曲線と曲面の幾何学
第 4 回追加資料 (10 月 28 日 )
曲線と曲面の幾何学第4回ですどうぞよろしくお願い致します
�
�
各点ごとに接線と法線を 座標軸に取り
0
平面曲線 曲率
●
●
�
�
�
�
0
0
前回は関数f(x)のグラフとして表される平面曲線の曲率を導入しました具体的には各点ごとに接線と法線を座標軸に取り
�
�
各点ごとに別の座標で2階微分
0
●
●
�
�
�
�
0
0
→
←
→
○
平面曲線 曲率
各点の近傍で同じ曲線を別の座標で表し直した上で2回微分することで
平面曲線 曲率
とりあえずこれが定義
凹凸の判定法をを利用した曲率の定義ができました
�
�
パラメーター表示
0
(
●��((��)))
(
��′′((��)))
この定義は曲線が関数のグラフとして表されていなくてもパラメーター表示されてさえいれば
()
平面曲線 の曲率
これも定義
このように書き直すことができましたでも分母が何となく覚え違いを誘う嫌な形をしていますこの分母はそもそも速度ベクトルを単位接ベクトルに直すとき現れたものでした
( )
�
�
弧長パラメーター表示
( 一般には具体的に書くのは困 難 )
0
(
●��((��)))
(
��′′((��)))
単位接ベクトル=速度ベク トルそこで最初から速度ベクトルがいつでも単位ベクトルだったらよいのではと考えるのが弧長パラメーター表示です実は具体的な式では書けないことも多いのですが原理的にはC1級曲線ならいつでも弧長パラメーター表示に直せます
� ′ ′ ( 0 )= �
′( � ) �
′′( � ) − �
′ ′( � ) �
′( � )
弧長パラメーター表示された 平面曲線 の曲率
式は見た目簡単に
すると曲率はこの通り
( )
�
�
弧長パラメーター表示
0
(
●��((��)))
(
��′′((��))) (
−��′(′(��)))
単位法ベクト ル
単位接ベクトル=速度ベク トル
さらに単位法ベクトルも簡単に表せて
の両辺を微分すると・・・
加速度ベクトルが速度ベクトルと直
⇒ 加速度ベクトルは法ベクトル交
2
�
′( � ) � ′ ′ ( � )+ 2 �
′( � ) � ′ ′ (� )=0
しかも加速度ベクトルが速度ベクトルと直交すると言うおまけつき
( )
�
�
弧長パラメーター表示
0
(
●��((��)))
(
��′′((��))) (
−��′(′(��)))
単位法ベクト ル
単位接ベクトル=速度ベク トル
(
�� ′ ′′ ′(�(�)))
加速度ベクト ル
つまり加速度ベクトルは単位法ベクトルと平行になるので内積をとるとその大きさが測れるのですが
�′ ′ (0)=
(
��′′′ ′((��)))
・(
−��′ (�′ (�)))
加速度ベクトルの大きさ ( 左は正、右は負 )
弧長パラメーター表示された 平面曲線 の曲率
実はその大きさこそが曲率の正体と言う訳です
( )
�
�
弧長パラメーター表示
((t) は速度ベクトルの偏
角 )
0
(
��((��)))
●
(
�� ′′((��)))
=(
cossinθθ(�(�)))
(t)
そろそろ瞬間の外角のことも思い出しましょう弧長パラメーター表示は仮定したままで単位接ベクトルでもある速度ベクトルのx軸正方向に対してなす角をシータとおけばこれももちろんtの関数でこれを使って速度ベクトルはコサインシータティー・サインシータティーと表せます
偏角の微分 ( 瞬間の外角 ) 弧長パラメーター表示された 平面曲線 の曲率
これを曲率の定義式ただし弧長パラメーター表示版に代入してやるとシータの微分が得られますと言うわけで第1回に考えていた瞬間の外角が前回定義した曲率と同じものであることがわかりました
(t) の変化は?
閉曲線の場合
( 領域を左回りに囲むもの )
�
�
●
●
0
●
ところでこのシータですが領域を囲む閉曲線を左回りに一周すると
(t) は一周で 0 から 2 π まで 動く
閉曲線の場合
( 領域を左回りに囲むもの )
�
�
●
●
●
(
�� ′′((�)�))
=(
cossinθθ((�)�))
=(
10)
=(
��′′((00)))
=(
cossinθθ((00)))
(
�� ′′((��11)))
=(
cossin θθ(�(�11)))
θ()
θ(L)=2
θ()
(
�� ′′((��22)))
=(
cossinθθ((��22)))
0
(0)=0
もちろん0から2パイまで動きます
閉曲線の場合
( 領域を右回りに囲むもの )
�
�
●
●
●
0
(t) の変化は?
これが右回りなら
(t) は一周で 0 から -2 π まで 動く
閉曲線の場合
( 領域を右回りに囲むもの )
�
�
●
●
●
(
�� ′′((�)�))
=(
cossin θθ((�)�))
=(
10)
=(
��′′((00)))
=(
cossin θθ((00)))
(
�� ′′((��11)))
=(
cossin θθ(�(�11)))
θ()θ(L)=-2
θ()
(
�� ′′((��22)))
=(
cossinθθ((��22)))
0
(0)=0
0からマイナス2パイです
閉曲線の場合
( 領域を囲まず左回りに2周するも の )
�
�
●
●
●●
0
(t) の変化は?
領域を囲まず似たようなところを左回りにぐるぐる2周すれば
(t) は一周で 0 から 4 π まで 動く
閉曲線の場合
( 領域を囲まず左回りに2周するも の )
�
�
●
●
●
(
�� ′′((��22)))
=(
cossinθθ(�(�22)))
=(
��′′((�)�))
=(
cossin θθ((�)�))
=(
10)
=(
��′′(0(0)))
=(
cossinθθ(0(0)))
(
�� ′′((��11)))
=(
cossin θθ(�(�11)))
θ()
θ(L)=4
θ()
(
�� ′′((��33)))
=(
cossinθθ((��33)))
0
(0)=0
θ()=2 ●
0から4パイになり
閉曲線の場合
( 8の字を描くもの )
�
�
●
●
0
●
●
(t) の変化は?
8の字を描くように回れば
(t) は一周で 0 から 0 に戻る
閉曲線の場合
( 8の字を描くもの )
�
�
●
●
(
�� ′′((�)�))
=(
cossinθθ((�)�))
=(
10)
=(
��′′((00)))
=(
cossinθθ((00)))
(
�� ′′((��11)))
=(
cossin θθ(�(�11)))
=(
10)
θ()=0
θ(L)=0
θ()=
(
�� ′′((��22)))
=(
cossin θθ((��22)))
=(
−01)
0
(0)=0
●
●
(
�� ′′((��33)))
=(
cossinθθ(�(�33)))
=(
−01)
θ()=0で始まると0に戻ります
閉曲線の場合
( 一般に )
�
�
●
●
0
●
(t) の変化は?
一般にどんな閉曲線でも一周すると速度ベクトルは元に戻るわけですから
(t) は一周で 0 から 2 kπ ( k は整数 ) まで 動く
�
�
●
●
●
(
�� ′′((�)�))
=(
cossinθθ((�)�))
=(
10)
=(
��′′((00)))
=(
cossinθθ((00)))
(
�� ′′((��11)))
=(
cossin θθ(�(�11)))
θ()
θ(L)=2k
θ()
(
�� ′′((��22)))
=(
cossinθθ((��22)))
0
(0)=0
閉曲線の場合
( 一般に )
シータのずれはいつでも2パイの整数倍です
θ′ (� ) �� = ¿ 1
2 � ∫
0
�
曲率 ��
�= θ ( � ) − θ ( 0)
2 � = 1
2 � ∫
0
�
¿
曲率の積分 ÷ 2 π 閉曲線 の
回転数
この整数のことを閉曲線の回転数と言うのですがシータの微分が曲率ですから一周分のシータのずれは曲率の定積分で得られますこれを2パイで割った値が回転数と言うことになります
1
閉曲線の場合
( 領域を左回りに囲むもの )
�
�
●
●
●
θ()
θ(L)=2
θ()
0
(0)=0
左回り一周の回転数は1
-1
閉曲線の場合
( 領域を右回りに囲むもの )
�
�
●
●
●
θ() θ(L)=-2
θ()
0
(0)=0
右回り一周の回転数はマイナス1
2
閉曲線の場合
( 領域を囲まず左回りに2周するも の )
�
�
●
●
●
θ()
θ(L)=4
θ()
0
(0)=0
θ()=2 ●
左回り2周の回転数は2
0
閉曲線の場合
( 8の字を描くもの )
�
�
●
●
θ()=0
θ(L)=0
0
(0)=0
●
●
8の字の回転数は0
θ()=
θ()=
?
閉曲線の場合
�
�
●
●
●
θ()
θ(L)=2k
θ()
0
(0)=0
ではこの閉曲線の回転数はいくつでしょうか?答えは次回に…
(t) の変化は?
角がある場合
( 領域を左回りに囲むもの )
�
�
●
●
0
●
● ← 角
ちなみに角がある閉曲線でも
外角を足せばちょうど2
π
角がある場合
( 領域を左回りに囲むもの )
�
�
●
●
0
●
●
外角
曲率の積分に外角を足しておけば
+ 外角
( 曲率の積分 + 外角の和 )÷ 2 π 閉曲線 の
回転数 ( 角のある場合 )
回転数は同じように表せます
角での 曲率は ∞
角がある場合
●
外角
この角ではシータはいきなり値が飛ぶのでtの関数としては不連続ですからその微分である曲率は無限大つまり限りなく大きいと考えられます
○
○
○
多角形の場合
角=頂点
多角形の場合角と言えば頂点ですが
○
○
○
角を丸めた多角形の場合
角の痕跡=曲率の極大点
角を少し丸めた多角形もどきの図形でも角の痕跡で曲率が極大値をとります
○
○
○
平面曲線の頂点とは?
曲線の頂点=曲率の微分が0の点
そこで曲線はC3級と仮定して曲率の微分が消えているような点を曲線の頂点と呼びたいのですが
○
○
○
極大点だけではない!
曲率の極小点も頂点
△ △
△
ただしこの定義だと曲がり具合が一番ゆるい点も頂点と呼ぶことになってしまいます
○ ○
○
△ △
△
このような場合も
極小点も無視できな い
でも辺だった部分が逆に反り返っているようなこの絵のような場合を考えると逆向けに一番曲がっている点でもあり無視することはできません数学的には致し方ないことです
( 2個では閉じな い )
四頂点定理
( 領域を囲む閉曲線 )
○
△ ○
△
ちなみに領域を囲む閉曲線では頂点が少なくとも4個はあることが昔から知られています