例) 詳しくはこちらへ アクセス! 銀行や証券会社などの自分が利用している金融機関名と金融商品名、金額を書き出してみましょう。

自分の金融資産をチェックしてみよう。

これからのライフプランをチェックしてみよう。

就職、結婚、出産、教育(子育て)、住宅購入、退職、老後などのライフイベントの予定と、そのイベントのため、「い つまでに」「いくら必要」なのかを書き出してみましょう。

Check Point

チ ェ ッ ク ポ イ ン ト 金融商品は「安全性」「収益性」「流動性」から特徴を見分けられる。 「預貯金」とは、銀行などの金融機関にお金を預けること。 安全性・流動性が高い。 4-1 4-2 「株式」への投資とは、個別の会社に投資し、その会社の成長によって、 運用成果を得ることができる投資方法。 安全性は低くても大きな収益性が期待できる。 4-3 「債券」への投資とは、国や会社にお金を貸す代わりに、 定期的に利子、満期時には額面金額が受け取れる投資方法。 収益性も少しありつつ安全性も期待できる。 4-4 「投資信託」とは、複数の投資家から集めたお金を、 資産運用の専門家がまとめて投資・運用し、その運用の成果として生まれた 利益を投資家に還元する投資方法。 株式や債券などのパッケージ商品で、安全性重視や収益性重視など、 さまざまな種類がある。 4-5

投資のカクゲン

売り買いは腹八分

٤٤㌁ⴕ ٤٤↢๮଻㒾 ળ␠ߩ⽷ᒻ ٤٤⸽೛ળ␠ ᥉ㅢ㗍㊄ 㙃⠧଻㒾㧒⾂⫾ဳ㧓 ⽷ᒻ⾂⫾ ᣣᧄ࿖ௌ㧒ᐕ㧓 ਁ౞ ਁ౞ ਁ౞ ਁ౞ ↢ᵴ⾌࡮⛎ਈᝄㄟ ଻㒾ޕḩᦼ㧒ᐕᓟ㧓ߦਁ౞߇ᚯߞߡߊࠆ ⛎ਈᄤᒁ߈ޕᲤ᦬ਁ౞ޔࡏ࡯࠽ࠬਁ౞ ḩᦼ㧒ᐕᓟ㧓ߦᶏᄖᣏⴕ 記入日    年  月  日 ᱦ ᱦ ᐕᓟߦᶏᄖᣏⴕ ᦬ޓ᜼ᑼ ᦬ޓᒁ⿧ߒ ਁ౞ 㨨ਁ౞ ਁ౞㨨 どんな金融商品がある



どんな 融商品がある



(15)

計 画 的 に 進 ん で い こ う ! 投資を始める際に大切なのは、「当面使う予定がないお金」を見極めることです。 もしも日々の生活に必要なお金や、数年のうちに使うことが決まっているお金を使って投資すると、 現在の生活や将来の予定に影響が出てしまう可能性があります。

投資は、

「当面使う予定がないお金」で

行うのが基本です。

5-1

自分のお金を3つに整理すると、

「当面使う予定がないお金」が明確になります。

日々の生活に

必要なお金

近く使い道が

決まっている

お金

当面使う

予定が

ないお金

食費・住宅費(家賃・ローンの返済)、 光熱費など。予備費。 車の購入や子どもの教育費、 住宅購入の頭金など。

ココを投資に!

医療費など、

急な出費のための予備費を残しておく

ことも

忘れないようにしましょう。

ポイント

投資は「自己責任」が原則。

納得できるまで考えよう。

Column

コ ラ ム 投資は、インターネットで評判がよくても、知人がすすめてきても、自分に十分な知識が ないなら、すぐに始めるべきではありません。 もし損をしても責任は自分にあります。 しっかり情報を収集し、商品の特徴やリスクなど投資の基本を学んだうえで、 最終的な判断は自分自身の責任で行いましょう。

若い世代の方は、この図を見て「自分は全然投資にまわすお金がない」

と思ってしまう人もいるかもしれません。

これからの収入の一部を積み立ててみる

日々の生活を少し見直してみる

投資にまわすお金が できるかも!?

自分の状況と

リスクを考えて、

投資

をしよう。

5

実際に投資を始めるときには、

しっかり自分自身の状況を把握し、

生活に影響がない範囲で行うことが大切です。

また、リスクについてもしっかり対策を立て、

自分の目標を達成できるような

計画的な投資を心がけましょう。

考 え る 人 ・ ・ ・ 自分 状況とリ クを考えて、 投資をしよ



自分 状況とリ クを考えて、 投資をしよ



(16)

時間の分散

資産の分散

地域の分散

定額購入法

(ドル・コスト平均法)

定量購入法

900 (万円) 利息分 800 700 500 400 600 300 200 1年後 5年後 10年後 15年後 20年後 100 0 複利 単利 ຂ૝ ຂ૝ 当面使う予定がないお金を使って投資しても、リスクはできる限り抑えるべきです。 投資には、リスクを抑える方法の1つとして、「分散投資」という考え方があります。 リスクを抑えるために、投資先を1つに限定せず、複数の投資先にバランスよく投資しましょう。 投資の世界には、「1つのカゴに卵を盛るな」という格言があります。 これは、1つのカゴに卵を全部入れておくと、カゴを落としたときに卵が全部割れてしまうので、 あらかじめ複数のカゴに分けておくことで、被害を最小限に抑えようという考え方 です。

投資先を1つに集中させるより、

いくつかに分散させて、リスクを抑えよう。

5-2

万一の損失を最小限に抑えるために、投資先を

「分散」

させる。

主な分散の方法は3つ。

特徴の異なる複数の金融商品を 組み合わせる。 複数の地域や通貨を 組み合わせる。 投資のタイミングを 何度かに分ける。

卵を1つのカゴに全部入れた場合

(投資先が1つの場合) ほかの卵は無事。

複数のカゴに分けた場合

(投資先を分けた場合) 1つカゴを落とすと… 1つカゴを落としても… 全部割れる。 もっと知りたい 分散投資と長期投資 P.83∼86 分散投資とあわせて考えたいのが、長期的な視点で運用する ことです。 最初から長期を見据えた方法を選ぶことで、より効果的に資産運用を行うことができます。 単利とは「預け入れた元本に対してのみ、利息を計算する方法」、 複利とは「 発生した利息を元本に足し、新しい元本として利息を計算する方法 」です。 同じ利率で預けた場合、期間が長くなるほど、複利の方が有利になります。 積み立て投資の方法として、「 定額購入法(ドル・コスト平均法)」や「 定量購入法 」があります。

長期的な視点で、

余裕をもって運用しよう。

5-3

貯蓄の「単利」

「複利」の違いを理解する。

積み立て投資を利用する。

毎回、決められた「金額」ずつ購入する。 毎回、決められた「数量」ずつ購入する。 もっと知りたい 分散投資と長期投資 P.83∼86 例:価格にかかわらず1万円分ずつ購入 例:価格にかかわらず10株ずつ購入 出典:全国銀行協会「教えて! くらしと銀行」

毎月5万円積立の場合の利息のふえ方

(金利5%、1年複利、利息は税引き前) な る ほ ど ! 自分 状況とリ クを考えて、 投資をしよ



状況とリ クを考えて、 投資をしよ



(17)

投資に際して“どの程度リスクを引き受けられるか”が「リスク許容度」です。リスクをとりすぎてしまうと日々の生 活費まで失ったり、精神的に追い詰められたりする可能性もあります。 リスク許容度は一人ひとりの事情によって異なりますが、「客観」と「主観」の両面から総合的に考えることが大切で す。客観的な要素は、収入や資産額、年齢、投資経験、今後のライフイベントの数などで、(ほかの条件が同じなら) 収入や資産額は多い方が、年齢は若い方がリスク許容度は高いと考えられます。 一方、主観的な要素は性格的なもので、例えば株価が下がると心配で眠れないといった場合にはリスクを取りす ぎないよう注意が必要です。 どの程度の値下がりなら、どのくらいの期間耐えられるかと具体的にイメージすることは、リスクと上手に付き合っ ていくためのポイントです。

自分の「リスク許容度」

を考える

収入・資産額 年齢 投資経験 今後のライフイベント 性格

小さい

高い

浅い

多い

安定志向

大きい

低い

豊富

少ない

リスク志向

収益性

重視

バランス

流動性

安全性重視

安全性が高い金融商品 (国内債券など) リスクを抑える目的はもちろん、配分や組み合わせを変えることで、期待する運用成果に近づけることもできます。

リスク許容度を考慮して、

金融商品の組み合わせ(ポートフォリオ)を考える。

5-4

世代ごとのポートフォリオの考え方

ポートフォリオとは

ポートフォリオは、目的に合わせて考える

関連情報 分散投資と長期投資 P.83∼86

若い世代

自由に使えるお金の割合がかなり高い時期。 中長期的な運用も考えて、ある程度リスクがある収益性を重視した運用が可能 です。 将来に備えた資産づくりを心がけることが大切です。

働き盛り

世代

出産や教育、住宅ローン返済など支出が多い時期。 資産を効率的にふやす工夫が大切です。安全性と収益性をバランスよく、 中長期的にふやしていけるような金融商品 を選択することを考えてみましょう。

セカンド

ライフ

世代

年金収入と貯蓄の範囲で生活する時期。 ゆとりあるセカンドライフのために、資産を安全に管理していく工夫が大切です。 毎月の必要資金を把握し、安全性や流動性を重視した金融商品 を考えてみましょう。

Check Point

チ ェ ッ ク ポ イ ン ト 投資は、「当面使う予定がないお金」で行う。 リスクを抑えるために投資先を分散させる。 5-1 5-2 「複利を使った運用」や「定額購入法(ドル・コスト平均法)」などを行って、 長期的な視点で、余裕をもって運用する。 5-3 リスク許容度を考慮して、金融商品の組み合わせ「ポートフォリオ」を考える。 5-4

投資のカクゲン

二度に買うべし 二度に売るべし

ポートフォリオは、安全性や収益性を 考えながら作成します。 右記のように円グラフで表現できます。

ポートフォリオの例

流動性・安全性

が高い

金融商品

(預貯金など)

安全性が高い

金融商品

(国内債券など)

収益性が高い

金融商品

(国内株式など)

金融商品の組み合わせ を

「ポートフォリオ」

といいます。

リスク許容度が低い リスク許容度が高い 収益性が高い金融商品 (国内株式など) 流動性の高い金融商品 (預貯金など) 詳しくはこちらへ アクセス! 自分 状況とリ クを考えて、 投資をしよ



状況とリ クを考えて、 投資をしよ



(18)

まとめ

将来、生活にかかる費用は、今より増加していくと予想されている。

結婚やマイホーム購入など、将来のイベントには、

まとまったお金が必要。

1-1

1-2

資産運用には、貯めることを重視した「 貯蓄 」と、

ふやすことを重視した「投資」がある。

資産運用をすることは、

「経済成長を支える」

ことにも繋がる。

2-1

2-2

将来のための「お金の計画」はホントに必要?

1

金融商品は「安全性」

「収益性」

「流動性」から

特徴を見分けられる。

「預貯金」とは、銀行などの金融機関にお金を預けること。

安全性・流動性が高い。

4-1

4-2

「株式 」への投資とは、個別の会社に投資し、その会社の成長によって、

運用成果を得ることができる投資方法。

安全性は低くても大きな収益性が期待できる。

4-3

「債券 」への投資とは、国や会社にお金を貸す代わりに、

定期的に利子、満期時には額面金額が受け取れる投資方法。

収益性も少しありつつ安全性も期待できる。

4-4

「投資信託」とは、複数の投資家から集めたお金を、

資産運用の専門家がまとめて投資・運用し、その運用の成果として

生まれた利益を投資家に還元する投資方法。

株式や債券などのパッケージ商品で、安全性重視や収益性重視など、

さまざまな種類がある。

4-5

どんな金融商品があるの?

4

「資産運用」

って、何をすること?

2

金融商品における「リスク」とは、

「リターンの振れ幅がある」こと。

「リスク(不確実性)」と「リターン」は密接な関係 がある。

また、

「ローリスク・ハイリターン」の金融商品はない。

3-1

3-2

主なリスクは「信用リスク」

「価格変動リスク」

「為替変動リスク」

「カントリーリスク」

3-3

「リスク」

「リターン」を正しく知ろう。

3

投資は、

「当面使う予定がないお金」で行う。

リスクを抑えるために投資先を分散させる。

5-1

5-2

リスク許容度を考慮して、金融商品の組み合わせ「ポートフォリオ」を考える。

5-4

「複利を使った運用」や「定額購入法(ドル・コスト平均法)」

などを行って、長期的な視点で、余裕をもって運用する。

5-3

自分の状況とリスクを考えて、投資をしよう。

5

(19)

実 際 に や っ て み よ う ! 株式投信 預貯金 「実践・応用編」を読むにあたって、資産運用の基本的な手順をまとめています。 投資を始める際に、ぜひ参考にしてください。

資産運用の基本的な手順

このページ以降は、

基本編で説明した内容について、より具体的な方法や、

より詳細な内容を記載している「実践・応用編」となります。

基本編とあわせてお読みください。

「実践・応用編」では、

金融商品をより詳しく説明しています。

実践・応用

●「日々の生活に必要なお金」「近く使い道が決まってい るお金」は確保し、残りの「当面使う予定がないお金」を 投資に。(P.28参照) ●「何のために」「いつ」「いくら必要」を整理して、マネー プランを立てる。(P.7参照) 日々の生活に 必要なお金 近く使い道が 決まっている お金 当面使う 予定が ないお金

お金の整理をする。

1

●自分のリスク許容度を把握する。(P.31参照) ●目的や自分のリスク許容度にあわせて、預貯金や国内外の株式・ 債券に分散した配分を考える。(P.31参照) ●口座ごとではなく、資産全体で考える。 ●確定拠出年金(DC)やNISAなどの利用を考える。(P.74∼82 参照)

株式や債券など配分を考える。

2

●預貯金 ●株式(P.19∼20参照) ●債券(P.21∼22参照) ●パッケージ商品の投資信託を活用する。(投資信託に組 み入れられている株式や債券の比率をポートフォリオ にあてはめる。)(P.23∼24参照)

具体的に運用する金融商品を決める。

(ポートフォリオをつくる。)

3

●定期的にポートフォリオの配分を見直す。(P.85∼86参照)

リバランスを行う。

4

配分を調整

(20)

約定日 受け渡し 4営業日

株式

株式投資の流れ

株式投資の「全体の流れ」と「売買注文時の流れ」について、実際の手続きの内容や注意点などを 説明します。

6

-1

株式投資は、証券会社で取引口座を開設することから始まります。 口座開設から、配当金の受け取りまで、どんな準備や手続きが必要なのか確認しましょう。 株式の売買注文を出すときは、以下の内容についてはっきりと指示を出しましょう。 なお、株式などの金融商品を購入する場合は、概算金額をあらかじめ取引口座 に 入金しておく 必要があります。

全体の流れ

実際に株式を売買するときは、売買の指示、内容の確認、精算、株式の受け渡しの順番で行われます。

売買注文の流れ

取引口座の開設

1

注文の指示を出す

1

売買が成立(約定=やくじょう)すると(数日後に)証券会社から 「 取引(売買)報告書 」が送付されます(あるいは電子書面交付)。 取引内容に相違がないか確認し、注文内容と異なる記載事項があったら、 すぐに証券会社に連絡しましょう。

取引報告書の内容確認をする

2

株式の売買が成立(約定=やくじょう)してから、その日を含め4営業日目 に、 売買代金の精算、株式の受け渡しが行われます。 購入した株式は、証券会社の取引口座において電子的に管理されます。 (「株式等振替決済」)口座管理料については、証券会社ごとに異なるので 確認しましょう。 株式の取引などがより安全かつ迅速に行われることを目的として平成21(2009)年1月から「株券電子化」 (株券ペーパーレス化)が実施されています。株主の権利(株主総会での議決権行使、配当金の受け取りな ど)は、証券保管振替機構(ほふり)と証券会社などの金融機関の口座で電子的に管理されています。

売買代金の精算と株式の受け渡し

3

株式の売買には取引口座の開設が必要です。

開設の際には

「マイナンバー(個人番号)確認書類 」

「 本人確認書類 」

「 印鑑 」及び「金融機関口座に関する情報」

(売買代金の精算に必要)が必要となります。

売買注文

2

取引口座を開設し入金が済むと、証券会社に売買の注文を

出すことができます。

売買が成立した後は、取引報告書の内容を確認したり、

売買代金の精算をしたりといった各種手続きを進めていきます。

配当金などの受け取り

3

購入した会社の決算が済むと、

「 株主総会招集通知 」

「 事業報告書 」などが送付されてきます。

配当金がある場合は、株主総会終了後に配当金支払通知書が、

株主優待制度のある会社であれば株主優待品が送られてきます。

※詳しくは右ページ「売買注文の流れ」を参照。 1. 銘柄と証券コード 2. 数量(売買単位に注意)(P.41参照) 3. 値段(指値または成行など) 4. 売り・買いの別 5. 注文の有効期限(本日限り、今週限りなど) 6. 市場(例:東京証券取引所)

インターネットによる株式取引

Column

コ ラ ム インターネットによる株式取引には、「自宅で株価などの情報が容易に入手できる」、 「対面取引に比べて売買委託手数料が安い」などのメリットがあります。 しかし、手軽に注文できるため、操作ミスで発注してしまったり、 ついついゲーム感覚で売買してしまう可能性もあります。 取引の手軽さに惑わされないように、「自己責任の原則」を念頭に置き、 慎重な取引を心がけましょう。

覚えておきたいキーワード

Column

コ ラ ム

指値

さし ね なり ゆき 売買の値段及び注文の有効期限を指定して注文する方法です。希望する値段で売買できる反面、値段によっ ては売買が成立しない場合があります。

成行

に左右され、市場価格の変動が大きい場合には、自分の予想よりも高い(あるいは安い)値段で売買が成立す売買の値段を指定せず、売買の成立を優先させる注文方法です。いくらの値段で成立するかは、市場の流れ ることもあります。 証券保管振替機構(ほふり) ※証券総合口座とは、いわば銀行の総合口座の証券版です。MRF(マネー・リザーブ・ファンド)と呼ばれる投資信託を中核 として、株式などの有価証券の購入・売却代金の受け払いに対応するなどの機能をもっています。 ※サービス内容などは、取扱証券会社によって異なります。 慎 重 に 取 引 を し よ う ※実際には、株券は電子化されています。 資の流

6-1

資の流

6-1

参照

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