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所得税関係 ( 土地等の譲渡所得の課税の特例 ) の改正 みを取得する場合 ( すなわち金銭で支払を受ける部分がない場合 ) には その換地処分により譲渡をした土地の全部について課税の繰延べが認められますが 本人の希望により一部換地として取得し 残りは金銭で支払を受ける場合には この金銭部分 ( 清

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所得税関係

(土地等の譲渡所得の課税の特例)

の改正

一 被災市街地復興土地区画整理事業による換地処分に伴い

代替住宅等を取得した場合の譲渡所得の課税の特例の創設

1  創設の趣旨等

⑴ 被災市街地復興土地区画整理事業について  今回の東日本大震災により被害を受けた地域 の中には、その緊急かつ健全な復興を図るため の方策の一つとして、被災市街地復興特別措置 法による被災市街地復興土地区画整理事業の施 行が予定されています。  被災市街地復興土地区画整理事業とは、被災 市街地復興推進地域内の土地区画整理事業の施 行区域として都市計画決定された区域内で行わ れる土地区画整理事業をいい、その市街地の緊 急かつ健全な復興、またその復興に必要な住宅 の供給といった観点から、一般の土地区画整理 事業とは異なった事業手法をとることができま す。具体的には、この被災市街地復興土地区画 整理事業において、 ① その施行区域内の宅地の所有者が、その宅 地の一部について換地を定めず、その宅地に ついて交付されるべき清算金に代えてその宅 地についての換地に施行者が建設する住宅 (自己の居住の用に供するものに限ります。) を与えられるべき旨を申し出たときは、その 換地計画において、換地及びその住宅を与え るように定めること(被災市街地復興特別措 置法15①)、 ② その施行区域内の宅地の所有者が、その宅 地の全部について換地を定めず、その宅地に ついて交付されるべき清算金に代えてその施 行区域外に施行者が建設又は取得をする住宅 等(住宅及びその敷地又は区分所有権の目的 となる建築物の部分で住宅の用途に供するも の及びその建築物の敷地に関する権利をいい、 自己の居住の用に供するものに限ります。) を与えられるべき旨を申し出たときは、その 換地計画において、その住宅等を与えるよう に定めること(被災市街地復興特別措置法15 ②)、 ができることとされています。 ⑵ 租税特別措置法の譲渡所得の課税の特例との 関係  租税特別措置法の譲渡所得の課税の特例では、 土地区画整理事業により土地を提供して換地の 目    次 一 被災市街地復興土地区画整理事業によ る換地処分に伴い代替住宅等を取得した 場合の譲渡所得の課税の特例の創設 …… 878 二  被災市街地復興土地区画整理事業等の ために土地等を譲渡した場合の譲渡所得 の特別控除の特例等の創設……… 881 三 被災居住用財産の敷地に係る譲渡期限 の延長の特例の創設 ……… 885 四 買換資産の取得期間等の延長の特例の 創設 ……… 886

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みを取得する場合(すなわち金銭で支払を受け る部分がない場合)には、その換地処分により 譲渡をした土地の全部について課税の繰延べが 認められますが、本人の希望により一部換地と して取得し、残りは金銭で支払を受ける場合に は、この金銭部分(清算金)については譲渡益 課税が行われます(措法33の 3 ①)。そして、 上記⑴①のように、清算金に代えて与えられる 住宅を取得した場合についても、その清算金を 元手に新たに住宅を取得したことと何ら変わら ず、本来であればその住宅部分については譲渡 益課税が行われます。  また、上記⑴②のように、土地区画整理事業 により土地を提供して土地区画整理の施行区域 外において与えられる土地・住宅を取得した場 合は換地に該当せず、全額清算金を受け取った 上で施行区域外において新たに土地・住宅を取 得したことと同じであり、こちらも本来であれ ば全額譲渡益課税が行われます。  しかしながら、東日本大震災が東北地方に甚 大な被害を与え、市街地の緊急かつ健全な復興 を推進する必要があり、また、被災者等のため の住宅の確保やこれに資する住宅立地を促進す る観点から、被災市街地復興土地区画整理事業 の換地処分により換地とともに与えられる住宅 を取得した場合には、その住宅部分についても 取得価額の引継ぎ等による課税の繰延べを認め るとともに、土地区画整理の施行区域外におい て与えられる土地・住宅を取得した場合であっ ても、換地処分により譲渡した土地の全部につ いて取得価額の引継ぎ等による課税の繰延べを 認める特例が創設されました。

2  譲渡所得の課税の特例の内容

⑴ 概要  個人が、その有する土地等(土地及び土地の 上に存する権利をいい、棚卸資産その他これに 準ずる資産を除きます。)で特定被災市街地復 興推進地域内にあるものについて被災市街地復 興特別措置法で定める被災市街地復興土地区画 整理事業が施行され、その土地等に係る換地処 分により代替住宅等を取得したときは、譲渡所 得の課税上、その換地処分により譲渡した土地 等(代替住宅等とともに清算金を取得した場合 又は保留地が定められた場合には、譲渡した土 地等のうち清算金の額又は保留地の対価の額に 対応する部分以外の部分)の譲渡がなかったも のとして、いわゆる取得価額の引継ぎ等による 課税の繰延べが認められます(震災税特法11の 4 ①)。 (注) 特定被災市街地復興推進地域とは、東日本 大震災により被害を受けた市街地の土地の区 域として被災市街地復興特別措置法第 5 条第 1 項の規定により都市計画に定められた被災 市街地復興推進地域をいいます(震災税特法 11の 4 ①)。この地域内では、災害発生日から 2 年以内の日で都市計画に定める日までの期 間、建築行為等の制限が行われることになり ます(被災市街地復興特別措置法 5 ②③、 7 )。 ⑵ 譲渡資産及び取得資産の範囲  この特例の適用対象とされる譲渡資産は、被 災市街地復興土地区画整理事業の換地処分によ り譲渡をした土地等で特定被災市街地復興推進 地域内にあるものとされています。ただし、棚 卸資産又は雑所得の基因となる土地等は譲渡資 産に該当しません(震災税特法11の 4 ①、震災 税特令13の 3 ①)。  また、この特例の対象とされる取得資産であ る代替住宅等とは、被災市街地復興土地区画整 理事業が施行された場合におけるその譲渡をし た土地等に係る換地処分により取得した次の資 産とされています(震災税特法11の 4 ①)。 ① 土地等及びその土地等の上に建設された被 災市街地復興特別措置法第15条第 1 項に規定 する住宅 ② 被災市街地復興特別措置法第15条第 2 項に 規定する住宅等(住宅及びその敷地又は区分 所有権の目的たる建築物の部分で住宅の用に 供するもの及びその建築物の敷地に関する権

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利をいい、自己の居住の用に供するものに限 ります。) ⑶ 清算金等がある場合の課税方法等  換地処分によって代替住宅等のみを取得した 場合には、その換地処分による譲渡はなかった ものとされますが、その換地処分により代替住 宅等のほかに清算金又は被災市街地復興特別措 置法第17条第 1 項の規定により定められた保留 地の対価を取得した場合には、換地処分により 譲渡をした土地等のうち、その清算金の額又は その保留地の対価の額に対応する部分以外の部 分(次の算式により求められる部分)について 譲渡がなかったものとされます(震災税特法11 の 4 ①、震災税特令13の 3 ②)。 《算式》 換地処分により 譲渡をした土地 等の価額 × 換地処分により取得した 代替住宅等の価額A A+清算金又は保留地の 対価の額  したがって、換地処分に伴い代替住宅等とと もに清算金又は保留地の対価を取得した場合は、 その譲渡をした土地等のうちその清算金の額又 は保留地の対価の額に対応する部分の譲渡があ ったものとして課税が行われることになります。 この場合の譲渡所得の計算を算式で示すと次の とおりです。 《算式》 清算金 又は保 留地の 対価の 額 - 譲渡資産 の取 得費 + 譲渡費用 × 清算金又は保 留地の対価の 額 =譲渡益 代替 住宅 等の 価額 + 清算金 又は保 留地の 対価の 額 (注 1 ) 上記の保留地の対価の額に対応する部分 については、譲渡所得課税の対象となりま すが、後述二 2 ⑶の「特定住宅地造成事業 等のために土地等を譲渡した場合の1,500万 円特別控除の特例」の適用があります(震 災税特法11の 5 ④)。 (注 2 ) 上記の清算金はその土地等の権利者の任 意申出により換地が定められなかったこと により支払われたもの(土地区画整理法 90)に該当しますので、その清算金で代替 資産を取得しても、収用等に伴い代替資産 を取得した場合の課税の特例(措法33①三) 等の適用はありません。  なお、代替住宅等とともに取得した清算金又 は保留地の対価について上記の課税が行われる 場合には、優良住宅地の造成等のために土地等 を譲渡した場合の長期譲渡所得の課税の特例 (措法31の 2 )、居住用財産を譲渡した場合の長 期譲渡所得の課税の特例(措法31の 3 )、換地 処分に伴い土地等を取得した場合の課税の特例 (措法33の 3 )等は適用されません(震災税特 法11の 4 ④、震災税特令13の 3 ⑤)。 (注) 換地処分に伴い代替住宅等を取得した場合 において、租税特別措置法の換地処分等に伴 い資産を取得した場合の課税の特例(措法33 の 3 )の適用を受ける場合には、その代替住 宅等は清算金に、代替住宅等の価額は清算金 の額にそれぞれ該当するものとみなされます (震災税特法11の 4 ⑤)。 ⑷ 申告書への記載要件等  この特例の適用を受けようとする者は、その 年分の確定申告書に、その旨を記載するととも に、被災市街地復興土地区画整理事業の施行者 から交付を受けた次に掲げる書類を添付するこ とが必要になります(震災税特法11の 4 ②③、 震災税特規 3 の 6 )。 ① 換地処分により譲渡をした土地等及び取得 をした代替住宅等の登記事項証明書 ② 換地計画に関する図書(換地設計、各筆換 地明細、各筆各権利別清算金明細及び保留地 その他の特別の定めをする土地の明細の記載 があるものに限ります。)の写し(施行者の 換地計画に関する図書の写しである旨の記載 があるものに限ります。) ③ 清算金又は保留地の対価を取得する場合に

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は、施行者の清算金又は保留地の対価の支払 をした旨を証する書類(清算金の額又は保留 地の対価の額の記載があるものに限ります。) ⑸ 取得時期及び取得価額の引継ぎ  換地処分により取得をした代替住宅等につい て、その後に譲渡、相続、遺贈又は贈与があっ た場合において、その代替住宅等について譲渡 所得の金額を計算するときの代替住宅等の取得 時期は、換地処分により譲渡をした土地等の取 得時期を引き継ぐこととされ、代替住宅等の取 得価額は、譲渡資産の取得費のうち代替住宅等 に見合う部分の金額とすることとされており、 具体的には、次に掲げる場合に応じ、それぞれ 次に定める金額(代替住宅等の取得に要した経 費がある場合には、当該経費の額を加算した金 額)になります(震災税特法11の 4 ⑥、震災税 特令13の 3 ③)。 ① 代替住宅等のみを取得した場合 次により 計算した金額  譲渡資産の取得費+譲渡費用 ② 代替住宅等とともに清算金又は保留地の対 価を取得した場合 次により計算した金額 譲渡資産 の取得費 +譲渡費用 × 代替住宅等の価額 代替住宅 等の価額+ 清算金又は 保留地の対 価の額 ③ 代替住宅等の価額が譲渡資産の価額より大 きいため、換地処分に際してその差額(清算 金)を支出した場合 次により計算した金額 譲渡資産の取得費+譲渡費用+清算金の額 ⑹ 従前地の上にある建物等の除却に伴い補償金 を取得した場合の課税の特例  換地処分により譲渡をした土地等でこの特例 の適用を受けるものの上にある建物等の資産 (棚卸資産を除きます。)が被災市街地復興土地 区画整理事業の施行により除却されることにな った場合において、その資産の損失に対する補 償金を取得するときは、その補償金については、 その者の選択により、収用等に伴い代替資産を 取得した場合の課税の特例又は収用交換等の場 合の5,000万円特別控除の適用を受けることが できます(震災税特令13の 3 ④)。

二  被災市街地復興土地区画整理事業等のために土地等を

譲渡した場合の譲渡所得の特別控除の特例等の創設

1  創設の趣旨等

 東日本大震災からの復興を支援するため、住宅 建設・宅地造成の事業を円滑に推進する観点から、 公共施設の整備改善事業や市街地開発事業の用に 供するために土地等が買い取られる場合等につい て特別控除の特例等の措置が創設されました。

2  譲渡所得の課税の特例の内容

⑴ 収用交換等の場合の5,000万円特別控除等の 特例 ① 特例の内容  個人の有する土地等(棚卸資産等を除きま す。)が、次に掲げる場合に該当することと なった場合には、その土地等は租税特別措置 法の収用等に伴い代替資産を取得した場合の 課税の特例(措法33①二)で定める「資産に ついて買取りの申出を拒むときは土地収用法 等の規定に基づいて収用されることとなる場 合において、当該資産が買い取られ、対価を 取得するとき」のその資産、買取り及び対価 並びに収用されることとなる場合にそれぞれ 該当するものとみなして、収用等に伴い代替 資産を取得した場合の課税の特例又は収用交 換等の場合の5,000万円特別控除(以下「5,000 万円特別控除等」といいます。)の適用を認 める特例が創設されました(震災税特法11の 5 ①)。 イ 地方公共団体又は独立行政法人都市再生 機構が特定被災市街地復興推進地域におい て施行する被災市街地復興土地区画整理事 業で土地区画整理法第109条第 1 項に規定

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する減価補償金を交付すべきこととなるも のの施行区域内にある土地等について、こ れらの者がその被災市街地復興土地区画整 理事業として行う公共施設の整備改善に関 する事業の用に供するために、これらの者 (土地開発公社を含みます。)に買い取られ、 対価を取得する場合 (注) 特定被災市街地復興推進地域及び被災 市街地復興土地区画整理事業については、 前述一の「被災市街地復興土地区画整理 事業による換地処分に伴い代替住宅等を 取得した場合の譲渡所得の課税の特例の 創設」を参照してください。 ロ 地方公共団体又は独立行政法人都市再生 機構が特定住宅被災市町村の区域において 施行する都市再開発法による第二種市街地 再開発事業の施行区域内にある土地等につ いて、その第二種市街地再開発事業の用に 供するために、これらの者(土地開発公社 を含みます。)に買い取られ、対価を取得 する場合 (注) 特定住宅被災市町村とは、東日本大震 災により被災市街地復興特別措置法第21 条に規定する住宅被災市町村となった市 町村をいいます(震災税特法11の 5 ①二)。 ② 租税特別措置法の課税の特例との関係 イ 被災市街地復興土地区画整理事業に係る 措置  土地区画整理事業を施行する場合に、新 たに必要となる道路などの公共施設用地は 減歩(各地権者の換地面積を整理前より減 らすこと)によって確保することが一般的 であり、減歩を行うことにより各地権者の 換地面積は小さくなりますが、通常、土地 区画整理により土地の価値が上昇するため、 従前と従後の土地の価値はほぼ見合うこと になります。  ところが、市街地においては、土地区画 整理による土地の価値の上昇がほとんど見 込めない場合もあり、従前と従後の土地の 価値は減歩した分だけ減少してしまうとい った事例も見受けられるところです。この ような場合に、土地区画整理法においては、 減歩に伴う土地の価額の減少の補償として 減価補償金を地権者に支払うことが規定さ れています(土地区画整理法109)。ただ、 実際には、あらかじめ、公共施設用地に充 てる土地を一部地権者の協力のもとに確保 しておくことにより、結果として減価補償 金を支払う必要のない形で土地区画整理事 業が行われることが通例とされています。 土地区画整理事業自体には収用権が付与さ れていませんが、これは、減価補償金とし て予定されていた金銭で公共施設用地を買 い取ることと同じであることから、減価補 償金の支払がある場合と同様に、このよう な買取りの対価についても、租税特別措置 法では5,000万円特別控除等の適用が認め られています。  この5,000万円特別控除等は、土地区画 整理事業が施行された後の買取りについて のみその適用が認められていますが、今回 の特例は、その土地区画整理事業の施行前 に、将来土地区画整理事業が行われる区域 (施行区域)内の土地について事前に買い 取って、最終的に公共施設用地に充てられ る場合には、租税特別措置法で定める特例 より前倒ししてこの5,000万円特別控除等 の適用を認めるものです。 ロ 第二種市街地再開発事業に係る措置  第二種市街地再開発事業は、公共性、緊 急性が著しく高い事業で、一旦施行地区内 の再開発すべき建物・土地を全て施行者で ある市町村が買取り又は収用して市街地再 開発事業を行うものです。租税特別措置法 においては、この土地の全部を市町村が買 い取る場合には、市町村に収用権があるこ とから5,000万円特別控除等の適用が認め られています。  この5,000万円特別控除等は、市町村が

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買い取る前に土地開発公社がいわゆる代行 買収や事前買取りをするような場合には認 められていませんが、今回創設された特例 により、土地開発公社が市町村に代わって 先に買い取るというような場合にもこの 5,000万円特別控除等の適用を認めるもの です。 ③ 添付書類  この特例の適用を受ける場合には、確定申 告書に次に掲げる書類を添付する必要があり ます(震災税特規 3 の 7 ①~③)。 イ 上記①イに該当する場合 次に掲げる書 類 イ 国土交通大臣(被災市街地復興土地区 画整理事業を施行する者が市町村である 場合には、県知事)のその被災市街地復 興土地区画整理事業が減価補償金を交付 すべきこととなる土地区画整理法による 土地区画整理事業となることが確実であ ると認められる旨を証する書類 ロ 被災市街地復興土地区画整理事業を施 行する者の被災市街地復興土地区画整理 事業に係る公共施設の整備改善に関する 事業の用地に充てるための土地等の買取 りにつき国土交通大臣又は県知事の承認 を受けてその被災市街地復興土地区画整 理事業の施行区域内にある土地等を買い 取った旨を証する書類(土地等の所在地 及び面積並びに土地等の買取りの年月日 及び買取りの対価の額並びに土地等が被 災市街地復興土地区画整理事業を施行す る者に代わってその施行する者以外の者 により買い取られたときは買い取った者 の名称及び所在地の記載があるものに限 ります。) ロ 上記①ロに該当する場合 国土交通大臣 の次に掲げる事項を証する書類(土地等の 所在地及び面積並びに土地等の買取りの年 月日及び買取りの対価の額並びに第二種市 街地再開発事業を施行する者の名称及び所 在地(土地等が第二種市街地再開発事業を 施行する者に代わってその施行する者以外 の者により買い取られた場合には、施行す る者の名称及び所在地並びに買い取った者 の名称及び所在地)の記載があるものに限 ります。) イ 土地等が施行区域内の土地等であり、 かつ、土地等が第二種市街地再開発事業 を施行する者により事業の用に供される ことが確実であると認められること。 ロ 第二種市街地再開発事業につき都市再 開発法の規定による認可があることが確 実であると認められること。 ⑵ 特定土地区画整理事業等のために土地等を譲 渡した場合の2,000万円特別控除の特例 ① 特例の内容  個人の有する土地等(棚卸資産等を除きま す。)で特定住宅被災市町村の区域内にある ものが、東日本大震災の被災者等に係る国税 関係法律の臨時特例に関する法律の一部を改 正する法律(平成23年法律第119号)の施行 の日(平成23年12月14日)から平成28年 3 月 31日までの間に、地方公共団体、独立行政法 人都市再生機構、地方住宅供給公社、地方道 路公社又は土地開発公社に買い取られる場合 (これらの者がこれらの者以外の者に代わり 買い取る場合又は上記⑴①イ若しくはロに掲 げる場合などを除きます。)には、租税特別 措置法の特定土地区画整理事業等のために土 地等を譲渡した場合の譲渡所得の特別控除 (措法34①一)で定める「国、地方公共団体、 独立行政法人都市再生機構又は地方住宅供給 公社が土地区画整理法による土地区画整理事 業、大都市地域住宅等供給促進法による住宅 街区整備事業、都市再開発法による第一種市 街地再開発事業又は密集市街地における防災 街区の整備の促進に関する法律による防災街 区整備事業として行う公共施設の整備改善、 宅地の造成、共同住宅の建設又は建築物及び

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建築敷地の整備に関する事業の用に供するた めこれらの者に買い取られる場合」に該当す るものとみなして、この特定土地区画整理事 業等のために土地等を譲渡した場合の2,000 万円特別控除の適用を認める特例が創設され ました(震災税特法11の 5 ②)。 ② 租税特別措置法の課税の特例との関係  租税特別措置法では、市町村や独立行政法 人都市再生機構等が住宅建設や宅地造成の事 業用地として土地等を買い取る場合には、 1,500万円特別控除の対象とされていますが、 今回創設された特例により、特定住宅被災市 町村の区域については特に東日本大震災の復 旧事業等を支援する観点から、住宅建設や宅 地造成の事業用地の買収かどうかに関わらず、 公的主体の用地取得については、より控除額 の大きい2,000万円特別控除の適用を認める ものです。 ③ 添付書類  この特例の適用を受ける場合には、確定申 告書に、土地等の買取りをする者の土地等を 買い取った旨を証する書類(買取りが買取り をする者以外の者に代わり行われたものであ る場合にはその旨並びにその買取りをする者 以外の者の名称及び所在地の記載があるもの に限ります。)を添付する必要があります(震 災税特規 3 の 7 ④)。 ⑶ 特定住宅地造成事業等のために土地等を譲渡 した場合の1,500万円特別控除の特例 ① 特例の内容  個人の有する土地等(棚卸資産等を除きま す。)で特定被災市街地復興推進地域内にあ るものが次に掲げる場合に該当することとな った場合(上記⑵①が適用される場合を除き ます。)には、租税特別措置法の特定住宅地 造成事業等のために土地等を譲渡した場合の 譲渡所得の特別控除(措法34の 2 ①一)で定 める「地方公共団体、独立行政法人中小企業 基盤整備機構、独立行政法人都市再生機構、 成田国際空港株式会社、地方住宅供給公社又 は日本勤労者住宅協会が行う住宅の建設又は 宅地の造成を目的とする事業の用に供するた めにこれらの者に買い取られる場合」に該当 するものとみなして、この特定住宅地造成事 業等のために土地等を譲渡した場合の1,500 万円特別控除の適用を認める特例が創設され ました(震災税特法11の 5 ③)。 イ 被災市街地復興特別措置法の建築物の新 築等(新築、改築又は増築をいいます。) 又は建築物の新築等の用に供する目的で行 う土地の形質の変更の不許可に伴う買取り 申出により、土地が買い取られる場合 (注) 上記イの被災市街地復興推進地域内の 土地の所有者は、建築物の新築等又は建 築物の新築等の用に供する目的で行う土 地の形質の変更の許可が受けられない場 合に、その土地の利用に著しい支障が生 じることを理由として、都道府県知事又 は土地の買取りの申出の相手方として公 告された者(以下「都道府県知事等」と いいます。)に対して、その土地の買取り の申出をすることができ、その申出があ ったときは、特別の事情がない限り、都 道府県知事等は土地を時価で買い取るも のとされています(被災市街地復興特別 措置法 8 )。 ロ 土地等につき被災市街地復興土地区画整 理事業が施行された場合において、被災市 街地復興特別措置法による公営住宅等の用 に供するための保留地が定められたことに 伴い土地等に係る換地処分によりその土地 等のうち保留地の対価の額に対応する部分 の譲渡があったとき (注) 上記ロは、いわゆる同意保留地として 土地が買い取られる場合であり、同意保 留地制度とは、土地区画整理事業の施行 区域内の宅地について、事業施行前後で 宅地総額が増加している場合に限り公共 施設用地を確保するために定めることが

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できる保留地の特例として、地域に必要 な施設の用地を確保する必要がある場合 に、所有権等を有する全ての者の同意を 得て、公共施設用の土地を換地として定 めないで保留地として、その保留地の対 価に相当する処分金をこれらの者に交付 する制度です。 ② 添付書類  この特例の適用を受ける場合には、確定申 告書に次に掲げる書類を添付する必要があり ます(震災税特規 3 の 7 ⑤)。 イ 上記①イに該当する場合 土地の買取り をする者のその土地を被災市街地復興特別 措置法第 8 条第 3 項の規定により買い取っ た旨を証する書類 ロ 上記①ロに該当する場合 被災市街地復 興土地区画整理事業を施行する者の土地等 に係る換地処分によりその土地等のうち保 留地の対価の額に対応する部分の譲渡があ った旨を証する書類(その対価の額の記載 があるものに限ります。) ⑷ 優良住宅地の造成等のために土地等を譲渡し た場合の長期譲渡所得の軽減税率の特例 ① 特例の内容  個人が、土地開発公社に対し、その有する 所有期間 5 年超の土地等(棚卸資産等を除き ます。)で次に掲げるものの譲渡をした場合 において、その譲渡に係る土地等が独立行政 法人都市再生機構が施行するそれぞれ次に定 める事業の用に供されるものであるときは、 その土地等の譲渡は、租税特別措置法の優良 住宅地の造成等のために土地等を譲渡した場 合の長期譲渡所得の課税の特例(措法31の 2 ②二)で定める「独立行政法人都市再生機構、 土地開発公社その他これらに準ずる法人で宅 地若しくは住宅の供給又は土地の先行取得の 業務を行うことを目的とするものに対する土 地等の譲渡で、当該譲渡に係る土地等が当該 業務を行うために直接必要であると認められ るもの」に該当するものとみなして、この優 良住宅地の造成等のために土地等を譲渡した 場合の軽減税率の適用を認める特例が創設さ れました(震災税特法11の 5 ⑤)。 イ 特定被災市街地復興推進地域内にある土 地等 被災市街地復興土地区画整理事業 ロ 特定住宅被災市町村の区域内にある土地 等 都市再開発法による第二種市街地再開 発事業 ② 添付書類  この特例の適用を受ける場合には、確定申 告書に土地開発公社のその土地等を上記①イ 又はロの事業の用に供するために買い取った ものである旨を証する書類(その土地等の所 在地の記載があるものに限ります。)を添付 する必要があります(震災税特規 3 の 7 ⑥)。

三 被災居住用財産の敷地に係る譲渡期限の延長の特例の創設

1  創設の趣旨等

 租税特別措置法では、災害により滅失した居住 用家屋の敷地の用に供されていた土地等を譲渡し た場合には、その災害があった日から 3 年を経過 する日の12月31日までの間であれば、譲渡時点で は家屋がなく更地となっていてその場所に住んで いなくても、居住用財産を譲渡した場合の長期譲 渡所得の課税の特例(措法31の 3 )をはじめとす る居住用財産の譲渡に係る各特例措置の規定が適 用されますが、東日本大震災の被災者の住宅再建 の状況等に配慮する観点から、この譲渡期限を延 期して 7 年とする特例措置が創設されました。

2  特例の内容

 東日本大震災により居住用家屋が滅失(通常の 修繕によっては原状回復が困難な損壊を含みま す。)をして、その居住の用に供することができ

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なくなった個人が、その滅失をした家屋の敷地の 用に供されていた土地等を譲渡した場合における 租税特別措置法で定める次の特例措置の譲渡期限 を延期して、その災害があった日から同日以後 7 年を経過する日の属する年の12月31日までの間の 譲渡とする特例が設けられました(震災税特法11 の 6 ①)。 ① 居住用財産を譲渡した場合の長期譲渡所得 の課税の特例(措法31の 3 ) ② 居住用財産の譲渡所得の特別控除(措法 35) ③ 特定の居住用財産の買換えの場合の長期譲 渡所得の課税の特例(措法36の 2 ) ④ 特定の居住用財産を交換した場合の長期譲 渡所得の課税の特例(措法36の 5 ) ⑤ 居住用財産の買換え等の場合の譲渡損失の 損益通算及び繰越控除(措法41の 5 ) ⑥ 特定居住用財産の譲渡損失の損益通算及び 繰越控除(措法41の 5 の 2 )

3  租税特別措置法の譲渡所得の課税の特

例との関係

 災害により滅失した居住用財産の敷地の用に供 されていた土地等を譲渡した場合には、その居住 の用に供されなくなった日から 3 年を経過する日 の12月31日までの間であれば、上記 2 ①から⑥ま での譲渡所得の課税の特例の適用を受けることが できますが、今回の特例は、その対象に通常の修 繕によっては原状回復が困難な損壊を追加すると ともに、譲渡期限を 3 年から 7 年に延期するもの です。

4  添付書類

 この特例の適用を受ける場合には、確定申告書 に、市町村長又は特別区の区長が発行するその者 の居住用家屋に係る東日本大震災による被害の状 況その他の事項を証する書類(その写しを含みま す。)その他の書類で、居住用家屋が東日本大震 災により滅失(通常の修繕によっては原状回復が 困難な損壊を含みます。)をしたことによりその 居住の用に供することができなくなったことを明 らかにするものを添付する必要があります(震災 税特法11の 6 ②③、震災税特規 3 の 8 )。

四 買換資産の取得期間等の延長の特例の創設

1  創設の趣旨等

 東日本大震災の発生により、租税特別措置法で 定める確定優良住宅地等予定地のための譲渡に係 る軽減税率(措法31の 2 ③)の適用を受けていた 者又は特定の居住用財産の買換え特例(措法36の 2 )をはじめとする各種の買換え特例による課税 の繰延べの適用を受けていた者については、これ らの特例の適用要件とされている予定期間内に開 発業者が行う住宅建設の用に供される宅地の造成 が行われなかったり、又は買換期間内に買換資産 を取得することが困難となることで、特例の適用 要件に該当しなくなるケースが想定されます。本 来であれば、これらの適用要件に該当しなくなっ た場合には遡及課税が行われることになりますが、 東日本大震災が東北地方に甚大な被害を与えたこ と等を踏まえ、この予定期間や買換期間を延長す る特例が創設されました。

2  確定優良住宅地等予定地のための譲渡

の予定期間の延長の特例

⑴ 特例の内容  確定優良住宅地等予定地のための譲渡に該当 するものとして優良住宅地の造成等のために土 地等を譲渡した場合の長期譲渡所得の軽減税率 の特例の適用を受けた土地等の譲渡が、東日本 大震災に起因するやむを得ない事情により、予 定期間(その末日が平成23年12月31日であるも

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のに限ります。)内に確定優良住宅地等予定地 のための譲渡に該当することが困難となった場 合(開発許可等を受けることが困難であると認 められるとして税務署長の承認を受けた場合に 限ります。)において、平成25年12月31日まで にその譲渡が確定優良住宅地等予定地のための 譲渡に該当することが確実であると認められる ことについて証明がされたときは、予定期間の 末日を平成25年12月31日まで 2 年間延長するこ とにより、軽減税率の特例の適用を認めること とされました(震災税特法12の 2 ①、震災税特 令14の 2 ①②)。 ⑵ 租税特別措置法の譲渡所得の課税の特例との 関係  個人が、昭和62年10月 1 日から平成25年12月 31日までの間に、その有する土地等でその年 1 月 1 日において所有期間が 5 年を超えるものの 譲渡をした場合において、その譲渡が確定優良 住宅地等予定地のための譲渡に該当するときは、 優良住宅地の造成等のために土地等を譲渡した 場合の長期譲渡所得の軽減税率の特例の適用が 認められています(措法31の 2 ③)。 (注) 確定優良住宅地等予定地のための譲渡とは、 予定期間(その譲渡の日から同日以後 2 年を 経過する日の属する年の12月31日までの期間 等をいいます。)内に優良住宅地の造成等のた めに土地等を譲渡した場合の長期譲渡所得の 軽減税率の特例の対象となる譲渡に該当する こととなることが確実であると認められるこ とにつき一定の証明がされたものをいいます。  今回、東日本大震災により住宅地造成や住宅 建設等の事業が予定期間内に開発許可等を受け ることが困難となった場合には、予定期間の末 日(平成23年12月31日)を平成25年12月31日ま で延長するものです。 ⑶ 承認手続等  確定優良住宅地造成等事業を行う個人又は法 人が、その確定優良住宅地造成等事業につき、 予定期間の延長についての税務署長の承認を受 けようとする場合には、平成24年 1 月 1 日から 同月16日までの間に、①に掲げる事項を記載し た申請書に②に掲げる書類を添付して、事業所 等の所在地の所轄税務署長に提出することとさ れています(震災税特規 4 の 2 ②)。 ① 次に掲げる事項 イ 申請者の氏名又は名称及び住所又は本店 若しくは主たる事務所の所在地並びにその 確定優良住宅地造成等事業に係る事務所、 事業所その他これらに準ずるものの名称、 所在地及びその代表者その他の責任者の氏 名 ロ その確定優良住宅地造成等事業について、 東日本大震災による被害により平成23年 12月31日までに開発許可等を受けることが 困難となった事情の詳細 ハ その承認を受けようとする確定優良住宅 地造成等事業の完成予定年月日 ニ その承認を受けようとする確定優良住宅 地造成等事業につき開発許可等を受けるこ とができると見込まれる年月日 ホ その承認を受けようとする確定優良住宅 地造成等事業につき税務署長の承認を受け たことがある場合には、その承認に係る税 務署長が認定した日 ② その承認を受けようとする確定優良住宅地 造成等事業の申請書に準じて作成した書類 (必要事項の記載のあるものに限ります。)並 びに事業概要書、設計説明書又は各階平面図 及び地形図その他の書類  なお、確定優良住宅地等予定地のための譲渡 に係る確定申告書を提出した個人が、確定申告 書を提出した後、その譲渡に係る土地等の買取 りをした者から税務署長の承認に係る通知書の 写しの交付を受けたときは、通知書の写しを、 遅滞なく、納税地の所轄税務署長に提出するこ ととされており、その通知書の写しの提出があ った場合には、その土地等の譲渡は上記⑴の確 定優良住宅地等予定地のための譲渡に該当する

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ことが確実であると認められることについての 証明がされたものとされます(震災税特規 4 の 2 ①)。

3  買換え特例等に係る買換資産等の取得

期間の延長の特例

⑴ 特例の内容  次の特例の適用を受ける個人が、東日本大震 災に起因するやむを得ない事情により、買換資 産や代替資産(以下「買換資産等」といいます。) をその取得をすべき期間(①、②、④及び⑤の 期間にあっては、その末日が平成23年 3 月11日 から同年12月31日までの間にあるものに限りま す。)内に取得をすることが困難となった場合 において、その期間の初日からその期間を経過 した日以後 2 年以内の一定の日までの期間内に 買換資産等の取得をする見込みであり、かつ、 納税地の所轄税務署長の承認を受けたときは、 その期間の末日を 2 年以内の一定の日まで延長 することにより、これらの特例の適用を認める こととされました(震災税特法12の 2 ②、震災 税特令14の 2 ③④)。 ① 収用等に伴い代替資産を取得した場合の課 税の特例(措法33②) ② 交換処分等に伴い資産を取得した場合の課 税の特例(措法33の 2 ②) ③ 特定の居住用財産の買換えの場合の長期譲 渡所得の課税の特例(措法36の 2 ) ④ 特定の事業用資産の買換えの場合の譲渡所 得の課税の特例(措法37④) ⑤ 既成市街地等内にある土地等の中高層耐火 建築物等の建設のための買換え及び交換の場 合の譲渡所得の課税の特例(措法37の 5 ②) ⑥ 居住用財産の買換え等の場合の譲渡損失の 損益通算及び繰越控除(措法41の 5 ①) (注 1 ) 上記⑴③及び⑥の特例については、平 成22年 1 月 1 日から平成23年 3 月11日ま での間に譲渡資産を譲渡した者に限りま す。 (注 2 ) 上記⑴の文中の「一定の日」とは、次 のイからニまでの個人の区分に応じ、そ れぞれイからニまでの日とされます(震 災税特令14の 2 ③)。 イ 上記⑴①又は②の適用を受ける個人  これらの代替資産の取得をすべき期 間の末日の翌日から起算して 2 年以内 の日でこれらの代替資産の取得をする ことができるものとして税務署長が認 定した日 ロ 上記⑴③の適用を受ける個人 平成 25年12月31日 ハ 上記⑴④又は⑤の適用を受ける個人  譲渡資産の譲渡をした日の属する年 の翌年中(税務署長の承認を受けた場 合は、税務署長が認定した日までの期 間)の末日の翌日から起算して 2 年以 内の日で買換資産の取得をすることが できるものとして税務署長が認定した 日 ニ 上記⑴⑥の適用を受ける個人 平成 25年12月31日 ⑵ 租税特別措置法の譲渡所得の課税の特例との 関係  上記⑴①から⑥までの特例は、租税特別措置 法のそれぞれの特例の規定により、譲渡資産を 譲渡した日から 2 年以内の一定の日までに買換 資産等を取得することが確実であると認められ る場合にも、その適用を受けることが認められ ています。  今回、東日本大震災によりその取得期間内に 買換資産等を取得することが困難となった場合 には、納税地の税務署長の承認手続を経て、買 換資産等の取得期間の末日から 2 年以内の日で 買換資産等を取得できる日までその取得期間を 延長するものです。 ⑶ 承認手続等  取得期間の延長についての所轄税務署長の承 認を受けようとする個人は、平成24年 3 月15日

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までに、次の①から③までに掲げる個人の区分 に応じ、それぞれ①から③までに定める申請書 に、東日本大震災に起因するやむを得ない事情 により買換資産の取得が困難であると認められ る事情を証する書類を添付して、所轄税務署長 に提出しなければならないこととされています。 ただし、税務署長においてやむを得ない事情が あると認める場合には、その書類の添付は要し ないこととされています(震災税特規 4 の 2 ③)。 ① 上記⑴①又は②の適用を受ける個人 譲渡 資産についてこの取得期間の延長の特例を受 けようとする旨、東日本大震災に起因するや むを得ない事情により代替資産の取得が困難 であると認められる事情の詳細、取得をする 予定の代替資産についての取得予定年月日及 びその取得価額の見積額並びに税務署長の認 定を受けようとする年月日その他の明細を記 載した申請書 ② 上記⑴③又は⑥の適用を受ける個人 これ らの譲渡資産についてこの取得期間の延長の 特例を受けようとする旨、東日本大震災に起 因するやむを得ない事情により買換資産の取 得が困難であると認められる事情の詳細、取 得をする予定の買換資産についての取得予定 年月日及びその取得価額の見積額その他の明 細を記載した申請書 ③ 上記⑴④又は⑤の適用を受ける個人 これ らの譲渡資産について取得期間の延長の特例 を受けようとする旨、東日本大震災に起因す るやむを得ない事情により買換資産の取得が 困難であると認められる事情の詳細、取得を する予定の買換資産についての取得予定年月 日及びその取得価額の見積額、税務署長の認 定を受けようとする年月日、買換資産が上記 ⑴④又は⑤のいずれの特例に該当するかの別 (買換資産が⑴⑤の中高層耐火建築物又は中 高層の耐火建築物である場合には、そのいず れに該当するかの別)その他の明細を記載し た申請書  なお、その個人が税務署長の承認を受けた場 合には、上記⑴(注 2 )の税務署長が認定した 日はその承認において税務署長が認定した日と されます(震災税特規 4 の 2 ④)。

参照

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