論文内容要旨
論文題名
Evaluation of prevalence and characteristics of ponticulus posticus among Japanese adults: A comparative study between CBCT imaging and lateral cephalogram―
(第 1 頸椎における椎骨環椎動脈溝を覆うように形成される骨性ブリッ ジの日本人成人罹患率と特性―側方セファログラムと CBCT との比較―)
掲載雑誌名
Orthodontic Waves (Vol 77,131-141 2018 年)
歯科放射線医学 Vajendra Joshi
内容要旨
【目的】1)Ponticulus Posticus(PP:第 1 頸椎における椎骨環椎動脈 溝を覆うように形成される骨性ブリッジ)の日本人成人罹患率と特性を CBCT を用いて評価すること、2)側方セファログラムを用いた PP の診断 精度を評価すること。
【材料および方法】治療のため側方セファロ撮影および CBCT 撮影を行っ た 20 歳以上の 204 人の被験者(46 人の男性および 158 人の女性)を対象 に PP の有病率および特徴を評価した。統計分析にカイ二乗検定を用いた。
【結果】CBCT を用いて確認したところ、30 人に PP(14.70%)を認めた。
性別では、158 人の女性のうち 25 人(15.82%)、46 人の男性のうち 5 人
(10.86%)に PP を認めた。性別および年齢群で統計的有意差は見られな かった。左右側で有病率には統計的に有意な差が見られた。
側方セファログラムで PP 陽性と正しく診断できたのは 17 症例であった。
PP の正診率は 0.89、感度は 0.56、特異度は 0.95 であった。
【結論】日本の成人ではかなり一般的に PP を認めた。 側方セファログラ ムでは PP が検出できない症例があった。
【臨床的関連性】PP を有する患者は、将来的に緊張型頭痛、神経感覚性 難聴、めまい、肩甲介頚部痛、脊椎動脈圧迫、脊椎動物帯不全、または脊 椎動脈解離を発症するリスクが高いと言われている。患者が既にこのよう な状態に陥っていることが判明した場合は、PP の有無を慎重に確認する 必要がある。