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アルミニウム合金加工用高能率カッタALNEX「ANX型」

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Academic year: 2021

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66 新 製 品・技 術 紹 介

1. 概  要

近年、自動車産業などでは地球環境保護のため、自動車 の燃費性能改善が求められており、部品の軽量化や HV、 EV、FCV車の拡大に伴いアルミニウム合金などの非鉄金属 材料の使用割合が増加している。これらの部品加工におい ては生産性を向上させるため、加工時間の短縮を目的とし た高能率加工や、非切削時間短縮のため、取り扱いが容易 な工具、切りくず処理性に優れる工具が求められている。 さらに、単位面積あたりの生産性向上を目的とした、小型 加工設備に対応できる軽量工具も、近年では求められてい る。これらに対応するため、当社はアルミニウム合金加工 用高能率 PCD(多結晶焼結ダイヤモンド)カッタ ALNEX 「ANX 型」を開発した(写真1)。ここでは ALNEX「ANX 型」の特長について紹介する。

2. ALNEX「ANX型」の特長

2-1 高速・高能率加工を実現 ALNEX「ANX型」は、刃先となるブレードとの締結方法 を開発したことにより4.5刃/inchの多刃設計を実現し、 カッタ径φ100mm において刃数18枚を可能とした。ま た、高速回転時の遠心力による刃先変位を最小化する設計 を取り入れたことで、図1に示す加工能率30,000mm/min 以上の高能率な加工条件下においても、安定した高精度な 加工が実現できる。 2-2 操作性の向上 従来のウェッジタイプの刃振れ調整機構を取り入れた カッタでは、刃先にブレードをウェッジで締め付ける際 にボディを撓ませながらクランプさせていたが、これが 刃先高さを変化させるため、刃振れ調整を繰り返し行う必 要があった。またカッタボディへのブレード搭載数が多く なると、工具交換や刃振れ調整時間が長くなることに加え て、ポケットが小さいため、操作性が低下する傾向にある。 ALNEX「ANX型」はシンプルなクランプ構造によりクラン プ時にボディ撓ませない設計とし、かつ図2に示すように容 易な微調整機構としている。これにより図3に示すように、 1回の刃振れ調整操作にて刃先高さを調整することができ、 刃振れ調整時間を大幅に短縮し、操作性を向上させた。 2-3 小型加工機にも対応 ALNEX「ANX型」は鋼ボディに加え、軽量なアルミボディ もラインアップしている。アルミボディではφ100mmの

アルミニウム合金加工用高能率カッタALNEX「ANX型」

写真1 ALNEX「ANX型」 図1 加工能率 図2 クランプと刃先調整機構 図3 刃振れ調整時間

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2019 年 7 月・S E I テクニカルレビュー・第 195 号 67 工具径においても1.0kg以下のカッタ重量を達成し、BT30 機のような小型加工設備にも対応可能である。 2-4 切りくず処理の改善 ALNEX「ANX型」は新開発の超硬合金成型技術を採用す ることで、カッタボディ内部から給油されたクーラントが 写真2のようにブレードを貫通し、より刃先近傍に吐出さ せることを実現した。このように高い圧力を維持したまま クーラントが刃先に供給されるため、写真3に示すように 切りくずをより細かく分断することが可能である。この機 能により、ワーク内部での切りくずの絡みつきを抑制し、 ワークからの切りくず排出を容易にしている。

3. 加工事例

図4はアルミニウム合金製の自動車部品加工の事例であ る。ALNEX「ANX 型」はアルミボディ製のため、工具径 φ125mm でもアーバー込みの総重量は1.75kgと従来の鋼 カッタと比べ半分以下と軽量であり、図4の事例のBT30機 に対応可能となった。そして、ALNEXは工具径φ125mm で刃数22枚と多刃仕様であるため、他社品に比べ加工能率 4倍を達成した。また、強靭かつ優れた耐摩耗性を発揮す る当社の PCD 材種スミダイヤ DA1000を刃先に用いるこ とにより、他社品が刃先欠損していたのに対し、ALNEX 「ANX型」は刃先欠損することなく安定加工を実現し、寿 命5倍を達成した。このようにALNEX「ANX型」は生産性 の向上、コスト削減に大きく貢献する。 ・ ALNEX、スミダイヤは住友電気工業㈱の登録商標です。 〔ハードメタル事業部 072-772-4531〕 写真2 クーラントの吐出 写真3 切りくずの比較 図4 加工事例

参照

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