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群馬県を流れる利根川とその支流吾妻川、碓氷川、鏑川と渡良瀬川について、それら河川水の下流に伴う水質変化から分る自然と環境 利用統計を見る

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(1)

鏑川と渡良瀬川について、それら河川水の下流に伴

う水質変化から分る自然と環境

著者名(日)

西山 勉

雑誌名

東洋大学紀要. 自然科学篇

53

ページ

159-177

発行年

2009-03

URL

http://id.nii.ac.jp/1060/00002551/

Creative Commons : 表示 - 非営利 - 改変禁止 http://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/3.0/deed.ja

(2)

東洋大学紀要 自然科学篇 第53号 159−177(2009) 159

群馬県を流れる利根川とその支流吾妻川、碓氷川、

   鏑川と渡良瀬川について、それら河川水の

    下流に伴う水質変化から分る自然と環境

西山

勉*

Natural and Environmental Conditions Judged from

 River Water Quality Altered by Down Flows of

Tonegawa River and its Branches Agatsumagawa

River, Usuigawa River, Kaburagawa River and

Watarasegawa River Running through Gunma

       Prefecture, Japan.

Tsutomu NIsHIYAMA

Abstract  The upstream area of Tonegawa River overlaps an administrative district of Gunma prefecture. Concentration changes of major anions and cations caused by the down flows of river Tonegawa River and its tributaries Agatsumagawa River, Usuikawa River, Kaburagawa River, and Watarasegawa River were determined to consider natu− ral and environmental conditions of their watersheds.  Most of the ions increased in concentration from town Minakami upstream of Tone− gawa River to city Maebashi downstream of Tonegawa River. Tributary Agatsuma− gawa River flows into river Tonegawa River to change water quality considerably. Water quality changes observed in the downstream side of river Tonegawa River seern to reflect expanded agricuitural land, increased industrial activities, and poPしLla− tion increase in the watershed,  The abandoned Asio cupper mine, which is located upstream of river Watarasegawa *東洋大学経済学部総合政策学科,〒112−8606東京都文京区白山5−28−20 Department of Policy Studies, Faculty of Economics, Toyo University 5−28−20. Hakusan, Bunkyo−ku, Tokyo 112−8606, Japan (東洋大学自然科学研究室Natural Science Lab()ratory, Toyo University)

(3)

River and was a source of environmental pollution, was found to af[ect the water quali− ty of the river and the natural conditions in the watershed still now.

1.はじめに

 利根川は流域面積が16,840km2と本邦第1位であり、またその幹川流路延長が322 km と信濃川の367kmに次ぐ本邦第2位となる大河である。その流域は東京都と神奈川県を 除く関東5県にまたがって広がるが特に、上流域はほぼ群馬県(一部栃木県を含む)に全 く重なる。すなわち利根川の自然域は群馬県の行政区域と重なり、群馬県での暮らしの根 本は利根川の自然にあるといっても過言でないだろう。  そのような群馬県内を流れる利根川について、その支流となる渡良瀬川、吾妻川、それ に支流■川の支流となる碓氷川、鏑川について、それら河川の下流に伴う水質について特 に主要陰陽イオン濃度の変化を中心に述べ、合わせてそれら河川の自然と環境について考 察する。  吾妻川は利根川の支流で幹川流路延長76 km流域面積1,366 km2の河川である。  碓井川と鏑川は利根川の支流の烏川(幹線流路延長62km、流域面積 1,394 km2)の二 次支流であり、碓井川は幹川流路延長38km流域面積291km2の河川で、鏑川は幹川流 路延長59km流域面積632 km2の河川である。  渡良瀬川は利根川の支流で幹川流路延長107km流域面積2,621km2の河川である。

2.河川水の採水地点および採水と実験方法

 利根川では、JR東日本の上越線を利用し、1998年10月4−9日、2001年5月26日、 2008年9月27日の3回の調査を実施し、上流より水上町幸知の廣瀬橋(図1中の地点番 号1,本文中では湯桧曽)、水上町鹿野沢の谷川橋(2,本文中では水上)、沼田市薄根町 の地蔵橋(3,沼田)、渋川市大正橋の大正橋(4,渋川)、前橋市下石倉町の平成橋(5, 前橋)と、埼玉県羽生市川俣の昭和大橋(6,羽生)の計6ヶ所にて採水をした。湯檜曽 は2001年5月、羽生は1998年10月時1回のみの調査となった。各採水地点は利根川と その支流の流域と流路を示した図1中に番号を付けて示した。  吾妻川は、JR東日本の吾妻線を利用し2006年9月10−11日に調査を実施、上流より 嬬恋村大前の大前大橋(7.大前)、嬬恋村三原の万座・鹿沢口の大橋(8,万座・鹿沢口)、 長野原町川原湯の八ツ場大橋(9,川原湯)、東吾妻町原町の田辺橋(10,群馬原町)、そ して渋川市とが野の落合橋(11,渋川)の計5ヶ所にて採水した。各採水地点は図1中 に番号で示した。  碓氷川はJR東日本の信越本線を利用し2006年9月11日に調査を実施し、上流より群 馬県安中市松井田町横川の西尾大橋(12,横川)、安中市磯部の愛妻橋(13,磯部)、そ して高崎市八幡町の鼻高橋(14,群馬八幡)の計3ヶ所にて採水した。各採水地点は図1 中に番号で示した。  鏑川は上信電鉄などを利用し2006年9月9−10日に上流より、下仁田町本宿の常盤橋

(4)

群馬県を流れる利根川とその支流吾妻川、碓氷川、鏑川と渡良瀬川について、それら河1]「水の下流に伴う水質変化から分る自然と環境  161 ρ・  、 ,公 白根U」 浅間lll 、v’@・£r! L 一一国ll」 \4Y 獅〃 △ 谷川岳 討〃 ’人日 −■ 模齢/ ∼冷 黒岩山 齢・ 図1 群馬県を流れる利根川とその支流の流路と採水地点。図中の番号は表1の地点番号と同じ (15,本宿)、下仁田町下仁田栄町の牧口橋(16.下仁田1)、下仁田町下仁田東町の東町 大橋(17,下仁田2)、富岡市一ノ宮田島の和合橋(18,一ノ宮)、そして吉ll・町中島の入 野橋(19,馬庭)の計5ヶ所にて採水した。なお鏑川の支流を本宿では市野萱川から横 間橋にて、また下仁田では南牧川から新会之瀬橋にて採水した,各採水地点は図1中に番 号で示した。

 渡良瀬川は、わたらせ渓谷鉄道を利用して1998年10月5日と2008年9月28日の2

回調査を行い、上流より日光市足尾町間藤の間藤駅北1kmに架かる橋(20.間藤)、足 尾町通洞の足尾銅山観光の河原からの直接採水(21,通洞)、群馬県みどり市東村沢入の 沢入橋(22.沢入)、みどり市花輪の花輪橋(23,花輪)、みどり市ヒ神梅の貴船橋(24. 上神梅)、そして桐生市清瀬町の桐生大橋(25,桐生)の計6ヶ所にて採水した,各採水 地点は図1中に番号で示した,  採水は各地点の橋上から流水のほぼ中央あるいは最流速部で行った,z各採水地点で試料 を2同採水し混合し平均化した、水温とpHの測定はその場にて行った。

(5)

      表1利根川と支流の河川水中の陰陽イオン濃度、pH、水温など 表中の地点番号は、図1中の番号と一致する。また試料番号は採水年月日と採水順番を示す。 たとえば97052709は1997年5月27日採水順番9番を意味する。 (A)利根川 地点 化学組成(ppm) 水温 採水 番号 試料番号 採水地点、 採水場所 Li Na NH4 K Mg Ca F  CI NO2 NO3 SO l TotaI pH (℃) 時刻 2 98100901 水ヒ. 谷川橋 0.000  1,96  0.18  0.44  0.90  2.63  α03  1.93  0.00  0.87  4、07 13.01 6.91 14.7 19:10 3 98100902 沼田 地蔵橋 0.000  2,92  0.24  1.66  1.16  4.07  0.00  4.09  0,00  1.75  6.54 22.42 7.ll 15.6 8120 4 98100903 渋川 大正橋・ ?ェ川側 0.000  5.48  0.17  1、45  253 11.99  0.09  8.00  0、00  5.59 25.33 60.64 7.13 16.4 工0:15 5 98100906 新前橋 平成大橋 0.002  627  0,20  L49  2.60 1L79  0.00  8.58  0.00  5,61 27.32 63.87 7.22 17.4 13120 6 98100401 羽生 昭和大橋 0.003 10.74  0,21  2.39  5.49 21.58  0、18 14.76  0.00 19.95 34.7] 1]0.01 6.87 27.4 14:35 1 OlO52608 湯桧曽 廣瀬橋 一   1.68  0.22  0.30  0.56  L70  0.09  1.58  −   0.76  3.42 1030 7.56 9.2 16:35 2 01052606 水上 谷川橋 一   2.Ol  O.27  0.39  0.61  L84  0.09  1.65  −   0.87  3.70 11.42 7.87 lL4 15:35 3 OlO52605 沼田 地蔵橋 0,003  2.13  0.26  0、36  0.66  2.27  −   2.14  −   1.00  4.53 13.34 7.35 14.1 14:32 4 OlO52602 渋川 大正橋・ ?ェ川側 0、002  4.23  0.25  0.95  L61  7.32  0ユ1  5、47  −   2.42 ]5.88 38.25 7.25 14.9 12:00 4 01052603 渋川 大正橋・ 瘢ネ川側 0.000  8.OI O.28  1.89  3.44 ユ6.58  0,17 11,58  0.00  4.18 47.36 93.49 7.]1 17.8 12:14 5 01052601 前橋 平成大橋 0.003  4.48  022  1.00  1.76  7.50  0,12  5.77  0.00  2.50 18.63 41.98 6.80 14.1 10:45 2 08092706 水1二 谷川橋 0.000  1.94  0.06  0.24  091  2.44  α00  1.97  0.00  0.98  3.76 12.30 7.52 12.8 13145 3 08092705 沼田 地蔵橋 0.000  3.14  0.07  0.54  1.13  4.46  0.00  296  0.00  1.93  6.95 2Ll7 770 15.3 ]2125 4 08092702 渋川 大正橋・ ?ェ川側 0.000  5.75  0、04  L40  2.28 10.95  0.02  6.60  0、00  4.61 22.40 54.04 7.87 15.4 11:10 4 08092703 渋川 大正橋・ 瘢ネ川側 0.003  7.47  0.06  L86  3,19 15.20  0.09  9.62  0.00  536 36,65 79.49 7.65 15.6 11:30 5 08092701 新前橋 平成大橋 0.000  7.23  0.06  1、65  2.70 14.25  0,08  9.57  0.00  5.46 28.62 69.63 7.58 15.3 9:45 (B)吾妻川 化学組成(ppm) 水温 i℃) 採水 地点 ヤ号 試料番号 採水地点 採水場所 Li Na NH斗 K  Mg Ca  F  CI NO2 NO3 SOメ Total pH

7891011

06091101 O6091010 O6091009 O6091008 O609]007   大前 恪タ漉沢[ ?エ湯 Q馬原町 @ 渋川 大前大橋 @大橋 ェツ場大橋 c辺橋 詩㈲エ 0.000  7.50  0.05  1.85  4,50 14.52  0.13  5.86  0,00  6.40 15,39 O.000 11.75  0.05  2.52  5.60 17.79  0ユ8 11.48  0.00  3.50 33,38 O,000  8.19  0.06  2.18  4.53 18.80  0.13 14.16  0.00  3,96 64,03 O.000  7.48  0.07  L85  4.21 25.60  0,13 18.72  0.00  5.04 60.27 O.000  7,38  0,1]  1.42  3.13 15.60  −   9.75  0.00  6.32 33.23 56.20 W6.24 P16.05 P23.37 V6.95 7.36 V.45 U.96 V.17 V.54 15.3 Q0.9 Q1.3 Q2.8 Q3.9 7:25 P7:50 P6:25 P5:25 P1:20 (C)碓井川 化学組成(ppm〕 水温 k℃) 採水 地点 ヤ号 試料番号 採水地点 採水場所 Li Na NH4 K  Mg Ca  F  CI NO2 NO3 Sぴ Total pH 2  つ﹂  イ寸−   1   1 06091102 O6091103 O6091104  横川 @磯部 Q馬八幡 西尾大橋 、妻橋 @高橋 0.00  7.07  0、]0  1.09  2,83 14.51  −   5.93  0.00  5.85 17,07 O.00 10.49  0.07  1,31 3,49 17.05  −   7.64  0.00  7.61 23.22 O.00 2L82  0、07  2.28  5、15 34.76  −   40.13  0.00 1〔}.50 46.00 54.44 V0.88 P60.71 7.45 W28 W.03 21.5 Q4.7 Q6.0 12:10 P3120 P4:35

(6)

群馬県を流れる利根川とその支流吾妻lrl、碓氷lll、鏑川と渡良瀬川について、それら河川水の下流に伴う水質変化から分る自然と環境  163 (D)鏑川 地点 ヤ号 化学組成〔ppm) 試料番号 採水地点 採水場所 Li Na NHI I{ Mg Ca  F  CI NO2 NO3 SO] Tぱal pH 水温 i℃) 採水 15 P6 P7 P8 P9 06091004 O6091002 O6091001 O6090902 O6090901   本宿 コ仁田 コ仁田 繽B一ノ宮 @ 馬庭 常盤橋 q[橋 健ャ’大橋 a合橋 l野橋 0.00 10.24  0,07  0、96  897 38、48  −   6.44  0,00  7、09 9327 O.01 1L32  0.05  1.13  6,42 33.25  −   13.57  α00  8.08 64.09 O.02  8.50  0.08  L21 5.29 29.16  −  10.22  0.00  7,70 41.41 O.00 1021 0.09  1.40  5.69 29.31  −  11.33  0,00  9.61 43.35 │   13.Ol  O.08  1.93  7,31 32.ll  O,05 13.65  −   12.77 49.75 165.50 P37.92 PG3.59 P1LOO 撃R0.67 7.62 V.59 V.50 V.97 W.29 21.2 Q1.3 Q1.1 Q3.2 Q6.0 9:50 V:35 V:00 P7132 P5:14 (E)渡良瀬川 地点 試料番号 採水地点 化学組成(ppm} 水温 採水 番号 採水場所 Li Na NH4 K  Mg Ca F  CI NO2 NO3 SOI TotaI pH (℃) 時刻 20 98100506 間藤 間藤 0.000  2.30  0.20  1.00  098  8.88  0.00  1.12  0.00  2.44 14.95 31.87 6.77 149 13:50 21 98100505 通洞 通洞 0、000  3.02  0.20  0.86  1.Ol ▲1,8〔) 0.00  2.66  0.00  1.71 14.84 36.ll 8.89 14.7 12:10 22 平均 沢人 沢入橋 0.003  2,94  0,19  0.96  1.13 ]4.84  0.00  3.12  0,00  2.11 31.55 56.84 6.87 14.2 10:25 23 98100502 花輪 花輪橋 0.000  2.98  0.20  0.87  1.45  7.00  0.00  2.47  0.00  5.11  8.37 28.45 6.86 15.2 8:45 24 98100501 上神梅 上神梅 0.010  6.34  0.20  ].69  2.38 1236  0.03  8.40  0.00  9.57  8.03 49.02 6.94 16.3 7:50 25 98100507 桐生 桐生大橋 0.004  4.97  0.23  L36  2.22 11.06  0.08  5.95  0.00  7.87 10.08 43.81 6.78 17.1 16:42 20 08092801 間藤 0.000  2,37  0.11  0.88  0.91 8.91 0.03  0.81  0.00  3.Ol 12.43 29.47 7.54 12.8 8;4⑪ 21 08092802 通洞 直接採水 0,000  3.56  0.10  0.68  0.83  7.03  0、03  2.95  0.00  2.04 11.98 29.20 7.73 139 10:50 22 08092803 沢入 沢入橋 α003  3.26  0.05  0.79  0.77  8,36  0.00  L73  0.00  3.61 13.88 32.46 7.58 13.9 12100 23 08092804 中村 東橋 0.000  3,11  0.04  0.82  1.40  7.81 0.00  L72  0.00  4.34  8.62 27.85 7.65 14.7 13:40 24 08092805 上神梅 貴船橋 0.010  7.02  0.03  2.22  2.32 13、07  0.00  7.63  0.00  8.31  7.15 47.76 8.19 15.3 15:20 25 08092806 桐生 桐生大橋 0,004  3.99  0.03  LOI  L42 ]0.82  0.00  2.94  0.00  4.40 14.04 38.66 7.78 16 17:28  採水試料は実験室に持ち帰り、メンブランフィルター(O.2μm)で濾過後、陽・陰イオ ンはイオンクロマトグラフを用いて分析した。分析した陽イオンはLi+, Na+, NH4+, K+, Mg2+, CaL’ +、陰イオンはF−, Cl−NO2−, NO3−, SO,12一である。なお、採水と化学分析に関 する詳細は西山(1992)に記した。また以降のイオン種の表記はイオン電荷を省略した。

3.結果と考察

3−1.利根川  利根川で採水した河川水中の陰陽イオン濃度、pH、水温などの測定結果は表1(A)に 示した。  利根川が湯桧曽から羽生まで下流する問に見られる各イオン別の3時期での濃度変化と pH及び水温とを図2に示した。3時期の何れもNH1を除いた各成分は水上から沼田と前 橋から羽生で濃度を高めている。特にNa. K Mg, Ca. Cl, NO3が1時期の調査であるが前 橋から羽生で著しく増加した。湯桧曽から水上での濃度変化は小さく、また水上では NH4を除いた各成分が3時期で濃度の変化が極めて少なく、時期季節にかかわらずに水

(7)

3卯・ .+2co1β28   ͡L.、 jt・5  ge5  ζ

‘1   0 精根川SO4 A.. D AP @ .  1  .u ,1秩D.. @     i   .    L A 7  . パL. ﹂ ︽ 一、. :    . ・  ^. .「 ’ ..͡− 「’・y 湯橡曽 水上 沼田 渋川 前槙 詞生 1−←,go&lo、4.9’

一●−2001.526   2009.927 1     囎 利根川水題 「一←lgza10.vel l−200t.SMl        湯検曽 水上  沼田  渋川  前括 図2利根川の下流に伴う各陰陽イオンの濃度、pHおよび水温の変化 ‘→−199S.10.4緬 ‘+2001.E.2e

(8)

群馬県を流れる利根IIIとその支流吾妻川、碓氷川、鏑ll「と渡良瀬川について、それら河IN水の下流に伴う水質変化から分る自然と環境  165 上より上流の利根川は安定した水質となることが分った。水上より下流では2001年5月 で他の時期に比べ濃度が低い。5月時期で利根川流域の降水量増に伴い稀釈効果が働いた ことが考えられる。NH4は他の成分と全く異なる挙動を示し、2008年9月で最も濃度が

低く、2001年5月で最も高く、1998年10月試料は2001年5月の濃度に近い.pHは

2001年5月に水上で7.9と高く、下流すると低下して、前橋では6.8となる。1998年10 月では7付近であったが、逆に水・ヒから前橋で上がり、2008年9月でも水上の7.5が渋 川にかけて7.9まで上がり前橋では7.6となっている、,水温は2001年5月で低く、2008 年9月、1998年10月と順に高かった。1998年10月4日の羽生で利根川は27.4℃と異常 に高い水温となった。  水上から前橋まで3回の採水時期を平均した各成分の下流に伴う変化を図3(A)に示 したが、沼田から渋川でNH,以外の成分が増加する様子が良く判り、Na, K, Mg, Ca, Cl, NO3, SO4の濃度はそれぞれ1.89.1.49,2.18,2.80,2.18,2.70.3.53倍も増加している。こ の沼田から渋川で成分濃度を著しく高める大きな要因として、渋川にて利根川に合流する 支流吾妻川が考えられる。後の吾妻川の項にても示すが、吾妻川の河川水は何れの成分も 特に2008.9で沼田での利根川よりも明らかに高い濃度を示した。吾妻川合流後の利根川 はしばらく両河川水が十分に混ざらずに流れていることは、合流地点より300mほど下 流の利根川に架かる大正橋で2001年9月27日に測定し下表に示した。また吾妻川が利 根川の水質に大きく影響することも分かる。なお、渋川での利根川の水質は大正橋での両 組成の単純平均として扱った。 利根川 化学組成 (PPIn) 水温

渋川・大正橋 Li Na NH 1 K  Mg Ca  F Cl NO∼ SO4

pH (℃) 利根川寄 α002 423 0.25 0.95 1.61 7.32 0.11 5.47 2.42 15.88 7.25 14.9 吾妻川寄 0,000 8.Ol 0.28 1.89 3.44 16.58 0.17 11.58 4.18 47.36 7.11 17.8  個々の8成分の濃度変化に対して、それら濃度の全体的関係を平均順位数に置き換え て、図3(C)に利根川の上流の水上から下流の羽生までの変化を示した。平均順位数と はイオン種毎に全採水地点間での濃度順位を付け、各地点毎でその全イオン種について1頂 位の和を取り、イオン種数で除して求めた値である(西山、2004)。平均順位数を用いる ことで原子量を異にするイオン種間の量的関係を順位という同質の数的関係に置き換える ことができ、多元的な関係を1元の関係に移せよう。図から平均順位は上流の水上から下 流の羽生に向けていずれの調査でも増加している,すなわち多くのイオン種が下流に伴い 濃度が順に増加したことになる。ただ沼田から渋川への変化より水上から沼田への変化の 方が大きくまた前橋から羽生で大きい.沼田から渋川で合流した吾妻川が利根川の水質に 大きな影響を与えて、その後の成分濃度の順位が前橋まで偏りを生み平均順位数を少し下 げたことになる。  利根川流域の環境について統計データを農林水産省・わがムラわがマチ 市町村の姿一 (http://www.tdbma丘go.jp/machimura/map/map1.htmDから得て整理してた結果を表 2に示した。図3(D)にグラフ化して利根川流域の環境を示した.)総t地面積に対する林 野面積率は水上で78%から羽生の62%に暫時減少し、耕地面積率は水上の2.4%が羽生

(9)

(A) 12 1: §・ :  o (B)

4208β420

11100000

利根川3時期平均 一◆−N +NH噂くxlO)  K5) }Mx2) 一煩一C 十C −←−N 3 −S 4(xl/2) 水上    沼田    渋川    前椙 利根川Ne/Cl 一←198TO.4−9 →−20el 52e  2008927 (C) 湯桧●  水上  沼田  渋川  前橋  羽生 利根川 平均煩位数 r ・ @ ←       }  6 @5 4 T口3 o`2 @1 @0 一●−198104−9 {2001526 @ 2008927      〆. 瀦O曽 水上  沼田  渋川  前橋  羽生 (D) 利根川   、   1   .「       、      ・ 一・−  1 A    1 f・ 1 +人口宙度(人/㎞x×3) {耕地面積{旬 @ 林野面積縞X1/10) {製造晶出荷田等の橿 @ 度(百万円/㎞) じ 水上  沼田  渋川  前橘  羽生 図3利根川の下流にとも伴う各陰陽イオンの4時期平均濃度の変化(A)、Na/CIの変化(B)、平均順位   数の変化(C)、および流域の環境変化(D) では13%に増加する。人口密度は水上0.30人/haが前橋1.23、羽生3.40と前橋から羽生 で高くなることが分かる。製造品出荷額を総土地面積で除した製造品出荷額等の程度でみ る工業の生産活動も前橋から羽生で高くなる。このような人的影響による負荷は利根川の 下流に連れて増大し、図3(C)でみた平均順位が上流の水上から下流の羽生にその値が ほぼ一次の関係で増加するのだろう。図2にみた羽生で多くの成分の濃度が増加すること も了解される。  1998.10.9の採水日は関東地方で集中豪雨が発生した23日後であった。台風5号の影 響で9月16日利根川は前橋市内で氾濫し、県庁脇の利根川河川敷駐車場から85台の車 が流された。採水時に平成大橋(前橋市)から見た利根川の流れに特段異常を認めなかっ た。橋直上流部から利根川は大きく左から回りこんでくる。その右手の護岸はテトラポッ トで護られ快晴の陽で白く見えた。そこに黒いビニールゴミのようなものが引っかかって いた。それが自動車だと気づき、よくみると3台もあった(写真1上)。増水で流されテ トラポットに引っかかった正に自動車ゴミである。自動車の大きさからテトラポットがと ても大きいことが分り、利根川の大きさを改めて実感した。物の大きさ、空間の広がりは 相対的であることを強く意識した。流れに洗われた枯れ草かと思って見ていた河原の状況 も、実は大きく育った樹が洪水でなぎ倒されていたのだ(写真1上)。  10年後の2008年9月27日に同じ平成大橋から利根川を見た。テトラポットは黒くそ して大きくは感ぜられず、代わりに木の茂りを強く感じた(写真1下)。写真1の写真間 には10年の時が経過しており、その間水は絶えず利根川として流れ続けた。その10年 の時間を置く水質は写真の下の表にある。

(10)

167 群馬県を流れる利根川とその支流吾妻川、碓氷川、鏑川と渡良瀬川について、それら河lll水の下流に伴う水質変化から分る自然と環境 ͡N\ご∈口皿=.モ維難.已ぜ終.﹂三三軍、已還章.字室∋.﹂庄 釆子 .≡田辛.声紺=蘇亀.旨淀円.﹂臣ヰ亡 .已※#.已霞悼.‡9遅.臣山﹂ .字禄巡.旨瞬挺.巴富庭.﹂三亡墨.∈懸己.字虫早逗.‡ヨ喧﹄=枠定妥.⊆*刊・七 Ou⊃,・う一 ⑦O.N口 NO.竺 ー 吟口.O︹っ 卜゜○.卜︹一 ΦO弍゜o口 OW、.﹀っ ぜ冥 .﹂ヨ廷室必.旨挫叫.‡Cく.字願蝶.=﹁謎.‡び≡.字培゜=.芒日≡.﹂≡ぺ条“︽         ︵N\ご∈堅后 .字醸弔畑.定三罷.巨蕊辻渓 .旨*N芒.⊆蚕意出.⊆芒掛.蒙細に.字頁蟹.一一﹁志.字味三.主’≡士.モ王⊆.°﹁巨ヰ会ぷく OO,N ㊤ぐで.寸卜 卜゜o.卜 に.O .っ Kc,

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(11)

      写真1 前橋の平成大橋から見た利根川 (D洪水で流された自動車が水面近くのテトラポット上にある利根川と ;隻岸〔撮影1998fド10月9H). (下110年後に見たテトラポットのある利根川と護岸〔撮影2008年9月 27日) 利根川 k前橋 化学組成〔PPm} 採水H        ‘ ki  Na  NHI K  Mg  Ca  F   C[ NO㍊ N⊂); SO」 plI 水温 o. ユ998.10.9 平成大橋 0,002 6.27  020  1.49  2.60  11.79 0,00  8,58  0.00  5.61 2732 7.22 17.4 2008,9.27 7.58 15.3  そのNa, K, Mg. Ca. Cl, SO.,の濃度は15.3%,109%,3.8%.20.9°。,11.5%.2.7°。.4.8% それぞれ10年前より濃度が高く、写真で見る水の色は10年前より若下濁っているよう だ 同じ利根川を同じ’ド成人橋から見たが、その実態は決して同じではない.利根川と名 が付き、平成大橋と名付く、その利根川と平成大橋がある 2径間連続鋼斜張橋となる橋

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群馬県を流れる利根川とその支流吾妻川、碓氷川、鏑川と渡良瀬川について、それら河川水の下流に伴う水質変化から分る自然と環境  169 (A) 吾妻川 2006,息10−‘1 一●一』 35 卜 1 . − .’       r1 +N囹(x1① 30 K(濾) 25 →一G(x2) ^20Ea )15 F 中c遠 10 ・ ㌧ ∼ 、_   ∼ 一●−cl 一“ 5 参 ・ 一一ゥ−NO3 0 矯 方直・■沢ロ 対1●湯 ●筒ぽ阿 浪鵬 一SO4ぴ1!2 (B) 書妻川 2006.9L1か1’ 1.4 12 10 _o.80≧α6 ﹁ 、 0鴻 L α2 1 00 大前 万座・鹿沢口 川原湯 群肩原町 測|| (C) 4.0 3.5 3.0 藁2.5 蜜2e 賓1.5  1.O o.5 0.O

9876543210

書妻川(2006.9.lc)丙11) 大蔚   万座・■沢口  川原湯   騨鳥原町   渋川 書妻川 図4 吾妻川の下流にとも伴う各陰陽イオンの濃度の変化(A)、Na/Clの変化(B)、平均順位数の変化   (C)、及び流域の環境変化(D) があり、前方左手より曲がってくる流れがある。それがその場の風景であり自然である。 平成大橋、利根川は名である。しかし名は実体ではない。実体は移ろっている。意識する テトラポットの大きさは、その色は、河川水の水質は、そして水の色は、刻々違うのだ。 名に固定し、名を拠り所とした知識は、学問は、科学は、実体を、そして実態を果たして 取り押さられたのだろうか。利根川という実体、実態は移ろい、留まらない。実体は、実 態は現在にのみあるのだろうか。  20世紀の花形自動車が列島改造の立役者テトラポット上で20世紀末の悪役ゴミとなっ ていたが、21世紀は希求する緑化が進み自然が利根川を覆い替えつつあるのかと、両写 真を再び眺め、利根川の実態をさらに自然と環境を思った。 3−2.吾妻川  吾妻川で採水した河川水中の陰陽イオン濃度、pH、水温などの測定結果は表1(B)に 示した。  吾妻川が大前から渋川橋まで下流する間に見られる各イオンの濃度変化を図4(A)に

示した。図4にみられるように、SO4は大前の15ppmから河原湯で64ppmと4倍もの

濃度増となり、その後渋川に向かい33ppmと減じたが依然として高い値であった。白根 山(2160m)から生れ出るpH2と強酸性で、湧出量36,000〃min以上の草津温泉水は酸 性・含硫黄一アルミニウムー硫酸塩・塩化物の泉質で、石灰を使って人為的に中和されて白 砂川を経て川原湯上流の長野原で吾妻川に入る。このことが川原湯でそして吾妻川でSO4 濃度が高い要因の一つとなる。吾妻川は沼田にて利根川に合流する。先の利根川の項でみ

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(A)  45  40  35  30 言25 320  15  10  5  0 碓氷}11 2CO6.9.11 横川    磯部   群馬八幡 十N8 +NH4(xlO)  K(x5) →←Mg(x2) 一))e−Cs −●−Cl −↓−NO3 −一一一rO4 xl/2 (C) 碓氷川 (2006.9.11) 3.5 3.0  2.5掻 一 章2.0 1 匿1.5珂 蹄1.0 0.5 ヒ. 堰D・一 一 一}. 一・  .E     .“・       . ρ0 横川 磯都 群馬八幡 (B) \O.8 zO.6 0.4 02 0.O 図5碓氷川の下流にとも伴う各陰陽イオンの濃度の変化(A)、Na/Clの変化(B)と平均順位数の変化(C) たように、渋川で利根川の水質がCa, SO4など濃度を増すが、その要因は吾妻川にあるよ うだ。  吾妻川の下流に伴う平均順位数の変化は図4(C)に示した。川原湯で平均順位数が最 大となり草津温泉水が人為的処理を受けて白砂川を経て流れ込むことを捉え表している。  Ca, Clは川原湯より下流の群馬原町で更に高くなった。群馬原町でのNa/Clニ0.40は、 今回の利根川とその支流で測定した値の中で最も低い(図4(B))。なお、最も高い値は 渡良瀬川間藤でのNa/Cl=2.93である。ちなみに食塩(NaCDは0.65、海水は0.55であ り、群馬原町での値はそれより低いことになる。利根川のNa/Clは図3(B)で見るよう に3回平均では水上1.1から渋川で0.8ほどに減少する。吾妻川は利根川のNa/Cl値を下 げることにも寄与したのだ。 3−3.碓氷川  碓氷川は利根川支流の烏川の二次支流である。  碓氷川で採水した河川水中の陰陽イオン濃度、pH、水温などの測定結果は表1(C)に 示し、横川から群馬八幡まで下流する間に見られる各イオンの濃度変化を図5(A)に示 した。  図5(A)に見るように、Clは横川で5.93 ppmだが群馬八幡で40ppmと6倍を超えて 増す。SO4は横川17ppmから群馬八幡で46ppmと3倍ほどの濃度増となった。 NH4以 外のすべての成分で横川、磯部、群馬八幡と下流につれて濃度が増した。  温泉記号発祥の地という磯部温泉が磯部にあり、その泉質が含銅・鉄(H)一ナトリウムー

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171 群馬県を流れる利根川とその支流吾妻川、碓氷川、鏑川と渡良瀬川について、それら河川水の下流に伴う水質変化から分る自然と環境 ↑竺匝.旨淋如陛.已蝶製任.巨怪甑岨.已暢㌫.‡如︷.字憩蟹 日,O Ooっ.㊤ト [O.°o OO.O 寸N,O 口,○っN 卜N°c.トヨ 一u︹,O 三謎 (N︶⊆榔陣桜.︵Nこ︶妄寮N任.已睡臨曙.已賢掛.‡やぽ.字類態 ひつ 黶D

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(A) (B) (C)  5.0  4.0 鎌 日ao {2・0 済1.e  O.O (D) 図6鏑川の下流にとも伴う各陰陽イオンの濃度の変化(A)、Na/CIの変化(B)、平均順位数の変化(C)、   および流域の環境変化(D) 塩化物・炭酸水素塩強塩温泉であることから磯部温泉がCl増加の一因とも考えられる。 磯部温泉は愛妻橋直上流域にあり、かつ横川から磯部での各イオンの濃度の増加は少な い。むしろ群馬八幡での各イオン濃度の増加は磯部より下流域で安中市など市街地も広が り、工業活動も盛んになり人為的影響が大きいと考えられる。碓氷川での平均順位数は図 5(C)にみるように下流に伴って増加し、このこととも整合する。  Na/Clは図5(B)に見るように横川、磯辺で1.2−1.4であったが下流の群馬八幡で0.55 と下がり、吾妻川で群馬原町の0.40に次ぐ低い値となった。先の人為的影響として食塩 成分の他に凍結防止剤のエンカルも考えられるが、採水時期は9月でその直接の影響は低 いだろう。C1成分の要因は今後の検討課題となる。 3−4.鏑川  鏑川は利根川支流の■川の二次支流となる。  鏑川で採水した河川水中の陰陽イオン濃度、pH、水温などの測定結果は表1(D)に示 し、本庄から真庭まで下流に伴う各イオンの濃度変化を図6(A)に示した。  SO4, Ca Mgは上流の本宿で最も濃度が高く下仁田東町まで下流につれて濃度を下げる が一ノ宮、馬庭と更に下流すると増加した。NO3成分が下仁田東町で7.70 ppmが一ノ宮、 馬庭で9.61 ppm,12.77ppmと増加し人為的な影響が下流につれて進むことが伺える。下 仁田栄町の牧口橋から東町の東町大橋にかけて多くの成分で濃度が減少するが、それは南 牧川の合流による希釈と考えられる。  鏑川流域の環境について統計データを整理して表4にまたその結果をグラフ化して図6

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173 群馬県を流れる利根川とその支流吾妻川、碓氷川、鏑Jrlと渡良瀬川について、それら河川水の下流に伴う水質変化から分る自然と環境 巨岳忙.旨景コ.桧匿掴.字鐸巨.田11↑ト 口乙、㊤ N一,㊤㊤ [N.= OO.O ΦO.ON ゜o 汲潤D ロ的 トウ。㊤.穗 マO.一 選室 (め _︻︶∈璽悼.字9甚.巨11〒﹂ ON.°っ 吟寸,O°o 卜吟、嶋 ー ゜o k. 宸チ 吟口.2 N͡︶°c.茎 O°o.O 江\・⊥〒= 字9甚、田⊃ト =、O 巴.O°o 吟め.・っ OO.O 寸σっ.一 [°g.eっ一 吟O卜.O°で めマ.O ︵竺=[ご 巨山﹂ ﹁O.一 ゜o ミっ, ゚゜o ゜o ウ. 。 ー 90一.N N¢.三 卜N°o.°o﹁ ↑め.O 三ロ[∨﹂ (N _竺田いご 篶や 字⊆毛e葺選 ︵呈\互Rロ︶製誕e沖騒定ヨ吉鋼副 ︵ぷ︶繧巨禽羊 二芭悲逼碧日藁  ︵^ご蝶巨賓凶翠逗悟  ︵,さ繧芭賓区宙=ぬ把毒 二×二堤逗碧目﹂= 二ざ﹀潭巨ヨい†禦 ︵三、、く︶塾艇︹く ︷ヨく廷 ︵懸撃=°。せ゜。OON.る主、[昔日\旨已\巴コ巳三〇m[已\烏obo己範∈.工豆.≧≧津\\三#エ︶ー鄭︵も字旨巴 十㍗簑£いく築尖・紅挺く韓鑓垣ー“1県゜冤案 N㊦゜。.N寸 さO.N O°。N.[ ー 嶋゜っ゜o.uっ ︻Φ卜.め 留゜。.吟 ト゜OO.弍 ﹂巨±鞄 =N.完 卜NO.め 09.一 ー ゜。aDN Oぐっ゜c.内 卜u⊃°o.め 〔っ mめ.寸一 ﹂巨※± ON㊤.°。㊤N 吟Oめ.寸 Oひっト.N ー め8.N め$.卜 ͡)BN.N[ 吟㊤卜.︹う吟 モ亘挺 〔う n卜.N OO㊦.O一 ○± ー ー ゜。 求B 。.

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54

︵ε^5 i+1998・10,5 1十2㎜,9,28 +1998.10.5 ,十2008.928 1−◆−1gge.lO.S l l十20es.92s‘  2.0 』’・5  1.0  0,0 E10 3 沢入 花翰 上神梅   渡良瀬川C・ 通洞  沢入   図7 ‘. {19襲.10.5 :十2008.928 1+tges.1。51 [一1−2螂,9.2旦1 +1998.10.5 L.一■ト麺8,拠  9.5  9.O a7.5  6,5  8.O 沢入  花槍 上神梅  渡良瀬川水温 ■一氈│1998.’0.5 +200S.9.28  18. e16・ 聾1・  12、  10, 渡良瀬川の下流に伴う各陰陽イオンの濃度、pHおよび水温の変化 +1998.10.5 −●−200S.928

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群馬県を流れる利根川とその支流吾妻川、碓氷lll、鏑川と渡良瀬川について、それら河川水の下流に伴う水質変化から分る自然と環境  175 (A) 14 12 10 官8

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 4  2  0 渡良瀬川2時期平均 一◆一ぬ +NH4Cxlo}  K(痴) +MSt 2) →一◎8 +α 一←−Mコ3 −   xt/2 闇肺  通洞  沢入  花翰 上神梅 楕生 日 3.5 3.0 25 02.O xE1・5 1.0 0,5 0.0 渡良瀬川M/Cl 聞薦  通洞  沢入  花輪 上神梅 桐生 十19810.S +2008928 (C) 渡良瀬川平均■位数 ^1@       ’ 怜  6 @5 ス4 _匿3 o時2 @1 @0 + 98⑩ {0089 r       L’ 間扉  遁洞  沢入  花翰 上神梅 桐生 図8 渡良瀬川の下流にとも伴う各陰陽イオンの2時期平均濃度の変化(A)、Na/Clの変化(B)と平均   順位数の変化(C) (D)に示した。林野面積率は下仁田下仁田栄町から下仁田東町で85%が86%となり場庭 では66%に減少し、かわって耕地面積率は下仁田下仁田栄町から下仁田東町で4.7%が 3.4となり場庭で11.2%まで増している。人口密度と製造品出荷額等の程度でみる工業の 生産活動も下仁田の下仁田栄町から下仁田東町で若干下がり一ノ宮そして場庭と高まって いる。このように人為的影響による負荷の変化は図6(C)で示した平均順位数に表れて いる。  平均順位数は本宿から下仁田東町で一旦減少しその後下流で増加している。正にNO3 成分の変化、南牧川の合流による下仁田東町での鏑川の水質希釈と整合する。  図6(B)に見るように鏑川上流のNa/Cl値はL6であるが下仁田より馬庭まで0.8−1.0 と低くなる。吾妻川、碓井川、そして鏑川と群馬県南西部の河川は0.5−1.0のNa/Cl値の 河川水を利根川に運び、利根川のNa/CI値0.7−.08を整えているようだ。 3−5.渡良瀬川  渡良瀬川での河川水中の陰陽イオン濃度、pH、水温などの測定結果は表1(E)に示した。  成分別に2時期での下流に伴う濃度変化を図7に示した。2時期間は10年の時間経過 で季節的には9月末から10月始である。1998年でCaが通洞と沢入で、 SO4が沢入で濃 度が大分高かったことと、NH,濃度が2008年で低くしかも下流につれて減少しているこ とが異なる以外は濃度と下流に伴う変化は見事に一致していた。桐生で多くの成分で濃度 が減少していたことは、水質改善がこの10年で進んでいることの現われとも解釈できよ う。総じて今回の水質の変化は幅が狭くなっているようである。2008年でみればNa, K, Mg, Ca, CL NO3でほぼ共通する下流に伴う濃度変化が見られ、間藤から花輪まではほと

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写真2 (上)問藤近くの緑薄い山 (ド〕通洞近くの緑濃い山     撮影上下いずれも2008年9月28日 んど変化が無く、上神梅で濃度が極度に高くなり、桐生で花輪の濃度に戻ることである一 花輪 上神梅問には東町花輪の市街地がありその人為的影響、また赤城山の東から南東川 麓を流域とする深沢川などの支流が合流する 深沢川卜流にある梨木温泉はその宿の梨木 館の情報(www.nashigikan.com huro.html)によると褐色の含食塩炭酸泉ということで あり、Na, Cl成分がヒ神梅で増加することとは矛盾はしない・  なお、桐牛の街中を2008年9月27日(上)の夕に歩いたが、何故か静かで、落ち着 いた印象を持つた=本町4丁目近くでお店にはいったが、この辺りはかつて絹物取引の中 心地でしたが今は自動車も通りませんとお店の人が言い、タクシーの運転手は織物機が工 場のように沢山あるT二業高校を出て織物を職業としてましたといった・今図7を見ながら 桐生で渡良瀬川の多くの成分で1998年に比べ濃度が減少していることが何故か納得でき る.  渡良瀬川のNaCl値の下流に伴う変化は図8(B)に示した..問藤での2.93は今回の調

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群馬県を流れる利根川とその支流吾妻川、碓氷川、鏑川と渡良瀬川について、それら河川水の下流に伴う水質変化から分る自然と環境  177 査の最高値である。通洞から桐生まで凸凹はあるが2回平均で0.9−1.4間となった。  かつての足尾銅山と銅精錬所は通洞一間藤そしてその先にあった。鉱山は1610年に2 人の農民が発見したことから始まるようだ。徳川幕府領となり、1741年に寛永通宝の足 字銭を鋳造する銭銭座が設けられている。1877年、古川市兵衛が銅山の再興に着手し、 20世紀始めには日本の銅産出量の1/4を担うほどになった。一方、1891年に田中正造は 第二回議会で鉱毒問題を質問し、公害問題の原点ともなった。1973年に足尾銅山は閉山 した。現在足尾銅山は一部観光として坑道に入れる。その通洞上部の山は緑深い(写真2 下)。かつての銅精錬所に近い間藤の山は依然緑が薄い(写真2上)。精錬所からの有毒な 亜硫酸ガスにより山の生態系が破壊され禿山となったが、閉山後に緑の回復が図られ現在 の状況にまでになった。渡良瀬川のSO4濃度は間藤、通洞で高く沢入で最も高い。間藤の 少し上流に精錬所、通洞は鉱山が、その下流側に選鉱所がかつて在り、そのさらに下流に 沢入がある。渡良瀬川の水質は今も足尾鉱山の在り処を示している。  写真2の両写真は2008年9月28日に足尾銅山付近で撮った。1610年、あるいは1741 年か1877年ごろの藤間の山は写真2下のような緑が極普通であったろう。藤間付近では その後無機的な禿山となり、1973年ごろより緑の復活が図られ藤間の山は現在写真2上 までの緑となった。すなわち写真2上と写真2下は同一日の時間場にありながら400年 ほどの時間経歴の差が緑の濃淡として表れている。この濃淡が消えるとき、渡良瀬川の、 そして利根川の自然が戻るときでもあると、改めて写真2の両写真を見、渡良瀬川の妙に 青く澄んだ水が出していた瀬音を聞き出そうとした。  わたらせ渓谷鉄道の車内放送が、沢入から向原間が渡良瀬川で最も優れた景観であり、 ミカゲ(御影石、花闘岩)の白い板状岩に清流が荒々しく踊る渓谷で、サルが多く出るの で車窓から運がよければ見られますと伝えた。だが、沢入駅近くの「陶器と良寛書の館」 でサルは現在下流の草木湖の方に移り、ここでは鹿がよく現れますと館の人は言った。こ の付近に熊が出没とある駅近くに掲示もあった。渡良瀬川の自然と環境は変りつつある。 参考文献 西山 勉(1992)河川水の化学組成についてのクラスター分析と因子分析,東洋大学紀要 教養  課程篇(自然科学)36、39−51. 西山 勉(2004)日本の本州を流れる河川の下流に伴う河川水中の陰陽イオン濃度の変化とその  整理分類について.東洋大学紀要 自然科学篇 48,151−186. 西山勉(2009)本州中部を流れる木曽川.飛騨川.宮川・神通川,そして黒部川について.そ  れら河川水の下流に伴う水質変化から分る自然と環境.東洋大学紀要 自然科学篇 53,  139−157.

参照

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