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運動方程式:落体の運動 (2018 年 11 月 8 日 )

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1E 物理学演習 標準 H006-1

担当教員 : 浜中 真志 研究室 : E-mail:[email protected]

運動方程式:落体の運動 (2018 11 8 )

作成日: November 6, 2018 Updated : November 7, 2018 実施日: November 8, 2018

物体の運動法則について

定義1. 時刻tでの質点の位置を3次元ベクトル~r(t)で表す.

時刻tでの質点の速度~v(t)(=位置~x(t)の時間変化率):

~v(t) := lim

t→0

~r(t+ ∆t)−~r(t)

∆t = d~r(t)

dt · · ·(∗) (= ˙~r とも書く) 時刻tでの質点の加速度~a(t)(=速度~v(t)の時間変化率):

~a(t) := lim

t→0

~v(t+ ∆t)−~v(t)

∆t = d~v(t) dt

()

= d2~r(t)

dt2 (= ¨~rとも書く)

[物体の運動法則(ニュートン)]

• 第一法則(慣性の法則):物体に力が加わらなければ, 物体は等速直線運動を続 ける.(特に静止している物体は静止したままである.)

• 第二法則(運動方程式):物体に力が加わると加速度が生じる.この加速度~aは,

加えられた力の総和F~に“比例”し, 物体の質量mに反比例する:m~a=F~

• 第三法則(作用・反作用の法則):物体Aが物体Bから力F~ を受けるとき,物 体Bは物体Aから力−F~ を受ける.

[コメント]

• 運動方程式は, 未知関数~v(t), ~r(t) に関する微分方程式であり, md~v

dt = F~ と書けば 速度~v(t)に関する1階の微分方程式,md2~r

dt2 =F~ と書けば 位置~r(t)に関する2階の 微分方程式である. (どちらも時間tの関数.) 運動方程式を解くというのは,この微 分方程式を解く(=tについて積分する)ことに他ならない.

• 物理法則は仮説であり,導かれた結果は実験事実から検証されなければならない. 落体運動:空気抵抗のない場合

問題1. (ウォーミングアップ:重力下での自由落下) ガリレオ・ガリレイは,高さhの高 さから物体を初速度0で自由落下させる実験を行い,以下の結果を得た(落体の法則):

(1) 物体が地面に着地するまでの時間T は落下する物体の質量mに依存しない. (2) 地面までの距離hは地面に着地するまでの時間T の2乗に比例する.

運動方程式を解いてこの実験事実の説明(仮説の検証)を行え. 空気抵抗は無視してよい. なお,質量mの物体が地球から受ける力はmに比例し,その比例定数をg (重力加速度) と表す.

標準H0-1E18-06 難易度 : C 名城大学・理工学部

(2)

1E 物理学演習 標準 H006-2

担当教員 : 浜中 真志 研究室 : E-mail:[email protected]

以後すべて,重力加速度の大きさをgとする.

例題1. 角度θの斜面上のある地点Pから,水平に初速度v0 で物体を投げ出したと ころ,斜面上の点Qに落下したときPQ間の距離ℓはいくらか. (図は黒板にて) 問題2. (提出問題1:演習問題II-A. 9)

α

L θ

Α

Β

C D

問題3. (重力下での斜面上の運動)

十分長くて幅がLのなめらかな長方形平面板ABCDがある. この板を 図のように(辺ABを地面と接したまま) 水平と角θ 傾けて保ち, 下の辺ABの一端Aから斜面に沿ってABと角αをなす方向に 小物体を打ち出して,これが他の端Bを通るようにしたい.

重力加速度をgとして小物体に与える初速度の大きさv0を求めよ. 空気抵抗やまさつは無視できるものとする.

落体運動:空気抵抗のある場合

問題4. (提出問題2:演習問題IV-C. 2)

問題5. (提出問題3:総合問題) 地上のある地点から質量mの物体を,水平面に対して 角度45度の方向に速さ√

2v0で投げ出した. 物体が高さ最高点に達したときの,速さV と水平方向の移動距離Lを以下の場合についてそれぞれ求めよ.

(1) 空気抵抗のない場合.

(2) 物体の速度に比例する空気抵抗力(比例定数をγとする)が働く場合.

問題6. (提出問題4:余力ある人向け) 鉛直上向きにx軸を取り,質量mの物体を時刻 t = 0において原点から静かに放す. この物体には速度の2乗に比例する空気抵抗力(比 例定数をmµとする)と重力が働くとする. 物体の運動方程式のx成分を書き下し,それ を解け.(時刻tでの物体の速度v(t)と位置x(t)をtの関数として具体的に表せ.)

【解答】 運動方程式は mdv

dt = −mg + mµv2. v, µ, g をそれぞれy, a, b に置き換える とH003 問題3の微分方程式に一致する(初期条件も同じ). v(t) =−

pg/µtanh√µg t.

x(t) =−(1/µ) log(cosh√µg t).

相対運動

問題7. (演習問題II-A. 4)

(iv)のヒント:M2,M1の加速度をそれぞれa, bとする. エレベータ内で見ると,M1は下 向きに加速度a+gの等加速度運動を行う. 求める時間をT とするとh= (1/2)(a+g)T2. 問題8. (さらに余力ある人向け提出問題5:先週の問題再掲) H004 問題5において まさ つが一切ない設定を考える. 時刻t = 0で物体Pが斜面を滑りはじめ,同時に斜面台も水 平方向に運動をはじめた. 物体Pは斜面上を距離Lだけ滑り,斜面の下端に達した.

このとき斜面台の加速度の大きさAおよび物体が斜面の下端に達した時刻T を求めよ. また時刻T までに斜面台が移動した距離Xはいくらか.

【解答】 A= mgsinθcosθ M +msin2θ, T =

s2(M +msin2θ)L

(M+m)gsinθ , X = m

M +mLcosθ.

標準H0-1E18-06 難易度 : C 名城大学・理工学部

参照

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