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埼玉県における農産物の放射能調査

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682 第44巻 日本公衛誌 第9号 平成9年9月15日

埼玉県における農産物の放射能調査

茂木美砂子

三宅

定明

大沢

中澤

清明

 過去,大気圏での核爆発実験が頻繁に行われたために,大気圏への放射性物質の拡散,放射性降下物(フ ォールアウト)による環境汚染が生じた。この大気圏内核爆発実験による環境汚染のため,農産物において も放射性物質による汚染が長く続いている。農産物の放射能汚染は,放射性降下物が大気・水・土壌を経て 農産物に吸収・吸着することから引き起こされる。  今回,埼玉県農産物の放射能汚染レベルを把握する目的で県主要農産物のうち,ほうれん草,枝豆,干し 椎茸,ねぎの4品目を選びその放射能濃度(Bq/kg)をガンマ線スペクトロメトリーならびに放射化学分析 により調査した。その結果,人工放射性核種セシウム−137(137Cs)およびストロンチウム−90(90Sr)の濃 度は,放射性降下物の影響と考えられる範囲であった。また,調理加工による農産物の放射能濃度への影響 について検討するため,農産物を茹で,その放射能濃度を原材料である農産物と比較すると放射能濃度は低 下する傾向が認められた。 Key words : セシウム−137(137Cs),ストロンチウム−90(90Sr),埼玉県,農産物,放射性降下物,調理加 工

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