〔ⅩⅤⅠⅠⅠ〕冷凍および空気調和装置
REFRIGERATING SYSTEM AND AIRCONDITIONING
EQUIPMENT
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販売戦の激化,建築ブームにともない冷凍機の需要ほ 31年度も急激に増加し,30年に倍する生産にもかかわら ず初夏の6月にほとんど金閣桂にわたって品切れの状態 となった。日立製作所においてほ急増しつつある需要に こたえ斬新なる創意と工夫とによって業界をリードすべ くあらゆる努力を傾けてきたが,今日そ 績が着々と現われつつある。 冷 ポ ■ タ A¶暖房の 花形で あ .り. ま 機 高速小型化と広 自動運転がほ 壷 容 な 汎 標 バと ん と 整ならびに全 る建築ブームとあいまって 急増せ 要に応じき れぬ状況である。31年度は30年度に比し て台数において2.1倍,トン数において 1.9倍,馬力において2.2倍の実績を示し, この傾向は年々増加してきた。冷凍容量 において記録品である550t ターボ冷凍 機を始めとし,日本電信電話公社白金電 話局,周東京市外電 局その他に納入し た日立新型ターボ冷凍機ほ日立技術の成 果を遺憾なく発揮したものである。 日立新型ターボ冷凍機は従来の増速装 置を圧縮機に内蔵した日立独得の設計に よるものであり,重量において約3割軽 減し,長さにおいて約1In短縮し,しか も効率,振動,音響などのすべての性能 が従来の型に比して格段と進歩し 界の 注目するところとなっている。坑∼15 HPのフレオン冷凍機ほ軽量小型化を行 い, 動機の小型化とあいまって全機種 にわたって改良を加え,量産品として格 段の性能安定化を図った。フレオン冷凍 機の31年度の実置ほ30年虔の50%増で あり,到底需要に応じきれぬものであつ た。フレオン冷凍機の応用製品としては ソフトクリームフリーザーと防衛庁納入 の可変温湿度気圧槽があげられる。 ソフトクリームフリーザーはフレオン 冷凍機を使用し冷媒にフレオンー22を用 いた容量4コートのものである。可変温 湿度気圧槽は航空機塔載の計測器機の高 空における諸性能を試験するためのもの 90%,真空度40mmHg(絶対)で,この間の調節を短時 間に任意に指り御可能のものである。 パッケージ型エアーコンディショナーほ日立技術の成 を代表するものの一つであり,その躍進ヾエH覚しいも のがある。31年度は5HP型は30年度の製品に比較して 一段と形状を小さくすると共に,新機種として工業用の 第1図 松坂屋納325t タ ーボ冷凍機 第2図 森永製菓納50HPアンモニアHMC冷凍機冷
凍
お 15HP型(1500-FJ)を市場に提供した。 したがって31年度は5HP型,7.5HP型, 10HP型および15HP型の4機経とな り生産台数も30年度の3倍におよび数次 にわたる追加生産を敢行した。 一般に都会地においては冷却水が不足 するためにパッケージ型エアーコンディ ショナーの逆転が不 ■耶巨となったり,は なほだしい場合にほモータ胱損の るので,31年度は断水リレーを装備し て事故を未然に防ぎ,また新たにパッケ ージ用として小型のク←リングタワーを 製作した。 このクーリングタワーは′J、型可搬式の ものでその性能は従粛こない隊秀なもの で広く好評を博した。 HMC(高速多気筒) ゾHゝT一 受注急増し,31年度ほアンモニヤ冷凍機 の領域への進=が目立ちHMC冷流儀の 発展をいちじるしく助長した。すなわち 水戸冷蔵株式会社納入のアン∴モニヤ8気 筒型11台を始めとし用宗遠洋漁業納入の アンモニア6気筒型3台などアンモニヤ HMC冷凍機としての実績を 々とあげ つつある.。31年度の実績は30年度の約2 倍でHMC冷凍機近年の進出速度は他社 をしのぐものがある。 輸日向冷凍機としては南米エル・サル パドルの呉羽・サルパドル合弁紡績工場(Industrias Unidas S.A.)納入の100t
ターボ冷淡機やビルマのマルターバン杜 納入の冷凍冷蔵設備として150¢およぴ 180¢ アンモニヤ冷凍機および台湾の中 国漁業公司納入の150¢ およぴ250¢ アこ/モ ニ ヤ 冷 どき斬次活溌化しつつ よ び
空
気
調
和
装
置
117 第3図 日本電信電話公社白金電話局納176t ターボ冷凍機 第4図 日立新型ターボ圧縮機水平断面図 ある。 かく日立冷凍機の実績は逐次向上の一途をたどりほと んど全機種にわたって 界をリードせんとしている。 日立製作所においてほ冷凍機の専門工場を擁してその 独得な研究と斬新な創意工夫とにより今後ますます冷凍 機の発展に寄与すべく努力を続けている。 日立新型(増速ギヤー内蔵型)ターボ冷凍機 従来のターボ冷凍機ではターボ圧縮機と電動機との問 に増連装置があって,圧縮機を高速で回転しているので, 圧縮機のケーシングをシャフトが貫通する部分に設けら れている軸封(シャフトシール)ほ高 に耐えるもので なければならず,したがって軸封の構造ほ複軌こなり取 扱も面倒にならざるをえなかった。また,高速で回転す る増速装置のシャフトを伝って歯車の騒音が室内に伝播 しやすいという欠点があった。 これらの欠点を除くために,圧縮機と増速装置とを 一休のケーシング内におさめ,電動機と直 する低速側 シャフトがケーシングを貫通する部分に軸封を設けた新 設計のターボ冷凍機を試作研究し,31年1月にその第1 号機を完成することができた。この新型機ほ日本電 話公社白金電話局を始めすでに多数を納入し,いずれも 好成荷をおさめ,従来のものに比較して多くのすぐれ た点を認められた。舞3図は新型ターボ冷凍機の据付写 11アー→118 昭和32年1月 真であり,弗4図は新型圧縮機の水平断面図である。本 棟の構造上のおもな特長を列記すれば次の通りである。 (1)圧縮機のケーシング内に増速ギヤー(ヘリカルギ ヤー)を内蔵して,電動機と直結する低速側シャフト がケーシングを貫通する部品に簡単な軸封を設けてい る。 注:増速ギヤーを圧縮機に内蔵し,その低速側シャ フトに軸封を設けた構造について実用新案申請中。 (2) 2枚の羽根串は互いに吸込口を反対方向にして, 羽根車の推力を相殺し,さらに増速ギヤーの推力とも 均衝を保つような構造になっており,複雑な推力受機 構がない。 次に圧縮機がこのような構造になったために,新型冷 凍機匿ついて次のごときすぐれた特長をあげることがで