平成7年/0月1日 733−(123)
第2回浜松小児循環器談話会
日時平成7年5月20口(土)
場所クリエート浜松
1.大動脈弁狭窄に対するバルーン弁拡大術を施行 した1例
浜松医科大学小児科
伊熊 正光,西田 光宏 症例は15歳男児.1カ月健診で心雑音指摘.5歳で
LVI33〜AAol33=20mmHg(心カテ①)9歳でAR雑
音出現.14歳でLV170〜AAo102=70mmHg.ウルトラシン右φ10mm,左φ12mmで拡張術施行後 LVI60〜AAollO=60mmHgと無効(心カテ②)で あった.15歳でLV115〜AAo95『20mmHg, AR
Sellers II度であった. ASは解除されたが, ARが問 題となった.ASのバルーン拡大術の適応を検討した.
2.三次元CT血管造影法が手術計画に有用であっ た重複大動脈弓の1手術例
聖隷浜松病院心臓血管外科
林 宗博,酒井 章 阿部 正一,大澤 幹夫 症例は2歳1カ月,男児,生後間もなく喘鳴を認め,
感染のため他院への入退院を繰り返していた.1歳半 に食道造影で血管輪が推測され,その後の大動脈造影 で右側下行大動脈と重複大動脈弓が確認された.さら に術直前に行われた3次元CT血管造影で大動脈弓の 異常形態が鮮明に描出され手術計画上の参考となっ た.左側大動脈弓から直接分岐している左椎骨動脈と 左鎖骨下動脈の間で大動脈弓を切断し血管輪を解除し
た.
3.発熱の遷延化した川崎病の1例 国立療養所天竜病院小児科
岩島 覚,みや内 浩視
川崎病において,発熱の遷延は冠動脈瘤発生のリス クファクターの1つといわれる.
今回我々,γ一globulin療法(400mg/kg/day)3日間 を2クール施行した後も,発熱が遷延し炎症反応の再 燃をみた,川崎病の2歳男子を報告する.
4.拘束型心筋症が疑われる1男児例 浜松北病院小児科
西田 光宏,宮本 礼子 浜松医科大学小児科 伊熊 正光 中1の男児が心電図検診でSTの低下を伴う左室肥 大と左房肥大を指摘された.心エコーでは左室拡張早 期血流の短縮と流速の減少,心房収縮血流の延長から 左室拡張障害が疑われた.左室径や壁の厚さ,収縮能 に異常はみられなかった.MRIで心外膜の肥厚はな かった.心カテでも左室拡張末期圧の上昇を認め,拘 束型心筋症が疑われた.
5.ショックにて発症した大動脈縮窄複合(総肺静 脈還流異常合併)の1例
聖隷浜松病院小児科
西尾 公男,横山 岳彦,瀬口 正史 同 心臓血管外科 酒井 章 40週3,508g,口齢2にショックにて入院.総肺静脈 還流異常症(Ia寸Ib)を合併した大動脈縮窄複合と診 断,PGE 1点滴,腹膜灌流などにより状態が安定して
きたため,日齢16 subclavian flap法による大動脈弓血 行再建術を施行した.術後血行動態は安定していたが,
日齢19ころより黄疸が増強し日齢41肝不全にて死亡し た.剖検では総肺静脈還流異常(Ia+Ib+Ilb)と著明 な肝の線維化を認めた.
Presented by Medical*Online