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王立マンチェスター眼科病院におけるアート

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Academic year: 2021

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その他のタイトル Art at Royal Manchester Eye Hospital

著者 亀井 克之

雑誌名 なぜホスピタルアートを導入したのか「ホスピタル

アートのある街・堺」耳原総合病院・奥村伸二院長 講演録

ページ 67‑72

発行年 2020‑02‑10

URL http://hdl.handle.net/10112/00021286

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王立マンチェスター眼科病院におけるアート (亀井) 67

王立マンチェスター眼科病院におけるアート

亀井克之

 王立マンチェスター眼科病院(ManchesterRoyalEyeHospital,MREH)は、200年の伝統を持つ。

こうした規模の眼科専門病院は珍しい。

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 大きな空間には、上階そして天井まで届く柱部分にアートが設置されている。これはガラスによる アート作品である。

 壁には、眼科医療に関連した写真などが芸術作品のように展示されている。

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王立マンチェスター眼科病院におけるアート (亀井) 69

 王立マンチェスター眼科病院の設立の経緯や沿革についての説明書きや写真の展示がある。

 展示物の一つの内容として、眼底を撮影した写真が 4 つ展示されている。いろいろな人種の患者の 眼底写真が掲示されていて、それぞれについての説明がある。

 200周年を記念して2014年に行われたルック200(Look200)というプロジェクトは、Celebrating Manchester’s200yearsofcuttingedgeresearchintohowwesee(私たちがどのようにものを見る かについてのマンチェスターにおける先端的な研究の200周年を祝う)という趣旨で行われた。同プロ ジェクトのアート作品は、この病院の 1 階ホールの空間で制作された。すなわち2014年の 1 年間を通

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じてアーティストのルーシー・ブルスコウ(LucyBurscough)は、人間の目の働きについての幅広 い理解に対するマンチェスターの貢献を祝う一連のアート作品を制作するために「ポップ・アップ・

スタジオ」を創り上げた。

 また、このプロジェクトでは、病院が創立された1814年に市内に住んだジョン・ダルトン(John Dalton)の業績や、現代のマンチェスター大学の神経生理学教授であるロブ・ルーカス(RobLucas)

教授の業績についての調査が行われた。ダルトンは色覚異常が病気であるとつきとめた最初の人物で ある。ルーカスの研究は、網膜の新たな光受容細胞の発見につながった。

 職員や患者との生き生きとした対話を通じて、セントラル・マンチェスター NHS 財団(Central ManchesterNHSTrust)において制作活動を行い、ブルスコウは、かつてワイトワース・アート・

ギャラリー(WhitworthArtGallery)やマンチェスター・ミュージアム(ManchesterMuseum)の 隣人たちとの健康に注力した共同作業によって受賞した経験をいかんなく発揮しようと努めた。Look200 は、患者たちが病院で過ごす時間において、人々の幸福感が増すようにする意図で届けられたアート・

フォー・ヘルス・レジデンシー(‘ArtsforHealth’residency)居住制度の一環であった。ルーシー は訪問者がこれらのアートを楽しんでくれることを期待している。この説明書きの横に、Look200プ ロジェクトで制作されたアートが展示されている。

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王立マンチェスター眼科病院におけるアート (亀井) 71

 レーザー治療についての写真 7 枚を伴った大きなパネルも展示されている。

 レーザー光凝固に関する展示である。そこには「直射日光は目によくない」ことを示したパネル、

病変部にキセノンを使った網膜の光凝固を示したパネルなどが掲示されている。マンチェスターには 最新鋭のレーザーがあり、パターンレーザーを備えている。現在も 1 個ずつレーザー凝固を入れてい くのが主流であるが、マンチェスターには一度にできるパターンレーザーがある。このことについて の説明書きと写真が掲示されている。

  1 階空間に 1 匹の大きな蜜蜂の模型があるのが目立つ。これは、マンチェスター王立眼科病院が四 半世紀以上取り組んでいる Henshaw という視覚を失った人たちを支援するプロジェクトのマスコット である。視覚を失った人は、蜜蜂の造形に触れて、「心の音」を聴くことができるというもの。

 白内障の治療が時代と共にどのように進展してきたかの展示がある。

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 白内障の治療についての説明、19世紀の手術の様子の絵、現代の手術の写真、そして視覚に関する 説明の 4 つの展示がある。最後の写真は視野検査の手法を示している。

 眼科病棟の中庭にある鹿のアート。

 アイディアという意味が込められたこのアートは、目を意味するアイと鹿を意味するディアから来 ている。

参照

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