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監査結果に関する措置状況報告書 報告番号 : 報告監 29の第 24 号監査の対象 : 平成 28 年度定期監査等所管所属 : 福祉局通知を受けた日 : 平成 30 年 8 月 2 日 福祉局総務部 障がい者施策部及び心身障がい者リハビリテーションセンター所管事務 指摘 指摘の概要措置内容又は措置方

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Academic year: 2021

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(1)

【1】  法人で発生した不適正な会計処理を踏まえ、特別監査を実施した 結果、法人運営状況に関して不適正会計処理事案に関する事項及び 法人の組織のガバナンス等に関する事項が適正に是正・改善されて いることを確認し、監査委員会による不適正会計の損失額の試算結 果の妥当性に関して損失額に一定の合理性があると認められたこと から、その旨の報告書として取りまとめた。一方、法人に対して は、特別監査の結果通知を手交するとともに、法人組織のガバナン スを引き続き有効に機能させること及び損害額について早期の回収 を図るよう指導した。 【2】  書類の未提出や指摘事項が未改善である法人に対しては、口頭だ けでなく文書による指導を行うなど事後措置を徹底し、指導監査の 手法や効果的な指導監査の実施方法について、事務手順を整備し た。書類の進捗管理の手順については、管理方法を定め試行済みで ある。懸案法人についても、課題を明確化し両局で共有した。  国の指導監査実施要綱、府下で整理される指導方針及び平成29年 度実施結果を踏まえ、より効果的な本市の指導監査用指摘例文を作 成し、監査の有効性を高めた。  また、平成30年1月には、法人役員・評議員当に対するコンプラ イアンス研修を実施し、コンプライアンス、リスクマネジメントに ついて説明することで意識向上を図った。 措置済 平成30年3月31日 ころ、以下の実態が見受けられた。 ・内部監査により発覚した社会福祉法人における不適正な事案とし て、平成26年10月に実施した内部監査により、社会福祉法人くれな い学園が運営する保育所の口座から、当該保育所の副園長の個人口 座に不適正に資金が移され、当該資金が先物取引に使用されている 事実(以下「本件不適正経理」という。)が判明した。 ・内部監査において通常の会計処理とは明らかに異なり、違法性が 疑われる会計処理がなされていることを確認した場合、当該法人に 対して損失の発生経緯、額の確認など早急に第三者による調査を行 うよう促し、通常の監査に比べより厳しい指導を行い、早期の事実 解明に向けた対応がなされるべきであった。 ・しかしながら、法人が本市からの指示を受けて、平成27年1月下 旬に当該法人から第三者である会計事務所に調査を依頼した結果 は、福祉局に提出されるまでに至らず、その後、法人が役員等の体 制を変更した後に設置した不適正経理調査委員会により、調査報告 書が公表されたのは平成28年12月であった。 ・本件について早期に発見できなかったこと、また、事実の解明に 時間を要したことは内部監査が有効に機能していなかったことが原 因である。 [改善勧告] 1.福祉局長及びこども青少年局長は、本件不適正経理に関連し て、当該法人が本市に損害を与えていることが確認できた場合、速 やかに当該法人に対して市に返還させる措置を講じること。 2.福祉局長及びこども青少年局長は、本件不適正経理の発生を重 く受け止め、社会福祉法をはじめ関係法令等に基づく社会福祉法人 等に対する内部監査の意義を関係職員に十分理解させたうえで、両 局が十分に連携して、社会福祉法人及び当該法人の施設運営に付随 する重要なガバナンスリスクを念頭に内部監査を的確かつ有効に実 施すること。 1

(2)

【1】  福祉局は、処理状況の進捗確認を行うため、総合福祉システムの 機能を用いて区保健福祉センターにおける下記①~③の事務運用を 構築した。  ①総合福祉システムの受給状況一覧作成機能を用いて、交付申請 情報の一覧を作成し、事務の進捗状況を確認する。  ②交付決定入力を行い際に、①で作成した一覧の消込を行う。  ③一覧で進捗状況の確認を行い、決定が遅延している案件がある 場合は状況に応じた進捗管理を行う。  上記事務運用に加えて、  ・身体障がい者手帳の交付事務にかかる標準処理期間が60日であ ること。  ・申請受理時の窓口で、決定に要すると見込まれる期間等を適切 に説明しておくこと。  を毎年実施している研修等の機会を通じて改めて各区保健福祉セ ンターに周知する。  リハセンが所管する審査会を経た上で各区保健福祉センターにお いて交付決定がなされるものについて、事務処理期間の一層の短縮 を図るべく、平成29年度から各区に審査会開催日程を毎月通知し、 リハセンにおいて可能な限り審査会開催直前まで各区からの診断書 送付を受付けるよう取扱いを変更した。また、処理期間が迫ってい るもの等決定を急ぐ必要があるものについては、従来より通常の審 査決定通知書の交付より先に同通知書を交付するよう取扱ってきた が、今回その取扱いについて改めて通知し周知徹底を図った。 【2】 審査会の 運用変更 (措置済) 事務運用の 変更対応 (措置済) (審査会の運用変 更) 平成29年3月31日 (事務運用の変更対 応) 平成29年5月25日 身体障がい者手帳の認定・交付に係る事務処理期間について改善を 求めたもの  身体障がい者手帳(以下「手帳」という。)の交付申請から交付 決定までの事務処理期間は、「厚生労働省の身体障害者認定基準及 び認定要領(身体障害者認定基準等の取扱いに関する疑義につい て)」によれば交付申請から交付決定までの標準処理期間は概ね60 日以内とされているが、今回の監査で以下の実態が見受けられた。 ・新規申込み6,771件中187件(約2.8%)について、事務処理期間が 60日を超えているものが発生していた。187件のうち174件について は、心身障がい者リハビリテーションセンター(以下「リハセン」 という。)が所管する審査会を経た上で各区保健福祉センターにお いて交付決定したもの、残りの13件については、審査会を経ずに各 区保健福祉センターで審査及び決定したものであった。 ・また、各区保健福祉センター別の平均処理期間を確認したとこ ろ、東成区は91日、平野区は87日、鶴見区は85日、生野区及び旭区 は84日を要しており、処理日数に遅れやばらつきが生じていた。  この原因は、事務を所管する福祉局が、標準事務処理期間をマ ニュアルに記載していないこと、各区保健福祉センターに対しても その標準処理期間を確実に周知していないこと、そのため、担当す る職員に標準処理期間内に事務処理を完結させなければならないと いう意識がなかったことである。   [改善勧告] 1.福祉局は、事務処理全体の現状を分析の上、標準処理期間内に交 付決定することが可能であるにもかかわらず交付決定できていない 案件について、標準処理期間内に交付決定することができるよう事 務処理の仕組みを構築すること。  また、事務処理の構造上、標準処理期間内に交付決定することが 困難な場合は、各区保健福祉センターの窓口でその旨を申請者に説 2

(3)

【1】  各区保健福祉センターにて、より適正な返還事務を行うため、次 の内容を記載した返還事務マニュアルを作成した。  ・要返還対象者に対し、速やかに「返還のお知らせ」を送付し返 還を求める。  ・要返還対象者に対して実施された返還勧奨内容や返還状況を、 総合福祉システムに入力し履歴を残す。  ・要返還対象者及び返還状況は、総合福祉システムで出力される 「要返還対象者管理簿」により把握し管理する。  返還事務マニュアルについては、平成30年4月20日付の事務連絡に より、各区保健福祉センターに周知した。 返還事務について、より効率的・合理的に実施できるよう総合福 祉システムに台帳管理等の機能の追加を行った。(平成30年5月28日 システムリリース) 【2】  総合福祉システムに追加した台帳管理機能により、返還について の進捗状況を把握する。把握した結果によっては、福祉局と各区保 健福祉センターで連携し対応する。  上記内容について記載した返還事務マニュアルについて、平成30 年4月20日付の事務連絡により、各区保健福祉センターに周知した。 3 平成30年6月1日 平成30年6月1日 返還状況の確認について改善を求めたもの  「大阪市重度障がい者等タクシー料金給付事業実施要綱」及び 「身体障がい者等に関する市営交通機関乗車料金福祉措置実施要 綱」によれば、給付券及び無料乗車証等の交付を受けた者で死亡や 市外転出等により要件に該当しなくなったとき、若しくは自己の理 由等により給付券及び無料乗車証等が不要になったときは、直ちに 交付を受けた各区保健福祉センターに返還しなければならない旨規 定されている。 結果として、24区中7区においては、給付券及び無料乗車証等の 返還について、管理簿等による管理がなされていなかった。 ・事務の所管局である福祉局は、死亡・市外転出等の要返還対象者 の具体的な返還状況について、全市的な把握を行っていなかった。 この原因は、次のとおりである。 ・福祉局は、給付券及び無料乗車証等の返還にかかる事務マニュア ル等を作成していないため、各区保健福祉センターに具体的な事務 処理が周知されていないこと。 [改善勧告] 1. 福祉局は、給付券及び無料乗車証等について、要返還対象者と 返還状況を台帳管理することなど各区保健福祉センターにおける具 体的な返還事務をマニュアルに追記し、各区保健福祉センターに周 知すること。 2. 福祉局は、各区保健福祉センターが行う返還事務について実施 状況を把握できる仕組みを構築し、適宜進捗状況を把握するなど、 モニタリングを実施すること。 措置済 措置済

(4)

【1】  指摘のあった4事業者に聞き取りや現地調査を行い確認した結 果、指摘の剰余金については、工賃変動積立金及び設備等整備積立 金であることがわかった。4事業者に対しては、実績報告書の授産 事業会計の収支報告において、剰余金の目的を明確に記載するよう に指導し、剰余金の使途を記載した収支報告を提出させた。  4事業者のうち2事業者については、本市の定めている積立金の 積立上限額を上回っていたことから、利用者に還元するなど早期に 是正を求めたところであり、それぞれの法人から改善報告を提出さ せ、適正に利用者に還元されることを確認した。 【2】  地域活動支援センター事業(活動支援A型)の受託事業者に対 し、平成29年4月21日付けで授産事業の趣旨及び制度について通知し 地域活動支援センター(活動支援A型)業務委託の履行確認につい て改善を求めたもの  本市から委託している地域活動支援センター事業(活動支援A 型)については、利用者への支援活動の一環として、受託者の施設 において授産事業(注)を実施することが認められている。 授産事業の実施に当たっては、障害者の日常生活及び社会生活を総 合的に支援するための法律に基づく地域活動支援センターの設備及 び運営に関する基準(平成18年9月29日厚生労働省令第175号)第12 条にて、生産活動に関わって直接的な原材料費等の必要経費を控除 した相当額を工賃として利用者へ支払いすることが定められてい る。また、この必要経費の一部として、作業に必要な設備の購入に かかる「設備等整備積立」及び利用者への工賃を将来にわたり安定 的に支給するための「工賃変動積立金」など、特定の目的のために 積立てを行う事を認めているが、今回の監査において、実施状況を 確認したところ、以下の実態が見受けられた。 ・平成27年度の受託事業者44事業者のうち授産事業を実施している のは38事業所であった。 ・授産事業を実施している事業者の収支報告書を確認したところ、 4事業者において、剰余金が生じていた。 ・しかし、福祉局が事業者に求めている授産事業の収支報告書にお いては、剰余金の会計上の取扱いが記載されていないため、監査に おいて、剰余金がどのように会計処理されたか確認できなかった。 ・福祉局に確認したところ、上記の4事業者については、受託事業 者から剰余金を設備等整備積立金又は工賃変動積立金として処理し ているとの報告を受けているとのことであったが、当該受託事業者 の授産事業会計の関係証ひょう書類の確認など、その実態の把握は 行っていなかった。 [改善勧告] 1. 福祉局は、剰余金が生じている4事業者に対して、適切な収支 4 措置済 措置済 平成29年6月23日 平成29年5月8日

(5)

5 もの  毒物及び劇物(以下「毒劇物」という。)については、毒物及び 劇物取締法(昭和25年法律第303号)において、保管方法が定められ ており、毒劇物を貯蔵、陳列等する場所は毒劇物専用のものとする ことや、毒劇物であることの表示、在庫量の定期的点検など適正な 保管が求められている。  しかしながら、リハセンが保管している毒劇物について、確認し たところ、次のとおり不適切な管理を行っている実態が見受けられ た。 ・リハセンは、昭和61年3月から診療所に薬局を併設し毒劇物を保 管していたが、平成15年度末をもって薬局における調剤業務は終了 している。 ・薬局の閉鎖以降、本診療所にて毒劇物の使用見込みはなかった。 ・本来であればこれらの毒劇物については、その時点で適正に処理 すべきところ、監査実施時において、未だ多数の毒劇物を長期間に 渡り保管している状況にあった。 ・それらは毒物及び劇物取締法において、他の薬品等と区分して、 毒劇物であることの表示を行い保管する必要があるところ、毒劇物 であることの表示はしているものの、毒劇物と他の薬品を同一の棚 に収納していた。 ・また、管理・責任体制等を定める「毒物劇物危害防止規定」(昭 和50年11月6日厚生省課長通知)を策定していない。 福祉局によれば、これらの毒劇物については、今後の使用見込みが ないにもかかわらず毒劇物の処分にかかる予算の確保がなされず、 長年にわたり処理が遅延していたとのことである。 [改善勧告]  福祉局は、毒劇物の管理・責任体制を早急に定め、使用見込みの ない毒劇物について速やかに処分すること。なお、処分するまでの 間については、法令に基づき適切に保管すること。  使用見込みなく保管している毒劇物の処分について、処分業者と 委託契約を締結し、引き渡しを行った。(平成30年2月6日)  ただし、現時点で処分不可能な薬品が1品目存在するため、こち らについては、処分可能となるまでの間、法令に基づいた適切な管 理を行う。    処分するまでの間について、法令に基づいた適切な管理を行うべ く、心身障がい者リハビリテーションセンターにおける毒劇物の管 理・責任体制等を定める「毒物劇物危害防止規定」を策定した。  同規定により、心身障がい者リハビリテーションセンター所長を 管理責任者とし、副所長、管理課長、診療所担当係長を管理担当者 とする体制、残量の定期的な確認を行うこと等を定めている。  また、これまで毒劇物と他の薬品を同一の棚に収納していたのを 改め、区分して保管している。 措置中 措置済 毒劇物の処分 未定 (早期に処分) 毒物劇物危険 防止規定の策定 他の薬品との 区分保管 (平成29年4月3日)

(6)

タブレット端末等ICTの活用による業務の効率化について  運営指導課による障がい者(児)施設への実地指導、総務課法人 監理グループによる社会福祉法人及び施設への実地指導・監査(以 下、これらを総称して「実地指導等」という。)について実施状況 を確認したところ、以下の実態が見受けられた。 ・障がい者(児)施設、社会福祉法人及び施設(以下「法人等」と いう。)に対する実地指導等の均質化のため、それぞれの課におい て指導文例集(以下「文例集」という。)を作成している。本市担 当者は、指導事項があった場合、所定の様式である実地指導・監査 メモに、文例集を参考に手書きで文例を書き写し、法人等に現地で 内容を説明し、手渡ししている。 ・実地指導・監査メモへの文例集からの書き写しに要する時間につ いては、福祉局によれば30 分から1時間程度とのことである。 ・実地指導・監査メモの内容に基づき、後日、当該メモと同内容の 結果通知及び改善状況の提出依頼を文書にて法人等に送付するが、 その文書作成にあたっては、書き写した文例を改めてデータとして 入力している。 ・また、内部監査において法人に対して指摘した事項については、 法人監理システムにおいて管理を行っているが、文書作成同様に、 指摘事項を再度入力している。 福祉局によれば、法人等に伝達する事項を、口頭ではなく文書化し て実地指導等の当日に手渡すことにより、法人等が直ちに改善に着 手できる効果が期待できるとのことである。 しかし、本市職員の人的資源に限りがあるなかで、実地指導等の対 象法人等は、今後も増加していくことが予想されることから、更な る効率的な実地指導等の手法が求められる。 例えば、実地指導等の際にパソコン等を携行し、職員が現地で必要 な指導事項を入力し、画面上で改善点を法人等に示すことや、小型 プリンターを携行し現地で入力データをプリンターから出力する方 法が考えられる。また、それらのデータを法人監理システムへ直接 データ送信し、法人への通知文書の作成に活用するなど実地指導等 - 意見  ・タブレット端末の使用により、法令・基準の確認や庁内パソコ ンとの接続などに活用している。法人監理では6月より2台保有し、 法人監理班・施設監査班のそれぞれで活用する。運営指導課では1台 保有し活用する。  ・タブレット端末の利便性の向上を求め、「指導メモ」や 「チェックリスト」の作成・入力などに活用できるように、今後も 検討を行い、関係部署との協議を進めていく。  ・監査結果を法人監理システムで管理しているため、タブレット 端末の活用を踏まえたシステムの再構築など検討を進めていく。 見解

参照

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さらに, 会計監査人が独立の立場を保持し, かつ, 適正な監査を実施してい るかを監視及び検証するとともに,