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那覇市中心地区における駐車の需給: University of the Ryukyus Repository

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(1)

Title

那覇市中心地区における駐車の需給

Author(s)

上間, 清

Citation

琉球大学理工学部紀要. 工学篇 = Bulletin of Science &

Engineering Division, University of the Ryukyus.

Engineering(1): 41-59

Issue Date

1968-05

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12000/23750

(2)

41

那 覇 市 中 心 地 区 に お け る 駐 車 の 需 給

清 *

ParkingDemandandSupplyinCentralDistrictofNaha Kiyoshi UYEMA

SynopslS

Thispaperdicussestheparking demandand supplyinthecentraldistrictof Nana.OccupylngOnly5.4percent,or200ha ,ofthetotalplannedareaofthe city,thedistrictismostheavilypopulated inthecityandbusiestincomercial activitie3alloverOkinawa. Mo

s

toftheimportantstreetsoriginateorcrαお the

district A

s ofSeptemberof1966,surveyswerecarriedouttofindout

1)availableparkingspace弓inthedistrictofwhichcurbparkingandparking lotswerethemainsources,

2)characteristicsintheuseofparkinglots,and

3)number of vehicles stored in the district during the day time onan

averageweekday,Saturday,andSunday.

Cordon counts were performedateighteenl∝ationsdistributedalongthe circumferenceofthedistrict.Thelocationsare shownbytrianglesinFig.

1

.

Important results from the surveys are shown in the figures and tables presentedelsewhere in this paperofwhichFig.

1

,Fig

.

4

,Fig.5,Table1,and Table2areofmoreimportance

Some of the important conclu・SionS drawn from thediscussioninthispaper arelistedinthefollowing.

1)AsofSeptemberof1966,therewereaboutthirtytofourtyparkinglotsin thecityallofwhichrunbyprivate owners.Therewasnoslngleparking garageorparkinglotsoperatedbyanygovermentalorganization

2)parkingspacesavailableinthethirty-fourparkinglotsstudiedwere about 29,230squaremetresor1183invehiclenumber,ofwhich754 wereinthe district. Spaces available for curb parking inthedistrictwere2074in vehiclenumber

3)Parking demands on a weekday, Saturday, andSundaywerefoundas follows

(3)

42 上聞 :都覇市中心地区における駐車の需給

4) Comparisonbetweenthe parkingdemandsandthespacesavailableinthe district as stated above indicates that the district hasenoughparking SpaCeS

5)However. due to increasing traffic regulations and the presence of unbalancebetweengeological distributionofdemandandsupply,itseems difficult to expect that allof theavailablecurbparkingapacesinthe district are or will be used effectively.Itisthewriter'sbeliefthatto bring good balance between them notonlyinthedistrictconcerned,but alsointhecityasawholeitisamustoftodayforgovermentalfunctions toestablish a parking plan whichiswellintegratedinacomprehensive traffic planforthecity.

Above conclusions were derived based on thespecific conditionsand limi tations described in thepaper.thereforeanyonewhowouldreferto anypartofthe conclusions isexpectedtounderstandthoseconditionsand limitations and not to use them beyond therangewhereinthestudyis valid

1

ま え が き

都市 における自動車交通 の問題 は多様 で複雑 である。激増す る車輪 に対応 す る一般道路お よび街路 の質的量的 な整備 が十分であ り得 ない現実か ら種 々の問題 が発生す るのであるが、 それ ら中には主要 なもの として、交通事故 の顕著 な増大お よび多様化 、増大す る交通量 に対 す る一般道路 、街路 、交差部 におけ る交通容量 の相対的低下 に原 因す る混雑度 の増大、 また これ らによって結果的 にもた らされ る、消防、急救 、防犯等 の諸公的活動 の機動性 の低下な どがあ る。 これ らの諸 問題 はたがいに関連す る性質 の ものであ り、単独 に と りあげ られて解 決 され得 るもので ない ことは論 をまた ない。真 の意味 において、終合性 のある計画 の中で各問題 の効 果的 な解決 をはか る とい う態度 が交通問題 において特 に確認 され な くてはな らない。 このた めには、個 々の問題 に関す る、調査研究 の蓄積 された成果 の存在 が必須であるが、本地 にお いては この点十分 な成果 がない。

(4)

琉球大学理工学部紀要 (工学篇) 43 本報告は、交通問題 の中、駐車 の問題 を と りあげ、成果 の蓄積 の一助 た らん と試 みた もの である。 自動車交通 の問題 をその運動様態 の面 か ら考 え る時、走行 時 の問題 と停止時 のそれ に大別 して考 えることができる。 あ る

1

台の 自動車 の運動 を時間的流れの中で考 える時、それ が走 行 と停止の連続であることは明 白であ り、 この一連 の運動 の全過程 における自由度 と安全性 を高 めることが、巨視的 にみた場合 の交通問題解 決の方向で な くてほ な らない と筆者 は考 え てい る。 走行時の問題 に関 しては、問題 の明 白性、緊急性 か ら容易 に認識 され、種 々の対策 も考 え られてきてい るが、停止時 の問題 つま り駐車 の問題 に関 しては、一般車柄 に対 して これ とい

*

った公的機関による対策が、本地 において今 日まで なされていない。 今回の調査 は、以上 の よ うな問題 の理解 の もとに、那 覇市内にお ける駐車 の問題点 をみい だすべ く実施 した ものである。

2

調査および結果

(1) 調査対策区域 今回の調査において対象 とした地区は、Fig.1.に示す那覇市 の中心地区に限定 した。 当市 全体 の駐車の問題 を理解 す るためには、その行政 区域 のみ な らず、隣接町村 をも含 めた交通 圏について考 えるべきであ ると考 え られ るが、今回は研究上 の種 々の制限のため、 この地域 のみを対象 とした。 しか し、 この中心地域 における駐車 の問題 の考察は、市全体 としての問題 を考 える上 で大 きい ウェイ トが与 え られて よい と思 われ る。 その理 由は次の通 りである。 この地域 の面積 は (I) 約200ha.を有 し、全都市計画 区域3671ha.の5.4%を占めるのみであ るが、 現在商活動 の最 も盛 んな ところであ り、計画決定 された市全体 の商業地域293.46ha.の34%は この地域内に 存在す る。 また、 この地域 は、市で最 も人 口密度 の高 い、牧志町、松尾、それ に 安 里、 壷 屋 、与儀、樋川 の一部地域 を含 んでいる。 この地域 の街路 は、市 の幹線街路網 を形成 し現在 混雑 をきわめてい る。 この様 なことか ら、市 の交通 の諸 問題 が、 この地域 に集約 されている と判断 して も良い と思 う。 (2) 路 側 駐 車 駐車は、駐車位置の観点 か ら、通常、路側駐車 (Curb-Parking)と路外駐車 (Off-street parking)にわけて考 え られ るが、本報告 において も、調査 をこの二 つの面 か ら行 った。 調 査 した内容 は次の通 りであ る。 * 那覇市の都市計画において、酉本町、 辻町および若狭町の市有地に、それぞれ2181〝〆、198wfおよ び2127,i計2591nfの駐車場が計画決定されているが実施にいたっていない(1967年11月現在)

(5)
(6)

琉球大学理工学部紀要 (工学篇) 45 1)路側駐車 の可能 なスペース 2)路外駐車 場 の分布、構造 、その利用 3)区域内におけ るコー ドンカウン ト 路側駐車 については、区域内の、駐車禁止 の ない街路 について、縁石 に平行 な、す なわち 平行駐車 を可能 とせ しめる縁石線 の長 さを、1/600の平面図か ら積 算 して求 めた。 その際、 駐車禁止 のない街路 にあって も、駐車 によ り占有 された残 りの巾員部分は、他 の通過 自動車 が無理せず通過 で きるとい う事 を前提 にしたO駐車 スペ -スの積 算 にあた っての

、 1

台あた りの駐車 スペースは、長 さ

4.

7

m.

1,

7

m

の車輪 を想定 し、 前後オーバーノ、ングの外部 に

1

m

程 の余裕 をみて1台あた り縁石線

7m

とした (Fig.2)0 縁 石 Fig.2 CurbPar】T_ing Fig.3 Front・inParking 駐車禁止のない街路 におけ る縁石線 の全長は,計画決定 された地域別 に次の通 り積 算 され た。

(7)

46 上聞 ・.群覇市中心地区における駐車の需給 公 園 地 域 250m 住 居 地 域 3.180m 工 業 地 域 2,200m 商 業 地 域 8,885m 合 計 14,515m したが って、路側駐車 の可能 台数 は数学上14,515/7'-2074台 とい うことがで きる。 (3)路 外 駐 車 路外駐車 については、那 覇市全城 におけ る有料駐車場34ヶ所 について、その位置、面積 、 構造 、利用状況等 に関 し調 査 を行 い、その結果 をTablelにま とめた。調査対象地区内およ びその周辺 に存在す る駐車場 の分布 をFig.1に示 した。 駐 車場は、 その営業上 の配慮 か ら、 個 有名詞 を用 いず、全 て番号で表示 してあ る。 駐車場 の多 くの ものが、管理 が一般 に粗雑 で、パーキング車 についてのデー タ- も適切 な 記録 お よび保存が なされず、その利用 について、経年的に、系統的 に調べ ることは不可能で あ ったoFig.4(a)、O))、(C)には、地区内に存在す る、十分ではないが比較的 デー ターの得 ら れ る8ヶ所 の駐車場 について、平 日、土曜 日お よび 日曜 日における駐車場 の利用状況 を示 し た。 これは、1966年 の9月 よ り10月に至 る間の3-4週間の記録 か ら平均的 な値 を求 めて示 した ものであ る。 1台の車輪が15分間駐車す る場合、30分間の場合 、あるいは2時間の場合 これ らを等 し く 1台の駐車 とみ ることは、駐車場利用 の実能 を表現せず不合理 であるので、Fig.4において は時間台数 とい う単位 で、駐車場 の利用 をあ らわ した。 1台の車輪 が15分駐車す る場合 を1 単位 時間 台数 と考 えた。 しか し図においては、15分間隔で観測 した駐車実台数 を、 1時間あ た りの和 として表示 してあ る。 したが って図の時間 台数 か ら実 台数 を求 めるには4で除す こ とになる。 Fig.4に示す8ヶ所以外 の駐車場 の利用 については、Table1.の第⑩欄 に、月契約駐車、 お よび臨時駐車別 に示 してある。 駐車場 の容 量 を示す、許容駐車台数 は、 単位駐車面積 を24.70m2として、 これによ り、濫 2) 車場面積 を除 して求 めた。 この数値 の根拠 は、Fig.3に示す よ うに、駐車様式 として、前進 して車路 に直角 に駐車す る、いわゆる前進 直角駐車 を考 え、 また車輪は長 さ5.8mx巾2,0m のデ ィメンシ ョンを有す ると考 えて、図に示す斜線 の部分 の面積 を 算 定 す る と、19.2× 2.45/2-23.52m2、 これ に、駐車場 の管理室、 フェンス側 のスペ-スの ロス等 を5%と考 え て追加す ると、23.52

×

(1+0.05)-24.707dとなる。 (4) コー ドンカ ウン ト 対象地区 において、昼間10時間(7:30a.m,-6:00p.m.)の車輪 の出入調査 を実施 した。 調査地点 は、Fig.1.に△印で示 されてい るよ うに、 この地域 の周 にあ る一部 の重要でない 小路 を除 いて殆 ん ど全 ての、18ヶ所 の交差部 において調査 を行 った。

(8)
(9)
(10)
(11)

上聞 :都覇市中心地区における駐車の需給 -日 I J ,. iT l ; ・ L

誓 Y, I-60 5t) 0▲射,,S鴻足弓 30 (FI24 ql,To.bk Liみさ) 「 /′′氷′ I,,.::千 -,Ii ,工 lI l 一 作 + ,I

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7 8 9 JO JJ /2 ) 2 3

4

5

6 - 埼 I句 E=

-Fig.4(C) Time-variationintheUs≡ofPark.ingLots(Sunday)

調査は、平 日については、1966年9月20日 (火)、21日 (水)、22日 (木) に11ヶ所で行 い、残 り7ヶ所 の地点では9月27日 (火)、 9月28日 (水)、 9月29日 (木)に実施 した。 天候 は、 9月22日のみ くも り時 々小雨であったが、その他は晴であった。 土曜 日、 日曜 日のカウン トは、次の6ヶ所 の地点においてのみ実施 した。- 銀 通 り、安 里交差点、関南、レインボ ウ前、神原 および中之橋。 調 査 は、10月1日 (土)、10月2日 (土)、11月27日 (日)および12月3日 (土) に実施 した。他 の12ヶ所 の地点については、 種 々の理 由か らカウン トをす ることがで きなかったので、 これ らの土、 日の出入に つ い て は、前記6ヶ所 の調査実施地点 との地域的および流出交通 の時間変動の類似性 を考 え、 この 6地点の土、 日の調査結果 の対平 日割合 を類似未調査地点 に適用 して これ らの地点の土 日の 出入量 を推定 した。調査結果 を、平 日、土曜 日、 日曜 日別 に

Fi

gr

5

(a

)

、(

b

)

、 (C)に示 した。図 の中のA、B.C、DおよびEの各 ラインは次の ことをあ らわすo A (実線) :全調査地点か ら中心地区に流入す る、各時間帯 (15分)の合計 B(点線) :全調査地点において、中心地区か ら流出す る、各時間帯 の合計 C (○印、実線) :DおよびEの値 の代数的累加 曲線。 これは、 任意の時間 までの中心 地域 における駐車 の要求度 を間接的に示す指標 となる。 D、E(棒状 グラフ) :全調査地点か ら流入 (+)、 流出 (-) す る車輪台数 を、各時 間帯 において、代数的に加算 した値。 (5) 調査標 による駐車場利用調査 駐車場 における駐車 目的、駐車地点か ら目的地 までの歩行距離、駐車場所発見の難易、定

(12)
(13)

上聞 :那覇市中心地区における駐車の需給 ・ [1 t f ,/4 71 ,J り / ]4 ': 長 竿

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Fig.5(C) Time・variationofinandout・boundtrafficvohme(SLmday)

車前の出発地、駐車時間、および運転者 の駐車問題 に対す る意見等 を調べるために、調査票 を著書 に印刷作製 し、対象地域 にある駐車場 において

、6

0

0

余枚配布 したが、運転者の十分 の協力が得 られず、返送 による回収率は

1

1

%

弱であった。 この種 の調査 においては、事前に 調査の意義、方法な どについて

PR

して協力 を得 る準備 をす る事が必要である事 を 痛 感 し た。回収率低調のため、一般化 した検討および結論の誘導は困難であるが、協力 した運転者 らは 「考 える一割」であ り、その点一考 に値す ると思われ るので、 一応整理 してTable3

4、 5

および

6

にまとめてみた。

(14)

琉球大学理工学部紀要 (工学篇) Tab70 2 Parkingspacesupp一y 駐 車 位 置 別 路 外 駐 車 場 公 園 地 域 25cm 住 居 地 域 318cm 工 業 地 域 2200m 商 業 地 域 8885m 琉 球 政 府 横 内 4950〝ヂ 都 覇 市 役 所 構 内 全 8446,7f バ ス タ ー ミ ナ ル 全 13,648〝ヂ 建物 1346〝i 可能駐車台 数 l 備 考 Table 1. 政府関 係 車 の み 2074 80 1 市 関 係 車 の み

Tab一e3. Vetlic)eCJassificationandPercentageinCoHectd PcstCards

(15)

54 上聞 :那覇市中心地区における駐車の需給

Tab一e4. DegreeofDifl-icuJtyin Finding ParkingSpacぅ

常 用 非 常 用 200∼ 300 300∼ 400 400∼ 600 600∼ 800 800∼1000 1000く 不 明 ;I;:: ∴一一、

-Table5. PurspcesintheuseofParkingLots

2 0 0 0 0 4 2 2 4 18 2 4 合 計 1 56 2 2 0 0 0 0 0 0 2 4 8 18 0 0 0 2 2 0 2 0 0 2 8 16 4 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4

0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 2 I_

_

0 0 0 0 0 0 2 0

(

%

)

8 2 0 2 2 4 8 2

(16)

琉球大学理工学部紀要 (工学篇)

Table6. Drivers'OpinionsonParkingProb]em

55

3 調査結果 の検討

(1) 路外駐車 那覇市の路外駐車場34の中、その65% (22ヶ所)は調査対象地区に存在す る。 この地区 を 囲む街路の.地域外の沿線 に存在す る駐車場 も含 めると85% (29ヶ所) とな り、市全体 の 5 %程 のこの地域 とその隣接す る細い帯状の部分にほ とん どの駐車場があることを示す。 駐車場の開設年 についてみ ると、古 くは、1950年開設の例 もあるが、開設時の明 らかな32 例中、1960年以前の設置はわずか3例 に止 ま り、-塑型生血 ら旭 弘集ま皿 三年風 に20ヶ所 、 っま り現在の駐車場の約6割が設置 された ことになる。1962年以後1966までの 5年間に とれ ば25例約8割 となる。 自動車登録台数 の統計 をみ ると、1962年頃か ら、年間増加 の傾向がそ の前年に比較 して癖著に増大 しているが、駐車場数 の増大 もこの傾向に符合 している。 次に駐車場の規模 について考 える。Table

1.

は次の事実 を指摘 している。那覇市の駐車場 の多 くは、小規模のものか らな り、収容可能台数60台以上 のものはわずか 6例 をみ やに過 ぎ ず、全体の82%が50台以下の収容可能台数 を有 し、68%は40台未満である。現在、 これ らの 駐車場の提供 し得 る駐車スペ-スは市全体で29,229m2、 これ を収容可能台数 にす ると1183台 となるo調査対象地域 においては、スペースは

1

8

6

1

0

〝ヂとな り、台数 にす ると754台になる。 構造 に関 しては、フェンス以外 に駐車設備 らしい ものがな く、駐車面の舗装についても

2

例 を数 えるのみで、他 は整地程度のものか コーラル を主 とす る砂利 の散布 したのみのものが 大部分 を占めている。

(17)

56 上聞 :那覇市中心地区における駐車の需給 路外駐車場 の利用 に関 しては現実 にこの地区で実感 し得 る駐車の困難 さとは うらは らに、 Tablelの第⑩欄お よびFig.4にみるご とく、かな りの駐車場がその駐車収容力に比較 し て低 い程度 しか利用 されていない。 この原 因 としては種 々考 えられ ようが、個人経営者 の営 利 の原則 に もとづいて設置 された駐車場が、一般大衆の駐車需要の地理的分布 と適合 してい ない事、駐車料金の問題 も看過できない もの と思われ る。需要 と供給 を適正に適合せ しめる ためには、公共機関による対策の樹立 がな くてはな らない。 駐車場の利用の しかたには、料金支払いの方法によ り、月契約駐車 と臨時駐車があ り、市 全体でみ る時、前者 の方法 による利用が圧倒的に多い。 Fig.4か ら、 1日の駐車場利用は、予想 され る事なが ら、午前 に比較 して午後 に お い て は、かな り顕著 な増大 を示す。 この傾向は、曜 日の相違 に無関係 である。曜 日別 を比較す る と、平均週 日に対 して、土、 日曜 日の駐車場利用は高い こと、また、平 日お よび 日曜 日が3 時前後の ピー クか ら夕刻 にかけて漸減す る傾向があるのに比較 して、土曜 日のそれは、 この 時間帯で漸増 の傾向を示 している。 (2) 調査対象地域 における駐車需要 コー ドンラインによって囲まれた内部地域 に貯留 され る車輪数の時間変動 を知 ることによ り、その地域内での駐車需要 を知 る事ができる。 しか し貯留 された車輔 がそのまま駐車需要 台数ではな く、その中には城内で走行中の車輪 も含 まれ る。 今回の コー ドンカウン トは、種 々の制限のため、昼間のみに限定せ ざるを得 なか った。そ のため、昼夜 の観測では求 めることのできる、夜 を越 して駐車す る台数、いわゆるべ-スナ 3) ンバーを求 めることができなかった. したが って、Fig.5の⑥の累加線 のあ らわす域内貯留 台数 は、 このべ-スナンバーに付加 さるべき貯留台数 と考 えるべ きである。 FiG.5(a)、03)、(C)、の④⑧両曲線 の時間推移 に対す る傾向には、平均週 日、土曜 日、 日曜 日の間に相違 がある。週 日の場合は、午前午后やや完全に近い対象 をなしているが、土、 日 は午前 と午後 において明確 な相違 が認 められ る。曜 日の相違 によって、単位調査時間あた り の流入流出量 にも相違 が見 られ る。例 を午前の流入について考 えると、週 日において平均が 約1600台、土曜 日において1700台、 日曜 日において1250台である。 曜 日別 の、任意の時刻 までの、 貯留車輪台数 は、Fig.5の⑥曲線 によって知 ることができ る。 3曲線 を比較す ると、貯留台数 の時間変動 に顕著 な相違がみ とめ られ る。すなわち、平 日においては、午前8時前後か ら貯留が開始 され夕刻 まで持続 し、午前 9時、午後 1時およ び5時項 に ピー クを有 し、 その中最大貯留は午後 5時 において700台を示 している。 土曜 日 は貯留 の開始 が平 日に比較 して遅れ、 最大貯留は午後2時にお こ り、 約570台である. 日曜 のそれは、午前9時半 に、貯留が開始 されてよ り、全般的にほぼ一様 の増大 を示す点が、平 日、土曜の傾向 を相違 している。その ピー クは午後5時半 において発生 し、1570台を示 して いる。 駐車需要 の大小は、間接的に貯留量 のそれによって判断 し得 るか ら、上記 の検討か ら、平 日、土曜 日に比較 して 日曜 日はかな り高 い駐車需要 をもっているとい う事ができる。 このこ とは、Fig.4(C)に見 る候向 と符合 している。 域内での貯留台数 を具体的 に示すためには、既述 のように、ベースナンバーを、昼夜連続

(18)

琉球大学理工学部紀要 (工学篇) 57 最調査 によって求 めな くてはな らない。実施 した調査は昼間のみであるので、昼 間 の資料 を 用いて、ベースナンバー を次 のよ うに推定 し、曜 日ご との域内貯留 台数 の決定 を試 み ること にす る。 4) 入 口25万 ない し50万 の都市 においての駐車台数 に関す る、あ る調査例 に よる と、昼間 の最 大付加駐車台数 とべ-スナ ンバー と想定 され る車輪数 との比は0.6であ る。 この比 を適用 し てみ ると、曜 日別 のベースナ ンバーは、平 日、土曜、 日曜 につ き、それぞれ、420、340、お よび942台 となる。 これ を平均 して570台 をこの地域 のベースナ ンバー と考 えてみ ることにす る。 この数値 を用 いて、各曜 日の最大の貯留台数 を求 めると次 の よ うになる。 平 日 :1270台、午後5時 土曜 :1140台、午後2時 日曜 :2140台、午後5時30分 つ ぎに、城 内での駐車需要 台数 であるが、厳密 な意味では、域内 に貯留 された車輪 の中、 現 に駐車 してい るもの と、走行 中の もので、駐車の意志 を有 してい る全車輔 を加 えた もの と い う事がで きる。 しか しこれは よ り詳細 は調査 を加 えな くては困難 であるので、 ここでは理 論的 に考 えた駐車需要 台数 の上限下限 を考 えてみ ることにす る。真 の値 はその範 囲のいづれ かに存在す ると思 われ る。 駐車需要台数 の上限 二貯 留 された車輪 が全 て駐車意志 を有す る と考 える時 の台数。 駐車需要 台数 の下限 :貯 留 された車庫 の中、走行 中の車輪 は全 て駐車 の意志 をもた ない と 考 える場合 の台数。 この地域 において、走行 中の車輪 台数 を、主要街路 が、制 限速度

(

1

5 m.

p.

h)

にみあ う 車頭間隔 で走行す る車輪 で充 され てい るとい う前提 によって算定す ると次の よ うになる。 車頭間隔 の算定 は

J

o

h

ns

o

n'

sf

o

r

mul

a

を用 い、端数 を切 り捨 てて求 めた。 曜 日別 の駐車需要 台数 の上限値 お よび下限値 は次 の よ うになる。

(19)

58 上聞 :那覇市中心地区における駐車の需給 日 別 t 上 限 値 L 下 限 値

1

2

7

0 1

3

9

0

(3) 調査対象地域内 における駐車 スペース この地域内 における、個人所有 の もの を除 く、駐車可能 なスペースはTable2に要約 して ある。 この うち、政府お よび市役所 、 ター ミナル のスペ-スは、限定 され た車輪のにみに駐 車 が許容 され るものであ り、一般大衆車 の駐車 に対 しては期待 してはな らない。一般 の利用 に有効 と思 われ るのは、有料駐車場 と路側駐 車の許容 され るスペース、つま り2828台分のそ れである。 この数字 は(2)で得 られた駐車需要 の どの上限値 をも超過 してお り、数字 の 上 で は、 この地域は、駐車需要 に対 して十分 の駐 車供給 を有 してい るとい うことがで きる。 しか し、路側駐車 に関 しては、街路 に沿 って建物 が多 くあ ること、雑踏 の著 しい この地区 において交通 の規制 が強化 され つつあ ること、 また、路外 、路側 について もいえることであ るが、駐車需要の この地域 における地理的 な分布 と駐車供給 のそれ との間の不均衡 な どによ って、現実 には、かな りの困難 さがあるわけである。 したが って、問題 は、 これ らの有効 なスペ ース を どのよ うに適切 に利用 させ るか とい うこ とになるが、 これは、全般 的 な交通施策 の中で考察 しな くては ならない ものである。既述の よ うに、公 共機関 による参画 が どうして も必要 になって くるわけである。

4

む す び 那覇市 の中心地区 における駐車 の需給 についての調査お よびその結果 をは じめに示 した。 そ して、 コー ドンカ ウン トを昼間 のみ に限定せ ざるを得 なか った こと、土曜 日および 日曜 日 の カウン トは週 日の調査全地点

1

8

ヶ所 の中

、6

ヶ所 について実施 して、他 の ものに つ い て は、地域お よび週 日出入 の変動の類以性 を考 えて推定 した こと、 また調査が昼間のみのため べ-スナ ンバー を推定 した ことな ど種 々の制 限の下 においての検討の結果 は、次の よ うにま とめることがで きる。

1)1

9

6

6

9

月現在、郡 覇市 には

3

0

数 ヶ所 の個人経営 の有料駐車場 があ り、その 大 部 分 は、調査対象地区の内部 お よびその近 い周辺 に分存 してい る。公共機関による一般 大衆 車 を対象 とした駐車場 はない。 2)調査 した

3

4

ヶ所 の駐車場 の有す る駐車 スペースは29,229〝ヂ、または台数 にして

1

1

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台 分 となる。 この中、 対象地区内 には22ヶ所 が分布 しそのスべ-スは18,610m2、 または 754台分 であ る。 3) これ らの個人経営駐車場 は、構造的 に完備 した ものがな く、管理 の面 において も粗雑 さがみ られ る。

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琉球大学理工学部紀要 (工学篇) 59 4)多 くの駐車場 は、その能力以下の極 めて低 い利用率 を示 している。地域内の8例 の駐 車場の利用の傾向は、平 日、土曜 日に比較 し日曜 日のほ うが利用度が高い ことを示 して いる。 5)料金の支払い方法 によ り、駐車は、月契約駐車 と臨時駐車 にわけ られ るが、前者 の方 法による利用が圧倒的 に多い。 6)調査対象地区内の路側駐車スペースは縁石線 の延長 にして14,515mあ り、台数 にして 2074台である。 7)平 目については、対象地区の週辺の18ヶ所 、土曜、 日曜 については6ヶ所 におけるコ - ドンカウン トの結果か ら判断す ると、 この地域 の車輪 の貯留の最高値 は平 日、土曜、 日曜 においてそれぞれ1270、1140、および2140台程度 と考 えられ る。 8)曜 日別 の駐車需要台数は、調査資料および推定 したべ-スナンバーよ り判断 しておお よそ次のようになる。 曜 平 土 日 限 上 別 ‖ 日 日 日 曜

下 町 値 山 限 値 390 9)対象地区において、特定車輪 を対象 とす る駐車スペ-スを除いた一般大衆車のための 駐車給供スペースは、約2830台 と考 え られ、数字の上で、 この地区においては、駐車供 給は需要 を上廻 っている。 10)しかし、供給 スペースの大部分 を全 て有効 と考 えることは、 この地域 において交通戻 制が強化 されつつあること、需給の分布 の不均衡 な どによ り、困難 である。そのため、 現実 には駐車の問題が存在す る。得 られ る駐車スペ-スを有効 に利用できるためには公 共機関による計画が必要である。 ll) アンケー トによる駐車 に関す る調査 に回答 した一割 の運転者 らの多 くは、駐車場の増 設 (特 に公共機関による)、適正配置指導、設備、管理 の改善 を望 んでいる。 おわ りに、本調査研究のために、協力 して くれた、本土木工学科の卒業生、島田信 明、富 永実宏、お よび平 田嗣弘の三君、そ してまた、駐車場 に関す る参考資料 を提供 して下 さった 沖縄駐車場協会、アンケ- トに熱心 に回答 して下 さった運転者 のかたがたにこの紙面 をもっ て謝意 を表 します。 参 考 文 献 1)那覇市都市計画概要、那覇市役所(1964) 2)織本銀一郎監修、金原正外 :駐車場の計画と設計、鹿島出版会、pp.52-53.(1967)

3)Tt娼Odore班 Matsoneta】:TrafficEnjneering,McGraW・Hi]lBookCo,pp.166-7.(1955)

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参照

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