言語と文化 13巻 : 言語・文化センターだより
著者 法政大学 言語・文化センター
出版者 法政大学言語・文化センター
雑誌名 言語と文化
巻 13
ページ 215‑217
発行年 2016‑01‑10
URL http://hdl.handle.net/10114/11819
言語・文化センターだより
言語・文化センターでは
2014
年度に以下の企画を実施した。ご担当の鈴木正道先生にそのご報告をいただいた。
法政大学言語・文化センター所属,国際文化学部教授 鈴木正道
法政大学言語・文化センターの主催により,2014年
7
月4
日金曜日17
時か ら19
時まで,講演会「実存主義は今」を法政大学市ヶ谷キャンパス富士見坂 校舎F 310
において開いた。前半は
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教授が・Camus andSartre:Si mi l ari ti esamongstdi fferences.Di fferencesamongstsi mi - l ari ti es・
という題目で講演を行った。要旨は以下のとおりである。カミュは哲学の専門教育を受けていなかったがゆえにサルトルよりもより具 体的な状況での人間の生き方を考えた。しかし自由であるがゆえに常に人間は 選択を行なわなくてはならないと考えた点で,また社会変革を推し進めようと はしなかったという点で戦前のサルトルと一致していた。しかし戦後は,目的 のために手段も正当化されうることを受け入れるサルトルと,それを認めない カミュは決裂することになる。サルトルの立場が政治的メッセージにより受け 手を押しつぶしてしまう危険があったのに対し,カミュの立場は抽象的な倫理 にとどまる危険があった。
後半は鈴木正道が「実存主義の遺産:自由という重荷」という題目で提題発 表を行ったうえで討論会を行った。提題発表の要旨は以下のとおりである。
サルトルやカミュの実存主義は,その流行の当初に批判を浴びた。たとえば 科学哲学者のカール・ポパーは,実存主義を相手にひれ伏したくなければ支配 しなくてはならないという神経症的な「英雄崇拝主義」と称した。最近も,
「常に自分は輝いていなくてはならない」,「常に新しくなくてはならない」と いった人格障害的な兆候に実存主義の影響を見る精神科の医師もいる。その一 方で病気など自ら選んだわけではない状況の中でいかに自由な選択を行なうか 215
Hosei University Repository
というサルトルの問いかけにヒントを見出そうとする医療関係者もいる。サル トルも言うとおり,逃れられない自由という,重荷とも言える自由をどうする かという問題は,いずれの立場をとるにせよ今日性を失うことはない。
以上を受けて,質疑応答や討論を行った。
参加者は,法政大学の学生,教職員,外来の方々およそ
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名であった。開催にご協力くださった言語・文化センターの教職員の皆様,参加者の皆様 にこの場をお借りして感謝を表したく存じます。
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Camus and Sartre :
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