• 検索結果がありません。

2008 221 7000 80 多文化共生社会の実現について考える

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "2008 221 7000 80 多文化共生社会の実現について考える"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

- 257 -

社会形成力の育成をめざす中学校社会科総括単元の開発

ー単元「日本社会のゆくえ~多民族 s 多文化共生社会の実現について考える ~J

教科・領域教育専攻 社会系コース 大 江 志 緒 里

1.  本研究の目的と問題意識

本研究の目的は,中学校社会科において生徒 たちが三年間で学ぶ地理・歴史・公民の学習を 総 括 す る 単 元 と し て 日 本 に お け る 多 民 族 ・ 多文化共生社会の実現J を社会的論争問題とし てとらえ,生徒達が社会のあり方に関する多様

指 導 教 員 梅 津 正 美

本研究では、「多民族・多文化共生社会の実 現について考える

Jことを教育内容とした、中

学校社会科総括単元の授業を、社会形成力の育 成を目標として開発するために、研究の方法を 以下の手順で行う。

な選択肢について,調べ,議論し,選択・決定

2. 

先行研究の特徴と改革課題 していく単元の開発を通して,生徒たちに社会

形成力の育成を図る社会科単元モデ、ノレを示す ことにある。

日本の外国人登録者数は,

80

年代以降増勢 を示してきたが,

2008

年の

221万7000

人を ピークに減少し始めている。グローパル社会の 進展とともに、現在及び将来の日本社会のあり 方を展望する時、私たちの生きる社会には多民 族・多文化共生社会を実現するために解決しな

ければならない多くの課題がある。

こうした能力・態度を育成するための授業の 構成・展開の工夫として習得した知識を活用し て、社会的事象について考えたことを説明させ たり、自分の意見をまとめさせたりすることに より、思考力、判断力、表現力等を養うことで ある。資料を読み取らせて解釈させたり、議論 などを行って考えを深めさせたりするなどの 工夫をすることが求められている。

社会形成力の育成をめざす中学校社会科総 括単元の先行研究として、社会形成力育成学習 の研究を検討した。

社会形成力育成は、市民社会科の構想、と大き く関わる。市民社会科は、教科を構成する基本 原理すべてが市民社会論を基盤にしている。

また、内容としての社会形成においては、社 会形成の論理に基づく社会科で形成されるも のであり、社会が組織や制度にもとづいた構造 やシステムとするならば、制度や組織を作り出 すものが社会を作り出す源となる。

内容の構成原理の主軸、目標・ねらい@内容 が明確に立てることができれば、授業構想、がは っきりとできる。しかしながら、実践のレベル に下ろそうとすると、困難にも思える。

よって、内容構成原理と単元を実践レベルに

下ろして考察していくことが課題である。

(2)

- 258 - 3.  社会科総括単元の授業構成論

授業過程は、次の5段階により構成する。

第1に、社会的論争問題について、問題状況 に関する事実を理解する。

2に、社会的論争問題について、問題考察 の視点を設定し、視点ごとに問題の背景・影 響・結果等について調べ理解する。

第3に、社会的論争問題の論点を整理し、論 点ごとに解決策について提案を行う。

第4に、議論を通じて解決策についての提案 を磨き合う。

第5に、社会的論争問題の解決策について、

クラスで共同決定を行い、その内容をレポート 等にまとめる。

4.単元開発一中学校社会科総括単元「日本社 会のゆくえ 多民族@多文化共生社会の実現に ついて考える"""J一

授業は「多民族・多文化共生社会は実現可能 か」という一貫したテーマのもとに全13時間 の行程で行う。単元は5つのパートに分けた。

ノ守一ト

I

では既習事項と照らし合わせた一貫 したテーマへの問題提起で、ある。ここで本当に 実現可能であるのか疑問を抱かせ、考えるため の問題提起の時間とする。

fート

E

ではグループごとに分かれた調べ 学習と発表に充てる。ここでは、円滑に作業が 行えるように、調べるヒントとなる事項の書か れたワークシートに基づいて調べ学習を行う。

fート

E

では、発表を聞き、論点について何 が問題で、どうすればよし、かその解決策や考え 方について整理を行う。

ノミート町では、学級会議を聞き、調べ、発表 したことでそれぞれが「多民族。多文化共生社 会は実現可能か」という問題提起についてどの ように考えたかを議論する。パート

V

では、ふ り返りの時間として、調べ学習、発表、学級会 議を通して学習したことをまとめるレポート 作成の時間とする。

5.本研究の成果と課題

本研究は、新たに学習指導要領に加えられた 項目から、中学校社会科総括単元として社会形 成力の育成をめざした授業の開発を行った。そ の題材として、地理@歴史・公民分野のすべて に共通する「多文化共生社会jのキーワードを もとに、「多民族・多文化共生社会」の実現に 向けた授業開発をした。

私は子どもの学びに重点を置きながら授業 開発に臨んだ。しかし、既習事項の項目の整理 や社会問題について子どもの調べ学習だけで は困難な部分があり、その作業も広範囲に渡る ことから、教師が既習事項の整理をあらかじめ 行い、子どもに提示する。視野が広がりすぎる ことが懸念される内容であるため、焦点を絞り、

また、調べ方や書き方の指示も行うことで、子 どもの思考の流れや考え方、記述の仕方などに ついて、指導ができることと思う。これらは、

今後の学習において知識を整理する上で必要 となるものであるため、学習内容と同様に重要 なこととして捉える。

また、開発した授業は未実践のため、授業の 有効性を再検討する必要がある。

参照

関連したドキュメント

北区では、外国人人口の増加等を受けて、多文化共生社会の実現に向けた取組 みを体系化した「北区多文化共生指針」

「社会人基礎力」とは、 「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な 力」として、経済産業省が 2006

① 新株予約権行使時にお いて、当社または当社 子会社の取締役または 従業員その他これに準 ずる地位にあることを

指導をしている学校も見られた。たとえば中学校の家庭科の授業では、事前に3R(reduce, reuse, recycle)や5 R(refuse, reduce, reuse,

東京 2020 大会閉幕後も、自らの人格形成を促し、国際社会や地

関係会社の投融資の評価の際には、会社は業績が悪化

関西学院大学社会学部は、1960 年にそれまでの文学部社会学科、社会事業学科が文学部 から独立して創設された。2009 年は創設 50

これを踏まえ、平成 29 年及び 30 年に改訂された学習指導要領 ※