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Title
Expression of Cross‑Linked Protein on Tissue‑
Engineered Epithelial Cell Sheets from Rabbit Oral Mucosa
Author(s) 鈴木, 正史 Journal , (): ‑
URL http://hdl.handle.net/10130/3613 Right
氏名 鈴木 正史
学位 博士(歯学)
学位記番号 第2060号(乙 第772号)
学位授与年月日 平成26年 4月16日 学位授与の要件 学位規則第4条第2項 論文審査委員 主査 阿部 伸一 教 授
副査 田﨑 雅和 教 授 副査 片倉 朗 教 授 副査 石田 瞭 准教授
学位論文名 Expression of Cross-Linked Protein on Tissue-Engineered Epithelial Cell Sheets from Rabbit Oral Mucosa
学位論文内容の要旨
1.研究目的
これまで咽頭癌などで、広範な粘膜摘出後に細胞シートによる再建方法が行われてきた。移植を目的と した粘膜シートを開発するうえで、上皮細胞の分化を維持させるために間葉系の細胞による作用は不可欠 である。そこで今回は、上皮下結合組織由来の線維芽細胞の有無により、上皮シートにどのような変化が あるかをみるために、上皮下結合組織由来の線維芽細胞をコラーゲンゲルに埋入し、その上に上皮シート を作成した。できた口腔粘膜シートの、組織的観察とタンパク質の局在観察を行った。
2.研究方法
上皮シート作成のため、日本家兎口腔粘膜から細胞を採取した。同時に酵素処理により分離した結合組 織由来の細胞をゲル状のコラーゲンと混和し、インサート上に播種した。この結合組織ゲルを feader 細胞 とし、上皮細胞と共培養を行った。また、コントロールとしてコラーゲン上に上皮シートを培養した。両 シートを比較するために、通法に従い凍結切片を作製し、免疫組織化学的染色によって、細胞骨格タンパ ク、接着タンパクの局在観察を行った。
3.研究成績および結論
線維芽細胞の存在により上皮シートの厚みや上皮の細胞骨格タンパクの発現量に大きな差がみられた。
また、接着タンパクや、上皮のバリア機能の指標であるタイトジャンクションにおいても、線維芽細胞の 存在が優位に働くことが示唆された。さらに未分化な上皮細胞も維持されていることが明らかになった。
以上のことより、上皮下結合組織由来の間葉系線維芽細胞は、上皮細胞の未分化性を保持しながら分化を 促進し、また上皮の機能的な成熟にも影響することが示唆された。
最終試験の結果の要旨および担当者
報 告 番 号 乙 第772号 氏 名 鈴木 正史
最終試験担当者
主 査 阿部 伸一 教 授 副 査 田﨑 雅和 教 授 片倉 朗 教 授 石田 瞭 准教授
最終試験施行日 平成26年 3月14日
試 験 科 目 解剖学
試 験 方 法 口頭試問
試 験 問 題 主題ならびに関連問題
結 果 の 要 旨
本審査委員会は主題ならびに関連問題について最終試験を行った結果、十分な学識を 有することを認め、合格と判定した。なお、英・独2か国語につき試験を行った結果、
合格と認定した。
学位論文審査の要旨
移植を目的とした粘膜シートを開発するうえで、上皮細胞の分化を維持させるために間葉系の細胞によ る作用は不可欠である。上皮下結合組織由来の線維芽細胞の有無により、上皮シートにどのような変化が あるかをみるために、上皮下結合組織由来の線維芽細胞をコラーゲンゲルに埋入し、その上に上皮シート を作成した。できた口腔粘膜シートを経時的に回収し、組織的観察とタンパク質の局在観察を行うために HE染色と免疫組織化学的染色を行った。線維芽細胞の存在により上皮シートの厚みや上皮の細胞骨格タン パクの発現量に大きな差がみられ、接着タンパクや、上皮のバリア機能の指標であるタイトジャンクショ ンにおいても、線維芽細胞の存在が優位に働くことが示唆された。さらに未分化な上皮細胞も維持されて いることが明らかになり、上皮下結合組織由来の間葉系線維芽細胞は、上皮細胞の未分化性を保持しなが ら分化を促進し、また上皮の機能的な成熟にも影響することが示唆された。
本審査委員会では 1)線維芽細胞の役割について、2)上皮層の骨格タンパクについて、3)臨床応用に ついて、などの質問がなされたが概ね妥当な回答が得られた。また課題としてタンパクの定量化やRNAな どの検索についての要望がなされたが、本研究で得られた結果は、今後の歯学の進歩、発展に寄与すると ころ大であり、学位授与に値するものと判定した。