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地籍整備の推進

第4回公開シンポジウム

地籍整備の推進

平成25年1月29日(火)

平成25年1月29日(火)

国土交通省 土地・建設産業局

地籍整備課 宮木一寛

籍整備課 宮木

1. 地籍

1. 地籍

1

地籍とは

• 戸籍

• 行政が住民を管理するための基礎的情

• 行政が住民を管理するための基礎的情

• 出生から死亡までの履歴が記録

• 出生から死亡までの履歴が記録

• 名前、出生日、親の名前、婚姻日、配偶

者名 本籍など

者名、本籍など

• 地籍

• 地籍

• 行政が土地を管理するための基礎的情報

• 土地の所有者、地番、地目(土地の利用現況)、地

積(面積)など

2

登記事項証明書(例)

積 地目 地積 地番 地番 所有者 3 【参照:一般財団法人 民事法務協会HP】

(2)

地籍図(例)

4

登記備付図面の約半数が明治時代等に作成されたもの

【例1】字切図(公図)→ 5 ←【例2】山間部の団子図(公図)

• 「境界なら分かってるよ!何を調べるんだ」

土地境界に関する国民の意識

境界なら分かってるよ!何を調

るんだ」

⇒あなたが境界だと思っている場所と、隣地の人が思っている

場所は同じでしょうか?

• 「ちゃんと登記してあるから大丈夫。」

⇒登記してあるから安心? 登記所の図面を見たことがありま

登記

ある

ら安心

登記所

図面を見

ありま

すか?

①所有している土地の境界 は明らかになっています か? ② 登 記 所 に あ る 登 記 簿 や地図を見たことがあ りますか? ③登記所にある情報の半分は、 明治時代の地図や情報を基 に作成されているのはご存 知ですか? 知ですか? 明らかに なっていない わからない 4.0% 無回答0.4% ない 無回答 0.6% 知っている 22.5% 無回答 0.2% 明らかに なっている 92.0% 3.6% ある 58.5% ない 40.9% 知らない 77.3% 土地所有者に対するアンケート結果:平成20年度国土交通省実施 6

土地の境界が不明確であるために発生する問題①

① 土地取引等を行う際にリスクを抱えます

土地を取引したり担保権を設定したりする際に、境界の調査に多大な時間と費用 を要します。 またその際必要となる経費は、土地所有者が自己負担する必要があ ります。 さらに境界が明確にならない場合には、取引等を行うことさえできない場合 もありえます。 普通の個人の場合、生涯に土地取引等を行う回数は限られており、 またこのよう な「土地の境界が不明確であることによるリスク」が十分認識されていないこと等の 理由から、 多くの場合、土地の境界が不明確であることによるリスクは潜在的なも のにとどまっています。 しかしながら、これらの問題が顕在化した場合には、土地 をめぐるトラブルに巻き込まれ、円滑な土地取引の支障となるなど、 大きな問題を 抱える とになります 抱えることになります。 7

(3)

土地の境界が不明確であるために発生する問題②

② 都市

支障となります

② 都市再生への支障となります

土地区画整理事業や市街地再開発事業のような面的な開発事業、 道路・街路、 整備、マンション建設などの民間開発事業など、様々な形でまちづくりを進めていく 上で、 土地の境界確認の作業が必要となります。 しかし、地籍調査を実施してい ない場合には、特に都市部においては関係者が多数となることもあって、 土地の 境界確認完了までの期間が長期化する場合があります。 また、土地の境界確認に 要する多額の費用等を、事業を実施する者自身が負担せざるを得ないことから、 土地利用やまちづくりを阻害する要因となります。 8

土地の境界が不明確であるために発生する問題③

③ 災害復旧の遅れの要因にもなります

災害が発生した場合、道路の復旧、上下水道等ライフライン施設の復旧、住宅の 建等が急務 な すが 籍 査を実施 な 災害復 あ 再建等が急務となりますが、 地籍調査を実施していない地域では、災害復旧にあ たり、まず土地の境界の確認から始める必要があります。 災害によって土地の境 界を示す杭が無くなったり、移動したりしてしまった場合には、 立会い等により土地 所有者等 確認を得るなど 災害復旧に着手する前に多く 時間と手間が必要と 所有者等の確認を得るなど、災害復旧に着手する前に多くの時間と手間が必要と なることから、 被災地の復旧・復興が遅れる要因にもなります。 【東日本大震災で被災した岩手県大槌町】 【東日本大震災で被災した岩手県大槌町】 9

土地の境界が不明確であるために発生する問題④

④ 公共用地の適正管理への支障となります

市町村等では、道路や各種公共施設等、自ら所有・管理する公共用地について 適 管 す があ 隣 有者等 求 れれば境 確 事務 適正に管理する必要があり、 隣地の所有者等から求められれば境界の確認事務 も行っています。 しかし地籍調査を実施していない地域では、境界が不明確である ために、管理すべき範囲を正確に把握できないとか、 境界確認申請の件数が多く その事務処理が煩雑である等の問題が行政側に発生します また住民側にも 境 その事務処理が煩雑である等の問題が行政側に発生します。 また住民側にも、境 界確認申請の資料作成のためにコストがかかる等の問題が生じます。 このような問題は、地方分権一括法により法定外公共物(※)が市町村に譲与さ れたこともあり 市町村等にとって より深刻な課題となっています れたこともあり、市町村等にとって、より深刻な課題となっています。 ※ 法定外公共物とは、道路法、河川法等の適用又は準用を受けない公共物をいい、代表 的なものとして「里道」「水路」があります。 的なもの して 里道」 水路」 あります。 10

土地の境界が不明確であるために発生する問題⑤⑥

⑤ 課税の公平性の課題が生じます

土地の所有者に対して課税されている固定資産税は、原則として登記簿に記載 されている地積(面積)に基づいて課税されています そのため 地籍調査を実施 されている地積(面積)に基づいて課税されています。 そのため、地籍調査を実施 していない地域では、必ずしも正確ではない情報に基づき課税されている場合もあ り、課税の公平性の確保が課題となっています。

⑥ 適切な森林管理等への支障となります

森林は、地球環境の保全、土砂災害の防止、水源のかん養などの多面的機能を 有していますが 地籍調査を実施していない山村部では 境界が不明確であること 有していますが、 地籍調査を実施していない山村部では、境界が不明確であること も要因となって、 必要な間伐等が行われない森林も一部には見られる状況となっ ています 11

(4)

2. 地籍調査

2. 地籍調査

12

地籍調査とは

○地籍調査とは、地籍の明確化を目的として、一筆

ごと

土地

所有者 地番 地目 境界

ごとの土地について、所有者、地番、地目、境界、

面積を調査するものである。

○地籍調査の実施主体

○地籍調査の実施主体

・地方公共団体

(都道府県又は市町村)

・土地改良区その他の政令で定める者

土地改良区 土地区画整理組合 森林組合等

土地改良区、土地区画整理組合、森林組合等

(国土調査法第2条第1項第3号) (国土調査法施行令第1条) (特措法第2条第2項) (特措法施行令第1条) (特措法第 条第 項) (特措法施行令第 条) 13

地籍調査の沿革

治 年 成 年 1873年 (約139年前) 政府は土 地の私有 を認めた 明治6年 明治14年 明治17年 明治19年 昭和25年 昭和26年 昭和32年 昭和35年 昭和52年 平成5年 土地台帳 地租改正 土地台帳及び 土地台帳及び 地租改正 税 務 8年 を認めた ・土地台帳と登記簿 の一元化 (税務部局備付) ・土地台帳法廃止 附属地図 調査完了 登記所に地図を備え 及び 附属地図 の移管 及び 附属地図 の整備 調査開始 務 不動産 登記簿 「準ずる図面」を 不動産登記法上 位置付け ・登記所に地図を備え 付ける規定創設 登 記 ・ 地租は所有者負担であり、金納 ・ 地租は地価の3% ・ 地租改正の事務局は大蔵省租税寮 (現在の財務省主税局) 不動産 登記制度 が開始 登記簿 登記所備付地図 準ずる図面 土地台帳 (法務省運用改正) 記 土地台帳 土地台帳附属地図 登記簿 地籍簿で 土地台帳 を訂正 地籍簿で 土地台帳 と登記簿 を訂正 原則、地籍図を 地図として活用 (法務省運用改正) 国土 調 国土調査法 制定 国土調査法 改正 登記所備付地図 (現14条1項地図) 準ずる図面 (現14条4項図面) を訂正 調 査 廃藩置県 (明治4年) 歴 史 的 な 出 来 事 日清戦争 (明治27年) 内閣制度発足 (明治18年) 第二次世界 大戦の終戦 (昭和20年) サンフランシスコ 平和条約締結大戦 (昭和26年) 日ソ共同宣言 (昭和31年) 日中平和友好条約(昭和53年) 阪神淡路大震災 (平成7年) 14

地籍調査の処理の流れ

A・B A・B C・DC・D FF HH 基 準 地籍 図 地籍 細 地籍 原 地 認 証 登 記 A B A B C・DC・D 準 点測量 図根測 量 細 部測 量 原 図作 製 閲覧 籍 図 証 ( 県 ) ・ 記 所送付 事業 計 画 地 一 量 量 製 地 籍 ・ 訂 正 ・ 承 認 画 ・ 準 (国) 地 積測 定 筆地調 査 籍 簿案 作 正 地籍簿 認( ) 市 町村 保 準 備 (国) 定 G G 査 作 保 管 (立会) (国) (市町村) (県) E E 地籍調査の工程分類 (市町村) (県) 地籍調査の工程分類 工 程 工 程 分 類 名 称 工 程 分 類 内 容 A工程 地籍調査事業計画、事業手続 関連機関との調整、事業計画の策定・公示、実施計画の作成、指定及び実施の公示等 B工程 地籍調査事業準備 実施組織の確立、補助申請、作業班の編成、推進委員会の設置、趣旨の普及等 C工程 地籍図根三角測量 選点、標識の設置、観測及び測定、計算等 D工程 地籍図根多角測量 選点、標識の設置、観測及び測定、計算等 15 程 地籍図根多角測量 選点、標識の設置、観測及び測定、計算等 E工程 一筆地調査 作業進行予定表の作成、調査素図の作成、現地調査等 F工程 地籍細部測量 細部図根点の選点、標識、観測及び測定、計算等<細部図根点測量> 筆界点の観測及び測定、計算等<一筆地測量> <地籍図原図作成> G工程 地積測定 測定、計算及び点検 H工程 地籍図および地籍簿の作成 地籍調査票、地籍図原図の整理、地籍簿案の作成、閲覧等

(5)

地籍調査の効果

地籍調査が実施された地区では、

地籍調査の実施

・土地の面積や地目など、登記記録の内容が正確なものに変更される。 ・登記されている土地の筆界を現地に復元することが可能となる。登記されている土地の筆界を現地に復元することが可能となる。

地籍調査の効果

• 土地取引の円滑化と土地資産の保全

• 公共事業・民間開発事業のコスト縮減

• 災害復旧の迅速化

• 公共物管理の適正化

公共物管理の適正化

• 固定資産税の課税の適正化

など

16

地籍調査の前と後 (都市部の例)

字限図(あざぎりず) 地籍図 17

地籍調査の前と後 (山村部の例)

団子図(だんごず) 地籍図 団子図(だん ず) 地籍図 18

地籍調査の成果(地籍図と地籍簿)

「地籍 表 する事 ○「地籍図」に表示する事項 名称 番号 縮尺 座標系の名称又は記号 図郭線及びその数値 図郭線及びその数値 基本測量三角点、基本測量水準点及び基準点の位置 土地利用及び工作物の現況 隣図との関係 隣図との関係 地番区域の名称 毎筆の土地の境界線及び地番 ○「地籍簿」に表示する事項 毎筆の土地の所在、地番、地目及び地積並びに所有者の住所及び氏名又は名称 関係の地籍図の番号 関係の地籍図の番号 19 (国土調査法施行令第2条第1項第11号)

(6)

地籍図(例)

名称 座標系の名称 (図郭)番号 図郭線及びその数値 図郭線及びその数値 地番区域の名称 土地利用及び工作物の現況 隣図との関係 地番区域の名称 隣図との関係 毎筆の土地の境界線 基本測量三角点、基本測量 水準点及び基準点の位置 毎筆の土地の境界線 及び地番 図郭線及びその数値 20 縮尺 図郭線及びその数値

地籍図に示す地点の位置

地籍測量における地点の位置は、令別表第一に掲げる平面直角座標系 による平面直角座標値及び測量法施行令 第二条第二項 に規定する 日本水準原点を基準とする高さで表示するものとする。 (地籍調査作業規程準則第39条第1項) 【参考】座標系の区分等 (国土調査法施行令別表第1) 21 (国土調査法施行令別表第1)

地籍簿(例)

毎筆の土地の所在、地番、地目及び地積並びに 所有者の住所及び氏名又は名称 所有者の住所及び氏名又は名称 関係の地籍図の番号 22

地籍フォーマット2000

「数値地籍情報の記録形式等について」

「数値地籍情報の記録形式等について」

平成14年3月14日国土国第595号 国土交通省土地・水資源局国土調査課長通知 〔最終改正〕平成24年3月21日国土籍第553号 地籍調査成果をコンピュータ上で管理・利活用可能とすることを目的として 数値化する場合の記録形式の基準を定めたもの 数値化する場合の記録形式の基準を定めたもの <ファイルの構成> ①地区別情報ファイル: 市区町村名、作成者、作成面積等 ②地図番号情報ファイル: 地図番号、縮尺、図郭情報等 ③筆界点情報ファイル: 筆界点名称、XY座標等 ④筆・長狭物図形情報ファイル:大字・小字名称、地番、筆界点数及び構成する筆界点名称等 ⑤筆属性情報ファイル: 地目、地積、所有者等 ⑥共有者情報ファイル: 土地の共有者情報 ⑦筆界未定構成筆属性情報ファイル:筆界未定地の地目、地積、所有者等 ⑧仮行政界線情報ファイル: 仮字界線、仮市区町村界線を構成する点の数及び名称等 ⑨図根点等情報ファイル: 地籍図根三角点等の基準点の名称、XY座標等 23 ⑩国土調査登記情報ファイル: 調査前後の地番、地目、地積等登記情報として処理するために必要な データ項目

(7)

3. 地籍整備の推進

3. 地籍整備の推進

24

地籍調査の実施状況(進捗率)

対象面積 (km2 実績面積(km2) (H23年度末) 進捗率(%) (H23年度末) DID

12,255

2,676

22

非 D 宅地

17,793

9,234

52

72 058

51 799

72

D I D 農用地等

72,058

51,799

72

林地

184 094

78 476

43

林地

184,094

78,476

43

合計

286,200

142,186

50

 対象面積は、全国土面積(377,880km2)から国有林野及び公有水面等を除 いた面積である。

 DIDは、国勢調査による人口集中地区のこと。Densely Inhabited Districtの略。は、国勢調査による人口集中地区の と。 y c の略。 人口密度4,000人/km2以上の国勢調査上の基本単位区が互いに隣接して、 5,000人以上の人口となる地域。  都市部官民境界基本調査、山村境界基本調査実績については未計上 25

地籍調査実施状況(進捗率別色分け)

0 50 100 50 63 92 90 88 60 0 50 100 全国 北海道 青森 岩手 宮城 秋田 進捗率・全国50% ・・・80%以上 48 61 66 21 35 30 13 21 山形 福島 茨城 栃木 群馬 埼玉 千葉 東京 ・・・60%以上80%未満 ・・・40%以上60%未満 ・・・20%以上40%未満 未満 13 34 28 14 13 30 37 15 東京 神奈川 新潟 富山 石川 福井 山梨 長野 岐阜 ・・・20%未満 23 12 8 13 7 8 21 11 岐阜 静岡 愛知 三重 滋賀 京都 大阪 兵庫 奈良 11 29 23 46 84 51 59 30 81 奈良 和歌山 鳥取 島根 岡山 広島 山口 徳島 香川 81 78 48 74 97 61 76 59 61 香川 愛媛 高知 福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 (平成24年3月末) 61 76 99 宮崎 鹿児島 沖縄 (都市部官民境界基本調査と山村境界基本調査の実施分を含む) 26

地籍調査の実施状況(着手状況)

【市町村の地籍調査着手状況(H23年度末)】

市町村数 比率 地籍調査着手市町村( ) 地籍調査着手市町村(A+B+C) 完了市町村(A) 1,495 (467) 86% (27%) 調査実施中の市町村(B) 休止中の市町村(C) (719) (309) (41 %) (18 %) 休止中の市町村(C) 地籍調査未着手の市町村 (309) 250 (18 %) 14 % 合 計(全市町村) 1,745 100 % 27

(8)

第6次国土調査事業十箇年計画①

第5次計画 第6次計画 事業量 計画事業量 実績(見込み) 基準点の測量 (点) 14,000 11,553 (83%) (人口集中地区以外で実施)8,400 地籍調査の基 礎とするために 行う基本調査 都市部官民境界 基本調査 - - 3,250 (1,250) 行う基本調査 (km2 3,250 山村境界基本調査 (2,000) 地籍調査 (km2 34,000 16,400 (48%) 21,000 土地分類基本調査 (土地履歴調査) (km2 - - (人口集中地区及びその周辺で実18,000 施) 注 ( )内の地帯別の計画量等は、閣議決定された計画量ではなく、参考として記載。 第5次十箇年計画で実施した土地分類基本調査(垂直調査)及び土地分類調査(細部調査)は対象 外とした。 28

第6次国土調査事業十箇年計画②

進捗率の向上 第5次計画 終了時点(H21末) の進捗率 第6次計画 終了時点(H31末) の進捗率 進捗率の向上 の進捗率 の進捗率 全域 49% 57% うち 人口集中地区 +8% うち、人口集中地区 (DID) 21% 48% うち、DID以外の林地 42% 50% +27% +8% 平成21年度末 未着手・休止中市町村の解消 完了 423 24% 実施中 723 41% 中間年(5年後)を目標に 優先 実施中 723 41% 休止中 327 19% 未着手 277 16% 中間年(5年後)を目標に、優先 的に地籍の明確化が必要な地 域が残存している市町村で順次 地籍調査(基本調査を含む。)を 未着手 277 16% 実施し、未着手・休止中市町村 の解消を図る。 平成21年度末時点において、計604市町村 (全体の約1/3)で調査未着手又は休止中 29

地籍調査費負担金

• 経費の負担割合

(市町村が実施した場合)

– 国 1/2

都道府県 1/4

– 都道府県 1/4

– 市町村 1/4

8割は特別交付税の対象経費

実質負担 特別交付税 20%(負担分

– 8割は特別交付税の対象経費

– 住民の方々の費用負担を求めない 市町村 都道府県 5% の8割) 市町村 25% 都道府県 25% 国 50% (国土調査法第9条の2) (地方財政法第10条第24項) (特別交付税に関する省令第2条第1項第1号) 30

都市部における地籍整備

現状と課題 ○ 都市部の地籍調査の進捗率は22%と著しく低い ○ 地価が高く、土地取引や民間開発等が多い都市の中心部において、未確定の境界はまちづくりに支障 現状と課題 ② 市町村等による地籍調査の実施に先立ち、都市部官民境界基本調査 (官有地・民有地間の基礎的な境界情報の整備) ① 都市部での地籍調査の重点実施 施策の概要 を国が実施 ⇒ 市町村の負担を軽減し、民間の測量成果も活用して地籍調査を一層促進 ③ 地方公共団体や民間事業者等が実施する境界情報整備の経費に対する補助を行う。 ④ 民間の測量成果や公共事業に伴い作成した図面を積極的に活用 ⇒ 地籍調査以外の成果を活用した地籍整備を促進 官民境界の情報整備のメリ ト 官民境界の情報整備のメリット 不明確な官民境界のイメージ 明確な官民境界を基にしたイメージ C1 C2 D でこぼこでこぼこ はみ出し 重なり C1’ C2’ D’ ぴったり 官民 境 界 が 明 確 化 官民境界の明確 化のための調査 を国が実施 A B すき間  基準となる官民境界情報が不足し、個々の地図間で重なり等が発生 ⇒ 境界トラブルの原因に  明確な官民境界を基に、民民境界も整備が促進される ⇒ 境界トラブルの防止 A’ B’ 化 ぴったり 31

(9)

山村部における地籍整備

課 題 ○ 山村部には制度の低い公図が多く、間伐範囲の特定や作業道の整備に支障 ○ 所有者の高齢化、村離れの進展、森林の荒廃等

境界情報の喪失のおそれ

施策の概要 ○山村境界基本調査(国直轄) ○地籍調査(市町村、森林組合等)負担金 [公図(団子図) ] [地籍図 ] [簡易な方法で境界情報を収集・保全 ] 効 果 32 ⇒ 施業の集約化、収益の分配 ⇒ 将来の地籍調査の円滑な実施

森林・林業の再⽣

地籍調査以外の測量成果の活用

国土調査法に基づく指定制度の活用

地籍調査以外の測量成果が国土調 査法 基づく指定( 条 項)を受ける 地籍調査以外の測量成果が国土調 査法 基づく指定( 条 項)を受ける

国土調査法に基づく指定制度の活用

地 籍 調 査 (19条2項)(19条2項)成果の認証成果の認証 査法に基づく指定(19条5項)を受ける ことにより、地籍調査と同等の扱い ⇒原則として地籍調査の実施は不要 査法に基づく指定(19条5項)を受ける ことにより、地籍調査と同等の扱い ⇒原則として地籍調査の実施は不要 国土調査法 地籍調査以外の 測量 調査 (19条2項) (19条2項) 成果の指定 (19条5項) 成果の指定 (19条5項) ⇒原則として地籍調査の実施は不要 ⇒原則として地籍調査の実施は不要 測量・調査 (19条5項)(19条5項) 地籍調査以外の相当量の測量成果を活用 ⇒ 極めて効率的な地籍整備の推進が可能

補助制度の創設(平成22年度~)

補助制度の創設(平成22年度~)

①事業主体:地方公共団体 民間事業者 ①事業主体:地方公共団体 民間事業者 ①事業主体:地方公共団体、民間事業者 ②地域要件:人口集中地区または都市計画区域 ③補 助 率:円グラフを参照 ④面積要件:500㎡以上 ①事業主体:地方公共団体、民間事業者 ②地域要件:人口集中地区または都市計画区域 ③補 助 率:円グラフを参照 ④面積要件:500㎡以上 33 ④面積要件:500㎡以上 ⑤補助対象:計画策定、境界確認、成果作成等 ④面積要件:500㎡以上 ⑤補助対象:計画策定、境界確認、成果作成等

4. 地籍調査の成果の活用

4. 地籍調査の成果の活用

34

地籍調査成果の特徴

地籍調査成果は、GISで活用するにあたって、次のような特

徴があります。

① 1/250~1/5 000という大縮尺の高精度な地

① 1/250~1/5,000という大縮尺の高精度な地

図である。

② 地籍図は、所有者、地番、地目、土地の境界など

の基本情報をもっているため、他の行政への利用

度が極めて高い

度が極めて高い。

③ 座標値を持っているため、デジタル化が容易であり、

35

GISの基盤図となり得る。

(10)

東日本大震災の被災地における成果の活用

1.被災地の状況 震災による津波、地割れ、断層等により土地の境界が不明確 1.被災地の状況 【岩手県大槌町】 【宮城県仙台市】 復興事業を迅速に推進するためには、土地の境界の明確化が必要 2.復興に向けた取組 ⇒ ・地籍調査が行われていた場合 登記所にある地籍調査の成果を基にして、短期間で現地において土地の境界を復元できる 地籍調査が行われていない場合 ・地籍調査が行われていない場合 土地境界を明確にするためには、測量等の作業を行う必要があり、時間がかかる 36

東日本大震災の被災地における成果の活用(地籍図面再生のイメージ)

【現地】 [震災前][震災前] ②地震により地面が [震災後] ズレたが、津波、土 砂崩れなどで元の境 界が不明! 公 道 ①地籍調査実施済みで あれば、現地と地図は 【地籍図】 合っている ③地面のズレを正確 に把握し、地籍図を 修正(再生) ④津波により現地の境 界が不明になっていても、 再生した地図から境界を 現地に復元可能 公 道 修正(再生) 道 37 被災後の迅速な復旧・復興

東日本大震災の被災地等における成果活用(効果)

被災後の迅速な復旧 復興 東日本大震災の被災後、地籍調査未実施の地域では、復旧事業を実施するために、境界情報を把握する ため追加的な作業を実施 仙台市では、若林区荒浜地区において地籍調査を行っていなかったこと から、防災集団移転事業を推進する際に、土地の買収額算出のため境界 確認の追加的な事業を実施。 地籍調査を行っていた名取市下増田地区では、地籍調査の成果を活用し て、防災集団移転事業を実施。 H16新潟県中越地震の被災後に地籍調査実施済みの地域では、未実施の地域に比べ、復旧事業の期間 が大幅に短縮 【災害復旧工事】 延長約2kmの主要な県道が被災し、 速やかな復旧が必要 地籍調査の実施済み地域では短 期間で測量等を終え、復旧工事に着手 【災害復旧工事】 地籍調査の実施済み地域 約2カ月 約 年 約10カ月 <測量、用地買収等にかかる期間> ※工事が行われた旧広神村(現魚沼市)は、地籍調査実施済であった。 地籍調査の未実施地域 約1年 38

都市開発事業における成果の活用事例

都市開発事業の円滑化 都市開発事業の円滑化 境界調査 年 年月を要し、都市開発事業 長期化 六本木ヒルズでは、公図が混乱していたため、 境界調査に4年の年月を要し、都市開発事業が長期化 H7. 4 六本木ヒルズ地区の再開発事業の都市 計画決定 (官民境界の確定作業開始) 境 確定 H10. 3 民民境界の確定作業開始 H11.10 境界・面積の確定が完了 H12. 4 着工 H15 4 竣工 H15. 4 竣工 公図の問題 境界調査に4年 当該地区(約11ha、約400筆)の公図計6枚を貼り合わせたと ころ、以下の問題が発生。 ○ 現況にない水路や道路の曲がりがある 公図の問題 ○ 現況にない水路や道路の曲がりがある ○ 現況でつながっている道路が公図上つながっていない ○ 地番表示がない 39 ○ 隣接地同士で地番が逆転している 等

(11)

行政部局における成果の活用事例(都市計画部局)

地籍調査の成果に 他のデ タを重ねることで 再開発地域 公園や緑地計画 用 地籍調査の成果に、他のデータを重ねることで、再開発地域、公園や緑地計画、用 途地域の見直し、道路の拡張整備など、コンピュータ上で多くのシミュレーションが 可能になり、会議や住民への説明が明確になります。 また 高齢者対策や防災 産業の振興とい た複合的目的をもたせた都市計画や 40 また、高齢者対策や防災、産業の振興といった複合的目的をもたせた都市計画や 地域計画も、適切に実施できるようになります。

行政部局における成果の活用事例(土木部局)

地籍調査の成果をGISで活用することにより、これまで土地の境界が曖昧なため 難航 た 地 得が ズ なり それ 伴なう測量 手間や経費も大幅 難航していた用地取得がスムーズになり、それに伴なう測量の手間や経費も大幅 に削減されます。 また、道路周辺の人口も即座に把握できるため、防災上の問題等を考慮したきめ 41 細かな道路計画が可能になります。

行政部局における成果の活用事例(公共施設管理部局)

上下水道、道路、水路、公共施設など、ライフラインやそれに附帯する設備等が 数値データ化されることにより、土地の境界とこれらの施設等の位置関係がコン ピュータ上で正確に把握されるようになり、公共施設の管理やメンテナンス、新設 42 ピ タ上で正確に把握されるようになり、公共施設の管理やメンテナンス、新設 に伴なう行政コストを削減することができます。

行政部局における成果の活用事例(国定資産税部局)

評価用図面(地籍図+家屋図)及び属性デ タを ピ タ上で扱う とによ 評価用図面(地籍図+家屋図)及び属性データをコンピュータ上で扱うことによ り、固定資産評価事務を正確かつ効率的に行うことができます。また、土地評価 替にあたっては、主要路線とその他の各路線価格の比準算定や全路線価格公 43 開等の開示資料を正確に作成できるようになります。

参照

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