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通信ネットワークを使った不登校者のための教材管理提供システムの開発

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Academic year: 2021

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Title

通信ネットワークを使った不登校者のための教材管理提供

システムの開発( はしがき )

Author(s)

後藤, 忠彦

Report No.

平成9年度-平成10年度年度科学研究費補助金 (基盤研究

(B)(2) 課題番号09558015) 研究成果報告書

Issue Date

1998

Type

研究報告書

Version

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12099/347

※この資料の著作権は、各資料の著者・学協会・出版社等に帰属します。

(2)

は し が き 文部省等の調査からも見られるように,在宅学習,院内学習,適応教室での学習者が多 くなる傾向にあり,学校外での教育の必要性がますます高くなってきている。とくに,義 務教育での不登校児童・生徒が10万人以上となり,社会的に大きな課題となっている。 ところが,これらに対応した教育システムが整備されていなく,在宅学習をいかに構成す るか,教育界に大きな課題が出されている。 これらの解決策としては,それぞれの学習者により違いがあるため,多様な方法が用い られているが,その中で新しいメディアの利用も進めるべきである。 このような在宅学習に対する教育システムとしては,衛星通信やテレビ会議システムを 用いた方法が試行されるようになりだした。学校,社会教育施設や在宅と連結した学習が 進められれるようになってきた。ところが,これらの教師と学習者の関係で構成されてい る教育システムに対し,教材等の資料流通システムの構成が整備されていないのが現状で ある。 また在宅学習では,学校での図書館や教卓の資料等の活用も困難であり,教材や各種の 学習資料が利用できる新しい学習環境の構成が必要となる。 そこで,本研究では,教材管理システムを利用した地域の社会教育施設・家庭等での在 宅教育を可能にする教材管理システムの構成,通信ネットワークを用いた教材提供の検討 を進めた。教材としては,不登校者が学習の理解・定着を目的とする資料と地域社会への 興味・関心を高められるような資料の提供を可能にする必要がある。そこで,これらに配 慮した学習環境をもち,不登校者(適応教室,在宅学習)の学習を支援できる教育情報シ ステムの在り方を明らかにした。 在宅教育の方法を考察するために,家庭,地域社会,学校内での不登校者に対する学習 支援の可能性について,担当教師に学習指導面での実態について調査・分析し,その教育 システムの在り方について検討し,その試案を構成した。これをもとに,教育システムと して,学校,生涯学習施設,教育センター等がいかなる学習環境をもっべきか検討した結 果,双方向の情報交流ができ,テレビ会議システム等を利用できる教育方法の試案を作成

(3)

した。これらの遠隔教育に対し,まず教材等の整備が必要である。このため,不登校者に 対応した個人学習を可能にする教材,学習支援情報の整備を行い,学習情報の管理システ ムを構成した。そこで,教材・学習支援情報のデータベース開発は,教材等を管理・流通 できる教材管理提供装置を用いて,学習目的に応じて資料を取り出すことが可能な教材管 理システムを開発した。その情報内容としては,不登校者が地域への関心を高めるために . 地域の情報データベースを作成した。とくに,市町村等での地域素材資料を構成するため に,地域の様子,歴史,産業,地域からの情報発信(各学校,市町村施設等)など,不登 校者の身近な情報が提供できるような教材開発(データベース)の試案を作成した。通信 ネットワークを利用した学習に適応できる情報管理システムは,一つの体系化された教育 情報の提供が必要とされ,ネットワークで使える次のようなデータベースを開発した。 ①基礎基本的な学習を可能にする教材 ②地域に興味・関心を高めさせる情報 ③図書館,博物館,歴史資料館,科学館などの施設のもつ情報 このような情報を用いた学習指導方法としては,現状ですべてを通信ネットワークを用 いて学習させることば困難であり,地域の教育施設,学校,家庭で教材データベースをC D-ROM化し,学習者に教材を選択させる指導方法を開発した。 このような家庭,学校,地域の教育施設で教材データベースを利用するには,個人学習 のため,どのように学習を進めたらよいかを示す案内情報の提供として,学習ガイドが必 要であることが判明した。このため,各教材が各自の学習過程の中でどのような位置づけ にあるのか,また,さらに学習を深めたり,関連分野の学習へ発展できるような情報提供 が必要となり,これらを解決する一方法として学習に適応できるシソーラスの構成を検討 し,その開発方法の検討をした。 今後,在宅教育は,現在の教育事情から見て,まだ増加すると考えられ,その教育シス テム構成が教育界の大きな課題である。しかし,その教育方法は,個により違いがあり, その多様化がこれらの問題を解決する一方法であり,今後さらなる検討が必要である。 研究代表者 後 藤 忠 彦 (岐阜大学教育学部教授)

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