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出た ) 後に除草剤散布を行う b. 雑草の生育が早く 水稲の生育が回復するまでに処理適期を逃した場合は 中後期剤での処理に切り替える c. 散布時の水位や水温によっては薬害の発生が懸念されるので 使用基準を守って散布する 特に ジャンボ剤やフロアブル剤の場合は水位に注意する ウ生育回復後の水管理

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Academic year: 2021

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梅雨期の大雨に伴う農作物技術対策

平成29年7月6日 農業 技術 課農 業革 新 支援 セン ター 1 気 象 災 害 時 の 事故 防 止 対 策 ア 人命 最優 先 ( ア) 人命 第一 の 観点 から 、ほ 場の 見 回り 等に つい ては 、 気象 情報 を十 分 に確 認し 、大 雨や 強 風が 治ま るま では 行 わな い。 (イ ) 大 雨や 強 風等 が治 まっ た後 の 見回 りに おい ても 、 増水 した 水路 その 他の 危険 な場 所に は 近づ かず 、足 下 等、ほ 場周 辺の 安全 に十 分 に注 意し、 転落 、滑 落事 故に 遭 わな いよ う慎 重に 行 う。 2 普 通 作 ①水 稲 ア 育苗期 (ア )可 能な 限 り 排 水に 努め る。 葉身 に 泥等 が付 着し てい る 場合 には 、水 の引 き 際あ るい は排 水後 に 振 り落 す。 (イ )排 水後 、 晴天 が続 く場 合 は 、 寒冷 しゃ 等で 直射 日 光を 避け る。 併せ て、 萎凋 防止 を 図る ため 、箱 当た り 窒素 成分で 0.5g 程 度の 追肥 を行 い、 発根 を促 進 させ る。 (ウ ) 苗 が水 没 した まま だと 根腐 れ やル ート マッ トの 形 成が 阻害 され るの で 、 水が 引か ない 場 合は 苗箱 を引 き上 げ る。 (エ )病 害防 除 白葉枯病、いもち病及び黄化萎縮病が発生しやすいので、薬剤 散を行 う 。 ただし、軟弱徒長苗では、薬害が出やすいので、移植前の箱施薬剤の 施用 は差 し控 える 。 イ 冠水 直後 の 本 田 管 理 (ア ) 冠 水期 間 が 2 ~3 日 程 度の 場 合 排水後、速やかに清水と入れ替え る。その後は間断かんがいを行っ て根 に酸 素を 供給 し 、発 根を 促す 。 (イ ) 冠 水期 間 が 5 ~6 日以 上 の 場 合 排 水後 、速 やか に 清水 と入 れ替 える 。 その 後 、 苗の 状況 を 見な がら 以下 の 対 応 を 行う 。 a .苗 の 異常 伸長 や腐 敗が 見 られ 、 葉 身 が 手 で 引 い て 抜 け る と き は 、 直ち に 植 え替 え用 の 苗の 手配 を行 う。 b.一部の葉が枯死していても、緑の葉が残っている場合は そのまま 間断 かん がい を行 っ て 回 復を 待つ 。 (ウ )病 害虫 冠 水後 は 下 記の 病 害虫 が異 常発 生し や すい ので 、適期 防除 に努 める 。 a.スクミリンゴガイ:貝、卵塊 の捕殺や登録薬剤の散布を行う。 b .白 葉 枯病 、い もち 病: 生 育が 回 復 し て か ら 登 録 薬 剤 を 散 布 す る 。 (エ )雑 草防 除 a.冠水被害を受けた ほ場では、生育が回復(最低2葉程度の新葉が

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- 2 - 出た )後 に 除 草剤 散 布を 行う 。 b .雑 草 の生 育が 早 く 、水 稲 の 生 育が 回復 する ま でに 処理 適期 を逃 した 場合 は、 中後 期 剤 で の処 理に 切り 替 える 。 c .散 布 時の 水位 や水 温に よ って は 薬 害の 発生 が 懸念 され るの で、 使用 基準 を守 って 散 布す る 。 特に 、ジ ャ ンボ 剤や フロ アブ ル 剤の 場合 は水 位に 注意 す る 。 ウ 生育 回復 後 の水 管理 (ア )分 げつ を 促進 する ため 、浅 水 管理 を行 う。 ( イ)1 株当 た りの 茎数 20 本前 後 を目 安に 、茎の 充実 と徒 長を 抑制 する た め 中干 しを 実施 する 。 (ウ )中 干し 後 は 浅 めの 間断 かん 水 とし 、伸 長を 抑制 す る。 ② 大 豆 ア 発芽 前や 発 芽直 後の 大豆 は特 に 湿害 に弱 いの で、 排 水に 努め る 。 イ 播 種 予定 のほ 場に つい て も、適 期播 種が で き るよ うに 排水 対策 を 行う。 また 、土 壌水 分が 高 い時 に 耕 起 す ると 発 芽 や 初期 生育 に影 響 する ので 、 土壌 が乾 燥し てか ら 耕起 を行 う よ うに す る。 3 野 菜 ア ほ 場 の排 水 対策 ほ 場 内の 水 はで きる だけ 早急 に ほ場 の外 に出 すよ う 努め る。 ハウ ス周 囲 に排 水溝 を設 置し 、 場合 によ って は集 水 場所 を作 りポ ンプ アッ プに より 強制 排 水を 行う 。 (参 考 ) 品目 別 での 冠水 害抵 抗力 5 日 間 の 冠 水 に 耐 え た も の さ と い も 、 や ま い も 、 し そ 等 2 ~ 3 日 の 冠 水 に 耐 え た も の ら っ か せ い 、 に ら 等 2 日 の 冠 水 に 耐 え た も の ね ぎ 、 ら っ き ょ う 、 し ょ う が 等 1 日 の 冠 水 に 耐 え た も の だ い ず 、 ご ぼ う 、 な す 、 セ ル リ ー 、 ア ス パ ラ ガ ス 等 7 ~ 8 時 間 以 上 の 冠 水 で 被 害 の 著 し い も の い ん げ ん 、ほ う れ ん そ う 、す い か 、メ ロ ン 、 か ぼ ち ゃ 、た ま ね ぎ 、き ゅ う り 、キ ャ ベ ツ 、 ト マ ト 、 い ち ご 等 冠 水害 は 地下 部ば かり でな く 地上 部も 水中 に浸 る こと で 起 こる 障 害で あり 、野 菜の 品 目 に より その 抵抗 力 は異 なる 。特 に、 野 菜類 は酸 素欠 乏に よる 生育 へ の影 響が 大き い。 イ 植物 体の 洗 浄 茎 葉 への 泥 の付 着は 同化 作用 の 阻害 とな るの で、 病 害防 除を 兼ね た農 薬散 布で 洗い 流す 。 この 場合 、薬 害の 危 険が 少な い農 薬を 選 定し 丁寧 な 散布 を心 がけ る。特 に、生 育初 期の だい こん・キャ ベツ・い ちご 苗等 は、 心部 の泥 も洗 い流 す よう に散 布す る。 ウ 冠水 の事 後 対策 冠水 (滞 水 ・雨 水流 入含 む) に より 野菜 の根 の生 育 は著 しく 抑制 され るた め、 地上 部と 地 下部 のバ ラン スの と れた 発育 がで きる よ う 、 以下 の 応急 対策 を行 い 生 育 の回 復・ 維持 に努 め る。 (ア ) わ ずか な 天候 回復 時を 逃が さ ずに 、追 肥・ 農薬 散 布・ 整枝 作業 等の

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- 3 - 適期 作業 に努 める 。 (イ ) 泥 水等 で 汚れ た作 物の 洗浄 を 兼ね て、 雨が 上が っ たら でき るだ け早 く殺 菌剤 (お もに 細 菌性 病害 の予 防剤 ) を規 定濃 度の 低濃 度 域で 農薬 散布 を実 施す る。 た だし 、 葉面 散布 剤の 混用 は 、日 照不 足に よる 草 勢低 下・ 軟弱 化に よる 高温 条件 下で の 薬害 発生 等が 懸念 さ れる ので 、1 回目 の 農薬 散布 時 は 慎重 に検 討す る 。 (ウ ) ほ 場が 冠 水 ( 滞水 ・ 雨 水 流 入 )し た場 合は 、土 壌 中の 肥料 分の 流失 が著 しい と判 断さ れ る。 野菜 類で は、 特 に窒 素・ 苦土 ・石 灰 の欠 乏等 が危 惧さ れる ため 、 葉面 散布 や か ん注 に よ り 生育 の回 復を 促 進す る。 エ 土壌 の事 後 対策 (ア ) 冠 水に よ る根 の湿 害を 回避 す るた め、 最優 先で 排 水対 策に 努め る 。 マ ルチ ン グし た畦 間に 滞水 し て土 壌が 乾か ない 場 合に は、 過湿 を避 ける ため マル チを 上 げ、 土壌 への 通気 性 を高 める 。 (イ ) 土 砂の 流 出や 決壊 によ る 根 の 露出 や畦 間が 雨で 叩 かれ たこ とに より 土が 固く 締ま った ほ 場で は、 根元 が ぐ ら つか ない よう に 中 耕 や土 寄せ を行 う。 (ウ ) 土 砂が 流 入し 株元 が 埋 まっ た 場合 は、 土砂 の除 去 や堆 積し た表 土が 乾い て固 くな らな い うち に中 耕す るこ と によ り 、 通気 性を 向 上さ せ乾 燥を 促す 。 (エ ) 一 時的 な 水分 過多 によ り根 が 地表 面に 集中 した 場 合 は 、高 温・ 乾燥 害を 受け やす くな る ため 土寄 せを 行う 。 < 品目 別対 策 > ア 施設 野菜 (雨 除 けハ ウス 栽培 含む ) (ア )土 壌消 毒 a 先 の 台 風 3 号 に より 天井 ビニ ルの 破 損が 小さ かっ たと こ ろは、破損 部分 を修 復し 、通 常 の太 陽熱 消毒 を行 う 。 b 天井 ビニ ルの 破 損が 大き く、張り 直 しが でき ない とこ ろ は薬 剤や 土 壌消 毒資 材を 使っ て 土壌 消毒 を行 う。 ( イ ) 果 菜類 若 齢期( 本 葉4 ~ 5枚 期 )よ り も 開 花 成熟 期に 達し たス テ ージ の方 が 被害 を受 けや すい 。その ため、適 宜追 肥 を行 いな がら 草勢 が 回復 する ま では 強整 枝を 避け 、 傷口 が乾 燥す る条 件 下で の整 枝作 業を 行 う。 一方、過 繁茂 の場 合 は、下 葉 や腋 芽を 除 去し て株 元や 全体 の 通風 性を 向上 させ 、地 上部 の 負担 軽減 に努 める 。 (ウ ) な す 科 作 物( トマ ト・ ミニ ト マト ・ な す・ ピー マ ン等 ) 育 苗期 か ら定 植直 後の 苗齢 が 若い 場合 は、 苗立 枯 病や 疫病 等が 発生 しや すい ので 予防 散 布に 努め る。 特に トマ ト類 は裂 果 の発 生が 予想 され る ので ほ場 の排 水対 策 も入 念 に行 う。 (エ ) う り 科 作 物 ( きゅ うり ・に が うり 等 ) 生 育途 中 での 草勢 低下 がみ ら れる 場合 には 、果 実 の若 採り や摘 果( 花) を行 う。 併せ て、 草 勢を みな がら こま め な追 肥を 行い 生育 の 回復 を図 る。

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- 4 - (オ ) い ちご 苗 殺 菌剤 に よる 農薬 散布 を行 う 。そ の際 、 ポ ット の 間隔 を 広 げ、 炭 そ 病予 防を 中心 に継 続 的に 実施 する 。た だ し、 炭 そ 病の 他、 萎 黄病 ・疫 病の 発生 が確 認さ れ た場 合は 直ち に 廃 棄 する 。廃 棄す る苗 は 必ず 肥料 袋に 密封 処理 し、 被 害拡 大回 避に 努め る 。ま た、 炭 そ 病等 が 蔓延 する 懸念 があ れば 、 か ん 水は 発病 苗廃 棄 後 に 行う 。 ( カ ) ア スパ ラ ガス 土 壌養 分 の流 亡に よる 草勢 の 低下 を生 じや すい の で、 追肥 や葉 面散 布を 行い 回復 に努 め る。 併せ て根 の活 性 低下 の改 善の ため 、 発根 処 理 を行 う 。 ハ ウス 内 の過 湿に よる 病害 の 発生 が懸 念 さ れる の で、 茎枯 病・ 斑点 病・ 褐斑 病 等 や 根 傷 みに よる 立枯 病の 予 防対 策を 実施 する 。 さら に、 フザ リウ ム 属 菌 類 に よる 萌芽 茎の 曲り が 急増 しや すく 、被 害 が著 しい 場合 は親 株が 萎れ る こと もあ るの で、 か ん注 処理 を行 う 。 ( キ ) 葉 菜類 雨除 け栽 培の ほう れ んそ う ・ チン ゲン サ イ・ みず な等 では 、 天候 回 復後 の強 日射 によ っ て葉 焼け や生 育障 害 (チ ップ バー ン等 ) の発 生が 懸念 され るの で、 寒 冷し ゃ 等 で遮 光す る 等の 対策 を講 じる 。 イ 露地 野菜 (ア ) 土 壌流 亡 で崩 れた 畦は 、早 急 に補 修・ 整畦 を実 施 する 。 (イ ) 排 水を 図 り1 ~2 日を 経て 土 壌状 態が 回復 した ら 、窒 素質 肥料 を主 体と した 少量 の追 肥 を行 い、 中耕 ・培 土 等に より 土壌 の通 気 性を 促進 して 根の 発育 ・草 勢 回復 を図 る。 (ウ ) 汚 泥土 を かぶ った 茎葉 は早 急 に洗 浄す ると とも に 、 被 害葉 ・古 葉・ 損傷 葉は 除去 し、 通 風性 を高 める 。 (エ ) 露 地 の 果 菜類 では 、被 害程 度 によ り施 設果 菜類 に 準じ た対 策を とる 。 < 病害 虫対 策 > ア ハウ ス内 の 排水 と 換 気に 努め 施 設内 が過 湿に なら な いよ うに する とと もに 、通 風・ 採光 を 良く し発 病し た茎 葉 ・果 実は 速や かに 除 去す る等 の 耕種 的防 除を 徹底 す る。 イ 病害 が多 発 して から の防 除は 困 難に なる ので 、予防 防除 を重 点に 行う 。 ただ し、 作 物が 軟弱 徒長 気味 に 経過 して いる ので 、 薬剤 散布 の濃 度は 薬剤 使用 濃度 範囲 の 低濃 度で 散布 し、 特 に晴 天時 の散 布は ハ ウス 内が 高 温に なら ない よう に 換気 を十 分に 行う 等 、 薬 害防 止対 策 を 講 じる 。 ウ 施設 野菜 で 片付 けを 行う 場合 は 、密 閉処 理に より コ ナジ ラミ 類・ アザ ミウ マ類 の死 滅を 図 る。 その 際、 害虫 の 密度 を下 げる ため 密 閉処 理前 の 薬剤 散布 等に より 作 物を 枯死 させ る。 < 播 き 直し や他 品 目へ の転 換の 判断 > 激 しい 冠水 や 浸水 によ って 、現 行 作物 の栽 培継 続が 困 難と 判断 され た場 合は 、可 能限 り早 く 播 き 直し を決 定す る か他 品目 への 転換 す るこ とも 必要 とな って くる 。 この 場合 、特 に施 設 果菜 類で は判 断に 慎 重を 要す るが 、播 種 時期 の遅 れ は秋 の出 荷を 想定 し た場 合で の出 荷量 低 下に 直結 する こと も 視野 に入 れ判

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- 5 - 断す る。 4 果 樹 ア 園内 に水 溜 まり がで きる 場所 は 、早 急に 排水 して 根 腐れ を防 止す る。 イ 石垣 や法 面 の崩 れた 場所 は、 防 水シ ート 等に よっ て 覆い を行 い、 崩壊 が更 に拡 大し ない よ うに 土 の う や 杭に よ って 補修 、補 強を 行 う。 ウ 排水 溝や 土 管、 溜ま すを 点検 し 、落 ち葉 や枝 、土 砂 を取 り除 き、 排水 を促 す。 エ 排水 溝の 合 流点 や流 れ落 ちる 場 所で は、 排水 が溢 れ たり 、水 圧に よる 崩落 等 が 発生 する の で、 土の うや 防水 シ ート 等 で 補強 する 。 オ 大雨 によ り 土砂 崩れ や土 砂の 園 内流 入に よっ て樹 体 が埋 没・ 深植 の状 態に なっ た場 合は 、 速や かに 土砂 の排 除 を行 う。 カ 倒伏 樹は 早 急に 引き 起こ し、 支 柱 等 で固 定す る。 キ 表土 が流 亡 した 園で は、 客土 及 び 敷 き草 ・敷 きワ ラ 行い 、根 群の 保護 に努 める 。 < 病害 虫対 策 > 雨 や強 風に よ り 感 染す る病 害 の 防 除に 努め る。 ア カン キツ : 黒点 病、 そう か 病、 かい よう 病 イ ナ シ : 黒星 病、 黒斑 病 、輪 紋病 ウ モモ ・ス モ モ : 灰星 病、 せ ん 孔 細菌 病( 黒斑 病) エ ブド ウ : べと 病、 褐斑 病 、黒 とう 病 オ カ キ : 炭 そ 病 5 花 き ア 冠水 後、 施 設内 の排 水が 進ま な い場 合は 、排 水用 ポ ンプ を使 って 強制 的に 排水 を行 う。 イ 停滞 水排 水 後、 根が 傷ん でい る 場合 が多 いた め、 天 候回 復後 の強 日射 によ り上 位葉 の葉 焼 け、 萎れ が発 生し や すい 。草 勢回 復ま で 晴天 時に 寒 冷し ゃ 等 を被 覆す る 。 ウ 土壌 が過 湿 状態 とな って いる た め、 マル チの 裾を 上 げ、 土壌 を乾 燥さ せ根 群の 発達 を促 す 。 また 、土 壌 侵食 ・固 化、 根の 露 出、 肥料 の流 亡が み られ た場 合は 、 ほ 場が 適湿 にな るの を 待っ て、 根の 発達 と 草勢 の回 復を 促す た め中 耕、 追 肥、 土寄 せを 行う 。 エ 冠水 ・停 滞 水等 で茎 葉に 付着 し た泥 は、 圧力 を落 と した 動噴 を使 い、 乾い て固 着す る前 に 早急 に真 水で 洗い 流 した 後、 薄め の殺 菌 剤で 洗い 流 す。 傷ん だ葉 等は 除 去し 通風 を良 くす る 。 オ 次作 の準 備 時、 土壌 が過 湿状 態 で耕 耘す ると 、練 り 込み 等に より 土壌 構造 が崩 れる ため 、 水分 状態 が落 ち着 い た後 に整 地・ 施肥 ・ 畦立 て等 を 行う 。 カ 露地 では、長雨 によ り肥 料分 の 流亡 や根 群の 活力 低 下が みら れる ので 、 必要 に応 じて 葉面 散 布や 追肥 を実 施し 草 勢の 回復 維持 に努 め る。 キ ハウ スで は 、日 照不 足に よる 軟 弱徒 長や 灰色 かび 病 等の 病害 が発 生し 易い ため 、サ イド 、 谷部 、妻 部等 の開 口 部を 可能 な限 り開 け 、換 気を 十 分に 行う とと もに 循 環扇 等を 利用 し空 気 の淀 みを なく す。

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- 6 - ただ し、 根 傷み を起 こし てい る 場合 は、 萎凋 を避 け るた め風 が直 接当 たら ない よう ネッ ト 等を 利用 し和 らげ る 。 ク 倒伏 した 株 は早 急に 引き 起こ し 、茎 や花 穂の 曲 がり を防 止す る。な お、 出荷 に当 たっ ては 選 別を 厳密 に行 い、 花 腐れ 、葉 の黄 化( む れ) のな い もの を出 荷す る。 ケ 多湿 ・雨 滴 によ り病 害の 多発 が 懸念 され るの で、 ほ 場 を 観察 し初 期防 除を 徹底 する 。 コ 冠水 した 機 械類 は、 完全 に乾 燥 して から 通電 を行 う 。 【 バラ 】 ア 停滞 水の 影 響で 根の 活性 が低 下 して いる ため 、排 水 がで きる 状況 にな った ら、 ポン プで 強 制排 水を 行う 。 イ ほ 場 に流 入 した 土砂 等は 可能 な 限り 取り 除く 。 ウ 疫病 発生 の 恐れ が有 るた め、 地 際を 中心 に薬 剤散 布 を行 う。 発病 した 場合 は抜 き取 り処 分 する 。 また 、他 の 病害 (べ と病 、う ど んこ 病) 防除 と併 せ て木 全体 を殺 菌剤 で消 毒す る。 エ 収穫 前の 切 花は 、冠 水時 にネ ッ トで こす れ病 気が 発 生す る可 能性 が高 いた め出 荷を 停止 す る。 蕾の 発達 中の も のは 、そ のま ま栽 培 する か処 分 する か様 子を 見な が ら判 断す る。 オ 水耕 栽培 施 設が 冠水 した 場合 、 病原 菌が 付着 した 可 能性 が高 く、 特に 挿し 木苗 はピ シウ ム 、リ ゾク トニ ア等 に 注意 する 。施 設は 消 毒を 行い 、 消耗 資材 等は 新し く 購入 して 使用 する の が望 まし い。 【 トル コギ キョ ウ 】 ア 停滞 水の 影 響で 根の 活性 が低 下 して いる ため 、排 水 がで きる 状況 にな った ら、 ポン プで 強 制排 水を 行う 。 イ 土壌 中の 酸 素が 少な くな って い るた め、 酸素 供給 資 材等 を用 いて 土壌 中に 酸素 の供 給を 行 う。 ウ 土壌 病害 ( 青枯 病、 疫病 、立 枯 病) 発生 の恐 れが 有 るた め、 地際 を中 心に 薬剤 散布 を行 う 。発 病し た場 合は 抜 き取 り処 分す る。 また 、植 物 体全 体を 殺菌 剤で 消 毒す る。 エ 収穫 前の 切 花は 、冠 水時 にネ ッ トで こす れ病 気が 発 生す る可 能性 が高 いた め出 荷を 停止 す る。 定植 直後 ~抽 台 直後 のも のは 、ス ト レス で一 時 的に 生育 が止 まる こ とが ある が、 枯れ 被 害が 軽減 され る可 能 性が ある 。 栽培 する か処 分す る か様 子を 見な がら 判 断す る。 オ 育苗 中の 苗 は、 べた 置き の場 合 は培 土の 過湿 状態 解 消の ため 、パ イプ 等の 上に セル トレ ー を置 き、 通風 を図 る 。 また 、病 気 の発 生を 抑え るた め 殺菌 剤を 散布 する 。 カ 植え 替え を 行う 場合 は、 苗の 手 配を 早急 に行 う。 こ の場 合、 定植 時期 に合 わせ た早 晩性 の 品種 を選 定す るこ と 。 【 キク 】 ア 日照 不足 時 の採 穂は 、挿 し芽 時 の腐 敗・ 発根 不良 の 原因 とな るの で、 2~ 3日 以上 の好 天 が続 いた 後採 穂す る 。

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- 7 - イ キク は、 栄 養生 長期 に酸 素不 足 によ り 根 の活 性が 低 下し やす い。 湛水 3日 で 65%、 6日 で 89% 低下 する (香 川 農試 )。 耐水 性調 査 では、12時 間 浸水 で 2%、36時 間 で60% 、2昼 夜浸 水 で 99% 枯死 する 場合 があ る (長 野園 試) 。水 田 より も湛 水前 に水 分 の少 ない 条 件の 畑作 で被 害が 大 きく なる 傾向 にあ る 。ま た、 水が 泥濁 し てい る場 合 被害 が出 やす いの で 速や かに 排水 を行 う 。 6 い ぐ さ ア 排水 対策 いぐ さの 葉鞘 ( はか ま) から 上の 部 位が 長時 間冠 水す る と、 茎に 泥 等 の付 着や 茎の 変色 が 生じ るこ とが ある の で、 ほ場 の早 期排 水 に努 める 。 イ 受光 体制 の維 持 長時 間の 冠水 を 避け ると 共に 、倒 伏 防止 網の 状況 を点 検 し、 いぐ さが 直立 した 姿勢 を保 ち 良好 な受 光体 制が 維 持で きる よう にす る 。い ぐさ が 直立 する と ほ 場 内 の 風通 しが 改善 され 紋 枯れ 病等 の発 生抑 制 にも つな が る。 た だし 、倒 伏防 止 網を 上げ すぎ てい ぐ さが 風の 影響 等で 網 から 抜け ない よう 網の 高さ には 注 意す る。 ウ 紋枯 れ病 対策 ほ場 から 水が 引 いた ら、 7~ 10 日 後 位を 目途 にい ぐさ の 株元 に紋 枯れ 病が 発生 して いな い かを 確認 する 。紋 枯 れ病 が発 生し た場 合 は、 蔓延 し た場 合、 薬剤 での 防 除効 果は 低く なる が 、発 生初 期で あれ ば 蔓延 抑制 の ため 薬剤 によ る防 除 を適 宜行 う。 なお 、 紋枯 れ病 が発 病し た いぐ さ原 草 は、 薬剤 防除 を行 わ なか った 場合 、 収 穫 後 で あっ ても 乾燥 中 に 紋 枯れ 病 が広 がる こと が あ る ため 注意 する 。 エ 収 穫 収穫 時、 いぐ さの 根 元 に 汚泥 等が 付着 し てい るも のは 、泥 染 前に 根元 部分 を清 水で 洗い 付 着物 を除 去す る。 オ 保 管 保管 中に 雨漏 り等 で 濡れ た原 草は 、濡れ て時 間が 経っ てい な い場 合は、 直ち に再 乾燥 して 品 質低 下を 防ぐ 。 カ 畑苗 床に つ いて 畑苗 床は 、 長時 間 冠 水 し ない よ うに 排水 対策 を徹 底 する 。 7 茶 ア 茶園 管理 大雨 によ り 表土 が流 れて 根が 露 出し てい る新 植園 等 では 、早 急に 土寄 せを 行い 、 敷 きワ ラ 等で 根を 保護 する 。 また 、大 雨で 溝が で きて いる と ころ では 、流 れを 分 散し て溝 が大 きく な るの を防 ぐ。 イ 病害 虫防 除 病害 の多 発 が予 想さ れる ため 、 防除 を行 う場 合は 使 用期 限を 守っ て殺 菌剤 を混 用し 、雨 後 の防 除は てい ねい に 行う 。 ウ 製茶 工場 雨が 降り 続 くと 空中 湿度 が高 く なり 、製 茶機 械内 部 にカ ビが 生え やす

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- 8 - くな る。 機械 掃除 の 時は 、茶 殻を 残さ な いよ うに 注意 し、 機 械の 乾燥 を 十分 に行 う。 8 た ば こ ア 収穫 (土 砂 付着 葉) (ア ) 収 穫前 後で あ れば 、十 分な 水洗 い を実 施し 土砂 を落 と す。 表面 だけ でな く、 葉裏 の土 砂 にも 留意 して 水洗 い を行 う。 (イ ) 取 卸し 、荷 造 り時 であ れば 、ハ ケ 等を 利用 し土 砂を 落 とす 。乾 葉の 水分 過多 に注 意す る 。 イ 病害 対応 疫病 、空 洞病 、赤星 病 等 によ る二 次被 害 を防 ぐた め、農 薬使 用基 準を 遵 守し 、天 候の 回復 を 見計 らっ て適 宜防 除 を行 う。 ウ 疫病 等腐 れ葉 対 応 (ア )収 穫時 の場 合 は、 腐れ た葉 先等 の 病斑 部分 を除 去し 、 乾燥 室内 での 被害 拡大 防止 に努 め る。腐 れた 臭い のあ る葉 は吊 り込 まな い よう にす る。 (イ )取 卸し 荷造 り 時の 場合 は、 葉先 の 腐れ た部 分を 除去 す る。 中支 骨の 黒変 が著 しい 葉は 除 去す る。 (ウ ) 葉 たば こ以 外 の臭 いの ある 部分 は 切除 する (特 に中 骨 の空 胴病)。 (エ )乾 燥に つい て 、遊 休乾 燥室 を使 用 する 揚合 は、 灯油 の 漏れ がな いか 点検 し使 用す る。 9 畜 産 ア 飼料 作物 (ア ) か ん 水 を 受け た飼 料作 物は 、 でき るだ け早 く表 面 排水 を行 い、 追肥 等を 行う 。ま た、 生 育が 進み 利用 可能 な 作物 につ いて は、 早 めに 刈り 取り を行 いサ イレ ー ジ化 する 。 (イ )発 芽期 及 び幼 齢期 で水 害、 湿 害を 受け 、そ の後 の 生育 が不 能と 判断 され た場 合は 、遅 播 きの トウ モロ コシ 、 ソル ガム 、ロ -ズ グ ラス 等を 再播 種す る。 (ウ )ト ウモ ロ コシ にお いて 、長 雨 等に より 収穫 時に 雌 穂に 子実 が入 らな い 等 、収 量お よび 品 質( 栄養 価) の低 下 が予 想さ れ る 場 合 、 以下 の対 策を 講じ る。 a 飼料 確 保量 を確 認す ると と もに 、ス トッ クさ れ たサ イレ ージ 等を 可能 な限 り有 効に 活 用す る。 b 収穫 物 の水 分が 高い 場合 、 サイ レー ジに する 際 に 稲 ワラ 、乾 草等 を混 合し て水 分を 適 正に 調整 する とと も に、 乳酸 菌等 を添 加 し良 質 サイ レー ジ化 に努 め る。 c 飼料 設 計を 行う 場合 は、 分 析機 関に 依頼 して 成 分分 析を 行う こと が望 まし い。 d 給与 時 に、 圧ぺ んト ウモ ロ コシ 等濃 厚飼 料を 追 加給 与す る 等 、 不 足す る栄 養価 を補 う 。 (エ)かん水したラップサイレージについては、損傷の程度を確認し、 傷ん だも のは 廃棄 し 、そ の他 のも のも 早 めに 利用 する 。 イ 畜舎等施設

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- 9 - (ア )畜 舎へ の 浸水 があ った 場合 は 排水 に努 め、 水が 引 いた 後に 速や かに 畜舎 、設 備器 具、 飼 槽 等 の消 毒を 行う 。 最 初に 畜 ふん や有 機物 を除 去 する ため 畜舎 全体 の 清掃・水洗 を行 い、 逆性 石け ん 等 の消 毒 薬を 散布 し十 分乾 燥 させ た後 に、 床や 壁 に石 灰を 塗布 する とよ り効 果 的で ある 。 (イ )新 鮮で 乾 燥し た敷 料と 交換 す る。 (ウ )家 畜ふ ん 尿処 理施 設の 外に 流 出し たふ ん尿 や堆 肥 は、 速や かに 処理 する 。 (エ )運 動場 等 は排 水を 促し 、雨 が 上が れば 生石 灰等 で 消毒 を行 う。 (オ )放 牧地 に つい ては ,土 砂崩 れ 等の 被害 が無 いこ と を確 認し たう えで 放牧 する 。ま た 、 土 砂崩 れ等 を確 認し た 場合 は、 速や かに 周 囲に 進入 禁止 対策 を行 い、 家 畜の 安全 を確 認し た うえ で放 牧す る。 ウ 家畜 の飼 養 管理 (ア )個 体観 察 を徹 底し 、疾 病の 早 期発 見と 治療 に 努 め る 。 (イ )冠 水等 に よっ て変 質し た飼 料 は廃 棄し 、飼 料タ ン ク内 の点 検や 飼料 庫の 通風 を促 す。 (ウ )家 畜の 死 亡被 害が あっ た時 は 、速 やか に化 製処 理 場に 搬入 し適 切に 処理 する 。 (エ )牧 野等 に 放牧 中の 牛に つい て は、 雨が 上が った の ちに 速や かに 個体 の安 否確 認を 行う 。

参照

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