• 検索結果がありません。

調査時期採捕手法別採捕魚種表

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2022

シェア "調査時期採捕手法別採捕魚種表"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)土木学会第55回年次学術講演会(平成12年9月). Ⅶ-281. 河川魚類調査における土研式定置網と電気ショッカーの魚類採捕結果の差異について 建設省土木研究所. 環境部. 同上. 河川環境研究室. 正会員. 傳田正利. 河川環境研究室. 正会員. 島谷幸宏. 1. はじめに 河川環境調査,特に多くの魚類群集調査が河川改修事業の際に行われている.魚類群集調査の結果は,調査手 法によって得られる情報に差異があり,特に直接採捕調査の場合,調査時期の設定(季節,時間)と選択する採 捕方法とにより大きく結果が異なることが考えられる.既往の研究では,個々の採捕方法の特性. 1)2)3)4)5). を研究し. たもの,特に漁獲能力や漁獲効率を検討し水産資源の効率的な採捕方法を検討したものが多く,調査時期が変化 した場合,採捕方法ごとに得られる採捕結果に変化があるのかを検討している研究はなく,経験則として採捕方法 を選択していることが多い.このような背景から本研究では,調査時期,土研式定置網と電気ショカーの採捕結 果を比較し,その特性の把握と調査時期に最も適した土研式定置網と電気ショカー使用方法の検討を行うことを 目的とする. 2. 研究の方法 筆者らの研究 6) により千曲川のような扇状地河川のワンドで魚類相を把握するには,土研式定置網 7) と電気ショ ッカーを併用することが有効であることが確かめられた.調査は土研式定置網と電気ショッカーを用いて 99 年 3 月,99 年 5 月,99 年 7 月に魚類採捕調査を行い,その採捕結果を比較して行った.魚類採捕調査は,実際の河 川環境調査を考慮して実際の河川,千曲川直轄区間 97km 付近のワンド群において行った.ワンド群を選定したの は,開放系でなく調査時期を異なる複数回に設定しても移入,移出等による魚類群集の動態が変動せず、比較的 魚類採捕以外の条件が一定に保たれると判断したためである.すべての調査は漁獲努力量の整合をとる点に留意 し,土研式定置網については設置箇所,設置時間をできる限り同一にするように留意し,電気ショッカーについ ては,漁獲努力時間,漁獲箇所はすべての調査時期で同一にした. 3.研究の結果と考察 表―1. アカザ アブラハヤ アユ ウグイ ウナギ オイカワ カマツカ カワヨシノボリ ギンブナ コイ シマドジョウ タナゴ タモロコ ドジョウ ニゴイ ブラックバス モツゴ 確認魚種 月別採捕数. 調査時期採捕手法別採捕魚種表. ワンドA ワンドB 7月( 昼) 7月( 夜) 3月 5月 3月 7月 定置網 電気ショッカー 定置網 電気ショッカー 定置網 電気ショッカー 定置網 電気ショッカー 定置網 × × × ○ × × × × × × ○ × ◎ ○ ○ ◎ ○ ○ ○ ○ × × × × ○ × × ○ × × ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ○ ○ ○ × × × × × × × ○ × × ○ ◎ ○ ○ ○ ◎ ○ × × × × ○ × × × × × × × × × × × × ○ ○ × × × × ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × ○ × × × × × × × × × × × ○ × × × ○ × × × ◎ × × × × × × × × × × × ○ ○ × ○ ○ × × × ○ ○ ◎ ○ ○ × ○ ○ ○ ○ ○ ○ × × ○ × × ○ × × × × × × ○ × × × × × ○ ○ ○ ○ ○ ○ × ○ × 5 9 8 9 7 11 6 6 7 4 10/16 10/16 11/16 9/12 7/12 ◎:50 以上,○:50 未満,×:0. KEY WORD:河川環境,魚類調査,土研式定置網,電気ショッカー 代表連絡先:〒305-0804 茨城県つくば市大字旭 1 番地 TEL 0298(64)2587 E-mail:[email protected].

(2) 土木学会第55回年次学術講演会(平成12年9月). Ⅶ-281. 表―1に調査時期採捕手法別の採捕魚種表を示す.. 500. ワンド A,B とも 1 回の調査で全採捕魚種数を捕獲. モツゴ ブラックバス. 450. できた調査はないことがわかる.これは調査時期が 400. 異なると採捕できる魚種が異なるため,通年に渡っ. 350. て調査する必要があることを示唆している.また, 数を比較すると両手法で同じ魚種を採捕しておらず 土研式定置網と電気ショッカーを併用することが必. ニゴイ. ドジョウ. タモロコ. ドジョウ. ギンブナ 採捕数(匹). 同時期の土研式定置網と電気ショッカーの採捕魚種. モ ツ ゴ. 300. カワヨシノボリ モ ツ ゴ. 250. 150. あがる 7 月には,土研式定置網は電気ショッカーよ. ウグイ. 100. アユ アブラハヤ ア ブ ラ ハ ヤ. りも多く電気ショッカーでは採捕できない魚種を採 50. 捕している.. オイカワ. 200. 要であることが示唆される.しかし,魚類の活性が. カワヨシノボリ. ア ブ ラ ハ ヤ. モツゴ アブラハヤ. 0. 図―1,図―2に土研式定置網,電気ショッカー. ワンドA ワンドA ワンドA ワンドB ワンドB 3月 5月 7月 3月 7月. の調査時期別ワンドごとの採捕数と種構成を示す. 図―1から分わかるように,調査時期を経るごとに ワンドA,ワンドBも採捕数が増えていることが分. 図―1 調査時期が異なる場合の土研式定置網の採捕数と種構成. かる.種構成に着目すると,ワンドA,ワンドBと 250. モツゴ. もに調査時期を経るごとにアブラハヤ,モツゴの採. ニゴイ. 捕数が増加していることが分かる.ワンドAにおい. ドジョウ. て 3 月には採捕されなかったドジョウ,モツゴ,カ. 200. シマドジョウ. た魚類が活性増加とともに移動を開始し採捕された. 150. オ イ カ ワ. コイ ギンブナ ド ジ. カマツカ. ウ. ウナギ. ョ. ためと考えられる.次に,図−2から分かるように. 採捕数(匹). ワヨシノボリの採捕数が 7 月には増加している.こ れは,冬季間特定のマイクロハビタットに定着してい. タモロコ. 100. 電気ショッカーを用いた調査では,調査時期を経る. ギンブナ. ごとにワンドA,ワンドBも採捕数が約半数に減少 していることが分かる.両ワンドともに採捕数が減. ウグイ アブラハヤ. 50. 少した理由としては,調査時期を経ると魚類の活性 増加と水温上昇による電気伝導度の減少により電気. オイカワ. 0. ウ グ イ. ウ グ イ. アカザ. アブラハヤ ワンドA 3月 ワンドA 5月 ワンドB 3月 ワンドB 7月. ショッカーの採捕効率が減少したものと考えられる. 4.まとめ. 図―2 調査時期が異なる場合の電気ショッカーの採捕数と種構成. 本研究により,土研式定置網と電気ショッカーを用いて通年で調査をすれば魚類相を概略的に把握できること が明らかになった.しかし,現地調査目的を生息魚種数の把握とすると 1 時期だけの調査では生息魚種数の把握 することが出来ず,調査時期は通年に渡り設定する必要があることが示唆された.通年で調査する場合夏季は魚 類の活性が上がり電気ショッカーの採捕能力は減少し採捕できる魚種数は少ないため,土研式定置網だけの調査 で魚種数は把握できると考えられる.また,今回対象としたワンドにおいては,魚類現存量の把握を調査の目的 にする場合,より多くのサンプルを得るのが望ましいので,調査時期,場所等の条件をよく考慮し電気ショッカ ーと土研式定置網を組み合わせる必要がある. 5.参考文献 1)小栗幸雄;河川改修と生物に関する研究 その2 タモ網による魚類の採捕技術,土木研究所資料,1994 2)井上実;魚の行動と漁法;恒星社恒星閣,1983 3)米山ら;直流パルス電流に対する魚類の反応実験,新潟県内水面水産試験場調査研究報告,1997 4)米山ら;魚体に及ぼす電流の影響について,新潟県内水面水産試験場調査研究報告,1997 5)Peter Bet.al; Electric Seine as a fish-Sampling Gear in Streams, Transactions of the American Fisheries Society pp447-453,1989 6)傳田ら;ワンドにおける魚類群集調査手法に関する研究,日本水環境学会年会講演集 pp511,2000 7)小栗ら;土研式定置網による魚類採捕,土木技術資料,pp8-pp9,1994.

(3)

参照

関連したドキュメント

GNSS 受信機を用いて現地調査を行うことでより詳細な 現状を把握した(図-8 ).今回用いた GNSS 受信機は,デ ジタルカメラ,撮影方向を記録するためのデジタルコン

4.考察

Field surveys, experiments and numerical calculations were conducted to examine driftwood accumulation in a river channel, with respect to the existence of sandbars. We

・基本構想策定にかかる事務事務については、これまでの調査研究で得られ

そのため、実際にはノードに調査員を配置し、交差 点交通量を観測する方法をとることが多い。これにより

Effect of Public Involvement on the Community: Analysis of a Follow-up Study*.. 遠藤園子**・矢嶋宏光***・鈴木弘之****・泊

4-2 生物調査 各調査地における出現魚類とその個体数を表 2 に示す. 出現した魚類は 24 種であった.このなかには,熊本県 RDB

そこで,本研究では人々の居住地選択と環境に対す る意識の関係に着目し,アンケート調査を実施するこ とにより,その関係性の検証を試みる.また,その結