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Android 端末をターゲットとしたボットによる 被害防止策の提案

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Academic year: 2021

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(1)

Android 端末をターゲットとしたボットによる 被害防止策の提案

080425210

戸田 尚希

渡邊研究室

1.

はじめに

近年のスマートフォンの普及に伴い,Android端末をター ゲットとしたボットが登場している.スマートフォンのさら なる普及を考えると,Android端末をターゲットとしたボッ ト対策は重要な課題であると考えられる.しかし,ボットの 感染を完全に防ぐことは難しい.そこでボットの感染は避け られないことを想定し,2次被害を防止する方法について検 討した.

本稿では,Android端末でユーザが行う特徴的な操作に 着目し,ユーザによる操作か,ボットによる操作かを判断し て通信の遮断やユーザへの警告を行うことにより,Android 端末におけるボットによる被害を防止する方法を提案する.

2. Android

端末で動作するボット

Android端末に感染したボットはバックグラウンドで動

作し,Herderにより指定されたサーバに定期的にアクセスし てHerderからの命令を待ち受ける.サーバ経由でHerder からの命令を受けたボットは,その命令に従ってAndroid 端末の位置情報や,保存されている個人情報を送信する.他 にも,他端末へのスパムメールの送信や,特定のWebサー バに対してDDoS攻撃を行う等,ユーザの知らない間に加害 者にされてしまう可能性がある.また,ボットの活動でバッ テリの消耗が激しくなる等の被害を受ける可能性がある.

ボットは複数のサーバに接続しているため,仮に1つの サーバを停止出来たとしても他のサーバを介して命令を受け 取ることが出来る.このため,ボット対策をサーバに対して 施すことは,難しいとされている.

3.

ボットとユーザ操作の違い

ボットによる操作とユーザが行う操作には以下のような 違いが存在する.メール送信時の送信ボタンを押す操作,

Web閲覧時のブラウザボタンを押す操作,検索時の入力操 作がボットにはできないユーザ特有の操作である.従って,

Android端末がネットワークにアクセスする際,直前にこれ らの操作があったか確認することにより,正常な送信とボッ トによる送信を区別できる.

4.

提案方式

1に提案方式の動作概要を示す.提案方式では,監視プ ログラムの操作監視モジュールによって常に指定したアプリ ケーションのキー/ボタン操作を監視して,時間情報と共に ログとして残す.ファイアウォールは,通常時は通信を遮断 しておく.監視プログラムのパケット監視モジュールは常に 送信パケットを監視し,Android端末からの送信パケット が発生した際に操作監視モジュールによって記録された上記

ログをチェックし,正常な送信であるかどうかを確認する.

パケット送信の直前にキー/ボタン操作が行われていた場 合,ユーザの意志で送信が行われたものと判断し,パケット 監視モジュールによりファイアウォールに対してパケットの 通過許可を行う.これにより,正規の動作としてネットワー クにパケットが送信される.

パケット送信の直前にキー/ボタン操作が行われていない 場合,ボットによる操作であると判断する.パケット監視モ ジュールは,ファイアウォールに対して通過許可を出さずに 通信の遮断を継続する.また,ユーザが意図した通信なのか を確認するための警告や,不正な通信を行おうとしたアプリ ケーションのアンインストールを促す警告を出す.

Android devices

Network Network Network Network

Normal Operation

Bot Operation

This device is trying to send data without the key input . Do you continue to send data ?

Alarm

Firewall Operation Monitoring Module

Queue of packets Packet Monitoring Module Application

Monitoring Program

Reading keystroke logs

Permission Monitoring packets Monitoring and Recording Keystrokes

1: 提案方式の動作概要

5.

むすび

Android端末におけるボット対策として,Android端末 でユーザが行う特徴的な操作を考察した.メール送信やネッ トワークアクセス時の直前にボタン操作がない場合は通信の 遮断を継続することにより,ボットによる2次被害を防止す る方法を提案した.今後は,ボタン操作の有無の検出方法を 検討し,この方法の有効性を確認するための実装を行う.

参考文献

[1] 戸田,他, Android端末をターゲットとしたボットに よる被害防止策の検討 ,平成23年度電気関係学会東海 支部連合大会論文集,F1-42011

[2] 平田,他, ボットによる不正メールの送信を防止するた めの検討 ,平成20年度電気関係学会東海支部連合大会 論文集,講演番号O-0772008

(2)

名城大学 理工学部 情報工学科

渡邊研究室

080425210 戸田 尚希

(3)

 スマートフォンの普及

 Android OS の脆弱性をついたボットの出現

◦ ボット・・・悪質化したウイルスの一種

 ユーザのセキュリティ対策不足

2

Android 端末にボットが

急速に広まる恐れがある

(4)

3

IRC : Internet Relay Chat

(5)

4

IRC : Internet Relay Chat

《研究の目的》

スパムメールの被害防止

(6)

 ウイルス対策アプリ

◦ ウイルスバスター

◦ ノートン

◦ MacAfee

ウイルス定義ファイル を利用したパターン・

マッチングが主流

5

新種や亜種のウイルスに対応出来ない

(7)

 アプリインストール時のアクセス許可を確認する

 信頼できるダウンロードサイトからアプリケー ションを入手する

◦ (例) Android Market , au one Market

◦ 公開アプリが海賊版である可能性が低い

6

システムとして被害を防ぐ訳ではない

(8)

 アプリのインストール時 に表示される

 表示されるアクセス許 可により,不正アプリか どうかを判断する

7

非常に困難

現在地情報,個人情報

料金が発生するサービス

(9)

 ユーザが行う特徴的な操作

◦ ユーザによる操作かボットによる操作かを見分ける

 監視プログラムによる通信制御

◦ ボットによる操作と判断した場合のアラームの提示 とパケットの破棄

8

ボットの感染を防ぐのは難しい事を

前提とした 2 次被害の防止策を提案

(10)

9

 メール送信時の送信 ボタンを押す操作

ボットには出来ない操作

 カーネルレベルでの

ボタン操作検出

(11)

アプリケーション 空間

カーネル

空間 Netfilter パケット監視

モジュール

操作監視 モジュール

ボタン操作をした時間の 書き込み

全てのパケットをフック

通常の送信

パケットを戻す

参照

: パケットの流れ

: テーブルの参照,書き込み 10

コネクション履歴 テーブル

ボタン履歴

テーブル

(12)

11

アプリケーション 空間

カーネル

空間 Netfilter パケット監視

モジュール

操作監視 モジュール

ボタン操作をした時間の 書き込み

全てのパケットをフック

通常の送信

パケットを戻す

参照

: パケットの流れ

: テーブルの参照,書き込み コネクション履歴

テーブル

ボタン履歴

テーブル

(13)

12

コネクション履歴テーブル 送信元

IP アドレス

送信元 ポート番号

宛先

IP アドレス

宛先 ポート番号

なし なし なし なし

アプリケーション 空間

カーネル

空間 Netfilter パケット監視

モジュール

操作監視 モジュール

ボタン操作をした時間の 書き込み

全てのパケットをフック

通常の送信

パケットを戻す

参照

: パケットの流れ

: テーブルの参照,書き込み コネクション履歴

テーブル 参照

ボタン履歴

テーブル

(14)

13

コネクション履歴テーブル 送信元

IP アドレス

送信元 ポート番号

宛先

IP アドレス

宛先 ポート番号

なし なし なし なし

コネクション履歴 テーブル

参照

ボタン履歴 テーブル アプリケーション

空間 カーネル

空間 Netfilter パケット監視

モジュール

操作監視 モジュール

ボタン操作をした時間の 書き込み

全てのパケットをフック

通常の送信

パケットを戻す

参照

: パケットの流れ

: テーブルの参照,書き込み

ボタン履歴テーブル

現在時刻の直前でない

(15)

14

アプリケーション 空間

カーネル

空間 Netfilter パケット監視

モジュール

操作監視 モジュール

ボタン操作をした時間の 書き込み

全てのパケットをフック

通常の送信

パケットを戻す

参照

: パケットの流れ

: テーブルの参照,書き込み コネクション履歴

テーブル

ボタン履歴

ボタン履歴テーブル テーブル 現在時刻の直前でない

コネクション履歴テーブル 送信元

IP アドレス

送信元 ポート番号

宛先

IP アドレス

宛先 ポート番号

なし なし なし なし

自分の

アドレス * 相手の

アドレス 25

書き込み

(16)

15

アプリケーション 空間

カーネル

空間 Netfilter パケット監視

モジュール

操作監視 モジュール

ボタン操作をした時間の 書き込み

全てのパケットをフック

通常の送信

パケットを戻す

参照

: パケットの流れ

: テーブルの参照,書き込み コネクション履歴

テーブル

ボタン履歴

ボタン履歴テーブル テーブル 現在時刻の直前でない

書き込み

コネクション履歴テーブル 送信元

IP アドレス

送信元 ポート番号

宛先

IP アドレス

宛先 ポート番号

なし なし なし なし

自分の

アドレス * 相手の

アドレス 25

(17)

16

アプリケーション 空間

カーネル

空間 Netfilter パケット監視

モジュール

操作監視 モジュール

ボタン操作をした時間の 書き込み

全てのパケットをフック

通常の送信

パケットを戻す

参照

: パケットの流れ

: テーブルの参照,書き込み コネクション履歴

テーブル

ボタン履歴 テーブル 参照

コネクション履歴テーブル 送信元

IP アドレス

送信元 ポート番号

宛先

IP アドレス

宛先 ポート番号

なし なし なし なし

自分の

アドレス * 相手の

アドレス 25

(18)

17 17

アプリケーション 空間

カーネル

空間 Netfilter パケット監視

モジュール

操作監視 モジュール

ボタン操作をした時間の 書き込み

全てのパケットをフック

通常の送信

パケットを戻す

参照

: パケットの流れ

: テーブルの参照,書き込み コネクション履歴

テーブル

コネクション履歴テーブル 送信元

IP アドレス

送信元 ポート番号

宛先

IP アドレス

宛先 ポート番号

なし なし なし なし

ボタン履歴 テーブル 参照

自分の

アドレス * 相手の

アドレス 25

(19)

18 18

アプリケーション 空間

カーネル

空間 Netfilter パケット監視

モジュール

操作監視 モジュール

ボタン操作をした時間の 書き込み

全てのパケットをフック

通常の送信

パケットを戻す

参照

: パケットの流れ

: テーブルの参照,書き込み コネクション履歴

テーブル

コネクション履歴テーブル 送信元

IP アドレス

送信元 ポート番号

宛先

IP アドレス

宛先 ポート番号

なし なし なし なし

ボタン履歴

テーブル

参照

(20)

19

アプリケーション 空間

カーネル

空間 Netfilter パケット監視

モジュール

操作監視 モジュール

ボタン操作をした時間の 書き込み

全てのパケットをフック

通常の送信

パケットを戻す

参照

: パケットの流れ

: テーブルの参照,書き込み コネクション履歴

テーブル

ボタン履歴

テーブル

(21)

20

コネクション履歴テーブル 送信元

IP アドレス

送信元 ポート番号

宛先

IP アドレス

宛先 ポート番号

なし なし なし なし

アプリケーション 空間

カーネル

空間 Netfilter パケット監視

モジュール

操作監視 モジュール

ボタン操作をした時間の 書き込み

全てのパケットをフック

通常の送信

パケットを戻す

参照

: パケットの流れ

: テーブルの参照,書き込み コネクション履歴

テーブル 参照

ボタン履歴

テーブル

(22)

アプリケーション 空間

カーネル

空間 Netfilter パケット監視

モジュール

操作監視 モジュール

ボタン操作をした時間の 書き込み

全てのパケットをフック

通常の送信

パケットを戻す

参照

: パケットの流れ

: テーブルの参照,書き込み 21

ボタン履歴

ボタン履歴テーブル テーブル 現在時刻の直前でない

コネクション履歴テーブル 送信元

IP アドレス

送信元 ポート番号

宛先

IP アドレス

宛先 ポート番号

なし なし なし なし

コネクション履歴 テーブル

参照

(23)

22

アプリケーション 空間

カーネル

空間 Netfilter パケット監視

モジュール

操作監視 モジュール

ボタン操作をした時間の 書き込み

全てのパケットをフック

通常の送信

パケットを戻す

参照

: パケットの流れ

: テーブルの参照,書き込み ボタン履歴

ボタン履歴テーブル テーブル 現在時刻の直前でない

コネクション履歴テーブル 送信元

IP アドレス

送信元 ポート番号

宛先

IP アドレス

宛先 ポート番号

なし なし なし なし

コネクション履歴 テーブル

参照

(24)

23

アプリケーション 空間

カーネル

空間 Netfilter パケット監視

モジュール

操作監視 モジュール

ボタン操作をした時間の 書き込み

全てのパケットをフック

通常の送信

パケットを戻す

参照

: パケットの流れ

: テーブルの参照,書き込み ボタン履歴

ボタン履歴テーブル テーブル 現在時刻の直前でない

コネクション履歴テーブル 送信元

IP アドレス

送信元 ポート番号

宛先

IP アドレス

宛先 ポート番号

なし なし なし なし

コネクション履歴 テーブル

参照

(25)

24 24

アプリケーション 空間

カーネル

空間 Netfilter パケット監視

モジュール

操作監視 モジュール

ボタン操作をした時間の 書き込み

全てのパケットをフック

通常の送信

パケットを戻す

参照

: パケットの流れ

: テーブルの参照,書き込み ボタン履歴

ボタン履歴テーブル テーブル 現在時刻の直前でない

コネクション履歴テーブル 送信元

IP アドレス

送信元 ポート番号

宛先

IP アドレス

宛先 ポート番号

なし なし なし なし

コネクション履歴 テーブル

参照

(26)

25

 右図のようなアラーム をユーザに提示

 内容

◦ 意図しないメールが送

信されたが,パケットを

破棄したこと

(27)

 スパムメール送信の防止に有効

 新種・亜種のボット対策に有効

◦ ウイルス検出がパターン・マッチングと異なる

26

ボットの挙動 ボタン操作の有無

ボットの検出

(28)

 ボットによる 2 次被害の防止策の提案

◦ Android 端末でのボタン操作の有無により,ボット による操作を検知し,パケットの破棄を行う

 今後の課題

◦ 提案方式の実装と評価

◦ DDoS 攻撃への加担防止法の検討

27

(29)

28

(30)

29

図 1: 提案方式の動作概要 5. むすび Android 端末におけるボット対策として, Android 端末 でユーザが行う特徴的な操作を考察した.メール送信やネッ トワークアクセス時の直前にボタン操作がない場合は通信の 遮断を継続することにより,ボットによる 2 次被害を防止す る方法を提案した.今後は,ボタン操作の有無の検出方法を 検討し,この方法の有効性を確認するための実装を行う. 参考文献 [1] 戸田,他, Android 端末をターゲットとしたボットに よる被害防止策の検討 ,平成 23 年

参照

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