一一 43 一 〔綜 読〕 (東京女医大誌。第22巻第2号頁43−53 昭和27 年 5 月〉
抗結核作用から見アこ画廊構造の類似点
東京:女子医科大学:病院薬局森
モリ 川 カワ利
トシ秋
アキ1.緒 言
無機金属化合物の様に極めて構造が簡単で容積の小 *い物では,生体或は細菌側の結合相手がかなり複雑 な構造を持うていても問題はないが,有機化合物にな ると甚はだ複雑であって,其処には常に化学で言う立 体面捗的な因子が常に介在し活性な作用基があって も,其の晶晶が適当な化学構造を持ち其の作用基が相 手の作用基の結合圏内に近ずく事が出来なければ,効 果を発揮する事が出来ないと考えられる。それから薬. 晶が生体内に入った場含,生体或は細菌の種々な威分 と結合して無力化してしまう事が屡々見られる処であ り,時にはζの逆の場合も見られる。叉二つの化合物 に同じ様な作用基があっても,全然反対の結果を招く 場合がある。何れにせよ薬晶の作用機構は極めて複雑』 であり,到底旧縁も出来ぬ場合が多し・。’ ]って標題の 如く化学構造の類似点と抗結核作用との関係を断片的 に述べる事とする。 る0 2.「Selen化合物s、硫黄と同じ週期率表の第六属元素であるSelenが硫黄より更に強力である
’事は結核菌以外の回る種のものについては認められている。九大貝田氏はSeO2がin vitro並に
mVIVOに隔て顕著に結核菌に作用する事を知う
次いで最近Selen有機化合物の数種を実験し, in vitroに於て比較的強力であるが,・in vivoに 於ては殆んど無効であっずこと述べているo No. L Selen化合物2。金薦化合物
1.金化合物,Behling氏はGoldcyanidセま
100万分の一の稀釈度で結核菌に対して殺菌力が あるが,生体に於ては著るしく其の作用が減弱す る事を報告している。爾来種々の金化合物が結核 に対して使用されてきた。其の中で一番よく使わ れナこのはKrys olganである。この化合物はp一一Amino−thiosalicylsa伽es−Naの金点でありPA
Sと同様に10『6(100万分の一)台で,結核菌の 発育を阻止する。其の化学構造の相違は,只PASの一〇H基を一S宜基に変えて金塩とし7こもの
である。一般に0化合物をS化合物にすると抗結
核作用が増強するといわれている点より老えp一一. Amino−thiosalicylsaureが強力な抗結核作用を 持っているのではないかと興味を感ずる次第であ SeO2(九大・貝田) 天笠鼠 S.C. C 実験的 結核症 B−Naphtholselenio−Nasalz O.032mg/cc 一 ( : 30000) Anhydro.dimethon−selenoxyd O.032〃 出力+ 4−oxo−homocampfer−selenoxyd O. 016 rl . 一3.砒素化合物,では平野氏の研究がある。民
はArsensiiureのOHの一つを:芳香基で置換し
7こAtoxyl, Orsenine系統のものには抗菌力の強力なものが無く,OHの二つ叉は三つを置換し
ナこ物の中に強力な抗菌力を見出している。叉Tu−barsanとThiazoleとの化合物が20万分の一
で結核菌の発育を抑制すると述べているQ第2表で私の面白いと思う点はArsensaure基
に対してParaの位置のNH2基及びOH基は
抗結核作用を弱めるがortho位のNH,及びOH
.基は作用を増強せしめている事であり,従って,Para位のNH2基を他の酸基で被覆すると作用
が向上する。これは丁度ProminやTBIが夫k
NH2基を他の基で被覆した化合物である事と符
一一一 1 一一一一一 44 一’ No・2・ Arsen.化合物 σ一Asぐ§§(ArSi6ns・・ure) ’
V
NH,一./’Xц黷rO,])i[HHO
>As=O
HO
vA−oH
\ブ 盛号も。 昌8>今・一・ ,i’×,HoH 2M@X一/ 1 : 100 1 O一一一As=O /×一 / × /×一 /×一
V V
1 : 10000 合する0 4.沃度化合物,職・一・
/¥OH
V
lCH3CO.NH CH3CO.NH
1 : 1000吾8・今・一・ …A・一・
IA)一〇H,v
《>c・・歯H <二>
1 : leooHO−Asコ0
/× / × r/¥OH,/SX“一〇H r/’XS−N.Ho・/XrNHV V
1 : 40000 HO−As ;= O 一 /× / ×rヤQH今
V V
EOH
1 :.2000 Halogen化合物中沃度の特 殊牲という事が考えられる例を二,三述べる。千 大,瀬尾・中山両氏(1944)は沃度ナトリウム.の 濃厚な溶液を頸静脈から注入して肺臓内に流入せ しめる治療を数回行うと1軽度の肺結核では良好. な成績を示したと述べている。 Toblin’9及Pe・ terson民(1948∼9)は沃度加里を結核患者1こ注 As=O, IAuoH
Y. 1 : 1000 HO ノ\Il
Y
・一CO . NH 1 : 100 HO一:一As=O /× / × Vl’:i21 [V V
,1 : 50000 Asi====v=As i lH・一介 r\一・H
〈.i. k.[, t lCH,CO.NH NH.COCH3
1 : 3000 “Tubarsan” 2 /x L .Ho−V As ’ /× / 一×r㌃Q耳/予OH
V V
1 : soeoo. TubarsanのThiazo1イ七合物 ユ:200000 射すると7一淋疾中に結核菌を排出すろ様になる○ それはCaseous Tpaterialが沃度加里によって自 家融解を起すからであると解釈し,沃度加里と)・ StrePtomycinの併用注射が.fibrocaseous Tub− erculosisに甚は7浪好な成績を挙げ得る事実を 説明している。金大の日置園部氏等はTuberfl・ avin.が,結核性三三潭三等の外科的疾患に外用薬 として著.効のある事を報告している。 No. 3. Jbd イヒ合物㌦rYIY¥i
/VXN/VX
I,N NH,
3.6−diami−noacridin “Sanofiavin” 1:116000(Kircher培地)1/YiY×i
/VXNfXxA
H2N’ ” /Xx ’ NHi C.H3 Cl rt−acridinium−methylchlorid “Trypaflavihl” 1;128000(〃左). 一 2 一L/VIX/×
i III 1
’ /VXN/vx.
H,N A NH,
C耳3J lトacr.idinium−methyljodid ‘fTuberfiavin” 1:256000 (fr左).一45一
in vitroで相似ナこ発育抑制力を持っている Trypaflavinが,外科的結核症に無i効である点よ りTuberfiavin中の沃度の特殊性が老えられる。3.脂肪酸の抗結核調馬
1.直鎖脂肪酸,酸の抗結核作用は其の酸性度 No. 4. によって影響を受ける事は勿論であり,Na塩は 若干抗菌力が低下する様であるが,抗結核作用の 重要な因子とな6ものは脂肪酸全体の炭素数であ り,普通の直鎖脂肪酸では炭素8∼12個のものが :最も抗結核作用が強い。 ee 4表は最も抗結核作用の強い脂肪酸を拾つで 脂肪酸 Laurinstiure Iゴ血deCyl 〃 Caprin it Undecylen tf d−Citronell n 1−Rhodin tt 炭素数CH3一(CH,)io−COOH 12
CH3一一(CH2)g−COO}E[ 11
CH3一(CH,)s−COOH lo
CH,=CH一(CH,)s−COOH ll
CH,, == C一(CH,)2−CH−CH,COOH lo [ ICH, CH3
C.H2一一C=Crtl一(CH,.)2−OH−c.H2−cooH lo 卜 「.lCH3 一 CH3
脂肪酸所在 椰子油 ヤシ油 シトロネル抽 上記のものばS.C. C法で2000∼3000倍でTB菌の発育た抑制する 並べたものであり,.炭素数は10∼12となってい る。 この表にはMethyl枝鎖,二重結合を持つ ずこものもあるが,特別抗結核作用が強くなっている訳でもない。然し桂氏はMethy1国営の必要
性を強調しMethy1時時を持つ†こものは臨調的に 有効であると言っている。叉結核菌のLipoidを 構成している特殊の脂肪酸にTuberculostearin・stiureとPhtionsaureが知られているが,勢車
が枝鎖を持つfこ脂肪酸である点興味が深い。脂肪 酸がEsterとなると抗結核作用が低下する,従って Glycerin ’esterである油脂は其の油脂を構成する 脂肪酸よりもin vitroに於て抗結核作用が弱い。 2..環状核及び枝鎖を持つナこ脂肪酸,この系の 脂肪酸では第5表に示した型の脂肪酸が研究されているDそして炭素数が16∼18の時に最も強い
抗結核作用を示し,環状核の有無は抗結核作用に 影響が殆んどないが,枝鎖のある化合物は無い化 合物より強力である。. No.5.環状核及び二二な有する脂肪酸 ・)塵状二一(CH・)rC・・H型 例’:1二:鳳〉・U一・晦イ… 全C数16の時,Hydnocarpussaure 〃. 18の時,Chauimoogra$aure 2),:二面核…一⊂CH,)ntCH一(CH鋤型 ’ l COOI3・魔核i一・CH・》†・CH・・m£環状核1型
COOH 4).CH2一(CH2)%一qH一(CH2).一一CH3型 l COOH 環状核の種類誰〉・ 脇〈CH,CH,〉・・⊥
Cyclopropan Cyclobutan
・畷:1:三:1:〉・・一 Cyclohexan ll:二:二:〉・・r Cyclopentanl誠〉・・二
Cyclopentene 上記脂肪酸の枝のあるものでは30000∼50000倍で有効なものがある 一 3 一一’@46 一
3,種kの酸基化合物,.Sulfamihの両端にあ
るNH2基の一つ叉は二つを酸基で被覆した化合
物に就いてはClimenco及びSchmidt氏(1940
年前後)は多くの化合物に就いて調べ,その中唯 一っNi一一dodecanoylaminosulfanilamid.丈けが ..γ 実験的結核症に有効であっアこと述べたが,現在で あは否定されているoDiphenylsulfg恥型のAcy一
醗レ’ No.6. IaMino.化合物に就いては金大結核研究所の研究 がある。酸基の炭素数が順次上昇するにつれて抗 菌力が増し,炭素数が12.に至って最高となり, 其れ以上になると急激に減少すると述べている。 それ等の内実験的結核症に効果の認められる物を 拾うと第6表の通うである。 この表では4−Dodecanonylamino.4・.amino Diaminodiphenylsulfonの酸.化合物 cq2N一〈1,1.一〉一SO2r〈 ’〉一r−P{H2一) ・一・・一HN一ュ一 R−co一.qN一くCnHg3CO−HN一 q−〉一SOi一く
/ CliH,,CO−HN−x
〉…丁⊂》NH一・CR畢
〉一so2一一一〈’LI/]1’〉一NH3 pt “ . 動物試験》寅・∴ ・
〉一…r〈.『〉一Nti・.「 働・+.
, XN == N一〈 一1>一 so,Na c.H,,cQT・HN一〈’一一. .〉一sO,一〈−〉一NH−COH23’C,,c,,H,,co−HN一一t一q−〉一so,一〈1 ’ >rNo,
Ci,H,3eO−NH一〈=〉一’SO,一一く=/Xx
CilH23CO−HNX
OtN一〈=>1 SO,一一一一一〈=〉 化合物と4・Dodecanoylamino・4’・nitro化合物とが共に抗結核作用が一番強い。 Nitro基と
へAmino基との間に何等かの歯果的関係があるの
ではないか.と私は考えている。浮田氏はusnin酸 が鳥型結核菌に対して強い抗菌力を示すのは,其 の構造申のTricarbonylmethan基に基くもの.と No.7. 十 僅かに+ 僅かに+ 考え,種・々の3・Acyl−4」hydroxycumarin化合 物を合成し,三等の化合物の中炭素数の10.個の 酸基を有する化合物が鳥型菌に対して最も強力で128万倍で発育を抑制する事を報じ叉酸の一CO
一を一一’CHrl:変えた物は効力が著るしく低下す ると述べている’o Usnin酸類似化合物 CH,CO一/1\
?m㎝函
1 1 CH一一一一CO CH., ××/一”一一Xco/ x Tricarlonylmethan基 Usnin酸(Sch6ph)OH
1・r>犠_。。_. 璽塞性
’[ x一... 、 「 CO α, t・β不飽和K:etonV/Xo/
3−Acyl−4−hydroxycumarin 一4 一一 .Tricarlonylmethan基 /, ××/coxJ一一/L.il 1 CH−CO一一R
lIi 1 Co
\ノ\0/
一一 47 一一
RCO一のC.
? . 2,1∴…■’一・、:一・8,10,12,14,16 鳥型菌の発育阻丘濃度 :3500…順次上昇一 〇H l/VCxx
ilご。既CH輪止撫
VXo/
私は上記化合物の抗菌作用が酸基の分離によっ て生じるならば,3−Acyl−4−hydroxycumarinが かtsる強力な抗結核作用を示さないであろうから 酸基化合物の作用は結合状態に於て効果を生み出 しているのではないかと考える。前記Sulfon化. 合物に就いても同様な事が云える。叉脂肪酸のCarbony1基が重要な抗菌的因子で
.あう事は炭素数が等しい炭化水素が無力である点 より回せられる3」Acyl−4−hydroxycumarin、の =CO基の壺:;要性も同様に考えられるのであるが もう一つ注目す可き事は,この=u co基はα一一β不飽和Keton基であるという事である0
4.α,β不飽和K:eton化合物 金大岡本氏等は。−Aminopheno1(303製剤)が 結核菌に対して特異的に作用する事と其の発育抑 ・:.128000G以下急に低下する最強
制力が極めて強大である事を発見し,又。−Ami・ nopheno1を含む培地が古くなって褐変しても, 菌発育抑制力は少しも低下レない点より。.Ami.nopheno1.は酸化された 3−AminophenoxazGn
(2)の型になって抗菌力を発揮するものと考え ている。 事実後者はin vitro.で前者の二倍の抗菌力を示すものであり,第8表に示す様にp−
ChinOI1型であり,見方によってはαkβ不飽和
Keton滑台・物である, Chinon型のPhenoxazon がPhenoxazinより強力である事は表に示す通りであるoo−Aminophenolと同様にorthoにOH
とNH,)基を持つ。−Aminocyclohexano1の効力 の弱い事実は岡本氏の酸化説を支持むている様に 考えられる。そμは。−Aminocyclohexanolでは 酸化されてもか5る変化が起らないかちである。 No. 8. α, β 不食包禾0 1(eton イモ⊃合物 (工) マHr\N恥
一×/ (o−Aminopbenol) : 1,0eo,ooo (Kirchner培地)OH
ノ\ 目} xx/×NH2
(m一 lt) : 1000 (〃左)OH
1
ノ\ 1 ’i!i ’ 」 liiv
l
NH, (p一 rl) : 1000 (F’左)(滞鉱瓢⊃∴1〕叢
NHVxX
//V… lil・i
\凶\0/\ノ
Phenoxazin : 8000OH
1 (/X ц黷mH2v
(o−Aminocyclohexanol) : 200 (tノ左) /VNxx /C〈./NH2目1.1
\/\o/β\・蕊.,、,J,不飽和 Keton 3rAmin.ophe’no¥ggon (L2) (P−Chinon型である) //vNtx/xxK. ii 」’ XXAr oA/”XKo Phenoxazon : 64000 一 5 一一一48−
Chinon型化合物は自然界にかなり広く存在し 9表に見る様にChinonの両側の四つの炭素が他
化膿菌に対して,かなり強力な作用を呈す物が の基で全部三っている化合物は抗菌力が極めて弱ある。例えばFumigatin, Penici11in・sHure, く,其他の化合物は抗菌作用が強い。之れに対する
Patulin, Citrinin等はChinoh化合物である第 Geiger氏Cohn氏等(1945)の説があるが省略する。
No.9。α,.β不飽和Keton化合物(豆)・ o’ Vitamin K Phthiocol(人型TB菌より)
納。羅一。H呈...
xx/×/× lio
o
li ノ\/\/ 11 hxx/vx
llo
o
Il CH,一OH
CH3
Br //VV 2惚h・1”3−b「o 1・4唄aphtboch重non栫桙k・H・
占 曾 2−M・・hyl一・,4一・・P・h・一。h三・・P−3一 ムハーS・,N・ 翼ノKノーCH・sulfonsaure−Nasalz 凸 ?i 2−Methylrl.4−naphthochipon (VK3) 〈/,()))//((’/>2’cH, 占 fi2一]l/[ethyl−s−oxy naphth6chinon一 〈/Xl(C.//i’一一:cH3
1 ll OH O o 人
p−Chinon tt;
占 “1 Cl,一C、、。。。.d、ψ,舳、d 合
Y 恩CI』 II o ノ\/\ノ・ 4一一Amino−naphtho−chinon(1・2) 1 ii 1 \/\ノ 1− NH,. 一一一 6 一一 (菌発育抑制力) 弱し ;ユ000 : 20000 強し : 8000 : 250000 : 32000一一64000 (菌種) 化膿菌 化膿菌TB菌
ft n 化膿菌TB菌
tt tt一 49 一一
5.NとSとを持つた化合物
Domagk二等は,NとSとを開放性連鎖型に持
つた化台・物に抗菌力の強い化合物を求む可きであ ると言っている。’この老え方の当否は別として, 活性のNとSとを持つ7こ化合物}; }・ま抗菌力の強い 物が多い。1.Sulfarriin系化合物, SulfaminのNiの
窒素を異項環状基で置換すると,其の応用範囲が 広くなる事が知られてい.る。Biocca氏(1943) によれば白白化合物の抗結核作用の強度はSul’f a. thiazole> Sulfapyridine 〉 Salfadiazine
>Sulfamerazine
であると云い,三浦氏(1950)の報告から総合す ると次の順序になる。 SulfathiazQ, le>Sulfadiazine>Sulfapyridine金大田中氏(1950)によればSufathiazQleに特
殊の処理(Oxyinethansulfonsaures Naと煮沸
する相である)を施しtこSu晦thiazoleの異性体 であるSu1SQIinは凹型結核菌に対して其の発菅. 一)÷育を強度に阻止し得る事を報告している』 No.10. Sulsolinの試験管内抗結核作用 田村(金沢医大); Kirchner培地 Sulfathiazole(Na塩)1:8000 (:1000 ) Sulsolin (Na塩)1:1024000(:256000)Sulsolinが果してSulzolの異性体であるか否
かについては暫らく措き,Sulsolがか5る強力な 抗結核作用を呈する形になつナこという事は極めて 興味深い事実である。2。Sulfon系化合物, Diphenylsulfon系化
・合.物並に丁丁環状基を持つ九sulfon化合物では 癩に対して効果のある化合物が多い。叉結核に対 してもかなり研究されている。これ等の中Dia・ minodiphenylsulfonの両端の.amino基の一一一一■つ叉は二つをAldehyd基其他で塞いだ物の中には
結核に対し有効な物が多く,二つのPheny1基の
一つNは二つを異項環状基で取り換えた物には
Promizole以外効果的な物は少ない。第11表1; 示す通りであるo No. 11. Sulfon.イ七合物R−NH
h 〈1 〉一so,一〈1>一NH−R R ; H (Camilan)Rhamnose
Dextrosu]fonate (Promin) NaO2S−CH2一(DiazOne) 〈tL/Xx.cH=(No. ’ 2412) XxoH H.CH == 動物実験 十 十NH2一q一r>一SOrR
R; 2−Aminothiazole(5) ’ + (Promizole) (プロ.ミソE同程度) (プロミソざ同程度) (同R−NH一
qM一〉一so,一ttlll.〉一NH, 十 十 R;一 〈1>一cH==(No. 3206) \C亘 Galaktons蝕re(CHO一一で結合) 十 戒) 2−Aminopyrimidin (4) 4−Methylthiozole (2) 4−Methyレ5−amino− thiazo}e) 2)一Alkyl ’ ?
NH.一co− CH,一CH,一一,一CH,.一一 NH,一CH2一ュIX/一SO,一一R R; Alkvl (プロミ.ソよし」身旧し) キ (プPミソ定同程度) R−SOr,一R ? 十 (同. 十 (同 3.Hydrazin化台・物,最近伝研の武田二等はHydrazin化合物の抗結核作用を調べている。第
12表に示す様にNH,基をHydrazin基に変え
上) R; Pyridin 上) (毒性強し) ると一般に抗結核作用を増し毒性が減する傾向が 見られる。4.Thiosemicarbazon化合物,この系統の化
一 7 一一 se 一一 N。。i2. Hydra・in化合物 H,N−HN一一q1>一so,N.H ’ HIN“HN一一〈III>一sgs “NH”c〈til:. /×
H・N−HNLぐ〉一…一NH」,N,1
Nr−1 ・ H,N−HN一〈1>L’ so,; NH−Ls,1 イ、.湯平「〈》一・蜘一!愈・「一・…3
恥七一〇一…一〈二>LN・一NH2
動物試験 縮核形成阻止裂離著, 同」ヒ(毒性少なし)’ 阻止力fP有す(毒性強し) .未 未 発 発 表 表阻止力顯丁霊
(Diarninodiphe.nylsulfbn . より毒」性少なし)合物については最新医学第5巻第4号に堀氏等の toxy基を持つた物はTBIの約30倍の発育抑制
詳細な綜説がある故省略する。其の後現われた化 力を持っていると称している。又.Andre,・ Girard 合物ではし¢on Katz氏等によ.つて合成された 氏等仏蘭西の単者の報告によれば β一Pyridinal・2−Alkoxy−4−acetaminobenzaldehydthiosemic・ dehydthiosemicarbazonなる化合物は,従来の結 arba20nがある。 Drain氏によればこの中bu一・ 核薬の中で最も強力であると述べている。.
N・.13.Thise血icarba。・n系化合物
Leon Katzプ1950, Jurie(」. A. C. S)
NO2ni〈一一>L‘一6H’=N−NH−CS4NHe ’ fh−Ni.i,’te”.Odi2.’.““k.O.gK’be”Zaldebydi XOR …《}・H−N−NH一・・一N琶・.(in VitroでTBIの30倍の発育阻止力あり‘‘Dra{n”)
XOR . ・ ’
dti,一cQ−NH〈II>cH−N−NH一一cs一一N.H,蜜\・・ . R’器1=さ£聖器;晶、9H・CH・一CH・L・ ・
Andr6, Girad琉等 /vCH=一N−NH−CS−NH, LN21 ’ :.EG:i...:1SZ2t469 &pyridinaidehydthiosernicarbazone (結核感染廿日鼠の中60日以内で治癒し7こ率)PAS TBI Streptomycin G 469 . G 469+Strepto
O% 5% 15% 45% . 85%
5.0を.Sで取り換え7:場合∫一般に0をSに をSで置換しナこ化合翰の幾輝かを過去の文献から
Sを.reに取り換えると薬理作用が向上するが毒 船って並べて見ると第14表め通りである。.Se忙
性が醐すると諦れてい.る。其の構造式中の。舗は未だ化舗が少なく上ヒ較の域にまで達して
一h 8一一51一
No.14.0なSで1換けこ場合
/一一× 一SOoNH.1 NH,一一一CO−NH一\ゴー
ンN恥・・TNH一く}・鵬
/K./Ovxl/CH,r
11 1 ll 11cH,AAo/V
ン\/s\/\/CH・l j I
cti1,/VXs/×//vNHvx
1 [ l
VX o AANo,
/x./NHxA
1 1 1 1
xhxA s /VKXNo, CH,O−b> 一CH 一= N−NV−CS−N.H,農一く三〉_…細
いない。6.PAS及び其の類似化合物
ln vitro 強力 ln v’lvo 微弱 顯著 in vitro : 12800 : 64000Lehmann氏(1946)はSalicylsEureやBe−
nzoesaureが結核菌の呼吸酵素のi基質として働い ているものと推定し其の拮抗物質としてBenzo・esaureやSalicylsaureと構造式の相似ナニ60余
種の化合物を合成し其等化合物の中PASが最も
強力に結核菌の発育を抑制する事を発見したので あるが其の後PASの作用機構ぱ, Benzoesaure やSalicylsaureとの拮抗作用によるものではな いという事になっているσ0’cohner, Rosdahl二等(1948)によるとPASはP−Aminobenzoe・
saure, PanthotensaureやSulfaminと拮抗す
in vivo (No2一〈IJ.〉一〇一〈1>一NH−cocllH,, 一 INor〈’II>一s一〈JI>一NH−cociiH23 +/一一× /一× 一s−v/
/vNHvx
l ) 1 1
XAo/V
NHVX
/V
l l 1 1
VXs/V
/VNH”×.A
l l 1 !
No,/XxA o /VXXNo,
/×./NEIx/×1 1 i ti
No.AA ,s /XxANO2
in vitro 効力上記よリ強し in vitro : 8000 : 512000 in vitro :8000無効 ・・ 256000ると云っている。p・AminobenZoes琶ureはW研
ods, Fildes氏等の所謂代謝必須物質と.して,叉 Kuhn, Schwarz理詰の細菌ビタミンとして知ら れている細菌の発育に必要な成分であるが,R. Benda氏等.(1945−50) によれば,本化合物は PASと三々同程度の結核菌の発育阻止力を持ち,結核患者に1日0.5g宛3∼4ケ月注射を継続す
ると好結果を招来すると述べている。又日置氏等の.Pasol療法はSulsolinとPASの併用療法で
あり,薬品作用機構の拮抗的設明に対して反証的な例を提供している。次に掲げる表はLehmann
乗,金大河合氏,.九大貝.田氏其他の入々の報告からPAS類似化合物を拾って比較し易い様に私の
勝手な順序に並べたものである。 No.15. PAS及び類似化合勒900.
ttXXI−OH ,lo−4.4 Mol
V
900.
r/’X j一NH210−s・s MolV
COOH
l /× 1 i 10−3・5 Mol .xxAoH ’COOH
I /× 1 1 10−3・4 MolVXNH,,
一一 9一COOH
i /× l lV
lOH
COOH
l /× 1V
lNH2
1o−2・8 Mo! PAS.ざ同程度一52一
COOH
[ /、一N・・無効V
CH=CH−COOH
E 1/×hNO2 ’:i600 V..COOH
lr\・H、剛。1
V
l ( : 6so,ooo) NH, [PAS]COOH
t (一・・。ASよ \/ り弱し lNO2
導、溜70
×/ :100000’ 1 NH, COOH . l r/’r一〇H’垂`ss . i>一QH pAsN.. \/ 同程度 \/ 同程度1 . i
NHCH, NH,
〒o・H 吾8>ノ}s 一〇..今一・H無効
Y
−NH2COOH
l’ /x ’ [一 一.1 : 4000 \ノ\NO, SO,K 1 /× l l 無 効VXX)NO2
COOH 一 COOH
l 1/× ・ /×
I l :4eeO. [ [ :8000
VXNo, .’
NOa CH=CH−COOH 1 /× [ .1 : 2000 \ノ f NO2COOH COOH
l IJ/X?bg io−2・s Moi 1/〉/rOH io−2・s Mei
XX/XXNH2. . N,H/XX/
COOH
1/x
[ [ 10−3・3 MolVX
OH tN氏
coocH,(3(. lic,H,) copH
l l
△一〇・弱
Y
NHセ ’xCOOH
l /× 1 [ : 8am,V−
lNO7
SO3K
i /× 1 無 効V
l NO,COOH
t 合一・H.V
☆一Nぐ>
HO/ 320000 −10一 COOH I/池HH勉◇。A、,
\/ . \/ .同程度 l lNH“ ’ NHo
co一一co
I iA一・H合一・・
/V /V
Br Br
肺炎菌1:10−6一53一
BenzoesaureにOHを入れた物では其の抗結
核作用は・ortho>meta>paraの}頂序である。Be∬zoesaureにNH2文はNO2基を入れた物で
は丁度その反対にpara>meta>orthoの順序に
なっている。従ってBenzoesaureにNH2基と
OH基とを入れた物ではorthoにOHをpara
}:NH,,基を入れた物が,一番抗菌力が強いという事が想像される訳である。丁度それがPASで其
他のものは皆PASより抗菌力が弱いσPAS又
はnlitrobenzoesa廿reのCarboxy1基をSul−
fonsaure基叉はarsensaure基で置換しアこもの は殆んど無効になっている点が面白いσPASのNH,基を塞いだりEster型にし7こも
の或はPAS’二分子を(3)の位置で結合したもの,PASと0−AminophenolをEst町回或は
azo化合物として結合した物はかなり強力な抗菌 性を保持している。Dibrom−d{salicy1が肺:炎菌 に対して.強力な抗菌性を持っている点も注目に価 する。 7. SeceptormycinStreptGmycinと其他の抗結核薬品との相似点
を見出そうと思って色・々と考えナニがてんで見当が つかない。Streptomycin壱よ第16表に見らる■ 如き構造であるが,其の構成部分であるStrep−tidine, Streptose, N・methylglucosaminが夫 k抗結核作用を殆んど持っていないものである。 この不活性な三つの成分が簡単な脱水結合で結ば れて強力な抗結核作用を呈するのであるから,不 可思議と云わざるを得ない。この中でt: s’Str飯