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看護学生の災害ボランティア活動の実態

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Academic year: 2021

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B-2

看護学生の災害ボランティア活動の実態

キーワード:災害、ボランティア活動、看護学生

○金子奈緒子1)、中村悦子2)

済生会新潟第二病院1) 新潟青陵大学2)

Ⅰ 目的

2011 年 3 月 11 日に東日本大震災が発生し、莫大な 被害をもたらした。新潟県にも 76 カ所の避難所が設 置され、4589 人もの被災者が避難した(4 月 15 日現 在)。それに伴い、県内でもボランティアの募集や募 金活動など支援活動が開始された。

本研究は、災害ボランティアにおける看護学生の活 動の実際と参加することの不安について明らかし、災 害ボランティア活動推進に活かすことを目的とする。

Ⅱ 方法

調査期間は 2011 年 6 月~7 月。調査対象は、A 大学学生 250 人。調査方法は、質問紙による集合 調査で、質問項目毎に「はい」「いいえ」の選択 形式の回答とした。調査内容は①災害ボランティ ア活動状況(4 項目)②参加前の不安の有無とその 内容(4 項目)③参加しての学び(自由記述)④参 加しなかった学生の理由(8 項目)。分析方法は、

「はい」の数を単純集計し、割合を算出した。自 由記述については内容の類似性をカテゴリー化し た。倫理的配慮については、研究の趣旨を説明し、

研究目的以外には使用しないこと、個人が特定さ れないこと、調査終了後には破棄することを口頭 で説明した。調査の参加は自由意志とし、回答の 提出をもって同意とみなした。

Ⅲ 結果

アンケート回収数は 225 人(回収率は 90.0%)で あった。

1.対象の属性 1 学年 81 人、2 学年 78 人、4 学年 66 人であった。女性 204 人、男性 21 人、平均年齢は 19.6 歳(18 歳~32 歳)であった。

2.東日本大震災に関わる災害ボランティアの参加人 数は 22 人(9.8%)で、1 学年 3 人、2 学年 8 人、4 学年 11 人であった。参加動機は「被災者の力になり たい」20 人、「将来的に自分の力になる」15 人、「友 達に誘われた」10 人、「参加した人の話を聞き興味 をもった」8 人、「自分が災害や避難所生活を経験し たから」6 人、「参加依頼があった」2 人であった。

3.活動の実際について、参加したボランティア支援 団体は、市町村は 7 人、大学は 10 人、その他 6 人で あった。活動内容は「子供の遊び相手」12 件、「募 金の呼びかけ」6 件、「食事の準備・配膳」3 件、「避 難所受付」「部屋掃除」「炊き出し」「物資支給」「チ ャリティーフリーマーケット」「募金」「献血」は各

1 件であった。参加日数は 1 日 16 人、2~3 日 5 人、4

~6 日 1 人であった。交通費は 1000 円未満 21 人、1000

~3000 円 1 人であった。

4.参加前の不安について、不安があったのは 5 人で あった。不安の内容は「自分にできるのか」3 件、「逆 に邪魔になるのでは」3 件、「看護学生として何か求 められるかもしれない」1 件、「被災者とどのように 話をしたらよいかわからない」3 件であった。

5.災害ボランティアに参加しての学びについて、自 由記述は 19 コードで、「被災者とのふれあい」「協 力者の力」「参加意義の高まり」の 3 カテゴリーが抽 出できた。

6.参加しなかった学生は 203 人(90.2%)であった。

その理由について、「逆に邪魔になるのでは」124 人、

「忙しくて時間がない」117 人、「自分できるか不安」

110 人「どのように行動すればよいのかわからない」

100 人、「申し込み方法がわからない」91 人、「被災 者とどのように話をしたらよいのかわからない」69 人、「看護学生として何か求められるかもしれない」

56 人、「参加自体面倒」23 人であった。

Ⅳ 考察

看護学生の参加は 22 人と少なかったが、何らかの 支援団体に所属し、多くは「被災者の力になりたい」

と活動していた。活動内容は「子供の遊び相手」が一 番多かった。ボランティア参加に対して不安があった と答えたのは 22 人中 5 人のみで、「自分にできるの か」、「逆に邪魔になるのでは」と自信のなさを伺わ せた。参加しなかった学生の理由においても、「逆に 邪魔になるのでは」や「自分にできるか不安」、「ど のように行動すればよいのかわからない」「申し込み 方法がわからない」など自信のなさと参加のための行 動のとり方がわからない学生が約半数いた。

参加者の学びからは「子供たちから勉強を教えて」

「抱っこやおんぶを求められた」など被災した子供と のふれあい体験や「多くの方の支援があった」「少し でも力になれた」「団結力と達成感」など貢献感とと もに多くの人が集まれば大きな支援の力となること、

参加することの意義について学んでいた。

Ⅴ 結論

参加学生の活動は「子供の遊び相手」が一番多く、

「協力者の力」の大きさについて学んでいた。ボラン ティア活動の推進には参加意義や活動内容、手続き方 法についてアピールすることが重要である。

参照

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