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Sumiko MOCHIDA 東京医科大学生理学第一講座

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Academic year: 2021

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(1)

492

東医大誌 63(6):492,2005

原 著 紹 介

意 田 澄 子

Sumiko MOCHIDA

東京医科大学生理学第一講座

 1) Stephens GJ, and Mochida S. G protein B7   subunits mediate presynaptic inhibition of   transmitter release from rat superior cervical   ganglion neurones in culture. J Physiol. 563

   (3): 765−76, 2005

 神経伝達物質放出を調節する機構として、神経終末 のG蛋白共役型受容体の活性化を介したイオンチャ ネルの制御や開口放出の阻害による伝達物質放出阻 害が示唆されている。ノルアドレナリンは上頸交感神 経節のシナプス伝達を阻害することが古くから知ら れており、シナプス前終末のG蛋白共役型受容体を介 して伝達物質放出を阻害することが考えられる。そこ で、培養ラット上扇交感神経節細胞シナプスを用い て、シナプス前終末のノルアドレナリン受容体活性化 に伴うGα/βγを介する神経伝達物質放出の調節メカ ニズムの解析を試みたところ、1)脳由来βγサブユ ニットをシナプス前細胞に導入すると伝達物質放出 量が減少する、2)この現象はノルアドレナリン受容 体を介する、3)αサブユニットcDNAの発現によっ てノルアドレナリン受容体活性化によるβγサブユ ニットの作用が減弱する、4)ノルアドレナリン受容 体活性化によるβγサブユニットはCa2+チャネルの 活性化妨げるが、シナプス小胞プールの大きさは変え ないことから、ノルアドレナリン受容体活性化に伴う G蛋白質解離によって生じたβγサブユニットが Ca2+チャネル活性を調節して、神経伝達物質放出を制 御することが明らかとなった。

 2) Schivell AE, Mochida S, Kensel−Hammes P,

   Custer KL, and Batialiehc SM. SV2A and   SV2C contain a unique synaptotagmin−binding   site. Molecular Cellular Neuroscience 29(1):

  56−64, 2005

 神経終末への活動電位の到達は、終末膜のCa2+

チャネルを開口する。流入したCa2+は、神経終末の Ca2+結合蛋白質に結合することによって、伝達物質放 出が駆動されると考えられている。そこで、Ca2+セン サー蛋白のシナプトタグミンと結合するSV2蛋白の 3つのイソフォームSV2A, B, Cの機能解析を試みた

ところ、1)シナプトタグミンとSV2A, B, Cとの結合 がCa2+によって抑制される、2)シナプトタグミン はSV2A/CのN端57アミノ酸と結合し、この部位を 欠損するとCa2+の抑制調節を受けなくなる、3)神 経終末内に導入したSV2A/CのN端57アミノ酸ペプ チドは伝達物質放出を阻害することから、SV2は Ca2+センサー蛋白シナプトタグミンに結合すること で伝達物質放出を制御するが、SV2A/CとBはその制 御機能が異なることが明らかとなった。SV2、シナプ トタグミンはともにシナプス小胞膜を貫通する蛋白 質であるが、シナプス小胞開口放出を駆動するCa2+

センサー(シナプトタグミン)の機能をSV2が調節 して、神経伝達物質放出を制御することが明らかと

なった。

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