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社会諸階層の政治的態度と政党支持

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(1)

岡山大学経済学会雑誌16(4),1985,22!〜251

《調 査》

社会諸階層の政治的態度と政党支持

倉敷市民の事例分析

(ll)

藤 森 俊 輔

       目   次 1.本稿の課題と方法

  (イ)調査の概略

  (ロ)調査の内容と分析方法 2.倉敷市民の階層構成とその特性   (イ)自営業者諸階層   (ロ)労働者諸階層

3.

4.

5.

6.

7.

8.

9.

!0.

(ノ、) 経営者 ・管王里職白勺耳哉業言者5皆層

倉敷市民の政治意識の因子分析

(イ)市民の生活要求の構造

(ロ)市民の社会体制認知の構造

(ハ)政治的路線選択の価値基準

(二)政治的疎外感の構造  (以上,16巻3号〉

職業諸階層の政治態度特性を構成する意識項目の析出 職業諸階層の政治態度特性

各政党支持者の政治態度

生活階層帰属意識,階級帰属意識と政治態度 各政党の支持基盤としての階層 (以上,本号)

職業諸階層の政党支持傾向 結論にかえて

一 221 一

(2)

806

4.職業諸階層の政治態度特性を構成する意識項目の析出

 さて,次に本章では倉敷市民にみる諸階層の政治的態度特性を分析してみよう。すでに 明らかにしたように,我々が取り扱いえた属性=階層的地位指標をもっとも総括的に代表 する地位指標は職業諸階層であった。したがって,すでにのべたように倉敷市民諸階層の 政治的態度を我々は職業諸階層の政治態度特性の分析として行なって行く。

 図4〜図7は様々な地位指標と各意識要因(質問項目)との二項間のクラマー係数を示 している。係数がほぼ0.2以上の値を示すもののみ抽出してみたものであるが,すべての 質問に対してもっとも高い相関を示すのは職業諸階層である。また,職業諸階層以外の地 位指標で意識項目と0.2以上の相関をもつものはほとんどみられない。したがって,この 点からも私たちは倉敷市民において異なった政治態度特性をもつ社会階層を解明するに当 って,職業階層について政治態度特性を問題にすることが,もっとも妥当な方法であると いうことがわかろう。

 また,職業階層と相関の強い意識項目こそが各職業階層の意識特性に貢献する度合いの 大きいものであると考えられる。図4〜図7によればこれら意識項目は,先に行なった因 子分析と関連をもち,特定の因子に総括される.項目である事がわかろう。図にはこれら意 識項目と各因子の対応を示してある。また,我々は後に「政党支持」を問題にするが,追 加する3因子の中に投票する政党に相関する意識項目が幾つかあり,これらの関係する因 子をも分析の中で考慮しておく必要があることを示しているからである。これらのことか

ら,次にみるような8因子を選び,これを中心に各階層の政治態度や政党支持を分析して 行くことにしたい。

 表16は2章において分析の結果得られた図2の順序にしたがってならべられた職業諸階 層別に12因子のスコアの平均値を求めたものである。また表17は,世代,学歴,所得階層,

勤め先従業員規模別にみた因子スコアの平均値である。

 さて,上記の観点から,我々は表16の12因子中よりまず8っの因子に特に注目しなけれ ばならない。

一222一

(3)

図4 「労働とくらし」の因子

地 位

②」95爵

労働災害

  2 一

  竃    N

bQmω−

G逆36安

収入・物価

     ρ鱗の9(}25

     ◎謬且

老後保証

     o, 301i6g

職業階層

階級帰属意識

NDODOON.O

歴 失

g.22627

   職場人間関係

帰属意識 中流階層

O霧QDH.O

世帯総収入

業 ゆ聯塾露鋼S舜誌書轍煕代興蹄掛難 ︒︒ON

(4)

一bON蔭i

図5 「経済生活レベル」の因子

    生活の安定聾蜘6       智冤

       o.

      o.19Yll 生活の平準化  o

     驚 亀      窟

、夢

投票政党

     o,23−9B5 生活の豊:かさ

階級帰属意識

住宅形態

 目的達成でき  る 社 会

職業階層

「政治・政策レベル」の因子

G.2Q245社会保証

世帯総収入

αエ9669

   社会体制全体

O,18B23

 和

帰属意識 中流階級

。◎noQ

(5)

図6 「無力感」の因子

も.

0・

覚失感 性喪効

有の

「不信感」の因子

帰属意識 中流階級 世帯総収入

利害闘争

NNα1

権力の疎外感 0・&t578

階級帰属意識

職業階層

。21蔽

.投票政党

、謬

世論操作

学 歴

罪 跡垂

囎の

0. 註妙魏瞭語州動一S興軸恥コd藍麟伴興詠掛婁・ 090の

(6)

oo

図7 「政治理念重視」の因子

「個別利害重視」の因子 民主主義擁護

      ◎如2乃

じの

mOl 平和主義

。.3tJ!pBII

中流階級 帰属意識

職業階層

住宅形態

0.2135g地元利害の

,二重  視

階層帰属 意   識

     ジ

勤労者福祉の

優   先

投票政党

NO︻一N.O

 q:t{sue196

0.2024g帰属団体の支    持決定の重視

世帯総収入

保・革・中道

の 選 択

(7)

b。aB

?

表16.職業階層別12因子のスコアの平均値

第1因子 第2因子 第3因子 第4因子 第5因子 第6因子 第7因子 第8因子 第9因子 第10因子 第ユ1因子 第12因子一 業 階 属

労働と

ュ ら し

充実した {設空間

ニ行政参加 くらしや キい生活 ツ  境

生活関係 政治・政 レベル

経済生活 戟@ベ ル

平和と

=@ 序 不信感 無力感 政治理念d  視 国家的 ァ場重視 個別的

?Q重視

農  民  層 0.0980 一〇.3401 一〇.1335 一〇,2789 、0.8384 一〇.1988 一〇.2827 一〇.0715 一〇.2264 一〇.2284 0.1263 0.1795

営業

鉱工運通自営業者 0.7918 一〇.4704 一〇.0850 一〇,1426 0.0770 0.4979 一〇.2069 0.3584 0.4506 一〇.6199 一〇.3761 0.3184 販売自営業者 一〇.2226 0.ユ752 一〇.0252 一〇.1003 0.0109 一〇.0093 O.1090 0.0654 一〇.1960 一〇.0114 0.5913 0.1115

個人企業主

0.1708 一〇.5944 0.05G6 一〇.4812 1.0088 0〃65 0.l198 一〇.0230 0,2915. 0.0202 一〇,4790 0.6840

不的 サービス労働者 一〇.0373 0.0378 0.0224 一〇.2778 一〇,5019 0.2315 0.3339 0.2811 0.2654 0.1342 一〇.1527 一〇.3075 二三

産働

販売労働者

0.1707 0.1738 0.2723 一〇.1109 一〇.1544 一〇.0309 0.0453 一〇.1628 0.1065 O.1222 一〇.1798 一〇.1641

生労産卵 鉱工目通労働者 0.2219 0.0ユS5 一〇.0763 0.0675 一〇.1034 一〇.1766 O.0638 0.0980 0.1269 0.0363 一〇.1410 0.2601 的者

所リ

焉y

事務労働者

0.0178 一〇.0493 0.0016 0.0755 一〇.1373 一〇.1495 一〇.1507 一〇.1437 一〇.2436 0.1069 0.0254 一〇.3587

サマ 専門的技術的

E業労働者

一〇.2387 0.1172 0.192ユ 一〇.0733 一〇.2376 0.1534 0.2333 0.0617 一〇.0ユ25 一〇.0487 一〇.0035 一〇.1728

自者

c業層 専門的技術的

ゥ 営 業 者 〜0.5424 一〇.6880 一〇.1555 一〇.ユ242 1.0513 一〇,OI89 一G.4279 一〇.6397 一〇.3749 一〇.0001 0.7988 黶Z.7182

経営者

管理的公務員 一〇,3639 一〇.0223 一〇.0710 0.4561 0.1033 0.1129 0.3636 0.1838 一〇.2937 一〇.1862 0.5977 一〇.3596

管理

その他管理職 一〇.3594 一〇.1154 一〇.0091 一〇.OlO7 0.0215 0.0748 0.2504 一〇.1160 一〇.3598 一〇ユ453 0.0985 一〇.2076

職層 会社役員と管理職 一〇,3942 0.1708 一〇.G613 0.2043 0.3939 0.2657 一〇.4082 一〇.3262 一〇.0589 一〇.0356 0.1815 一〇.0343

妙恥蝋耳︷咽S薄紬恥轡ご難瀟叶

。σ

S

(8)

卜Qcミ

モ潤

表17 世代,学歴,所得,勤務先規模別因子スコアの平均値

第1因子 第2因子 第3因子 第4因子 第5因子 第6因子 第7因子 第8因子 第9因子 第1G因子 第11因子 第12因子

労働と

ュ ら し 充実した {設空間

ニ行政参加 くらしや キい生活 ツ  境

生活関係 政治・政 レベル

経済生活 戟@ベ ル

平和と

=@ 序 不信感 無力感 政治理念d  視 国家的 ァ場重視 個別的

?Q重視

20代 0.0318 一〇.0ユ25 0.3256 一〇.0011 一〇.3883 一〇.1500 一〇.OOO8 0.1067 0.2031 0.0708 一〇.2659 一〇.0219 30代 一〇.0565 一〇.0052 O.0634 0.ユ012 一〇.1075 一〇.1737 0.1080 一〇.0054 O.0331 一〇.1084   黶Z,1649 「 一〇.GO75

40 代 一〇.0040 一〇、0087 一〇.0174 0.0595 0.0210 0.1645 0.0119 一〇.0174 0.0248 一〇.0580 0.0385 0.0527 50 代 0.0871 0.0ユ94 一〇.1733 一〇.1261 O.1920 0.0201 一〇.0090 0.0654 一〇.0858 0.1464 0.2229 0.0098

60 代 一〇.0750 0.0083 一〇.1687 一〇.1098 0.4438 0.2783 一〇.3104 一〇.2120 一〇,2198 0.0293 0.3065 一〇.1093

小 卒 0.0612 0.2973 一〇.1473 一〇.ユ227 0.1725 一〇,2198 一〇.0533 0.4017 0.ユ987 一〇.0562 0.0104 . 0,1488 中 卒 0.ユ585 一〇.0075 一〇.1884 0.0461 0.1863 一〇.0379 0.0875 0.1800 0.0435 一〇.0065 0.007ユ 0.1545 高 卒 0.0324 一〇.0272 0.G978 0.0264 一〇.0926 一〇.0678 一〇.0640 一〇.0516 0.0809 一〇.G179 一〇.0527 O.0688 短大卒 一〇.1166 一〇.09ユ8 一〇.1566 一〇.2570 0.1655 0.4406 一〇.2310 一〇.3654 一〇.1618 0.0272 0.ユ658. 一〇,2200 大 卒 一〇.3923 0.0201 0.1273 一〇,0101 一G.0277 0.1261 O.1205 一〇.1978 一〇.3276 0.0346 0.1146 一〇.4052

225万未満 0.2515 0.0052 一〇,0239 一〇.0315 一〇.1545 一〇.1148 一〇,1634 0.1455 0.0353 0.0673 0.1351 0.2216 225万一325万 0ユ045 O.0698 一〇.0349 0.0079 0.0272 一〇.1623 0.0442 一〇.0973 0.1374 0.0675 一〇.2901 一〇.0367 325万〜475万 一〇.0536 一〇.07ユ8 0.0770 0.1015 0.0212 一〇.0937 0.1016 0.0637 一〇,0311 一〇.1188 一〇,0155 0.0473

475万〜625万 一〇.3151 0.08ユ3 0.0128 一〇.1438 0.0616 0.2752 0.1390 一〇.0067 一〇.1158 0.0881 0.1599 一〇.2246

625万以上 一〇.5108 一〇.1215 一〇.0770 一〇.0653 0.2793 0.4208 一〇.0372 一〇.2852 一〇.3313 一〇.2187 0.3636 一〇.1080

勤め先

家族従業者1 〜 4 人

0.0350 一〇.1961 一〇.0437 一〇.1957 0.3592 0.0707 一〇.2660 一〇.0319 一〇.0270 一〇ユ801 0.1670 0.1273 模︵〜 5 〜29人 0.1043 O.0920 一〇.2256 02081 一〇.0602 一〇,1417 一〇.0956 一〇,0247 0.2546 0.1274 一〇.0134 0.1176

30〜299人 0.0919 O.0016 一〇.0504 0.0828 0.0188 0.0050 0.2034 0.O139 0.0944 一〇.1022 0.0145 一〇.OO92

征業

300〜4999人 一〇.1242 一〇,G334 0.1441 一〇.0853 0.0158 一〇.0249 0.1098 一〇.1358 一〇.0921 G.1162 一〇.0252 一〇.0699 員数 5000人以上

ッ・公  庁 一〇.1208 0.0906 0.0904 0.0671 一〇.1913 G.0798 0.0671 0.0533 一〇.1841 一〇.0546 一〇,0619 一〇.0080

o。

(9)

社会諸階層の政治的態度と政党支持 813

5.職業諸階層の政治態度特性

 そこで,図8〜図10は表16に示した上記の8因子のスコアを同一座標軸上にプロットし てみたものである。ただし,同一階層の8因子のスコアが全市民の平均点を示す0.0の境 界をへだてて同一符号の側に位置するよう第5,第6,第11因子の正負の記号を逆転して プロットしてある。また,図中の0.0の直線上に記入された平均値とは,それぞれの因子 に綜括される調査項目が,5段階ないし4段階評価で質問されているが,その算術的平均 である。このようにしてみたとき,きわめて明らかになった事は,いわゆる異なった階層 間にきわめて異なった政治態度が対応しているということであろう。

 まず図8をみてみよう。職業諸階層のグラフの中でもっとも対照的な特色を示す2グル ープをとり出して描いたものが,図8である。ここで対照的な関係にあるグループは生産 的労働者,販売労働者に対する会社役員・管理職管理的公務員,「その他管理職」のグ ループであった。前者グループの政治的態度を示す折線は全体の平均点を示す0.0の境界 線の上方にほとんど常にあり,後者のグループの政治的態度を示す折線はほとんど常に下 方にある。こうした点からして,この二つのグループの政治的態度はどの重要な要素をと ってみても,市民の平均的態度を境界にして相互に対照的な関係にある。その対照的態度 の内容は次の如くいうことができる。

 〔会社役員・管理職,管理的公務員,その他管理職〕

 その生活要求意識の階層的特性をもっともよく示す「労働とくらし」要求の意識の因子 で,もっともニーズを低く意識している層である。いいかえれば「労働とくらし」につい ての満足がもっとも高く,それに対する欠乏感をもたない程度がもっとも高い。また,現 在の日本の社会体制の政治レベルについての肯定度もほどほどに高い。これについては中 間管理職を含む管理的公務員,その他管理職の二層目会社役員・管理職に肯定度の差畢 が生じている。まったく同様な事が「経済生活レベル」からみた社会体制についてもい え,これら三職業階層に属する人々が現体制について政治的・経済的に市民の平均より 以上に肯定的に認知していることがわかる。この意味で,この階層の人たちは,平均的市 民よりも相対的に肯定的な生活意識にもとづいて体制肯定的に認知している。しかし,平 均的市民の認知は,平均値が示すように,「やや批判的,やや不満」であって,中問管理 職二層は,その意味では絶対的な意味で満足し,肯定しているとは決していえない。

 また選挙のときの政党・候補者選択の基準については「政治理念」について重視せず,

一 229 一

(10)

b。

ヨOl

図8

LO

O.5

〔糟さ〕〔瓢劉〔鶴弼

要求度が 高  い

平均値  心 離震鑑}

o

       ・不認・〔無憾遷治理工〔二黒親〕〔辮翻

      :

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驚驚爾鱒感・る感・る鵬魏・馨重視・な・重視・・

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      3.plX .・!3.ls ,SiS一一一2=v97. 一一一  2.ss  × 2.3s    2.16  一2.22

o。

O

一〇.5

一1.0

13 2@/;;J;::ll:::::ll:::〉/:(〉 ) :N :.N> :sl/)

    .   / N

   t  一 s

      Ns

L/一一/Nxi」/ xxtJ.

x     N

要求度が 低  い

満足・肯定的  満足・肯定的

にみている  に.みている 感じない 感じない 非護憲的な 態度である

重視する

重視しない

    会社役員と管理職     管理的公務員

…一一… サの他管理職

一一一一一一一一一一 z工疏通労働者

『 一・一 フ売労働者

(11)

図9

1.0

O.5

一b︒G︒一1

〔労働とくらし〕 〔難劉〔経済生活レベル〕

〔不信感〕 〔無力感〕

︹政治理念重

視〕〔三論劉〔継罐〕

要求度が

古   い

不満・否定的  不満・否定的

にみている にみている 感じる 感じる 護憲的な

態度である 重視しない 重視する

      ノへ  平均値        /\

羅鑑レプ,.、きミ

0

一〇.5

一1.0

Ks

 N !   、  、_     2.58ノ ヘへ 2.38

13.2 ..

     !   

要求度が 低  い

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      x        x

重視する xN

 N

 x

重視しない

    鉱工運通労働者     販売労働者

一一一一一一・一 齧蜩I技術的労働者

一一一一一一一 末ア労働者

珍叢藁嚢㊦嬉慾書難無伴興諒掛導

◎。

(12)

816

また「個別利害」をも重視するわけでなくて,「国家的立場」を重視するという態度にた っている。「政治理念」の因子の重視をその内容から「護憲的」な態度だといえるとすれ ば,彼らは「非護憲的」であるという表現を用いる事も許されよう。更に,政治的な疎 外感覚はなく,むしろ政治に対する有効性感覚はあり,また政治に対する不信感も(管理 的公務員を除いて)みられない。こうして,全体として経営者層と中間管理職層を含むこ れら三つの階層の政治的態度は,生活意識にもとづき体制満足肯定的であり,非護憲的文脈 で,保・革・中道などの路線選択基準重視的であるという価値基準をもっており,政治的 目的達成に対して疎外感覚をもつこともなく,積極的な体制維持的な態度をもっとまとめ る事ができる。

 〔生産的労働者層,販売労働者層〕

 これに対して,生産的労働者層,販売労働者層は「労働とくらし」の要求は高く,社会 体制について,政治的にも経済生活の点からも,不満・否定的である。政党・候補者の選 択基準は,「政治理念」重視的であるが,体制選択,保一革路線選択,国益優先な どの「国 家的立場」ないし「体制選択原理」を重視せず,また,生産的労働者層のみであるが,地 元利害,帰属集団決定重視などの「個別利害」を重視するという立場をとっている。しか し,政治的疎外感についていえば,不信感は強く,無力感は自営業者層ほどではないが,

平均より高く観察される。

 こうして労働者階級の理念型的階層とみなされる生産的労働者層,および販売労働者層 は, 生活の要求に即して社会体制に否定的,不満的 であり,勤労者福祉重視,平和主 義などの 護憲 文脈にあるが,資本主義か,社会主義か,保守か革新かの路線について は重視せず,むしろ,政治理念の重視とともに帰属する個別利害の重視をするという発想 が強いといえよう。これは,労働者階級の 革新 的な階級意識を 科学的 体制批判に もとつく合理的な社会主義への志向と定義するとすれば,いわゆる革新的な政治態度とは 必ずしもいえない。 「護憲」的個別主義的 とこれをよぶことができるかもしれない。

 また,生活にもとづいて体制不満・否定的でかっ疎外感あり,特に個別的利害を重視し,

無力感がみられる生産的労働者は,マス的であると推定できよう。

 〔専門的自営業者,販売自営業者,農民層〕

 次に図10をみよう。これは自.営業者層のうち,農業,販売自営業者,専門自営業者の三 層を,先の経営者・管理職三層(実線)に対比する形で点線によって示したものである。

一232一

(13)

b。

ヨω1

図10

〔讐目

ユ.O

     要求度が      高  い        \

        \ 否難鱒

         \

O.5

      ヒ   平均値    \

難職_\_

 0

一〇.5

一1.0

〔政治・政策レベル〕

〔轡難〕〔不信感〕

否聾碧感じる

        11/

/鉦翼袋

〔無力感〕

感じる

r

r

5 3 1

〔肇治理窺〕〔竪翻〕〔羅鑛〕

態度である護憲的な 重視しない

  ノ   『     ノ

 2.58

重視する

E求勲 \/

      満足・肯定的       にみている

÷デミミ揮\乏

鶴薦砦感・な・

      tt

       2.97 1 2.58 IZ,38

感・な・.

ョ灘重視・・重視・な・

       会社役員と管理職 一一一一一一一鉱工運通自営        管理的公務員   ・一一一一一・一専門的自営    一その他管理職   ・一一・・一一一一販売自営        ・一一→農  業

珍帥蝋︻鴇寒面S興〜恥ロご難矯伴

co

(14)

818

これら三層は,その政治態度に関しては,多少折線のパターンを異にしつつも経営者・管 理職三層と同一の側に位置している。肺門的・技術的自営業は客観的地位指標からいうと 層内格差が大きいが,平均すると高い地位に位置していたが,これら自営業層の中でもっ

とも経営者・管理職の三層に似た政治態度を保有している。すなわち,「労働とくらし」

のニーズの意識は低く,「生活にもとづいて社会体制の政治レベルにきわめて満足・肯定 的である。」しかし,社会体制の経済生活レベルに必ずしも経営者・管理職三層ほどに満 足・肯定的であるとはいえない。政党選択の基準において,k記三層ほど 非護憲的 では 必ずしもなく,市民平均2.97(まあ重視する)に近いが,体制原理選択基準を重視してい る。また,販売自営業者層は,収入階層など地位指標からみて,労働者諸階層よりも 低

ハ置をしめているにもかかわらず基本的に経営者・管理職層に近い政治態度を有する と概括できよう。農民層においては,客観的にはもっとも低い地位を占めるといえるので あるが,その政治態度はむしろ専門的自営業者層に近く,.経営者・管理職層に近い。それ にもかかわらず,意識次元でも「労働とくらし」ニーズの意識は労働者諸層より満足度が        (5)

高く,特に販売自営業層は市民平均より満足度が高いといってよい。経済生活の実際上の 低さに応じて,社会体制の経済生活レベルとの認知は経営者・管理職層よりも消極的とな っているが,政治レベルについては「生活の実状にもとつかず」満足・肯定的であり,政 治的無力感もなく,「国家的立場」重視の態度をもっている。このように自営業層の上記三 層は労働者諸賢よりも,経営者・管理職層に近い政治態度を有している。

 〔鉱工運通自営業者層〕

 しかし,同じ自営業者層でも,生産的労働にたずさわる自営業者層はその他の自営業者 層と比較すると,むしろ対照的な特性を示しているようだ。

 「労働とくらし」のニーズ意識はきわめて高く,社会体制についても経済生活・政治の 両レベルについて不満足・否定的な認知をしている。そして,政治的な無力感も高い。し かし,生産的労働者たちと異なり「護憲的」ではなく,体制選択原理なども重視せず,個 別的利害を重視する度合が高い。これらは,生産的労働者層に若干近似してはいるが,「護 憲的」であるか否かの重要な点で差異を示している。

 〔所謂サラリーマン層〕

 図9によると専門的・技術的労働者屠,事務層の二層は生産的労働者層などと若干異な った政治的態度を有する。専門的・技術的労働者層は,わずかに経営者3層に近く,事務

一234一

(15)

社会諸階層の政治的態度と政党支持 819

労働者層は生産的労働者層に近いが,いずれにしてもやや中間的な,市民平均により近い 態度を示している。専門的・技術的な一ヒ屠サラリーマンは「労働とくらし」の要求度は低

く,比較的みたされており,経済生活レベルの社会体制認知も満足・肯定的である。しか し,政治レベルについては不満・否定的である。しかし,彼らは疎外感はなく,価値基準 もやや「非護憲的」であるといってよい。しかし,イデオロギー的な体制選択基準につい ては平均的な態度を示し地元利害,労働組合利害などの「個別的利害」も重視しない。こ の階層はもっとも多くの大卒者を含み知識人階層といってよいが,今日の市民の平均的態 度がこの層によって代表されているようである。

 事務層は平均的なニーズ感を「労働とくらし」態度において示しているが,経済的レベ ルについても,政治レベルについても社会体制について不満・否定的である。政治的無力 感はなく,彼らは「護憲的」であるが,イデオロギー的な体制選択原理については平均的

な態度を示し,個別的利害を重視しない。

 このように,職業階層によってその政治的態度は多様化しており,必ずしも単純化して とらええない面がある。

 しかし,あえて概括すれば,まず基本的に,生産的労働者・販売労働者のグループと,

会社役員・管理職層,民間企業中間管理職層,管理的公務員層のグループの間に基本的に 対照的な差異が観察され,これらの中間的な平均に近いところに,所謂サラリーマン層の 政治的態度があり,旧中間層は,その経済生活の低さにもかかわらずより経営者・管理職 的な政治態度を形成しているというようにまとめえよう。

6.各政党支持者の政治態度

 我々はこれまで職業諸階層の政治的態度特性について分析してきた。我々の最終目的は これら職業諸階層の政治態度のみならず,その政党支持傾向を記述することである。この ためにも,ここで三つのサブ・テーマを述べておぐことが必要である。第一は,各政党の 支持者にみる政治態度特性を概括しておくということである。これによって各職業階層の 政治態度に,いずれの政党支持者の態度がみられるかを分析することが可能となり,その 結果,各職業階層の政党支持傾向を分析する事が可能となる。

 第二は,中流化(生活階層帰属意識において「中の中」以上層に帰属するとする意識)

や階級帰属意識と政党支持の関係を分析しておくことである。この関係は比較的下僚な相

一235一

(16)

comO

表18 支持政党別因子スコアの平均値

いQ

ヨ①1

第1因子 第2因子 第3拍子 第4因子 第5因子 第6因子 第7因子 第8因子 第9日目 第10個日 第11因子 第ユ2因子

労働と

ュ ら し 充実した {設空間

ニ行政参加 くらしや キい生活 ツ  境

生活関係 政治・政 レベル

経済生活 戟@ベ ル

平和と

=@ 序 不信感 無力感 政治理念d  視 国家的 ァ場重視 個別的

?Q重視

F

自  民  党 一〇.1389 一〇.0623 一〇.0978 0.0264 0.3500 0.1447 0.1307 一〇.2982 一〇.0881 一〇.0983 0ユ612 0.0610 社  会  党 0.ユ475 0.0334 0.1894 0.0683 一〇.3]71 一〇.2647 一〇.2436 0.3129 0.1222 0.2090 .一Z.0370 一〇,0497   テ  明  党 0.0995 0.3738 0.0055 0.1274 一〇.0779 一〇.1059 一〇,4816 0.3734 0.0699 0.3908 0.4591 0.7617 民  社  党 一〇.ユ241 0.0100 一〇.1018 0.0660 一〇.0512 0.1674 O.2184 一〇.0525 一〇.ユ515 0.0092 0.1272 0.ユ085 共  産  党 0.4714 0.ユ196 0.3088 一〇.2885 一〇.4598 一〇.1192 一〇,4228 0.2688 0.0151 0.3942 0.2903 0.2547

社会民主連合 一〇.0912 0.ユ122 一〇.0419 一〇.6668 0.8131 0.3712 0.19ユ7 0.1895 0.0485 一〇.1400 一〇.3420 一〇.6330 支 持 な し 0.1693 0.0055 0.0873 一〇,0599 一〇.3989 一〇.1682 一D,0167 0.2741 0.1971 一〇.O164 一〇,6457 一G.4520

(17)

bO

p。

?

図11

1.0

O.5

o

一〇.5

一1.0

〔労働とくらし〕

要求度が 高  い

〔難調 〔穫解弼

不満・否定的  不満・否定的 にみている  にみている

x

〔不信感〕

感じる

        一一Xx

鴨㍉鴨㍉..一.一一一一 c♂一一,、̲\

〔無憾〕i〔肇治理工〔竪翻〕〔署響謝

      ノ      ヘヘ       ノ         ロ

    .!/・1\、ミミ、、

一一ご}y 1    \、\㍉・つ・

       \きん

     :

     1       重視しない       

     :

     1護憲的な 感じる 1態度である      i

     i/\

     存一一へさ、、

      、  、        ノ      [        、      1

       、       \

 重視する   tt  /  /

/1 / /

要求度が 低  い

満足・肯定的  満足・肯定的

にみている  にみている 感じない 感じない 非護憲的な態度である

/−/▽㌧\旨v

重視する

自 民 党 民 社 党

一一一一一一一

ミ会党

一一一一一一一

明党

一一一一一一一、 産 党

。一一一一・支持なし層

重視しない

聲珍諜薫痢S暴墨書鑑照伴簿蒜渦導

oo

m

(18)

822

関を示しており,したがって,我々は各職業階層の中流化などを論ずることによって職業 階層の政党支持を説明することが可能となる。第三に,各職業階層がどの政党を支持する 傾向があるか,またどの政党はどの階層を支持基盤としているかを明らかにしておこう。

第一の課題から分析を試みよう。

 表18は12因子の政党支持別の平均値であるが,図11はこの表の中から政党支持者別に上 記8因子の因子スコアの平均値をとり,グラフ化したものである。

 この図によって直ちに明らかなことは,平均的態度を示す0.0を境にして,基本的に自 民党,民社党の支持者のグループと,社会党,公明党,共産党,支持なし層のグループが,

最初の6つの態度要素について対照的であることを示している事に気づく。その基本的差 異を内容的に確認しておけば,自民党,民社党支持者グループは平均的態度よりも,より

「労働とくらし」ニーズについての満足度が高く,低いニーズ感をもち,政治レベル,経 済生活レベルの両方について満足・肯定的で,現在の政治について不信感少く,無力感も

ない。政治的な価値態度としては,より非護憲的である。また,この点はすべての政党支持 者に共通であるが,国家的利害,体制原理選択を重視し,また個別的利害重視的な態度で ある。現在の日本において,このような政治態度が現行政治システムを支持し維持しよう とする政党の支持者の政治態度の構成要素として考えることができよう。

 これに対して,社会党,公明党,共産党の支持者のグループは,市民の平均的態度より も,より強い「労働とくらし」.のニーズ感をもち,現在日本の社会体制について政治的に も経済的にもより不満足・否定的で,政治について不信感・無力感をもち,政治的に疎外 された意識をもっていて,政治的路線の選択基準についていえば「護憲的」な政治理念を もっている。

 以上が,現行与党的な,あるいは与党協調的な潮流に対して何らかの対抗的な関係,野 党的な関係を示すものに共通の政治態度とみることができる。支持なし層は野党的なグル ープに属すると考えられなくもないが,このグループとして取り扱うことに限度がある。

支持なし層は,最初の5因子について野党グループに入るが,他のすべての政党支持者と 政治的選択基準の三つの態度因子で異なっている点にきわだった特色がみられる。すなわ

ち第一に「護憲的」な特性は明僚ではない。

 第二に,体制選択原理や保・革・中道などの路線の原理については,これを軽視し,ま た個別的利害についても軽視するという点できわめて特色を示すことになっている。

一 238 一

(19)

社会諸階暦の政治的態度と政党支持 823

 これに対して,社会党,公明党,共産党の支持者たちは「護憲的」である点で共通の態 度をもつが,体制原理,保・革・中道の路線原理の重視という点では,公明党,共産党支 持者が重視するのに対して,社会党支持者の場合,明確ではない。また個別的利害の重視 という点では各政党支持者間に態度の差異はなく,いずれもこれを重視するとするもので ある。この態度の差異の客観的基盤は図18に示す通りである。

7.生活階層帰属意識,階級帰属意識と政治的態度

 次に,先にのべた第二の問題に分析を進めよう。我々は,人々がどのような階層帰属意 識をもつかをたずねている。表19,表20はその単純集計である。中流意識については我々 はすでに別の事例を用いて詳しく分析した事があるが,その結果「中の中」以上層と「中 の下」以下層は同じ中流意識をもつと判断できないこと,「中の中」以上層を中流意識を       {6)

もつものとする事が妥当であることを一つの結論としている。また,中流意識は,人々の 消費生活の豊かさの意識,満足意識というように,単に消費生活意識として理解する事は できず,とりわけ,労働・生活過程の全体に関する生活意識としておさえることが妥当だ        {7)

という事も明らかにしたことがある。今回の事例からみても,消費生活レベルと直接にか かわる所得の大きさと,中流意識は比例せず,職業階層によって特徴をもっことがデータ の中に明らかに示されているといってよい。その意味で,何らかの指標の従属変数として のみでなく,中流化意識を相対的に独自な意識要素として取り扱う事が必要であろう。こ こで中流化と階級帰属意識の関連をみてみよう。図12に明らかなように,中流意識が高ま

 表19 あなたは,くらしの点で次のよ うに5つに社会階層を分けるとすると,

何に属すると思いますか?

実  数

5.上 1 0.1

4.中の上 55 8.2 3.中の中 313 46.8

2.中の下 231 34.5

1.下 62 9.3

D.K

7 1.0

計 669 100.O

表20 また,次のような階級のうち,

どれに属すると思いますか?

階   級 実  数 1.資本家階級

Q.中間階級 R.労働者階級

@D.K

 7 P78 S72

P2、

1.0 Q6.6 V0.6 P.8

計 669 100.0

一 239 一

(20)

824

図12 中間階級1.7% 資本家階級0.6%

中間階級

  下

(60人,9,2%)

労働者  階級

61.90/o

 中の中

(310人,

 47.4%)

37.40/o

労働者階級98.3%

8.70/o

 中の下

(229人,

  35.00/e)

中間階級

.労働者階級91.3%

  労働者  7.4%

    階級 22.2%

     中の上     (54入,8.3%)

70.4%

資本家階級

中間階級

るほど,労働者階級帰属意識は中間階層帰属意識におきかえられ,「中の下」以下層は基 本的に労働者階級に属すると意識し,「中の中」以上層は必ずしもそのような関係がある とはいいえないことがわかる。「中の上」層は基本的に中間階級に帰属するとする層とい えよう。このように,今日人々が,中間階級に帰属するというとき,その中間階級とは,

もっとも典型的には労働一生活過程において「中の上」のレベルに位置するとする中流化 の意識を不可決の要素としていると推定したい。新中間階級帰属意識とこれをよぶことが 妥当かどうかは別にしても,この帰厩意識層が階級として中間的位置をしめるという意味

一 240 一

(21)

社会諸階層の政治的態度と政党支持 825

のものでないことは明らかである。

 さて,図13は,中流階層帰属意識別に,政治態度の8因子のスコアの平均値をみたもの である。ここでも次の事は明白である。

 第一に「中の中」以上層と「中の下」以下層の間に対照的な政治意識の特性があるとみ てよい。これは,「中の下J以下層が職業階層でいえば生産的労働者層やそれに近似的な 労働者層の側の特性を有し,「中の中」以上層が経営者・管理職層もしくはそれに近似的 な職業層の政治意識と共通性をもっことがわかる。いいかえれば,生活意識の中流化の程 度と政治意識のenbourgeoisementの程度に関連を見出すことができるとこれをいうこと ができるかもしれない。

 図14は階級帰属意識別に8因子のスコアの平均値をとったものであるが,この図が示す ことは,やはり同様に労働者階級帰属意識をもつ入と中間階級帰属意識をもつ人とのあい だに対照的な関係があるということである。

 これらの事実と政党支持の関係はどのようになっているだろうか。まず中流化と政党支 持の関係をみよう。

 図15と図16は中流化と政党支持の関係をよく示している。図15は,どの政党の支持者が どれほど中流化をしているかを示している。いわゆる革新的といわれる政党ほど,中流化 と縁遠い事がわかろう。また,例えば,図18にみるように,政党の支持階層基盤が同じく 低所得層であっても,中流意識の点で公明党支持者と共産党支持者のあいだに大きな差異 がある事など,中流化ということが政党支持と独自な関連をもつ事を示唆している。

 図16からは同様に,次の点が明確である。すなわち,上記同様,中流化のより高い層ほ ど自民党,民社党を支持するが,中流化が低いほど社会・公明・共産党支持および支持な し層となる傾向がある。

 図17は,階級帰属意識別に政党支持をみたものである。中間階級と意識する人は基本的 に自民党・民社党支持である。労働者階級に帰属すると意識する人は,社会・公明・共産 党支持者である人がより多いといえるが,しかし,この場合,そうした傾向を一方で示し ながら,同時に「支持なし層」が増大し,かっ,自民・民社党を合計してほぼ半数に近い 支持がむけられているという事をデータは示している。

 以上によって,我々は,職業諸階層の政党支持傾向を分析するに際して,その職業階層 の中流化の程度を独自な要因として重視する事は妥当だといえよう。

一24!一

(22)

図13

1.0

〔㌘鯛 〔肇獣莞〕〔響陛弼 〔不信感〕〔無憾〔肇治欄〔竪場翻〔辮翻

oom①

b。

I一

O.5

o

一〇.5

一1.0

要求度が 高  い

O.422 x

      s.      一

        、\、!!       0.ユ97 0・188 一一一一一 一一一一.こ9二三磐一一一 一一\\、

        O,117

       ロ

       備否定的     i

灘ギ熟∵臨感じるi慈灘奮…な・

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      ノ      ヘ

      ノ       、\       1     /       、、       【

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        一一・9、 0丑乱一一一一一一一一一 一\、

      \鰻・一……」こ混一・一一「●3く一一唖一一一、一  \、

   一〇.02       _e.og      −0,069      −O.086       −0.0ユg

重視する

O.101

一〇.143

一〇.114 一〇.126 一〇.113 一〇.088

一〇,162

一〇.116

  一一 一fぐこ 一〇.011

:0.096  N−o.og4       −O.185

一〇.466

一〇.388

要求度が 低  い

満足・肯定的  満足・肯定的

にみている  にみている 感じない 感じない 非護憲的な態度である 重視する 重視しない

中の上(55人)

中の中(313人)

一一一一・一一一 ?フ下(231人)

下 (62人)

(23)

IbQお一

図14

1.0

O.5

o

一〇.5

一1.0

〔糟も〕〔瓢整〕〔攣囎〕

要求度が 高  い

不満・否定的  不満・否定的 にみている  にみている

〔不信感〕

O.139 一一一L O,085

      一一一一一 一一 一.一. O.026 」.一一

感じる

O.133

念視

治政重

力隠

なる

憲加

護出

じ感

0

 ︑

0幽

〔竪翻〕

重視しない

〔個別的利害重視〕

重視する

。.eg7

       0,051

一〇.178

一〇.003

一〇.268

一〇.042

一〇.211

一〇.113

一〇.322

要求度が 低  い

満足・肯定的  満足・肯定的 にみている  にみている

一〇.286

感じない 感じない 非護憲的な態度である 重視する 重視しない

    中間階級(148人)

一一一一一一一 J働者階級(472人)

ゆ恥職﹃無︑咽S興囑恥ロd幟照叶

comM

(24)

828

図15

    契上 民社党…

ci…蕪ii::i

      t 自民党爆i;ii

公明党養・

支持なし層

中の中 51 1

51 3

45.7

40 7

社会噸

40 9

共産党

図16

中の上

中の中

中の下

 下

27.3

民社党

@24.1 耕な世z

…i………i…i…i………i………草醸………蕪……;…:………≧………:……

93

/     /ニク  41

………i…i………i…i…i…華華……i…i…i…i…i………i………i…i…i………

,151   丑24

5惣ミf5q

蛙二3

そ1

  〆 

@!

@〆ノ

I       

/つ共産党2 .,

0−7一1

iiiiiiiiiiiiii:i…iill:il:iiii:ii:雛…

115  14.5 66

21§1

5749

、        \  、        、 1、       、    、      、

iiiiiiiiiiiiii:iiiiiilii…liiiiiii;iiiiii…iiiii

6 5      25 8     48     19ミ選     48

32       中の下  下       29B.5ww4/5       /1      292    8イ2

   4 2ergas81it6

  36R3ww///zli7!.6

   4 3rr6metCIO14・.9.

59Xlwwwwwwww1/zl・37.6

      公明党

        r 19

      その他        19

一 244 一

(25)

社会諸階層の政冶的態度と政党支持 829

図17一(イ)

労働者階級

︶ 共産

@0

窪。社陰撹

ョ、

}    //:,/づづク公魚1      〆     /      /  /          ・

そ:

06

その他

 29

●:・{ゴ・i:・…i…揺

12 9 IC6.st2BeeSSa 16ii,1 20ミ1 4・1嚢8

図17一(ロ)

自民党

民社党

資本家階級

27

,      ,    ●    の       ,      ・    o

謔ki::∵:噴間階級::・㌦:i.・

F. F ㌔:・亀

労働者階級

@  610

I      l

戟@       l

〜:il;:き1::…:鋤i…認

663

 一

公明党

支持なし

!!

  . ・::へ・

D●マ.・20.q ・..・

E:.∵亀●・ら:

80 0

i

i

P8・ 7・.  : ・ 81.3

t

社会党

・13 6 :・:. 86.4

共産党

  / /

 /

5:.o. 95.0

一 245 一

(26)

830

 ここまで,我々は政党支持との関連で,それと相関する二つの要因を見出した。

 第一は,とりわけ政治意識の6因子について,自民,民社の支持層に共通な傾向と,社 会,公明・共産の支持層に共通な傾向を基本的な区別として析出することができた。

 第二は,中流意識のあり方,階級帰属意識のあり方は政党支持と強い相関をもつという こと,中流化,すなわち「中の中」以上層に帰属するとする意識は,自民民社党支持の 傾向と連結するという事がわかった。

 これらの事を前提として,次に,職業諸階層の政党支持の傾向について分析,記述を行 なっておこう。

8.各政党の支持基盤としての階層

 第三に,我々は職業諸階層がどのように政党支持と相関し,現在の政治動向と関連する かについて若干の考察を行なっておきたい。

 まず,各政党はどのような階層によって支持されているかをみておこう。

 図18は,各政党の支持者がどのような職業諸階層からなっているかをみたものである。

  〔自民党〕

 もっとも多数をしめるのは生産的労働者(鉱工運通労働者)の30.8%であるが,その支 持者の中にしめる特定階層の比率としては,他の政党と比較して多いとはいえない。むし

ろ注目すべきは,18.1%をしめる会社役員・管理職と11%をしめる農民層であるといえよ う。量的にも,自民党は経営者,農民の二層が他党にない支持基盤として顕著であるとい える。(なお,前号(1)の図2も参照していただきたい。)

 更に図18によると,自民党支持者は収入階層において,民社党支持者についで高収入層 をやや多く含むが,勤め先規模,学歴の各層においても,いずれかの層に偏ることなく,

比較的各層を均等に含んでいるかのように思われる。

 また,自民党支持者は,次の民社党支持者とともに中流化の意識がもっとも顕著である という点で,特色を示していることに注意しておこう。

 〔民社党〕

 民社党の支持層を図18でみると,支持者の約40%が生産的労働者であるとはいえ,他党 と比較するとむしろ少ないというべきであろう。むしろ,図2と併せみると民社党の支持 者に含まれる階層で他党と比較すると相対的にきわめて顕著である層は,民間中間管理職

一 246 一

(27)

社会諸階層の政治的態度と政党支持 831

図18一 1 政党支持別属性(1)

 得  階  層所

i回答者自身の収入による)

世帯総収入階層

め 先 規@ (従業員数)

50 48.3

民 社 党

25

 37.5

Q2.7  19.3

   28.7

P9.523・021.8 18,020.2

8.0 12.5

6.9 5.6

50

自 民 党 29.8  29.O

24.9 30.0 28.9

25 12,611.1 16,213,0  19・2エ6.212.8

17.2 15.8 15.8

5G

社 会 党 34.2 36.6

25 19.8 22.5 17ユ

14.4

22.5 22.5

  21.4

P2.513.4    8.9 4.5

16.2

50

支持なし 33.3

25 24.2 24.2

@13.2

・・.521・726・5 P。.8・・.・    2L7  18.513,014.1 23.9

1.ユ

50 42.9 40.0

共 産 党 28.6 30.0

25 9.5  14.3 10.O

4.8 5.0

15.0

50 45.5

公 明 党 29.0 33.3

25 18,221.2

@ 9・1 6,1

19.4      19.4 12.9

22.2

11.1 16.7

225225325475625 275 275375525 675 家雇 5 30 3005000 万 l l l 万 万 l l l 万 族入 l l l 入 未 325475625以 未 375525675 従1 29 2994999以 満 万 万 万 上 満 万 万 万 上 業1 人 人 人 上

者4

と人

公 庁

一 247 一

(28)

832

図18−2 政党支持別属性(2)

学 歴 中流階層帰属意識 齢   層

58.4

50 45.7

民 社 党 29.5 28.1

25 18.0 18.0 20.2

3.4 12.4

2.2 4.5

3.4

5ユ.3

50 43.9

自 民 党

25

 32.3

@  5︐2 12︐64.8  29.2

W.2         0・7

@   0.4

1G.0

24,627・923.0

@  17.5

50 43.8 43,640.9

社 会 党 26.8 30.4

24ユ .

25 4.5 16.1

10.9 14β

6.2 4.5 7.1

48.4

支持なし

50  40.736.3

30.4 39.1

25 19.6    23・2 17.6

16.3 4.4

@ 4,4

5.5 7.6 6.5

59.1

50 45.5

共 産 党

25

 27.318.2

@  4.5

  27.3

P3.6

9.1 36.4

@18.2

50  44.438.9 42.9 45,7

公 明 党 30・6 27.8

25 13.9

@   2.8

8.6

@  2.9

 19,413.9

@   8.3

小 中 高 短 大 .下 中 中 中 上 20 30 40 50 60

大 の の の

代 代 代 代 卒 卒 卒 卒 卒 下 中 上

一 248 一

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