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Ⅲ. 保健管理センターの30年の歩みと今後の課題 「保健管理センターの課題と今後のあり方」

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Academic year: 2022

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保健管理センターの課題と今後のあり方

保健管理センター所長 山 本 孝 吉

保健管理センター設置前の保健室時代からの中島保健師、初代の専任教官であった山岸所長、畠瀬先生、

そして歴代の所長、カウンセラー、保健師、看護師諸兄姉の熱意と献身的な御尽力、歴代の学長をはじめ とする関係各位の御理解と御協力に、敬意と感謝を表したいと思います。このような先輩方のたゆまぬ御 努力の成果を受けて、今後、保健管理センターの一層の充実をはかるための方策を考えてみたいと思いま す。

保健管理センターの最も重要な任務は、学生および教職員の健康管理支援にあることはいうまでもあり ません。その第一歩は毎年春(学生)から夏(教職員)にかけて行われる定期健康診断です。その現状に ついては、別項に詳細を記しています。健診医の確保が困難になりつつあること、待ち時間の長さや授業 との重複のために、健康診断が受けにくくなりつつあることなどの課題はありますが、内容の充実と効率 的な健診体制、受診率の向上を目指して努力を重ねていきたいと考えています。

感染症の蔓延に対する危機管理対策やメンタル面でのストレスイベント(事故、ストーカー被害など)

に対する緊急的な危機介入も重要な責務です。保健管理センター設立当時大きな目的の一つであった結核 早期発見の重要性は今も変わりません。平成11年には結核集団発生が起こりましたし、全国的にみても大 学生の結核の約70%は健康診断で発見されています。また、平成19年春には、全国の大学などで、麻疹や 百日咳が流行したことは記憶に新しいところです。さらに、HIV感染症や新型インフルエンザなど、健康 の脅威となる感染症は次々に起こると考えておかなくてはなりません。メンタル面の課題については久保 田先生の項に詳細を譲りますが、今後も、カウンセリングのクライアントは増加していくと推測されます。

学生や教職員の健康に直接的な脅威となるため、パニック的反応が起こりがちな感染症対策などについ ては勿論のこと、それと同時に、国民のおよそ80%以上がそれによって死亡することが分っているにも関 らず、大学生の殆どが「自分は関係ない」と考えがちな、いわゆる“生活習慣病”についても、その啓発 と教育の継続が必要と考えています。そのために、経済・教育両学部で「こころと身体の科学」を開講し、

平成18年度からは、新入生全員に冊子「健康な大学生活を送るために」を配布しています。現代の大学 生はものごころついた時から便利な生活を続けてきているために、こころと身体およびその健康について 忘却しがちです。生涯に亘る健康自己管理の糸口として、このような多面的な活動を継続していきたいと 考えておりますので、皆様の一層の御支援をお願い申し上げます。

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