実験で知る自然の世界 (数学:小森)(12月8日)
1 ラプラスによる確率の定義(古典的定義)
定義1. 試行、根源事象、全事象、事象A、同程度の確からしさ、確率P(A)
例 1. (D’Alembertの解)
1枚のコインを2回投げるとき、少なくとも1回表の出る確率はいくらか。
例 2. (Bertrandの問題)
同じ外観の箱が3つある。それぞれに2つの引き出しがついているが、それ ぞれの引き出しの区別はつかないとする。第1の箱の引き出しにはそれぞれ 1枚ずつ金貨が入っている。第2の箱の引き出しにはそれぞれ1枚ずつ銀貨 が入っている。第3の箱の引き出しの一方には金貨が、もう一方には銀貨が それぞれ入っている。
1. 箱を任意に選んだとき、異なる硬貨の入っている確率はいくらか。
2. 箱を任意に選んでいずれか一方の引き出しを開いたら、金貨が入ってい た。このときもう一方の引き出しに銀貨が入っている確率はいくらか。
2 ちょっと想像つかない例
例 3. (めぐりあい:de Monmort の問題)
13(treize)という名前のゲームがある。それは箱のなかに1から13まで
の数の書かれたカードが入っている。そこからカードを1枚ずつ引き出して いくとき、少なくとも1枚が引き出した順番とそのカードの数字が一致して
いる確率P(13)はいくらか。
例 4. (お誕生日)
ある学校の教室に生徒が20人いる。このとき、少なくとも2人が同じ誕生 日である確率P(20)はいくらか。
3 幾何学的確率
例5. 線分AB上に2点P,Qをとるとき、2点ともBよりAに近い確率は いくらか。
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例 6. (Buffonの針)
平面上に2aの間隔で無数の平行線がひかれている。いまこの平面に長さ2ℓ の針を落とすとき、針が平行線と交わる確率はいくらか。ただし ℓ < a と する。
例 7. (Bertrandのパラドックス)
与えられた円Oにおいて1つの弦をランダムにひくとき、その弦の長さが内 接三角形の1辺より長くなる確率はいくらか。
4 Kolmogorov の確率論(公理的定義)
5 演習:問題を解いてみよう
問 1. (Galileoの問題)
3つのサイコロを投げるとき、その目の和が9になる確率と10になる確率 はそれぞれいくらか。
問 2. (Bertrandの問題)
つぼの中に3個の白玉と5個の黒玉がある。
1. これから1個取り出すとき、それが白である確率はいくらか。
2. 今度は1個を取り出したとき、その色は知らせないでおいて、もう1 度新たに1個取り出させる。このとき、後の玉が白である確率はいく らか。
3. さらに今度は1個を取り出したとき、その色は白と知らされる。この ときもう1度新たに1個取り出すとき、後の玉が白である確率はいく らか。
問 3. 長さaの線分 AB上にとった2点P,Qの距離が b を超えない確率は いくらか。ただしb < a とする。
問 4. 線分AB上にとった2点P,Q で、AP,PQ,QBを3辺とする三角形を 作ることができる確率はいくらか。
問 5. 三角形の3つの内角の長さをランダムに選んで三角形を描くとき、そ れが鋭角三角形になる確率はいくらか。
問 6. 三角形の3辺の長さをランダムに選んで三角形を描くとき、それが鋭 角三角形になる確率はいくらか。
問7. 円周上に3点P,Q,Rをとるとき、これらを頂点とする三角形が鋭角三 角形になる確率はいくらか。
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