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Ⅰ 課題と方法
1.問題の所在
2013年4月1日より,法定雇用率の見 直しが図られ,民間企業については1.8%
から2.0%に引き上げられた。また,同年,
改正障害者雇用促進法が成立し,2018年 4月から精神障がい者の雇用が義務化さ れることになった。
この背景には,特に精神障がい者の新 規求職申込件数が急増している一方で,
障がい者の雇用が進まないことがある。
まず,精神障がい者の新規求職申込件数 は,ここ10年で9倍以上に増加している
(表1-1参照)。その背景には,厳しい労 働環境の下で,精神障がい者数が急増し ていることがある。
また,表1-2は,障がい者雇用割合の 平均を企業規模別に見たもので,改正 前の法定雇用率をクリアしているのは,
1000人規模以上のみである。しかも,法 定雇用率をクリアしている企業の割合 を企業規模別に示した表1-3を見ると,
『障害者雇用がもたらす経営上の正の効果と効果を 生む条件について実証的に研究する』最終報告
影 山 摩子弥
横浜市立大学 都市社会文化研究科 教授 文部科学省科学研究費課題<課題番号 1123530480 >
12年
ハローワークを通じた 精神障がい者の新規求職申込件数
厚生労働省
『平成24年度 障害者の職業紹介状況等』
より作成。
厚生労働省
『平成24 年 障害者雇用状況の集計結果』
より作成。
厚生労働省
『平成24 年 障害者雇用状況の集計結果』
より作成。
(単位:件)
表1-1
障がい者雇用率(企業規模別)
表1-2
57,353
11年 48.777
10年 39,649
09年 33,277
08年 28,483
07年 22,804
06年 18,918
05年 14,095
04年 10,467 03年
7,799 02年
6.289
企業全体 1.69%
1,000人以上 1.90%
500~1,000人未満 1.70%
300~500人未満 1.63%
100~300人未満 1.44%
56~100人未満 1.39%
1,000人以上 57.50%
500~1,000人未満 47.10%
300~500人未満 46.80%
100~300人未満 48.50%
56~100人未満 43.70%