• 検索結果がありません。

放 射 線 管 理

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "放 射 線 管 理"

Copied!
9
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

│ 資 料 │

放 射 線 管 理

三 木 良 太 , 森 嶋 弥 重 , 古 賀 妙 子 , 内 田 熊 男 , 水 本 良 彦 , 本 田 嘉 秀

R a d i a t i o n   Hazard  C o n t r o l   S y s t e m  

Ryota MIKI, Hiroshige MORISHIMA, Taeko KOGA,  Kumao UCHIDA, Yoshihiko MIZUMOTO and 

Yoshihide HONDA 

ま え カ t き

放射線管理業務は保安規定に従い,前年度同様の組 織で行われた。

施設面では長年の念願であったトレーサー・加速器 棟の完成を見,昭和44年11月より,原子炉建屋内RI 実験室でのRI使用を停止し, トレーサー・加速器棟 での使用のみとなった。現在個人管理の対象となって いる人員は,昭和44年12月現在では原子力研究所お よび原子炉工学科15名と,農学部 1名,理工学部 2 名の計18名である。

I 個 人 管 理

森嶋弥重,古賀妙子

A M 

T24 臼A

U G  

E α

M E

O

e

一 司 K 4 L P E 2  

43

'Avn

n F ι

O S

A

m m d   d H m  

n n o s r e 

D

1 :  

健康診断の実施

昨年同様,血液検査については当大学医務室におい て採血のみ行い,シオノギ製薬臨床検査部に検査を依 頼した。検査項目は白血球数,赤血球数,血色素量,

第 1表 白 血 球 数

検 査 年 月 ! 昭 昭 畔3月 │ 昭 和 畔9月 白

8000以上│

I

7,....,8000  球 I 5,....,7000  数 4,....,5000 3,....,4000 

F O

AQununu 4 4

inunu一只U

E4

/mm 41 QU 

および白血球百分率で,'年2回実施した。検査結果の 大要を第1表一第4表に示した。その他,水品体の混 濁,皮膚の発赤,色素沈着,色素消失,乾燥,縦般,

第2表 赤 血 球 数

検 査 年 月 │ 昭 和 叫3月

l

昭和必年9月 赤 500以上 9  13  血 450'‑‑"'500  7  4  球 400...450  2  1  数 350'""400 

。 。

350以下

。 。

万/mm3 18  18 

第3表 血 色 素 量

検 査 年 月 │昭和制年3月

l

昭和4叩 月 血

色 素 量 凶

nu oo

o

o

ta

t l

第4表 白血球百分率

検 査 年 月 │ 昭 和 畔3月

l

昭和4伴 9月

│梓状核 0...7  0'""4.5  好中球ト一一一一一

分葉核 4~75 30,",,70 

好 酸 球 o,",,1o 0...32  好 塩 基 球 0...

リ ン パ 球 単 球

24'‑‑"'57  0'""  1 

23'""64  0... 

(2)

近畿大学原子力研究所年報

潰虜,爪の異常など,放射線によると思われる異常者 最大許容被曝線量に達した職員は皆無であり,最高被 は全く認められなかった。 曝者でも3月聞に 45mRであった。

2. 個人被曝線量の管理 又ハンド・フット・クロスモニター(神戸工業製) 個人外部被曝線量の測定は従来通りにγ線用フイノレ による個人の手足,被服の汚染測定において警報レベ ム バ ッ ジ (1ヶ月毎現像)ポケット線量計 (γ線用お Jレに達したものはなく,内部被曝についても特に問題 よび緩中性子線用)により行なった。 となったケースはなかった。

3月間の積算被曝線量を第5表に示す。乙の結果,

第5表 従事者の3月間の被曝線量 (フイノレムバッジ〉

m Rem 

|く…0"J29130~3

昭和144年3  16  1  従書数 4   6 

9  6  7"'9月 12  4 

10" ,1 ?月 14  1 

E 研 究 室 管 理

森l鳴弥重,水本良彦,

内田熊男 Laboratory Monitoring 

Hiroshige M ORISHIMA

, 

Yoshihiko MIZUMOTO  and Kumao UCHIDA 

。 。

研究室管理は管理区域における放射性表面汚染,空 間線量率(原子炉運転時の放射線サーベイも含む〉放 射性塵境およびガス濃度などの測定,廃棄物関係等の モニタリングを行っている。これらの管理の内その一 部は前報1)に示したような連続自動綜合モニターによ り行われているが,空間線量率および放射性表面汚染 の測定は週1固定期的に,原子炉運転時の放射線サー ベイは運転のつど実施している。

, .

 

測定器および性能 (1) 塵挨モニター

P

紙式連続ダストモニター(神戸工業製)により空 気中の塵壌を炉紙上に捕集し,放射能濃度を測定す

る。

使用炉紙:Hol1ing Worth & Vose No. 70  (巾 75mmx15m)

P

紙効率:塵挨粒子径 0.3μ97~ぢ, 0.5μ98必 サクションヘッド:開孔部面積,サンプリンクボエ

リア 60mmx巾 30mm 最大吸引量:2801/min.以 上 定常吸引量:2501jmin.以 上

βγ線測定用G Mプローグ:GM管,端窓式,窓

。 。 。 。 。 。

1197  

。 。 。

17 

。 。 。

15 

厚 2mgjcm2検出感度 1.82x 10‑11  ρCijccjcps (90Sr) 

α線測定用シンチレーションプロープ : ZnSシンチレータ

検出感度:.1.56 x 10‑11μCijccjcps (Ra DEF)  (2)  ガスモニター

連続ダストモニターで塵壌放射能濃度測定後の空気 を流して気体状濃度を測定する。

検 出 部 : 側 壁 型G M管,窓厚 30mgjcm10  本を装置し反同時計数回路をつけてい

る。

厚さ 50mmの鉛でシーノレド。

検出感度:4. 65x 10‑6μCijccjcps  (3)水モニター

検 出 部 : 側 壁 型G M管 , 窓 厚 30mgjcm10  本を装置し反同時計数回路をつけてい る。

検出感度:1. 3 x 10‑6μCijccjcps (40K)  (4)  フロアモニター(神戸工業製 MF‑2型)

検 出 部 : 横 窓 式βγ線用G M管,窓厚 30mgj cm4本

有効窓面積 200m m  x 150 m m   検出感度:3. 75x 10‑8μCijccjcpm (U308)  (5)  G Mサーベイメータ(神戸工業製 SM‑102)

検 出 部 : 端 窓 式βγ線用G M管,窓厚3mgjcm2 1本

検出感度 :1. 2x 10‑4 mRjhrjcpm (60CO)  (6)  電離箱式サーベイメーター

(アロカ ICS‑101B型〉

‑ 30

(3)

電離容積:1200 cm

測定線質 :27keV'"'‑'2MeVのX線およびγ線 感 度 :0.02mRjhr 

(7)電離箱式サーベイメータ(神戸工業DR‑3型〉 電離容積:500 cm

る41Arの濃度は約3.410‑7

u .

Cijccとなるが,乙れ がさらに炉室内の非照射空気lとより稀釈されるとモニ ターの検出限界以下となる。従って定常運転時には有 意に測定可能な対象核種は空気中自然放射能核種(ラ

ドン, トロンおよびその崩壊生成物)にかぎられる。

測定感度 :0.1 mRjhr  (2)  液体の場合

2 .  

測定対象核種 (1)気体の場合

附属のRI実験室内で使用される非密封RI核種の うち対象核種は水中許容濃度の最も低い 90Srとして いる。

3. 結 果 当大学原子力研究所の原子炉

UTR‑B

を定格最大

出力O.lWで運転した場合,炉心部において生成され

る41Arの飽和量は約 0.5μCiと計算される。 次にそれらの測定結果を第6表 第9表に示す。

炉心部の全容積を約1.5m3とすると炉心部におけ

第6表 連続綜合モニターによる測定記録

│ 

昭和1'"''43

I44''""'''6'6A 

I7'"'‑'9月

I

10'"'‑'12月 炉 室 γ 平均値 0.023  O.  023 

mRjhr  最高値

一 一

0.028  0.025 

R  1 室 γ 平均値 0.028  0.025  mRjhr  最高値 O.  035  0.043  ダ ス ト α 平均値 2.00  1. 70 

一 一 一 一 一 ー

10‑12ρCijml  最高値 3.  12  3.12  ダ ス ト βγ 平均値 1.19  0.68  10‑11ρCijml  最高値 2. 73  1. 09  ガ ス βγ 平均値 3.05  2.99  10‑5μCijml  最高値 3.26  3.25  71く βγ(1) 平均値 6. 73  3.52  10‑6μCijml  最高値 10.2  10..2 

*水 βγ(2) 平均値 3.68  4.44  10‑8μCi/ml  最高値 6.0  7.2 

*試料採取法による排水中の濃度 牢*ノぜックグラウンドレベル

炉 室 γ く0.018mRjhr  R 1室 γ く0.017mR/hr  ダスト γ  *4  く2.32x 10‑12μCijml  ガ ス βγ く2.6110‑5ρCijml 

水 βγ(1)柑 く2.05 10‑6 ,aCijml  ダスト βγ く1.31 10‑10μCijml  吋 廃 液 貯 留 槽 A 2槽

0.019 

一 一

O.  022 

0.026  O.  042  1.87  4.68  0.65  1. 27  3.22  4.65  3.06  3.81  4.01  5.0 

4自然に含まれるラドン, トロン系の崩壊産物を含む。

0.022  0.032  O.  026  O.  042  1. 90  3.80  0.81  2.00  3.00  4.02  3.83  4.57 

一 一

3.98 

5.  0 

(4)

近畿大学原子力研究所年報

第7表 管理区域内の空間線量率 (mRjhr)

i昭和岬14~6 月 \7~9 月|恥12月

1~3 月|

モ ニ タ ー 前 室 0.05 0.03**  0.03  0.03料*

モ ー タ 一 室 1/  1/  1/  廊 下 1/  1/ 

天 秤 室 1/  1/ 

リ 定 室 1/  1/  1/  暗 室 1/  1/ 

中 央 1/  0.04  0.05  ド ラ フ ト 内 1/  0.04  O.  04  R  (扉表面) 0.13  0.13  0.13 

2 ( 1/  0.13  0.21  0.21  3 ( υ 〉 0.10  0.11  0.13 

一 一 一 一 一 一 一

廃棄物貯蔵庫(扉表面) 0.05  0:12  0.15  排 水 ポ ン プ 室 1/  0.03  0.03  排 水 処 理 槽 ( 表 面 〉 1/  11  11  排 気 機 械 室 1/  1/  1/  ノ イ ッ ク グ ラ ン ド 0.05  0.03  0.03 

*神戸工業製電離箱式サーベイメータ

DR‑3

型 料アロカ製電離箱式サーベイメータ ICS‑101B型

1/  1/  1/  1/  1/  1/  1/ 

0.09  0.13  0.07  0.07  0.03 

1/  1/ 

0.03 

***昭和44年11月27日 RIの使用はトレーサー・加 速器棟へ移動測定値はパックグラウンドを含む 第8表 管理区域内の表面汚染 (10‑5μCijcm2)

昭Tff月 4~6 月 7 "'-J 9 月 10"'-J1羽

平 均 値 │ 最 高 値 平 均 値 │ 最 高 値 平 均 値 │ 最 高 値 平 均 値 │ 最 高 値 モ ニ タ ー 前 室 1.6  I 1.7  I 1.8  I 2.0  I 1.9  I 2.1  I 1.9  I 2.4  モ ニ タ 一 室 υ  η  ff  f/  //  //  ff  f/ 

廊 下 η / / f f f / / / / / / / f /

H

1‑1

f f

/ 1

/ / / / f f f f   f f f / / / / / / / / / / / / /   f f f f f / / / / / / / / / / /  

/ I  1.I 1.9 / I  2.0  2 . 3 f f f /   1/ 1 . . 8 f / / / f / / I  2.6  コ ン ト ロ ー ノ レ 室 //  f 1/  ff  f 1/  //  // 

炉 室 西 側 一 1/  // 

ノイックグラウンド 2.1  I 1/  I 2.4  測定器:フロアモニター

測定値はパックグラウンドを含む 標準線源は U30S

32

(5)

第9表 管 理 区 域 内 の 表 面 汚 染 (x10‑4μCijcm2) 

│ 

昭 昭 岬l"'3

I

44''""""66}j 

77''""""99}j 

I

1~12月 モ ニ タ 一 室 流 し 3.0 3.0  3.0  30  天秤室(サイドテーフールの表面) 1/  1/  2.9  3.1  測 定 室 ) 1/  3.1  3.o  3.0 

暗 │ 実 験 台 1/ 3.o  3 . 1 /  

室 ! 流 し H

l

ド ラ フ ト 内 表 面 1/ 2.9  3.3  3.1 

h

実 験 台 (1) 1 ‑1/  1̲3.0̲1  3.4 

1.

実 (2)

1/  11  3.0 

2 l

サ イ ド テ 二 と (3)

J

3 ̲ 1   3.1 

1

流 し 1/ 2.9  1/

排 水 │ 水 モ ニ タ ー 附 近 1/

1/ 

3.2 

1/ 

処 理 槽 │ 排 水 ポ ン プ 附 近 H 3.0  3.2  排気用フイノレターケイシング表面

1 ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ ; ; ‑ 1

2.  9 

I-~I-I/

ッ ク グ ラ ウ ン ド 1/ 3. 0  1/  1/ 

測 定 器 G M管式サーベイメータ 測 定 値 は パ ッ ク グ ラ ウ ン ド を 含 む

標 準 線 源 は U30S.距 離 はG Mプロープ先端より 10mm

E 野 外 管 理

森III~ 弥重,古賀妙子

Field Monitoring 

Hiroshige M ORISHIMA  and Taeko KOGA 

2.  測定機器(性能)

(1)  r窪水および植物試料測定用

① G M計 数 装 置 ( 神 戸 工 業 製 SA‑20)

G M管窓厚 1.手" ,2.0mgjcm

自然計数率 18. 9::!:::0. 8 cpm (30分測定) 検 出 感 度 5x 106μCijcpm

計 数 効 率 9. 6~ち(測定台 2 段目)

, . 測 定 位 置 比 較 線 源 40K 

昭和41年7月 に 改 正 さ れ た 保 安 規 定 に 従 い 前 報2)に 示した各地点において,下記の項目につき測定を行な

った。

(1)  γ線空間線量率. 6地 点

近 畿 大 原 研 内 : 原 子 炉 よ り 南 西 50m 長 瀬 団 地 1/ 南200m 上 小 阪 住 宅 1/ 北東800m 上小阪小学校 1/ 北 西 500m 近 鉄 長 瀬 駅 1/ 西1000m  (2)  陸水,植物; 4地 点

原 研 正 門 前 ( 河 川 水 , 雑 草 ) 楠 根 川 ( 11 

高 田 牛 乳 処 理 場 前 1/ 菱 屋 西 浄 水 場 ( 上 水 , 楠 の 葉 )

② ガ ス フ ロ ー 式 ロ ー パ ッ ク グ ラ ウ ン ド 計 数 装 置 (神戸工業製 SA‑230)  自然計数率 2. 5::!::: O. 3 cpm (30分測定) 検 出 感 度 1. 7 10‑6μCijcpm  計 数 効 率 27. 1勿

比 較 線 源 40K  (2)  空 間 線 量 率 測 定 用

① G Mサーベイメータ(神戸工業製SM‑102型)

② T線シンチレーション式サーベイメータ (神戸工業製 SM‑201型) l"O x 1"  NaI (Tl)  シンチレータ, γ線用 計 数 率 測 定 範 囲 1,",,10Cps 

検 出 感 度 2.9 10‑3 mRjhrjcps (60CO) 

(6)

近畿大学原子力研究所年報

定期的な放射能モニタリングとしての空間分布放 射線量率の測定は測定地点を距離的に大きく移動し て行なうので携帯型G Mサーベイメータならびに γ線シンチレーションサーベイメータを用いて地表 より1mの高さのγ線のレベノレを測定している。各 地点における測定値を第10表,第1図に示した。

"'..1γj、阪小:j::l:<:

近 鉄1を漸単J{

200 

011;( jiJf 内

H嗣トH 0.1.:')fi"L iYrpm 

測定対象核種

現在当研究所において行なっている環境モニタリン グは陸水および植物については全ベータ放射能を対象 としている。原子炉設置以後現在迄,米国,ソ連,中 国の核実験の影響による放射能の上昇以外,施設より の影響と思われる格別の変化は見られていないため,

雨水,落下塵壊,浮遊塵挨なと、について90Sr137CS,  あるいは1311などの放射性降下物の核種分折は核実験 後行なったととがあるがそれ以外は行なっていない。

対象となる放射性核種は 90Sr137CS, 1311, 106Ru+ 

106Rh, 95Zr+95Nb, 60CO等である。

3. 

AV

‑E  

‑ oa z

‑ ‑

0

&

SEM

7

v

0

@aa

AME 

鳥田E

ASE

也 .

ag  

n u

 

第1図 野外空間分布線量率 (GMサーベイメータによる) 果

測定試料の調製法および計測法は主として科学技術 庁放射能調査測定規準小委員会で定めた「放射能測定 法」に準拠した。

(1)  γ線空間分布線量率

4 .  

野 外 空 間 分 布 線 量 率 (γ線 cpm)

汚と

原 研 内 長 瀬 団 地 上小阪住宅 上小阪小学校 布 施 工 高 近鉄長瀬駅 (炉よ50りm

南 西 )(句。伊) (句協~) げ ま

ozr

西 ) げ す

03r

東 ) ( 旬 。 包 西 )

昭和44年1月 115土42 124土43 109土41 125土43 124土43 118土42 2月 134土45 103土40 110土41 140:1:46  114土41 120土42 3月 119土42 118土42 125土43 113土41 127土44 129土44 4月 121土43 95土38 118土42 109:1:41  124土43 82:1:35  5月 118土42 107土40 99土39 75土33 80土35 120:1:42  6月 109土41 110土41 104土40 99土39 111土41 122土43 7月 110土41 98土38 102土39 1勾:1:43 130:1:44  124土43 8月 102土39 107士40 109土41 92土37 121土43 107土40 9月 97土38 92土37 87:1:36  85土36

1100 47 土士44 0D  1  97土38 10月 109土41 111:1:41  120土42 97土38 95土38 11月 121土43 103土40 105土40 83土35 99土39 127:1:44  12月 110土41 105:1:40  120:1:42  93土38 122土43 98:1:38 

第10表

GM

サーベイメータ,

TEN‑TRAMO

, 

SM 

102型

た。計測結果の放射能強度への換算は40Kの放射能 を基準にして行なっている。結果を第11表,第12 表,第2図,第3図にそれぞれ示した。

モニターの点検

放射線管理に使用する各種のモニタ一類,サーベイ メータ類は予めよく校正しておく必要があるが,当研 究所ではγエリアモニター,サーベイメータなどの校 正を60CO137CSの密封小線源を使って定期的に行な

‑ 34 (2) 環境試料の全放射能

研究所周辺で採取した各試料,陸水,植物などの 全β放射能について測定を行なった。環境試料の放 射能測定にはローパックグラウンド計数装置を用い て,低レベル放射能の検出に努めるとともに陸水,

植物については,カリウム量を炎光光度法lとより定 量し,乙の値をもとにカリウム量中の40Kによる計 数率を算定して,測定した試料の放射能から自然計 数率を差引き,更に40Kによる放射能の補正を行な って,試料の計数率を求め,放射能強度に換算し

(7)

っている。その詳細については別報3)に示す。

V む

昭和44年度の放射線管理は例年通り実施されたが特 に問題となる事項は認められなかった。

文 献

1 )西脇安,本田嘉秀,小倉勲他:

近畿大学原子力研究所年報, 1, 91, (1962)  2)西脇安,本田嘉秀,河合広他:

近畿大学原子力研究所年報,

4 .   5

, 89, (1965.6)  3)森嶋弥重,古賀妙子,本田嘉秀:

近畿大学原子力研究所年報, 8, 23, (1969)  第11‑1表 植 物 の 放 射 能

l 草月官 l

m 4 i

llk中5kincgpm

I

灰珪分K500m1RE 

S.44.1.16  同 す げ ( 枯 ) 同 l 11. 8  14.2  2.4土1.8 5. 92:f::4. 40  2.20  いぬの尾(//)! 32.8  13.2  18.0  2.8土2.2 6.90土5.43 楠 3.20  //  (// ) 20.8  14.3  16.0  0.5土2.0 1. 23:f::4. 93  4.28 ひめむかしよもぎ 82.0  9.8  24.0  7.  1土2.8 17.5土6.91 5.28  //  91. 0 24.0  38.0  4.9土4.4 12. 1士10.9 6.26  お ひ し ば 86.0  20.0  39.0  0.5土4.5 1.24土11.1 7.25  //  88.0  20.0  19.0  0.9土2.3 2. 23:f::5. 67  8.22  //  88.0  11. 0 41. 0  1.5土4.6 3. 70土11.4  9.13  //  88.0  22.0  41. 0  1.6土4.5 3.95土11.1  ]  11 10.29  い ぬ の 尾 82.0  10.0  20.0  4.2土1.4 10.4土 5.9

「 も え ぎ す げl810 17.0  15.0  2. 4:f:: 1. 9  5.93土4.69 12.171  //  166.0  9.3  16.0  ‑0.3土1.9 O  土4.69

│S必 1 .16 いぬの尾(枯) 57.8.  6. 66:f::3. 94  2.20  //  30. 1 15. 0 i 14. 0 1 3. 3土2.3 8. 14土5.67

両 3.20  //  22.8  11. 9 I 18.0 i 2.4土2.2 5.  92:f::5.47  田 4.28  ク ・ー ノイ 81. 0 10.0 I 19.0 1 10.6土2.4 26.2土5.93 5.お //  88.0  18.0 I 27.0!  2.7 :f::2. 0  6.67土4.94 6.26  い ぬ の 尾 83.0  22.0  38.0  2.4土2.0 5.93土4.94 7.お //  80.0  20.0 26.0  3.4土3.1  8.沼 土7.64 8.22  //  85.0  18.0 i 35.0  1.1士4.0 2.72土9.87 9.  13  //  83.0  23.0  190 2.2土4.0 5.43土9.87 10.29  ぎ し ぎ し 78.0  14.0  19.0  2.8土2.3 6.92土5.68 11. 27  //  78.0 1 16.0  4.0土2.2 9.88土5.44 12.17  //  61. 0 1 6.0  19.8  1.9土2.1 

土5.92

i

S 1.16 

く !

す の き 68.3  12.8  10.9  3.  1土1.6 7.643.94

2.20  //  65.7  11.8  14.0  2.6土1.8 6.41土4.44 菱 3.20  //  68.3  12.3  17.0  3.4土2.2 8.38土5.47 屋 4.28  //  79.0 I 12.0  21: 0  7.9土2.6 19.5土6.4

5.28  //  84.0  29.0  27.0  0.4土3.2 1. 00土7.9 西浄 l 

6.26  //  72.0  27.0  38.0  3.34.4 8.  13土1.09 

7.25  //  70.0  24.0  34.0  1.3士3.8 3.21士9.37 7

J 8.22  //  74.0  25.0  38.0  2.  1土4.4 5.  18土10.9 9.13  //  66.0  38.0  38.0  1.7土4.3 4.19土10.6 場 10.29  //  62.0  30.0  14.0  8. 7士1.8 21. 5士4.45 11. 27  //  70.0  32.0  20.0  5.6土2.4 13.6 :f::5.9  12.17  //  60.0  8.2  19.0  1.9土2.1  4.69土5.18 

(8)

目 日

近畿大学原子力研究所年報

第11‑2表 植 物 の 放 射 能

I ~Idl. I =  I K  I灰 分│灰分以JUmg当 類

! ? l

砂 │ 灰 分 中│500mg当 │ 版 界 射 能

│一

I

70 

I

必 │ 除Kcpm 

I    . .

p.p.C  S.44.1.16  10.9  9.8 

2.20  68.8 12.8  13.0  2.6土1.8 I 6.41土4.44 3.20  11  I 71. 3 12.8  17.0  3.5土2.2 8.63土5.47 4.28  ク ロ ー ー ノ f 85.0  12.0  17.0  9.4::1:2.2  23.2 ::1:5.43  89.0  20.0  33.0  1.9土3.8 4.68土9.37 6.26 い ぬ の 尾 83.0  23.0  24.0  1. 1::1:2.8  2.72::1:6.90  7.25 I  11  82.0  18.0  22.0  1.9土2.7  4.68::1:6.67  8.22  11  86.0  14.0  37.0  1.6土4.3 3.95::1:10.6  9.  13  11  84.0  22.0  37.0  2.6土4.3 6.41土10.6 10.29  ク ロ ー ノ イ 89.0  11. 0 15.0  3.3土1.9 8.15土4.69 11.27  11  84.0  14.0  22.0 

12.17  11  73.0  11. 0 15.0  6.0::1:  1. 8 I 14.8土4.40

第12‑1表 陸 水 の 放 射 能

警 │ 採 水 │ 蒸 発 残 留 物

I K

含有量│試料正味計数率

l

放 射 能

省│年月日

mg/l

mg/l 

I

除K cpm/l 

1か3 Ci/ml S.44.1.16  313  0.9土0.8 1. 92土1.70  2.20  352  11. 0  1. 9::1:0.  7  4.16::1:1. 53  楠 3.20  272  12.0  2.5土0.8 5.05土1.62  4.28  245  10.0  1.8土0.6 3.53土1.18 5.28  301  19.5  1.4土O.7  2.92土1.46 ネ

艮 6.26  344  11. 5  1.7土O.7  3. 72土1.53  7.25  241  19.0  O. 7土O.7  1.38土1.38 8.22  422  11. 3  2.4土0.6 5.60土1.40  9.13  321  7.5  0.8土0.6 1.71主l28 )1¥  10.29  272  8.5  1.2土0.6 2.40土1.20  11. 27  323  10.8  0.9土0.6 1. 90土1.26  12.17  300  16.0  1.8土O.7  3. 74土1.46  S .44.1.16  227  1'0.0  1.8土O.7  3.47土1.35  両 2.20  400  8.5  2. 7土O.7  6.08::1:1. 58  3.20  318  7.5  1.1土0.6 '2.33士1.27  田 4.28  301  12.0  1.5士O.7  3.14土1.46  牛 5.28  250  16.0  2.3::1:0.7  4.56土'ib

38 手L 6.26  297  14.0  0.80.8 1.67土1.67  処 7.25  271  11.0  1.8土O.7  3.63土1.41  理 8.22  399  7.5  1.7土0.6 3.90土1.37  場 9.  13  371  11. 0  3.0土0.6 6.62::1:1. 32  前 10.29  312  8.5  2.0::1:0.6  4.20主1..26 11.27  312  1.8土0.6 3. 78土1.26  12.17  239  11.0  1.1::1:0.6  2.16::1:1.18 

‑ 36

(9)

μμCi/50ng ash 

V "... .  4 144L

第122表 陸 水 の 放 射 能

震 │ 整

水 │ 不 発 残 跡K含有量│試料正味計数前放 射 能 月日 mg/l

mg/l 

I

除K cpm/l 

103 Cijml S .44.1.16 

原 2.20  3.20  研 4.28  5.28  正 6.26  7.25  門 8.22  9.  13 

目リ 10.29  11.27  12. 17 

菱 2.20 屋 3.20 4.28  西 5.28 浄 6.26 

2

I 87..2252  

7

1 <  

10.29 

11. 27  12. 17 

210  11. 0  2.2土

. o

7  298  10.0  2.9:1::0.6  299  12.0  2.9土0.8 275  7.5  0.9土0.5 340  11. 5  ‑1.5土0.5 301  18. 7  0.3土

. o

7  300  13.8  0.5:1::0.8  318  11. 0  1.2土0.6 355  22.0  1.0土0.8 309  10.1  1.8土0.6 297  11.1  1. 5:1::0. 6  311  13.8  1.3土

. o

7  107  4.8  2.2土

. o

7  100  4.2  1.4土0.6 108  4.6  1.4土0.6 97  3.2  0.4:1::0.5  98  5.3  ‑0.3土0.4 103  7.5  0.2:1::0.6  96  11. 5  1.6土O.7  99  7.5  2.0土0.6 93  6.3  0.2土0.6 ・ 109  3.3  1.7土0.5

91  2.5  0.6土0.5 97  4.2  1.6土0.5

。 楠 似 川  ,.

!oμI'Ci/mP 

・;f:jllJ牛乳処理城市I

。 書 官 邸 凶 治 水 場 前 畠!J;(初f lI

ci) 

4.16土1.32  6.06土1.25  6.07土1.67 1.83土1.02  O 土1.09  0.63土1.46 1.04土1.67  2.54土1.26 2.19土1.75  3. 78土1.26  3.  14土1.25  2.25土1.48 3.  70土1.18 2.34:1::1. 00  2.35:1::1.01  0.67土0.84 O 土0.66 0.33土0.99 2.67土1.11 3.35士1.00  0.34:1::1.00  2.84土0.84 1. 00土0.84 2.67:1::0.83 

。 繍 根 J lI . 高 田 牛 乳 処 理 織 的

。 原 研 前 菱屋西海".*場(ムホ3

. 。

~ 0

・ 2

. . , .  

o

@ir

。 .Q 包

" i t  t  f ‑

•   r  " . 1 

, 

' も i

10  11  12 

月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 2442 3 4 5 6 7 8 月 月o11 t 第 2図 植 物 の 放 射 能 第3図 陸 水 の 放 射 能

参照

関連したドキュメント

37 なぜ、照射野は小さい方がよい? ・不要な部位の被曝が減る ・同じ線量を投入した場合、被写体に投入されるエックス線が増え、鮮鋭な画像になる S K I N S

データベース管理システム(Advanced Data Handler for

200-300mSv 人と、大きかった。一方、 J-PARC ではガンマ線の被ばく線量のみで 30mSv 人程度 であった。ビーム強度が50倍以上異なる点を入 れて、

①行為の正当化(放射線被ばくをともなういかなる行為 もその導入が正味でプラスの便益を生むのでなければ採

線量測定器 (内部被曝は直接計測できない) 電離作用を利用 気体の電離を利用 電離箱式サーベイメータ GM管式サーベイメータ

ダストモニタ、ガスモニタ、水モニタを配置する連

排水中の放射性物質濃度は放射線総合モニタに より原子炉施設、 トレーサー・加速器棟ともに排 水槽 A‑2 槽について連続測定し、排水溝ヘ放出す

血と バックグラウンドレベルの範囲の変動で、顕著に 高いレベルの場所はなかった。環境 7 線量として は、普通一般には吸収線量率 μ