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日本語ラ行,ダ行音の外国人における聴取傾向調査: University of the Ryukyus Repository

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Title

日本語ラ行,ダ行音の外国人における聴取傾向調査

Author(s)

高良, 富夫; 祖慶, 壽子

Citation

琉球大学工学部紀要(34): 255-263

Issue Date

1987-10

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12000/1460

Rights

(2)

琉球大学工学部紀要第34号,1987年 255

日本語ラ行,ダ行音の外国人における聴取傾向調査

高良爾夫率祖慶藤子噸.

TheResearchonForeigner,sResponseRateto

JapaneseSyllablesBeginningwith/r/and/d/

TomioTAKARAandHisakoSOKEI Abstract Japallesepronuncia[ionisthoughttobethefirstproblemforlearnerofthe jaI)anesefromothercountries、Oneofthereasonsoftheproblemscomesfromthe difficultyofcategorjzjngwhatsoundsthGmativeJapanesespeakerispronouncing、 Ilisoftenobservedthatpeoplefromthesamecou、tryhaveatendencyofmaking thesamemistakeswhentheyhearJapanesesounds・ThisisbecauseeachIanguage hasadifferentsystemofsounds,andthephonemesofeachlanguagehave differentqualityandrange・ThustheylistentoJapanesesoundsaccordingtotheir klnguagesystems・ Theaimoftheexperimentistoinvestigatethecorrectresponserateof Japanesespeechsoundsbypeoplefromdifferentcountriesandtocomparethe resu】tsamongspeakersofdifferentlanguages, Thespeechsoundsintheexperimentare/ri/,/re/,ra/,/ro/,/ru/, /de/,/da/,/do/bThenumberofsoundsarefourhundredal1together;two hundredareplacedascontinuoussounds,andtheothertwohundr巴darepro・ nouncedasisolatedsyllables・TheformeTonesare(voweI+(consonant+voweD+ voweD,thelatteTonesare(consonant+vowel).Theexperimentconsistedof twentypeople,fourfromThailand0threefromlndonesia,twofromKenya,five fromspanishspeakingcountriesinSouthAmerica,andsixJapanesepeople Therateofcorrectresponsediffersfromcountrytocountry・Summaryof theresultsareasfolloWS: (1)Japanese……Correctresponserateareallover75%. (U)NotJapanese……Thedifferenceofthehighestrateandthelowestrateare Iarge. (111)Ingeneral,correctresponserateof/ra/and/ro/arehigh.

(Ⅳ)ThecorrectresponserateofKenyansshowadifferentfigurefromothers、

Therateof/de/,/da/,/do/areveryhigh,comparimgwithLhoseof

othercountries KeyWords:JapanesesyllabIe,Foreigner'sresponserata Listeningtest,Tendencyofmistakes 受付:1987年5月9日 ・琉球大学工学部邇子・Wf報工学科 Dept・ofEIectronicsandlnformatio、Engineering,Fac・ofEng. 。・沖縄県繍学センター OkinawaLanguageCenter

(3)

Ll4農鋪ライ「、ダイヅ1W)ケト11121人における聡1脚viliⅢ1識在:(lj良・川鰹 256 る,,また.比較c')たい[1本人('j3.女3)につい ても聴収災嫉をイト垣スヘイン,]ハ系のlKlの’1iソ<は. 。Mンビアかzf'1、ペルー.グーリ、メキンコがそ/し そl[Ifr・).ペノである“Ihlk1M1付ゲ〕『I:.分はz(吋枇代-4()吹 代である“ 1.まえがき [I本譜をlRjA料する外lJSl人がまず雌1リノに『]:1mするlIIl llllはⅡ水`Miの苑ハ:である陶外li1人1W'7:枡にと.りてll 4負`iハバ;を発悩:する二とか難しいMliイテ(よ,【1本i1冊の聴 きjli(1)が不正鮒1であることが,そ‘)}!}(1Mゾル…つにな ‐,ていると‘えられる,,すなォ)まんⅡ水iMiの(:)W) 枠紺か1.分,7:iI1ぎれていないため,r111iII;(iの(;)Iiの イ憐[[に從一,て総ffすらので,Ⅱ小,ill,こして(6tイ61.ケj なものとなると必・えられゐ。こ‘)ことは,聴きlIXl) iiA験において,lfilLlMのWl{がH1〔(!”)聡llXii!(1)を」j かすことかたびたびlmLブけjOllあことからも維儲(さ れるq, lml上1111。'JOY:H;がH「(似鋤M1lMljllⅡW1lイリを,Ii11j(仏lIj, 件lIjlI1冊によりiW〕iMUjlMl''1イパiillとはWrろf:ヅ,、11 'MMlIfがylに)ハ息とlTIlIIillIき」'ているjルィ制:f,凸 た0,と5.え1,!(る.、そこて11W)ノj波に.上り11イ,611M のff/W)jMl遇11Wノゾ)」MII;座fPiIM1ベ,また上,が評,た」勘 合lよ{11の閥;にDIIこえたかをjIMべた. 3.結果及び考察 聡IlxlIJiI(リをIIilリリ.!!(:ilii/迎続息rr)IiIli別に鮭jNL, Ju-l()に,)(し.芥1.i櫛iゾ)l「{聴辮をlXll,IXl2に,l、 す_テ…夕のヤ郷11'2.1と解棒したも‘》はrとして処 jlI1L/」そg')j1MIllとして,|とIiU入したH(よ'1イ史人 `/)んで』,,/きた駁).外lIil人か''水Ii冊c/〕勒iih:をどう 鴨llRLA2かが||的てjMルニリ)リミ1Mtに(よ.|とrをひと .、(:血!:め、ijIdIOfとしてと'P,えノノが14いと判断した /1,.'.,でルル為.、’111によ'LII;川辨、聴取化(ilrIIにちがい がL1LlMしる.,iZなltMリを91PIL~|~ろと次のjUnリである〃 (1)Ⅱ小人の聴き収りは,今般的に安定していて 75%以此である。特に巡統帝声中の音節に関し ては,ほぼ90%以lzである。単漕節が遮続省J1i IIlより結果か悪か言,たのは,試料のllllWiiに1111題 があるのではと瀞えられる。連続音揮の試料は 2秒|H1隅であるのに対し,単音節の音声試料は 岐後の方では1秒liIl隔朧度になっていたことが 原悶の一つとして挙げられる。従って以下は連 続音声中の結果を中心に述べたものである。 (2)外間人の場合,比校的正確に聴き取れた音節 とそうでない青筋の蓬が大きい。外国人では, /ri/,/ru/を/di/1/du/と聴き取った例が日本 人より多い。 以下外国人では, (3)比鮫的正lIMj率が闘いのは,/ra/,/ro/,/ru./ である。 い)11{聡1+《の低い宵鮒は.jil瀞姉においては, /ri/と/da/、迎統灘)l(''1においては/de/,/da/, /do/が苫しい、,/ri/は/di/と、/de/0/da/’ /do/はそれぞれ,/te/’八a/,/to/と聴き取る 噸If1】が強い。/de/,/da/,/do/の3音節に関 しては,図2に特に顕著に示されているように. ケニア人の正聡率とその他の外国人の正聴率と の差が大きい。ケニア人では,他の外国人と異 なり,これらの音節をそれぞれ/te/,/ta/,/ to/と聴き取った例が皆無であったことが特筆 される。 (5)インドネシア人の辿統晋声中の/m/の正聴寧 2.実験方法 鯛在した管は,日本iWfのrILれ,ら,ろ.る, で,だ,ど」の8個である。以下これらを,/rj/, /Te/,/ra/,/「OA/ru/,/de/、/da/,/do/と表 記する。これらは日本人にとっても発音峡りの多い ものである。この811Mの済:節を連続f9flPl7rl1の濡節、 またはjii音節として,それぞれ200個ずつ計400鵬を 聴取実験用試料とした。迎統音所中の場合は,111滴: +ff音十母箇:)+l舩瀞グ)形とし.これによ')連続 欝声を模擬した。前後の13」背すべての組合わせ(5 X5=25)について,ifji(料をランダムな順序で発 jLiした。苑)IiIIll隅は約2秒.篭'1i粉(よ標flIi的な[1本 iiIWを発ilfするIJR人ソjfIiWiで才,る。尖験は,録澗:テー プを縦川しすべての職験欝がⅢj卜の閥:を聴けるよ うにした。またスピーーカーを似川したのか2ヶIi}i・ かセット・レコーダをIiflljしたの力:2J,・1Wである緬 教霊で爽験を行った。鮮騨刀法は,迎統音jIr1ljの場 合,前後の母轡は解答IⅡ紙に印刷してあり,その1111 にアルファベットで聴き取ったまま自由に記入する よう指示した。つまり強IIjII判断の方法を取っていな い。またどの首鵡であるとも言及していない。被験 者は,日本語学習歴36~50()時間の外国人である。 国は,タイ(女4),インドネシア(男1.女1ハ スペイン譜系(男3,女2>、ケニア(男2)であ

(4)

蝋球大学工学部紀要第34号1987年 257 タイ人の/ru/の正聴率のように他の↑;:節の正聴 聯と比絃して時に高いものがある。また逆に. ケニア人では,他の濡節の11{lMj>キ【がil,Hいが. /ri/は正聴率が低いなどの特徴がある。 (6)/「i/の111聴率の衿1,H1のMn位か,/de/,/dョ/, /do/のそれと逆になっている。例えば’111宵節 では./ri/の正聴率はスペインiMi系.タイ人, インドネシア人,ケニア人のⅡHでiI1#いが,/de/, /〔IaA/do/の血糖率のNII位はその逆になって いる.巡統ff声中においても,Iiil橡である。1m しインドネシア人の巡統宵脚中の/da/のJE聴率 だけは例外である。 以lLの結来から,次のことが考えられる。以下の 搬号・は」Adjd結果の番吟に対応する. (1)外|]i1人と日本人とを比較したとき、外国人の 〃がjf聴率が低い。このことは,外周譜の枠組 とH本鵡の枠組とが,これらの瀞M1においても 異なることを示す。 (2)F1本人では,/di/,/du/と聴き取るものが少 ないのは.日本舗には青柵カテゴリーとしてそ れらが無いからであ1人日本人は日本鰭の音韻 の枠組の11で潜戸を聴き取ろうとしていること がわかる。 (4)ケニア人を除いて外国人は,/d/をその無声 firであるパパと聴き取る傾向がある。これは, 外国鵠と日本鰭とでは,有声/無声のカテゴリー 塊界が腱なることを示唆する。 (6)111聴琳の慨li1から,外1劃縞の枠iMlの馴似性の 遮近関係は,スペイン語系.インドネシア,タ イ,ケニアと並べたとき,互いに隣り合うもの ほど似ているということになる。これは地理的 遼近関係とほぼ同上であり.興味深い。今後正 聴率の傾向とjIEgR的遠近関係を合わせて検肘す る必要がある。 ISOLATEDSYLLAmLES INCONTINUOUSSPEITCH 〔訳〕凶Pご餡凹⑪z○四の四壁伊Q凶盛塵CQ

so’'7亘刀

q[ 餌Ⅲ S mEn曲nm SYLLABLES SYLLAHmS Fig.11soIatedSyllabIes Fig.21nContimuousSpeech

(5)

Ⅱ本譜ライj・タイ丁音の外hil人における聴取噸1,1鯛従:IllH良・fIl蝋 258 TABLE1CORRIZCTRESPONSERATE〔%〕 jAPANESIZplSOLATEDSYLLAI〕LES TAIlLIbl-(1)C()RI(I,:C・「I《EHI'()NSlil《パ「】§〔%j jAl,ANIZSE(STUI)IiNTS),IS()LA11iI)SYLLAHLES TABLEl-(2)CORRECTRESPONSERATE〔%〕 JAPANESE(NOTSTUDENTSLISOLATEDSYLLABLES

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琉球大学工学部紀璃箙34号,1987年 259 TABLE2CORRECTRESPONSERATE〔%〕 JAPANESE,CONTlNUOUSSPEECII

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日本鰭ラ行,ダ行音の外国人における聴取傾向調催:獅良・祖礎 260 TABLE3CORRECTRESPONSERATE〔%〕 KENYANSI1SOLATEDSYLLABLES

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琉球大学工学部紀要第34号,1987年 261

TABLE6CORRECTRESPONSERATE〔%〕

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TABLE7CORRECTRESPONSERATE〔%〕

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(9)

Ⅱ木綿ライハダイテ宵の外hjl人における聴取IIjlliil鯛森:1渕良・測腿 262 TABLE8CORRECTRESPONSERATE〔%〕 TIlAIPEOPLE,CONTINUOUSSPEECll ()TllERS ri二blflIIk Za ra=na ro=no ru=nu 3% TABLE9CORRECTRESPONSERATE〔%〕 SPANISIlSPEAKERS,ISOLATEDSYLLABLES 18 21

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(10)

f1K球大学工学部紀要第34号,1987年 263 TABLElOCORRECTRESPONSERATE〔%〕 SPANISHSPEAKERS,CONTINUOUSSPEECH

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OTHERS ri=bi be %% 21 今回は,日本人の発声した日本鰭音声の外国人に よる聴取実験を行った力、今後,外国人の発声した 音声を日本人が聴取する等,別の視点から実験を行 うことも必要である。日本語青声に対して複数の発 演者の音声を使用して実験する必要もある。また, 今回は被験者の日本語学習歴にバラつきがあったの で,今後はできる限りこれをそろえ鯛通する予定で ある。 4.むすび 日本語の脅節,ライテ音Ⅲダ行音について外国人の 聴取傾向を調べた。その結果,各国人によってそれ らの青M1の聴取傾向に述いがあることがわかった。 特にケニア人の結果は,他外国人と著しく異なって いる。ケニア人が使用するスワヒリ語は,閉音節で あるという点でH本譜と類似しているが,同国籍を さらに鯛恋した上,詳細に検討したい。 「巳 rl 84

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