中 学 校6
平 成10年 度
教 育 研 究 員 研 究 報 告 書
國
東 京 都 教 育 委 員 会
研 究主題
美 的 体 験 の 場 を 通 し て 、 豊 か な 感 性 を 育 む 授 業 の 研 究
目 次
1∬皿WV
主題設定 の理 由
豊か な感性 を育 むためには(仮 説)
美 術 の 学 習 に お け る 美 的 体 験 と生 徒 の 学 習 へ の キ ー ワ ー ド(構 想 図) 豊 かな感 性を育むための研究の視 点(内 容 ・方法)
授業実践研究例
口 自然 木 や 流 木 な ど に 生 命 を 吹 き込 も う
1204り0
口 動 きの創造
口 あ ん な 感 じ こ ん な 感 じ ど ん な 感 じ ロ デ ッサ ンカ を 身 に 付 け よ う 口 気 持 ち に タ ッ チ
巳 私 の時代 口 祈 りの絵 口HEARTOFPICTURE V【 研 究 の ま と め
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教 育 研 究 委 員(美 術)
区 市 町 村 名 学 校 名 氏 名
千 代 田 区 千 代 田 区 立 練 成 中 学 校 北 澤 昭 俊 大 田 区 大 田 区立 大 森 第 一 中 学 校 並 木 光 司 世 田 谷 区 世 田 谷 区 立 桜 丘 中 学 校 中 山 昇 足 立 区 足 立 区 立 足立 第 十 中 学 校 村 上 達 茂 江 戸 川 区 江戸川区立 小岩第五中学校 伊 藤 未 知 子
町 田 市 町 田 市 立 っ く し 野 中 学 校 松 永 か お り
国 立 市 国 立 市 立 国 立 第 二 中 学 校 林 洋 一
あ き る 野 市 あ き る野 市 立 秋 多 中 学 校 廣 瀬 正 徳
担 当 教育庁指導部高等学校教育指導課 杉 本 昌 裕
1主 題 設 定 の理 由
人 は だ れ で も 様 々 な 対 象 に 対 し て 心 を 揺 ら す 。 美 術 の 学 習 に お い て 生 徒 は 、 美 的 体 験 の 場 を 通 し て 、 美 し さ や 快 さ 、 情 や 愛 と い っ た も の に 心 を 揺 ら し感 性 を 育 む 。 ま た 、 地 域 や 社 会 を は じ め 自 ら を 取 り 巻 く 環 境 や で き ご と の 中 に 一 人 一 人 が 様 々 な 思 い を も ち 、 自 ら の 気 持 ち を 言 葉 や 形 に し て 発 信 し て い る 。
し か し 、 現 代 の 社 会 で は 、 刺 激 的 な 情 報 が 氾 濫 し 、 用 意 さ れ た も の や 仮 想 の 世 界 に 生 徒 た ち は 満 足 し 、 一 人 一 人 が 豊 か な 感 性 を 磨 い て い る と は 言 い 難 い 。 も の や 人 と の 関 わ り が 希 薄 に な っ た こ と も 感 性 の 高 ま り を 鈍 化 さ せ て い る 一 因 と 考 え ら れ る 。 ま た 、 昨 今 の 子 ど も た ち の 行 動 を 見 る と 、 命 や 自 然 に 対 す る 畏 怖 や 自 他 へ の 思 い や り を 身 に 付 け る 学 習 が 必 要 で あ る 。
中 学 校 の 美 術 の 学 習 で は 、 美 的 体 験 の 中 で 感 性 を 鋭 く し 、 知 識 や 見 識 を 高 め 豊 か な 感 性 を 育 む こ と を ね ら い と し て い る 。 そ の た め に 、 美 術 の 基 礎 ・基 本 で あ る 、 感 じ る 力 ・見 る 力 ・表 現 す る 力 を 授 業 の 中 で 生 徒 一 人 一 人 が 体 得 す る こ と を 重 視 し て い る 。 様 々 な 観 点 か ら 授 業 を 見 直 し 、 題 材 ・教 材 、 授 業 の 流 れ な ど を 工 夫 す る こ と で 豊 か な 感 性 を 育 む 授 業 に で き る と 考 え 、 こ の 主 題 を 設 定 し た 。
〆〃ー 也
皿 豊 か な感 性 を育 む た め には(仮 説)
豊 か な 感 性 を 育 む た め に は 、
が 必 要 で あ る。 さ ら に 指 導 に あ た っ て は 、 自 ら主 体 的 に 活 動 で き る前 向 き な 姿 勢 を 支 援 す る こ と が 大 切 で あ る。
皿 美術の学習 における美的体験 と生徒の学習へのキー ワー ド(構 想図)
一 一 一一一 \
lOど んな些細な ことも逃 さない鋭 憾 覚
P撒 行軌 表現のよ りどころとな る臓 技能1 遡 できる心 と追究す る気持ち̲〜 コ
美 的 体 験 を 通 した
… 感 性 へ の ア プ ロ ー チ E一
感 じ る
自 然 や 社 会 環 境 、 他 者 か ら の 刺 激 を 敏 感 に 感 じ取 る ア ン テ ナ を 持 っ 。
▼
唾 、壁 ト
一 一一
考えながら、さらに
思 考 、 判 断 で き る 力 を 培 う 。
▼
伝 え る こ と で
壁 合う
自 分 の 考 え を 他 者 に 伝 え る 伝 達 方 法 表 現 方 法 を 身 に 付 け る。
学 習 の キ ー ワ ー ド … …
興 味 、 関 心
好 奇 心 、 直 感 、 感 情
直 観 、 発 想 、 構 想 感 じ 取 り 、 知 識
手 段 、 技 術 技 能 、 知 恵
IV豊 か な 感 性 を 育 む た め の 研 究 の 視 点(内 容 ・方 法)
○ 題 材 ・教 材 を 工 夫 し た 研 究
○ 授 業 の 流 れ(指 導 計 画)を 工 夫 し た 研 究
○ 授 業 の 中 で 他 者(人)と の か か わ り を 工 夫 し た 研 究
学 習 活 動 で の 生 徒 の 感 性 へ の ア プ ロ ー チ ◎ … 特 に ア プ ロ ー チ で き る と こ ろ
○ … ア プ ロ ー チ で き る と こ ろ
授 業 の 流 れ
研 究 の 視 ♂、、、占
導 入 展 開 ま と め
○題 材 ・教 材 を工 夫 した 研 究
。素 材 と の 関 わ りの 工 夫 ◎ ○
「自然 木 や 流 木 な ど に生 命 を吹 き込 も う」 興 味 ・直 感
・生 徒 に と って新 鮮 な題 材 の 工 夫 ○ ◎
「動 き の 創 造 」 発 想 ・構 想
○ 授 業 の流 れ(指 導 計 画)を 工 夫 した研 究
・感 じ取 る授 業 の工 夫 ◎ ◎
「あ ん な 感 じ こ ん な 感 じ ど ん な 感 じ」 感 じ取 り 鑑 賞 の能 力
・技 術 ・技 能 の 獲 得 の 工 夫 ◎ O
「デ ッ サ ンカ を 身 に 付 け よ う」 技 術 ・技 能
・も の を 作 リな が ら 考 え る ○ ◎ ○
「気 持 ち に タ ッ チ 」
O授 業 の 中 で 他 者(人)と の か か わ りを 工 夫 した研 究
・自 己 を見 つ め る授 業 の工 夫 ○ ◎ ◎
「私 の時 代 」 構 想 ・手 段 鑑賞の能力
・在 り方 生 き方 を考 え る ◎ ◎
「祈 りの絵 の鑑 賞 」 興 味 ・関 心 鑑賞の能力
・多 くの 作 家 の考 え に触 れ る ○ ◎ ◎
「HEARTOFPICTURE」 感 じ取 り 鑑 賞 の能 力
V授 業実践研究例
自然木や流木な とに生命を吹 き込 もう
,題 材 設 定 の 理 由
今 日、 豊 か な 自 然 が 少 な く な り、 生 徒 が 自 然 や 自 然 素 材 と 触 れ 合 う こ と が 少 な く な っ て き た 。 美 術 の 授 業 で も、 新 し い 素 材 を 使 う こ と が 多 く な って い る 。 豊 か な 感 性 を 育 む に は 、 生 徒 が で き る だ け 自 然 素 材 と触 れ 合 い 、 自 然 か ら受 け る 感 情 や 感 覚 を 大 切 に す る 授 業 の 工 夫 が 必 要 で あ る 。 自 然 素 材 を 生 か し、 素 材 と の 出 会 い か ら新 た な 発 想 ・構 想 を 引 き 出 した い と 考 え 本 題 材 を 設 定 し た 。
2学 習 の 展 開
犀 習の翫 「 一 学 習 活 動 一π 指導の工夫及濡 の観点二 「
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準 「禰 痂 集
備[。 自然木や淋 石などの自糠 材の創 。表現意図をも。て、素材 と接 し
や 形 、 肌 合 い な ど に 興 味 を もっ 。
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1・ 自然 素 材 を・ 動 物 や 昆 虫 な ど に見 立 て}
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て い る か 。
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○ 素 材 に 合 う道 具 を選 び、 正 しい使 い方 を身 に付 け'加 干'制 作 す る・
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○道具の正 しい知識 ・使用法を理i 解させる・t
○ 表 現 意 図 に合 っ た、 表 現 方 法 を1 鉄 しているか。i
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展 開2
O机 上 に 置 い た と き に ど の よ う に な る か な ど 考 え 、 さ ら に 工 夫 を 加 え る 。
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ま と め
○ 自分 の作 品 にっ い
○ 自他 の作 品 を批 評
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○ つ く り な が ら考 え 、 最 後 ま で 素 材 を 生 か す 工 夫 を 図 ら せ る。
ぞ…蔓論 蜜曙
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蓼轡
○ 自他 の作 品及 び表 現 の工 夫 に対 し共 感 し、 評 価 が で きた か。
3考 察
本 研 究 は 、 題 材 ・教 材 を 工 夫 す る こ と に 視 点 を 置 い て 進 め た 。 市 販 の キ ッ ト教 材 を 使 わ ず 生 徒 に と っ て 新 鮮 で 、 興 味 ・関 心 が も て る教 材 を 工 夫 した こ と で 、 意 欲 的 な 制 作 態 度 を 培 う こ とが で き た 。 素 材 か ら発 想 し、 表 現 活 動 に 発 展 し、 作 品 を っ く り あ げ る こ と は 、 「も の づ く り」 の 基 本 で あ る。 生 徒 の 自 由 な 発 想 や 思 い が 、 生 徒 自 身 が 山 林 や 河 原 か ら収 集 し た 自 然 素 材 に 込 め ら れ 、 そ の 結 果 、 鳥 や 動 物 な ど の 生 き物 に 形 を 変 え 、 新 た な 生 命 が 宿 っ た よ う で
あ る 。
ア イ デ ア に 合 わ せ て 自然 素 材 を 選 ん だ 生 徒 、 素 材 の 色 や 形 、 肌 合 い か ら ア イ デ ア を 引 き 出 し た 生 徒 な ど様 々 で あ っ た が 、 生 徒 の 発 想 や 創 意 工 夫 に 幅 を も た せ る こ と が で き た の は 大 き な 成 果 で あ っ た と考 え る。
生 徒 作 品
自 然 木 や 流 木 な ど で っ く っ た 生 き 物 た ち
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動 きの創造 ア ニ メ ー シ ョ ン に よ る 、 動 き の デ ザ イ ン ・伝 達
1題 材 設 定 の 理 由
ア ニ メ ー シ ョ ン は 、 生 徒 の 日 常 生 活 の 中 に 、 伝 達 表 現 方 法 の 一 っ と し て 深 く 入 り 込 ん で い る 。 生 徒 た ち に 分 か り や す く 、 色 と 形 に よ る 表 現 に 「動 き 」 を プ ラ ス し、 楽 し く表 現 体 験 し、
学 習 で き る 活 動 で あ る 。 音 楽 や 声 等 の 音 素 材 と 組 み 合 わ せ る こ と に よ っ て 、 さ ら に 複 合 的 な 表 現 と な り 、 新 た な 感 性 を 育 む こ と も 考 え ら れ る 。
本 題 材 で は 、 動 き の 中 の リ ズ ム ・気 持 ち よ さ ・面 白 さ な ど の 要 素 を 学 習 し 、 自 ら も 発 想 を 拡 げ て ア ニ メ ー シ ョ ン を つ く っ て い く 。 映 像 表 現 を 楽 し み 、 自 ら も 工 夫 を し 、 体 験 を 通 し て 豊 か な 感 性 が 育 め る と 考 え た 。
2授 業 の ポ イ ン ト
ω ね ら い 及 び 育 み た い 感 性 と能 力
自 分 の 絵 や 図 柄 を 動 か す →
見 る 人 を 楽 し ま せ る 工 夫 → 発 想 ・構 想 の 工 夫 個 々 の 感 性 を 働 か せ た 「動 き」 の 創 造 ⇒
自分 の つ く り だ した も の に 命 を 吹 き込 む
⇒ 発 想 力 ・構 成 力
⇒ 生 命 感
創 造 力 、 独 創 性
映 像 づ く り を 体 験 す る → 映 像 機 器 の 理 解 ⇒ 技 術 力 、 知 識 ・理 解
(2)学 習 内 容 の 概 要
時 間 の 感 覚 を 高 め る た め 、 音 楽 に 合 わ せ た 「動 き 」 を 考 え る 。
08拍 の 「動 き 」 を 考 え る ⇒2拍 ×4、4拍 ×2、 リ ピ テ ー シ ョ ン な ど
○ 作 品 の 量 ⇒8拍 を6秒 で 表 現 し 、1拍6枚 で 、 計48フ レ ー ム 分 の 動 画 を 描 く。
○ 表 現 材 料 ⇒ 〔学 校 で 準 備 〕 市 販 の 動 画 用 紙 、 顔 料 ツ イ ン ペ ン(耐 水 性 の も の が よ い)
〔個 人 で 準 備 〕 色 鉛 筆 、 色 紙 、 水 彩 用 具 … 制 作 意 図 に よ る 工 夫
○ 使 用 機 器 ⇒1/8秒 の コ マ 撮 り 機 能 付 き デ ジ タ ル ビ デ オ カ メ ラ 、 ビ デ オ 編 集 機 手 作 り 撮 影 台(次 頁 参 照)、 三 穴 タ ッ プ 板40枚 、 ス ト ッ プ ウ ォ ッ チ
○ 使 用 し た 楽 曲 ⇒ パ ッ ヘ ル ベ ル の 「カ ノ ン 」 を 原 曲 と し て 使 う 。
○ そ の 他 ⇒ テ キ ス ト、 ワ ー ク シ ー ト、 絵 コ ン テ 用 紙 、 タ イ ム シ ー ト、 保 管 袋
3学 習 活 動
導 入1… … 映 像 資 料 の 鑑 賞
セ ル ア ニ メ や 人 形 ア ニ メ の 作 品 、 制 作 現 場 、 撮 影 風 景 な ど 導 入2… … 表 現 形 式 の 意 識 と 理 解
8拍 の 「動 き 」 を 考 え る 。
〔例 〕 起 承 転 結 、ABCD, AABB,AAABな ど
導 入3… … 動 き の ポ イ ン トの 理 解 陶『
○ 動 勢 の 変 化 → 落 ち る 、 弾 む 、 飛 ぶ 、 流 れ る 、 動 き の 誇 張 、 動 き の 変 化 な ど
○ 速 度 → 加 速 す る 、 減 速 す る 。
○ 繰 り 返 し → リ ピ ー ト、 リ バ ー ス
テ キ ス ト資 料 の 項 目
・ ア ニ メ ー シ ョ ン っ て な ん だ?
・ い ろ ん な 表 現 の ア ニ メ が あ る ん だ ね
・ ス ト ー リ ー ボ ー ド ・絵 コ ン テ っ て な ん だ?
・ 撮 影 用 タ イ ム シ ー ト っ て な ん だ?
・ 原 画 ・動 画 ・ 中 割 っ て な ん だ?
「 リ ズ ミ カ ル ァ ニ メ ー シ ョ ン の 制 作 」 っ て な に す る ん だ ろ う?
・ 動 き の お も し ろ さ っ て な ん だ ろ う?
・ 時 間 枠 を イ メ ー ジ し よ う
・ ア イ デ ァ を 練 っ て み よ う
・絵 コ ン テ を 描 い て み よ う
・ 運 動 曲 線(動 き の 流 れ)の シ ー ト を 作 っ て み よ う
難 。 ・騨
遡
響 騨 雛 幽
耀 野1川 ,
耀麟握
懸灘 鰐
等 ダ曜、
騨
机 を 転 用 した 撮 影 台 を 起 き、 試 し撮 り もす ぐ見 られ る様 に した
「
テ キ ス ト資 料 〜 「ア イ デ ア を 練 っ て み よ う 」 よ り
◎ キ ャ ラ ク タ ー を 決 め る
こ の 場 合 、 人 物 と は 限 ら ず 、 物 や 図 形 ・幾 何 形 態 で も よ い 。 自 分 が 動 か し た い 形 。 動 き ・変 化 を 描 き 進 め ら れ る 形 。 お も し ろ い ・美 し い 動 き に な り そ う な 形 。 変 形(ト ラ ン ス フ ォ ー ム ・ メ タ モ ル フ ォ ー ゼ)し 続 け る 形 も 考 え ら れ る 。
◎ 補 足 ・追 加 ・注 意 点
・一 枚 で は 動 か な い は ず の 絵 が 動 い て 見 え る こ と。 生 命 を 持 っ た よ う に 生 き 生 き と 見 え て く る こ と 。 こ こ が う れ し い と こ ろ 。 見 る 人 を 楽 し ま せ る こ と を 考 え る 。
・書 き 込 み 過 ぎ て 不 自 然 な 動 き が 出 て し ま う と 見 に く く な る。 き れ い に 動 い て 見 え る よ う に キ ャ ラ ク タ ー は 単 純 に 考 え た 方 が よ い 。 変 化 し 続 け る 形 を 追 い か け て 描 け る よ う に 。
・具 体 的 ・立 体 的 な 形 を 書 く 場 合 に は ス ケ ッ チ ・ デ ッ サ ン が 不 可 欠。 少 し ず っ 形 を 変 化 さ せ 、 一 枚 一 枚 て い ね い に 描 け る 密 度 で 描 く 。
・動 き の 流 れ(目 盛 り つ き)を 書 き 込 ん だ シ ー ト も 作 っ た 方 が よ い 。
」
④ 展 開 ・制 作 の 流 れ
ワ ー ク シ ー トで ア イ デ ア を 練 る
→ 絵 コ ン テ ・ タ イ ム シ ー トの 記 入
(→ 運 動 曲 線(動 き の 流 れ)の シ ー ト作 成)
→ 動 画 の 制 作(下 書 き 〜 清 書) (→ 試 し 撮 り ・ そ の 鑑 賞 ・手 直 し)
→ 撮 影 班 に よ る 、 時 間 外 で の 撮 影
… … → 完 成 作 品 の 鑑 賞 ・相 互 評 価 ワ ー ク シ ー トの 内 容(右 図)===「
・時 間 枠 と 拍 数 ・絵 の 枚 数 の イ メ ー ジ 図 。
・ ど ん な 動 き を 表 現 し た い か 言 葉 で 書 く 。
・ キ ャ ラ ク タ ー の デ ザ イ ン 。
・動 き の 流 れ で 描 い て み る 。
(絵 の 枚 数 に 合 わ せ た ア イ デ ア ス ケ ッ チ)
⑤ 評 価 の 観 点
・ア ニ メ ー シ ョ ン の つ く り 方 を 理 解 で き た か 。
。動 き の 表 現 ・ユ ニ ー ク な 発 想 が で き た か 。
・楽 し ん で 制 作 し 、 鑑 賞 す る こ と が で き た か 。
リ ズ ミ カ ル ア ニ メ ー シgン の 制 作ttlte2 蟹■ 「カ ノ ンM罰 南 瀞8」
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生 徒 作 品 一動 画 一 よ り 生 徒 が 選択 した主 題 や 表 現方 法 の 例
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3考 察
生 徒 は 、 テ レ ビ で 見 る ア ニ メ ー シ ョ ン の 影 響 か ら 、 発 想 段 階 で ス ト ー リ ー 性 を 盛 り 込 み す ぎ て し ま う 傾 向 が あ っ た 。 実 際 に は 一 瞬 の 作 品 に な る た め 、 時 間 の 流 れ に っ い て は 、 十 分 な 指 導 が 必 要 で あ る 。
本 題 材 は 、 生 徒 に と っ て 初 あ て の 体 験 で あ る 。 他 の 生 徒 作 品 を 鑑 賞 し た り 、 構 想 を 練 り 直 し た り す る こ と で 、 ア ニ メ ー シ ョ ン に 対 す る 理 解 が 深 ま り 、 制 作 に 創 意 工 夫 が 生 ま れ た 。 今 後 の 課 題 と し て 、 次 の 点 の 改 善 を 考 え る 。
○ 条 件 や テ ー マ を 絞 り 込 ん だ 制 作 活 動 に す る 。
○ 動 き の ポ イ ン ト(動 静 、 緩 急 、 変 容)を 限 定 し た 制 作 活 動 に す る 。
反 省 点 は あ る が 、 多 く の 生 徒 が 意 欲 的 に 取 り 組 め た の は 成 功 で あ っ た 。 ま た 。 ア ニ メ ー シ ョ ン と い う 題 材 が 、 生 徒 に と っ て 興 味 ・関 心 の 高 い も の で あ り 、 今 後 研 究 を 深 め る べ き も の で あ る こ と を 確 信 し た 。 さ ら に 、 新 た な 感 性 を 生 徒 に は ぐ く め る も の だ と 考 え ら れ る 。
あん な 感 じこん な 感 じとん な 感 じ
1題 材 設 定 の 理 由
自然 や 人 間 、 造 形 物 な ど わ た した ち の 周 り に あ る物 事 や 対 象 物 に 出 会 っ た 時 、 だ れ も が さ ま ざ ま な 「感 じ」 方 を す る 。 しか し、 心 動 か さ れ る が 通 り過 ぎ て し ま う こ と の 方 が 多 い 。 豊 か な 感 性 と は 、 そ ん な 時 に 立 ち 止 ま り、 対 象 と 向 き合 い 、 感 じ取 る こ と が で き る こ と で は な い か 。
本 題 材 で は 、 対 象 か ら感 じ取 る 「感 情 や 感 覚 」 を 生 徒 が 形 、 色 、 言 葉 、 文 章 等 で 表 現 す る 力 を 身 に 付 け る指 導 の 工 夫 を 図 っ た 。 自 己 の 作 品 の 中 に 、 具 体 的 な も の で な く 「感 じ」 を 表 現 す る こ と で 感 性 を 高 め る こ と を 考 え た の で あ る。 さ ら に 、 互 い に 鑑 賞 し合 う活 動 を 通 して 、
自他 の 作 品 に 込 め られ た 「感 じ」 を 理 解 し合 い 、 意 見 を 交 換 し合 う こ と で 感 覚 を 磨 く こ と が で き る と 考 え た 。
2学 習 の 展 開 導 入
学 習 活 動
口 発 想 ト レー ニ ン グ[2時 間]
○ 形 容 詞 的 な 言 葉 「〜 の よ う な」 を 使 っ て 、 色 を 表 現 す る。(例:燃 え る よ う な 赤)
「感 じ」 や 「感 覚 」 っ て ど ん な も の か 、 考 え る。
○ 抽 象 画 題 名 当 て ク イ ズ
抽 象 的 な 表 現 に 込 め られ た 作 者 の 思 い を 考 え る。
指導の工夫及び評価の観点
○ 叙 情 的 な 表 現 に っ い て 気 付 か せ 、 感 じた こ と を 表 現 す る手 が か り と す る。
○ 自分 に は、 ど の よ う に 見 え る か 、 感 じ る か を 大 切 に し、 鑑 賞 す る。
展 開
ロ モ ダ ン テ ク ニ ッ ク練 習[1時 間]
さ ま ざ ま技 法 に 挑 戦 して み る。
口 作 品 制 作[2時 間 コ
モ ダ ン テ ク ニ ッ ク を 活 用 して 制 作 す る が 、 作 品 の
「感 じ」 を 考 え な が ら 進 あ る 。
○ さ ま ざな表 現技 法 を身 に 付 けた か。
○ 題 名 を 考 え な が ら制 作 さ せ る こ と で 、 表 現 し た い 「感 じ」 を 明 確 に さ せ る。
ま と め 口 鑑 賞
○作 品鑑 賞 カ ー ドの 制 作
[1時 間] ○ 自他 の 作 品 に つ い て深 く考 え させ、 共 通点 や 違 いな どに 気 付 か せ る。
○ 感 じ方 と表 現 にっ い て学 習 で きた か。
[生 徒 の 鑑 賞 カ ー ドか ら]『
自 分 の 作 品 を 文 章 化 す る と 、 自 分 で も 「俺 、 こ ん な こ と 思 っ て た ん だ … … 。」 と 、 後 々 気 付 い た り し て 、 自 分 で も あ ん ま り 意 味 の な い 作 品 と 思 っ て て も 、 よ く考 え て み る と そ れ 以 上 に 深 い 意 味 が あ っ た り す る 。 こ れ か ら絵 を 見 る と き に も こ の こ と を 大 切 に し た い 。
3考 察
さ ま ざ ま な 技 法 を 体 験 し な が ら の 制 作 中 に 、 生 徒 か ら 「こ ん な こ と や っ て い い の?」 と い う 声 が 上 が っ た 。 自 分 の 表 現 意 図 に 合 う 自 由 な 表 現 方 法 に 挑 戦 で き た か ら で あ る 。 ま た 、 偶 然 で き た 形 や 色 か ら 発 想 を 膨 ら ま せ 、 独 自 の 世 界 を 工 夫 し て 表 現 す る 生 徒 も 多 か っ た 。
実 体 の な い 「感 じ 」 を テ ー マ と し て 表 現 を 試 み た こ と で 、 立 ち 止 ま っ て 感 じ る こ と や 内 面 を 見 っ め る こ と の 必 要 性 を 体 験 で き た よ う で あ る 。 こ れ か ら 生 き て い く 社 会 の 中 で 心 の 豊 か さ を 養 う き っ か け と な れ ば と 考 え る 。
[生 徒 作 品 と 感 想 文 か ら]
㌦
】轟
難
「夢 中 空 間 」
こ の 作 品 の 原 点 は 、 昔 か ら私 の 中 に 潜 在 す る 「歌 好 き の 心 」 だ 。 そ の 心 の 中 に 天 の 川 が 流 れ て い る。 水 で も な く、 星 で も な く、 心 に あ る 歌 の 旋 律 が 流 れ て い る オ レ ン ジの ス パ ッ タ リ ング はみ ん な で 歌 っ た 合 唱 の 歌 声 だ 。 流 れ る旋 律 に 溶 け込 も う と し て い る け れ ど、 ま だ ま だ こ れ か ら だ 、 と い う不 安 、 希 望 、 願 い 、 そ の 他 何 もか も を 詰 め 込 ん だ 作 品 に し た っ も りだ 。
「旅 立 ち 」 ○ ○ さ ん の 作 品
私 が な ぜ こ の 作 品 に 「旅 立 ち 」 を っ け た か と う と 、 た く さ ん の 鳥 み た い な の が 生 徒 一 人 一 人 で 、 そ の 一 人 一 人 が 一 っ に ま と ま っ て 旅 立 っ 時 が き た 、 と い う よ う な 感 じが した 。 ま わ り は 少
し暗 あ だ け ど そ れ が ま た 「一 っ に ま と ま れ 大 丈
夫 」 と い う よ う な 、 団 結 す る力 は 大 き い よ う な 感 じが す る 。 今 は 団 結 し て い て も大 き くな れ ば 独 立 す る 、 子 供 か ら大 人 へ の 成 長 を 感 じ る 作 品 で し た。
デ ッサ ンカ を身 に付 けよ う 写実の追究
1題 材 設 定 の 理 由
豊 か な 感 性 な し に は 、 豊 か な 造 形 表 現 は望 め な い 。 感 性 を 育 む 上 で 、 自 分 が 見 て 感 じ た も の を 表 現 ・伝 達 す る こ と は 非 常 に 重 要 な こ と で あ る。 と こ ろ が 生 徒 の 中 で 自 分 の 表 現 し た 作 品 に満 足 感 や 達 成 感 を 感 じて い る も の は 意 外 に 少 な い。
中 学 校 の 年 代 は 、 写 実 的 な 表 現 へ の 憧 れ や 、 欲 求 が と て も 強 い の で 、 自分 の 作 品 を 見 た と き に 、 自 分 の 技 術 の 未 熟 さ を 感 じて し ま う こ と が あ る 。 特 に 、 絵 画 に お い て 苦 手 意 識 を も っ 生 徒 が 多 い 。
そ こで 、 感 性 豊 か な 造 形 表 現 を 望 む た め に 、 見 た と お り に 描 き た い と い う 生 徒 の 欲 求 に 可 能 な 限 り応 え 、 見 る力 、 描 く力 の 向 上 を 目指 し授 業 の 工 夫 を 考 え た 。
2生 徒 の 現 状 を ふ ま え た 指 導 の ね ら い
一 現 状 ・
・観 察 力 の 不 足(対 象 を 漠 然 と 見 て い る)
・ シ ン ボ ル 化 さ れ た 形 の 出 現(幼 児 性 を 引 き ず っ た ま ま の 絵)
・空 間 の 概 念 が 作 ら れ て い な い 。
・明 暗 の 追 究 不 足(輪 郭 線 だ け で 満 足 し て し ま う 。)
し
畢 指 導 の ね ら い
・絵 画 表 現 に 対 す る 自 信 と 、 意 欲 の 向 上 を 目 指 す 。
・対 象 を と ら え る と い う こ と は ど う い う こ と な の か 、 ま た 、 そ れ に は 色 々 な ア プ ロ ー チ の 仕 方 が あ る と い う こ と に 気 付 く。
・深 く 観 察 し 、 追 究 す る 姿 勢 を 身 に 付 け る 。
3具 体 的 な て だ て
・対 象 を と ら え る(見 る)と い う こ と を 形 、 明 暗 の 二 っ の 角 度 か ら と ら え て み る 。
形
① 純 粋 に 抽 象 的 な 形 と し て 線 や 面 を と ら え る
② フ ァ イ ン ダ ー の 活 用 一
③ ネ ガ テ ィ ブ ス ペ ー ス の 確 認
明 暗
① 鉛 筆 に よ る 明 度 段 階 の 作 成 。
② ハ イ ラ イ ト、 最 暗 部 の 確 認
③ ハ ッ チ ン グ 、 ク ロ ス ハ ッ チ ン グ の 練 習
4
《導 入 》
学 習 の 展 開
1見る こ と の 大 切 さ を 知 る1
生 徒 の 活 動
何 も 見 な い で 描 く。
題 材(木 、 手 、 顔)
〈自己評 価 〉
見 て 描 く。
題 材(手 、 友 達 の 顔)
〈自己評 価〉
自 己 評 価 の 観 点
・自 己 評 価 は 形、 明 暗 、 感 想 、 満 足 度 に っ い て 記 入 す る。
・シ ン ボ ル 化 した 形 が 出 現 して い な い か。 (綿 あ め の よ う な 木)
シ ンボル化 した形 の 出 現 が 写 実 的 表 現 の邪 魔 を して い る こ と に気 付 くか。
対象 を 見 る こ との 大 切 さ に気 付 い たか 。
《展 開 》 1形を と ら え る1
「永 」 の 字 を 分 割 、 逆 に して 描 く。
線 で 描 く。(輪 郭 線 、 重 な り の 線) 題 材(手 、 バ ラ の 花)
〈自 己 評 価 〉
フ ァ イ ン ダ ー を 使 っ て 描 く。
題 材(基 本 立 体 、 花 び ん 、 イ ス)
〈自 己 評 価 〉
・対 象 を 正 確 に と らえ る こ と が で き た か 。
・普 段 書 い て い る 文 字 の 癖 が 出 な い の で 忠 実 に 形 を と らえ よ う と して い る こ と に 気 付 くか 。
・線 の っ な が り や 方 向 な ど を 細 か く観 察 で き た か 。
・フ ァ イ ン ダ ー に よ る ネ ガ テ ィ ブ ス ペ ー ス の 確 認 を 必 ず 行 わ せ る 。
・ネ ガ テ ィ ブ ス ペ ー ス を 意 識 して 描 け た か。
明 暗 を と ら え る
明 度 段 階 を つ く る 。(5段 階)
ハ ッ チ ン グ
ク ロ ス ハ ッ チ ン グ の 練 習
フ ァ イ ン ダ ー で 描 い た 花 び ん 等 に 明 暗 を っ け る。
灰 色 の 紙 に 描 く。
題 材(く だ も の 、 花 び ん) 色 鉛 筆(白 、 黒)を 使 用 。
〈自 己評 価 〉
鉛 筆1本 で 幅広 い 明 暗 の 表現 が で きた か。
ハ ッ チ ン グ
多
ク ロ ス ハ ッ チ ン グ
ハ ッ チ ン グ、 ク ロス ハ ッチ ン グを使 う姿 勢 が身 に 付 い た か 。
ハ イ ラ イ ト、 最 暗 部 を 確 認 で き た か 。
《ま と め 》1写 実 的 に 描 く1
写 実 を 総合 的 に と らえ て 描 く。
題材(手 、 顔)
最 初 に 描 い た 作 品 と 比 較 して 、 表 現 上 で 変 わ っ た 点 、 良 くな っ た 点 な ど を 認 識 で き た か 。
5評 価 の 観 点
・意 欲 的 に 作 業 に 取 り組 む こ と が で き た か 。
。今 ま で と は 違 う対 象 の と ら え 方 に 気 付 き、 そ れ を 自分 の表 現 に生 かす こ とが で きた か。
6生 徒 ア ンケ ー ト(こ の 授 業 を 終 え て の 感 想) ア 対 象 の と らえ 方 が あ る 程 度 理 解 で き た 。 イ 前 よ り も上 手 に 描 け る よ う に な っ た 。 ウ 前 よ り も意 欲 的 に 授 業 に 取 り組 も う と 思 う 。
(YES146NO14) (YES143NO17) (YES150NO10)
7考 察
今 回 の 取 組 み は 、 い ろ い ろ な 対 象 の と らえ 方 を 理 解 し、 意 欲 の 向 上 を 図 る と い う点 で 、 効 果 が あ っ た 。 しか し、 自 己 の 表 現 した 作 品 に 満 足 感 を も て な か っ た 生 徒 も 若 干 だ が い る 。 以 前 よ り も意 欲 的 に 取 り組 め た 姿 勢 を 大 切 に 、 今 後 の 授 業 の 中 で 継 続 的 に 指 導 し て い き た い 。
気 持 ち に タ ッ チ ー五感に触れる表玲
1題 材 設 定 の 理 由
具 体 的 な 題 材 設 定 の 理 由 と して 次 の 三 点 を 上 げ る こ と が で き る。
① 生 徒 が 自 分 自身 で 表 現 方 法 を 選 択 で き る 内 容 に した か っ た 。
② 表 現 方 法 の 選 択 の 幅 を で き る だ け広 く し、 遊 び の 要 素 を 取 り入 れ た か っ た 。
③ 表 現 し た い 内 容 が ど の よ う に 伝 わ っ た か を 楽 し く確 認 し合 え る よ う な 課 題 に し た か っ た 。 こ の 三 点 を 満 た す 課 題 に よ り、
① 生 徒 の 中 で 物 事 に 対 す る新 た な 視 点 の 発 見 に 繋 が る。
② 表 現 す る こ とへ の 興 味 が 喚 起 さ れ る。
③ 互 い の 個 性 溢 れ る表 現 に ふ れ て 意 見 交 換 す る こ と で 、 他 者 の 存 在 、 特 性 、 個 性 の 再 発 見 と も に 、 自 己 を 再 発 見 し認 め あ う。
と い っ た 様 々 な 効 果 が 生 ま れ る こ と が 期 待 さ れ る。 と 同 時 に 、 多 方 面 か ら生 徒 の 感 性 に 刺 激 を 与 え る こ と が で き る の で は な い か と考 え て こ の 課 題 を 設 定 した 。
2.指 導 上 で 意 識 ・留 意 し た こ と (1)表 現 方 法(技 法)に つ い て
○ 絵 画 、 彫 塑 、 版 画 と い っ た 通 常 の 授 業 内 容 に あ る 表 現 形 式 に 加 え 、 触 覚 ・聴 覚 ・嗅 覚 と い っ た 五 感 に 訴 え る よ う な 方 法 ま で 含 め て 、 表 現 方 法(技 法)選 択 の 幅 を 広 く し 、 自 由 に 取 り 入 れ る こ と が 可 能 で あ る と い う こ と を 強 調 す る 。
〇 五 感 の う ち 、 今 回 は 視 覚 的 な 表 現 を 除 く こ と で 、 作 品 を ど の よ う な 感 覚 を 重 視 し て っ く る か を 考 え さ せ た 。
〈例 〉 触 覚 ・聴 覚 ・嗅 覚 を 敏 感 に し た 制 作
単 に 作 品 触 れ た り 、 動 か し て 音 を 聞 い た り 、 持 ち 上 げ た 時 に 重 心 が 移 動 す る こ と な ど 、 持 っ た 感 じ が 変 わ る こ と で 、 何 か を 訴 え る 作 品 に す る 。
〈例 〉 素 材 に つ い て
聴 覚 面:小 豆 、 ゴ マ 、 ビ ー 玉 、 モ ー タ ー 、 オ ル ゴ ー ル 、 電 子 キ ッ ト等
触 覚 面:海 綿 、 キ ャ ッ プ シ ー ト、 布 、 毛 糸 、 フ ェ イ ク フ ァ ー 、 小 豆 、 ゴ マ 、 モ ー タ ー な ど を 利 用 し た 振 動 。
視 覚 面:電 気 的 な 光(発 光 ダ イ オ ー ド、 麦 球 、 豆 電 球 、 玉 電 気)、 発 光 素 材 、 光 学 繊 維 だ ま し絵 の 要 素 、 名 画 の 立 体 化
(2)ア イ デ ア ・ デ ザ イ ン を ま と め る に あ た っ て
○ た だ 漠 然 と 作 業 す る の で は な く、 表 現 内 容 と 技 法 を 意 識 し て 作 業 す る こ と を 強 調 す る 。
○ そ の た あ に 、 次 の ① か ら ③ の よ う な パ タ ー ン を 示 し、 い ず れ の パ タ ー ン で も よ い こ と を 説 明 す る 。
① 表 現 し た い 内 容 を ま ず 明 確 に し、 も っ と も 的 確 に 表 す 方 法 を 考 え て 使 う技 法 を 選 択 し て
い く 。 〈内 容 → 技 法 〉
② 興 味 、 関 心 を も っ た 技 法 を 生 か せ る よ う に 内 容 を 考 え て い く。 〈技 法 → 内 容 〉
③"①"あ る い は"②"で ス タ ー ト し て 、 作 品 を 作 っ て い く 課 程 で 、 さ ら に 新 た な 技 法 を 利 用 し た り 、 内 容 の 明 確 化 や 変 更 を す る 。 〈内 容 → 技 法 → 内 容 → 技 法 … 〉 (3)鑑 賞 に っ い て
O作 者 が 何 を 表 現 し た か っ た の か を 考 え る 。
○ 互 い に 感 じ 取 っ た 内 容 を 意 見 交 換 す る 場 で あ り 、 お 互 い の 作 品 を 自 由 に 鑑 賞 し 、 自 由 な 感 想 を 述 べ あ え る 時 間 を も っ 。
○ 今 回 の 作 品 は 、 こ の 互 い に 鑑 賞 し あ っ て 意 見 交 換 す る と い う 時 間 を も っ こ と で 本 当 の 意 味 で 完 成 す る こ と を 理 解 さ せ る 。
3.授 業 の 実 際 授 業 ク ラ ス
(1)2学 年 選 択 美 術17名(男 子9名 女 子8名) (2)題 材 内 容
○ 一 合 升 に 様 々 な 素 材 を 加 え て 自 分 の 考 え 、 気 持 ち な ど を 表 現 す る 。'
視 覚 に 限 ら ず 、 相 手 の 五 感(視 覚 ・聴 覚 ・嗅 覚 ・触 覚 ・味 覚)を 通 じ て 自 分 の 考 孝 や 気 持 ち を 伝 え る よ う に 工 夫 す る 。
そ の 際 、 無 理 な く 手 に 入 る 素 材 で あ れ ば 、 ど ん な も の で も 加 え て か ま わ な い 。 た だ し、
で き る だ け 升 の 形 を 利 用 し 、 升 の 原 型 を 大 き く 逸 脱 す る よ う な も の に は し な い 。 ま た 、 複 数 の 升 を 組 み 合 わ せ た り 、 い く っ か の パ タ ー ン を 作 っ て 並 べ る こ と で 表 現 す る こ と も 可 能 と し た 。
(3)授 業 の 流 れ
○ 導 入 、 ア イ デ ア ス ケ ッ チ 、 素 材 集 め(2時 間 一2週 間)
・ 自 分 の 伝 え た い 内 容 を ど う す れ ば 的 確 に 伝 え ら れ る か を 念 頭 に お い て デ ザ イ ン さ せ る。
・視 覚 だ け で は な く、 他 の 感 覚(複 数 も 可)を 働 か せ 、 相 手 に 訴 え る 工 夫 を 考 え る 。
・興 味 を 持 っ た 表 現 の 方 法 が 先 行 し 、 理 屈 や 内 容 が あ と か ら つ い て く る 形 に な っ て も か ま わ な い こ と も 伝 え る 。
・作 例 の ま ね か ら ス タ ー ト し て も か ま わ な い 。
・描 い た ア イ デ ア ス ケ ッ チ は 、 失 敗 し た と 思 っ て も 絶 対 消 さ な い 。
・頭 よ り も 手 で 考 え る 。
*完 全 に オ リ ジ ナ ル な も の で な く て も か ま わ な い 。 作 例 に 影 響 さ れ る こ と を 案 ず る よ り も 、 そ こ か ら 自 分 な り の 作 品 に 昇 華 さ せ れ ば よ く 、 表 現 の 内 容 が 自 分 の 考 え 、 感 じ た も の で あ る こ と が 重 要 で あ る こ と を 説 明 す る 。
○ 作 業(4時 間)
・適 切 な 工 具 、 材 料 に っ い て の ア ドバ イ ス を 行 い 、 表 現 の 方 向 性 が 変 わ る こ と も 自 分 の 気 持 ち に 沿 っ た も の で あ れ ば か ま わ な い と い う こ と を 確 認 す る 。
・作 品 の 内 容 が 変 化 し て い く 過 程 は 簡 単 に で も 必 ず 記 録 し て お く こ と を 指 示 す る 。
○ 鑑 賞(2時 間)
・次 の 三 段 階 で 行 い 、 指 導 者 は 最 後 の 段 階 で 適 宜 質 問 や 、 感 想 を 述 べ て い く。
1)互 い の 作 品 を 、 自 由 に 一 つ 一 つ 鑑 賞 す る 時 間 を と り 、 コ メ ン ト を 鑑 賞 カ ー ドに で き る だ け 具 体 的 に 記 入 し て お く 。.
2)フ リ ー ト ー キ ン グ の 時 間 を 設 定 す る 。
3)ま と め と し て 、 自 分 の 作 品 の 解 説 を 含 め 全 体 の 前 で 発 表 す る 。
4.ま と め ・考 察 (1)技 法 に つ い て
く実 施 学 年 〉
本 内 容 に お い て 、 ま ず 今 後 の 課 題 と な る の が 技 術 の 習 得 で あ ろ う 。 せ っ か く の 技 法 選 択 の 自 由 さ も 、 生 徒 個 々 に 自 己 表 現 に 必 要 な 技 術 が 備 わ っ て い な け れ ば 効 果 が 半 減 で あ
る 。 そ の 点 を 考 え れ ば 実 施 学 年 は3年 と す る の が 適 当 か と 考 え ら れ る 。
〈カ リ キ ュ ラ ム の 設 定 〉
さ ら に 重 要 な こ と は 、 中 学 校3年 間 を 通 し て 計 画 的 に 基 礎 ・技 能 を 修 得 さ せ た り 、 多 く の 表 現 分 野 や 技 法 に 触 れ る 機 会 を 持 た せ る よ う な カ リ キ ュ ラ ム の 設 定 で あ ろ う 。 必 修 の 時 間 数 が 減 少 傾 向 に あ る 昨 今 に お い て は 、 困 難 な こ と は 想 像 に 難 く な い 。 小 学 校 と の 連 携 に よ る 基 礎 ・技 能 の 修 得 も そ の 解 決 の 一 策 で あ ろ う 。
〈生 徒 を 取 り 巻 く情 報 〉
現 在 、 三 年 生 の 授 業 は 本 内 容 に 近 い も の を 行 っ て い る が 、 中 学 生 が 素 材 と し て 利 用 す る も の の 幅 が 広 い こ と に は 驚 か さ れ る 。 例 を 上 げ れ ば き り が な い が 、 紙 粘 土 や ペ ー パ ー フ ラ ワ ー の 材 料 は ゆ う に 及 ば ず 、 ドー ル ハ ウ ス に 使 用 す る パ ー ッ か ら フ ロ ッ ピ ー デ ィ ス ク ま で 多 種 多 様 で あ る 。 今 年 一 番 意 外 だ っ た 材 料 の 中 に 、"っ け 爪(正 確 な 名 称 は わ か ら な い"が あ る 。 こ れ も 現 代 の 中 学 生 な ら で は で あ ろ う 。 素 材 ば か り で な く 、 そ の 主 題 と な り う る も の も 、 古 代 生 物 か ら レ ト ロ な 郵 便 受 け 、 お か も ち 、 ア ニ メ を テ ー マ に し た も の と 様 々 で 、 表 現 方 法 も コ ラ ー ジ ュ の よ う な 技 法 か ら ジ オ ラ マ 仕 立 て に し た り 、 び っ く り 箱 に し た り と 凝 り に 凝 っ た も の ま で 見 ら れ る 。 こ の よ う な 多 様 な 表 現 を 評 価 し て い く た め に も 、 指 導 す る 側 も ア ン テ ナ を 広 範 囲 に 向 け て 、 多 く の 情 報 を 柔 ら か く 受 け 止 め る 必 要 が あ ろ う 。
(2)評 価 に つ い て
こ の よ う に 多 様 な 作 品 が 輩 出 す る 課 題 で は 、 評 価 の 方 法 が も っ と も 問 わ れ る 部 分 で あ ろ う 。 本 来 の 評 価 を 、 「そ れ に よ っ て 生 徒 個 々 が そ れ ぞ れ 次 の 課 題 を 持 っ た め の も の で あ る 。 さ ら に 前 進 す る た め の 動 機 と な る べ き も の で あ り 、 進 む べ き 方 向 へ の 示 唆 と も な る も の で あ る 。」 と す る な ら ば 、 特 に こ の よ う な 課 題 の 場 合 、 個 々 の 生 徒 と 向 き 合 い 、 お 互 い に 触 発 し あ う 意 見 の キ ャ ッ チ ボ ー ル で あ ろ う 。
私 の時代 自 分 の 時 代 を ポ ッ プ ア ー ト風 に 表 現 す る 。
1題 材 設 定 の 理 由
情 報 化 社 会 と い わ れ て 久 し い が 、 近 年 に お け る メ デ ィ ア の 加 速 度 的 発 達 に よ り、 私 た ち は 膨 大 な 量 の 情 報 に 取 り 囲 ま れ て 生 活 を して い る。 ま た 地 域 社 会 の 崩 壊 、 核 家 族 化 な ど に よ り 生 活 様 式 は 個 別 化 が 進 み 個 人 主 義 が 台 頭 して い る。
感 性 を 育 む に は 外 界 か ら の 刺 激 に対 す る感 受 性 を 鋭 く した り、 他 者 と感 覚 を 共 有 す る こ と に よ っ て 自 ら の 感 覚 を 深 め る こ と が 必 要 だ と考 え る。 と こ ろ が 子 供 達 は 大 量 で 刺 激 的 な 情 報 に 日常 的 に さ ら さ れ て い る こ と に よ り、 外 界 か ら の 刺 激 に 対 す る 感 受 性 を 鋭 く で き な い し、
個 人 主 義 的 な 生 活 様 式 は 他 者 と 感 覚 を 共 有 す る 場 面 を 不 足 さ せ 、 自 分 の 感 覚 を 確 認 し た り深 め た り す る こ と を 阻 ん で い る 。 こ の よ う に 現 代 社 会 は 、 子 供 達 の 感 性 を 育 て て い く こ と が 難
し い 時 代 で あ る と 言 え よ う。
そ こ で 大 衆 消 費 文 化 を 逆 手 に と って 、 ポ ッ プ ア ー トを 築 い た ウ ォ ー ホ ル の 手 法 を ま ね る事 で 、 氾 濫 す る 情 報 に 封 して 主 体 的 な 関 わ り が で き な い か 、 ま た 自 分 た ち の 時 代 を 扱 う こ と で 、 共 感 を 深 め あ う 場 面 を 作 り 出 す こ と が で き る の で は な い か と 考 え た 。
2学 習 の 展 開
導 入 ① 「自 分 と は 何 な の か?」 と 考 え る と き に 、 ど う し て も 切 り 離 す こ と が で き な い も の は 、 自 分 の 育 っ て き た 時 代 で は な い だ ろ う か 。 人 は 好 む と 好 ま ざ る と に か か わ ら ず 時 代 の 影 響 を 受 け な が ら 生 き て い る 。
だ か ら 自 分 自 身 を 表 現 す る と き 、 自 分 の か か わ っ て き た も の や 人 ・生 活 し て き た 場 所 に っ い て 考 え て み る こ と は 、 と て も 大 切 な こ と で は な い だ ろ う か 。
② ウ ォ ー ホ ル の 作 品 提 示 素 材 を 集 め る → 版 下 の 製 作
離 誌の砺 り抜 きπ一讃
〆
製 作 環 境 (参 考)
生 徒 と の 対 話 を 活 発 に 行 い 、 個 々 の イ メ ー ジ の 具 体 化 を 支 援 す
る 。
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