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公立小学校英語必修化へ向けて 利用統計を見る

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Academic year: 2021

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Title

公立小学校英語必修化へ向けて

Author(s)

藤原, 真知子

Brian, Byrd

Citation

聖学院大学総合研究所 Newsletter, Vol.19-4 : 9

URL

http://serve.seigakuin-univ.ac.jp/reps/modules/xoonips/detail.php?item_i d=2349

Rights

聖学院学術情報発信システム : SERVE

SEigakuin Repository for academic archiVE

(2)

9  聖学院大学生涯学習センターでは、2003年度か

ら3年間にわたり、児童英語教授法講座を開講し た。講座終了後も受講された小学校教員や小学校 英語担当者に英語指導法のアドバイスなどの支援 を続けてきた。英語必修化を目前に控えた2009年 度、地域の小学校教員からの講座再開の要望に応 え、「地域の小学校教員をサポートする小学校英 語指導法セミナー」を聖学院大学総合研究所主催 で5月と10月に開催した。セミナーでは、「日常使 える英語表現の指導法」、「児童ができる簡単な日 本文化の発信法」、「『英語ノート』を応用した楽 しい指導法」、「ストーリーの導入法」をテーマに、

すぐに教室で使える教材を提供し、実践を行った。

 2011年度から全国の公立小学校で、5・6年生の 外国語が必修化され、週1コマ「外国語活動」を 実施することになった。既に全国の97%の学校で は、「総合的な学習の時間」の中でなんらかの英 語活動が行われているが、内容や時間にばらつき があり、まず高学年から英語活動を統一していこ うという試みである。

 文科省の新指導要領によると、外国語活動にお いては、「音声を中心に外国語に慣れ親しませる 活動を通じて、言語や文化について体験的に理解 を深める」とともに、「積極的にコミュニケーショ ンを図ろうとする態度を育成」し、「コミュニケー ション能力の素地を養う」ことを目標として様々 な活動を行うとしている。指導は「担任の先生を 中心に」行われることとなっている。

 必修化に先駆け、2009年春、5・6年生向けの英 語教科書「英語ノート」が文部科学省から各学校 に配布された。前倒しで、担任による授業を始め ている学校も多い。しかし「英語ノート」の使い 方の研修も充分に行われないまま、英語の授業が スタートしたのが現実である。多くの教員は、「何 を教えたらよいか分からない」「どのように英語 ノートを使ったらよいかが分からない」「指導書 を理解するのが大変だ」など、何をどうやって教

えたらよいか分からない、と困惑している。

 2009年2月8日付の朝日新聞朝刊によると2011年 度の英語必修化に向けて「導入に不安がある」と 回答している小学校は53%、それに対して、教育 委員会による「不安が残る」との回答は22%で、

小学校側の約半数であった。このような現場と教 育委員会の意識のずれが小学校英語導入に混乱を 招いている要因の一つとも考えられる。

 筆者は聖学院小学校英語クラスを担当する他、

世田谷区立用賀小学校の英語教育アドバイザーに なって3年が経つ。年間5回から10回、5・6年の担 任教員と授業を行っているが、最初は英語に自信 のなかった教員が、徐々に大きな声で英語を発 し、楽しく児童と関わっていく過程を経験してき た。同校では中核教員、担任教員、保護者の英語 支援グループ、ALTとアドバイザーが協力し英語 の授業を支えている。

 不安を抱える小学校教員がある程度の自信を もって英語の授業を進めていけるよう、それぞれ の自治体が小学校教員向けに英語の研修体制・支 援体制をつくり、研修の機会を充実させ、文科省 が使いやすい教材を常に提供することができれ ば、担任教員による英語の授業も期待できると考 えられる。

参考文献

 「小学校外国語研修ガイドブック」 文部科学省

(ふじわら・まちこ 聖学院大学総合研究所特任 講師)

(ブライアン・バード 聖学院大学総合研究所特 任講師)

24ページ「小学校教師のための英語指導法セミ ナー実施結果―アンケート集計結果の概要」もご 覧ください。

公立小学校英語必修化へ向けて

藤原真知子 Brian Byrd

研究ノート

参照

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